JPH0825681B2 - 枚葉重ね・置き装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、横裁ち装置によって巻
取紙から切断された枚葉を重ねて置く装置であって、前
記横裁ち装置の直後にあって、スタックの上方に延びる
浮揚帯板まで枚葉をさらに案内する搬送装置と、枚葉の
搬送路の上方に配置され、搬送カムと制動カムを備え、
横裁ち装置と同期して回転するカムシャフト、搬送路の
下方に配置され搬送カム、制動カムと組合されたスライ
ド部材および制動部材を含み、スタックの直前に配置さ
れた、一体化された搬送・制動装置を有し、前記搬送・
制動カムは搬送速度で回転し、制動部材は制動速度で回
転し、そして共働する搬送カムとスライド部材のうちで
搬送カムだけが、また共働する制動カムと制動部材のう
ち制動部材だけが速度を決めるように枚葉に作用する枚
葉重ね・置き装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】この種の、またはこれと類似の横裁ち装
置が公知である（ＤＴ２５３２１８８０Ｂ２，ＤＥ２３
４８３２０Ｃ３およびＤＥ３００７４３５Ｃ２）。これ
らの全ての従来の横裁ち装置では、枚葉は搬送面から、
枚葉の後縁に働くカムシャフトのカムによって制動装置
の作動領域へと移動する。搬送路の下方に配置された搬
送および制動装置の部分は、共通のシャフト上に配置さ
れ、搬送カムと組合された自由に回転可能な案内ローラ
と、制動カムと組合され、前記シャフト上に回転不能に
配置されて該シャフトと共に回転する制動ディスクとか
らなっている。この横裁ち装置では、枚葉が乱暴に制動
されると、その端部は、搬送カムがその搬送動作をとっ
たとき案内ローラの領域を未だ過ぎ去っていないおそれ
がある。枚葉に搬送力が再び働くと、枚葉には再加速に
より過大な応力が加わり、その端部が裏返しになる。

【０００３】改良された横裁ち装置（ＤＥ３８３６６０
４）では、搬送と制動の信頼性のある分離が、搬送から
制動へできるだけ滑らかな遷移でもって達成される。こ
の横裁ち装置においては、前述した横裁ち装置と同様
に、リング上の制動距離は非常に短かく、したがって制
動リングによって支持された枚葉に対して制動カムによ
って強い圧力が働かねばならない。印刷機に続く、両面
に印刷されたばかりの印刷物を有する高速の横裁ち装置
では、印刷画像はダメージを受け、特に紙をやさしく扱
かうと、紙は不完全に乾燥し、カムが備えることができ
る剛毛の先端がその上をハードにスライドする。

【０００４】スタックに置かれるべき枚葉を、その直前
に枚葉を置くために臨界でない速度に減速するために、
ゆっくりと回転する搬送ローラをスタックの直ぐ上流
で、搬送路の下方にある吸込み箱内に配置し、カムの付
いたカムシャフトを搬送路の上方に配置することもまた
知られている（ＤＥ３９２０４０７Ａ１）。カムによっ
て枚葉は搬送路から下方に変位させられ、搬送ローラに
押し付けられ、それから枚葉は搬送ローラに対して吸込
み箱内の負圧によって引張られる。この場合も搬送ロー
ラと枚葉の間の接触は非常に狭い領域に限られているの
で、かなりの制動効果は相応に高い接触圧力でもっての
み達成することができるが、接触圧力のいくらかは印刷
されたばかりの印刷画像に対して不利である。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、枚葉
を比較的小さい制動圧力で減速することができる、冒頭
に述べた種類の装置を提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この目的は、本発明によ
れば、請求項１記載の枚葉連ね・置き装置によって達成
される。

【０００７】

【作用】本発明による装置においては、制動は、吸込み
ベルトにより、２倍の数の制動カム、そして長い距離に
わたって達成されるので、有効な制動面は関連する従来
技術におけるそれと比較して増加する。カムのカム面の
円周方向の長さにより、スライド部材の距離と吸込みベ
ルトに対応して、制動動作はスライド部材上の搬送動作
が終了した瞬間にのみ開始されるので、搬送から制動へ
の遷移は間断なく起る。

