JPH0825870A - 書類綴り具 - Google Patents

書類綴り具

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JPH0825870A
JPH0825870A JP6182960A JP18296094A JPH0825870A JP H0825870 A JPH0825870 A JP H0825870A JP 6182960 A JP6182960 A JP 6182960A JP 18296094 A JP18296094 A JP 18296094A JP H0825870 A JPH0825870 A JP H0825870A
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back plate
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JP6182960A
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Chuzo Mori
忠三 森
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KARL JIMUKI KK
CARL Manufacturing Co Ltd
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KARL JIMUKI KK
CARL Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 書類の綴じ込みなどの取扱および見開きを容
易にすること。 【構成】 スプリング16の弾性力により書類支持部 132
に立設した固定ピン 133a の先端から出没可能に可動ピ
ン 133b を設ける。これにより、書類を綴じ込む際に書
類の積み高さをその書類綴じ具の最大積み高さにして
も、積み重ねられた書類の上層に可動ピン 133b を突出
させて、書類が外れるのを防止し、そして、書類押え部
の係止を解除することにより、可動ピン 133b により書
類押え部を押し上げるので、書類の見開きを容易にする
ことができると共に、書類押えの取りはずしが容易にな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、書類の綴じ込みなどの
取扱を容易にし、かつ、見開きを容易にしてその機能を
向上した書類綴り具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の代表的な書類綴り具(商品名バイ
ンダ)を図33に示して説明する。このバインダは支持部
1が蝶番2を介して、背板部3に連結されており、背板
部3の端部を直角に折り曲げて係止部材取り付け部4が
設けられている。この係止部材取り付け部4には係止部
材5がバネ6の弾性力に抗して矢印方向に回動可能なよ
うに、ヒンジ7を介して取りつけられている。
【0003】そして、書類をとじ込むときには背板部3
を3′のように傾けた後に、書類にあけられたパンチ孔
を支持部1に設けた書類綴り筒8に差し込み、次に部材
9に設けた書類綴りピン10を書類綴り筒8に挿入し、次
に背板部3′を3の位置に起こしながら部材9を係止部
材5の裏側に位置させ、部材9の表面に設けた突起11を
係止部材5に開けた係止孔12に嵌合して、部材9と係止
部材5を一体にするようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例にあって
は、書類綴り筒8が伸縮しないので次のような改良すべ
き問題がある。例えば図31に示すように、綴じ込まれる
書類Pの枚数が多くなって、その積み上げ高さHが書類
綴り筒8の高さを越えて、書類Pを圧縮するようにして
書類Pを綴じるような場合に、書類綴り筒8に書類にあ
けられたパンチ孔が挿入されない書類Pが存在して、そ
の書類Pがずれたりする。
【0005】このように、書類綴り筒8から外れた書類
Pが例え一枚であっても、書類綴りピン10を書類綴り筒
8に挿入するためには、その外れた書類Pに開けられた
パンチ孔を書類綴り筒8に合わせてからその書類がずれ
ないように押えて、書類綴りピン10を書類綴り筒8に挿
入しなければならないので、書類の綴じ込みが困難であ
り、取扱の点で改良すべき問題がある。また、綴じられ
ている書類の中間部分の書類を差し替える場合において
も同様に、取扱の点で問題がある。
【0006】また、図33に示した従来例にあっては背板
部3の高さHが固定化されているので、図31に示すよう
に書類Pの積み高さが書類綴り筒8の高さの限界までに
なった状態で綴じた場合には、図27に示すように書類P
の基端部P1 が密になっていて、書類Pを開いた時に見
開き部P2 の部分が十分に開かず、この見開き部P2
部分の文字が読めないし、また伝票等のようにこの部分
への書き込みなどもできないことから、書類綴り具とし
ての機能の点で改良すべき問題がある。
【0007】また、書類Pを綴じ込むに際して書類綴り
筒8から書類綴りピン10を抜かなければならない。しか
しながら、書類綴りピン10を書類綴り筒8から抜く場合
に、部材9を水平な状態にして抜かないと書類綴りピン
10が書類綴り筒8内でこじれを生じ、書類綴りピン10を
書類綴り筒8から円滑に抜けないことがあり、取扱の点
で改良すべき問題がある。
【0008】本発明は書類の綴じ込みなどの取扱を容易
にし、かつ、見開きを容易にしてその機能を向上した書
類綴り具を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明に係る書類綴り具は、書類支持部にピンを立設
し、書類にあけられたパンチ孔を前記ピンに差し込んだ
後に書類押え部で書類を押えるようにして書類を綴る書
類綴り具において、前記ピンを伸縮可能にすると共に書
類押え部をピンの伸縮方向に可動に設けたことを特徴と
する。
【0010】本発明は、上記ピンにおいて、中空の固定
ピンを書類支持部に立設し、該固定ピン内にスプリング
を内装させ、該スプリングの弾性力により固定ピンの先
端から出没可能に可動ピンを設けて形成したことを特徴
とする。
【0011】本発明は、上記可動ピンを中空可動ピンと
し、該中空可動ピンに挿入可能なピンを書類押え部に設
けたことを特徴とする。
【0012】本発明は、伸縮可能なピンを設けたものに
おいて、可動ピンの先端部を嵌合する可動ピン受け部材
を書類押え部に設けたことを特徴とする。
【0013】本発明は、前記書類支持部および書類押え
部を、背板部と書類支持部とでL字状に形成された本体
ベースと、該本体ベースの背板部の内側に沿って上下に
移動するように設けたラチェット爪部形成面と書類押え
部とでL字状に形成した書類押え板とからなり、該書類
押え板のラチェット爪部形成面にラチェット爪を設け、
一方前記本体ベースの背板部に該ラチェット爪に係合す
