JPH08257856A - 工具ホルダ - Google Patents

工具ホルダ

Info

Publication number
JPH08257856A
JPH08257856A JP6461595A JP6461595A JPH08257856A JP H08257856 A JPH08257856 A JP H08257856A JP 6461595 A JP6461595 A JP 6461595A JP 6461595 A JP6461595 A JP 6461595A JP H08257856 A JPH08257856 A JP H08257856A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tool
holder
support
main body
spindle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6461595A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroo Ozeki
宏夫 大関
Akihiro Masune
昭洋 増根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP6461595A priority Critical patent/JPH08257856A/ja
Publication of JPH08257856A publication Critical patent/JPH08257856A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【構成】 切削工具14の工具本体16を保持するホル
ダ本体21を備え、主軸端13に装着されて軸線O回り
に回転される工具ホルダ15において、ホルダ本体21
の先端側には、このホルダ本体21に対して回転自在に
支持されるとともに、工具本体16を回転可能に支持す
る支持体32が設けられている。この支持体32には、
工具本体16に作用する応力を磁歪層38,39から測
定するコイル36,37が内蔵されている。さらに、こ
の支持体32は、主軸頭11側に設けられた支柱44お
よび連結ロッド45を介して主軸頭11に連結可能とさ
れている。 【効果】 工具本体16を強固に支持することができ、
撓み等による影響を抑えて測定誤差を低減し、正確な捩
れ応力の測定を行って工具の摩耗や損傷を検出し、切削
状態を確実に把握することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工作機械の主軸端に装
着されて切削工具を保持する工具ホルダに係わり、特に
この切削工具に作用する応力を測定する測定手段を備え
た工具ホルダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、切削加工中に切削工具の工具本体
に作用する応力、特に捩れの応力(トルク)を測定して
解析し、その結果から工具に生じた摩耗や損傷、あるい
は工具本体の振動などを検出して加工の最適化を図ろう
とする試みがなされている。図5は、このような応力の
測定手段の一例を示すものであって、この測定手段は、
軸線O回りに回転されつつ該軸線Oに交差する送り方向
Fに被削材Wと相対的に移動して、その工具本体1の先
端に着脱自在に装着されたスローアウェイチップ2の切
刃3により被削材Wを切削するエンドミルの上記工具本
体1に作用する応力(トルク)を測定するものである。
【0003】ここで、工具本体1は、マシニングセンタ
等の工作機械の主軸4の先端(主軸端)に工具ホルダ5
を介して着脱自在に装着され、この主軸4の回転に伴い
軸線O回りに回転されつつ、該主軸4を回転可能に保持
する主軸頭6と被削材Wの相対的な移動に従い送り方向
Fに相対的に移動される。また、この工具本体1の胴周
部には、Fe−Co−Si−B等の強磁性体からなる帯
状の磁歪片7が軸線Oに対して螺旋状に捩れるようにし
て多数条設けられている。これらの磁歪片7は、工具本
体1に直接溶着されたり、あるいは箔状に形成されて接
着されたりして工具本体1の表面に固着されており、工
具本体1に捩れ等の変形が生じると、これと一体に変形
し得るようになされている。
【0004】一方、この工具本体1に固着された磁歪片
7の周りには、コイル8が配設されている。このコイル
8は、上記工作機械の主軸頭6から工具本体1の先端側
に向けて突設されたフレーム9により支持されて、上記
磁歪片7の外周側に径方向に間隔を置いて配設されてい
る。さらに、このコイル8はLCRメータ10に接続さ
れていて、コイル8の自己インダクタンスの変化を検出
するようになされている。
