JPH0825690B2 - 糸パッケージの品質を監視する方法 - Google Patents

糸パッケージの品質を監視する方法

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JPH0825690B2
JPH0825690B2 JP5005006A JP500693A JPH0825690B2 JP H0825690 B2 JPH0825690 B2 JP H0825690B2 JP 5005006 A JP5005006 A JP 5005006A JP 500693 A JP500693 A JP 500693A JP H0825690 B2 JPH0825690 B2 JP H0825690B2
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    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Filamentary Materials, Packages, And Safety Devices Therefor (AREA)
  • Winding Filamentary Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、糸又は糸物体、例えば
糸パッケージのコンパクト度を監視するための方法に関
するものである。
【0002】本明細書中で用いられる“コンパクト度”
の表現は、糸又は糸物体が予じめ決められた空間的エン
ベロープ(envelope)内にとどまるか否かにつ
いて言及する。コンパクト度はそれ自体、例えば“パッ
ケージ品質”を測定するパラメータとして用いられる。
【0003】本発明に係る方法は、糸処理の分野での多
数の異なった実施上の応用がある。1例として、本発明
は合繊フィラメント束の中での切断フィラメントの検出
に適用出来、このような切断フィラメントはトウ(束)
構造の外形(エンベロープ)から端部突出を形成する傾
向にあるから、この突出端はここで開示される方法によ
って検出可能である。
【0004】第2番目の実施上の適用として、本発明の
方法は、糸捲き作用での失敗が所定のパッケージ外形
(エンベロープ)をわずかに越えた糸ループの突出を来
たす所の糸パッケージの形成上の失敗(欠陥)を検出す
るのに使用可能である。
【0005】上述の2つの適用はただ例として示され、
そして本発明の方法及び該方法に適用する装置の他への
実施上の適用に関する用途を除外するものでない。糸自
体のコンパクト度は通常糸の使用者にとって重要であ
る。コンパクトな糸は概して比較的に操作が容易であ
り、例えば織成又は編成工程に於て操作が容易であり、
そして比較的に高品質の製品の製造を容易にする。
【0006】他方コンパクトでない糸の構造は加工処理
中に比較的ひんぱんな糸切れを生じ、比較的低品質の最
終製品をもたらす。概括的に言って、同様の見解は糸パ
ッケージのような糸物体のコンパクト性にも当てはま
る。以下説明される如く、コンパクト度は糸パッケージ
の望みどおりの(又は失敗)形成の指標として捕えるこ
とが出来る。
【0007】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】米国特
許明細書第2188754号はレーヨンフィラメントト
ウ(束)の製造に於ける切断フィラメント又は毛羽立ち
を検出するための方法と装置を記述している。特に、そ
の明細書の第10図には毛羽(fuzz)検出器が糸通
路を取巻く電気良導体針金リング及び電気的帯電を検出
器に電気的に接続される形態で提案されている。手段は
糸が該リングを通過する前に糸に電気帯電を適用するた
めに備えられ、そして糸からリングに適用された電荷の
かなりの割合の伝達が切断フィラメントの存在の指標と
して取られる。
【0008】フィラメントトウをそのようなリングに通
す糸通しの操作上の困難さは別として、該米国特許明細
書に示された配置は、糸からリングへの帯電荷の伝達が
全く切断フィラメントに依存し所望糸通路からトウのぶ
らつきに依存することのない仕方で、糸案内の問題を処
理することがどこにもない。その上更に、該米国明細書
は切断フィラメント端が検出リングと係合するために十
分に外方に突出するかどうかの問題に留意する点はどこ
にもない。以下、糸又は糸物体のコンパクト度を監視す
るための装置は簡単に検出装置と言い、そして相応する
方法を検出方法と言う。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明に係る検
出方法と該方法に適用する装置は所定位置に於て糸の存
在の検出が可能である。この位置は与えられた糸通路か
ら所定の間隔を保って設置され得る。糸通路は曲線糸通
路に関して半径方向外方に配置される位置の範囲内で曲
げられることが出来る。従って通路上の制御されていな
い糸部分は、糸が通路に沿って移動される時に、遠心力
によって検出位置の方へ引き出されるようになる。
【0010】監視される糸はフィラメント状構造であろ
う。この束は、糸が糸長に沿って連続的に延びる1本又
はそれ以上のフィラメントから構成されていることであ
る。代りに糸が繊維の多い構造でも良く、それは糸構造
を作るために比較的短繊維が共に撚合されて作られたも
のであろう。
【0011】検出位置での糸の存在は、例えば該位置で
の糸ループの存在又は単なる糸成分の存在を含んでい
る。この成分はマルチフィラメント構造の切断フィラメ
