JPH08258894A - 逆さボトル形飲料供給装置 - Google Patents

逆さボトル形飲料供給装置

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JPH08258894A
JPH08258894A JP6755595A JP6755595A JPH08258894A JP H08258894 A JPH08258894 A JP H08258894A JP 6755595 A JP6755595 A JP 6755595A JP 6755595 A JP6755595 A JP 6755595A JP H08258894 A JPH08258894 A JP H08258894A
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bottle
water
storage tank
water storage
opening
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JP6755595A
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Hisashi Sato
寿 佐藤
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SAAKURANDO KK
Original Assignee
SAAKURANDO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】簡単な構成で、ボトル取り付けの際に水が溢れ
出る危険性の少ない逆さボトル飲料供給装置を提供す
る。 【構成】逆さ式に取着されたボトルから水を抽出して給
水を行う逆さボトル形給水装置において、ケ−シング1
9内に保持され、上記ボトル2から抽出された水を一時
貯蔵する貯水タンク20と、上記ケ−シング19の上端
に取着され上記ボトル2を逆さに保持すると共に、この
ボトル2の開口8を上記貯水タンク20内で所定の高さ
に保持する蓋体13と、この蓋体13に設けられ上記ボ
トル2をこの蓋体13にロックする係合溝15と、上記
蓋体13に一体的に設けられて貯水タンク20内に位置
し上記ボトル2を蓋体13に取着しロックする際に、上
記ボトル2の開口8を突き破りこのボトル2内を上記貯
水タンク20に連通させる突き破り部材17とを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、逆さ式に取着された
ボトルからミネラルウォ−タ等の飲料を抽出して供給す
る逆さボトル形給水装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の健康ブ−ムや渇水事情に起因する
水道水に対する信頼性の低下から、鉱泉水(炭酸入りも
含む)等のミネラルウォ−タの売れ行きが伸びている。
このようなミネラルウォ−タを家庭やオフィス等におい
て供給することのできる給水装置として、従来、種々の
ものが提案されている。
【0003】代表的なものとして、いわゆる逆さボトル
形給水装置がある。この給水装置は、蛇口の取り付けら
れた給水装置本体に、ミネラルウォ−タの満たされたボ
トルを逆さにして取り付け、このボトルから抽出される
ミネラルウォ−タを蛇口を通して提供する装置である。
【0004】さらに、詳しく説明すると、上記給水装置
本体には、上記蛇口に連通し上方に開放するバケツ形状
の貯水タンクが設けられている。利用者は、上記ボトル
の口を開けた後、この口から上記貯水タンク内に水をこ
ぼしながらこのボトルを逆さにして上記本体に取り付け
るようにする。上記貯水タンクにこぼされた水の水面
は、上記ボトルの首部の開口を閉塞する高さまで上昇
し、上記ボトル内圧力とのバランスからこの高さで停止
する。
【0005】このような給水装置によれば、利用者が蛇
口をひねることで、上記貯水タンク内に貯蔵されたミネ
ラルウォ−タが順次給出されることとなる。そして、上
記貯水タンク内に満たされた水面の高さが下がると、上
記ボトル内から空気と入れ替えで水が補給され、このボ
トル内に入った空気は泡となってボトル頂上に達する。
【0006】このようにして、ボトル内の水がすべてな
くなった場合には、利用者は空のボトルを給水装置本体
から取り外し、上述したのと同様の手順で新たなボトル
