JPH08256137A - 位相比較型ビット同期確立回路 - Google Patents

位相比較型ビット同期確立回路

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JPH08256137A
JPH08256137A JP5953995A JP5953995A JPH08256137A JP H08256137 A JPH08256137 A JP H08256137A JP 5953995 A JP5953995 A JP 5953995A JP 5953995 A JP5953995 A JP 5953995A JP H08256137 A JPH08256137 A JP H08256137A
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JP
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phase
data
phase difference
clock signal
delay
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JP5953995A
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Shoichi Omori
尚一 大森
Yoshinori Ishii
義則 石井
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L7/00Arrangements for synchronising receiver with transmitter
    • H04L7/02Speed or phase control by the received code signals, the signals containing no special synchronisation information
    • H04L7/033Speed or phase control by the received code signals, the signals containing no special synchronisation information using the transitions of the received signal to control the phase of the synchronising-signal-generating means, e.g. using a phase-locked loop
    • H04L7/0337Selecting between two or more discretely delayed clocks or selecting between two or more discretely delayed received code signals
    • H04L7/0338Selecting between two or more discretely delayed clocks or selecting between two or more discretely delayed received code signals the correction of the phase error being performed by a feed forward loop

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
  • Use Of Switch Circuits For Exchanges And Methods Of Control Of Multiplex Exchanges (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は受信データの正パルス幅又は負パルス
幅が変動し、何れかが狭くなったとしても、その狭幅パ
ルスに位相同期することができ、また通常受信データに
おいてもビット位相同期を行うことができる位相比較型
ビット同期確立回路を提供することを目的とする。 【構成】複数段の遅延手段41〜55で受信データD1
を一定位相量ずつ遅延させ、データD1及び複数の遅延
データD2〜Dnをクロック信号CKによりトリガして
フリップフロップ56に保持し、手段57で隣位相同士
の保持データQ1〜Qnで論理の異なる変化点を2つ検
出し、手段76で2つの変化点の位相差を求め、手段7
7で位相差が信号CKの1周期以下の場合にその位相差
を出力し、この位相差を手段78で1/2とし、手段7
9で1/2位相差値と、最初の変化点の位相値とを加算
し、この加算位相値に対応する位相の、データD1〜D