【０００８】本発明の１つの特徴によれば、駆動装置内
のカムシャフトは回転方向における増大する搬送速度に
対して差動装置で予め調整されており、したがってカム
は枚葉の後端部をわずかな距離さらに前方に押しやり、
一方カムの端の背後で、枚葉の制動距離の増加に対応す
る、枚葉の端部のかなり長い部分が自由になっている。
この特徴により減速は故意に遅く開始され、これにより
長い制動距離が可能となり、制動圧力を増すことなく枚
葉の速度を置きのために臨界でない速度にまで減らす。
この特徴はまた、一方において、異なった搬送速度に対
しても、カムが制動動作に使用されるために通過する、
吸込みベルトの領域の全長さを可能にし、他方におい
て、制動の終了時枚葉は、制動搬送距離から、制動搬送
距離の開始点に到達した枚葉の端部によって吸込みベル
トを介して搬送されるので前記全長さは次の枚葉のため
に再び解放される。速度に依存した段階調整により、吸
込みベルトの速度は搬送速度の一定の低い比例値に維持
することができる。従来の横裁ち装置（ＤＥ３００７４
３５Ｃ２とＤＥ３８３６６０４Ａ１）と比較して、この
ことはかなりの利点をもたらす。その理由は、吸込みベ
ルトの速度が搬送速度の例えば５％の場合、吸込みベル
トによりその端部が保持されている枚葉は搬送速度の５
％でスタックの上方へ完全に搬送され、重なる枚葉は重
ねられる枚葉を摩擦力により前記５％を越えてもはや加
速することはできないからである。

【０００９】本発明の他の特徴によれば、吸込みベルト
の制動のための吸込み領域はカムの回転によってカム面
で形成される円内にあり、少なくともカムのカム面の円
周方向の長さに相当する長さを有している。減速搬送距
離に続いて吸込みベルトは前記円の外側を延びる純粋な
搬送距離を形成することができ、そして一つの枚葉が搬
送領域にあるとき、これに続く枚葉がちょうど制動領域
に押しつけられるような速度で回転できる。これによっ
て、吸込みベルトの領域内で重なっている枚葉間に摩擦
が発生するのが防止される。

【００１０】本発明の他の特徴によれば、搬送路の下方
にあるカムと共働する、搬送装置の一方の搬送部材は搬
送ローラである。搬送装置の各ローラは、搬送路と直交
する方向に共軸に、そして隣接するディスクの間の間隙
に配置されている。このことはコンパクトな構造をもた
らす。搬送路の下方に配置された搬送部材と吸込みベル
トの間にはスライド部材としてスライド棒を配置するの
が望ましい。カムとのスライド棒の接触場所は、カムの
カム面の、搬送ローラと吸込みベルトとの接触場所の各
々から前記円周方向の長さに対応する。

【００１１】

【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。

【００１２】図１と図２を参照すると、巻取紙１が下側
刃３が取付けられた梁２と、刃胴５上に取付けられた下
側刃３と協働する回転刃４からなる横裁ち装置に搬送さ
れる。この横裁ち装置は巻取紙１を個々の枚葉６に切断
する。枚葉６は一方において、搬送路の下側に配置さ
れ、吹き付け空気が供給される浮揚帯板７によって搬送
され、他方において上側搬送ローラ８と下側搬送ローラ
９からなる搬送装置によって搬送される。巻取紙１が切
断されたとき巻取紙１の始端が搬送ローラ８，９によっ
て把持されるようになっている。これによって、枚葉９
が搬送ローラ８，９によって決まる速度で正確に搬送さ
れるのが保証される。浮揚帯板７は搬送ローラ９まで延
びている。搬送ローラ８は枚葉６の搬送路の上方に配置
された浮揚帯板１０に隣接している。浮揚帯板１０は実
質的にスタック１１の上方に延びている。浮揚帯板１０
は枚葉６に対して搬送作用を及ぼす。浮揚帯板７と１０
の搬送作用により、巻取紙１と、横裁ち装置によって巻
取紙１から切断された枚葉６、すなわち先頭の枚葉６は
搬送ローラ８，９によってその端部においてぴんと引張
られた状態に保たれる。

