JPH0825889A - 修正液塗布器 - Google Patents
修正液塗布器Info
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- JPH0825889A JPH0825889A JP19104494A JP19104494A JPH0825889A JP H0825889 A JPH0825889 A JP H0825889A JP 19104494 A JP19104494 A JP 19104494A JP 19104494 A JP19104494 A JP 19104494A JP H0825889 A JPH0825889 A JP H0825889A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 刷毛塗り型の修正液塗布器として、この塗布
器自体に修正液と共に薄め液が保持され、薄め液を修正
液に容易に添加でき、修正作業の能率向上と修正性能の
安定化を図り得るものを提供する。 【構成】 修正液3が収容された容器1と、先端に刷毛
15を有して容器1内に突入する塗布棒11が固着され
たキャップ2とを有し、キャップ2が容器1との対向側
を栓体7にて閉塞した中空状に構成され、キャップ2内
に薄め液9を収容した弾性材料からなる容積可変の袋体
10が開口側を栓体7に液密状に止着して装填され、塗
布棒11の根元側に開口して袋体10内部に連通する流
出孔12が形成され、キャップ2に袋体10の圧縮手段
8を備えてなる。
器自体に修正液と共に薄め液が保持され、薄め液を修正
液に容易に添加でき、修正作業の能率向上と修正性能の
安定化を図り得るものを提供する。 【構成】 修正液3が収容された容器1と、先端に刷毛
15を有して容器1内に突入する塗布棒11が固着され
たキャップ2とを有し、キャップ2が容器1との対向側
を栓体7にて閉塞した中空状に構成され、キャップ2内
に薄め液9を収容した弾性材料からなる容積可変の袋体
10が開口側を栓体7に液密状に止着して装填され、塗
布棒11の根元側に開口して袋体10内部に連通する流
出孔12が形成され、キャップ2に袋体10の圧縮手段
8を備えてなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、紙面に表記された文
字、線、模様等を修正液の塗布により隠蔽消去するのに
使用される、刷毛塗り型の修正液塗布器に関する。
字、線、模様等を修正液の塗布により隠蔽消去するのに
使用される、刷毛塗り型の修正液塗布器に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】修正液は、被膜成形用樹脂を溶
解した水性又は油性溶媒中に酸化チタンの如き高隠蔽性
の顔料を通常60重量%以上という高含有率で分散させ
た塗料形態であり、紙面に塗布して文字等を隠蔽消去し
たのち、その修正塗膜上に訂正文字等を書き込んだり、
塗布後の書面を重ねたりする上で、修正塗膜の速乾性が
要求されることから、一般に高揮発性の溶媒組成を有し
ている。
解した水性又は油性溶媒中に酸化チタンの如き高隠蔽性
の顔料を通常60重量%以上という高含有率で分散させ
た塗料形態であり、紙面に塗布して文字等を隠蔽消去し
たのち、その修正塗膜上に訂正文字等を書き込んだり、
塗布後の書面を重ねたりする上で、修正塗膜の速乾性が
要求されることから、一般に高揮発性の溶媒組成を有し
ている。
【0003】一方、このような修正液の塗布器として
は、修正液容器に冠着するキャップに刷毛付きの塗布棒
が一体化され、該キャップを手にして刷毛塗りする刷毛
塗り型のものと、修正液容器に一体化した塗布先の流出
孔からバルブ機構を介して修正液を流出させる流出塗布
型のものとが汎用されている。
は、修正液容器に冠着するキャップに刷毛付きの塗布棒
が一体化され、該キャップを手にして刷毛塗りする刷毛
塗り型のものと、修正液容器に一体化した塗布先の流出
孔からバルブ機構を介して修正液を流出させる流出塗布
型のものとが汎用されている。
【0004】しかして、前者の刷毛塗り型の塗布器は、
