JPH08256429A - 高圧バイパスケーブル用終端接続部または末端処理部構造体 - Google Patents
高圧バイパスケーブル用終端接続部または末端処理部構造体Info
- Publication number
- JPH08256429A JPH08256429A JP7084748A JP8474895A JPH08256429A JP H08256429 A JPH08256429 A JP H08256429A JP 7084748 A JP7084748 A JP 7084748A JP 8474895 A JP8474895 A JP 8474895A JP H08256429 A JPH08256429 A JP H08256429A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- terminal
- electrode
- voltage
- detection
- insulating layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Cable Accessories (AREA)
Abstract
埋設する絶縁体に溌水性や表面濡れ防止に優れる素材を
使用することにより、水分付着による絶縁抵抗の低下を
防いで高抵抗を維持させ、雨中等でも検電できるように
することを目的とする。 [構成]終端接続部または末端処理部構造体は断面円形
状の保護ケース1を備えている。その先端部には端子接
続用の袋ナット11が取り付けられており、保護ケース
1内には導体2を有している。導体2の周囲には内部半
導電層3が設けられており、その周囲は絶縁層4が積層
状態で設けられている。更に絶縁層4の外周には絶縁体
層5が設けられている。絶縁体層5には検電用電極6が
4箇所埋設されており、その先端部には接触子60が備
えてある。絶縁体層5の外周面は密閉カバー7で覆われ
ている。それには窓穴70が形成されており、そこから
上記検電用電極6が露出している。符号12は検電用電
極6の被覆カバーである。
Description
ル用終端接続部または末端処理部構造体に係り、更に詳
しくは、直結型のケーブル終端接続部において、雨中で
の作業における水分付着による絶縁部の絶縁抵抗の低下
を防止し、これによって線路や回路の電圧の有無を雨中
でも確認できるようにした高圧バイパスケーブル用終端
接続部または末端処理部構造体に関するものである。
おり、停電することなく電気工事を行うことが社会的に
要求されている。このため電気工事にはバイパスケーブ
ル等の仮設電線路を使用した、いわゆるバイパス工事が
行われている。このバイパス工事には、安全上から検電
機構を有する直結型ケーブル終端接続部を備えた高圧バ
イパスケーブルが使用されている。
部は、高圧地中電線路や高圧バイパスケーブル等の仮設
電線路に使用されるケーブルに多く用いられており、接
続替え等の接続作業時に電圧の有無を低圧検電器によっ
て確認できるようになっている。直結型ケーブル終端接
続部における電圧の有無の確認は、導体と大地間の電界
内にある絶縁体中の適当な位置に電極を埋め、これから
分圧された電圧を低圧検電器により検出することによっ
て行われている。
続部を図3に示す。図3において符号100はL形状に
形成された導体で、エチレンプロピレンゴムの絶縁体1
01で被覆されている。絶縁体101の外周面上部には
電極102が埋設してある。この電極102に低圧検電
器を接続して電圧の有無を検電できるようになってお
り、電圧の有無を検電することよって高圧バイパスケー
ブルが活線状態にあるのか停電状態にあるのかがわか
る。
ケーブル接続部材料として使用されるエチレンプロピレ
ンゴムの絶縁体中に検電用電極が埋められている構造で
あり、ケーブル終端接続部が雨中やマンホール内での高
湿度の雰囲気中に置かれた場合、電極と大地間のインピ
ーダンスに変動が生じ、低圧検電器による電圧の検知が
出来ないという問題があった。即ち、電極と大地間のイ
ンピーダンスが変動する原因は、電極と大地間の絶縁抵
抗の変動であり、降雨等による絶縁体への水分の付着に
より絶縁体の絶縁抵抗が低下し、埋め込み電極への分圧
が低くなり検電できなくなる。しかし、上記したように
電力需要の希求により降雨の有無に拘らず作業を行う必
要があるため、検電が確実に行われないという不安全な
状態のまま作業が行われており、感電等の事故が起きる
課題があった。
に撥水性や表面濡れ防止に優れる素材を使用することに
より、水分付着による絶縁抵抗の低下を防いで高抵抗を