【００１３】下げることができるパレット２上に配置さ
れ、到来する枚葉６が次々に置かれるスタック１１はそ
の端面が止め帯板１３と接し、調整可能な案内帯板１
４，１５と横方向の端面が接している。搬送ローラ８，
９に後続し、スタック１１の直ぐ手前に、一体化された
搬送・制動装置が設けられている。この目的のために、
スライド棒１６と吸込みテーブル１７が搬送面の下方
で、搬送ローラ８，９の直後に、搬送路と直交する方向
に複数配置されている。吸込みベルト１８はローラ１９
ａ，１９ｂ，１９ｃの上を走る。搬送ローラ８，９の直
後で、搬送路の上方には搬送路と直交する方向にカムシ
ャフト２０が取付けられており、このカムシャフト２０
上には浮揚帯板１０によって形成された間隙の領域に間
隔をおいて複数のディスク２１が配置されており、これ
は搬送面の下方に配置された部材１６〜１９と共働し、
案内、搬送および制動の機能を果たすカム２２を備えて
いる。搬送ローラ８はカム２２の回転によってカム面で
生じる円内に入るので、搬送ローラ８はカム２２の間の
間隙に配置されて、すなわち浮揚帯板１０と整列してい
る（図２）。

【００１４】搬送ローラ９、スライド棒１６、ローラ１
９ａと１９ｂは吸込みベルト１８を含めて、カム２２の
回転によってカム面で形成される円と接触するように組
立てられている（図３〜５参照）。この結果、次の接触
場所、すなわち搬送ローラ８と搬送ローラ９の接触場所
Ａ，カム２２の搬送ローラ９との接触場所Ｂ，カム２２
のスライド棒１６との接触場所Ｃ，カム２２の吸込みベ
ルト１８も含んで、ローラ１９ａと１９ｂとの接触開始
場所Ｄおよび接触終了場所Ｅ，各枚葉６の端部の、カム
２２と接触せず、吸込みベルト１８との最終的な接触場
所Ｆが生じる。距離ＣＤとできるかぎり距離ＢＣがカム
のカム面の円周方向長さＧＨと十分に一致し、一方距離
ＤＥが少なくとも円周方向長さＧＨに相当するように部
材１６〜１９の寸法が決められている。カム２２はいか
なる場合にも接触場所ＡとＥに接触しないので、距離Ａ
ＢとＥＦは円周方向長さＧＨとは完全に無関係である。
最も重要な点は、距離ＣＤが円周方向長さＧＨと一致す
ることであり、これは搬送から制動への変り目のない切
換が可能である唯一の方法だからである。

【００１５】距離ＢＣは最大で円周方向長さＧＨと等し
くなければならず、これはこのことが、枚葉６が接触場
所Ａを過ぎた後も明確に定められた方法で搬送されるこ
とを保証するからである。

【００１６】カム２２が接触場所Ａ，ＢおよびＣにおい
て搬送ローラ９および／またはスライド棒１６上に作用
している限り、枚葉６の速度は搬送ローラ８，９によっ
て決まる速度に等しく、したがって接触場所Ｃにおける
搬送は搬送速度で回転するカム２２によるいかなる力も
決して必要としない。したがって、枚葉６の速度を維持
するためには、搬送速度で回転するカム２２と枚葉６の
間の摩擦力が、枚葉６とスライド棒１６の表面の間の摩
擦力よりも大きいことだけで十分である。これは特に浮
揚帯板１０が枚葉６に対してわずかな引張り力しか働ら
かないからである。その他のことは、接触場所Ｃにおけ
る速度の思いがけない変化に要する時間が極めて短かい
ことである。例えば、０．６３ｍの長さを有する枚葉６
が時間当り３６０００枚で、ＢＣまたはＣＤの長さが枚
葉長さの５％の場合、接触場所Ｃにおける枚葉端の搬送
時間は５ミリ秒に過ぎない。

