JP2646843B2 - 紙製円筒型枠 - Google Patents

紙製円筒型枠

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、コンクリート床、コンクリート壁等に空隙
を形成する場合などに使用される紙製円筒型枠に関し、
さらに詳しくは、コンクリートとの剥離性と耐水性を改
良した紙製円筒型枠に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
従来より、コンクリート床あるいは壁等に空隙を形成
するために紙製円筒型枠が利用されてるが、これらの多
くは、パラフィン処理した耐水ボード紙や防水紙の紙帯
を酢酸ビニル系の接着剤を利用してスパイラル状に巻回
接着して製造されているため、セメントミルが滲みこん
で、型枠をコンクリートから外す場合にコンクリートよ
り容易に剥離せず、コンクリート表面を傷付けたり、表
面に紙が残存してきれいなコンクリート表面が得られな
い場合がある。このため、プラスチック加工紙をスパイ
ラル状に巻回して形成することが提案されているが、こ
のような型枠は、端縁の重なりあわせ部が通常の紙に使
用している酢酸ビニル系の汎用の接着性では良好に接着
しないため、この部分よりセメント中の水分が滲みこん
で型枠の強度を低下させることがある。また、前記の端
縁部よりコンクリート中の水分が滲みこんで、型枠自体
の圧縮強度を低下させ、コンクリート打設或いは養生中
に型枠が座屈して、完全な円形空隙を形成できない場合
がある。
更に、型枠本体の最外周面にプラスチックフィルムを
巻回することも提案されているが、汎用されている酢酸
ビニル系接着剤では端縁部同士が良好に接着せず、上記
と同様の問題を生じると共に、型枠の保管中に表面にし
わが生じ、打設したコンクリート表面に凹凸を生じる場
合がある。また、型枠本体全体をプラスチックフィルム
で被覆することも提案されているが、このような型枠
は、コンクリートとの剥離性は良好であるが、コンクリ
ート打設時の発熱によりプラスチックフィルムにしわを
生じ、平滑なコンクリート面が得られない場合がある。
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、耐水性に優
れ、しかも製造コストの大幅な上昇がないコンクリート
との剥離性を改良した紙製円筒型枠を提供することを目
的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上記目的を達成するため、紙帯を数層スパイ
ラル状に巻回接着した紙製円筒本体の最外周面又は最内
周面を、クラフト紙にプラスチック層が形成されたプラ
スチック加工紙をそのクラフト紙が上記最外周面又は最
内周面に対向するように配置して上記プラスチック加工
紙の一側縁側が相互に重なりあうようにスパイラル状に
巻回被覆してなる紙製円筒型枠において、上記クラフト
紙と紙製円筒本体とを酢酸ビニル系接着剤にて接着する
と共に、上記プラスチック加工紙の一側縁側の重なり部
分を耐水性接着剤で接着したことを特徴とする紙製円筒
型枠を提供する。
〔作 用〕
本発明の紙製円筒型枠は上記のように構成したもの
で、プラスチック加工紙を利用していても、その端縁部
に耐水性接着剤を使用しているため、強固な接着が得ら
れ、また該部分よりセメントミルが滲みこむことがな
く、コンクリート面から容易に剥離し、またコンクリー
ト打設あるいは養生中にコンクリートからの水分が該プ
ラスチック加工紙により遮断されて、型枠本体に浸透し
ないので型枠本体の座屈を起こしたりプラスチック加工
紙にしわが生じたりすることがなく、極めて良好な円形
空隙又は円柱体を形成することができる。
また、耐水性接着剤の使用はプラスチック加工紙の端
縁部(プラスチック加工紙同士の接着となる)のみに限
定され、プラスチック加工紙と本体との間は、安価な汎
用接着剤である酢酸ビニル系接着剤を使用するので、製
造コストの大幅な上昇を招くことがないものである。
以下、本発明の実施例につき、図面を参照して説明す
る。
〔実施例〕
第1,2図は本発明の一実施例を示すもので、この型枠
1は紙帯をスパイラル状に巻回接着した筒体2の最外周
面にプラスチック加工紙3がプラスチック層4を外側に
して、その端縁部5が隣接するプラスチック加工紙の端
縁部6と重なりあうようにスパイラル状に巻回被覆して
形成されている。7は、この重なり部分の接着に使用さ
れる耐水性接着剤であり、具体的にはアクリル系、ゴム
系等の耐水性を有する粘着剤、ホットメルト接着剤等が
用いられ、この重なりあわせ部以外の部分に使用される
接着剤8は、酢酸ビニル系の汎用接着剤である。ここ