紙面への刷毛の当て具合によって塗布幅を自在に調整で
き、また上記後者の流出塗布型のような内圧による出過
ぎの問題がないという利点がある反面、使用中に容器が
開放状態に置かれるため、溶媒成分が揮発し易く、容器
内の修正液が増粘して塗布性の悪くなると共に、修正塗
膜が厚く且つ平滑性に乏しいものとなり、乾燥性や訂正
文字等を書き込む再筆記性が悪化し、更には容器内で修
正液が固化して早期に使用不能になるという欠点があ
る。
紙面への刷毛の当て具合によって塗布幅を自在に調整で
き、また上記後者の流出塗布型のような内圧による出過
ぎの問題がないという利点がある反面、使用中に容器が
開放状態に置かれるため、溶媒成分が揮発し易く、容器
内の修正液が増粘して塗布性の悪くなると共に、修正塗
膜が厚く且つ平滑性に乏しいものとなり、乾燥性や訂正
文字等を書き込む再筆記性が悪化し、更には容器内で修
正液が固化して早期に使用不能になるという欠点があ
る。
【0005】そこで、近年では、刷毛塗り型の塗布器に
おける溶媒成分の揮発による修正液の増粘及び固化に対
処するために、該溶媒成分を薄め液として別途に容器に
入れたものが市販されている。しかしながら、修正液の
組成は塗布器の商品種によって異なり、適合しない薄め
液では性状変化をきたし、顔料の沈降分離やゲル化を生
じたり、塗布性、隠蔽性、成膜性等の品質低下を招く恐
れがあるため、塗布器に応じた専用の薄め液を用意する
必要があり、その選択が煩わしい上、薄め液の容器を取
り出して塗布器の容器内に添加するのに手間がかかり、
校正等の能率が落ちるという難点があった。また、実際
に増粘や固化で使用困難に陥った時に薄め液を用意して
いないことが多く、進行中の修正作業に間に合わせるた
めの一時凌ぎとして手近な水道水で薄める場合も多々あ
り、これによって修正液の品質が低下して美麗な修正塗
膜を得にくくなるという問題もあった。
おける溶媒成分の揮発による修正液の増粘及び固化に対
処するために、該溶媒成分を薄め液として別途に容器に
入れたものが市販されている。しかしながら、修正液の
組成は塗布器の商品種によって異なり、適合しない薄め
液では性状変化をきたし、顔料の沈降分離やゲル化を生
じたり、塗布性、隠蔽性、成膜性等の品質低下を招く恐
れがあるため、塗布器に応じた専用の薄め液を用意する
必要があり、その選択が煩わしい上、薄め液の容器を取
り出して塗布器の容器内に添加するのに手間がかかり、
校正等の能率が落ちるという難点があった。また、実際
に増粘や固化で使用困難に陥った時に薄め液を用意して
いないことが多く、進行中の修正作業に間に合わせるた
めの一時凌ぎとして手近な水道水で薄める場合も多々あ
り、これによって修正液の品質が低下して美麗な修正塗
膜を得にくくなるという問題もあった。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述の状況
に鑑み、修正液塗布器として、それ自体に修正液と共に
薄め液が保持され、この薄め液を修正液に容易に添加で
きるものを提供し、もって修正作業の能率向上と修正性
能の安定化を図ることを目的としている。
に鑑み、修正液塗布器として、それ自体に修正液と共に
薄め液が保持され、この薄め液を修正液に容易に添加で
きるものを提供し、もって修正作業の能率向上と修正性
能の安定化を図ることを目的としている。
【0007】すなわち、この発明の請求項1は、紙面の
文字等を隠蔽消去する修正液が収容された容器と、先端
に刷毛を有して前記容器内に突入する塗布棒が固着され
たキャップとを有する修正液塗布器において、前記キャ
ップが容器との対向側を栓体にて閉塞した中空状に構成
され、このキャップ内に修正液に対する薄め液を収容し
た弾性材料からなる容積可変の袋体がその開口側を上記
栓体に液密状に止着して装填されると共に、上記塗布棒
の根元側に開口して前記袋体内部に連通する流出孔が形
成され、且つ上記キャップに上記袋体の圧縮手段を備え
てなる構成を採用したものである。
文字等を隠蔽消去する修正液が収容された容器と、先端
に刷毛を有して前記容器内に突入する塗布棒が固着され
たキャップとを有する修正液塗布器において、前記キャ