維持させ、雨中等でも検電できるようにした高圧バイパ
スケーブル用終端接続部または末端処理部構造体を提供
することにある。
成は次の通りである。第1の発明にあっては、高圧バイ
パスケーブル用終端接続部または末端処理部構造体であ
って、この構造体は、導体と、当該導体を被覆している
内部半導電層及び絶縁層と、当該絶縁層の表面側に設け
てあり撥水性または濡れ防止手段を有する絶縁体層と、
当該絶縁体層に埋設されており、接触部が絶縁体層の表
面から露出している検電用電極と、上記導体と内部半導
電層及び絶縁層と絶縁体層と検電用電極とを内蔵する保
護ケースと、 を備え、上記該保護ケースは上記検電用
電極を被覆しまたは露出する被覆カバーを備えているこ
とを特徴とする、高圧バイパスケーブル用終端接続部ま
たは末端処理部構造体である。
部に揺動可能な接触子が被覆カバー側に向けて付勢され
ていることを特徴とする、第1の発明に係る高圧バイパ
スケーブル用終端接続部または末端処理部構造体であ
る。
体層の周方向に所要の間隔で複数設けてあることを特徴
とする、第1または第2の発明に係る高圧バイパスケー
ブル用終端接続部または末端処理部構造体である。
が極端に小さくなり、検電用電極の縁面とほぼ同じ電位
になってしまう。しかし、本発明では水分付着による絶
縁抵抗の低下を防ぐ為に検電用電極を埋設している絶縁
体層に、撥水性に優れるシリコンゴムやフッソ樹脂等を
使用することにより吸水や表面濡れを防ぎ、降雨中での
高抵抗を維持させることができる。従って雨中にあって
も絶縁体層の表面に水分が付着するのを防止して絶縁抵
抗の低下を防ぐため、検電することができる。
り、また検電用電極を周方向に複数(例えば4箇所)設
けると検電作業がどの方向からもでき、便利である。
細に説明する。図1は本発明の一実施例を示しており、
被覆カバーで検電用電極を被覆している状態を示す一部
破断側面図、図2は図1に示した実施例の、被覆カバー
を先端側に移動して検電用電極を露出している状態を示
す一部破断側面図である。
圧電気ケーブルCの一端部に設けられている。終端接続
部または末端処理部構造体は断面円形状のアルミ合金製
の保護ケース1を備えている。保護ケース1の先端部側
には、端子接続用の袋ナット11が回転自在に取付けら
れている。保護ケース1内には高圧電気ケーブルCの導
体2を有している。導体2の周囲には半導電性ゴム製の
内部半導電層3が設けられている。内部半導電層3の周
囲にはエチレンプロピレンゴム製の絶縁層4が積層状態
で設けられている。
コンゴムからなる撥水性を有する絶縁体層5が設けられ
ている。絶縁層4と絶縁体層5とは一体に成形せず、絶
縁体層5のみシリコンゴムで成形し、後で絶縁層4の外
周面に嵌め込んでいる。絶縁体層5には互いに導通して
いる銅製の検電用電極6、6、6、6が等間隔で4箇所
に埋設されている。検電用電極6、6、6、6の先端部
にはバネ弾性を有する板状の接触子60、60、60、
60を有している。
れている。密閉カバー7は等間隔で窓穴70、70、7
0、70が形成されており、窓穴70、70、70、7
0からは上記検電用電極6、6、6、6が露出してい
る。なお、絶縁層4と絶縁体層5との間に雨水などが浸
入しないように、絶縁体層5の両側面にOリング状の突
起を設け、前後の保護ケースの側面とそれぞれを嵌合さ
せて、水密構造にしている。
覆カバーであり、は軸線方向(図に於て左右方向)に進
退する。通常状態ではコイルバネS(6を露出する)に
よって検電用電極6、6、6、6を露出する方向に付勢
されている。被覆カバー12は掛合手段(図示省略)を
有し、検電用電極6、6、6、6を被覆した状態で周方
向に1/4回転させると保護ケース1と掛合し固定でき
るようになっている。被覆カバー12は、通常は検電用
電極6、6、6、6を被覆し、検電時には検電用電極
6、6、6、6を露出する。
6を被覆しているときには接触子60、60、60、6
0は被覆カバー12内面と接触しており、部分放電が生
じるのを防止している。
説明する。通常、検電用電極6、6、6、6は被覆カバ
ー12で被覆されている。検電を行う場合は、被覆カバ
ー12を掛止状態と反対方向に回すと保護ケース1との
掛止状態が解除されコイルばねのバネ力によって検電用
電極6、6、6、6を露出する方向に移動する。そして
低圧検電器を検電用電極6、6、6、6の何れかに接触
させて検電を行う。
場合でも、検電用電極6、6、6、6を埋設している絶
縁体層5は撥水性を有する為に雨滴等の水分が付着でき
ない。従って絶縁体層5の絶縁抵抗が低下せず、検電用
電極と大地間のインピーダンスが変動しないために検電