【００１７】枚葉６の重ね置きはカム２２を枚葉６の端
部領域に押し付けることによって開始され、この結果枚
葉６は搬送面の下方、すなわち浮揚帯板１０の下面の下
方に移動させられ、一方その端部は依然として搬送ロー
ラ８と９によって接触場所Ａにおいて搬送されている
（図３）。カム２２の始端Ｇは搬送ローラ９上の接触場
所Ｂに達し、その結果枚葉６の以降の搬送は、接触場所
Ａを未だ通過していない枚葉端の搬送長さとは無関係で
ある。

【００１８】カムシャフト２０がさらに回転すると、カ
ム２２はその始端がスライド棒１６との接触場所Ｃに達
し、その結果その場所における枚葉６の以降の搬送は、
枚葉６の端部が接触場所Ｂを通過するか、および／また
はカム２２の端Ｈが、搬送ローラ９の接触場所Ｂを通り
過ぎる時に依然として保証される。

【００１９】巻取紙１の新たな始端が搬送ローラ８，９
によって把持され、前方に、かつカム２２の端Ｈの後に
ある浮揚帯板１０の下方に案内されると（図５）、直ち
に先頭の枚葉６の重なりが生じる。

【００２０】搬送ローラ８と９は横裁ち装置によって供
給された巻取紙１上にわずかなリードを有しているの
で、その始端は、先頭の枚葉６の端から高さ方向および
長さ方向において、下向きに垂直に変位した距離を有し
ており、その結果制動の間、巻取紙１の始端と枚葉６の
下方に変位した端部が接触するおそれはない。

【００２１】枚葉６の制動は、制動搬送距離ＤＥの始ま
り、すなわち吸込みベルト１８を案内するローラ１９ａ
の接触場所Ｄ（図５）とともにカム２２の始端Ｇの接触
場所において始まり、遅くとも枚葉６の端部が制動搬送
距離ＤＥの点Ｄにおける開始点に達したときに終らねば
ならない。一連の枚葉のタイミング内に依然としてある
と、枚葉６はその端部によって制動搬送距離ＤＥにわた
って点Ｅまでさらに搬送され、その結果一連の枚葉のタ
イミングの終りにおいて制動搬送距離ＤＥはその全長に
わたって次の枚葉６の減速のために解放される。異なっ
た搬送速度に対しても一方において搬送制動距離ＤＥが
制動のために完全に利用されるのを保証するために、他
方において搬送制動距離ＤＥが、カム２２が次の枚葉６
を吸込みベルト１８に押し付けるときに自由になるのを
保証するために、枚葉６の一方の自由端の長さはカム２
２の端Ｈの後で、カムシャフト２０の駆動装置の、速度
に依存した段階調整によって相応に調整される。製造中
の通常の搬送速度、すなわち開始および停止時を除く搬
送速度においては、制動距離はカム２２によってカバー
される長さＧＨとカム２２によっておおわれた端部領域
の長さを加えたものに相当する。