ント個々の突出端、又は1本の繊維構造体に於ける突出
したヘアー又はフイブリルから成っているだろう。
【0012】検出位置での糸の存在を検出する手段は、
望ましくは該位置での検出要素と糸の物理的接触による
のが良い。糸と検出要素との間の物理的接触の検知は、
糸から該要素への帯電荷の伝達を検出することによって
達成されるであろう。
【0013】帯電荷の検出は帯電収集体によって供給電
気出力信号を処理するために配置された処理回路から成
るのが良いだろう。処理を行う回路は出力信号収集体か
ら望まれない成分を濾過するために配置されるのが良
い。検出位置は可変糸通路から所望間隔を維持するため
に移動可能であるのが良い。
【0014】重要な糸通路はクロス巻き糸パッケージの
最外層から成るだろう。糸と糸パッケージとはパッケー
ジ形成の間、連続的に監視され、その結果検出位置は、
パッケージ形成を許容せんがために、パッケージの縦軸
から外方に連続的に変位するであろう。検出体の位置の
軌跡は又は、パッケージ軸の変位、例えば慣用のフィラ
メント捲取機の摩擦ローラから離れた所定の通路に追従
するだろう。
【0015】この場合にパッケージ捲取システム自体は
適切に限定された糸通路に沿って糸を案内する案内手段
を備えている。捲取手段は良く知られた型式、例えば合
繊フィラメント用の現今有効な捲取機又は紡績機の捲上
げ又は他の糸処理機に現在用いられている有効な捲取機
の1種で良い。
【0016】このような捲取システムは慣用的に木管ホ
ルダー、木管に糸を捲くためにホルダーを回転させる手
段及びその上にパッケージを形成するために木管の軸方
向に糸を往復動させるトラバース手段を含んでいる。所
望パッケージ構造を有する正確に捲かれたパッケージを
形成することが、一般的にこのような捲取システムの目
的である。
【0017】代りに、糸通路の固定部分、例えば糸が円
筒案内表面のまわりに動くところ、に関係する位置を設
置することによって配置を単純化することが可能であ
る。案内表面自体は該位置に関して固定された軸のまわ
りに回転可能である。この配置は、例えば検出位置が慣
用のフィラメント捲取機の摩擦駆動ローラに関係して設
置されて達成可能である。
【0018】検出要素が検出位置に備えられ、検出位置
が作用中に可変である場合に、検出要素が調整可能の取
付手段によって支承されると良い。センサー手段は検出
要素を糸通路から一定間隔保つことを感知するために備
えられ、そして調整手段はセンサー手段の出力に応答し
て検出要素の位置を調整するために備えられる。
【0019】代りに、糸通路の変動が装置の通路の変
動、例えばパッケージ形成の間の糸パッケージのための
キャリヤーの変動、と協同作用されるところで、検出要
素が該装置の通路の変動に応じて形成されると良い。
【0020】
【実施例】例を用いて本発明の1実施例を添付図面を引
用して以下詳述する。図1に示された紡出延伸捲取機械
は、本発明にとって本質的に必要でない配置の詳細は省
略され、非常に単純化されている。その上適切な配置の
詳細はリーター紡出延伸捲取機モデルJ7/7及びJ7
/8を記述しているスイス、ウインターツールのリータ
機械製造会社の小冊子から見出すことが出来る。しかし
ながらリーター機は可能な糸通路配置の例としてのみ特
記されている。本発明はどのような特別の糸道筋にも限
定されない。
【0021】図1で、紡績キャビネット(図示なし)を
去る糸10は捲上げ16に到る前に1対の第1延伸ロー
ラ12と1対の第2延伸ローラ14のまわりを通る。上
述した小冊子とは別に、更に延伸システムの詳細が米国
特許明細書第3604659号に見出され、その結果、
該開示が参照として加えられる。
【0022】描かれた形状に於て、捲上げ16はローラ
縦軸のまわりに図示されてない手段によって回転可能に
なった摩擦駆動ローラ18を含んでいる。捲上げは更に
駆動ローラ18と平行に延びている少くとも1つのチャ
ック20を含んでいる。チャック20は、捲取り作用中
に糸パッケージ22が形成される少くとも1つの木管を
使用中支えている。
【0023】図示された配置に於て、ロール18の縦軸
は延伸システムに関する据付けを負担し、そして捲上げ
16は押圧摩擦と呼ばれる型式であり、その型式では糸
10が、ローラからチャック上で形成しているパッケー
ジに移される前に、ローラ18表面部分のまわりを通過
する。
【0024】チャック20は、ゆえにチャックが駆動ロ
ーラ18に噛合うことにより導かれている空木管の初期
の捲取位置(実線図示)と満パッケージ22がチャック
と駆動ローラ間で形成された最終捲取位置(破線図示)
間で、所定の経路(チャック縦軸の運動軌跡24として
図1に図示)に沿って図示されていない手段によって移
動可能である。
【0025】満パッケージの捲取完了後、捲取作用は中
止され、そしてチャック20は駆動ローラ18から休止
位置(図示なし)に離され、該休止位置では満パッケー
ジをチャックから取外すことが出来、空木管と取替える
ことが出来る。チャック20がただ1つの場合は、紡出
及び延伸作用は、またチャック20が新たな捲取作用を
開始するための用意の出来たその初期捲取位置に再設定
される迄、中止されねばならない。
【0026】しかしながら、チャック20が捲上げ16
で1対のチャックであれば、チャック20上の捲取作用
が中止されるや否や第2チャック(図示なし)の捲取作
用が開始される。この事はフィラメントの連続的な紡
出、延伸を可能とする。適切な捲上げが前述の小冊子に
示されており、他の捲上げの好ましい形態が1982年
