JPH08257770A - アブレーション現像方法およびその装置 - Google Patents

アブレーション現像方法およびその装置

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JPH08257770A
JPH08257770A JP6081295A JP6081295A JPH08257770A JP H08257770 A JPH08257770 A JP H08257770A JP 6081295 A JP6081295 A JP 6081295A JP 6081295 A JP6081295 A JP 6081295A JP H08257770 A JPH08257770 A JP H08257770A
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JP
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exposure mask
ablation
lens
workpiece
area
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JP6081295A
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English (en)
Inventor
Kenkichi Suzuki
堅吉 鈴木
Masaaki Matsuda
正昭 松田
Toshio Ogino
利男 荻野
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Optical Filters (AREA)
  • Laser Beam Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】エキシマレーザーによる光学系のダメージを回
避して大面積パターニングを行う。 【構成】エキシマレーザー1の光ビームを小面積の多数
の光ビームに分割して前記各光ビームをそれぞれ集光
し、各集光点を照明光源として露光マスク7の面を均一
に照射し、結像レンズ8の入射瞳9に前記照明光源の像
を形成して露光マスク7の開孔パターンを結像レンズ8
の結像面に置かれた加工物の限定領域に対して一対一に
結像すると共に、限定領域を加工物の全域に走査させる
ことにより、加工物の全域にアブレーション現象による
前記露光マスクの開孔パターンに対応したパターンを現
像形成するアブレーション現像を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紫外光パルスレーザー
等の高エネルギー線による高精度のアブレーション加工
法を用いたアブレーション現像方法およびその装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】微細パターンの形成、例えば高密度集積
回路(LSI)や薄膜トランジスタ(TFT)の加工に
おける高精度レジストパターンの形成のための露光機と
して、従来から高圧水銀灯を光源としたものが主流とな
っている。
【0003】一方、回路基板への孔開けやインクジェッ
トプリンター用の微小ノズルの加工等に紫外光パルスレ
ーザー(以下、エキシマレーザーとも言う)のアブレー
ション現象を利用したものも知られている。
【0004】特に、TFT等のカラー液晶表示パネルを
構成するカラーフィルタ基板を製造するために、透明基
板に光吸収膜(MB、所謂ブラックマトリクス)や3色
のカラーフィルタを形成する際のレジスト薄膜のパター
ンニングには、上記した露光機によるマスク露光と湿式
現像法を用いた所謂フォトリソグラフィー技術が用いら
れている。
【0005】このような湿式現像法は工程数が多く、ま
た現像液、洗浄用の水等を多量に必要とされるために、
コスト高、かつ環境への影響が大きいという問題があ
る。
【0006】このような湿式現像法の問題を解消する方
法の1つとして、前記したエキシマレーザーのアブレー
ション現象を利用することが考えられる。しかし、カラ
ーフィルタ基板の形成の如き高精細度のパターン加工に
エキシマレーザーのアブレーション現象を適用しようと
しても、次のような問題があって、実用化が困難であっ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】薄膜トランジスタ型液
晶表示パネル(TFT−LCD)レベルの精度をもつ薄
膜のパターン加工にエキシマレーザーのアブレーション
現象を適用しようとすると、装置構成、精度、加工面
積、加工時間等、種々の点において多くの問題を生じ
る。
【0008】すなわち、回路基板に孔開け等を行う加工
では、その加工パターンは高々30μmφ程度の円形
で、各々の中心間位置精度は±2μm程度が要求される
が、円形の形状精度は±5〜10μm程度は許容され
る。また、回路基板の絶縁層の厚みは20〜50μmで
あり、従来のエキシマレーザーのアブレーションを利用
する加工はLSIレベルの精度の加工とは異なる加工領
域の範疇に属する技術である。
【0009】さらに、上記従来のエキシマレーザーのア
ブレーション現象を利用する加工は、加工対象である回