【0005】このように構成された応力測定手段では、
切削時に切刃3に作用する応力により工具本体1に捩れ
等の変形が生じると、これに伴い工具本体1の胴周部表
面に固着された磁歪片7も変形し、これによってこの磁
歪片7の磁気特性に変化が生じる。そして、この磁歪片
7の磁気特性の変化は、磁歪片7の周りに配設されたコ
イル8の自己インダクタンスの変化としてLCRメータ
10に検出されるので、この検出結果から工具本体1に
作用する応力を解析して測定することが可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
工具本体1に作用する捩れの応力を正確に測定するに
は、測定時に工具本体1を確実に支持して、この捩れ応
力以外の応力が測定に影響を及ぼさないようにする必要
がある。ところが、上記構成の測定手段では、工具本体
1は、磁歪片7が設けられたその胴周部を工具ホルダ5
から突出させた状態で主軸4に支持されており、このた
め切削時において磁歪片7は、工具本体1の捩れによる
変形の他に、工具本体1の撓みなどによっても変形を受
けてしまうことになる。
【0007】特に、上述したエンドミルによる溝加工等
のように、工具本体1を軸線O回りに回転させながら軸
線Oに交差する送り方向Fに相対的に移動して切削を行
なう場合には、この工具本体1の送りに伴い工具本体1
にある程度の撓みの応力が作用することは避けられな
い。そして、上記測定手段では、このような捩れ応力以
外の応力による変形もコイル8からLCRメータ10に
よって検出されてしまうので、かかる工具本体1の撓み
などの影響により測定結果に誤差が生じるおそれがあっ
た。
【0008】本発明は、このような背景の下になされた
ものであって、その目的とするところは、このような測
定手段により工具本体に作用する捩れの応力を測定する
際に、工具本体の撓みなどによる影響を最小限に抑え
て、測定結果の誤差を低減することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決して、か
かる目的を達するために、本発明は、切削工具の工具本
体を保持するホルダ本体を備えて工作機械の主軸端に着
脱自在に装着され、上記工具本体と一体に軸線回りに回
転される工具ホルダにおいて、上記ホルダ本体の先端側
に、該ホルダ本体に対して上記軸線回りに相対的に回転
自在に支持され、かつ上記工具本体を上記軸線回りに回
転可能に支持する支持体を設け、この支持体に上記工具
本体に作用する応力を測定するための測定手段を具備す
るとともに、該支持体を上記工作機械の主軸頭に連結可
能としたことを特徴とする。
【0010】
【作用】このような構成の工具ホルダに切削工具を保持
して切削を行う場合には、工具本体はホルダ本体に装着
されて主軸の回転に伴い回転させられる一方、これらホ
ルダ本体および工具本体に対して相対的に回転自在とさ
れた支持体は、主軸に対して固定された主軸頭に連結可
能とされているため、ホルダ本体および工具本体の回転
に拘わらず固定された状態となり、該支持体に設けられ
た測定手段によって、回転する工具本体に作用する応力
の測定が可能となる。そして、この支持体はホルダ本体
に回転自在に支持され、かつ工具本体を回転可能に支持
しているので、工具本体は支持体を介してホルダ本体に
支持された状態となり、しかも該支持体は主軸頭に連結
されることによっても支持されているので、工具本体に
捩れ以外の撓みなどによる応力が作用するのを抑えるこ
とが可能となる。
【0011】ここで、工具本体をより強固に支持して撓
みなどを確実に抑えるには、該工具本体を支持する支持
体を、できるだけホルダ本体の先端側で回転自在に支持
するのが望ましい。このため、上記ホルダ本体に上記支
持体の外周側を先端側に向けて延びるように延出部を設
けるとともに、上記支持体を、この延出部の少なくとも
先端と該支持体の間に介装される回転支持手段によって
上記ホルダ本体に回転自在に支持するように構成するの
が望ましい。
【0012】一方、上記支持体と主軸頭との連結は、主
軸頭側に支持体に向けて延びる連結部を設けて、この連
結部に支持体を連結可能とするようにしてもよく、また
逆に支持体側に、主軸頭側に向けて延びる連結部を設け
て連結可能とするようにしてもよい。特に後者の場合に
は、工作機械の主軸頭側においてホルダ本体の主軸への
装着が干渉されるような事態が避けられるので、マシニ
ングセンタ等による工具および工具ホルダの自動交換に
も容易に対応することが可能となる。また、この場合に
は、上記支持体とホルダ本体との間に、該ホルダ本体が
上記主軸から取り外された状態においてこれら支持体と
ホルダ本体との相対回転を拘束する拘束手段を設けるこ
とにより、支持体および連結部を位置決めした状態でホ