るラチェット爪を形成したラチェット止め部材を回動可
能に設けて構成したことを特徴とする。
【0014】本発明は、上記本体ベースの背板部の両側
にガイド部を設け、該ガイド部に書類押え板のラチェッ
ト爪部形成面の両側部を嵌合したことを特徴とする。
【0015】本発明は、上記本体ベースの背板部および
書類押え板のラチェット爪部形成面の幅方向のほぼ中間
部にそれぞれガイドアングルを設け、前記背板部に対し
てラチェット爪部形成面が上下動可能であると共に背板
部とラチェット爪部形成面とが互いに分離する方向に拘
束することを特徴とする。
【0016】本発明は、上記ラチェット止め部材に常時
背板部の内側方向に回動力を与えるバネを装着して回動
可能に本体ベースの背板部にラチェット止め部材を設け
たことを特徴とする。
【0017】本発明は、上記ラチェット止め部材の下端
に摺動子ガイド面を形成し、該摺動子ガイド面に摺接す
る回動傾斜面を有する摺動子を設けたことを特徴とす
る。
【0018】
【作用】本発明はこのように構成したので次の通りの作
用がある。まず、書類のパンチ孔をピンに差し込んだ後
に書類押え部で書類を押える。書類を綴じ込む際に書類
の積み高さをその書類綴じ具の最大積み高さにして、積
み重ねられた書類の上層にピンを突出させ、書類押え部
でピンを押し縮めながら書類を綴じ込む。そして、書類
押え部の係止を解除すると、伸縮可能なピンにより書類
押え部を押し上げ、伸縮可能なピンと書類押え部とが離
れないないようにして、綴じられた書類を保持する。
【0019】また、上記ピンにおいて、中空の固定ピン
を書類支持部に立設し、該固定ピン内にスプリングを内
装させ、該スプリングの弾性力により固定ピンの先端か
ら出没可能に可動ピンを設けて、伸縮可能なピンにする
と、上記の作用に加えて固定ピンに綴じられた書類の支
持強度を持たせることができる。
【0020】また、上記可動ピンを中空可動ピンとし、
該中空可動ピンに挿入可能なピンを書類押え部に設ける
ことにより、上記伸縮可能なピンの作用および書類の支
持強度に加えて、中空可動ピンに書類押え部に設けたピ
ンを挿入して、綴じられた書類を支持するための中空可
動ピンの支持強度を持たせることができ、また可動ピン
から書類押え部に設けたピンが抜けるまで、書類を保持
することができる。
【0021】また、中空ではない可動ピンの先端部を嵌
合する可動ピン受け部材を書類押え部に設けることによ
り、上記伸縮可能なピンの作用に加えて、可動ピンの先
端を書類押え部に設けた可動ピン受け部材に嵌合支持し
て、綴じられた書類を支持するための可動ピンの支持強
度を持たせることができる。
【0022】また、前記書類支持部および書類押え部
を、背板部と書類支持部とでL字状に形成された本体ベ
ースと、該本体ベースの背板部の内側に沿って上下に移
動するように設けたラチェット爪部形成面と書類押え部
とでL字状に形成した書類押え板とで形成し、該書類押
え板のラチェット爪部形成面にラチェット爪を設け、一
方前記本体ベースの背板部に該ラチェット爪に係合する
ラチェット爪を形成したラチェット止め部材を回動可能
に設けることにより、上記伸縮可能なピンの作用に加え
て、綴じられた書類を見開きする時にラチェット爪の係
合を解除して本体ベースと書類押え板とを離間させ、綴
じられている書類の基端部の挟持力を緩めることができ
る。
【0023】そして、上記本体ベースの背板部の両側に
ガイド部を設け、該ガイド部に書類押え板のラチェット
爪部形成面の両側部を嵌合することにより、上記作用に
加えて、伸縮可能なピンによって書類押え板の円滑な押
し上げが可能になると共に、本体ベースと書類押え板と
が互いに離れる方向に一体化して、伸縮可能なピンとの
関係で、綴じられた書類および本体ベースと書類押え板
を離間させて書類を見開きしている状態での剛性力を持
たせることができる。
【0024】また、上記本体ベースの背板部および書類
押え板のラチェット爪部形成面の幅方向のほぼ中間部に
それぞれガイドアングルを設け、前記背板部に対してラ
チェット爪部形成面が上下動可能であると共に背板部と
ラチェット爪部形成面とが互いに分離する方向に拘束す
ることにより、例えば36穴のような場合において本体ベ
ースおよび書類押え板の長さが長くなっても、その長さ
方向の中間部においてアングルガイドにより両者が互い
に離れる方向に一体化し、前記作用に加えて伸縮可能な
ピンとの関係で、綴じられた書類および本体ベースと書
類押え板を離間させて書類を見開きしている状態での剛
性力を持たせることができる。
【0025】そして、上記ラチェット止め部材に常時背
板部の内側方向に回動力を与えるバネを装着して回動可
能に本体ベースの背板部にラチェット止め部材を設けた
ので、書類を綴じ込む時にバネの弾性力に抗してラチェ
ット止め部材の係合を解除することにより、伸縮可能な
ピンによって書類押え板を押し上げることができ、また
綴じられた書類を見開きする際にラチェット止め部材を
バネの弾性力に抗して回動して手を離すことにより、書
類基端部の挟持力を緩めた状態で本体ベースと書類押え
板の上下方向の移動をロックすることができる。
【0026】また、上記ラチェット止め部材の下端に摺
動子ガイド面を形成し、該摺動子ガイド面に摺接する回
動傾斜面を有する摺動子を設けることにより、上記作用
と同様に、摺動子を操作してラチェット止め部材の係合
を解除することにより、伸縮可能なピンによって書類押
え板を押し上げることができ、また綴じられた書類を見
開きする際に、摺動子を操作してラチェット止め部材係
合を解除し、書類基端部の挟持力を緩めた状態で本体ベ
ースと書類押え板の上下方向の移動をロックすることが
できる。
【0027】
【実施例】以下本発明の一実施例について説明する。先
ず、図6を用いて本実施例の概要を説明する。この実施
例において、本体ベース13は背板部 131と書類支持部 1
32とでL字状に形成されており、書類支持部 132には筒
状の固定ピン 133a が立設され、この固定ピン 133a に
は筒状の可動ピン 133b が可動可能に設けられていると
共に、背板部 131にはラチェット止め部材 134が回動可
能に設けられている。また、背板部 131の両端部にはガ
イド部 135が設けられている。そしてまた、背板部 131
と書類支持部 132との間の角部であって、書類支持部 1
32の裏面には表紙を固定するための表紙固定溝 136が設
けられている。
【0028】一方書類押え板14は書類押え部 141とラチ
ェット爪部形成面 142とでL字形になっており、書類押
え面 141の内面には可動ピン 133b に挿入される書類綴
りピン 143が立設されている。また、ラチェット爪部形
成面 142には後で説明するラチェット爪部 144が設けら
れている。そして、ラチェット爪部形成面 142の側部14
5はガイド部 135に嵌合し、背板部 131の内面とラチェ