nを手段80で選択するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は位相比較型ビット同期確
立回路に関する。この位相比較型ビット同期確立回路
は、通信システム等において伝送路上でバースト状に連
続して受信される信号のビット同期を受信装置において
確立するためのものである。
【0002】
【従来の技術】近年、従来の電話加入者に対するサービ
スについて、提供サービスの高度化即ちマルチメディア
化等が計画されつつある。これらサービスの高度化につ
れて、通信される情報量というものは莫大な量となる。
【0003】しかしながら従来のメタリック電話線で可
能なサービスは限られているのが現状である。そこで加
入者伝送路の整備、即ち加入者伝送路の光ファイバ化が
必要不可欠の課題となっている。
【0004】現在、加入者伝送路の光ファイバ化の方式
の1つにPON(Passive Optical Network) というネッ
トワーク形態が提案されている。これは図10に示すよ
うに、親局(電話局)1の終端装置2に接続された1本
の光ファイバ(本線)3を、加入者伝送路区間の途中で
光カプラ4によって分岐し、この分岐された支線である
光ファイバ51 ,52 ,53 ,…,5n-1 ,5n,5
n+1 を多数の加入者の子局61 ,62 ,63 ,…,6
n-1 ,6n ,6n+1 へ接続する方式である。
【0005】親局1からの本線3は、経済的な光ファイ
バ網の構築を目的に1本の光ファイバにて実現される。
従って、光カプラ4にて1本の光ファイバ3に多重され
る各子局61 …6n+1 からの送信信号は何らかの手段よ
って親局1で区別可能な形態で送信(多重)されなくて
はならない。
【0006】このための方式の1つとして、各子局61
…6n+1 から親局1へ向かう上がり方向の信号は、TD
MA(Time Division Multiple Access) 方式による多重
化が行われている。
【0007】即ち、図11に示すように、1フレーム内
に、各子局61 …6n+1 からの上がり信号S1 …Sn+1
(S4 までしか図示せず)を順序よく並べることによ
り、1本の光ファイバ3上に収容される全ての子局61
…6n+1 からの送信信号を多重するものである。
【0008】各加入者の子局61 …6n+1 の送信信号
は、親局1からの下り信号に同期しているため、加入者
側の送信回路から送信されるデータは、基本的に親局1
の装置のクロック信号に対して周波数同期は確立してい
る。
【0009】しかしながら各支線51 …5n+1 の光ファ
イバの長さが子局61 …6n+1 の物理的な配置によって
異なっているため、各子局61 …6n+1 からの送信信号
(バースト信号)のビット位相が子局61 …6n+1 毎に
異なっている。このため親局1の受信回路である終端装
置2では、各子局61 …6n+1 からのバースト信号毎に
ビット位相を確立している。
【0010】図12に終端装置(電話局側加入者終端装
置)2の内部構成図を示す。終端装置2において、8は
波形等化回路、9は波形整形回路、10はビット同期回
路である。
【0011】本線3を伝送してきた各子局61 …6n+1
からの受信信号は、伝送路で減衰しているので先ず波形
等化回路8で増幅される。次に、その増幅されたアナロ
グ信号が、波形整形回路9において論理”1”又は”
0”のディジタル信号に変換される。
【0012】そのディジタル信号のビット同期がビット
同期回路10で確立されるが、従来回路では、バースト
状の信号ではなくユニバーサル(連続)な信号を念頭に
置いており、受信信号に対するビット同期の確立方法と
してはPLO技術を用いている。
【0013】このPLO技術等を用いたビット同期回路
10では、1度ビット同期確立後はそのビット位相が通
信途中で大きく変動しないことを前提としている。従っ
て、ビット同期確立後の動作としては一時的な変動に対
しては積分段数を大きく取ることで安定した同期ビット
クロック信号を得ることができ、これによって受信デー
タの安定した再生が可能であった。
【0014】しかしながら図11に示したように各子局
1 …6n+1 からの送信信号S1 …Sn+1 がバースト状
に受信される場合に対しては、各バースト信号S1 …S
n+1からのビット位相は、図10に示した加入者線路で
ある支線51 …5n+1 の長さによって異なる可能性があ
る。即ち、各バースト信号S1 …Sn+1 毎にビット位相
が異なる可能性がある。
【0015】従って、従来の積分段数、即ち位相制御が
比較的ゆっくりと行われるPLO技術では対応不可能で
あり、各バースト信号S1 …Sn+1 毎にビット同期を確
立する技術が必要となっている。この技術を用いたビッ
ト同期回路が、公知の位相比較型ビット同期確立回路で
ある。
【0016】この従来の位相比較型ビット同期確立回路