ルダ本体の着脱を行うことができ、一層容易に自動交換
に応じることが可能となる。
【0013】さらに、工具本体の保持については、支持
体を上記軸線方向に貫くようにして工具本体をホルダ本
体に直接的に保持するようにしてもよく、またホルダ本
体に支持体を上記軸線方向に貫くように保持部を設けて
工具本体をこの保持部に保持し、工具本体が保持部を介
してホルダ本体に保持されるようにしてもよい。しかる
に、前者の場合には、工具本体に作用する応力を直接的
に測定することができ、また構造の簡略化が図られる。
一方、後者の場合には、工具本体をホルダ本体に着脱す
る際の操作が容易になるとともに、切削時にこの保持部
に作用する応力から工具本体の応力を測定することがで
きるので、工具自体には上述の磁歪片等を設ける必要が
なくなる。
【0014】
【実施例】図1および図2は、本発明の第1実施例を示
すものである。これらの図において符号11で示すのは
工作機械の主軸頭であり、この主軸頭11に支持されて
回転駆動される主軸12の主軸端13に、切削工具14
を保持した本実施例の工具ホルダ15が着脱自在に装着
されている。ここで、本実施例ではこの切削工具14
は、その工具本体16の先端に、切刃17を備えたスロ
ーアウェイチップ18が着脱自在に装着されたエンドミ
ルであって、主軸12の回転に伴い工具ホルダ15ごと
軸線O回りに回転されつつ、主軸頭11と図示しない被
削材との間の相対移動によって軸線Oに交差する方向に
送り出され、被削材に溝加工等を施すようになされてい
る。
【0015】一方、上記工具ホルダ15は、そのホルダ
本体21がテーパ状のシャンク部22とフランジ状のグ
リップ部23とを有するコレットホルダであって、上記
主軸端13に開口する主軸穴13Aに上記シャンク部2
2を装入して該主軸端13に取り付けられている。ま
た、このホルダ本体21には、チャックコレット24、
コレット受け25、コレット受け押さえ26、コレット
締め27、および締付ネジ28等よりなるチャック機構
30が内蔵されており、上記工具本体16の円柱状の基
端部をチャックコレット24の内周に挿入した上で、締
付ネジ28を締め込んでコレット締め27を前進させる
ことにより、チャックコレット24がコレット受け25
のテーパ状の内周に当たって縮径し、工具本体16が咬
止されるようになされている。
【0016】さらに、ホルダ本体21の上記グリップ部
23よりも先端側には、上記軸線Oを中心とした略円筒
壁状の延出部31がホルダ本体21に一体に形成されて
おり、この延出部31の内周側に略円筒状の支持体32
が設けられていて、上記工具本体16はこの支持体32
を軸線O方向に貫くようにしてホルダ本体21に保持さ
れている。ここで、この支持体32とホルダ本体21と
の間には、上記延出部31の先端側と基端側とに、本実
施例における回転支持手段として深溝玉軸受け33,3
4が介装されていて、これらの軸受け33,34により
支持体32は、軸線O回りに回転自在にホルダ本体21
に支持されている。また、支持体32と工具本体16と
の間にも、支持体32の先端側に深溝玉軸受け35が介
装されており、これにより工具本体16は軸線O回りに
回転自在に支持体32に支持されることとなる。
【0017】さらにまた、この支持体32の内周部の上
記軸受け35よりも基端側には、工具本体16との間に
径方向に僅かに間隔をおいて該工具本体16を取り囲む
ように一対のコイル36,37が軸線O方向に並んで配
設されており、本実施例における測定手段をなしてい
る。一方、工具本体16の胴周部には、これらのコイル
36,37の内周側にそれぞれ対向するようにして、F
e−Ni−Mo−Bよりなる磁歪膜をプラズマ溶射法を
用いて成膜してなる磁歪層38,39が形成されてい
る。なお、これらのコイル36,37の外周側および軸
線O方向の両端には磁気シールドケース40がコイル3
6,37を取り囲むように配設されており、また両コイ
ル36,37の間には磁気シールドスペーサ41が介装
されていて、両コイル36,37が外部からの磁気や互
いの磁気による干渉を受けないようになされている。さ
らに、支持体32には、上記磁気シールドケース40の
外側に、両コイル36,37のインダクタンス変化をブ
リッジ回路により増幅するプリアンプ42が内蔵されて
おり、両コイル36,37はこのプリアンプ42に接続
されている。
【0018】また、支持体32の先端部32Aは、ホル
ダ本体21の上記延出部31の先端よりも僅かに突出さ
せられており、この先端部32Aには外周側に突出する
ように3つのブラケット部43…が、軸線Oに対する周
方向に互いに等間隔に設けられている。一方、上記主軸
頭11の先端面には、主軸12の外周側に、上記軸線O
に平行な方向に突出するようにして3本の支柱44…
