JPH08259489A - シクロプロパンカルバルデヒドの精製方法 - Google Patents
シクロプロパンカルバルデヒドの精製方法Info
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- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C45/00—Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds
- C07C45/78—Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
- C07C45/85—Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives by treatment giving rise to a chemical modification
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Abstract
るクロトンアルデヒドを、接触水素化することによりブ
チルアルデヒドに変換したのち、蒸留分離することを特
徴とするシクロプロパンカルバルデヒドの精製方法。 【効果】 シクロプロパンカルバルデヒドが工業的に有
利に精製される。
Description
ルデヒド中に含有されるクロトンアルデヒドを除去する
ことを目的とするシクロプロパンカルバルデヒドの精製
方法に関する。本発明により提供されるシクロプロパン
カルバルデヒドは、各種医薬品、農薬、例えば除草剤と
して有用なN−(シクロプロピルメチル)−2,6−ジ
ニトロ−N−プロピル−4−(トリフルオロメチル)ベ
ンゼンアミンの合成中間体として有用である。
3−ジヒドロフランを熱異性化させることにより合成で
きることが知られている[ジャーナル・オブ・ジ・アメ
リカン・ケミカル・ソサエテイ(Journal of the Ameri
can Chemical Society)、69巻、3002頁(1947年)参
照]。
シクロプロパンカルバルデヒドには反応に伴う副生成物
であるクロトンアルデヒドが含まれており、製品化に際
しては該不純物を除去する必要がある。工業的な方法に
おいて、最も実用的な精製方法は蒸留であるが、クロト
ンアルデヒドはシクロプロパンカルバルデヒドとの沸点
差が約3度しかなく(シクロプロパンカルバルデヒド:
98〜101℃、クロトンアルデヒド:104℃)、蒸
留分離は困難である。副生成物であるクロトンアルデヒ
ドを除去する方法として、2,3−ジヒドロフランの1
回あたりの転化率を抑え、反応を繰り返し行うことでク
ロトンアルデヒドの生成を抑制する方法が知られている
(米国特許第4275238号明細書参照)が、クロト
ンアルデヒドの含有率は5%を超えており、十分とはい
えない。しかして、本発明の目的は、工業的に有利な方
法でクロトンアルデヒドを除去することが可能な、シク
ロプロパンカルバルデヒドの精製方法を提供することに
ある。
目的は、シクロプロパンカルバルデヒド中に含有される
クロトンアルデヒドを、接触水素化することによりブチ
ルアルデヒドに変換したのち、蒸留分離することを特徴
とするシクロプロパンカルバルデヒドの精製方法を提供
することにより達成される。クロトンアルデヒドを沸点
の低いブチルアルデヒド(沸点75℃)に変換すること
により、シクロプロパンカルバルデヒドとの沸点差を利
用して蒸留分離することができる。
公知の方法を採用できる。例えば、2,3−ジヒドロフ
ランを温度400〜550℃、液空間速度0.01〜1
0/時間の範囲で熱異性化させることにより行う。該反
応は常圧、加圧または減圧下に行うことができるが、常
圧下で実施すると操作が容易である。得られた反応生成
物中に2,3−ジヒドロフランが残存する場合には、反
応液を冷却、凝縮し、2,3−ジヒドロフランを蒸留回
収するのが経済的に有利である。
デヒド中にはクロトンアルデヒドが1〜50%程度含ま
れており、これをブチルアルデヒドに変換するために接
触水素化を行う。水素化に使用する触媒としては、α,
β−不飽和アルデヒドを飽和アルデヒドに変換する際に
使用される触媒であれば特に制限はないが、例えば、周
期表第8族金属のニッケル、コバルト、パラジウム、白
金、ルテニウム、ロジウム等を含有する触媒が好まし
く、パラジウムを含有する触媒がより好ましい。これら
は担体なしで、例えばラネーニッケルまたはラネーコバ
ルト等として、または担持触媒として用いられる。非担
持触媒は例えば酸化白金等の前記金属の酸化物;または
例えばギ酸ニッケル等の前記金属の塩であってもよい。
担体としては、例えば珪酸、珪酸アルミニウム、酸化ア
ルミニウム、酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸
バリウム、炭酸ストロンチウム、硫酸バリウム、炭末等
が好ましい。さらに、添加物として、例えば酢酸鉛、硫
酸鉄、水酸化リチウム、酢酸カリウム、炭酸ナトリウム
等を加えてもよい。
ンカルバルデヒド中に含有されるクロトンアルデヒドに
対して0.01〜500重量%の触媒の存在下に水素化
を行うのが好ましい。連続操作で水素化を行う場合に
は、導通式耐圧反応器中に触媒を固定配置する。
下の温度で、常圧〜50気圧の圧力で行われる。反応時
間は温度、圧力等の条件によっても異なるが、通常0.