との交換を行うようにする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の逆さボトル形給水装置には、以下に説明する解決す
べき課題がある。まず、ボトルを給水装置本体に取り付
ける際に、上記貯水タンクから水が溢れ出る危険性があ
る。すなわち、このボトルの取り付けを、貯水タンクに
水をこぼしながら行わなければならないため、貯水タン
ク内の水面の高さが所定の高さに達する前に上記ボトル
の取り付けを完了しなければ上記貯水タンクから水が溢
れ出る危険があるのである。
【0008】上記貯水タンク内の水面が低い場合には、
水面の高さが所望の高さにまで達する前にボトルの取着
を終了することができるから問題は少ないが、貯水タン
ク内の水面がすでに高い場合には、水が溢れ出てしまう
危険がある。
【0009】一方、このような危険を回避するために、
ボトルのキャップから、給水用の管をボトル内に挿入
し、この給水用の管を通して水を抽出するようにする方
法も考えられる。
【0010】しかし、この方法であると、上記貯水タン
ク内の水面の高さを規制するための特別の構成が必要で
ある。また、上記ボトルからの水の抽出を円滑ならしめ
るためにこのボトル内に空気を補給する構成も必要とな
る。このため、装置の構成が非常に複雑となるおそれが
ある。
【0011】この発明は、このような事情に鑑みて成さ
れたもので、簡単な構成で、ボトル取り付けの際に水が
溢れ出る危険性の少ない逆さボトル形給水装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、逆さ式に取
着されたボトルから飲料を抽出して供給する逆さボトル
形飲料供給装置において、ケ−シングと、このケ−シン
グ内に保持され、上記ボトルから抽出された飲料を一時
貯蔵する飲料貯蔵タンクと、上記ケ−シングの上端に取
着され、上記ボトルを逆さに保持すると共に、このボト
ルの開口を上記飲料貯蔵タンク内で所定の高さに保持す
る保持手段と、上記保持手段に設けられ上記ボトルをこ
の保持手段にロックするロック手段と、上記貯水タンク
内に位置し、上記ボトルを上記保持手段に取着しロック
する際に、上記ボトルの開口に設けられた脆弱な閉塞部
材を突き破り、このボトル内の飲料を上記貯水タンク内
に流出させる突き破り手段とを有することを特徴とする
逆さボトル形飲料供給装置である。
【0013】
【作用】このような構成によれば、上記ボトルを保持手
段に取着しロックする際に、上記ボトルの開口に設けら
れた脆弱な閉塞部材を突き破り、このボトル内を上記飲
料貯蔵タンクに連通させることができるので、ボトルの
取着時に貯蔵タンクから飲料が溢れ出ることはない。
【0014】さらに、貯蔵タンク内の液面を、ボトルの
開口の下端と同じ高さに規制することで、ボトル内から
の液体の抽出およびボトル内への空気の供給を容易に行
える。なお、上記突き破り手段は、上記保持手段側に一
体的に設けられているものであっても、上記貯水タンク
側に固定されているものであっても良い。
【0015】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面を参照して
説明する。まず、第1の実施例について図1〜図5を参
照して説明する。図1は、この発明の逆さボトル形給水
装置(飲料供給装置)を示す全体斜視図である。
【0016】この給水装置は、給水装置本体1(以下
「本体」という)と、この本体1の上端に逆さ式に取着
される給水用ボトル2(以下「ボトル」という)とから
なる。このボトル2内には、例えば、20リットル(2
0kg)のミネラルウォ−タ(以下、単に「水」とい
う)が満たされている。
【0017】上記本体1は、家屋の室内、例えば台所や
オフィスのフロア−隅に据え付けられるもので、上端側
は給水部4となっており蛇口3が設けられていると共
に、下端側は予備用ボトルの貯蔵棚5となっている。
【0018】利用者は、この貯蔵棚5の扉5aを開けて
上記ボトル2を取り出し、このボトル2に設けられた2
か所の取っ手6、7を用いてこのボトル2を反転させ
る。そして、このボトル2を上記本体1の上端に逆さ式
に取着することができるようになっている。
【0019】図2は、上記ボトル2の首部2aを拡大し
て示す斜視図である。このボトル2の首部2aの開口8
は、例えばアルミ箔や薄い塩化ビニ−ル膜等の脆弱な閉
塞部材9で密閉され、さらに図に10で示す衛生キャッ
プにより被覆されている。この衛生キャップ10は、図
に10aで示すプルを引くことによってこのボトル2の