路基板の全体構成に対する加工箇所の面積あるいは体積
の比率は非常に小さいため、露光光量の利用率を如何に
向上させるかが重要な事項であり、加工対象の形状や厚
さに応じて独特な照明光学系が採用され、かつ結像は通
常、縮小タイプが多い。
【0010】一方、TFT−LCDパネルは大面積に亘
って微細な繰り返しパターンを形成する必要があるた
め、上記したようなエキシマレーザーのアブレーション
現象を利用する加工法をそのまま適用することはできな
い。
【0011】また、露光機の露光光源として単にエキシ
マレーザーを用いようとした場合、使用するエキシマレ
ーザーの光エネルギー密度が低いため、高圧水銀灯を用
いた従来の露光機の光学系の大幅な変更は必要ない。し
かし、アブレーション現象を利用しようとすると、LS
I等のレジスト露光に比べて格段に高いエネルギー密度
が必要なため、精度の点では既存の露光機の基本的思想
を利用することはできるが、光学部品のダメージ対策を
考慮した光学系が必要となる。
【0012】すなわち、TFTレベルの精度を必要とす
るアブレーション加工技術は、加工精度、エネルギー密
度の観点から、従来の露光機に採用されている光学系を
そのまま応用することが不可能であるという問題があ
る。
【0013】本発明は上記の諸問題を解消して紫外光パ
ルスレーザーのアブレーション現象を利用して大面積か
つ高精細度のパターン加工を可能とすることにあり、そ
の第1の目的は高精度でかつエキシマレーザーによる光
学系のダメージを回避してTFTレベルの露光、即ちレ
ジスト現像を行うことのできるアブレーション現像方法
を提供することにある。
【0014】また、本発明の第2の目的は紫外光パルス
レーザーのアブレーション現象を利用して高精細度パタ
ーンを形成するアブレーション現像装置を提供すること
にある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明は図1に示し下記に記載した構成とし
たことを特徴とする。
【0016】すなわち、(1)光源として紫外光パルス
レーザー1を用いて、前記紫外光パルスレーザー1から
の出力光ビームを所定の開孔パターンを有する露光マス
ク7と結像レンズ8を介して結像面に置かれた加工物1
0に照射して前記露光マスク7の開孔パターンに対応し
たパターンを現像形成するアブレーション現像方法であ
って、前記紫外光パルスレーザー1の出力光ビームを小
面積の多数の光ビームに分割して前記各光ビームをそれ
ぞれ集光し、前記各集光点を照明光源として前記露光マ
スク7の面を均一に照射し、かつ、前記結像レンズ8の
入射瞳9に前記照明光源の像を形成して、前記露光マス
ク7の開孔パターンを前記結像レンズ8の結像面に置か
れた加工物の限定領域に対して一対一に結像すると共
に、前記限定領域を前記加工物の全域に走査させること
により、前記加工物の全域にアブレーション現象による
前記露光マスクの開孔パターンに対応したパターンを現
像形成するアブレーション現像を施すことを特徴とす
る。
【0017】また、(2)紫外光パルスレーザー1から
なる光源からの出力光ビームを所定の開孔パターンを有
する露光マスク7と結像レンズ8を介してその結像面に
置かれた加工物に照射し、前記加工物にアブレーション
現象による前記露光マスク7の開孔パターンに対応した
パターンを現像形成するアブレーション現像装置であっ
て、前記紫外光パルスレーザーの出力光ビームを小面積
の光ビームに分割してそれぞれを集光するレンズアレー
4と、前記レンズアレー4の集光点を照明光源として前
記露光マスク7の面を均一に照射する照明光学系6と、
前記照明光学系6で照明された前記露光マスク7の像を
加工物10の限定領域に一対一で結像する入射瞳9を有
する結像レンズ8と、前記限定領域を前記加工物の全域
に走査させるために前記露光マスク7および前記加工物
10を前記露光マスク7の平面と平行な面の2方向に移
動させるX−Yテーブル11X ,11Y とを備え、前記
限定領域を前記加工物10の全域に走査させることによ
り、前記加工物10の全域にアブレーション現象による
前記露光マスク7の開孔パターンに対応したパターンを
現像形成するアブレーション現像を施すことを特徴とす
る。なお、上記X−Yテーブル11X ,11Y は、一方
のテーブル11X を露光マスク移動用に、他方のテーブ
ル11Y を加工物移動用として、両者を相対的に一方向
(例えば、X方向)と前記一方向と直交する他方向(例
えば、Y方向)に移動させる構成とするのが望ましい。
【0018】(3)前記(2)における前記照明光学系
が、前記紫外光パルスレーザーの出力光ビームを前記レ
ンズアレー4で小面積の光ビームに分割する以前に光軸
に沿った平行ビームとするためのレンズ3を備え、前記
レンズアレー4がそれぞれ偶数個のレンズからなる二組
の分割レンズからなり、前記二組の各レンズは平行に入
射した前記紫外光パルスレーザーの出力光ビームを分割
して集光する第一のレンズと第二のレンズの各アレーを
構成し、前記第一のレンズが作る焦点は前記第二のレン
ズとの中間に位置し、前記焦点から発散する光束は前記
第二のレンズの対応するレンズ面積内に完全に収まるご
とく配置してなり、前記第一および第二のレンズの後段
で前記露光マスク面の近傍に前記第二のレンズから出射