8月26日出願の米国特許出願第411908号(該当
ヨーロッパ特許出願公開第73930号1983年3月
16日公開)に示されている。
【0027】捲取作用の間、チャック20はそのチャッ
クの縦軸のまわりで回転駆動されている。必要な駆動が
摩擦ローラ18からそして/又はチャック20に直接連
結された駆動モータ(図示なし)から採られる。後者の
配置は、例えば米国特許出願第379134号、198
2年5月17日出願(該当ヨーロッパ特許出願第831
02495・5、1983年3月14日出願)に示され
ている。
【0028】捲上げ16は勿論更に要素、例えば捲取作
用の間チャックの縦方向に糸をトラバースするためのト
ラバース装置を含むことも出来る。これら付加される要
素は慣用のものであっても良く、そして細部は本発明に
とって関連がなく、これらはゆえに図面から除外した。
普通では、糸10はマルチフィラメント構造であり、そ
れは糸が個々のフィラメントの多数で作られていること
である。
【0029】フィラメント群は同時に紡糸口金(図示な
し)を通して押出され、そしてそれらが1本の糸10と
して扱われる条件に冷却される。図1に示された単一進
行場所で、複数の糸10が延伸ローラシステムと捲上げ
上で軸方向にそれらを間隔を保つことによって同時に進
行可能である。本発明の原理は図示の如き単一糸を引用
することで十分に説明可能であるが、しかし複数の糸の
進行のためのシステムの伸長は後で再び言及される。
【0030】捲上げ16から取外した後、糸の満パッケ
ージは次の工程の作用に移され、糸のタイプに従って正
確な形態にされる。確実な糸は、例えば編成或いは織成
工程に通され、他はタイヤ製造工程に通されるだろう。
種々の中間処理段階が糸の所望最終用途に応じて実施さ
れる。これら全ての次の処理工程の為に、各糸パッケー
ジの品質が1つの重要な特性になる。パッケージの品質
は明らかに多くのパラメータに依存するが、しかし現在
の情況では2つの事項が特別重大である。
【0031】即ち: a)パッケージ中に捲かれた糸の全長にわたった各個々
のフィラメントの連続性、 b)全パッケージ構成に於て制御された位置で各糸を捲
くことによるパッケージの正確な形。パッケージ品質
の評価を減ずる欠陥を以下簡単に述べる。
【0032】第1の欠陥は切断フィラメントである。1
本のフィラメントの切断は糸全体の強さに関しては通常
そう重要な影響を及ぼさない、それ故に切断フィラメン
トを含んだ糸が捲上げ16で形成中のパッケージ中に捲
かれることを継続する。
【0033】しかしながら、1本のフィラメントが切断
後、切断端部は1つの仮想糸エンベロープ(envel
ope)から外方に突出することが自由である。それら
はその後の前述の後続処理システムの部分中で捕捉す
る。
【0034】問題の「エンベロープ」は所望最終用途に
成り行きで従がう糸のタイプ(平滑又は嵩高加工)に依
存している。従って適切なエンベロープは経験と最終使
用者の要望によって決定される。たとえ糸強度が十分で
あっても、切断フィラメントの捕捉は次の工程中で糸切
断に導くこともある。糸切断が引起されないところでさ
え、最終製品での欠陥が引起される。例えば糸で製造さ
れた織物中の目に見えるきずが生ずる。
【0035】第2の欠陥は、糸の構造よりパッケージの
構造に関するものである。糸はパッケージ中で制御され
た捲付けパターンに置かれねばならない。例えばパッケ
ージ縦軸に関し各捲付けが正確に制御された捲付角に置
かれねばならない。捲取作用中での過失のために、しか
しながら捲付けは、お互いに適切に、例えば下にあるパ
ッケージ捲き上で1又はそれ以上の捲層のすべりによっ
て外されることがある。
【0036】それ故すべった捲付け中で通常糸のわずか
な余分長さが出来、そしてこの糸の長さはその後の新し
い捲層によって上掛けされるまで、パッケージ外表面か
ら小さなループとして突出する。この場合それによって
新しい最も外側のパッケージ捲きがその最大径までパッ
ケージを形成する間、連続的に増大する関連したエンベ
ロープを意味する。パッケージの捲付けは完了まで継続
されるが、しかし外された捲層は後続の工程での解舒の
間に張力変化を生じ、そしてこれが糸切れを生ずること
となる。
【0037】それ故に、多数の切断フィラメントと捲付
層の外れで生じた多数のループが糸パッケージのための
重要な品質の指標である。図2に関して記述された検出
装置は捲上げ16で形成される各糸パッケージのための
これら指標の指示が可能である。
【0038】図2に於て、摩擦ローラが再び18で示さ
れている。実線部分26は捲取り初期位置でのチャック
20(図2に図示なし)によって与えられた1つの空木
管の周囲の部分を表わしている。木管はローラ18と摩
擦係合である。点線部分28は、チャック20がその最
終捲取位置にある時のパッケージ22の外周部分を表わ
し、それはパッケージが完全に捲かれた時である。パッ
ケージはローラ18と未だ摩擦係合にある。鎖線部分2
8Aは、チャックがその休止位置に動かされた時のパッ
ケージ22の外周の部分を表わし、その休止位置でパッ
ケージは取外されそして新しい木管に置き換えられる。
その状態でローラ18の軸は機枠(図示なし)に関して
準備される。
【0039】又ローラ軸に対して平行に延びる縦(長手
方向)軸32のまわりに回転可能に1つのバー30がロ
ーラ18真下の機枠に取付けられている。回転軸32に
関して半径方向に突出するアーム34がバー30に固定
的に取付けられており、その自由端に、本発明の方法に