用電極への分圧も低下せず、十分に検電でき安全性が確
認できる。
構造体と、図3に示した従来の終端接続部または末端処
理部構造体との乾燥状態と、注水状態での動作確認試験
を行なった。 (1)検電器動作確認試験 〈方法〉乾燥状態で、ケーブル導体に AC 3800
Vを印加し、それぞれの検電端子を検電した時の検電器
動作の良否を確認する。 〈測定器〉測定器として下記のものを使用した。 高低圧用検電器 HSA−7型(AC80〜7000V ) 長谷川電気工業製 低圧表示開始電圧:AC65V ±15V 、高圧表示開始電圧:AC300V±50V 低圧用検電器 HT−600(MAX ,AC600V) 長谷川電気工業製 工事用GSテスタ HPL−6C(AC80〜600V) 長谷川電気工業製 (低圧用) 試験結果を表1に示す。表1からも明らかなように実施
例の終端接続部または末端処理部構造体と、従来の終端
接続部または末端処理部構造体(表では現行品として表
示)とは乾燥状態では機器の動作は何れも良好であっ
た。
Vを印加し、検電端子を検電した時の検電器動作の良否
を確認する。 試験結果を表2に示す。表2からも明らかなように実施
例の終端接続部または末端処理部構造体は注水状態でも
動作に支障はなかったが、従来の終端接続部または末端
処理部構造体は注水状態では機器が動作しなかった。
じる。 (1) 降雨中等での作業でも信頼性の高い確実な検電を行
うことが可能となり、作業の安全性向上に大きく作用す
る。 (2) 検電用電極を複数設けることで、検電作業がどの方
向からもできる。
検電用電極を被覆している状態を示す一部破断側面図で
ある。
移動して検電用電極を露出している状態を示す一部破断
側面図である。
す一部破断側面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 高圧バイパスケーブル用終端接続部また
は末端処理部構造体であって、この構造体は、 導体(2) と、 当該導体(2) を被覆している内部半導電層(3) 及び絶縁
層(4) と、 当該絶縁層(4) の表面側に設けてあり撥水性または濡れ
防止手段を有する絶縁体層(5) と、 当該絶縁体層(5) に埋設されており、接触部が絶縁体層
(5) の表面から露出している検電用電極(6、6、6、6) と、 上記導体(2) と内部半導電層(3) 及び絶縁層(4) と絶縁
体層 (5)と検電用電極(6、6、6、6) とを内蔵する保護ケー
ス(1) と、を備え、 上記該保護ケース(1) は上記検電用電極(6、6、6、6) を被
覆しまたは露出する被覆カバー(12)を備えていることを
特徴とする、 高圧バイパスケーブル用終端接続部または末端処理部構
造体。 - 【請求項2】 検電用電極(6、6、6、6) は先端部に揺動可
能な接触子(60、60、60 、60)が被覆カバー(12)側に向けて
付勢されていることを特徴とする、請求項1記載の高圧
バイパスケーブル用終端接続部または末端処理部構造
体。 - 【請求項3】検電用電極(6、6、6、6) は絶縁体層(5) の周
方向に所要の間隔で複数設けてあることを特徴とする、
請求項1または2記載の高圧バイパスケーブル用終端接
続部または末端処理部構造体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7084748A JP2920476B2 (ja) | 1995-03-15 | 1995-03-15 | 高圧バイパスケーブル用終端接続部または末端処理部構造体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7084748A JP2920476B2 (ja) | 1995-03-15 | 1995-03-15 | 高圧バイパスケーブル用終端接続部または末端処理部構造体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08256429A true JPH08256429A (ja) | 1996-10-01 |
JP2920476B2 JP2920476B2 (ja) | 1999-07-19 |
Family
ID=13839323