した各光束を同一の面積に集光させる第三のレンズ5を
設置し、前記露光マスクの面の近傍に前記第三のレンズ
による集光面を前記露光マスク面に完全に一致させると
同時に前記結像レンズの入射瞳上に前記分割レンズによ
る焦点アレーの像を結像させる第四のレンズ6を設けた
ことを特徴とする。
【0019】(4)前記(3)における照明光学系が、
前記紫外光パルスレーザーの出力光ビームの断面をX−
Y座標平面としたとき、前記X軸とY軸に平行な各々独
立の光学系により構成し、前記各光学系は前記X軸、Y
軸で形成される座標軸を円筒の軸とする円筒形レンズに
よって構成したことを特徴とする。
【0020】(5)前記(4)におけるX軸、Y軸の各
光学系を構成する前記第四のレンズを非球面の単一レン
ズとしたことを特徴とする。
【0021】(6)前記(2)における結像レンズが、
レンズ内で光束が最も絞られる箇所が中空となるように
構成したテレセントリック対称形レンズとしたことを特
徴とする。
【0022】(7)前記(2)における露光マスクが、
前記紫外光パルスレーザーの出力光ビームの波長に対す
る反射膜となる誘電体多層膜をパターン形成してなり、
像面に設置した加工物と前記結像レンズの光軸上の一点
に対して点対称となるように前記加工物と前記露光マス
クの両者を移動させることを特徴とする。
【0023】(8)前記(7)における露光マスクへの
照明領域を長方形とし、その長辺の長さを前記(6)に
おける前記対称レンズの所定の解像度および像歪を満た
す範囲とし、その短辺方向に前記露光マスクおよび前記
加工物を連続的に移動させて前記加工物および前記露光
マスクの端部に達した時点で照明面積の長手方向に前記
露光マスクおよび前記露光マスクを移動させ、続いて前
記短辺方向に連続的に移動させる走査を繰り返して前記
加工物の全域をアブレーション加工することを特徴とす
る。
【0024】(9)前記(8)における前記露光マスク
上への長方形の照明領域の長辺の端部でのエネルギー密
度分布の立上りを短辺の端部より50μm以下となるよ
うに前記露光マスクの上部にナイフエッジによる長方形
開孔パターンまたは誘電体多層膜の長方形開孔パターン
により調整された照明領域を持ち、かつ前記長方形開孔
パターンの短辺が当該開孔パターン間の中間に位置する
ことを特徴とする。
【0025】(10)前記(2)における前記紫外光パ
ルスレーザーの出力光ビームを水平方向とすると共に、
前記露光マスクおよび前記加工物を保持する前記X−Y
ステージを水平方向として前記照明光を一回の45度反
射のみで前記露光マスク面に入射させると共に前記露光
マスクおよび前記加工物の中間に前記(6)の結像レン
ズを配置したことを特徴とする。
【0026】(11)前記(10)において前記(2)
および(3)の照明光学系の第四のレンズを45度反射
ミラーの後段でかつ前記露光マスクの直前に配置したこ
とを特徴とする。
【0027】(12)前記(10)において、前記紫外
光パルスレーザーからなる光源部と前記光源を除いた構
成部分からなるアブレーション現像部のそれぞれを、分
離壁で独立させた清浄度が異なる部屋に設置すると共
に、前記紫外光パルスレーザーからなる光源部から出射
したレーザー光ビームを前記分離壁に設けた透過窓板を
通して前記アブレーション現像部に導入する構成とした
ことを特徴とする。
【0028】(13)前記(12)における前記紫外光
パルスレーザーからなる光源部と前記光源を除いた構成
部分からなるアブレーション現像部の各部を防振床に設
置したことを特徴とする。
【0029】(14)前記(12)における前記紫外光
パルスレーザーからなる光源部から出射したレーザー光
ビームの前記アブレーション現像部を構成する光学系に
対するずれを前記透過窓板の傾きに変換することにより
補正することを特徴とする。前記各構成とした方法およ
び装置は、特に、TFT等のカラー液晶表示パネルを構
成するカラーフィルタ基板の光吸収膜(BM、所謂ブラ
ックマトリクス)や3色のカラーフィルタを形成する際
のカラーフィルタ薄膜のパターンニング及びTFT各層
のレジストのパターニングに好適である。
【0030】
【作用】本発明は紫外光パルスレーザー(エキシマレー
ザー)のアブレーション現象を利用して、特に、TFT
等のカラー液晶表示パネルを構成するカラーフィルタ基
板の光吸収膜(MB、所謂ブラックマトリクス)や3色
のカラーフィルタを形成する際のレジスト薄膜のパター
ンニング及びTFT各層のレジストのパターニング等の
高精細度パターン加工を行うものである。
【0031】まず、アブレーション現象を利用した現像
の原理について説明する。
【0032】ここで、アブレーションとは、高いエネル
ギー密度を持つ紫外エキシマレーザー光(以下、単にエ
キシマ光とも言う)を物質に照射したときに、光の当た
った部分の物質が光分解して飛散する現象を言う。
【0033】したがって、開孔パターンを形成した露光
マスクを介してエキシマ光を物質に結像するように照射
すると、物質には露光マスクの開孔パターン通りのパタ
ーンが形成されることになる。
【0034】可視光波長以上の波長を持つレーザー光を
照射したときの物質の分解は、主として熱過程によって
起こるが、エキシマ光の場合は、特に多くの有機物に対