が、やはり軸線Oに対する周方向に互いに等間隔に立設
されている。そして、これらの支柱44…の先端には、
該支柱44から直角に軸線Oに対する径方向内周側に向
けて延びるように連結ロッド45…が取り付けられてお
り、これらの連結ロッド45…の先端が上記支持体32
の各ブラケット部43…に連結されていて、これら支柱
44および連結ロッド45を介して支持体32が主軸頭
11に連結されている。従って、本実施例では、これら
支柱44および連結ロッド45が連結部を構成すること
となる。なお、これらの連結ロッド45…は、それぞれ
軸線Oを含む平面内において回動可能に各支柱44…の
先端部に取り付けられている。
【0019】ここで、これらの連結ロッド45…のうち
一の連結ロッド45Aには、図示しない接続ケーブルが
挿通可能とされている一方、この一の連結ロッド45A
が連結される一のブラケット部43Aの内側には、支持
体32内を通って上記プリアンプ42に連通する接続孔
32Bの一端が開口しており、この接続孔32Bから上
記連結ロッド45Aを通して、プリアンプ42に接続さ
れた上記接続ケーブルが、当該工具ホルダ15の外部に
引き出されるようになされている。なお、この一の連結
ロッド45Aが取り付けられる支柱44の先端には、連
結ロッド45Aの後端から引き出される接続ケーブルを
保持するためのケーブル押さえ46が設けられている。
【0020】図3は、上記構成の工具ホルダ15を模式
化して簡略にしたものであり、図中に符号Cで示すのは
上記接続ケーブルである。この図3に示されるように、
本実施例では、上記磁歪層38,39は軸線O方向に対
してそれぞれ±45°の方向に螺旋形状に形成されて形
状異方性が付与されており、切削時に工具本体16にト
ルクが印加されて捩れの応力が作用すると、磁歪層3
8,39には互いに圧縮応力と引張応力とが発生してそ
の透磁率が変化し、これに比例してコイル36,37の
自己インダクタンスが変化する。そして、この測定結果
は、両コイル36,37に接続されたプリアンプ42か
ら接続ケーブルCを介して工具ホルダ15の外部に伝達
され、更なる信号の増幅を行うメインアンプを介して、
コンピュータ等により解析されて工具の摩耗や損傷、振
動などが検出されるので、その検出結果に基づいて切削
速度や工具の送りなどを修正して直ちに工作機械側の制
御系にフィードバックすることにより、切削加工の最適
化制御を図って円滑かつ安定した切削加工を行うことが
可能となる。
【0021】しかるに、上記構成の工具ホルダ15にお
いては、ホルダ本体21の先端側に支持体32が軸受け
33,34により回転自在に支持され、この支持体32
に工具本体16が軸受け35により回転可能に支持され
ており、すなわち工具本体16は、その基端部がチャッ
ク機構30により咬止されてホルダ本体21に保持され
る一方、先端部が支持体32および軸受け33〜35を
介してホルダ本体21に支持されている。しかも、この
支持体32は支柱44…および連結ロッド45…を介し
て主軸頭11に連結可能とされており、これにより工具
本体16は、これら支持体32と連結ロッド45…およ
び支柱44…とを介して主軸頭11にも回転可能に支持
された状態となる。
【0022】従って、当該工具ホルダ15によれば、切
削工具14がエンドミルであってその軸線Oに交差する
方向に送りを受ける場合であっても、工具本体16に測
定すべき捩れ応力の他に送りによる撓みなどの応力が作
用するのを抑えることができ、かかる撓みなどによって
測定結果に生じる誤差を低減することが可能となる。そ
して、これにより、工具本体16に作用する捩れの応力
をより正確に測定して工具の摩耗や損傷を確実に検出す
ることができ、加工の一層の最適化を促すことが可能と
なる。しかも、このように工具本体16が支持体32を
介してホルダ本体21に強固に支持されて撓みなどが抑
えられることにより、かかる撓みなどによる影響を防い
で、最適化制御された切削条件を忠実に再現することが
可能となるので、上記構成の工具ホルダ15によれば、
切削加工のより一層の円滑化、安定化を図ることができ
る。
【0023】また、本実施例では、ホルダ本体21に支
持体32の外周側を先端側に向けて延びる円筒壁状の延
出部31が形成されており、支持体32は、この延出部
31の先端と基端側とに介装された回転支持手段として
の軸受け33,34により、ホルダ本体21に支持され
ている。すなわち、支持体32は、切削工具14に切削
力が作用するその先端側(スローアウェイチップ18の
切刃17側)により近い位置においてホルダ本体21に
支持されることとなるので、撓みなど軸線Oに交差する
方向に作用する応力の測定への影響を、より確実に防ぐ
ことが可能となる。しかも、本実施例では、この支持体