利用する検出装置の検出頭部38を旋回状態に支えてい
るホルダー36をアーム上で支承している。
【0040】検出頭部38の主要な要素がチャージコレ
クター(charge collector)40であ
る。これはパッケージ22の全長にわたって伸びている
電気伝導材料の細長いロッドの形態である。ロッドは非
伝導材料の本体42中に据付けられ、該本体42もまた
ホルダー36中に据付けられている。本体42は、木管
26とその上に形成中のパッケージ22(図1)の方に
ホルダー36から離れて向かい合っているわずかに曲が
った表面Sを有している。
【0041】ロッド40の自由縁Eが、木管26とパッ
ケージ22に対して、表面Sよりわずかにより接近する
ように、ロッド40は本体42中に据付けられている。
例えば、ロッド40は収容長溝から突出する自由縁Eを
含む小さな縁部分で本体42の収容長溝中に嵌め込まれ
た細長い板要素で規定されている。
【0042】バー30は、図2に実線で描かれた最初の
位置にアーム34を動かすために、その軸32のまわり
に回転出来る。この位置で、縁Eは、チャックがその最
初の据付け位置にある時に、木管26の周面から所定の
間隔dを置いて保持されている。木管26の周面と表面
S間に形成された間隔は、図2でその上に矢印で示され
るように木管の回転方向に収束する。
【0043】パッケージ22が木管26上に形成される
ので、バー30は縁Eとパッケージ22の拡大する周面
間に実質上一定の間隔dを維持するように制御可能の移
動手段によって回動される。アーム34とそれによって
支えられた部分の最終位置は、捲取り作用の終りで、図
2に点線外形で示されている。
【0044】1本の電線44が機枠からバー30とアー
ム34に沿ってホルダー36まで延びている。そしてそ
れはロッド40と電気接続するために本体42中の適当
な開口(点線)を貫通している。機枠の中で、電線44
が計測回路と接続され、その1実施例が図3Aの引用の
下に後述される。計測回路はロッド40との電線44の
接続点の電位に応答している。最初に完全捲取作用の理
論位置を仮定し、その中でロッド40が捲取作用の間一
定電圧(0)にとどまる。計測回路はそこでその個々の
作用のための捲取効果零を指すだろう。
【0045】今次の捲取作用の始動のちょうど前に、捲
上げ16から上流の糸の中の1本のフィラメントが切断
したと仮定する。1本のフィラメントの切断は捲取作用
の継続に支障なく、そして切断フィラメントは糸といっ
しょに木管26上に形成しているパッケージ中に引出さ
れる。木管は図2に示される如く未だその実線位置に接
触しているか大変接近した状態であり、切断フィラメン
ト端が点Pを通過した時、点Pで糸が摩擦ローラ18か
ら新しく形成しているパッケージに移され、各切断フィ
ラメント端上に働らいている遠心力がそれをパッケージ
から半径方向に外方へかり立てる傾向がある。
【0046】切断フィラメントの主要部をなす長さは、
全体として糸構造中に未だ捲かれているが(記述された
形式の作用で必然的に生ずるフィラメント群の交錯によ
る)、しかし制御されてない尾端部分はパッケージ周面
から半径方向外方への突出を遠心力によってなされる。
【0047】位置から一定角度間隔で、この尾端はパ
ッケージ周面を越えて突出するその最大限度に到達す
る。Pを越えた回転の必要とした角度が比較的小さく実
質上1回転の1/4より小である。
【0048】図2に示される如く、木管26に関するロ
ッド40の角度位置は突出尾端Tが、ロッド40と一列
整列の角度になる前に、パッケージ中に入った後に1回
転の大部分が進行する。そのことは、尾端Tがパッケー
ジからの突出の最大限度に到達し、そしてまた突出した
尾端とパッケージを取まく空気間の摩擦のために、尾端
Tの表面上の電荷の蓄積の可能とを保証する。
【0049】間隔dは、標準的には尾端Tがロッド40
を通過する時に少くとも縁Eと接触するように選定さ
れ、間隔dはなおその上標準的には尾端Tが縁Eに接触
する前に表面Sと接触するように選定されている。表面
Sと尾端T間の摩擦は尾端上の蓄積電荷を更に増大させ
る。
【0050】この蓄積された電荷は尾端と縁Eの接触の
間にロッド40に移される。移された電荷は電線44を
有するロッド40の接続で電位に変えられ、そしてこの
電位への変化が計測回路によって検出され、パッケージ
きずとして記録される。
【0051】パッケージは連続的に形成するから、尾端
Tは検出頭部38と接触しなくなるように糸によって徐
々に捲き込まれる。ロッド40の電圧は正常(零)に戻
され、計測回路はパッケージ検出の記録をやめる。
【0052】1本のフィラメント切断は2つの切断フィ
ラメント端を糸中に形成するが図2には唯1つの尾端T
が示されているのが了解されるだろう。この事は、回転
中のパッケージに関するパッケージ周面で空気の運動が
上流の端部で遠心力の効果を妨害するだろうし、糸構造
と一列整列にその端を維持するに役立つだろうから、予
期される正常な運転である。同様に関係する空気運動は
下流の端部で遠心力の作用を助成し、該下流の端部はそ
れゆえに尾端Tを形成するためにパッケージ表面から常
態では起こされる。
【0053】尾端Tの事実上の長さは糸構造中で個々の
フィラメントの配置がでたらめな変化に従っていて制御
不能である。間隔dの選定と表面Sの曲線はそれゆえ常
態の尾端長さの統計的評価を基礎にして経験的に選定さ
れねばならない。これらは処理中の糸のタイプで変化す
るだろう。
【0054】偶然に、フィラメント配列が時たま尾部が