首部2aから取り外すことができるようになっており、
作業者はこの衛生キャップ10を取り外すことで上記閉
塞部材9を露出させる。また、この首部2aの外面に
は、周方向に180°ずれた位置にそれぞれ一対のピン
状の係合用突起12(ロック手段)が略水平に突設され
ている。
【0020】一方、図3は、このボトル2を逆さ式に取
着する上記本体1の上端部を拡大して示したものであ
る。この本体1の上端部は、図に13で示す蓋体(保持
手段)によって閉塞されている。この蓋体13の上面は
略水平に形成されており、その中央部には、上記ボトル
2の首部2aを挿入するためのすり鉢状の窪み部14が
設けられている。
【0021】この窪み部14の内面には、上記ボトル2
に設けられた上記係合用突起12と係合する略L字状の
係合溝15(ロック手段、保持手段)が形成されてい
る。すなわち、この係合溝15は、上記係合突起12を
略垂直に案内する垂直溝部15aと、この垂直溝部15
aの下端から周方向に例えば45°に亘って設けられた
水平溝部15bとからなる。また、この係合溝15は、
上記係合用突起12の位置に合わせて周方向に180°
ずれた位置にそれぞれ形成されている。
【0022】したがって、利用者は、上記ボトル2を図
2に示す状態から逆さにして保持し、係合用突起12を
上記係合溝15の垂直溝部15aに合わせて垂直に滑り
こませ、ついで、このボトル2を45°回転させること
により、このボトル2を上記蓋体13(本体1)に対し
てロックすることができるようになっている。
【0023】なお、この蓋体の上記窪み部14の周囲の
上面には、弾性を有する合成樹脂やウレタン等で形成さ
れたリング状の弾性保持部材16(保持手段)が設けら
れている。この弾性保持部材16は、上記ボトル2を保
持すると共に、その弾性力と摩擦力とにより上記ロック
を確実ならしめる機能を奏するものである。
【0024】一方、上記蓋体13の窪み部14の下端部
は、この蓋体1の下方(本体1内)に開放する開口14
aとなっている。この開口14a内には、図に17で示
す三角板形状の突き破り部材(突き破り手段)が突設さ
れている。
【0025】すなわち、この突き破り部材17は、上記
ボトル2の首部2aを上記窪み部14内に挿入した際
に、この首部2aの開口8を閉塞する脆弱な閉塞部材9
(アルミ箔等)を突き破って上記首部2a内に侵入する
ことができるようになっており、さらに、ロックのため
に上記ボトル2を回転させることで、この突き破った部
位の面積を広げて上記水の通路を形成する機能を有す
る。
【0026】このことにより、上記ボトル2内の水は、
上記窪み部14の開口14aを通して上記本体1内に供
給されるようになっている。次に、図4以下を参照し
て、上記給水装置本体1の構成をさらに詳しく説明す
る。
【0027】図4は、上記本体1の上端側に設けられた
給水部4(図1参照)を拡大して示す縦断面図である。
なお、この図は、上記ボトル2を逆さにして垂直に挿入
しただけの状態を示しており、ロックのための回転はさ
せていない。
【0028】まず、図に19で示すのは、この本体1の
ハウジングである。このハウジング19の上端部内に
は、上記ボトル2から供給された水を一時貯蔵する貯水
タンク20(飲料貯蔵タンク)が設けられている。この
貯水タンク20はバケツ形状をなし上方に開放している
と共に、その上端で上記ハウジング19の内面に連結さ
れている。
【0029】また、この貯水タンク20の外面には、図
に21で示す冷却用熱交換器が取着されている。この冷
却用熱交換器21は、例えば、内部に冷媒が流通する銅
管をこの貯水タンク20の外周に数回巻き付けてなるも
のであり、図に22で示す外部熱交換器、膨脹弁23お
よび圧縮機24とで冷凍サイクル(冷却手段)を構成し
ている。
【0030】したがって、この装置では、上記圧縮機2
4を作動させることで、上記貯水タンク20内に満たさ
れた水を冷却することができるようになっている。な
お、冷却手段はこれに限定されるものではなく、電子冷
却装置等を用いても良い。また、温度検出センサを取着
して貯水タンク20内の水の温度を制御(調節)するよ
うにしても良い。さらに、冷却装置ではなく、加熱装置
を取り付けて上記貯水タンク20内の水を加熱するよう
にしても良い。
【0031】一方、この貯水タンク20と上記ハウジン
グ19の隙間には、例えば発泡スチロ−ル等の断熱材2
6が介装されている。この断熱材26は、上記貯水タン