で、本発明に使用される紙帯は特に制限されないが、厚
さ0.3〜1mm程度の耐水ボード紙、板紙等で、最外周面に
使用されるプラスチック加工紙としては、厚さ10〜50μ
mのポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等の
樹脂を積層したクラフト紙を好ましく使用することがで
きる。
この型枠1を用いてコンクリートを打設し、コンクリ
ート床や壁等に円筒状の空隙を形成する場合、この型枠
1の外周面に接してコンクリートを打設する。この場
合、打設コンクリート表面に多量の水分が生じても、プ
ラスチック加工紙3のプラスチック層4により、該水分
が筒体2に達するのを確実に遮断し、またプラスチック
加工紙の重ね合わせ部分が耐水性接着剤で強固に接着さ
れているので、この部分から水分が滲みこむこともな
く、従って筒体2が水分を吸収して強度が低下するよう
なことがなく、安定してコンクリート打設を行なうこと
ができる。
次に、打設コンクリートが固化した後、この打設コン
クリート表面から型枠1を除去するが、この場合型枠1
のコンクリート打設面がプラスチック層4で形成されて
いるので、コンクリートの打設時及び養生時にコンクリ
ートミルが型枠の表面層に滲みこんで型枠と打設コンク
リートとが一体化することを確実に防止し得、従って打
設コンクリート表面を傷付けたり、型枠の破片等を残す
ことなく型枠1を打設コンクリート表面から容易かつ奇
麗に剥離することができる。
更に、この型枠1においては、高価な耐水性接着剤の
使用がプラスチック加工紙3の端縁部5,6間の接着に限
定され、プラスチック加工紙3と筒体2との間は安価な
酢酸ビニル系接着剤が使用されているので、大幅なコス
ト高を招くことなく、上記性能が得られるものである。
第3図は本発明の他の実施例を示すもので、この実施
例に係る型枠1は、紙帯をスパイラル状に巻回接着した
筒体2の最内周面にプラスチック加工紙3がプラスチッ
ク層4を内側にして、その端縁部5が隣接するプラスチ
ック加工紙の端縁部6と重なりあうようにスパイラル状
に巻回被覆して形成されているものである。この型枠1
は、その内部中空部にコンクリートを充填し、円柱体を
形成するために使用するもので、その他の構成及び作用
効果は第1,2図に示した実施例と同様であるから、その
説明を省略する。
なお、本発明の紙製円筒型枠は、上記実施例に限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限り、種
々変更して差し支えない。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明の紙製円筒型枠は、剥離
性に優れ、コンクリートが固化した後、型枠をコンクリ
ート表面から除去する際、コンクリート表面を傷付けた
り、型枠の破片等を残すことなく、型枠をコンクリート
表面から容易かつ奇麗に剥離することができる。また、
耐水性に優れているので、打設コンクリートの水分によ
り、その強度が低下するようなことがなく、安定してコ
ンクリート打設を行なうことができる。更に、高価な耐
水性接着剤の使用を局限でき、汎用の酢酸ビニル系接着
剤で紙製円筒本体とプラスチック加工紙とを接着し得る
ので、コスト的に有利である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る紙製円筒型枠を示す断
面図、第2図は同型枠の部分拡大断面図、第3図は本発
明の他の実施例を示す第2図の同状の断面図である。 1……紙製円筒型枠、2……紙製円筒本体 3……プラスチック加工紙、7……耐水性接着剤

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙帯を数層スパイラル状に巻回接着した紙
    製円筒本体の最外周面又は最内周面を、クラフト紙にプ
    ラスチック層が形成されたプラスチック加工紙をそのク
    ラフト紙が上記最外周面又は最内周面に対向するように
    配置して上記プラスチック加工紙の一側縁側が相互に重
    なりあうようにスパイラル状に巻回被覆してなる紙製円
    筒型枠において、上記クラフト紙と紙製円筒本体とを酢
    酸ビニル系接着剤にて接着すると共に、上記プラスチッ
    ク加工紙の一側縁側の重なり部分を耐水性接着剤で接着
    したことを特徴とする紙製円筒型枠。
JP2309532A 1989-12-15 1990-11-15 紙製円筒型枠 Expired - Fee Related JP2646843B2 (ja)

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