を、図13、図14及び図15を参照して説明する。図
13は従来の位相比較型ビット同期確立回路の動作原理
説明図、図14は従来の位相比較型ビット同期確立回路
の構成図、図15は図14の動作説明を行うためのタイ
ミングチャートである。
【0017】但し、図13及び図15においては、説明
を理解し易くするため各加入者からのバースト信号を数
ビット(bit)としているが、実際のサービスでは数
十〜数千bitで構成されている。
【0018】図4に符号12,13,14,15で示す
伝送路上の各加入者から電話局へ送信されるバースト信
号は、基本的には電話局からの下り信号に同期するため
周波数的な同期は取れていると考えられる。
【0019】しかしながら前述したように各加入者毎に
光ファイバ支線51 …5n+1 の長さが異なる可能性が有
り、このため各バースト信号12〜15を、装置内の受
信ビットクロック信号(受信クロック信号)CKが安定
的に打ち抜けないケースが生じる。
【0020】そこで、各バースト信号12〜15を、受
信クロック信号CKが安定して打ち抜ける位置まで遅延
素子等によって符号12′〜15′で示すようにシフト
することによって各バースト信号毎のビットデータの再
生が可能となる。
【0021】このように受信バースト信号を安定して打
ち抜ける位置までシフトする構成が図14に示す位相比
較型ビット同期確立回路である。図14において、17
〜23は遅延素子(DL)であり、各加入者から送られ
てきたバースト信号である受信データD1を、受信クロ
ック信号CKの1周期より小さい遅延量である任意の固
定量ずつ遅延させるものである。各遅延データをD2〜
D8で示す。
【0022】24はフリップフロップ(F/F)であ
り、受信データD1及び遅延データD2〜D8をクロッ
ク信号CKでトリガして保持して出力するものである。
25は位相比較回路であり、F/F24の出力データD
1′〜D8′の内、クロック信号CKに対してセットア
ップ及びホールドマージンの大きいものを認識し、この
認識されたデータを選択するための選択信号SSを出力
するものである。
【0023】26はセレクタ(SEL)であり、選択信
号SSに応じてクロック信号CKに対してセットアップ
及びホールドマージンの大きいデータD1′〜D8′を
選択し、この選択データD9をF/F27へ出力するも
のである。
【0024】F/F27は、選択データD9をクロック
信号CKによってトリガし、このトリガによる保持デー
タを再生データD10として出力するものである。この
ような構成の位相比較型ビット同期確立回路の動作を、
図15を参照して説明する。
【0025】受信データD1は、符号28,29で示す
ように加入者から送信されてきたバースト信号である
が、各バースト信号28,29中には符号30で示すP
R(プリアンブル)、31で示すFR(フレーム)及び
32で示すデータが存在する。
【0026】位相比較型ビット同期確立回路が設けられ
る受信回路は、PR30で受信増幅器の増幅率の調整、
またビット位相の確立を行う。FR31はフレーム同期
を確立するためのものである。
【0027】従って、図14に示す位相比較型ビット同
期確立回路においては、データのPR30の部分でビッ
ト位相の確立が行われる。受信データD1は各遅延素子
17〜23によって図15に示すように所定量ずつ遅延
させられる。この受信データD1及び遅延データD2〜
D8が、時刻t1〜t4で示すクロック信号CKの立ち
上がりエッジでトリガされ、F/F24に保持されたと
すると、F/F24から図15にD1′〜D8′で示す
データが、位相比較回路25及びセレクタ26へ出力さ
れる。
【0028】この出力データD1′〜D8′が入力され
た位相比較回路25は次の動作を行う。まず、各データ
D1′〜D8′の同一タイミングにおけるレベルを隣同
士(図では上下同士)で比較する。これは例えば時刻t
2及びt3間では、データD1′及びD2′のレベルを
比較し、D2′及びD3′、D3′及びD4′、…、D
7′及びD8′のレベルを比較するといったものであ
る。
【0029】次に、その比較から隣同士でレベルの異な
るデータを検出する。時刻t2〜t3の間では、データ
D1′及びD2′、D5′及びD6′が異なっているの
でそれらが検出される。
【0030】この検出されたデータD1′及びD2′、
D5′及びD6′は、全てのデータD1′〜D8′が受
信データD1を一定時間毎に遅延させ、同一クロック信
号CKで打ち抜いて得たものであることから、クロック
信号CKに対して最も打ち抜くマージンが無いものであ
る。
【0031】従って、その検出データD1′及びD2′
と、D5′及びD6′との間のデータD3′及びD4′
が、適正な打ち抜きマージンが得られるものである。そ
こで、位相比較回路25は、検出データD1′及びD
2′と、D5′及びD6′との間のデータD3′及びD