ップが容器との対向側を栓体にて閉塞した中空状に構成
され、このキャップ内に修正液に対する薄め液を収容し
た弾性材料からなる容積可変の袋体がその開口側を上記
栓体に液密状に止着して装填されると共に、上記塗布棒
の根元側に開口して前記袋体内部に連通する流出孔が形
成され、且つ上記キャップに上記袋体の圧縮手段を備え
てなる構成を採用したものである。
【0008】また、この発明の請求項2は、上記請求項
1の修正液塗布器における流出孔と袋体との間に液含浸
体が介在されてなる構成を採用したものである。
1の修正液塗布器における流出孔と袋体との間に液含浸
体が介在されてなる構成を採用したものである。
【0009】更に、この発明の請求項3は、上記請求項
1又は2の修正液塗布器として、袋体が少なくとも一部
を蛇腹部とした筒形をなし、圧縮手段が押圧により該蛇
腹部を短縮させるものである構成を採用したものであ
る。
1又は2の修正液塗布器として、袋体が少なくとも一部
を蛇腹部とした筒形をなし、圧縮手段が押圧により該蛇
腹部を短縮させるものである構成を採用したものであ
る。
【0010】
【作用】キャップを容器から外して圧縮手段により該キ
ャップ内の袋体を圧縮すれば、該袋体に収容されている
薄め液が流出孔より流れ出して塗布棒を伝わって先端の
刷毛部分より滴下する。従って、修正の繰り返しに伴っ
て容器内の修正液が溶剤揮散によって増粘してきたと
き、上記操作によって容器内に薄め液を滴下して希釈
し、キャップの塗布棒で攪拌するか、もしくはキャップ
を容器に装着して塗布器全体を震盪させることにより、
修正液を塗布性のよい粘度に設定できる。なお、袋体の
圧縮を止めれば、該袋体は弾性復元力により流出孔から
の空気の流入を伴って元の容積に戻る。また、流出孔が
塗布棒の根元側に設けられているため、塗布器を立てた
形での保管中や塗布操作中に流出孔の開口部に修正液が
付着せず、この付着した修正液の固化による流出孔の詰
まりが回避される。
ャップ内の袋体を圧縮すれば、該袋体に収容されている
薄め液が流出孔より流れ出して塗布棒を伝わって先端の
刷毛部分より滴下する。従って、修正の繰り返しに伴っ
て容器内の修正液が溶剤揮散によって増粘してきたと
き、上記操作によって容器内に薄め液を滴下して希釈
し、キャップの塗布棒で攪拌するか、もしくはキャップ
を容器に装着して塗布器全体を震盪させることにより、
修正液を塗布性のよい粘度に設定できる。なお、袋体の
圧縮を止めれば、該袋体は弾性復元力により流出孔から
の空気の流入を伴って元の容積に戻る。また、流出孔が
塗布棒の根元側に設けられているため、塗布器を立てた
形での保管中や塗布操作中に流出孔の開口部に修正液が
付着せず、この付着した修正液の固化による流出孔の詰
まりが回避される。
【0011】ここで、流出孔と袋体との間に液含浸体を
介在する構造とすれば、この液含浸体に薄め液が浸潤し
て保持され、自然状態では流出孔から流出せず、保管中
や塗布操作中に薄め液が流出孔から漏れるのを確実に防
止できる。更に、袋体を少なくとも一部が蛇腹部となっ
た筒形に形成し、圧縮手段として押圧により該蛇腹部を
短縮させる構造を採用すれば、蛇腹部の伸縮動作により
袋体の容積縮小と復元が安定的に行われ、薄め液の全量
消費まで確実な作動性が維持される。
介在する構造とすれば、この液含浸体に薄め液が浸潤し
て保持され、自然状態では流出孔から流出せず、保管中
や塗布操作中に薄め液が流出孔から漏れるのを確実に防
止できる。更に、袋体を少なくとも一部が蛇腹部となっ
た筒形に形成し、圧縮手段として押圧により該蛇腹部を
短縮させる構造を採用すれば、蛇腹部の伸縮動作により
袋体の容積縮小と復元が安定的に行われ、薄め液の全量
消費まで確実な作動性が維持される。
【0012】
【実施例】図1はこの発明の第一実施例に係る修正液塗
布器を示す。この塗布器は、共に同一外径の筒形をなす
容器1とキャップ2とから構成されており、容器1には
修正液3と攪拌球4が収容され、また該容器1の上端開
口部の内側に、半硬質合成樹脂からなる扱き部材5が上
周縁のフランジ部5aを容器1の開口端面に係止して嵌