ク20の外面を全体的に覆って、水の保温および着霜の
防止を行う機能を奏する。そして上記貯水タンク20の
下端からは、給水管27が導出され、この給水管27は
上記断熱材26を貫通して上記ハウジング19の外側に
導出されている。そして、この給水管27の端部には、
前記蛇口3が取着されている。
【0032】次に、上記蓋体13について説明する。な
お、前に図3、図2を用いて説明した構成要素について
は、同一符号を付してその説明は省略する。この蓋体1
3は、上記ケ−シング19の上端に、上記貯水タンク2
0の上端を閉塞するかたちで取着されている。この蓋体
13は、例えば衛生的な合成樹脂(プラスチック)で形
成されたものであり、その下面の縁部には下方に開放す
るコの字状の嵌合溝29が形成されている。
【0033】この蓋体13は、このコの字状の嵌合溝2
9内に、上記ケ−シング19と上記貯水タンク20の上
端縁部を挿入することで、上記ハウジング19と嵌合す
るようになっている。また、上記ハウジング19の上端
面には、このハウジング19と蓋体13の隙間を液密に
閉塞するためのシ−ル部材30が設けられている。な
お、上記ハウジング19および蓋体13の外面に、図に
31で示すような適宜のロック装置を設けておき、上記
蓋体13を上記ハウジングに押し付ける状態で固定する
ようにしても良い。
【0034】また、前述したように、この蓋体13の中
央部には、すり鉢状の窪み部14が設けられている。そ
して、この窪み部14の内面に設けられた係合溝15
(垂直溝部15a)の深さは、図に示すように上記係合
溝15の底部で上記ボトル2に突設された係合突起12
を保持した場合に、上記ボトル2の首部2aの開口8の
下端が、この蓋体13の窪み部14の周囲に位置する下
面14bよりも所定寸法下側に導出されるように設定さ
れている。
【0035】これは、上記給水貯水タンク20内の水面
が、この後、首部2aの開口8の下端と一致する高さ
(図に一点鎖線で示す高さ)に達することから、上昇し
た水面の上側に空気層を確保するためである。なお、こ
の蓋体13には、この空気層と連通し、この貯水タンク
20内に空気を導入する空気導入孔32が設けられてい
る。
【0036】この空気導入孔32の外部開口には例え
ば、図に33で示す防塵フィルタが取着され、外部に浮
遊する塵埃等がこの貯水タンク20内に侵入するという
ことを防止できるようになっている。
【0037】一方、上記窪み部14の開口14a部の周
囲に位置する下面からは、図6に示すような十字状のブ
ラケット35が延出され、その中央部には、三角板状の
前記突き破り部材17が突設されている。
【0038】図4に示すように、この突き破り部材17
は、上記ボトル2を垂直に挿入した際に、上記脆弱な閉
塞部材9(アルミ箔等)を突き破ってこのボトル2の首
部2a内(開口8内)に侵入することができるように構
成されている。
【0039】なお、上記ボトル2の重さは、上記係合溝
15および上記蓋体2の上面に固定された弾性保持部材
16(主には、この弾性保持部材16)によって支持さ
れるようになっているので、上記ブラケット35に過度
の荷重がかかることは少ない。
【0040】この図4に示す状態から、上記ボトル2を
前述したように例えば45°回転させ、このボトル2を
蓋体13にロックした状態を示すのが図5である。上記
突き破り部材17は、板状の部材であるから、上記ボト
ルを回転させることで、上記閉塞部材9の開口面積を広
げる機能を奏する。このことで、上記ボトル2内に満た
された水が、この突き破り部材17の脇を通って上記貯
水タンク20内に導入されることとなる。
【0041】貯水タンク20内の水面は、前述したよう
に、上記ボトル2の首部2aの開口8の下端に一致する
高さまで上昇し、上記ボトル2内の圧力とのバランスか
ら、この高さで停止する。
【0042】上記ボトル2のロックを行ったならば、利
用者は、上記蛇口3のレバ−3aを押すことで、この蛇
口3を通して上記貯水タンク20内の冷水を外部に抽出
することができる。
【0043】そして、このことで上記貯水タンク20内
の水面が低下したならば、上記ボトル2の開口8から空
気と入れ替えで水が供給される。そして、ボトル2内に
侵入した空気は泡となって上記ボトル2の頂上に達す
る。このことで、上記貯水タンク20内の水面の高さ
は、常に一定に保たれるようになっている。
【0044】このような構成によれば、以下に説明する
効果を得ることができる。第1に、簡単な構成で、ボト