32と工具本体16との間に介装される軸受け35も支
持体32の先端側の切刃17に近い位置に配置される一
方、磁歪層38,39はこの軸受け35よりも基端側の
工具本体16の胴周部に形成されているので、撓みなど
の応力が磁歪層38,39に及んで測定に影響するの
を、さらに確実に抑えることが可能となる。
【0024】さらに本実施例では、支持体32が、主軸
頭11に立設された支柱44…の先端から延びる連結ロ
ッド45…に連結されており、すなわち支持体32と主
軸頭11とを連結可能とする連結部が主軸頭11側に設
けられている。また、工具本体16は、筒状の支持体3
2の内周を貫いてその基端部がチャック機構30により
咬止され、ホルダ本体21に直接的に保持されている。
このように、本実施例によれば、ホルダ本体21や支持
体32に付属する部材が最小限に抑えられているため、
当該工具ホルダ21の構造の簡略化を図ってコストの削
減等を促すことができる。さらにまた、本実施例では、
磁歪層38,39がプラズマ溶射によって工具本体16
の胴周部に直に形成されているため、この工具本体16
に作用する捩れの応力を、測定手段であるコイル36,
37によって直接的に測定することができ、従ってより
一層誤差の少ない測定を可能とすることができる。
【0025】なお、本実施例では、上述のように支持体
32を主軸頭11側に設けられた支柱44…および連結
ロッド45…を介して主軸頭11に連結可能としている
が、この場合において、各連結ロッド45の先端を出没
自在とするなどして支持体32のブラケット部43に着
脱自在に連結可能とし、かつ、接続ケーブルCが挿通さ
れる上記一の連結ロッド45Aの先端と、これに対向す
る上記一のブラケット部43Aの内側とに、互いに着脱
可能な接続端子を設けるなどして、プリアンプ42から
支持体32の接続孔32Bを通って外部に延びる接続ケ
ーブルCを、この接続端子を介して離接可能に連結する
ようにしてもよい。しかるに、このような構成を採った
場合、切削工具14および当該工具ホルダ15を交換す
る際などには、各連結ロッド45をブラケット部43か
ら取り外することにより、支持体32と主軸頭11との
連結が解除されると同時に、測定手段と外部との電気的
接続も解除されるので、交換作業を容易に行うことがで
きる。
【0026】一方、このように支持体32を主軸頭11
側に設けられる連結部を介して連結可能とせずとも、ま
た、工具本体16を、支持体32を貫いてホルダ本体2
1に保持するようにせずとも、例えば図4に示す本発明
の第2実施例の工具ホルダ50のように構成してもよ
い。ただし、この第2実施例において図1ないし図3に
示した第1実施例と共通する部分には同一の符号を配し
て説明を省略する。
【0027】本実施例における第1の特徴は、支持体3
2が、該支持体32側に設けられた連結部を介して主軸
頭11側に連結可能とされていることにある。すなわ
ち、本実施例における支持体32の先端部32Aには、
軸線Oに対する径方向外周側に延びた後、直角に曲折し
て軸線Oに平行にホルダ本体21の外周側を基端側へ延
びる連結ロッド(連結部)51が設けられており、この
連結ロッド51の端部51Aは、主軸頭11に設けられ
た位置決めブロック52に着脱自在に連結可能とされて
いる。そして、この連結ロッド51内には、測定手段と
してのコイル36,37からプリアンプ42を介して延
びる接続ケーブルCが挿通されて、上記端部51Aに設
けられたコネクタ53に接続されており、このコネクタ
53が上記位置決めブロック52側に設けられた接続端
子に、連結ロッド51の着脱に伴い離接可能とされてい
て、測定手段からの測定結果が外部に送られるようにな
されている。
【0028】ここで、この連結ロッド51には、ホルダ
本体21が主軸12から取り外された状態において、支
持体32とホルダ本体21との相対回転を拘束する拘束
手段54が設けられている。この拘束手段54は、例え
ば連結ロッド51の端部51Aの位置決めブロック52
への着脱に応じてホルダ本体21の外周面に離接するピ
ン55を備えるものであって、端部51Aが位置決めブ
ロック52に連結された状態では、ピン55がホルダ本
体21から離間して支持体32とホルダ本体21との相
対回転を許容し、端部51Aが位置決めブロック52か
ら離脱した状態においては、ピン55がホルダ本体21
に当接、あるいは密着して支持体32とホルダ本体21
とを一体化し、両者の相対回転を拘束するようになされ
ている。なお、ピン55のホルダ本体21の外周面への
離接の代わりに、ホルダ本体21の外周に上記ピン55
が係合可能な凹所等の被係合部を形成し、この被係合部
へのピン55の係脱によってホルダ本体21と支持体3
2との相対回転を拘束するようにしてもよい。