001〜24時間である。
われる。使用する溶媒としては、例えば酢酸メチル、ギ
酸エチル等のエステル系溶媒;アセトン等のケトン系溶
媒;ヘキサン等の炭化水素系溶媒;メタノール等のアル
コール系溶媒等が挙げられる。これらの溶媒は単独また
は2種以上の組合せで使用することができる。
えばよく、特別な操作は何等必要ではない。代表的な方
法としては、クロトンアルデヒドが水素添加されて生成
するブチルアルデヒドとシクロプロパンカルバルデヒド
を分離するのに十分な段塔式、充填塔式などの蒸留塔を
使用し、常圧にて連続的または非連続的に行うが、加
圧、減圧下に実施してもさしつかえない。蒸留は、まず
ブチルアルデヒドを留去し、そののち目的物を留出させ
るか、または釜に残存する目的物をそのまま取得するこ
とにより、シクロプロパンカルバルデヒドを得ることが
できる。かくして得られるシクロプロパンカルバルデヒ
ドは、極めて純度が高いものが得られるので、その工業
的意義は大きい。
るが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるも
のではない。
0.27/時間で19時間反応させた。得られた反応液
805gから常圧で2,3−ジヒドロフラン650gを
蒸留回収後、シクロプロパンカルバルデヒドおよびクロ
トンアルデヒドを含む留分107gを得た。このうち5
0g(純度94.6%で、クロトンアルデヒドを2.7
%含む)に、5%パラジウム(炭酸カルシウムに担持/
Pb処理)2.5g、酢酸メチル30mLを加え、室
温、水素1気圧で7時間反応させた。得られた反応液の
組成は、シクロプロパンカルバルデヒド91.4%、ブ
チルアルデヒド5.7%でクロトンアルデヒドは検出さ
れなかった。これを、マクマホンを充填した高さ35c
mの充填塔を用いて常圧で蒸留した。沸点89℃以下の
留分を除いたのち、沸点98〜101℃の留分を取得す
ることにより、純度99.1%のシクロプロパンカルバ
ルデヒド36.9gを得た。
混合物(84:16)10gに、5%パラジウム(炭末
に担持)0.1g、メタノール20mLを加え、室温、
水素1気圧で4時間反応させた。得られた反応液の組成
は、シクロプロパンカルバルデヒド80.5%、ブチル
アルデヒド18.4%でクロトンアルデヒドは検出され
なかった。
混合物(84:16)10gに、5%パラジウム(酸化
アルミニウムに担持)0.12g、酢酸カリウム5mg
を加え、100℃、水素4気圧で3時間反応させた。得
られた反応液の組成は、シクロプロパンカルバルデヒド
81.2%、ブチルアルデヒド16.5%でクロトンア
ルデヒドは0.1%であった。
混合物(84:16)10gに、0.2%パラジウム
(酸化マグネシウムに担持)0.5gを加え、140
℃、水素5気圧で2時間反応させた。得られた反応液の
組成は、シクロプロパンカルバルデヒド79.1%、ブ
チルアルデヒド17.7%でクロトンアルデヒドは検出
されなかった。
リウム1.0mL(エタノール溶液)から調製した触媒
に、シクロプロパンカルバルデヒドとクロトンアルデヒ
ドの混合物(84:16)10gを加え、室温、水素2
気圧で8時間反応させた。得られた反応液の組成は、シ
クロプロパンカルバルデヒド80.2%、ブチルアルデ
ヒド18.9%でクロトンアルデヒドは検出されなかっ
た。
ルデヒドが工業的に有利に精製される。
Claims (1)
- 【請求項1】 シクロプロパンカルバルデヒド中に含有
されるクロトンアルデヒドを、接触水素化することによ
りブチルアルデヒドに変換したのち、蒸留分離すること
を特徴とするシクロプロパンカルバルデヒドの精製方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06605595A JP3937186B2 (ja) | 1995-03-24 | 1995-03-24 | シクロプロパンカルバルデヒドの精製方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH08259489A true JPH08259489A (ja) | 1996-10-08 |
JP3937186B2 JP3937186B2 (ja) | 2007-06-27 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP06605595A Expired - Fee Related JP3937186B2 (ja) | 1995-03-24 | 1995-03-24 | シクロプロパンカルバルデヒドの精製方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3937186B2 (ja) |
-
1995
- 1995-03-24 JP JP06605595A patent/JP3937186B2/ja not_active Expired - Fee Related
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