JPH08259436A - 赤ら顔防止改善剤 - Google Patents

赤ら顔防止改善剤

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JPH08259436A
JPH08259436A JP9181795A JP9181795A JPH08259436A JP H08259436 A JPH08259436 A JP H08259436A JP 9181795 A JP9181795 A JP 9181795A JP 9181795 A JP9181795 A JP 9181795A JP H08259436 A JPH08259436 A JP H08259436A
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JP
Japan
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agent
indomethacin
preventing
alcohol
ameliorating
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Withdrawn
Application number
JP9181795A
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English (en)
Inventor
Ichiro Iwai
一郎 岩井
Tokiya Yokoi
時也 横井
Hisaya Nabeshima
久哉 鍋島
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Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 頬部の発赤を直接的かつ効率的に抑制するこ
とができる赤ら顔防止改善作用を有する赤ら顔防止改善
剤を提供する。 【構成】 インドメタシンのような非ステロイド性抗炎
症剤から選ばれる1種または2種以上を基剤中に0.0
1〜10.0重量%配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、優れた赤ら顔防止改善
作用を有する赤ら顔防止改善剤に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】赤ら
顔は特に女性の頬部に多く観察され、寒冷などの気温変
化により発生すると考えられている。赤ら顔は女性の肌
の悩みの上位にあげられているが、従来はファンデーシ
ョンなどでカバーして目立たなくさせることが行われて
いるのみであった。
【0003】一方、生体内で、アラキドン酸からシクロ
オキシゲナーゼの働きによりプロスタサイクリンが生成
し、このプロスタサイクリンは、アデニルシクラーゼを
活性化して血管平滑筋を弛緩させる作用を有するが、イ
ンドメタシンなどの非ステロイド性抗炎症剤は、このシ
クロオキシゲナーゼの働きを阻害するものであることが
知られている。また、この非ステロイド性抗炎症剤は、
従来より皮膚の炎症を予防、治癒することが目的で外用
剤中に配合されてきたものでもある。
【0004】このように、非ステロイド性抗炎症剤は皮
膚の炎症を予防、治癒すると共に、生体内でシクロオキ
シゲナーゼの働きを阻害し、その結果、血管平滑筋の弛
緩を抑制するものであることは従来より知られていた
が、外用して赤ら顔防止改善作用があることは、未だ全
く知られていなかった。
【0005】本発明の目的は、頬部の発赤を直接的かつ
効率的に抑制することができる赤ら顔防止改善剤を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明者は鋭意検討した結果、非ステロイド性抗炎症
剤が優れた赤ら顔防止改善作用を有し、しかも安全性の
点でも優れていることを見い出し、本発明を完成した。
【0007】すなわち本発明は、非ステロイド性抗炎症
剤から選ばれる1種または2種以上を基剤中に0.01
〜10.0重量%配合してなることを特徴とする赤ら顔
防止改善剤である。
【0008】以下、本発明の構成について詳述する。本
発明の有効成分である非ステロイド性抗炎症剤として
は、インドメタシン、アスピリン、サリチル酸誘導体等
が挙げられるが、特にインドメタシンが好ましい。これ
ら非ステロイド性抗炎症剤は1種または2種以上を組み
合わせて用いることができる。非ステロイド性抗炎症剤
の配合量は、その使用形態、使用目的、使用方法、剤型
などに応じて適宜選択できるが、基剤中、0.01〜1
0.0重量%、好ましくは0.1〜1.0重量%であ
る。0.01重量%未満では赤ら顔防止改善効果が不十
分である。
【0009】本発明の非ステロイド性抗炎症剤は、化粧
品、外用医薬品に使用可能なもので、局所的にも全身的
にも悪影響を及ぼさないことが知られている。
【0010】さらに、本発明の赤ら顔防止改善剤は、α
−トコフェロール、アスコルビン酸、ブチルヒドロキシ
トルエン等の抗酸化剤や紫外線吸収剤とともに用いても
良い。本発明の赤ら顔防止改善剤には、常法に従って、
乳液、ローション、クリーム、ゼリー、パック、粉末