ット爪部形成面 142の外面とが摺接し、書類押え板14が
本体ベース13に対して上下動できるようになっている。
また、書類押え部 141の端部にも表紙固定溝 146が設け
られている。
【0029】以下順を追って更に詳しく説明する。図1
は図5に示す固定ピン 133a と可動ピン 133b を示す図
であり、本体ベース13の書類支持部 132には筒状の固定
ピン133aが固定されている。そして、この固定ピン 133
a には可動ピン 133b が挿入され、更に圧縮バネ16が挿
入されて固定ピン 133a の下端開口部に栓17が嵌合(ま
たは螺合)し固定されている。また、固定ピン 133a の
先端には縮径部 133cが形成されており、可動ピン 133b
の下端に形成したフランジ部 133d が係合するように
なっている。したがって、可動ピン 133b は圧縮バネ16
により常時縮径部 133c とフランジ部 133d とが係合し
た状態で、固定ピン 133a の先端から突出している。
【0030】図2に示すように書類押え板14の書類押え
部 141の裏面には可動ピン 133b に挿入可能なように書
類綴りピン 143が設けられており、可動ピン 133b のフ
ランジ部 133d が縮径部 133c に係止した状態、すなわ
ち可動ピン 133b が固定ピン133a の先端から最も突出
し、可動ピン 133b の先端が書類押え部 141の裏面に当
接した状態で、ラチェット爪 147と 137の係合が丁度外
れるようになっている。また、この状態において、書類
綴りピン 143は可動ピン 133b の下端(フランジ部 133
d )から突出し固定ピン 133a の内部まで達する長さに
なっている。
【0031】図3は伸縮可能なピンの他の実施例であ
り、図1に示した実施例と相違する点は、図1に示した
可動ピン 133b が中空円筒であるのに対して、図3に示
す可動ピン1316は棒状のものである。その他の共通部分
には同一符号を付してその説明は省略する。このよう
に、可動ピン1316を棒状にした場合に、書類押え板14の
書類押え部 141の裏面には、可動ピン1316の先端を支持
するための凹部 149が設けられている。
【0032】次に書類押え板14について説明する。図2
においてラチェット止め部材 134の回動はつまみ18によ
って移動される摺動子19によって行われるようになって
いる。これについて更に詳しく説明する。図18から図20
において、摺動子19の端部には幅Wの段部が設けられて
おり、この段部は自由水平面 191、回動傾斜面 192およ
び回動固定水平面 193で形成されている。 196はガイド
面である。また、回動固定水平面 193の端部にはストッ
パ部 194が形成されている。
【0033】つまみ18は図21および図22に示すように、
つまみ部 181およびガイド部 182で形成されており、ガ
イド部 182には摺動子19の嵌合部 195が嵌合される嵌合
孔 183が明けられている。そして、つまみ部 181の長さ
L4はガイド部 182の長さL3よりも十分に長くなってお
り、本体ベース13の背板部 131に明けられたガイド孔13
22(図10参照)にガイド部 182がガイドされてつまみ18
が移動しても、ガイド孔1322がつまみ部 181で隠れるよ
うにして、外観をよくするようにしている。
【0034】また、図2に示すように本体ベース13に
は、つまみ18のガイド部 182がガイドされるガイド孔13
22およびガイド凹部1323が設けられており、図26に示す
ようにつまみ18のガイド部 182に明けられた嵌合孔 183
に摺動子19の嵌合部 195が嵌合された状態で、図2に示
すようにつまみ18のガイド部 182がガイド孔1322とガイ
ド凹部1323でガイドされると共に、摺動子19のガイド面
196が背板部 131のガイド面1325に摺接してガイドされ
るようになっており、つまみ18の移動によって摺動子19
が円滑に移動するようになっている。
【0035】ラチェット止め部材 134は図23および図24
に示すように、ラチェット爪 137の下部に摺動子ガイド
面1318が形成されており、この摺動子ガイド面1318を切
欠いて摺動子嵌合部1320が形成されている。1319はラチ
ェット部材 134を背板部 131に回動可能に取りつける孔
1321をあけた取付ボスであり、図15のE−E線で縦断面
して示した図11に示すように、ボス1319に明けられた孔
1321に軸20を通して、ラチェット止め部材 134が回動可
能に背板部 131に軸支されている。 151はバネ15を装着
するためのバネ受けである。
【0036】図25および図26はラチェット止め部材 134
と摺動子19との関係を示している図であり、摺動子19の
ストッパ面 194がラチェット止め部材 134に設けた摺動
子嵌合部1320の長さL5(図23参照)の範囲内で移動でき
るように嵌合され、図10にも表れているように、摺動子
19の自由水平面 191、回動傾斜面 192および回動固定水
平面 193が、ラチェット止め部材 134に設けた摺動子ガ
イド面1318に接触するようになっている。
【0037】したがって、つまみ部 181を介して摺動子
19を図25(図10も参照)に示す矢印方向に移動すること
により、ラチェット止め部材13に設けたガイド面1318が
自由水平面 191に接触している間、ラチェット部材 134
は回動せず、ガイド面1318が回動傾斜面 192に接触し摺
動子19が移動したときにラチェット部材 134は取付ボス
1319にあけられた軸孔1321を中心として回動し、ガイド
面1318が回動固定水平面 193に接触している間、ラチェ
ット部材 134は回動状態が維持され、ラチェット爪 137
と 147の係合が解除された状態を維持するようになって
いる。そして、摺動子19を逆の方向に移動することによ
り、ラチェット部材 134はバネ受け 151に装着されてい
るバネ15の弾性力により、ガイド面1318が回動固定面 1
93、回動傾斜面 192、自由水平面 191へと接触しなが
ら、元の位置に戻るようになっている。
【0038】図12のF−F線で断面した図17において、
本体ベース13の背板部 131の両端に設けたガイド部 135
には書類押え板14のラチェット爪形成面 142の側部 145
が嵌合しており、またラチェット爪部 144の部分におい
て、ガイドアングル 148を設けると共に、背板部 131に
も壁面1310とは別にガイドアングル1326を設けて互いに
嵌合するようになっており、背板部 131とラチェット爪
形成面 142との分離方向に対してロックしながら、ラチ
ェット爪形成面 142の上下方向への移動を可能にしてい
る。この実施例の場合は本体ベース13および書類押え板
14の長さL6が長いもの、例えばJIS 規格紙A4などを綴じ
る書類綴じ具に適用され、ガイド部 135と側部 145との