しては化学結合を直接切断する非熱過程により分解す
る。
【0035】アブレーション現象を利用した現像(アブ
レーション現像)は、このような非熱的光分解を利用し
てレジスト等にパターンを形成するものであり、従来の
ホトリソグラフィーでの露光、現像の二つの工程を露光
工程のみで完了する加工方法である。
【0036】上記の原理説明から明らかなように、アブ
レーション現像を行う装置は本質的に露光機であり、露
光マスクのパターンを所要の精度でレジスト膜上に結像
するという光学系の原理はアブレーション現像機の場合
も変わらない。
【0037】露光機の光学系の基本的な条件は、結像面
の光強度分布が均一であることと、結像パターンの要求
精度を満たすことである。この条件に対して、露光機の
光学系は照明光学系と結像レンズ系の二つの部分に分け
られ、前者は主として均一照明を、後者は結像性能を決
定する。
【0038】図10は高圧水銀灯を光源とする縮小投影
露光機の光学系の原理を説明する模式図であって、光源
1’からの光を反射鏡2’、レンズ3’等を用いて集光
し、インテグレータレンズ4’に入射させる。
【0039】インテグレータレンズ4’は多数のロッド
状レンズから構成されており、各ロッド状レンズの出射
面で光が集光される。すなわち、出射面上に分割された
二次光源(照明光源)が形成される。これらの二次光源
をレンズ5およびコンデンサーレンズ6により均一に露
光マスク7’を照明する。コンデンサーレンズ6は結像
レンズ8’の入射瞳9上にインテグレータレンズ4’の
集光点光源の像を作る。
【0040】この様な構成の下で、結像レンズ8’は像
面10’に露光マスク7’の開孔パターンの像を形成す
る。
【0041】なお、露光マスク7’の面および像面1
0’はX−Yステージで互いに直交する方向に移動して
像面10’の所要とする全領域が露光マスク7’の開孔
パターンで走査される。
【0042】例えば、LSIパターンの微細化のために
露光機の光源としてエキシマレーザーを用いる場合の光
学系は基本的に上記の光学系と同じである。最も標準的
な1:5ステッパーを例にとると、ウエハー上に必要な
光エネルギー密度は通常140mJ/cm2 程度であ
る。したがって、レクチル上では1/25のエネルギー
密度となり、エキシマ光による光学部品のダメージは考
慮しなくても良い。
【0043】一方、アブレーション現像をTFT−LC
Dの各種薄膜パターンの形成に適用する場合、液晶パネ
ルは大面積であるため、1:1(一対一)の結像レンズ
を用いることになる。この時、被加工基板(加工物)上
のエネルギー密度は、アブレーションレジスト材による
が、100mJ/cm2 以上は必要である。
【0044】ただし、この場合はレクチル上およびその
他の光学部品に同等またはそれ以上のエネルギー密度が
通過することになり、集光部に光学部品が置かれるよう
な配置は避けなければならない。
【0045】図10に示した光学系において集光する部
分はインテグレータ出射部分と結像レンズの入射瞳部分
である。本発明の目的の一つはこのような光学部品上ま
たはその内部の集光を防止することにある。
【0046】図11はレンズアレーによるレーザー光の
分割を説明する原理図であって、一対のレンズアレー4
a,4bに平行化された光ビーム3aを入射させ、光ビ
ーム面積の分割を行うと共に、集光部をレンズアレー4
a,4bの間の空間に位置させることによって、光学部
品(レンズアレー4a,4b)のダメージを防ぐように
している。
【0047】図12はアブレーション現像機の照明光学
系の原理図であって、レンズアレー4a,4bによる図
2で説明した光源の分割に続いて、レンズ5aとレンズ
6aによってレンズアレー4bから入射する各光束は露
光マスク7aの面に均一な照明を行うと共に、結像レン
ズの入射瞳9a上に結像される。
【0048】一般に、エキシマレーザー光ビームのエネ
ルギー空間分布、すなわち光ビームのビームプロファイ
ルはガウス分布に近い分布を示す。
【0049】図13は露光マスクの照明光の均一化の説
明図であって、同図(a)に示すように分布の中心すな
わちビームの光軸に対して対称かつ分割部がほぼ直線に
なるように分割すると、集光レンズによってレクチル面
では同図(b)に示すように対称に重なり合って一様な
分布を実現できる。すなわち、中心軸に対して対称なビ
ームプロファイルの場合、図11のレンズアレーの数は
偶数でかつ光軸はその中心を通る構成とすることが有利
である。
【0050】また、一般に、エキシマレーザー光のビー
ムプロファイルは正方形でなく、かつレクチルへの照射
面積も正方形とは限らないので、前記図11に示した分
割用のレンズは単純な球面レンズではない。すなわち、
レクチル上の照明形状、結像レンズの入射瞳の位置およ
びレーザー光源と露光マスクの距離によって、図12に
示した照明系レンズ4〜6の形状が決定される。
【0051】特に、レクチル面の照明光の形状が長方形
の場合、照明光学系を各々独立な直交する光学系に分割
することができる。この場合、個々のレンズとして円筒
形もレンズを用いることによりコストが低減されると共
に、調整が簡単になる。
【0052】ただし、図12に示したレンズ6aは露光
マスク面上に必然的に近くなるので、上記したように直