ないが非常に短かな尾が形成されることがあろう。これ
らの情況下では、切断フィラメント端とロッド40間に
接触がないので、きずの存在は検出されないだろう。し
かしながら、2〜4mmの間隔dが実際に発生する最も重
大な切断フィラメントの形態のきず検出を可能にするこ
とを経験が教えている。間隔dの好ましい値は3mmプラ
ス、マイナス0.5mmである。
【0055】パッケージ構造中での糸捲きのずれによっ
て生じたループの検出は切断フィラメントの検出と基本
的には同様である。各ループは図2に示された尾端T同
様の様子でパッケージ周面から突出し、同様の方法でロ
ッド40と接触する。
【0056】ループの最初の発生とそのロッド40との
接触との間のパッケージの回転角は勿論制御不可能であ
る。それ故に、本体42はこの場合に電荷の移転のため
にロッド40電位の変化の検出を可能とするために、ル
ープ上に十分な電荷の蓄積を保証するために、特に有用
である。しかしながら、例えループがその第1回転で十
分帯電しなくても、ループ検出のために更に機会がある
ように、実質上1回転より多い回転の間、パッケージ表
面からの突出を維持することが適当である。
【0057】間隔dが捲取作用をとおして可能な限り近
接して一定に保持される事は明らかに重要である。パッ
ケージ22が形成される故に、検出頭部38は、軸32
のまわりのアーム34とバー30との回動によって、そ
の初期位置からその最終位置へ引下げられねばならな
い。この引下げを達成するための制御可能の移動手段
は、機枠上に固設されそして一端がモータ46によって
駆動されるキャプスタン50に、他端52がアーム34
に接続された長さの可撓線材48と、電気ステッピング
モータ46とによって描かれた実施例で規定されてい
る。
【0058】部材54はアーム34に固着され、捲取作
用を通して可撓線材48に係合しており、ステッピング
モータ46の各ステップがその初期位置から頭部38の
引下げに関して同一作用を生ずることを保証するため
に、捲取作用の間部材54の環状表面と線材48との接
触の角度範囲は変化し、そしてこの事は軸32に関する
アーム34の回動である。
【0059】図示されてないスプリングの偏向がアーム
34をその初期位置の方に押しやるために備えられ、そ
れ故に線材48がぴんと張られて維持され、そして引下
げがスプリング偏向に対向して遂げられる。
【0060】図示されてない慣用の構成からなる制御装
置がステッピングモータ46に活動を与えるために選択
的に備えられても良く、制御装置は検出頭部38に据付
けられた隣接センサーに共鳴する。
【0061】図示された隣接センサーはパッケージ22
の外側表面から反射された光を集めるために用いられる
繊維看視要素56と要素56によって集められた光から
得られる電気的出力信号を作るために用いられる信号発
生器58とから成っている。電線60はアーム34とバ
ー30に沿って発生器58から述べられた制御装置まで
延びている。
【0062】発生器58からの出力が、間隔dが所定値
の最小(好適例では2.5mm)に到達した時、制御装置
は一歩の進みをモータ46に生ずるためにモータ46に
活動を与える。頭部38はそれによってパッケージ22
から所定値の最大間隔d(好適例では3.5mm)を作る
ために十分な範囲まで引下げられる。
【0063】図3Aは検出ロッド40の条件を評価する
ための計測回路のブロックダイアグラムを表している。
計測回路はブロック62で指摘された入力装置とブロッ
ク64で指摘されたフィルターとから成っている。入力
装置とフィルターは共に実質上慣用の電気的設計であ
り、それゆえにこれらそれぞれの要素はここに記述され
ない。それよりも各装置の機能が以下概略的に記述され
る。
【0064】入力装置62はインピーダンス整合装置と
して設計されている。装置62はロッド40から出力信
号の形状に関して影響がないが、フィルター自身の最適
の作用の為の適切な値にロッド(フィルター64に対す
る入力として見られるように)の見やすいインピーダン
スが応用されている。フィルターを考慮する前に、ロッ
ドから出力信号の形態で検査することが適切であり、そ
のダイアグラム的表現が図3Bに示されている。
【0065】図2に示された機械的配置の作用の説明に
於て、ロッド40の実質上の一定基準電圧(零)の理想
条件が好都合に仮定された。このような条件は実施上は
達成されないだろう。紡出延伸捲取機は多数の電気的に
操作される要素を含み、それらの多くはロッド40の領
域内で電気的空電フィールドを作り出すだろう。ロッド
はゆえにその近隣に同時に存在する空電フィールド(s
tray fields)に従がう連続的に変化する出
力信号を形成するアンテナとして作用するのに役立つ。
【0066】この事は連続的なノイズ信号の遠因を形成
する。図3Bで水平軸に時間tを垂直軸に電圧をとり、
ノイズ信号は、水平軸として示されたレベル0に関して
比較的ゆっくり変化する最大振幅nの信号として表示さ
れている。このノイズ信号の主要な成分は比較的低い周
波数、例えば紡出延伸捲取機に供給する主要な周波数に
関するものとなる。
【0067】帯電がロッド40に移された時、フィルタ
ー64への出力信号の平均電圧がその瞬間の基準レベル
から値mによってすばやく置き換えられる。集められた
帯電の伝達がロッド40から放出されるにつれ、電圧は
急速に基準レベルに復帰する。帯電担体の集電と放出は
その結果フィルター64にパルス入力を作り出す。
【0068】このパルスの最先端L(図3B)の電気的
成分は、ロッド40の近傍の空電フィールドによって作
り出された主要なノイズ信号成分よりも実質的に高い周
波数である。それゆえ、フィルター64は、低周波ノイ
ズ成分の伝達は阻止するがフィラメント尾端Tによって
形成されたパルスの最先端に含まれた高周波数成分は伝
達する高域フィルターとして設計されている。
【0069】いくらかの事情の下では、比較的高い周波
数の空電フィールドもまたロッド40の近傍で形成され
ることが理解出来るだろう。これらの事情の下では、フ
ィルター64は低周波(主要周波数)成分とその出力信
号からの比較的高周波成分の両方を取除く帯域通過フィ
ルターとして設計されることも可能である。フィルター
64、特にその正確な高域通過又は帯域通過の周波数消
去のためのフィルターの精密な設計は所望操作環境の下
で経験的に決定されることが出来る。
【0070】フィルター64の詳細な設計は適当に応用
可能である。このシステムでノイズ信号レベルを最小に
することが重要なのは明らかである。ロッド40はゆえ
に空電フィールドから可能な限り離して絶縁されるべき
である。電線44は好ましくは又空電フィールドから絶
縁され、そして図3A中の計測回路のそれぞれの要素を
連結している電線も又好ましくは図に示される如く絶縁
される。装置62と64は好ましくはそれぞれ金属シー
ルドハウジング中に入れられる。
【0071】図3Bはパッケージの1回転で1つの尾端
Tと協同作用する1つのパルス信号を示している。実際
問題として、同様の尾端Tはフィルター64に対する入
力としての連続パルスを殆んど確実に形成し、パッケー
ジの回転当りの1パルスを尾端が捲きつけられてロッド
40と接触しなくなるまで形成する。
【0072】理論的には、非常に短かい時間内で各フィ
ラメントが切断することで、2つ又はそれ以上の尾端が
パッケージの表面から同時に突出するようになる。フィ
ルター64への入力で出現するパルス連続が、その結果
パッケージの回転当り1つ以上入ることとなる。
【0073】位に敏感な装置が回転1回接触から
回転複数回接触を識別するために、パッケージ回転に対
してパルス連続と関係するために備えられても良い。パ
ッケージ表面から同時に突出している多数の尾端Tはし
かしながら好ましくない。このような情況下では糸は多
分切断するだろう。
【0074】他方、捲取移動の失敗の間に、糸パッケー
ジ表面のストロボスコープ(stroboscope)
検査は、ループの比較的多数が非常に短時間中に、即ち
パッケージ1回転中に表面に形成されたことを明らかに
する。それゆえ、フィルター64は適切な計数器(図示
なし)によって追跡されることが可能であり、そして計
数器は又1回転当りのパルスの数をカウントするように
パッケージ回転に共鳴している。この手段によって、捲
取変位の欠陥はフィラメント切断の欠陥から識別可能と
なる。別々の記録手段をそこでそれぞれの欠陥のタイプ
のために備えることが可能である。
【0075】しかしながら一般に、使用者にとってはパ
ッケージ中のフィラメント切断の数と捲取上の欠陥を知
ることで十分である。この場合に計測回路は、各パルス
連続(この関係では連続を1つのパルスと表示出来る)
を1つの欠陥として記録するために配置可能である。
【0076】本発明は図面に描かれた実施例の詳細に限
定されるものでない。例えば、帯電本体42は作用環境
に従属する必要がないであろう。合成プラスチックフィ
ラメントが通常規則的に集められ、そして静電気帯電を
蓄積する。しかしながら個々の糸の成果はこの点で特定
のプラスチック材料に依存し、そして紡出仕上げ又は紡
出作用の過程で用いられた滑剤に依存するだろう。
【0077】それぞれのフィラメントの帯電蓄積容量
は、糸の摩擦表面とで付加される帯電と同等のものでは
計測回路の為のノイズ比率に必要信号を形成するに不十
分であるように減少されるべきである。この条件下で
は、エネルギーの与えられた帯電装置は、パッケージの
回転方向に見て、ロッド40から上流領域でパッケージ
表面の近傍に電気を帯びたフィールドを形成するために
配置されると良い。
【0078】原理的には、検出頭部38は、P上の把持
線を去った尾端Tがパッケージ表面から適切量の突出に
なった後にパッケージ周面のまわりのどのような位置に
も配置出来る。しかしながら、もしデカルト座標のシス
テムが長手方向把持軸上に中心を置いて、そしてパッケ
ージと摩擦ローラ18間の把持線を通る座標軸Xで決定
されれば、通常検出頭部を好ましくは第3又は第4象
限、最適にはこの座標システムの第4象限に配置するこ
とが好ましい。この事は尾端Tがロッド40に到達する
前に尾端Tがパッケージ周面から最大伸長位置に到るこ
とを確実にする。
【0079】その上更に把持線Pでの摩擦ローラ18の
金属表面との接触によって放電された尾端Tが、空気と
の摩擦牽引のためにロッド40に到達する前に再帯電す
る時間を持つ。更にまた大部分の捲取機械で、上述の座
標システムの第3又は第4象限で有効空間を作ることが
第1又は第2象限におけるそれよりはるかに容易であ
る。後者の2つの象限(第1,第2)内に於けるパッケ
ージで周面の空間は、通常既に他の種々の機械部品でふ
さがれている。
【0080】パッケージが形成されていくにつれて検出
頭部38をパッケージの周面と関連させることは大変好
都合である。パッケージと結合した尾端又はループ上に
働らく遠心力は、検出頭部の収集要素(ロッド40)と
の接触を形成するためにそれらを外方に押し出す。更に