ル2取り付けの際に、貯水タンク2から水が溢れ出る危
険性の少ない給水装置を得ることができる。
【0045】すなわち、従来、ボトル取り付けの際に水
が溢れ出るのを防止するための手段としては、給水用の
管を上記ボトルのキャップからボトル内に突き刺すとい
う手段が考案されていた。しかし、このような構成で
は、ボトル内の水を空気と交換する作業が円滑に行えな
かったり、装置本体側に貯水タンク内の水面の上昇を規
制するための措置が必要であり、構成が複雑化するおそ
れがあった。
【0046】しかし、この発明では、このような措置を
とらず、上記ボトル2の開口8を突き破り可能な脆弱部
材9で覆うと共に、ボトル2を本体1に固定すると同時
に上記脆弱部材9の開口を広げて水の抽出を可能とする
ロック手段(係合溝15)および突き破り部材17を蓋
体13に一体的に設けた。
【0047】このような構成によれば、ボトル2を取着
しロックする際に初めてボトル2の開口8が上記貯水タ
ンク20と連通し、給水が開始されるので、この貯水タ
ンク20から水が溢れ出るということを有効に防止でき
る。特に、貯水タンク20内にすでに水が相当量満たさ
れている場合であっても、水が溢れることはない。
【0048】また、上記ボトル2の首部2aの開口8の
下端を蓋体13の下面13bよりも下側に延出すること
で、貯水タンク20内の水面の高さを特別な部品を用い
ることなく規制することができ、また、ボトル2内の水
を空気と交換する作業も特別な構成なしに円滑に行え
る。特に、この実施例では、突き破り部材17等のすべ
ての部品を、蓋体13に一体的に設けることが可能であ
るから、従来の逆さボトル形給水装置にも容易に適用す
ることが可能である。
【0049】したがって、簡単な構成で、ボトル取り付
けの際に、水が溢れ出る危険性の少ない逆さボトル形給
水装置を得ることができる効果がある。第2に、この実
施例では、上記ボトル2とのロック手段(係合溝15)
を設けると共に、上記装置の外部と貯水タンク20内と
を、蓋体13の縁部下面のコ字の状の嵌合溝29および
シ−ル部材30、および上記弾性保持部材16とで、液
密に隔離するようにした。このことで、この装置が転倒
した場合であっても貯水タンク20内の水が外部に流出
することを有効に防止できる。
【0050】なお、上記空気導入孔32内に、外部から
内部に向かう方向のみ通路を開く逆止弁を設けておけ
ば、この空気導入孔32を通じて外部に水が流出すると
いうことも有効に防止できる。
【0051】第3に、本体1の下部に予備用ボトル2を
収納する収納棚5を設けたので(図1参照)、予備用ボ
トル2の保管場所に困るということがなくなり、また、
ボトル2が空になったときの取換えも、利用者がその場
で直ぐに行うことができる効果がある。
【0052】第4に、ボトル2に取っ手6、7を設けた
ので、ボトル2の取着および取り外しを容易に行うこと
ができる効果がある。すなわち、この実施例では、上記
ボトル2の口をあけて水をこぼしながら本体1への取着
を行うのではなく、取着された際にはじめて貯水タンク
20内で口が開くように構成されているから、作業者
は、上記2つの取っ手6、7を用いて上記ボトル2を完
全に反転させてから、このボトル2を本体1に取着する
ことが可能である。この際、上記ボトル2に上記取っ手
6、7が設けられていることにより、この取着が非常に
簡単に行える効果がある。
【0053】次に、この発明の第2の実施例を、図6お
よび図7を参照して説明する。なお、上記第1の実施例
と同様の構成要素については同一符号を付してその説明
は省略する。
【0054】この第2の実施例の給水装置は、上記第1
の実施例の給水装置が冷水供給専用であったのに対し
て、冷水および温水の双方を選択的に供給できる装置で
ある。また、図6に示すように、この実施例では、上記
第1の実施例と異なり、上記突き破り部材17´は、上
記蓋体13に一体化されておらず、上記貯水タンク20
側から突設されている。以下、これら第1の実施例と異
なる部分の構成について詳しく説明する。
【0055】上記貯水タンク20の底部には、前記給水
管27の他に、温水製造用の給水管37が接続されてい
る。そして、上記貯水タンク20内には、上記温水製造
用の給水管37にこの貯水タンク20の上部付近の水を
供給するための取水用ブラケット38が装着されてい
る。
【0056】この取水用ブラケット38は、上記貯水タ
ンク20の底面に図に39で示すピンによって回転不能