剤、軟膏剤等の種々の剤型の化粧料及び医薬用製剤とす
ることができ、さらに前述した有効成分以外に、通常用
いられる他の成分、たとえば賦形剤、油分、界面活性
剤、防腐剤、保湿剤、香料、水、アルコール、増粘剤、
色剤等を必要に応じて適宜配合することができる。
【0011】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明をさらに詳細に
説明する。なお、本発明は以下の実施例に限定されるも
のではない。実施例に先立ち、本発明の赤ら顔防止改善
剤の効果試験を行った結果を示す。
【0012】効果試験1 ハートレイ系モルモット6匹の背部皮膚を剃毛処理し、
左右側面の一方に1.0重量%のインドメタシン/エタ
ノールを200μl塗布し、他方にエタノールのみを2
00μl塗布した。次いで、1時間後、背部両側面にコ
ールドスプレー(スーパークーラント、Mueller Sports
Medicine, Inc. U.S.A)を噴霧した。試料塗布前、コ
ールドスプレーによる冷却の直前、および冷却30分後
における背部両側面の皮下0.3〜0.4mmの組織ヘ
モグロビン量を組織スペクトル分析装置TS−200
(SUMITOMO ELECTRIC)によって測定した。また、イン
ドメタシンの濃度を0.5重量%とした他は上記と同様
の試料を用いて上記の方法により組織ヘモグロビン量を
測定した。結果は図1に示す。図中、白抜部はエタノー
ルのみを塗布したもの、斜線部はインドメタシン0.5
重量%配合物を塗布したもの、黒塗部はインドメタシン
1.0重量%配合物を塗布したものである。この結果か
ら、本発明は、赤ら顔防止改善効果に優れたものである
こと、およびその効果がインドメタシンの用量依存的に
発揮されていることがわかる。
【0013】効果試験2 インドメタシンの代わりに代表的なステロイドの一種で
あるベタメタソン17−バレレート(Bethamethasone 1
7-Valerate)の1.0重量%エタノール液を用い、塗布
17時間後に冷却処理を行った他は、効果試験1と同様
にして試験した。その結果を図2に示す。図中、白抜部
はエタノールのみを塗布したもの、黒塗部はベタメタソ
ン17−バレレート配合物を塗布したものである。この
結果から、ステロイド性抗炎症剤であるベタメタソン1
7−バレレートでは発赤を抑制することはできないこと
がわかる。生体内においてシクロオキシゲナーゼの活性
を阻害する物質は非ステロイド性抗炎症剤であって、ス
テロイド性抗炎症剤にはその作用はないため、インドメ
タシンにより抑制される発赤は、生体内で血管拡張因子
の一つであるプロスタサイクリンの合成を行うシクロオ
キシゲナーゼ活性が抑制されるためであることが推定さ
れる。したがって、今回観察された発赤はインドメタシ
ンのみならず、多種類の非ステロイド性抗炎症剤のうち
の1種または2種以上の使用により抑制可能であること
が分かる。
【0014】 実施例1 バニッシングクリーム (1) ステアリン酸 5.0 重量% (2) ステアリルアルコール 4.0 (3) ステアリン酸ブチルアルコールエステル 8.0 (4) グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0 (5) インドメタシン 1.0 (6) プロピレングリコール 10.0 (7) グリセリン 4.0 (8) 苛性カリ 0.2 (9) 防腐剤・抗酸化剤 適量 (10) 香料 適量 (11) イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水にプロピレングリコール、苛性カ
リおよびインドメタシンを加え溶解し加熱して70℃に
保つ(水相)。他の成分を徐々に加え、全部加え終わっ
てからしばらくその温度に保ち反応を起こさせる。その
後ホモミキサーで均一に乳化し、よくかき混ぜてから3
0℃にまで冷却する。
【0015】 実施例2 中性クリーム (1) ステアリルアルコール 7.0 重量% (2) ステアリン酸 2.0 (3) ラノリン 2.0 (4) スクワラン 5.0 (5) 2−オクチルドデシルアルコール 6.0 (6) ポリオキシエチレン(25モル) セチルアルコールエーテル 3.0 (7) インドメタシン 1.0 (8) グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0 (9) 防腐剤・抗酸化剤 適量 (10) イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水にプロピレングリコールおよびイ
ンドメタシンを加え70℃に保つ(水相)。他の成分を
混合し加熱融解して70℃に保つ(油相)。水相に油相
を加え予備乳化を行い、ホモミキサーで均一に乳化した
後、よくかき混ぜながら30℃にまで冷却する。
【0016】 実施例3 コールドクリーム (1) 固型パラフィン 5.0 重量% (2) 密ロウ 10.0 (3) ワセリン 15.0 (4) 流動パラフィン 41.0 (5) グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0 (6) ポリオキシエチレン(20モル) ソルビタンモノラウリン酸エステル 2.0 (7) インドメタシン 1.0 (8) ブチルヒドロキシトルエン 0.4 (9) 石鹸粉末 0.1 (10) ホウ砂 0.2 (11) 香料 適量 (12) 防腐剤・抗酸化剤 適量 (13) イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水に石鹸粉末、ホウ砂およびインド
メタシンを加え70℃に保つ(水相)。他の成分を混合
し加熱融解して70℃に保つ(油相)。水相に油相をか
きまぜながら徐々に加え反応を行う。反応終了後ホモミ
キサーで均一に乳化し、よくかき混ぜながら30℃にま
で冷却する。
【0017】 実施例4 乳液 (1) ステアリン酸 2.5 重量% (2) セチルアルコール 1.5 (3) ワセリン 5.0 (4) 流動パラフィン 10.0 (5) ポリオキシエチレン(10モル) モノオレイン酸エステル 2.0 (6) ポリエチレングリコール1500 3.0 (7) トリエタノールアミン 1.0 (8) インドメタシン 0.4 (9) 香料 適量 (10) 防腐剤・抗酸化剤 適量 (11) イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水にポリエチレングリコール、トリ
エタノールアミンおよびインドメタシンを加え70℃に
保つ(水相)。他の成分を混合し加熱融解して70℃に
保つ(油相)。水相に油相を加え予備乳化を行いホモミ
キサーで均一に乳化し、乳化後よくかき混ぜながら30
℃にまで冷却する。
【0018】 実施例5 乳液 (1) マイクロクリスタリンワックス 1.0 重量% (2) 密ロウ 2.0 (3) ラノリン 20.0 (4) 流動パラフィン 5.0 (5) ソルビタンセスキオレイン酸エステル 4.0 (6) ポリオキシエチレン(20モル) ソルビタンモノオレイン酸エステル 1.0 (7) プロピレングリコール 7.0 (8) インドメタシン 1.0 (9) 香料 適量 (10) 防腐剤・抗酸化剤 適量 (11) イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水にプロピレングリコールおよびイ
ンドメタシンを加え70℃に保つ(水相)。他の成分を
混合し加熱融解して70℃に保つ(油相)。水相に油相
を加え予備乳化を行いホモミキサーで均一に乳化し、乳
化後よくかき混ぜながら30℃にまで冷却する。
【0019】 実施例6 化粧水 (1) 95%エチルアルコール(アルコール相) 10.0 重量% (2) ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(アルコール相) 2.0 (3) プロピレングリコール(アルコール相) 4.0 (4) オレイルアルコール(アルコール相) 0.1 (5) レシチン(アルコール相) 2.5 (6) インドメタシン(水相) 1.0 (7) 紫外線吸収剤(水相) 適量 (8) イオン交換水(水相) 残余 (製法)水相およびアルコール相を調製後、可溶化す
る。
【0020】 実施例7 ピールオフ型パック (1) 95%エチルアルコール(アルコール相) 10.0 重量% (2) ポリオキシエチレン(15モル) オレイルアルコールエーテル(アルコール相) 2.0 (3) 防腐剤・抗酸化剤(アルコール相) 適量 (4) 香料 適量 (5) インドメタシン(水相) 1.0 (6) ポリビニルアルコール(水相) 12.0 (7) グリセリン(水相) 3.0 (8) ポリエチレングリコール1500 1.0 (9) イオン交換水(水相) 残余 (製法)80℃にて水相を調製し、50℃に冷却する。
次いで室温で調製したアルコール相を添加後に均一に混
合し、放冷する。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の赤ら顔防
止改善剤は、赤ら顔を防止改善する効果を有し、しかも
安全性の高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】インドメタシン配合物を塗布した時の組織ヘモ
グロビン量の変化を対照例と共に示す図である。
【図2】ベタメタソン17−バレレートを塗布した時の
組織ヘモグロビン量の変化を対照例と共に示す図であ
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非ステロイド性抗炎症剤から選ばれる1
    種または2種以上を基剤中に0.01〜10.0重量%
    配合してなることを特徴とする赤ら顔防止改善剤。
  2. 【請求項2】 非ステロイド性抗炎症剤がインドメタシ
    ンである請求項1記載の赤ら顔防止改善剤。
JP9181795A 1995-03-24 1995-03-24 赤ら顔防止改善剤 Withdrawn JPH08259436A (ja)

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JP9181795A JPH08259436A (ja) 1995-03-24 1995-03-24 赤ら顔防止改善剤

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