その上品質管理が紡出延伸捲取作用の最終段階で行なわ
れ、従って最も適切な情報が提供出来る。特に、検出頭
部は尾端によって表示されたようにフィラメント切断端
及びループによって表示された変位捲取の両方に逆もど
り作用を行う。
【0081】しかしながら、本発明はこの最適実施装置
に限定されない、装置の簡略化は全情報或部分の損失
の代償の下で容易に達成出来る。例えば検出頭部38
は、パッケージ通過する時の糸によって接触されるそ
の領域内で摩擦ローラ18の周面と関連させることが可
能である。
【0082】ローラ軸は固定されており、そして糸はロ
ーラのまわりに捲き上げられないから、該頭部38は摩
擦ローラに関して固定位置で据付け可能である。ステッ
ピングモータの複雑化とステッピングモータの制御を可
能とするための所望間隔を測定するシステムが簡単に排
除可能である。遠心力作用の利点が維持されるが、シス
テムは品質検査の時に形成されない変位捲付には明らか
にもはや反応しない。
【0083】更にその上、いくつかの問題が糸から摩擦
ローラの金属表面への蓄積された帯電の漏出のために生
ずるだろう。しかしながら、このような問題は、糸への
静電気のより集中的な適用によって、例えば簡単に既述
したような積極的にエネルギー付与の放電装置の適用に
よって克服可能であろう。
【0084】基本的に、同様の見解が糸通路の何れかの
曲面部分、例えば引出しローラと検出頭部の組合せに適
用出来る。しかしながら、更に上流の品質検査が講ぜら
れ、付加された検査されない下流の出来事の可能性のた
めに、システムから引出される情報はより価値の低いも
のとなる。
【0085】上述の如く、捲上げは摩擦ローラ18と関
連して連続的に捲取中に持込まれる複数チャックを有す
るウエストフリーチェンジオーバー(waste−fr
eechangeover)型であろう。巡回型(re
volver type)システム(例えば米国特許第
4298171号に示された型)で、捲取作用の幾何学
的配列は2つのチャックに関して同じである。監視装置
は機械の関連固定部分とよりはパッケージと関連させら
れており、検査が切換操作の妨害をしないように保証す
ることが必要である。
【0086】監視装置は、例えば作用位置から不作用位
置に切換える間は一時的に撤回できる。しかしながら、
現実の捲取作用の間、監視装置の制御の仕方と移動経路
は2つのチャックに関して同じに出来る。他方、米国特
許出願第411908号に示されたウエイストフリーワ
インダー型で、捲取作用の幾何学的配列は2つのチャッ
クに関して根本的に異っている。
【0087】しかしながら、1つの監視装置が2つのチ
ャックの為になお用いても良い。例えば、チャック20
が米国特許第411908号の図に示された1対のチャ
ックの下方チャックを形成すれば、この図に示された上
方チャックは、それにもかかわらず本出願の図2に示さ
れた検出頭部38の作用領域内で、初期捲取位置の中に
木管を持って来ることが出来る。更にその上、配置は上
方チャック上で形成しているパッケージの下面が捲取作
用を通して該頭部38に近づきやすくとどまることが出
来る。
【0088】米国特許出願第411908号(満パッケ
ージが他のチャックの正常捲取作用中1つのチャック上
の貯蔵所にとどまることが出来る)の第15図に示され
た機械レイアウトに於て、上方チャック上で新たに形成
しているパッケージと結合させるために、頭部38を有
するアーム34が下方チャック上に用意されたパッケー
ジを通りすぎて揺動出来ることを保証するのが必要であ
る。この事はしかしながら、本願の図2の考察からわか
るように特別の困難を起こさない。
【0089】既に上で指摘されたように、チャック20
(又は多チャック機の各チャック)は糸パッケージの複
数の捲取のために1つより多くの木管を同時に携えるこ
とが出来る。各パッケージのために個々の検出頭部を持
つことが望ましく、その上更に、各検出頭部は他の頭部
と独立した自身の据付けと運動システムを持つべきであ
る。
【0090】計測回路構成は各頭部に関して独立するか
又は所望により共通にされても良い。変形実施例は、そ
こでは単一検出頭部が実質的にチャック全長に延び、そ
の上の各パッケージと同時に協働し、個々のパッケージ
に関するより少ない品質情報しか提供しないのは明白で
ある。
【0091】システムでは他の検出タイプ、例えばパッ
ケージの軸方向に向けられ、パッケージ周面から間隔を
置いた位置を通る糸部分の通過によって阻止される光束
を用いる光電管バリアを用いることが出来る。
【0092】しかしながら、共通軸のまわりに接近した
光バリアを角度をつけて変位さすことが可能であるとは
いえ、そのような光バリアを共通捲軸上に並行して捲い
ている糸パッケージに関して提携させることは比較的に
困難である。
【0093】ある情況の下では、捲取作用を中止しそし
て出来るだけ早くチャックを移動さすこと、例えばシス
テムのどこかで欠陥が検出された時に、これらを行うこ
とが必要である。そこでチャックの休止位置への復帰運
動との衝突を避けるために、検出頭部38を出来るだけ
早く引込めることが望まれる。
【0094】選択的に実施可能の補助的運動機構がこの
目的のために備えられると良い。例えば直線状に運動可
能の部材(図示なし)が、アーム34を糸パッケージと
の提携位置から迅速に引下げるために、キャプスタン5
0と部材54間で線材48にループを形成するために備
えられると良い。
【0095】直線状に運動可能の部材は例えば線材48
に係合する適切な係合手段(例えばローラ)を備えた加