【００２２】それた距離ＥＦにわたっての各枚葉６の以
降の搬送は、減速された次の枚葉との摩擦にもとづくス
ラストに対して枚葉を保護する。高低両搬送速度におい
て各枚葉６の端部はその原速度の例えば５％でスタック
１１にまで案内される。３枚の枚葉６がその端部によっ
て接触点場所Ｄ，Ｅ，Ｆ上に同時に搬送されるとちょう
ど同じ様に、それらの始端は場所Ｋ，Ｌ，Ｍを経て止め
帯板１３に近づく（図１）。枚葉６が場所Ｆを通り過ぎ
た後、吸込みベルト１８によって搬送されることなくカ
バーされなければならない距離である、場所Ｍから止め
帯板１３までの短い距離にわたって、枚葉６に次の枚葉
が摩擦により乗せられる。場所Ｋは浮揚帯板１０の端に
あり、ここには早く到達するが、上方へゆっくりとスラ
イドする枚葉６をスタック１１へと案内するスライドく
し２３が配置されている。枚葉６の３つの始端は安定化
Ｓ字曲線を形成し、ここで枚葉６の止め帯板１３に対す
る衝突の衝撃が弾性的に吸収される。浮揚帯板１０の下
方の搬送方向の空気流は止め帯域１３を経てスライドく
し２３を通過する。

【００２３】開始および停止、すなわち極端に小さい搬
送速度のときの動作は上述した装置の動作とは異なって
いる。そのような低速度の動作では枚葉６の端部はカム
２２の下方にある。この小さい搬送速度では制動距離は
極めて短いので、枚葉端は減速が終了したときに場所Ｄ
には未だ到達していない。この理由で、枚葉６が吸込み
ベルト１８によってさらに搬送されるにつれて、枚葉６
の端部は一連の枚葉のタイミングの終りまでに場所Ｅに
は未だ到達していない。したがって、制動搬送距離ＤＥ
の全長さは次の枚葉のためには利用できない。次の枚葉
のために作られる低制動力は、しかしながら、欠点では
なく、むしろ利点である。というのは、低制動力が、枚
葉端が場所Ｄにもっと近づくにつれて制動距離を増すか
らである。

【００２４】

【発明の効果】以上説明したように本発明は、各枚葉の
搬送および制動が同一のカムによつて、すなわちまずス
ライド部材との枚葉を介してのカムの接触、その後の吸
込みベルトの形をした制動部材との枚葉を介してのカム
の接触によって達成されること、スライド部材と制動部
材はカムによって形成される円に沿って、そしてカムの
カム面の円周方向の長さに相当する距離だけ互いに距離
をおいて配置されていることにより、枚葉を比較的小さ
い制動圧力で減速することができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】巻取紙１から横裁ち装置によって切断された枚
葉６を重ね置く装置の概略側面図である。

【図２】図１に示す装置の平面図である。

【図３】図１に示す装置の、枚葉制動および重ね動作時
の詳細を拡大して示す断面図である。

【図４】図１に示す装置の、枚葉制動および重ね動作時
の図３とは異なる段階の詳細を拡大して示す断面図であ
る。

【図５】図１に示す装置の、枚葉制動および重ね動作時
の図３，図４とは異なる段階の詳細を拡大して示す断面
図である。

【符号の説明】

１ 巻取紙 ２ 梁 ３ 下側刃 ４ 回転刃 ５ 刃胴 ６ 枚葉 ７ 浮揚帯板 ８ 上側搬送ローラ ９ 下側搬送ローラ １０ 浮揚帯板 １１ スタック １２ パレット １３ 止め帯板 １４，１５ 案内帯板 １６ スライド棒 １７ 吸込みテーブル １８ 吸込みベルト １９ａ，１９ｂ，１９ｃ ローラ ２０ カムシャフト ２２ カム ２３ スライドくし