嵌合およびガイドアングル1326と 148の嵌合により、本
体ベース13と書類押え板14とが分離する方向に両端部と
中央部で拘束するようにしている。
【0039】また、本体ベース13の背板部 131の表側に
は図2に示すように、背見出し用溝1315が設けられてお
り、背面図である図15に示すようにこの背見出し用溝13
15の一方が開放されていて、この開放部からの背見出し
の挿入を容易にするために挿入部1317を広くしている。
また、背見出しが抜け出ないようにするために挿入部13
17の部分にストッパ1316が隆起した状態で形成されてい
る。また、背見出し用溝1315に背見出しを挿入すること
により、図15に表れているラチェット止め部材134、バ
ネ15、四角い孔 138が隠されて、見栄えを良くするよう
にしている。また、この実施例も同様に表紙固定溝 136
および 146が設けられている。
【0040】次に、図4および図5に示すものはラチェ
ット止め部材 134の駆動操作が図2に示すものと異なる
ものであり、図6に示す本体ベース13のガイド部 135に
書類押え板14の側部 145を嵌合して両者を組み合わせた
状態で、ラチェット止め部材134の部分を縦断面(図9
のC−C線における縦断面図)した図である。このよう
に、両者を組み合わせたときに、書類綴りピン 143が固
定ピン 133a 内に挿入され、かつ、ラチェット爪部 144
に設けられたラチェット爪 147とラチェット止め部材 1
34に設けられたラチェット爪 137とが係合するようにな
っている。そして、ラチェット爪147 と 137とがこのよ
うに係合することにより、書類押え板14は本体ベース13
に対して抜ける方向にロックされるようになっている。
また、ラチェット止め部材 134はバネ15によって、常時
ラチェット爪 147に押しつけられる方向に弾性力が付与
されている。このバネ15はラチェット止め部材 134に設
けられたバネ受け 151(図7参照)に装着されている。
【0041】図9は図5のA−A線における横断面図で
あり、本体ベース13のガイド部 135に書類押え板14の側
部 145が嵌合していると共に、ラチェット爪部 144の内
側に形成されたガイド面 148に本体ベース13に設けた壁
面1310が摺接案内されて、書類押え板14が本体ベース13
に対して、上下方向に移動するようになっている。また
図7において、ラチェット止め部材 134の両側にストッ
パ突起1312が設けられており、このストッパ突起1312が
段部 139(図8では凹穴になっている)に当接して、バ
ネ15の弾性力により回動させられるラチェット止め部材
134の回動を止めるようになっている。
【0042】また、ラチェット止め部材 134の下端には
つまみ1313(図4)が設けられており、このつまみ1313
をつまんでラチェット止め部材 134をバネ15の弾性力に
抗して、図4に示すように矢印方向に回動し、ラチェッ
ト爪 137と 147の係合を解除して、書類押え板14を上方
に移動できるようにしている。また、書類押え板14を押
し下げるときにはラチェット爪 137と 147の係合はロッ
クされないで滑るようになっているので、このつまみ13
13の操作は不要であり、単に書類押え板14を本体ベース
13に押し込むだけでよい。
【0043】図7に現れているいるように、背板部 131
にはラチェット止め部材 134が取りつけられるための四
角い孔 138があけられており、ラチェット止め部材 134
の軸1311を軸支するために四角い孔 138に壁面1310が形
成され、この壁面1310には軸1311を軸支するための軸穴
1314が設けられている。
【0044】また、本体ベース13の背板部 131の表側に
は図4に示すように、背見出し用溝1315が設けられてお
り、背面図である図8に示すようにこの背見出し用溝13
15の一方が開放されていて、この開放部からの背見出し
の挿入を容易にするために挿入部1317を広くしている。
また、背見出しが抜け出ないようにするために挿入部13
17の部分にストッパ1316が隆起させた状態で形成されて
いる。また、背見出し用溝1315に背見出しを挿入するこ
とにより、図8に表れているラチェット止め部材 134、
バネ15、四角い孔 138が隠されて、見栄えを良くするよ
うにしている。
【0045】そして、図4においては伸縮自在な書類綴
りピンとして図1に示したものと同じものを本体ベース
13の書類支持部 132に立設し、書類押え板14の書類押え
部 141の裏面に図2に示すものと同様に、書類綴りピン
143を設けたたものであり、図5においては伸縮自在な
書類綴りピンとして図3に示したものと同じものを本体
ベース13の書類支持部 132に立設し、書類押え板14の書
類押え部 141の裏面に図3に示すものと同じ凹部 149を
設けたものである。そして、この伸縮自在な書類綴りピ
ンには図1、図2および図3と同一符号を付してその説
明は省略する。
【0046】図29は図33に示した従来の書類綴り具の支
持部1に、図1に示す固定ピン 133a を立設し、この固
定ピン 133a に圧縮バネ16を介して可動ピン 133b を出
没可能に設けたものである。図33と共通する他の部分に
ついては同一符号を付してその説明は省略する。
【0047】以上のように構成した本実施例の作用につ
いて次に説明する。先ず、図29に示すように従来の書類
綴り具の支持部1に伸縮可能な書類綴りピンを設けるこ
とによって、図30に示すように固定ピン 133a の高さよ
りも高く書類Pを積み重ねて可動ピン 133b を突出させ
ても、部材9に設けた書類綴りピン10を可動ピン 133b
に挿入して可動ピン 133b を固定ピン 133a の中に押し
込むことができ、次に背板部3を起こしながら部材9を
係止部材5の裏側に位置させ、部材9の表面に設けた突
起11を係止部材5に開けた係止孔に嵌合して、部材9と
係止部材5を一体にすることが可能である。
【0048】このようにして、積み重ねられた書類Pの
上に可動ピン 133b を突出させても、部材9を係止部材
5の裏面に位置させて書類の綴じ込みができるので、図
30に示すように固定ピン 133a の高さ以上に書類Pを積
み重ねて可動ピン 133b を突出させ、この可動ピン 133
b によって上層にある書類のずれを防止し、かつ、可動
ピン 133b が突出していているので、可動ピン 133b に
書類綴りピン10を容易に挿入することが可能である。ま
た、固定ピン 133a と可動ピン 133b により伸縮自在な
書類綴りピンを形成した場合には、書類綴りピン10が可
動ピン 133b を固定ピン 133a 内に押し込んだ状態で固
定ピン 133a 内に挿入されるので、伸縮自在な書類綴り
ピンの書類保持力を持たせることができる。
【0049】次に、書類支持部と書類押え部を、L字形
の本体ベース13と書類押え板14とで形成した書類綴り具