挿されている。しかして、この扱き部材5は、下半部が
略円錐形の扱き部5bを形成し、その中心に透孔6を有
すると共に、上半部の内周面に雌ねじ5cが刻設されて
いる。
布器を示す。この塗布器は、共に同一外径の筒形をなす
容器1とキャップ2とから構成されており、容器1には
修正液3と攪拌球4が収容され、また該容器1の上端開
口部の内側に、半硬質合成樹脂からなる扱き部材5が上
周縁のフランジ部5aを容器1の開口端面に係止して嵌
挿されている。しかして、この扱き部材5は、下半部が
略円錐形の扱き部5bを形成し、その中心に透孔6を有
すると共に、上半部の内周面に雌ねじ5cが刻設されて
いる。
【0013】キャップ2は、硬質合成樹脂からなる筒体
20の下端開口部が栓体7の圧入によって閉塞され、上
端開口部に硬質合成樹脂からなる深皿状の押圧部材8
が、軸方向移動可能に且つその外周段部8aと筒体20
の内向きフランジ部20aとの係合によって抜出不能に
嵌装されており、内部に修正液3の溶媒成分である薄め
液9を収容した半硬質合成樹脂からなる袋体10が収め
られている。上記の栓体7には、筒体20より下方へ突
出した雄ねじ部7aと、その下端中央より垂下する塗布
棒11とが一体形成され、また上面中央に凹陥部7bを
備えると共に、この凹陥部7bの内底から塗布棒11の
根元部に透通する流出孔12を有している。
20の下端開口部が栓体7の圧入によって閉塞され、上
端開口部に硬質合成樹脂からなる深皿状の押圧部材8
が、軸方向移動可能に且つその外周段部8aと筒体20
の内向きフランジ部20aとの係合によって抜出不能に
嵌装されており、内部に修正液3の溶媒成分である薄め
液9を収容した半硬質合成樹脂からなる袋体10が収め
られている。上記の栓体7には、筒体20より下方へ突
出した雄ねじ部7aと、その下端中央より垂下する塗布
棒11とが一体形成され、また上面中央に凹陥部7bを
備えると共に、この凹陥部7bの内底から塗布棒11の
根元部に透通する流出孔12を有している。
【0014】袋体10は、非開口側を蛇腹部10aとし
た筒状であり、下になった開口縁部10bが栓体7の凹
陥部7bを囲む環状溝7cに嵌挿して液密状に接着され
ると共に、上にした袋底の凸部10cが押圧部材8の凹
部8bに圧嵌されて、その環状凹部13aと環状凸部1
3bとの係合によって離脱不能に固着されている。しか
して、栓体7の凹陥部7bにはフェルト状繊維圧縮物や
合成樹脂スポンジからなる液含浸体14が充填されてお
り、この液含浸体14に袋体10内の薄め液9が浸潤し
ている。
た筒状であり、下になった開口縁部10bが栓体7の凹
陥部7bを囲む環状溝7cに嵌挿して液密状に接着され
ると共に、上にした袋底の凸部10cが押圧部材8の凹
部8bに圧嵌されて、その環状凹部13aと環状凸部1
3bとの係合によって離脱不能に固着されている。しか
して、栓体7の凹陥部7bにはフェルト状繊維圧縮物や
合成樹脂スポンジからなる液含浸体14が充填されてお
り、この液含浸体14に袋体10内の薄め液9が浸潤し
ている。
【0015】塗布棒11は、根元側の太径部11aより
段差をなして細径部11bが延出し、先端に刷毛15が
植設されており、栓体7の雄ねじ部7aを扱き部材5の
雌ねじ5cに螺入して容器1にキャップ2を装着する
際、扱き部材5の透孔6に挿通して先端の刷毛15が修
正液3中に浸漬される。しかして、この挿通状態におい
て、塗布棒11の太径部11aが透孔6に圧入し、この
圧入により容器1内の扱き部材5より下部の空間1aが
封止されるように設定されている。またキャップ2の装
着により、扱き部材5のフランジ部5aは容器1の周端
面とキャップ2の周端面との間で挟圧されて内外を封止
するパッキングとして機能する。
段差をなして細径部11bが延出し、先端に刷毛15が
植設されており、栓体7の雄ねじ部7aを扱き部材5の
雌ねじ5cに螺入して容器1にキャップ2を装着する
際、扱き部材5の透孔6に挿通して先端の刷毛15が修
正液3中に浸漬される。しかして、この挿通状態におい
て、塗布棒11の太径部11aが透孔6に圧入し、この
圧入により容器1内の扱き部材5より下部の空間1aが