に固定されるベ−ス40と、このベ−ス40から略垂直
に立設された垂直管41と、この垂直管41の上端に固
定され、この貯水タンク20の上部と下部とを仕切る仕
切り板42と、この仕切り板42の上面に立設された複
数のピラ−43と、このピラ−43によって保持された
天板44とを有する。そして、この天板44の上面に
は、前記三角板状の突き破り部材17´が立設されてい
る。
【0057】この取水用ブラケット38および突き破り
部材17´は、衛生的な合成樹脂材(プラスチック等)
で一体成形されたものであり、上記複数本のピラ−43
の隙間から貯水タンク20内の上部の水を取水し、上記
垂直管41内を通して上記温水製造用の給水管37に供
給するようになっている。
【0058】また、上記仕切り板42で、貯水タンク2
0の上部を下部の冷水領域と仕切ることで、冷水が上記
温水製造用の給水管37に取水されてしまうことを防止
している。なお、貯水タンク20の上部に位置する水
は、この仕切り板42と貯水タンク20の内壁との隙間
から順次この貯水タンク20の下部に補給されるように
なっている。
【0059】上記温水製造用の給水管37は、図に45
で示す加熱装置に接続されている。この加熱装置45
は、例えば、通電させることで発熱する熱抵抗線を有
し、給水管から供給された水を電気的に加熱するように
構成されている。
【0060】この加熱装置45を通過した給水管37
は、上記冷水用の給水管27と共にハウジング19の外
面に導出され、温水用の蛇口3´に接続されている。一
方、上記突き破り部材17´は、上記第1の実施例の突
き破り部材17と略同じ高さに設けられており、かつ前
述したように回転不能に保持されている。したがって、
上記第1の実施例と同様の機能を奏することとなる。
【0061】すなわち、まず、上記貯水タンク2の首部
2aを上記蓋体13の窪み部14に略垂直に挿入するこ
とで、上記突き破り部材17´は、上記閉塞部材9を突
き破って上記ボトル2の首部2aの開口8内に挿入され
る。ついで、このボトル2をロックのために45°回転
させることで、図8に示すように、上記閉塞部材9の開
口面積を広げる。
【0062】このことで、上記ボトル2内に満たされた
水は、この突き破り部材17´の脇を通過して上記貯水
タンク20内に供給される。このような構成によれば、
温水冷水両用の給水装置においても上記第1の実施例と
略同様の効果を得ることができる。
【0063】また、この第2の実施例によれば、加熱装
置45内に冷却水が取り込まれてしまうことを防止する
ために前記取水用ブラケット38を設けており、そし
て、この取水用ブラケット38に、上記突き破り部材1
7´を一体的に設けるようにした。
【0064】このことで、上記蓋体13に設けるのは前
記ロックのための手段(係合溝15)だけで良く、構成
がさらに簡略化される。また、上記突き破り部材17
は、上記取水用ブラケット38と共に、上記貯水タンク
20内から取り外し可能であるから、この突き破り部材
17やブラケット38、貯水タンク20内の洗浄等が容
易に行える効果がある。
【0065】なお、この発明は、上記一実施例に限定さ
れるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で種々
変形可能である。まず、上記一実施例の装置は、ミネラ
ルウォ−タを供給する装置であったが、これに限定され
るものではなく、飲料を供給する装置であれば良い。例
えば、ウ−ロン茶を供給するようにしても良い。
【0066】また、上記一実施例では、上記突き破り部
材17、17´は三角板状であったが、これに限定され
るものではない。例えば、図9および図10に示すよう
な円錐屋根形状の部材17´´であっても良い。すなわ
ち、図10に示すように、上記閉塞部材9を突き破った
後、このボトル2の開口8を閉塞することなく、給水路
を確保することができる構成であれば良い。
【0067】また、上記第1の実施例では、上記突き破
り部材17は、上記蓋体13に一体的に形成されていた
が、第2の実施例のように貯水タンク20側から突設さ
れていても良い。
【0068】また、第2の実施例の冷水と温水を供給で
きる装置においても、第1の実施例と同様に上記突き破
り部材17´が上記蓋体13に一体的に設けられていて
も良い。
【0069】さらに、上記第2の実施例では、上記突き
破り部材17´を保持するブラケット38は、上記貯水
タンク20内から取り外し可能であったが、これに限定