に、伸縮自在な書類綴りピンを使用した場合の作用につ
いて説明する。先ず、書類を綴じ込む場合には図1に示
すように、本体ベース13から書類押え板14を外した状態
で、固定ピン 133a および可動ピン 133b に書類にあけ
られたパンチ孔を差し込んで積み重ねることができるの
で、書類の積み重ねを容易に行うことができる。そし
て、本体ベース13から書類押え板14を分離した状態で
は、可動ピン 133b がスプリング16によって押し出され
て、可動ピン 133bのフランジ部 133d が縮径部 133c
に係合し、可動ピン 133b が固定ピン 133aの先端から
最も突出した状態になるので、書類綴り具で綴じること
ができる最大綴り高さまで書類を積み上げても、積み重
ねられた書類の上に可動ピン 133b を突出させることが
でき、積み重ねられた書類のずれをなくすことが可能と
なる。この作用は本体ベース13と書類押え板14とが分離
することができる図3から図5に示す実施例についても
同じである。
【0050】そして次に、書類押え板14によって積み重
ねられた書類を押える。この場合において、図1および
図4に示す、可動ピン 133b が筒状のものである伸縮自
在な書類綴りピンにあっては、可動ピン 133b が積み重
ねられた書類の上に突出しているので、図2および図4
に示すように書類押え部 141の裏面に設けた書類綴りピ
ン 143を可動ピン 133b に容易に挿入することができ
る。また、本体ベース13の両端に設けたガイド部 135に
書類押え板14の側部 145をガイドさせながら、書類綴り
ピン 143を可動ピン 133b 内に挿入するので、書類綴り
ピン 143を可動ピン 133b に、こじれなどを生じること
なく円滑に挿入することができる。
【0051】また、図3および図5に示す可動ピン 133
b が筒状ではない伸縮自在な書類綴りピンにあっては、
可動ピン1316が積み重ねられた書類の上に突出している
ので、積み重ねられた書類のずれはなく、本体ベース13
の両端に設けたガイド部 135に書類押え板14の側部 145
をガイドさせながら書類押え板14を押し下げるだけの簡
単な動作で、可動ピン1316の先端を書類押え部 141の裏
面に設けた凹部 149に嵌合させることができる。
【0052】そして、可動ピン 133b が筒状である図1
に示すような伸縮自在な書類綴りピンにあっては、スプ
リング16の弾性力に抗して、固定ピン 133a 内に可動ピ
ン 133b を押し込みながら、可動ピン 133b 内に書類綴
りピン 143を挿入するので、可動ピン 133b を書類綴り
ピン 143で支持することができ、綴じられた書類の保持
力を可動ピン 133b にも持たせることができる。また、
可動ピン 133b が筒状ではない図3に示すような伸縮自
在な書類ピンにあっては、可動ピン 133b の先端は凹部
149で支持され、可動ピン 133b の基端部は固定ピン 1
33a で支持された両端支持になるので、綴じられた書類
の保持力を可動ピン 133b に持たせることができる。
【0053】そして、次に書類押え板14を押し下げて書
類を圧縮した状態で書類を綴じる。この場合において、
書類押え板14のラチェット爪部形成面 142の外面にラチ
ェット爪 147を設け、一方前記本体ベース13の背板部 1
31にラチェット爪 147に係合するラチェット爪 137を形
成したラチェット止め部材 134を回動可能に設けること
により、背板部 131とラチェット爪部形成面 142とを摺
接させながら書類押え板14を下降させる時に、ラチェッ
ト止め部材 134が回動してラチェット爪 137と147とが
滑って、書類押え板14を下降させることが可能となると
共に、上記のように積み重ねられた書類を圧縮するよう
に書類押え部 141を押し下げた位置で双方のラチェット
爪 137と 147とが係合し、本体ベース13に対して書類押
え板14が離れる方向にロックすることができ、書類の積
み高さに応じて書類支持部 132と書類押え部 141との間
の広がる方向への間隔を保持して、任意の積み高さの書
類を最小限の高さに綴ることが可能になる。
【0054】また、図2および図3に示すようにラチェ
ット止め部材 134が摺動子19を介して回動され、ラチェ
ット爪 137と 147の係合を操作する場合には、つまみ18
を操作してラチェット爪 137と 147の係合を解除した状
態で、積み重ねられた書類を所定の高さまで圧縮して書
類押え板14を押し下げた後に、つまみ18を操作してラチ
ェット爪 137と 147を係合させることにより、上記と同
様の作用を得ることができる。
【0055】このように、書類押え板14を押し下げて書
類を本体ベース13と書類押え板14とで挟持した状態にお
ける、書類の保持強度に対する作用は次の通りである。
すなわち、本体ベース13は背板部 131と書類支持部 132
とでL字状に形成されており、一方書類押え板14は、こ
の本体ベース13の背板部 131の内側に接触するラチェッ
ト爪部形成面 142と書類押え板 141とでL字状に形成さ
れているので、L字状に形成された背板部 131と書類支
持部 132との間の剛性力、およびL字状に形成されたラ
チェット爪部形成面 142と書類押え部 141との間の剛性
力により、本体ベース13および書類押え板14自体に剛性
力があり、そしてガイド部 135に側部 145が嵌合し、か
つ、本体ベース13の背板部 131の内側にラチェット爪部
形成面 142が接触して、両者が一体化されることにより
更に剛性力が高められ、そして更に伸縮自在な書類綴り
ピンが上記の通り強度が保たれることから、綴じられた
書類を挟持する力に対する十分な強度を保つことができ
る。
【0056】また、図17に示すように、本体ベース13の
背板部 131および書類押え板14のラチェット爪部形成面
142の幅方向のほぼ中間部に、それぞれガイドアングル
1326と 148を設け、前記背板部 131に対してラチェット
爪部形成面 142が上下動可能であると共に背板部 131と
ラチェット爪部形成面 142とが互いに分離する方向に拘
束することにより、例えばJIS A4 の規格紙を綴じるよ
うな本体ベース13および書類押え板14の長さが長いもの
でも、上記と同様に綴じられた書類を挟持する力に対す
る十分な強度を保つことができる。
【0057】次に、書類を見開きするときの作用につい
て説明する。書類を見開きする場合において、図2およ
び図3に示す実施例では、つまみ18を操作してラチッェ
ット爪 137と 147との係合を解除することにより、伸縮
自在な書類綴りピンによって書類押え板14が押し上げら
れる。また、図4および図5に示す実施例では、ラチェ
ット爪止め部材 134のつまみ1313を図4の矢印方向に回
動して、ラチッェット爪 137と 147との係合を解除する