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7084748A Expired - Fee Related JP2920476B2 (ja) | 1995-03-15 | 1995-03-15 | 高圧バイパスケーブル用終端接続部または末端処理部構造体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2920476B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6760073B1 (en) | 1998-09-18 | 2004-07-06 | Nec Electronics Corporation | Solid-state image sensor |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0230228U (ja) * | 1988-08-11 | 1990-02-26 |
-
1995
- 1995-03-15 JP JP7084748A patent/JP2920476B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0230228U (ja) * | 1988-08-11 | 1990-02-26 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6760073B1 (en) | 1998-09-18 | 2004-07-06 | Nec Electronics Corporation | Solid-state image sensor |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2920476B2 (ja) | 1999-07-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20100175907A1 (en) | Polymer bushing and cable termination using the same | |
US7674979B2 (en) | Synthetic material end for a DC electric cable | |
US3377420A (en) | Device for terminating outdoor electric cables | |
JPH08256429A (ja) | 高圧バイパスケーブル用終端接続部または末端処理部構造体 | |
JP4103259B2 (ja) | 避雷用リード線および避雷システム | |
JPS6118289B2 (ja) | ||
JP4374598B2 (ja) | き電ケーブル監視装置 | |
JP4050847B2 (ja) | 避雷用リード線および避雷システム | |
JP5503993B2 (ja) | 機器直結型端末および機器直結型端末を使用した電力ケーブルの点検方法 | |
JPH0113293Y2 (ja) | ||
JP2955103B2 (ja) | 機器接続用ケーブルヘッド | |
JPH10160781A (ja) | 部分放電検出用電極 | |
JP3280502B2 (ja) | ケーブル端末部 | |
JPH07260870A (ja) | 電力ケーブル直流漏れ電流の測定法 | |
JPS645956Y2 (ja) | ||
JPH062518U (ja) | トリー検出体を有する電力ケーブル | |
JP2612648B2 (ja) | 三相電力ケーブルの絶縁劣化判定方法 | |
JP2918378B2 (ja) | 機器接続用ケーブルヘッド | |
KR101734315B1 (ko) | 지중케이블 진단용 연결케이블 | |
JPH073769Y2 (ja) | 接地線付バイパス用ケーブル | |
JP4150114B2 (ja) | アレスタの動作開始電圧測定方法 | |
JPH0430751Y2 (ja) | ||
JPH05137230A (ja) | ポテンシヤルデイテクタ付t分岐体 | |
JPH063404A (ja) | 送電用ケーブル接続装置の部分放電測定装置 | |
JP2677683B2 (ja) | Cvケーブル用プレハブ型接続部の絶縁診断方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090430 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100430 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110430 Year of fee payment: 12 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |