JPH08257737A - 鋳ぐるみ方法 - Google Patents

鋳ぐるみ方法

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JPH08257737A
JPH08257737A JP30767095A JP30767095A JPH08257737A JP H08257737 A JPH08257737 A JP H08257737A JP 30767095 A JP30767095 A JP 30767095A JP 30767095 A JP30767095 A JP 30767095A JP H08257737 A JPH08257737 A JP H08257737A
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JP
Japan
Prior art keywords
casting
barrier layer
welding surface
sintered body
welding
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Pending
Application number
JP30767095A
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English (en)
Inventor
Fujio Itabashi
不二夫 板橋
Kaoru Kanbayashi
馨 神林
Tsutomu Saka
勉 坂
Akira Fujiwara
昭 藤原
Noriyuki Yamada
範之 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
RIKEN KIYASUTETSUKU KK
Honda Motor Co Ltd
Riken Corp
Original Assignee
RIKEN KIYASUTETSUKU KK
Honda Motor Co Ltd
Riken Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被鋳ぐるみ部材8の溶着強度を向上させる。 【解決手段】 鋳型9の鋳物成形用キャビティ13に被
鋳ぐるみ部材8を設置して鋳込みを行う。被鋳ぐるみ部
材8はその非溶着面23に溶湯との溶着を阻止するバリ
ヤ層24を備える。鋳込み中に一部の溶湯をバリヤ層2
4側の加熱室25に導いてそのバリヤ層24に接触させ
る。これにより、被鋳ぐるみ部材8を、溶着面20側か
らだけでなく、非溶着面23側からも加熱する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は鋳ぐるみ方法、即
ち、鋳型の鋳物成形用キャビティに被鋳ぐるみ部材を設
置して鋳込みを行う方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の鋳ぐるみ方法においては、被鋳ぐ
るみ部材をキャビティ側より、そのキャビティに注入さ
れた溶湯により加熱する、といった手段が採用されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】鋳込み中において、鋳
物本体に被鋳ぐるみ部材を強固に溶着させるためには、
その被鋳ぐるみ部材を急速に、且つ十分に加熱し、また
所定時間高温状態に保持することが必要である。
【0004】しかしながら従来手段によると、被鋳ぐる
み部材を一方からのみ加熱しているので、その部材を前
記要件を満たすように加熱することが難しく、その結
果、鋳物本体と被鋳ぐるみ部材との溶着強度が低い、と
いう問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は特定の手段を採
用することによって、鋳物本体と被鋳ぐるみ部材との溶
着強度を高めることのできる前記鋳ぐるみ方法を提供す
ることを目的とする。
【0006】前記目的を達成するため本発明によれば、
鋳型の鋳物成形用キャビティに被鋳ぐるみ部材を設置し
て鋳込みを行うに当り、その鋳込み中に一部の溶湯を前
記被鋳ぐるみ部材の非溶着面側に導いて前記被鋳ぐるみ
部材をその溶着面側および非溶着面側から加熱する鋳ぐ
るみ方法が提供される。
【0007】前記のような手段を採用すると、被鋳ぐる
み部材を溶着面側および非溶着面側の両側から加熱し
て、その部材を急速に、且つ十分に加熱し、また所定時
間高温状態に保持することが可能である。これにより鋳
物本体と被鋳ぐるみ部材との溶着強度を向上させること
ができる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1,2において、内燃機関用カ
ムシャフト1は、軸線方向に沿って配設された複数のジ
ャーナル2、複数のシャフト部3および複数のカム4の
ベース円部5を備えたカムシャフト本体6と、各カム4
のベース円部5に溶着されてノーズ部7を構成する被鋳
ぐるみ部材としての複数の三日月形焼結体8とよりな
る。
【0009】カムシャフト本体6は、例えば機械加工性
が良く、且つ靱性の高い合金鋳鉄より構成され、また焼
結体8は、例えば高い硬さを有する耐摩耗性の優れた粒
子分散合金鋳鉄より構成される。
【0010】カムシャフト1は、図3〜7に示す鋳型と
してのシェル鋳型9および複数の焼結体8を用いた鋳ぐ
るみ工程、はつり工程および機械加工工程を経て製造さ
れたものである。
【0011】図3において、シェル鋳型9は二つ割りの
第1,第2型101 ,102 よりなり、両型101 ,1
2 の合せ面11,12を合せることによってカムシャ
フト素材(鋳物)成形用キャビティ13が形成される。
キャビティ13の上端部に湯口14が連通する。