ことにより、伸縮自在な書類綴りピンによって書類押え
板14が押し上げられる。
【0058】すなわち、図2および図4に示す可動ピン
133b に書類綴りピン 143を挿入する形式の伸縮自在な
書類綴りピンにあっては、可動ピン 133b 内に書類綴り
ピン143が挿入された状態で、スプリング16の弾性力に
より可動ピン 133b が押し上げられ、これにより書類押
え板14が押し上げられる。そして、可動ピン 133b が任
意の高さまで押し上げられた時に、つまみ18または1313
を操作してラチッェット爪 137と 147とを係合させるこ
とにより、可動ピン 133b の押上を停止させて、書類押
え板14をその位置で停止し、図28に示すように書類Pの
基端部P1 の密着が弛められて見開き部P2 を開くこと
が可能となる。
【0059】また、可動ピン 133b 内に書類押えピン 1
43が挿入されているので、図2および図4に示すよう
に、可動ピン 133b のフランジ部 133d が縮径部 133c
に係止されるまで可動ピン 133b が押し出されて、ラチ
ッェット爪 137と 147との係合ができない状態になって
いても、本体ベース13に設けたガイド部 135に書類押え
板14の側部 145が嵌合して剛性力が保持されており、か
つ、可動ピン 133b は書類押えピン 143によって強度が
保たれて、閉じられている書類Pを保持することができ
るので、このような状態においても見開き部P2 を開く
ことが可能となる。したがって、書類Pの見開き部P2
を開くときには、つまみ18または1313を操作してラチッ
ェット爪 137と 147との係合を解除し、可動ピン 133b
が固定ピン133a から最大突出するまで突出させてもよ
いことになり、単につまみ18または1313を操作してラチ
ッェット爪 137と 147との係合を解除するという簡単な
操作で行うことが可能となる。
【0060】次に、伸縮自在な書類綴りピンが図3およ
び図5に示すように、可動ピン1316の先端が凹部 149に
嵌合させる形式のものにあっては、可動ピン1316の先端
が凹部 149から外れると、閉じられている書類Pも外れ
る可能性があり、また、可動ピン1316の強度も弱くなる
ので、可動ピン1316の先端が凹部 149から外れない状態
を維持して見開き部P2 を開く必要がある。したがっ
て、可動ピン1316のフランジ部 133d が縮径部 133c に
係止する最大高さに可動ピン1316が突出した状態で、図
3および図5に示す最も端部に位置するラチェット爪 1
37′と 147′とが係合するように各部の寸法を決める。
【0061】このようにした場合に、つまみ18または13
13を操作してラチッェット爪 137と147との係合を解除
すると、可動ピン1316はフランジ部 133d と縮径部 133
c とが係止するまでスプリング16により押し出され、こ
の可動ピン1316の押し出しにより可動ピン1316の先端が
凹部 149に嵌合した状態を維持して、書類押え板14を押
し上げることになり、閉じられている書類が可動ピン13
16から外れることはない。そして、このようにフランジ
部 133d と縮径部 133c とが係止するまで、可動ピン13
16が押し出された状態においては、最も端部に位置する
ラチェット爪 137′と 147′とが係合しているので、本
体ベース13に設けたガイド部 135に書類押え板14の側部
145が嵌合して剛性力が保持されており、かつ、可動ピ
ン1316の先端が凹部 149に嵌合していてその強度が保た
れて、閉じられている書類Pを保持することができる。
したがって、書類Pの見開き部P2 を開くときには、つ
まみ18または1313を操作してラチッェット爪 137と 147
との係合を解除し、可動ピン1316が固定ピン 133a から
最大突出するまで突出させてもよいことになり、単につ
まみ18または1313を操作してラチッェット爪 137と 147
との係合を解除するという簡単な操作で行うことが可能
となる。
【0062】また、可動ピン1316のフランジ部 133d が
縮径部 133c に係止する最大高さに可動ピン1316が突出
した状態で、図3および図5に示す最も端部に位置する
ラチェット爪 137′と 147′とが係合しない状態(例え
ば図4の状態)になっていても、つまみ18または1313を
操作してラチッェット爪 137と 147との係合を解除し、
可動ピン1316が固定ピン 133a から最大突出するまで突
出させた後に、端部に位置するラチェット爪 137′と 1
47′とが係合するまで、書類押え板14を押し下げるよう
にしてもよい。
【0063】次に、書類押え板14を取り外すときの作用
について説明する。例えば既に閉じられている書類に更
に積み重ねるとか、あるいは綴じられている書類の差し
替えなどにおいて、書類押え板14を取り外さなければな
らない。この場合においても上記書類の見開きと同じよ
うに、つまみ18または1313を操作してラチッェット爪13
7と 147との係合を解除し、可動ピン 133b (可動ピン1
316)が固定ピン 133a から最大突出するまで突出させ
ることにより、書類押え板14を押し上げるので、書類押
え板14を容易に取り外すことができる。
【0064】この場合において、図2および図4に示す
ように、可動ピン 133b に書類綴りピン 143を挿入する
方式の伸縮自在な書類綴りピンにあっては、図2および
図4に示すように、スプリング16によって可動ピン 133
b が固定ピン 133a から最大高さまで突出した状態にお
いても、書類綴りピン 143は可動ピン 133b に挿入され
た状態にあるので、なお書類綴りピン 143を抜かなけれ
ばならない。しかしながら、書類押え板14は可動ピン 1
33b に書類綴りピン 143が挿入された状態で、図2およ
び図4に示すように、可動ピン 133b の頂部が書類押え
板14の裏面に当接した状態を維持して押し上げられるの
で、綴じられている書類は可動ピン 133b によって保持
されていて、書類綴りピン 143には保持されておらず、
かつ、可動ピン 133b は綴じられている書類の上まで突
出しているので、可動ピン 133bから書類綴りピン 143
を抜くときに、綴じられている書類を崩すことなく、書
類綴りピン 143を可動ピン 133b から容易に抜くことが
できる。
【0065】また、図3および図5に示す可動ピン1316
の先端を凹部 149に嵌合する方式の伸縮自在な書類綴り
ピンにあっては、スプリング16によって可動ピン1316を
固定ピン 133a から最大高さまで突出させた状態におい
て、可動ピン1316の先端を凹部 149から外すだけでよい
ので、書類押え板14の取り外しを容易に行うことができ
る。そして、書類押え板14は可動ピン1316によって押し
上げられるので、書類押え板14が押し上げられる過程に
おいては可動ピン1316の先端と凹部 149との嵌合状態が