交光学系で分離された二つのレンズを一つに纏めた方が
便利な場合もある。
【0053】さらに、248nm以下の波長を用いる
と、紫外光と雰囲気物質の相互作用によって生じた物質
がレンズ面に付着して透過率を落とす場合がある。これ
を避けるためには、照明光学系を窒素雰囲気の容器に収
納することが有効である。
【0054】この様に、レンズの点数をできるだけ少な
くした方が良い。この点はコストパフォーマンスから決
定されるべきである。
【0055】エキシマレーザー光の集光が光学部品に当
たらない様にすると、結像レンズの構造にも制限が出て
くる。一対一(1:1)のエキシマレーザー光用結像レ
ンズとして従来から検討されている方式は、オフナー
(Offner)、ウエイン−ダイソン(Wynne−
Dyson)、テレセントリック対称型レンズ等がある
が、前二者は反射、屈折系の組合せで構造が複雑な上
に、反射面に集光する形式であり、アブレーション用に
は適切でない。一方、対称型レンズは構造が簡単で、か
つ集光面は空間中にあるため構成レンズのダメージがな
い。ただし、対称型レンズの場合、大口径化しようとす
るとコスト高となり、大面積のパターン形成を行うため
の方法が問題になる。
【0056】本発明では、大面積のパターン形成の方法
として、一対一の露光マスクと対称レンズおよび長方形
照明を用いて、露光マスクとカラーフィルタ基板等の加
工物を相対的に移動させて走査する方式としたものであ
る。
【0057】図2はアブレーション現像機の走査方式を
説明する模式図であって、照明領域10aが固定された
露光マスクと加工物(基板)の上を移動すると考え、走
査は移動方向を交互に変えるか、また同一方向に移動さ
せるかの何れでもよい。ただし、前者の方が加工時間が
短くなる。
【0058】このような走査方式での本質的な問題は、
照明光の重なりの領域である。この重なりが僅かにずれ
ても、照明領域の長さが長いと目視でも明らかに視認で
きることは言うまでもない。この重なり領域におけるず
れは走査における機械的な変動と光学系による像歪の二
つの要因が考えられる。
【0059】前者については、高精度のX−Yステージ
によって対策することが可能であるが、後者については
収差のないレンズを作ることが困難であることから、他
の対策を施す必要がある。
【0060】図3はアブレーション現像機の走査におけ
る照明領域の位置設定例の説明図であって、露光マスク
7の直上にナイフエッジ12を置いて、その端部が繰り
返しパターン7bの丁度中間に位置するように設定した
ものである。
【0061】これによって、入射光7aの端部は繰り返
しパターン7bで重なるため、重なりにずれがあっても
処理したパターンに影響を与えない。
【0062】なお、上記ナイフエッジに代えて帯状パタ
ーンを持つ露光マスクを用いてもよい。
【0063】端部のぼけは、幾何光学では物体位置のず
れと結像レンズの焦点深度等に依存する。ただし、結像
レンズをテレセントリックにしておくと、像の大きさは
変わらず、ただ端部がぼけるだけである。このぼけ量
は、第一近似で、bNAδa /(fa)で与えられる。
ここで、aは物体点距離、bは像点距離、fは焦点距
離、NAはレンズのN.A.、δa はナイフエッジ等の
露光マスク面からのずれ量である。
【0064】1:1のレンズでは、b/a=1であるか
ら、上式はNAδa /fとなり、一例としてNA=0.
1、δa =10mm、f=200mmとすると、ぼけ量
は5μmとなる。
【0065】ナイフエッジ等の設定における機械的な精
度はμmオーダーで可能であるから、TFTレベルのパ
ターン精度と繰り返しパターン形状の場合、ナイフエッ
ジ等をパターン感光体に設定することは十分に可能であ
る。
【0066】上記の方法によって、照明領域のパターン
領域での重ね合わせが無いとしても、結像レンズの周辺
での収差が大幅に異なると、線状のパターンが目視で認
識される。したがって、少なくともレンズ口径での一方
向の特に周辺部の収差が同一の形状を示すことが重要で
ある。
【0067】図4はエキシマレーザー光源部と現像光学
系を分離壁で独立させた清浄度が異なる部屋に設置した
アブレーション現像装置の全体構成の説明図であって、
エキシマレーザー(紫外光パルスレーザー)からなる光
源部20から出射したレーザー光ビームを分離壁21に
設けた透過窓板24を通してアブレーション現像部22
に導入する所謂スルーザウオール構成としたアブレーシ
ョン現像機である。
【0068】同図に示したように、光源部20と露光光
学系を含む現像部22を分離し、光源部20から出射し
たレーザー光ビームを透過窓板24を通してアブレーシ
ョン現像部22に導入する。
【0069】このとき、レーザー光のエネルギーの減少
を防ぐため、図示したようにミラーによる反射は一回の
みとした方が望ましい。
【0070】また、振動を防止するために、光源部20
と現像部22を防振台23上に設置している。
【0071】また、上記の防振台23に加えて、あるい
は防振台に代えて、透過窓板24をレーザー光ビームと
照明光学系22aや結像光学系22bを含む現像光学系
の相対的な振動に対応して傾けることにより、振動に起
因するレーザー光ビームのずれを補正するように構成す
ることができる。
【0072】図5はレーザー光ビームが通過する透過窓