【0029】また、本実施例における第2の特徴は、ホ
ルダ本体21に、支持体32を軸線O方向に貫くように
して保持部56が設けられ、この保持部56に切削工具
57の工具本体58が保持されていることにある。ただ
し、本実施例における切削工具57は、円柱状の工具本
体58の外周に切屑排出溝59,59が形成されるとと
もに先端に切刃60,60が形成された、穴明け加工に
用いられるツイストドリルである。上記保持部56は、
軸線Oに同軸にホルダ本体21に配されてその基端部が
固定された多段円柱状の部材であって、その先端部56
Aにはチャックコレット61および締付ネジ62等から
なるチャック機構63が設けられており、上記工具本体
58の基端部をチャックコレット61の内周に挿入した
上で、締付ネジ62を締め込んでチャックコレット61
を基端側に後退させることにより、そのテーパ状の外周
面形状に合わせてチャックコレット61が縮径し、工具
本体58を咬止するようになされている。
【0030】そして、この保持部56は、その先端部5
6Aと支持体32との間に介装された軸受け64によ
り、支持体32に回転可能に支持されている。また支持
体32は、ホルダ本体21の延出部31の先端側の部分
との間に介装された軸受け65により、ホルダ本体21
に回転自在に支持されている。さらに本実施例では、こ
の保持部56の先端部56Aと基端部との間の胴周部に
磁歪層38,39が設けられており、これに応じて支持
体32側の測定手段としてのコイル36,37もこれら
の磁歪層38,39に対向する位置に配設されている。
なお、当該工具ホルダ50の中央部から先端にかけて
は、ホルダ本体21の外周に穿設された孔部66Aか
ら、該ホルダ本体21と支持体32との間の空間66B
に連通し、さらに支持体32の外周から先端に向けて形
成された孔部66Cに至る強制冷却流体の流通路66が
形成されている。また、本実施例のプリアンプ42は、
上記連結ロッド51内に配設されている。
【0031】このような構成の工具ホルダ50において
は、工具本体58にトルクが印加されると、該工具本体
58を咬止して保持する保持部56に捩れの応力が作用
することとなり、これに伴う磁歪層38,39の透磁率
の変化がコイル36,37により測定される。しかる
に、この工具本体58を保持する保持部56は、ホルダ
本体21に支持されるとともに連結ロッド54を介して
主軸頭11に連結された支持体32によって回転自在に
支持されているので、第1実施例と同様に撓み等による
影響を抑えて正確な捩れの応力の測定を行うことができ
る。そして、本実施例では、この支持体32と主軸頭1
1とを連結する連結ロッド54が支持体32側に設けら
れているので、主軸頭11側にはこの連結ロッド51が
連結される位置決めブロック52を設けるだけでよく、
支柱などを立設する必要がなくなる。従って、切削工具
57を当該工具ホルダ50ごとマシニングセンタ等にお
ける自動交換によって交換しようとした場合でも、ホル
ダ本体21のグリップ部23を把持するためのアームの
動作が、かかる支柱などによって阻害されるような事態
を防ぐことができ、このような工具の自動交換に容易に
対応することが可能となる。
【0032】しかも、本実施例では、この支持体32に
設けられた連結ロッド54に、支持体32とホルダ本体
21との相対回転を、ホルダ本体21が主軸12から取
り外された状態において拘束する拘束手段54が設けら
れており、これによって当該工具ホルダ50の交換時や
保管時には、上記連結ロッド54がホルダ本体21に対
して所定の位置に位置決めされた状態となる。従って、
かかる交換時や保管時に連結ロッド54が不用意に回転
して、上記アームの動作や連結ロッド54と位置決めブ
ロック52との連結に支障を来すようなこともないの
で、工具の自動交換への一層の対応を促進することがで
きる。そして、これらの効果と、上述の正確な応力の測
定によって切削加工の最適化制御が図られることとによ
り、本実施例によれば、マシニングセンタ等における連
続的な切削加工において、より円滑かつ安定した作業を
促し、さらに高次元の自動化、省力化を図ることが可能
となるのである。
【0033】また本実施例では、切削工具57が、ホル
ダ本体21に固定されるとともに支持体32に支持され
た保持部56に保持されており、磁歪層38,39もこ
の保持部56に設けられている。このため、個々の切削
工具57の工具本体58にそれぞれ磁歪層を設ける必要
がなくなるので、そのための労力および時間と切削工具
単体のコストの削減を図ることができる。さらに、この
ように工具本体58が保持部56に保持されるのに加
え、本実施例では工具本体58を咬止して保持するチャ
ック機構63が、この保持部56の先端部56Aに設け
られており、その締付ネジ62を回転させるという、工