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 横裁ち装置（２〜５）によって巻取紙
   （１）から切断された枚葉（６）を重ねて置く装置であ
   って、 前記横裁ち装置（２〜５）の直後にあって、スタック
   （１１）の上方に延びる浮揚帯板（１０）まで枚葉
   （６）をさらに案内する搬送装置（８，９）と、 枚葉（６）の搬送路の上方に配置され、前記搬送装置
   （８，９）の直後にあり、前記搬送路と直交して延び、
   前記横裁ち装置（２〜５）と同期して回転するカムシャ
   フト（２０）と、 前記カムシャフト（２０）上に、それと一緒に回転する
   ように搭載された複数のディスク（２１）と、 前記搬送路の下方で、前記搬送装置（８，９）の直後
   に、前記搬送路と直交する方向に複数配置されたスライ
   ド部材（１６）と、 前記搬送路の下方で、前記スライド部材（１６）の直後
   に、前記搬送路と直交する方向に複数配置された、制動
   速度で回転する複数の制動部材（１８）と、 前記各ディスク（２１）上に配置され、前記スライド部
   材（１６）および前記制動部材（１８）と共動する複数
   のカム（２２）とを有し、 前記カム（２２）と前記枚葉（６）の間の摩擦力が前記
   スライド部材（１６）と前記枚葉（６）の間の摩擦力よ
   りも大きく、 前記カム（２２）が前記カムシャフト（２０）のまわり
   を回転するときに形成される、前記カム（２２）の、前
   記ディスク（２１）とは反対側の端部であるカム面の包
   絡線が前記カムシャフト（２０）と同心の円であり、 前記スライド部材（１６）と前記制動部材（１８）は、
   その外表面が前記円と概ね接し、かつ前記スライド部材
   （１６）と前記制動部材（１８）が前記円と接する点の
   間の円周方向の距離（ＣＤ）が前記カム（２２）のカム
   面の円周方向の長さ（ＧＨ）に相当するように互いに距
   離をおいて配置され、 各枚葉（６）の搬送および制動が同じ前記カム（２２）
   によって、すなわちまず前記カム（２２）の、紙葉
   （６）を介しての前記スライド部材（１６）との接触、
   その後の前記カム（２２）の、紙葉（６）を介しての吸
   込みベルトの形をした前記制動部材（１８）との接触に
   よって達成される枚葉重ね・置き装置。
2. 【請求項２】 駆動装置内の前記カムシャフト（２０）
   の回転速度は前記搬送装置（８，９）の入口における枚
   葉搬送速度に対して差動装置で予め調整されており、し
   たがって前記カム（２２）は枚葉（６）の後端部をわず
   かな距離さらに前方に押しやり、一方前記カム（２２）
   の端の背後で、枚葉（６）の制動距離の増加に対応す
   る、枚葉（６）の端部のかなり長い部分が自由になって
   いる請求項１記載の装置。
3. 【請求項３】 前記吸込みベルト（１８）の制動領域
   （ＤＥ）が前記カム（２２）の前記円内にあり、少なく
   とも前記カム（２２）のカム面の円周方向の長さ（Ｇ
   Ｈ）に相当する長さを有している請求項１または２記載
   の装置。
4. 【請求項４】 前記制動領域（ＤＥ）に続いて、前記吸
   込みベルト（１８）が前記カム（２２）の前記円の外側
   を延びる搬送領域（ＥＦ）を形成し、１つの紙葉（６）
   の端部が前記搬送領域（ＥＦ）にあるとき、これに続く
   紙葉（６）の端部がちょうど前記制動領域（ＤＥ）に押
   し付けられるような速度で回転する請求項１から３のい
   ずれか１項記載の装置。
5. 【請求項５】 前記搬送路の下方にあって前記カム（２
   ２）と共働する、前記搬送装置（８，９）の搬送部材
   （９）が搬送ローラである請求項１〜４のいずれか１項
   記載の装置。
6. 【請求項６】 前記スライド部材（１６）がスライドロ
   ッド（１６）であり、前記カム（２２）とのスライド棒
   （１６）の接触場所（Ｃ）が、前記カム（２２）の、カ
   ム面の、前記搬送ローラ（９）と前記吸込みベルト（１
   ８）との接触場所（Ｂ，Ｄ）の各々から前記円周方向の
   長さ（ＧＨ）に相当する距離にある請求項１〜５のいず
   れか１項に記載の装置。
7. 【請求項７】 前記搬送装置（８，９）の各ローラ
   （８）が、前記搬送路と直交する方向に共軸に、そして
   隣接するディスク（２１）間の間隙に配置されている請
   求項１〜６のいずれか１項に記載の装置。