4′の内の何れか1つを選択するような選択信号SSを
セレクタ26へ出力する。
【0032】この選択信号SSが供給されたセレクタ2
6は、データD3′又はD4′を選択し、これが選択デ
ータD9としてF/F27へ出力され、F/F27でそ
の選択データD9がクロック信号CKによって安定的に
トリガされ、再生データD10として出力される。
【0033】以上の動作によって、加入者からのバース
ト信号のビット位相の確立を行うことができる。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した加
入者から送信されてきたバースト信号は、前述でも述べ
たように加入者の光ファイバ支線51 …5n+1 の長さの
違いにより、幅広い波形振幅レベルが存在する。
【0035】これに対応するために、図12に示した波
形等化回路8のアンプには幅広いダイナミックレンジが
要求されるが、バースト毎にレベルの異なる受信信号を
等化するには技術的に困難が有り、結果として波形整形
回路9による波形整形後のデータの論理”1”と”
0”、即ち”1”の部分を正パルス、”0”の部分を負
パルスとした場合に、各パルス幅に変動が生じる。
【0036】図14を参照して説明した従来の位相比較
型ビット同期確立回路では、そのように正パルス幅及び
負パルス幅が変動することが起因する2つの問題があっ
た。1つ目は、正負何れかのパルス幅が小さい場合にそ
の部分の打ち抜きマージンが保証できない問題である。
【0037】パルス幅が小さい場合の例として、図16
に正パルス幅がクロック信号CKの1サイクルに対して
50%、負パルス幅が150%の極端なデータD1を想
定する。また、データD1を打ち抜くビットクロック信
号CKが理想的な位相状態にある場合を想定する。
【0038】これは、データD1のパルス幅の中心が、
クロック信号CKの打ち抜きエッジの位置となるように
データD1をアナログ的に遅延させたものである。しか
しながら、図14に示した位相比較型ビット同期確立回
路の構成例からも明らかなように、受信データD1の遅
延量は遅延素子により量子化されてステップバイステッ
プで遅延させられるため、実際のデータD1とクロック
信号CKとの位相関係は、図17に符号D1′,D1,
D1″で示すような何れかの関係となる可能性がある。
【0039】位相比較型ビット同期確立回路では図15
を参照して説明したように、受信データ及びその遅延デ
ータの各データの同一タイミングにおけるデータ値を隣
同士で比較し、隣同士でデータ値の異なる変化点を2つ
検出し、この検出された変化点の間に存在するデータを
採用する方式を取っている。
【0040】しかし、その変化点は、データの幅の広い
パルス部分で得られるか、狭いパルス部分で得られるか
が明らかでない。このことから、幅の広いパルス部分で
変化点が検出され、これによって打ち抜き位相が決定さ
れた場合、その位相が狭いパルス部分に対して決定され
たものでないため、図17のデータD1′及びD1″の
ように、狭いパルス部分では打ち抜きマージンが保証で
きない問題があった。
【0041】2つ目は、受信データとビットクロック信
号との位相比較が常時行えない問題である。従来の位相
比較型ビット同期確立回路では、受信データの”1”
と”0”の交番が保証されているプリアンブルの部分で
は、”1”又は”0”の部分を打ち抜くようにできる
が、通常受信されるランダムデータでは、図18に示す
データD1のように、例えば”1”が連続する部分があ
るので、同図に示すようにクロック信号CKの立ち上が
りエッジで”1”、”1”、”0”…といった具合に打
ち抜くことができないケースが生じる。
【0042】データのパルス部分の中心部分をクロック
信号CKで打ち抜くようにする場合の方法としては前記
したように、検出変化点の間に存在するデータを採用す
ればよい。しかし、図18のようなケースの場合、デー
タD1の正パルス幅の中心をクロック信号CKの立ち下
がりエッジが打ち抜くようにすると、以降クロック信号
CKによって読みだされるデータ値が”1”、”
0”、”0”、…といった順になり、本来のデータ配列
がシフトする、即ちデータとビットクロック信号との位
相がシフトする問題があった。
【0043】本発明は、このような点に鑑みてなされた
ものであり、受信データの正パルス幅又は負パルス幅が
変動し、何れかが狭くなったとしても、その狭幅パルス
に位相同期することができ、また通常受信データにおい
てもビット位相同期を行うことができる位相比較型ビッ
ト同期確立回路を提供することを目的としている。
【0044】
【課題を解決するための手段】図1に本発明の原理図を
示す。図中、41,42,43,55は複数段の遅延手
段であり、受信データD1を一定位相量ずつ遅延させる
ものである。
【0045】56はフリップフロップであり、受信デー