具ホルダ50の先端側からの操作によって、工具本体5
8の着脱が可能になされている。このため、第1実施例
のようにホルダ本体21の基端からの操作によってしか
工具本体16の取り外しができず、しかも取り外しの際
には支持体32と工具本体16との間に介装された軸受
け35をも取り外さなければならないような場合に比
べ、本実施例によれば、工具本体58のホルダ本体21
からの着脱時における取り扱いを容易にすることがで
き、場合によっては、ホルダ本体21を主軸12に装着
したままの状態で工具本体58を交換することも可能と
なる。
【0034】なお、本実施例では切削工具57として上
述の通りツイストドリルを保持するようにしたが、これ
を第1実施例のエンドミルに代えてもよく、逆にこの第
1実施例の切削工具14をツイストドリルに代えてもよ
い。さらに、これらエンドミルやツイストドリル以外
の、例えばリーマやカッタ、あるいはタップなどを切削
工具として保持するようにしても構わない。さらにま
た、本実施例では、第1実施例と相違する上述の第1、
第2の特徴を採用しているが、これらの一方を第1実施
例に適用するようにしても、勿論構わない。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ホ
ルダ本体に回転自在に支持されるとともに主軸端に連結
可能とされた支持体により、工具本体を回転可能に、し
かも強固に支持することができるので、撓み等による影
響を抑えて測定誤差を低減し、正確な捩れ応力の測定を
行って工具の摩耗や損傷を検出し、切削状態を確実に把
握することが可能となる。そして、この検出結果に基づ
いて最適化制御を図ることにより、円滑かつ安定した切
削加工を促すことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す側断面図である。
【図2】図1に示す第1実施例の先端側からの正面図で
ある。
【図3】図1に示す第1実施例の模式図である。
【図4】本発明の第2実施例を示す模式図である。
【図5】従来の応力測定手段を示す模式図である。
【符号の説明】
11 主軸頭 12 主軸 13 主軸端 14,57 切削工具 15,50 工具ホルダ 16,58 工具本体 21 ホルダ本体 30,63 チャック機構 31 延出部 32 支持体 33,34,35,64,65 軸受け(回転支持手
段) 36,37 コイル(測定手段) 38,39 磁歪層 44 支柱 45,51 連結ロッド 52 位置決めブロック 54 拘束手段 56 保持部 O 主軸12による回転軸線 C 接続ケーブル

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切削工具の工具本体を保持するホルダ本
    体を備えて工作機械の主軸端に着脱自在に装着され、上
    記工具本体と一体に軸線回りに回転される工具ホルダに
    おいて、上記ホルダ本体の先端側には、該ホルダ本体に
    対して上記軸線回りに相対的に回転自在に支持され、か
    つ上記工具本体を上記軸線回りに回転可能に支持する支
    持体が設けられ、この支持体には上記工具本体に作用す
    る応力を測定するための測定手段が具備されるととも
    に、該支持体が上記工作機械の主軸頭に連結可能とされ
    ていることを特徴とする工具ホルダ。
  2. 【請求項2】 上記ホルダ本体には、上記支持体の外周
    側を先端側に向けて延びる延出部が設けられているとと
    もに、上記支持体は、この延出部の少なくとも先端と該
    支持体の間に介装される回転支持手段によって上記ホル
    ダ本体に回転自在に支持されていることを特徴とする請
    求項1に記載の工具ホルダ。
  3. 【請求項3】 上記支持体は、上記主軸頭側に設けられ
    る連結部を介して該主軸頭に連結可能とされていること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の工具ホル
    ダ。
  4. 【請求項4】 上記支持体は、該支持体側に設けられた
    連結部を介して上記主軸頭に連結可能とされていること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の工具ホル
    ダ。
  5. 【請求項5】 上記支持体とホルダ本体との間には、該
    ホルダ本体が上記主軸から取り外された状態においてこ
    れら支持体とホルダ本体との相対回転を拘束する拘束手
    段が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の
    工具ホルダ。
  6. 【請求項6】 上記工具本体は、上記支持体を上記軸線