封止されるように設定されている。またキャップ2の装
着により、扱き部材5のフランジ部5aは容器1の周端
面とキャップ2の周端面との間で挟圧されて内外を封止
するパッキングとして機能する。
【0016】上記構成の修正液塗布器により修正を行う
には、通常の刷毛塗り型の塗布器と同様に、キャップ2
を容器1から外して把持し、塗布棒11の刷毛15を扱
き部材5で扱いて修正液3の保持量と毛先の広がりを適
当に調整した上で、紙面の修正を必要とする部位に塗布
すればよい。この修正塗膜によって文字等が隠蔽消去さ
れると共に、乾燥後の修正塗膜上には筆記具にて訂正文
字等を書き込める。
には、通常の刷毛塗り型の塗布器と同様に、キャップ2
を容器1から外して把持し、塗布棒11の刷毛15を扱
き部材5で扱いて修正液3の保持量と毛先の広がりを適
当に調整した上で、紙面の修正を必要とする部位に塗布
すればよい。この修正塗膜によって文字等が隠蔽消去さ
れると共に、乾燥後の修正塗膜上には筆記具にて訂正文
字等を書き込める。
【0017】そして、この修正の繰り返しにより容器1
内の修正液3が溶媒揮散によって増粘してきた場合は、
図3に示すように、キャップ2を容器1から外して把持
し、塗布棒11の先を容器1の開口部に向けた状態で指
先にて押圧部材8を押す。この操作により、袋体10の
蛇腹部10aが収縮し、内部の薄め液9が液含浸体14
を通して流出孔12より流出し、塗布棒11を伝わって
刷毛15から滴下し、容器1内に入って修正液3を希釈
する。また押圧部材8の押圧を止めれば、袋体10の弾
性復元力により蛇腹部10aが流出孔12からの空気の
流入を伴って元の長さまで伸長するから、上記押圧の反
復によって必要なだけ薄め液9を流出させることができ
る。
内の修正液3が溶媒揮散によって増粘してきた場合は、
図3に示すように、キャップ2を容器1から外して把持
し、塗布棒11の先を容器1の開口部に向けた状態で指
先にて押圧部材8を押す。この操作により、袋体10の
蛇腹部10aが収縮し、内部の薄め液9が液含浸体14
を通して流出孔12より流出し、塗布棒11を伝わって
刷毛15から滴下し、容器1内に入って修正液3を希釈
する。また押圧部材8の押圧を止めれば、袋体10の弾
性復元力により蛇腹部10aが流出孔12からの空気の
流入を伴って元の長さまで伸長するから、上記押圧の反
復によって必要なだけ薄め液9を流出させることができ
る。
【0018】かくして、適当量の薄め液9を滴下したの
ち、塗布棒11を容器1内に挿入して攪拌するか、もし
くはキャップ2を容器に装着して塗布器全体を震盪させ
れば、容器1内の修正液3は添加した薄め液9が均一に
混じり込んで塗布性のよい適正粘度の状態に戻ることに
なる。なお、袋体10内から流出孔12へ至る流路に液
含浸体14が介在しているため、塗布器の保管中や修正
液3の塗布操作中に薄め液9が漏れる恐れはない。ま
た、流出孔12は、塗布棒11の太径部11aで封止さ
れた透孔6よりも上位にあるから、塗布器を立てた状態
のみならず横に寝かせた状態で保管しても、容器1内の
修正液3が侵入・固化して詰まってしまうことはない。
ち、塗布棒11を容器1内に挿入して攪拌するか、もし
くはキャップ2を容器に装着して塗布器全体を震盪させ
れば、容器1内の修正液3は添加した薄め液9が均一に
混じり込んで塗布性のよい適正粘度の状態に戻ることに
なる。なお、袋体10内から流出孔12へ至る流路に液
含浸体14が介在しているため、塗布器の保管中や修正
液3の塗布操作中に薄め液9が漏れる恐れはない。ま
た、流出孔12は、塗布棒11の太径部11aで封止さ
れた透孔6よりも上位にあるから、塗布器を立てた状態
のみならず横に寝かせた状態で保管しても、容器1内の
修正液3が侵入・固化して詰まってしまうことはない。
【0019】図2はこの発明の第一実施例に係る修正液
塗布器を示す。この塗布器は、キャップ2内の押圧部材
8の周端面と栓体7の内側周縁部との間にコイルスプリ
ング16が圧縮状態で装填されているが、他の構成は前
記第一実施例の塗布器と同様である。この場合、コイル
スプリング16の蓄力により押圧部材8が押し上げら