されるものではない。また、上記突き破り部材17´
が、上記貯水タンク20の底部から突設されているよう
な構成であっても良い。
【0070】さらに、上記第1、第2の実施例では、上
記蓋体13を上記本体1のケ−シング19に上方から被
せる構成を採っていたが、これに限定されるものではな
い。例えば上記ケ−シング19の側面に溝を設けておい
て、上記蓋体13をケ−シング19の側方からこの溝に
沿ってスライド式に取り付ける構成であっても良い。上
記突き破り部材17´が貯水タンク20側に設けられて
いる第2の実施例においては、特にこのような構成を取
ることが容易である。
【0071】また、上記蓋体13を上記ケ−シング19
に固定する手段についても、上記第1の実施例のロック
装置31aに限定されるものではなく、他の適宜の固定
手段を採用するようにしても良い。
【0072】さらに、上記一実施例では、ロック手段と
して垂直溝部15aと水平溝部15bとからなるL字状
の係合溝15を設けていたが、これに限定されるもので
はない。
【0073】例えば、図11に示すように、垂直溝部1
5aの代わりに周方向に傾斜する傾斜溝部15cを設け
るようにしても良い。このような係合溝15´によれ
ば、上記ボトル2の係合突起12を上記傾斜溝部15c
の上端に一致させた後上記ボトル2の保持力を弱めれ
ば、上記ボトル2は回転しながら下降し、その慣性力に
より上記係合突起12が上記水平溝15b内に侵入しロ
ックが完了することとなる。
【0074】また、上記ボトル2が回転しながら下降す
るので、上記突き破り部17は上記閉塞部材9を回転し
ながら突き破ることとなる。このことで、より効果的に
上記閉塞部材9を突き破ることができる効果がある。
【0075】
【発明の効果】以上説明したこの発明によれば、簡単な
構成で、ボトル取り付けの際に飲料が溢れ出る危険性の
少ない逆さボトル形飲料供給装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を示す全体斜視図。
【図2】同じく、ボトルの首部を拡大して示す斜視図。
【図3】同じく、本体の上端部を拡大して示す斜視図。
【図4】同じく、要部を拡大して示す縦断面図。
【図5】同じく、ロック状態示す縦断面図。
【図6】同じく、突き破り部材を拡大して示す斜視図。
【図7】この発明の第2の実施例の要部を拡大して示す
縦断面図。
【図8】同じく、ロック状態を示す縦断面図。
【図9】他の実施例を示す突き破り部材の斜視図。
【図10】同じく、縦断面図。
【図11】同じく、他の実施例を示す蓋体の斜視図。
【符号の説明】
1…給水装置本体、2…ボトル、13…蓋体(保持手
段)、12…係合突起(ロック手段)、15…係合溝
(ロック手段)、17…突き破り部材(突き破り手
段)、19…ケ−シング、20…貯水タンク。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 逆さ式に取着されたボトルから飲料を抽
    出して供給する逆さボトル形飲料供給装置において、 ケ−シングと、 このケ−シング内に保持され、上記ボトルから抽出され
    た飲料を一時貯蔵する飲料貯蔵タンクと、 上記ケ−シングの上端に取着され、上記ボトルを逆さに
    保持すると共に、このボトルの開口を上記飲料貯蔵タン
    ク内で所定の高さに保持する保持手段と、 上記保持手段に設けられ上記ボトルをこの保持手段にロ
    ックするロック手段と、 上記貯水タンク内に位置し、上記ボトルを上記保持手段
    に取着しロックする際に、上記ボトルの開口に設けられ
    た脆弱な閉塞部材を突き破り、このボトル内の飲料を上
    記貯水タンク内に流出させる突き破り手段とを有するこ
    とを特徴とする逆さボトル形飲料供給装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の逆さボトル形給水装置に
    おいて、上記突き破り手段は、上記保持手段側に一体的
    に設けられていることを特徴とする逆さボトル形飲料供
    給装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の逆さボトル形給水装置に
    おいて、上記突き破り手段は、上記貯水タンク側に固定
    されていることを特徴とする逆さボトル形飲料供給装
    置。
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