板を傾斜させることによって光軸を平行移動させるずれ
補正方法の説明図であって、透過窓板24の厚みをD、
屈折率をn、透過窓板の傾きをθとしたとき、レーザー
光ビームのずれ量dはDθ(1−1/n)となる。
【0073】レーザー光源からの相対的な光ビームのず
れのうち、照明領域の長手方向のずれが本質的であるの
で、実用上これのみを対策すればよい。すなわち、この
方向のずれ成分のみを掲出し、サーボ機構により透過窓
板24の傾きを変えることで上記したずれを補正でき
る。
【0074】以上の説明および前記本発明の各構成によ
って、紫外光パルスレーザーのアブレーション現象を利
用した大面積かつ高精細度のパターン加工が可能とな
る。
【0075】
【実施例】以下、本発明の実施例につき、図面を参照し
てさらに具体的に説明する。
【0076】〔実施例1〕図6は本発明の第1実施例を
説明するためのアブレーション現像機の露光光学系の構
成の模式図であって、図1と同一部分には同一符号を付
してある。
【0077】本実施例では、光源としてKrF(波長2
48nm)を用い、繰り返し周波数250Hz、出力エ
ネルギー600mJ/cm2 のエキシマレーザーを用い
る。露光光学系は同図に示したようなレンズ系の配置と
し、その照明レンズ系はスリット状の照明光とするため
に、X方向とY方向のそれぞれ独立した系とした。照明
光学系は前記図12に示したとおりであり、4X、4Y
は各々X方向のレンズ4、Y方向のレンズ4を表す。以
下、4X’、4Y’、5Y、5Y、6X、6Yについて
も同様である。
【0078】また、図7は光源の分割に用いる円筒形レ
ンズのX方向とY方向の配置例を説明する模式図であ
る。
【0079】同図において、(a)はX軸方向の円筒レ
ンズ、(b)はY方向の円筒レンズの各配置方向を示
し、(a)と(b)は直交して配置される。これらのレ
ンズ4Xと4Yの接着は光学コンタクトによる。エネル
ギーの損失を少なくするために、レンズは全て99%以
上の透過率を保証する様、ARコーティングを施してあ
る。
【0080】この照明光学系によって、露光マスク面で
の最大照明面積は80mm×2mmである。この面積内
のエネルギー密度の分布は±5%以下である。照明光の
スリットの長さはブレードによって調節するが、端部の
エネルギー分布の立上りは20μmである。
【0081】露光マスクはSiO2 とHfO2 の1/4
λ膜をRIEによりパターン形成したものを用いる。こ
の露光マスクの基板の大きさは300×225mmで、
厚さは5mmである。
【0082】図8は露光マスクの開孔パターンの一例と
しての液晶パネルのカラーフィルタ基板に形成するBM
パターンの一例とスリット照明とするためのブレードの
配置関係の説明図である。
【0083】BMパターン現像のための露光マスク7に
形成した開孔パターンの開孔部7cのピッチは0.33
×0.11で、照明領域の長辺を52.8mmにとり、
ブレード12の端部12aが開孔パターン7cの長手方
向の最小幅内に収まるように当該ブレード位置を調整す
る。上記の最小幅は72μmあり、ブレード位置の調整
は容易である。
【0084】なお、BM材としてはポリイミド系高分子
を主体とする母体にカーボンブラックを分散したものを
用いる。このい材料のアブレーションレートは、300
mJ/cm2 の入力に対して0.1μm/ショットであ
る。
【0085】また、塗布膜厚は1.2μmでサイト当た
り(単位現像領域当たり)15ショットを加えた場合、
アブレーションの実質時間は19秒、横方向のサイト移
動、露光マスクのアライメント等に要する時間を加えて
約30秒で10.4インチのディスプレイ用カラーフィ
ルタ基板のBMを加工することができる。
【0086】〔実施例2〕図9は本発明の第2実施例を
説明するためのカラーフィルタのアブレーション現像に
よるパターニングの模式図である。
【0087】本実施例は、前記実施例と同一の装置構成
を用い、前記図3に示した露光マスクを用いて縦ストラ
イプ状のカラーフィルタR,G,Bの各カラーフィルタ
をアブレーション現像を行うものである。
【0088】同図において、13は液晶パネルのカラー
フィルタ基板、14aは第1色のカラーフィルタ、14
bは第2色のカラーフィルタ用レジスト層である。
【0089】このカラーフィルタの形成の際、ブレード
12で設定する照明領域スリットの長さを70.4mm
とし、ブレード12の端部が露光マスク7の遮光部7a
にかかるように位置づけてエキシマレーザーからの入射
光7aを照射して第1色のカラーフィルタ14aをアブ
レーション現像する。
【0090】その後、第2色のカラーフィルタ用レジス
ト層14bを塗布し、露光マスク7をフィルタピッチ分
移動させてアブレーション現像を行う。以下、同様にし
て第3色のカラーフィルタを現像して液晶パネル用カラ
ーフィルタを形成する。なお、ここでは、BMは省略し
てある。
【0091】これにより、乾式方式で液晶パネルのカラ
ーフィルタ基板に3色のカラーフィルタを形成できる。
【0092】〔実施例3〕本実施例は、前記実施例1の
アブレーション現像機を用い、またポリイミド系のアブ
レーション用レジスト材を用いてTFT基板の各層に対
するレジストパターンを形成し、エッチングと上記レジ