保たれており、綴じられている書類が可動ピン1316から
外れることはない。また、書類押え板14を取り外すとき
には、可動ピン1316が綴じられている書類の上に突出し
ているので、綴じられている書類が外れることはない。
【0066】そして、前記ラチェット止め部材 134に常
時背板部 131の内側方向に回動力を与えるバネ15を装着
して回動可能に本体ベース13の背板部 131にラチェット
止め部材 134を設けたので、本体ベース13の背板部 131
の内面に書類押え板14のラチェット爪部形成面 142を摺
接させて書類押え板 141を本体ベース13に対して押し下
げることにより、ラチェット爪部形成面 142に形成した
ラチェット爪 147とラチェット止め部材 134に形成した
ラチェット爪 137との係合が自動的に行われる。これに
より、積み重ねられた任意の高さの書類を書類押え部 1
41で圧縮するように押し下げて、書類を綴じることが可
能となる。
【0067】
【発明の効果】以上詳述した通り本発明によれば、書類
支持部に伸縮可能なピンを設け、書類にあけられたパン
チ孔をこのピンに差し込んだ後に書類押え部で書類を押
えるようにしたので、書類を綴じ込む際に書類の積み高
さをその書類綴じ具の最大積み高さにしても、積み重ね
られた書類の上層にピンを突出させて、書類が外れるの
を防止し、書類押え部でピンを押し縮めながら書類を綴
じ込むことができ、書類綴じ具の取扱を向上することが
できる。そして、書類押え部の係止を解除することによ
り、伸縮可能なピンにより書類押え部を押し上げるの
で、書類の見開きを容易にすることができると共に、書
類押えの取りはずしが容易になり、書類綴じ具の機能を
向上することができる。
【0068】また、上記ピンにおいて、スプリングの弾
性力により書類支持部に立設した固定ピンの先端から出
没可能に可動ピンを設けて、伸縮可能なピンにすること
により、上記の効果に加えて固定ピンに綴じられた書類
の支持強度を持たせ、書類の見開きをより確実して、書
類綴じ具の機能を向上することができる。
【0069】また、上記可動ピンを中空可動ピンとし、
書類押え部に設けたピン可動ピンに挿入して伸縮可能な
ピンとしたので、上記伸縮可能なピンの効果に加えて、
中空可動ピンに書類押え部に設けたピンを挿入して、綴
じられた書類を支持するための中空可動ピンの支持強度
を持たせることができ、綴じられた書類基端部を弛める
範囲を大きくして、書類の見開きを十分に行うことがで
き、書類綴じ具の機能を向上することができる。
【0070】また、中空ではない可動ピンの先端部を書
類押え部に設けた可動ピン受け部材に嵌合するようにし
て伸縮自在なピンにすることにより、上記伸縮可能なピ
ンの効果に加えて、可動ピンの先端を書類押え部に設け
た可動ピン受け部材に嵌合支持して、綴じられた書類を
支持するための可動ピンの支持強度を持たせて、書類の
見開きを確実にして、書類綴じ具の機能を向上すると共
に、書類押え部の取りはずしを容易にし、書類綴じ具の
取扱を容易にすることができる。
【0071】また、前記書類支持部および書類押え部
を、背板部と書類支持部とでL字状に形成された本体ベ
ースと、この本体ベースの背板部の内側に沿って上下に
移動するように設けたラチェット爪部形成面と書類押え
部とでL字状に形成した書類押え板とで形成し、書類押
え板のラチェット爪部形成面にラチェット爪を設け、一
方前記本体ベースの背板部に上記ラチェット爪に係合す
るラチェット爪を形成したラチェット止め部材を回動可
能に設けることにより、上記伸縮可能なピンの効果に加
えて、綴じられた書類を見開きする時に、ラチェット爪
の係合を解除するという簡単な操作で本体ベースと書類
押え板とを離間させ、剛性力を高めて綴じられている書
類の保持を確実にして基端部の挟持力を緩め、書類の見
開きを行うことができ、書類綴じ具の取扱と機能を高め
ることができる。
【0072】そして、上記本体ベースの背板部の両側に
設けたガイド部に、書類押え板のラチェット爪部形成面
の両側部を嵌合することにより、上記効果に加えて、伸
縮可能なピンによって書類押え板の円滑な押し上げが可
能になって、その取扱を容易にすると共に、本体ベース
と書類押え板とが互いに離れる方向に一体化して、伸縮
可能なピンとの関係で、書類を見開きしている状態での
剛性力を持たせて書類の見開きを確実にし、書類綴じ具
の機能を向上することができる。
【0073】また、上記本体ベースの背板部および書類
押え板のラチェット爪部形成面の幅方向のほぼ中間部に
設けたガイドアングルにより、例えば36穴のような場合
において本体ベースおよび書類押え板の長さが長くなっ
ても、その長さ方向の中間部において両者が互いに離れ
る方向に一体化し、前記効果に加えて伸縮可能なピンと
の関係で、綴じられた書類を見開きしている状態での剛
性力を持たせ、書類綴じ具の機能を高めることができ
る。
【0074】そして、バネによって上記ラチェット止め
部材を常時背板部の内側方向に回動力するようにしたの
で、書類を綴じ込む時にバネの弾性力に抗してラチェッ
ト止め部材の係合を解除するという簡単な操作により、
伸縮可能なピンによって書類押え板を押し上げることが
でき、また綴じられた書類を見開きする際にラチェット
止め部材をバネの弾性力に抗して回動して手を離すとい
う簡単な操作により、書類基端部の挟持力を緩めた状態
で本体ベースと書類押え板の上下方向の移動をロックし
て書類を保持した状態で書類の見開きをすることがで
き、書類綴じ具の取扱と機能を向上することができる。
【0075】また、上記ラチェット止め部材に形成した
摺動子ガイド面に、摺動子の回動傾斜面を摺接させ、摺
動子を移動してラチェット止め部材を回動し、ラチェッ
ト爪どうしの係合および係合解除をすることにより、上
記効果と同様に、摺動子を移動させるという簡単な操作
で、伸縮可能なピンによって書類押え板を押し上げるこ
とができ、また綴じられた書類を見開きする際に、摺動
子を操作してラチェット止め部材の係合を解除し、書類
基端部の挟持力を緩めた状態で本体ベースと書類押え板
の上下方向の移動をロックして書類を保持した状態で書
類の見開きをすることができ、書類綴じ具の取扱と機能
を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の伸縮自在なピンを縦断面し
て示した図である。
【図2】図1における伸縮自在なピンを適用した書類綴
り具の縦断面図である。
【図3】本発明の他の伸縮自在なピンを適用した書類綴
り具の縦断面図である。
【図4】図1における伸縮自在なピンを他の書類綴り具
に適用した縦断面図である。
【図5】図3における伸縮自在なピンを他の書類綴り具
に適用した縦断面図である。
【図6】図1の伸縮自在なピンを適用した書類綴り具の
斜視図である。
【図7】図1の右側面(正面)図である。
【図8】図1の左側面(背面)図である。