    方向に貫いて上記ホルダ本体に保持されることを特徴と
    する請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の工具ホ
    ルダ。
  7. 【請求項7】 上記ホルダ本体には、上記支持体を上記
    軸線方向に貫くようにして保持部が設けられており、上
    記工具本体はこの保持部に保持されることを特徴とする
    請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の工具ホル
    ダ。
JP6461595A 1995-03-23 1995-03-23 工具ホルダ Pending JPH08257856A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6461595A JPH08257856A (ja) 1995-03-23 1995-03-23 工具ホルダ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6461595A JPH08257856A (ja) 1995-03-23 1995-03-23 工具ホルダ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08257856A true JPH08257856A (ja) 1996-10-08

Family

ID=13263348

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6461595A Pending JPH08257856A (ja) 1995-03-23 1995-03-23 工具ホルダ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08257856A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104440171A (zh) * 2014-11-25 2015-03-25 苏州福润机械有限公司 一种车闸板密封面夹具
WO2021210522A1 (ja) * 2020-04-17 2021-10-21 ファナック株式会社 工作機械

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104440171A (zh) * 2014-11-25 2015-03-25 苏州福润机械有限公司 一种车闸板密封面夹具
WO2021210522A1 (ja) * 2020-04-17 2021-10-21 ファナック株式会社 工作機械
CN115397609A (zh) * 2020-04-17 2022-11-25 发那科株式会社 机床

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4071576B2 (ja) 工作機械
JP2010240766A (ja) 被加工物の把持方法及び被加工物の心出し装置
JP6674865B2 (ja) センター及び工作機械
WO2012053356A1 (ja) センタリング方法及び装置
JPH08257856A (ja) 工具ホルダ
CN102357825B (zh) 一种细长轴顶尖孔加工的装夹装置
JPH0451922Y2 (ja)
JP2003518443A (ja) 溝付き工具の研削方法及び装置
JPH0796436A (ja) 工具保持具
JPH09201702A (ja) 棒材切断機能付数値制御工作機械
JP2001191253A (ja) 汎用加工治具及びこれを用いた加工方法
JP4331486B2 (ja) ワーク支持装置
CN111438587B (zh) 一种碳化硅陶瓷管加工设备及加工方法
JP2018118371A (ja) 切削加工方法及び切削加工装置
JPS639370Y2 (ja)
JPS6139313Y2 (ja)
JP2003103429A (ja) 切削工具
JP5815462B2 (ja) 旋盤におけるワークの芯ずれ補正機構。
JP2001246517A (ja) 工具本体及びその振れ制御方法
JP3364578B2 (ja) ガイドブッシュを用いた加工方法
US3448644A (en) Live center apparatus
JPH06126596A (ja) 数値制御旋盤のターレット刃物台
JP2696287B2 (ja) 高精度薄肉円筒加工方法
JPH08155778A (ja) Nc工作機械における切り屑除去装置
JPS6338966Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020108