れ、もって袋体10が常に復元側に付勢されているた
め、該袋体10自体の弾性復元力が弱い場合でも、押圧
部材8を押圧して薄め液9を滴下したのち、袋体10が
確実に元の容積に復帰するという利点がある。
塗布器を示す。この塗布器は、キャップ2内の押圧部材
8の周端面と栓体7の内側周縁部との間にコイルスプリ
ング16が圧縮状態で装填されているが、他の構成は前
記第一実施例の塗布器と同様である。この場合、コイル
スプリング16の蓄力により押圧部材8が押し上げら
れ、もって袋体10が常に復元側に付勢されているた
め、該袋体10自体の弾性復元力が弱い場合でも、押圧
部材8を押圧して薄め液9を滴下したのち、袋体10が
確実に元の容積に復帰するという利点がある。
【0020】なお、薄め液9を滴下するための袋体10
の押圧手段としては、例示のような押圧部材8を用いる
構造の他、例えば、袋体10をキャップ2の上端に突出
状に露呈させて、この突出部を直接に押圧する構造、キ
ャップ2の筒体20の周面に窓を開け、この窓に露呈し
た袋体10を直接に押圧する構造等、種々の構造を採用
できる。また袋体10の開口側を栓体7に液密状に止着
する手段としては、接着の他、加熱融着、栓体7を凸状
としての圧入や螺入、スナップリングやゴムリングによ
る緊締等も採用できる。更に、流出孔12は、実施例で
は塗布棒11の根元に開口しているが、その開口位置は
透孔6よりも上位であればよい。その他、この発明で
は、容器1,キャップ2,扱き部材5,栓体7,袋体1
0,塗布棒11等の各部の形状や大きさ、袋体10の復
元補助手段等、細部構成については実施例以外に種々設
計変更可能である。
の押圧手段としては、例示のような押圧部材8を用いる
構造の他、例えば、袋体10をキャップ2の上端に突出
状に露呈させて、この突出部を直接に押圧する構造、キ
ャップ2の筒体20の周面に窓を開け、この窓に露呈し
た袋体10を直接に押圧する構造等、種々の構造を採用
できる。また袋体10の開口側を栓体7に液密状に止着
する手段としては、接着の他、加熱融着、栓体7を凸状
としての圧入や螺入、スナップリングやゴムリングによ
る緊締等も採用できる。更に、流出孔12は、実施例で
は塗布棒11の根元に開口しているが、その開口位置は
透孔6よりも上位であればよい。その他、この発明で
は、容器1,キャップ2,扱き部材5,栓体7,袋体1
0,塗布棒11等の各部の形状や大きさ、袋体10の復
元補助手段等、細部構成については実施例以外に種々設
計変更可能である。
【0021】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、紙面に表記さ
れた文字、線、模様等を修正液により隠蔽消去するのに
用いられる刷毛塗り型の修正液塗布器として、それ自体
に修正液と共に薄め液が保持され、修正の繰り返しに伴
う溶媒成分の揮発によって容器内の修正液が増粘した
際、キャップ内の薄め液を収容した袋体を圧縮するだけ
の極めて簡単な操作により、上記薄め液の必要量を容器
内に滴下して、修正液を希釈して塗布性のよい粘度に設
定することができ、また保管中に薄め液の流出孔の詰ま
りを生じにくく、もって容器内の修正液を使い尽くすま
で良好な品質を維持して、修正作業の能率向上と修正性
能の安定化を図り得るものが提供される。
れた文字、線、模様等を修正液により隠蔽消去するのに
用いられる刷毛塗り型の修正液塗布器として、それ自体
に修正液と共に薄め液が保持され、修正の繰り返しに伴
う溶媒成分の揮発によって容器内の修正液が増粘した
際、キャップ内の薄め液を収容した袋体を圧縮するだけ
の極めて簡単な操作により、上記薄め液の必要量を容器
内に滴下して、修正液を希釈して塗布性のよい粘度に設
定することができ、また保管中に薄め液の流出孔の詰ま
りを生じにくく、もって容器内の修正液を使い尽くすま
で良好な品質を維持して、修正作業の能率向上と修正性
能の安定化を図り得るものが提供される。
【0022】請求項2の発明によれば、上記の修正液塗
布器として、保管中や塗布操作中に薄め液が流出孔から
漏れるのを確実に防止できるものが提供される。
布器として、保管中や塗布操作中に薄め液が流出孔から