【0012】図4〜6に明示するように、キャビティ1
3の各カム成形領域15において、そのノーズ部対応区
域16にノーズ部7を構成する三日月形焼結体8が設置
される。図7も参照して、焼結体8において、ベース円
部成形区域17に臨む凹弧状内周面18およびそれに連
なる両端面19が溶着面20であり、また凸弧状外周面
21および三日月形の両端面22が非溶着面23であ
る。非溶着面23には、それに対して溶湯が溶着するの
を阻止するバリヤ層24が形成されている。このバリヤ
層24の形成については後述する。
【0013】バリヤ層24の外周面において、そのトッ
プ部分およびその両側部分に臨むようにシェル鋳型9に
加熱室25が形成されている。またシェル鋳型9には、
キャビティ13と加熱室25とを連通する1つの連通溝
26が形成される。その連通溝26は、ベース円部成形
区域17直下に在るシャフト部成形区域27からベース
円部成形区域17およびノーズ部対応区域16を経て加
熱室25まで延びており、またそれら区域17,16お
よび加熱室25の底面に開口する。連通溝26の底面
に、その長手方向と交差するように断面山形の小凸条2
8が形成されている。その小凸条28は焼結体8の凹弧
状内周面18の下縁、つまりバリヤ層7の内周縁に稜線
が対向するように配置されている。
【0014】焼結体8に対するバリヤ層24の形成は次
のような手順で行われる。
【0015】図8(a)に示すように、マガジン29の
筒体30内において、昇降部材31上に複数の焼結体8
をその溶着面20を下側に向けて積み重ね、最上位の焼
結体8を搬送部材32の電磁石33に吸着させる。
【0016】図8(b)に示すように、焼結体8を搬送
部材32により焼成炉34まで搬送し、次いで焼結体8
を下型35の上面に設置する。この場合、焼結体8の溶
着面20は下型35の上面に密着する。
【0017】図8(c)に示すように、上型37を焼結
体8へ被せて下型35に重ねる。この場合、上型37の
内周面および両内端面と、焼結体8の凸弧状外周面21
および両端面22との間に所定の間隙gを形成する。
【0018】図8(d)に示すように、間隙gにバリヤ
層24の構成材料であるレジンコーテッドサンド36を
吹込んで充填する。その後、レジンコーテッドサンド3
6の層を300℃、1分間焼成してバリヤ層24を得
る。
【0019】バリヤ層24を有する焼結体8は、第1,
第2型101 ,102 を開いた状態において、ノーズ部
対応区域16に設置される。したがって、ベース円部成
形区域17の容積は、機械加工後のベース円部5の体積
に比べてバリヤ層24の厚さに応じて大きくなってい
る。
【0020】前記のように焼結体8を設置した後、合金
鋳鉄組成の溶湯を湯口14よりキャビティ13に注入す
る。溶湯はキャビティ13下部よりそのキャビティ13
を満す。
【0021】この鋳込み中に、一部の溶湯が、各連通溝
26を経て各加熱室25に導かれてバリヤ層24に接触
しつゝその加熱室25を満たす。これにより各焼結体8
をベース円部成形区域17側および加熱室25側、した
がって溶着面20側および非溶着面23側の両側から加
熱して、その焼結体8を急速に、且つ十分に加熱し、ま
た所定時間高温状態に保持することが可能である。
【0022】このような手段により、各ベース円部5と
各焼結体8との溶着強度を向上させることができる。
【0023】この場合、各焼結体8において、加熱室2
5および連通溝26に対向する非溶着面23にはバリヤ
層24が存在するので、そのバリヤ層24により非溶着
面23への溶湯の溶着が回避される。
【0024】その後、シェル鋳型9を壊して、図9,1
0に示すカムシャフト素材38を得る。このカムシャフ
ト素材38には各加熱室25および各連通溝26に対応
するスクラップ部39が付着し、またそのスクラップ部
39の連通溝対応部分40には小凸条28による切欠き
41が形成されている。そこで、各スクラップ部39の
加熱室対応部分42をハンマ等で叩けば、そのスクラッ
プ部39は切欠き41で折れると共にバリヤ層24の位
置で焼結体8より外れる。
【0025】カムシャフト素材38には、バリヤ層24
の除去、湯口14に対応するスクラップ部の除去等のは
つり作業が施され、その後所定の機械加工が施される。
【0026】表1は、カムシャフト本体6を構成する合
金鋳鉄および各焼結体8を構成する粒子分散合金鋳鉄の
組成および硬さHR Cを示す。
【0027】
【表1】
【0028】表1の組成を有するカムシャフト素材38
において、そのベース円部対応部分44の重量をW1
し、また焼結体8の重量をW2 としたとき、W2 =0.
2W 1 の関係が成立することを前提として、ベース円部
対応部分の重量W1 および加熱室対応部分42の重量W
3 の比W3 /W1 と焼結体8の溶着率Rとの関係を求め
たところ表2の結果を得た。
【0029】合金鋳鉄組成の溶湯における鋳込み温度は
1440℃に、またバリヤ層24の厚さは約2mmにそれ
ぞれ設定された。さらに溶着率Rは、焼結体8の溶着面
20の面積をaとし、またベース円部対応部分44に溶
着した溶着面20の面積をbとしたとき、R=(b/
a)×100(%)として求められた。
【0030】
【表2】
【0031】表2から明らかなように、比W3 /W1
3 /W1 ≧2.0に設定すると、焼結体8をベース円
部対応部分44に完全に溶着させることができる。
【0032】図11はシェル鋳型9において、各加熱室
25に2つの連通溝26を連通させた例を示す。この場
合、各連通溝26の断面積は前記例の2分の1にすれば
よいから、スクラップ部39の各連通溝対応部分40の
折れを一層容易にすることができる。
【0033】図12は、シェル鋳型9においてカムシャ