ストのエキシマレーザー光によるアブレーション現像に
よる剥離によって各層のパターンを形成する。
【0093】これにより、液晶パネルのTFT基板に所
要のTFT層を形成できる。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
液晶パネルのカラーフィルタ基板またはTFT基板をア
ブレーション現像によって形成することができる。
【0095】エキシマレーザー光を用いるアブレーショ
ン現像は、従来のフォトリソグラフィー技術の露光と現
像を一つのプロセスに結合したものであり、大面積かつ
高精細度のパターン加工を可能とすると共に、照明・結
像光学系のダメージを防止し、かつ量産に適しているた
め、TFT−LCD等の高精細度加工物の製造コストを
低下でき、環境への影響も大幅に低減することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるアブレーション現像機の基本構成
を説明する模式図である。
【図2】本発明によるアブレーション現像機の走査方式
を説明する模式図である。
【図3】アブレーション現像機の走査における照明領域
の位置設定例の説明図である。
【図4】エキシマレーザー光源部と現像光学系を分離壁
で独立させた清浄度が異なる部屋に設置したアブレーシ
ョン現像装置の全体構成の説明図である。
【図5】レーザー光ビームが通過する透過窓板を傾斜さ
せることによって光軸を平行移動させるずれ補正方法の
説明図である。
【図6】本発明の第1実施例を説明するためのアブレー
ション現像機の露光光学系の構成の模式図である。
【図7】光源の分割に用いる円筒形レンズのX方向とY
方向の配置例を説明する模式図である。
【図8】露光マスクの開孔パターンの一例としての液晶
パネルのカラーフィルタ基板に形成するBMパターンの
一例とスリット照明とするためのブレードの配置関係の
説明図である。
【図9】本発明の第2実施例を説明するためのカラーフ
ィルタのアブレーション現像によるパターニングの模式
図である。
【図10】高圧水銀灯を光源とする縮小投影露光機の光
学系の原理を説明する模式図である。
【図11】レンズアレーによるレーザー光の分割を説明
する原理図である。
【図12】アブレーション現像機の照明光学系の原理図
である。
【図13】露光マスクの照明光の均一化の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 紫外光パルスレーザー 3,5 レンズ 4 分割レンズ 6 コンデンサレンズ 7 露光マスク 8 結像レンズ 9 入射瞳 10 加工物 11 X−Yステージ 12 ブレード 20 エキシマレーザー光源部 21 分離壁 22 現像光学系 22a 照明光学系 22b 結像光学系 23 防振台 24 ずれ補正窓。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 7/36 G03F 7/36 H01L 21/027 H01L 21/30 569F 569H

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源として紫外光パルスレーザーを用い、
    前記紫外光パルスレーザーからの出力光ビームを所定の
    開孔パターンを有する露光マスクと結像レンズを介して
    結像面に置かれた加工物に照射して前記露光マスクの開
    孔パターンに対応したパターンを露光と同時に現像形成
    するアブレーション現像方法であって、 前記紫外光パルスレーザーの出力光ビームを小面積の多
    数の光ビームに分割して前記各光ビームをそれぞれ集光
    し、前記各集光点を照明光源として前記露光マスクの面
    を均一に照射し、かつ、前記結像レンズの入射瞳に前記
    照明光源の像を形成して、前記露光マスクの開孔パター
    ンを前記結像レンズの結像面に置かれた加工物の限定領
    域に対して一対一に結像すると共に、前記限定領域を前
    記加工物の全域に走査させることにより、前記加工物の
    全域にアブレーション現象による前記露光マスクの開孔
    パターンに対応したパターンを現像形成するアブレーシ
    ョン現像を施すことを特徴とするアブレーション現像方
    法。
  2. 【請求項2】紫外光パルスレーザーからなる光源からの
    出力光ビームを所定の開孔パターンを有する露光マスク
    と結像レンズを介してその結像面に置かれた加工物に照
    射し、前記加工物にアブレーション現象による前記露光
    マスクの開孔パターンに対応したパターンを現像形成す
    るアブレーション現像装置であって、 前記紫外光パルスレーザーの出力光ビームを小面積の光
    ビームに分割してそれぞれを集光するレンズアレーと、
    前記レンズアレーの集光点を照明光源として前記露光マ
    スクの面を均一に照射し、かつ前記分割して得られた各
    集光点の像を結像レンズの入射瞳上に結像する照明光学
    系と、前記照明光学系で照明された前記露光マスクの像
    を加工物の限定領域に一対一で結像する結像レンズと、
    前記限定領域を前記加工物の全域に走査させるために前