漏れるのを確実に防止できるものが提供される。
【0023】請求項3の発明によれば、上記の修正液塗
布器として、特に薄め液を収容した袋体の収縮・復元動
作が安定し、薄め液の全量消費まで確実な作動性を発揮
するものが提供される。
布器として、特に薄め液を収容した袋体の収縮・復元動
作が安定し、薄め液の全量消費まで確実な作動性を発揮
するものが提供される。
【図1】 この発明の第一実施例に係る修正液塗布器の
縦断面図。
縦断面図。
【図2】 同第二実施例に係る修正液塗布器の縦断面
図。
図。
【図3】 第一及び第二実施例の修正液塗布器における
薄め液の滴下操作を示す斜視図。
薄め液の滴下操作を示す斜視図。
1 ・・・容器 2 ・・・キャップ 3 ・・・修正液 5 ・・・扱き部材 6 ・・・透孔 7 ・・・栓体 8 ・・・押圧部材(押圧手段) 9 ・・・薄め液 10 ・・・袋体 10a・・・蛇腹部 11 ・・・塗布棒 12 ・・・流出孔 14 ・・・液含浸体 15 ・・・刷毛 16 ・・・コイルスプリング
Claims (3)
- 【請求項1】 紙面の文字等を隠蔽消去する修正液が収
容された容器と、先端に刷毛を有して前記容器内に突入
する塗布棒が固着されたキャップとを有する修正液塗布
器において、前記キャップが容器との対向側を栓体にて
閉塞した中空状に構成され、このキャップ内に修正液に
対する薄め液を収容した弾性材料からなる容積可変の袋
体がその開口側を上記栓体に液密状に止着して装填され
ると共に、上記塗布棒の根元側に開口して前記袋体内部
に連通する流出孔が形成され、且つ上記キャップに上記
袋体の圧縮手段を備えてなる修正液塗布器。 - 【請求項2】 流出孔と袋体との間に液含浸体が介在さ
れてなる請求項1記載の修正液塗布器。 - 【請求項3】 袋体が少なくとも一部を蛇腹部とした筒
形をなし、圧縮手段が押圧により該蛇腹部を短縮させる
ものである請求項1又は2に記載の修正液塗布器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19104494A JPH0825889A (ja) | 1994-07-20 | 1994-07-20 | 修正液塗布器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19104494A JPH0825889A (ja) | 1994-07-20 | 1994-07-20 | 修正液塗布器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0825889A true JPH0825889A (ja) | 1996-01-30 |
Family
ID=16267962
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19104494A Pending JPH0825889A (ja) | 1994-07-20 | 1994-07-20 | 修正液塗布器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0825889A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7290955B2 (en) | 2003-08-18 | 2007-11-06 | Sanford, L.P. | Bold-fine multiple width marking instrument |
-
1994
- 1994-07-20 JP JP19104494A patent/JPH0825889A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7290955B2 (en) | 2003-08-18 | 2007-11-06 | Sanford, L.P. | Bold-fine multiple width marking instrument |
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