圧ピストンとシリンダーとすることが可能である。しか
しながら同様の機能を奏するために他の装置を備えるこ
とが出来、そして補助的運動手段は、若し主たる運動手
段が迅速に作用可能であれば必要でないだろう。
【0096】明細書に記載の主たる運動手段(即ち、ス
テッピングモータ46と線材48)と又明細書に記載の
その制御手段(即ち、センサー56、信号発生器58と
図示されてない発生器58とモータ46を接続している
制御装置)とは作用情況と必要性に応じて変形可能であ
る。
【0097】変形制御システムが、例えばパッケージ形
成の間にチャックと摩擦ローラの関係運動の検知に応答
出来る。このような関係運動は一般に実際問題として、
機械フレームに関するチャックの運動(図1及び図2に
示されたような)によるのみでなく、機械フレームに関
する摩擦ローラの運動によっても達成され、そしてそこ
でチャック軸はフレームに関して固定されている。
【0098】代りに、捲取作用中、検出部38を制御可
能に動かすための移動手段を全く省略することも出来、
アーム34はパッケージの方に押し進められるスプリン
グによって単純化可能であり、そして接触シュー(sh
oe)を、パッケージの表面に乗りそれによってその表
面からロッド40の間隔を決定するような仕方で、アー
ム34上に取付けることが出来る。近接センサーが用い
られるとこで繊維光学型である必要はなく、例えば空気
センサーも又使用可能である。
【0099】更に図2に示された頭部38のための据付
システムも変更可能である。チャック20が経路24に
沿って移動するために揺動アームによって運ばれる所
に、検出頭部38は、パッケージ形成に依存してアーム
の長手方向に移動するために揺動アーム上に据付けるこ
とが出来る。頭部の揺動アームに沿った位置が正常捲取
作用の為のその所定移動経路上の揺動アームの位置に依
存するように、適切な連杆機構が揺動アームの移動と検
出頭部の据付け間に設置可能である。
【0100】図に描かれた実施例は既存のワインダーに
取付けるために特別に設計されている。ユニットが機械
の設計段階で機械に結合されることの出来る場合には、
検出頭部を据付けるためにそしてパッケージ情況に応じ
て一定間隔を維持するために、システム中で実質上の変
更を形成することが望まれるだろう。特に、パッケージ
形成中に動く部分に検出頭部をつなぐことが好都合であ
り、そのような形成中に所望の間隔が維持されるように
つながれることが好都合である。
【0101】例えば、米国特許第3841574号に示
された捲取機の構造に於て、そこには摩擦駆動ローラが
チャックに関係のある機械フレームの可動台部上で移動
可能に進められ、検出頭部がそれと共に移動するために
可動台部に都合良く据付けられている。1つの分離され
た検出器は各パッケージ用に備えられると良いが、これ
ら検出器はそれが結合された移動可能の機械部分の移動
に追従して共に移動可能であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】合成プラスチックフィラメントを加工処理する
ための紡出延伸捲取機の延伸捲取部分の概略立面図。
【図2】本発明のモニタ手段を含む捲取装置の詳細を示
す拡大概略立面図。
【図3】(A)は、図2に示されたモニタ手段からの出
力信号を評価する装置の回路図、(B)は(A)の説明
用の図。
【符号の説明】
10…糸 18…摩擦駆動ローラ 20…チャック 26…空木管 30…バー 34…アーム 36…ホルダー 40…ロッド 44,60…電線 46…ステッピングモータ 48…線材 50…キャプスタン 56…繊維監視要素 58…信号発生器 T…切断フィラメント尾端
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 グラフ フェリックス スイス国,ツェーハー−8400 ビンテルツ ール,ビランドシュトラーセ 12 (72)発明者 ビルツ アルミン スイス国,ツェーハー−8475 オッシンゲ ン,イム グランド(番地なし) (56)参考文献 特開 昭55−40847(JP,A) 特開 昭52−21434(JP,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糸が所定径路に沿って走行中に、糸から
    感知手段への帯電荷の伝達の検出によって、糸又は糸本
    体が所定の空間的外形内にとどまっている度合として表
    示する糸又は糸本体のコンパクト度を監視する方法であ
    って、糸径路は、切断及び突出糸要素に遠心力が作用
    ようにパッケージ表面に従って弯曲しており、また該
    感知段階が、弯曲糸径路に関して所定の間隔を維持して
    いる感知手段への切断及び突出糸要素からの帯電荷の
    達の検出を含み、該遠心力は切断及び突出糸要素を該感
    知手段の方へと外方へ突出させることを特徴とする監視
    する方法。
  2. 【請求項2】 該感知手段から電気出力信号を形成し、
    該感知手段のまわりの空電磁場によって作られた成分を
    該出力信号から除去するために該出力信号を処理する段
    階を有する請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 該弯曲糸径路が糸から形成されている糸
    パッケージの周面上である請求項1の方法。
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