【図9】図5のA−A線における横断面図である。
【図10】つまみと摺動子との関係を示す図である。
【図11】図15のE−E線における縦断面図である。
【図12】図3に示す伸縮自在なピンを使用した書類押
え具の正面図である。
【図13】図12の左側面図である。
【図14】図2の平面図である。
【図15】書類押え板を押し下げた状態における図2の
左側面(背面)図である。
【図16】図2の底面図である。
【図17】図12のF−F線における横断面図である。
【図18】図2および図3における摺動子の平面図であ
る。
【図19】図18の右側面図である。
【図20】図18の正面図である。
【図21】図2および図3におけるつまみの正面図図で
ある。
【図22】図21の側面図である。
【図23】図2および図3におけるラチェット止め部材
の正面図である。
【図24】図23の側面図である。
【図25】ラチェット止め部材と摺動子との関係を示す
正面図である。
【図26】図25の右側面図である。
【図27】書類を見開きしている状態を示す説明用図で
ある。
【図28】書類を見開き部を開いている状態を示す説明
用図である。
【図29】従来の書類綴り具に図1に示す伸縮自在なピ
ンを適用した側面図である。
【図30】図29の書類綴り具に書類を綴じる状態を示す
図である。
【図31】従来の書類綴り具に書類を綴じている状態を
示す図である。
【図32】図33の側面図である。
【図33】従来例の組み立て分解斜視図である。
【符合の説明】
13 本体ベース 131 背板部 132 書類支持部 133a 固定ピン 133b 可動ピン 134 ラチェット止め部材 135 ガイド部 136 表紙固定溝 137 ラチェット爪 138 四角い孔 139 段部 1310 壁面 1311 軸 1312 ストッパ突起 1313 つまみ 1315 背見出し用溝 1316 可動ピン 1318 摺動子ガイド面 1320 摺動子嵌合部 1323 ガイド凹部 1325 摺動子案内面 1326 ガイドアングル 14 書類押え板 141 書類押え部 142 ラチェット爪部形成面 143 書類綴りピン 144 ラチェット爪部 145 側部 146 表紙固定溝 147 ラチェット爪 148 ガイドアングル 149 凹部 15 バネ 151 バネ受け 16 スプリング 17 栓 18 つまみ 19 摺動子 191 自由水平面 192 回動傾斜面 193 回動固定水平面 195 ストッパ部 195 嵌合部 196 ガイド面 20 軸 201 軸孔 21 表紙

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 書類支持部にピンを立設し、書類にあけ
    られたパンチ孔を前記ピンに差し込んだ後に書類押え部
    で書類を押えるようにして書類を綴る書類綴り具におい
    て、前記ピンを伸縮可能にすると共に書類押え部をピン
    の伸縮方向に可動に設けたことを特徴とする書類綴り
    具。
  2. 【請求項2】 中空の固定ピンを書類支持部に立設し、
    該固定ピン内にスプリングを内装させ、該スプリングの
    弾性力により固定ピンの先端から出没可能に可動ピンを
    設けたことを特徴とする請求項1記載の書類綴り具。
  3. 【請求項3】 可動ピンを中空可動ピンとし、該中空可
    動ピンに挿入可能なピンを書類押え部に設けたことを特
    徴とする請求項2記載の書類綴り具。
  4. 【請求項4】 可動ピンの先端部を嵌合する可動ピン受
    け部材を書類押え部に設けたことを特徴とする請求項1
    および2記載の書類綴り具。
  5. 【請求項5】 背板部と書類支持部とでL字状に形成さ
    れた本体ベースと、該本体ベースの背板部の内側に沿っ
    て上下に移動するように設けたラチェット爪部形成面と
    書類押え部とでL字状に形成した書類押え板とからな
    り、該書類押え板のラチェット爪部形成面にラチェット
    爪を設け、一方前記本体ベースの背板部に該ラチェット
    爪に係合するラチェット爪を形成したラチェット止め部
    材を回動可能に設けたことを特徴とする請求項1〜4記
    載の書類綴り具。
  6. 【請求項6】 本体ベースの背板部の両側にガイド部を
    設け、該ガイド部に書類押え板のラチェット爪部形成面
    の両側部を嵌合したことを特徴とする請求項5記載の書
    類綴り具。
  7. 【請求項7】 本体ベースの背板部および書類押え板の
    ラチェット爪部形成面の幅方向のほぼ中間部にそれぞれ
    ガイドアングルを設け、前記背板部に対してラチェット
    爪部形成面が上下動可能であると共に背板部とラチェッ
    ト爪部形成面とが互いに分離する方向に拘束することを
    特徴とする請求項5および6記載の書類綴り具。
  8. 【請求項8】 ラチェット止め部材に常時背板部の内側
    方向に回動力を与えるバネを装着して回動可能に本体ベ
    ースの背板部にラチェット止め部材を設けたことを特徴
    とする請求項5〜7記載の書類綴り具。
  9. 【請求項9】 ラチェット止め部材の下端に摺動子ガイ
    ド面を形成し、該摺動子ガイド面に摺接する回動傾斜面
    を有する摺動子を設けたことを特徴とする請求項5〜8
    記載の書類綴り具。
JP6182960A 1994-05-20 1994-07-12 書類綴り具 Pending JPH0825870A (ja)

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GB9509967A GB2289440B (en) 1994-05-20 1995-05-17 Binder
FR9505959A FR2720032B1 (fr) 1994-05-20 1995-05-19 Reliure de feuilles.
IT95RM000333A IT1278076B1 (it) 1994-05-20 1995-05-19 Raccoglitore-classificatore a capacita' aggiustabile per documenti e simili.
DE19518500A DE19518500A1 (de) 1994-05-20 1995-05-19 Bindevorrichtung zum Binden von Papierstapeln
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007072847A1 (ja) * 2005-12-20 2007-06-28 Lihit Lab., Inc. 綴じ具
JPWO2007072847A1 (ja) * 2005-12-20 2009-05-28 株式会社リヒトラブ 綴じ具

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