フト素材成形用キャビティ13の下端部に、そのキャビ
ティ13を挟む2つの湯路43の下端部をそれぞれ連通
させ、また各湯路43を対応する加熱室25に連通させ
たものである。この場合には、図9,10において、カ
ムシャフト素材38の各ベース円部対応部分44に、ス
クラップ部39の連通溝対応部分40の一部45が残ら
ない、という利点がある。
【0034】前記実施例において、焼結体8の溶着面2
0に錫メッキ層等の溶着促進層を設け、これにより溶湯
の温度を下げて、低温の溶湯と焼結体8との溶着を可能
にし、またこの低温の溶湯を加熱室25に導いて焼結体
8をその非溶着面23側からも加熱することが可能であ
る。この場合には低温の溶湯は焼結体8の非溶着面23
には溶着しないのでバリヤ層24は不要である。さらに
被鋳ぐるみ部材を鋳造体とし、非溶着面23を黒皮のま
まにしておく、または連通溝26を長くして溶湯の温度
を下げた後加熱室25に導く、といった手段を採用して
も非溶着面23への溶湯の溶着を回避することができ
る。これらの場合にも当然にバリヤ層24は不要であ
る。
【0035】なお、焼結体8のシェル鋳型9への設置に
当り、特開平7−195167号公報に開示されたカー
トリッジ方式を採用することもある。本発明は、カムシ
ャフトにおける鋳ぐるみ方法に限定されるものではな
い。
【0036】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、前記のよ
うな手段を採用することによって、被鋳ぐるみ部材の溶
着強度を向上させることが可能な鋳ぐるみ方法を提供す
ることができる。
【0037】また請求項2記載の発明によれば、前記効
果に加え、バリヤ層により非溶着面への溶湯の溶着が確
実に回避されるので、鋳物の後処理に要する工数および
時間を削減し、これにより量産性の良好な鋳ぐるみ方法
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カムシャフトの正面図である。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】シェル鋳型の第1例を示す縦断正面図である。
【図4】図3の要部拡大図である。
【図5】図4の5−5線断面図である。
【図6】図4の6−6線断面図である。
【図7】バリヤ層を持つ焼結体の斜視図である。
【図8】バリヤ層の形成方法を示す説明図である。
【図9】カムシャフト素材の要部正面図である。
【図10】図9の10−10線断面図である。
【図11】シェル鋳型の第2例における横断面図で、図
5に対応する。
【図12】シェル鋳型の第3例を示す縦断正面図であ
る。
【符号の説明】
8 焼結体(被鋳ぐるみ部材) 9 シェル鋳型(鋳型) 13 カムシャフト素材成形用キャビティ(鋳物成
形用キャビティ) 20 溶着面 23 非溶着面 24 バリヤ層 36 レジンコーテッドサンド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神林 馨 新潟県柏崎市北斗町4番28号 株式会社リ ケンキャステック内 (72)発明者 坂 勉 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 藤原 昭 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 山田 範之 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳型(9)の鋳物成形用キャビティ(1
    3)に被鋳ぐるみ部材(8)を設置して鋳込みを行うに
    当り、その鋳込み中に一部の溶湯を前記被鋳ぐるみ部材
    (8)の非溶着面(23)側に導いて前記被鋳ぐるみ部
    材(8)をその溶着面(20)側および非溶着面(2
    3)側から加熱することを特徴とする鋳ぐるみ方法。
  2. 【請求項2】 鋳型(9)の鋳物成形用キャビティ(1
    3)に被鋳ぐるみ部材(8)を設置して鋳込みを行うに
    当り、前記被鋳ぐるみ部材(8)はその非溶着面(2
    3)に溶湯との溶着を阻止するバリヤ層(24)を備
    え、前記鋳込み中に一部の溶湯を前記バリヤ層(24)
    側に導いてそのバリヤ層(24)に接触させることによ
    り、前記被鋳ぐるみ部材(8)をその溶着面(20)側
    および非溶着面(23)側から加熱することを特徴とす
    る鋳ぐるみ方法。
  3. 【請求項3】 前記バリヤ層(24)はレジンコーテッ
    ドサンド(36)を用いて形成された、請求項2記載の
    鋳ぐるみ方法。
JP30767095A 1994-12-05 1995-11-27 鋳ぐるみ方法 Pending JPH08257737A (ja)

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JP30767095A JPH08257737A (ja) 1994-12-05 1995-11-27 鋳ぐるみ方法

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JP32925694 1994-12-05
JP6-329256 1994-12-05
JP30767095A JPH08257737A (ja) 1994-12-05 1995-11-27 鋳ぐるみ方法

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JPH08257737A true JPH08257737A (ja) 1996-10-08

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