    記加工物を前記露光マスクの平面と平行な面の2方向に
    移動させるX−Yステージとを備え、前記限定領域を前
    記加工物の全域に走査させることにより、前記加工物の
    全域にアブレーション現象による前記露光マスクの開孔
    パターンに対応したパターンを現像形成するアブレーシ
    ョン現像を施すことを特徴とするアブレーション現像装
    置。
  3. 【請求項3】請求項2において、前記照明光学系が、前
    記紫外光パルスレーザーの出力光ビームを前記レンズア
    レーで小面積の光ビームに分割する以前に光軸に沿った
    平行ビームとなし、前記レンズアレーがそれぞれ偶数個
    のレンズからなる二組の分割レンズからなり、前記二組
    の各レンズは平行に入射した前記紫外光パルスレーザー
    の出力光ビームを分割して集光する第一のレンズと第二
    のレンズの各アレーを構成し、前記第一のレンズが作る
    焦点は前記第二のレンズとの中間に位置し、前記焦点か
    ら発散する光束は前記第二のレンズの対応するレンズ面
    積内に完全に収まるごとく配置してなり、前記第一およ
    び第二のレンズの後段で前記露光マスク面の近傍に前記
    第二のレンズから出射した各光束を同一の面積に集光さ
    せる第三のレンズを設置し、前記露光マスクの面の近傍
    に前記第三のレンズによる集光面を前記露光マスク面に
    完全に一致させると同時に前記結像レンズの入射瞳上に
    前記分割レンズによる焦点アレーの像を結像させる第四
    のレンズを設けたことを特徴とするアブレーション現像
    装置。
  4. 【請求項4】請求項3において、前記照明光学系が、前
    記紫外光パルスレーザーの出力光ビームの断面をX−Y
    座標平面としたとき、前記X軸とY軸に平行な各々独立
    の光学系により構成し、前記各光学系は前記X軸、Y軸
    で形成される座標軸を円筒の軸とする円筒形レンズによ
    って構成したことを特徴とするアブレーション現像装
    置。
  5. 【請求項5】請求項2において、前記露光マスクが、前
    記紫外光パルスレーザーの出力光ビームの波長に対する
    反射膜となる誘電体多層膜をパターン形成してなり、像
    面に設置した加工物と前記結像レンズの光軸上の一点に
    対して点対称となるように前記加工物と前記露光マスク
    の両者を移動させることを特徴とするアブレーション現
    像装置。
  6. 【請求項6】請求項5において、前記露光マスクへの照
    明領域を長方形とし、その長辺の長さを前記対称レンズ
    の所定の解像度および像歪を満たす範囲とし、その短辺
    方向に前記露光マスクおよび前記加工物を連続的に移動
    させて前記加工物および前記露光マスクの端部に達した
    時点で照明面積の長手方向に前記露光マスクおよび前記
    加工物を移動させ、続いて前記短辺方向に連続的に移動
    させる走査を繰り返して前記加工物の全域をアブレーシ
    ョン加工することを特徴とするアブレーション現像装
    置。
  7. 【請求項7】請求項6において、前記露光マスク上への
    長方形の照明領域の長辺の端部でのエネルギー密度分布
    の立上りを短辺の端部より50μm以下となるように前
    記露光マスクの上部にナイフエッジによる長方形開孔パ
    ターンまたは誘電体多層膜の長方形開孔パターンにより
    調整された照明領域を持ち、かつ前記長方形開孔パター
    ンの短辺が当該開孔パターン間の中間に位置することを
    特徴とするアブレーション現像装置。
  8. 【請求項8】請求項2において、前記紫外光パルスレー
    ザーの出力光ビームを水平方向とすると共に、前記露光
    マスクおよび前記加工物を保持する前記X−Yステージ
    を水平方向として前記照明光を一回の45度反射のみで
    前記露光マスク面に入射させると共に前記露光マスクお
    よび前記加工物の中間に前記請求項5の結像レンズを配
    置したことを特徴とするアブレーション現像装置。
  9. 【請求項9】請求項2において、前記紫外光パルスレー
    ザーからなる光源部と前記光源を除いた構成部分からな
    るアブレーション現像部のそれぞれを、分離壁で独立さ
    せた清浄度が異なる部屋に設置すると共に、前記紫外光
    パルスレーザーからなる光源部から出射したレーザー光
    ビームを前記分離壁に設けた透過窓板を通して前記アブ
    レーション現像部に導入する構成としたことを特徴とす
    るアブレーション現像装置。
  10. 【請求項10】請求項9において、前記紫外光パルスレ
    ーザーからなる光源部から出射したレーザー光ビームの
    前記アブレーション現像部を構成する光学系に対するず
    れを前記透過窓板の傾きに変換することにより補正する
    ことを特徴とするアブレーション現像装置。
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Cited By (5)

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