タD1及び複数段の遅延手段41〜55により遅延され
た複数の遅延データD2〜Dnをクロック信号CKによ
りトリガして保持するものである。
【0046】57は変化点検出手段であり、フリップフ
ロップ56の隣位相同士の保持データQ1〜Qnで論理
の異なる変化点を2つ検出するものである。76は差分
値判定手段であり、変化点検出手段57で検出された2
つの変化点の位相差を求めるものである。
【0047】77は差分値判定手段であり、2つの変化
点の位相差がクロック信号CKの1周期以下である場合
にその位相差を出力するものである。78は除算手段で
あり、差分値判定手段77から出力される位相差を1/
2とするものである。
【0048】79は加算手段であり、位相差の1/2の
値と、その位相差が差分値判定手段76で求められた2
つの変化点の内の最初の変化点の位相値とを加算するも
のである。
【0049】80は選択手段であり、加算手段79で得
られる加算位相値に対応する位相の、受信データD1及
び複数の遅延データD2〜Dnを選択するものである。
【0050】
【作用】上述した本発明によれば、複数段の遅延手段4
1〜55によって受信データD1の位相が一定量ずつ遅
延され、この遅延データD2〜Dnと受信データD1と
がクロック信号CKによってトリガされ、即ちクロック
信号CKに同期状態でフリップフロップ56に保持され
る。
【0051】この保持データQ1〜Qnの内、隣位相同
士で論理”1”又は”0”の異なる変化点が2つ、変化
点検出手段57で検出される。この検出された2つの変
化点の位相差が差分値判定手段76で求められる。
【0052】ここで、2つの変化点の位相差がクロック
信号CKの1周期以下であるか否かが差分値判定手段7
7で判定され、以下であれば位相差が出力される。即
ち、ここで受信データD1の論理”1”を正パルス、”
0”を負パルスとした場合に、理想的には各パルス幅が
クロック信号CKの1周期に対応するが、各々のパルス
幅がずれて一方が1周期のパルス幅よりも狭く、他方が
広くなっている場合に、その広パルス幅に対応する位相
差が無視され、狭パルス幅に対応する位相差のみが後段
の処理に採用されるようになっている。
【0053】その採用された位相差、即ち受信データD
1の狭パルス幅の位相値が除算手段78で1/2とされ
ることによって、狭パルス幅の中央部分の位相が求めら
れる。
【0054】そして、加算手段79によって、1/2位
相差値と、この位相差が差分値判定手段76で求められ
た2つの変化点の内の最初の変化点の位相値、即ちクロ
ック信号CKのトリガ点から最初の変化点までの位相値
とが加算されることによって、トリガ点から狭パルス幅
の中央部分までの位相値が求められる。
【0055】この求められた位相値に対応する位相の、
受信データD1及び複数の遅延データD2〜Dnを選択
手段80で選択することによって、クロック信号CKで
受信データD1の狭パルス幅の中央部分をトリガするこ
とができる。
【0056】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図2は本発明の第1実施例による位相比較
型ビット同期確立回路の構成を示す図であり、図3は図
2の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【0057】まず、第1実施例の位相比較型ビット同期
確立回路による受信データのビット同期を確立するため
の概念を説明する。一般に伝送路から受信されたデータ
に対しては、特性評価の方法としてアイパターンによる
評価が行われる。データの正パルス幅及び負パルス幅の
変動が全く無い理想的な場合は、図4に符号34で示す
アイパターンとなるので、アイパターン34がクロック
信号の打ち抜き幅33に対応する識別余裕のあるものと
なる。
【0058】ところが、正パルス幅及び負パルス幅に変
動がある場合、例えば従来例の説明で用いた図16に示
すデータD1のように、正パルス幅がクロック信号CK
の1周期の50%、負パルス幅が150%のような大き
な変動がある場合、図5に符号36で示すアイパターン
となるので、アイパターン36がクロック信号の打ち抜
き幅35に対応する識別余裕のないものとなる。
【0059】図5に示すアイパターン36の乱れは、狭
いパルス幅(狭パルス幅)と広いパルス幅(広パルス
幅)が存在するためである。ここで狭パルス幅を打ち抜
くことができるようなクロック信号の位相を選択すれ
ば、狭パルス幅及び広パルス幅を問わず常に安定したデ
ータの打ち抜きが可能となる。
【0060】また、常に狭パルス幅にのみ着目すること
によって、従来例の説明で用いた図18に示すようなラ
ンダムデータに対しても、狭パルス幅の2ビット連続
(図18では”1”が連続)を誤って孤立波と見なすこ
と無く常に1ビットの孤立波が検出可能となる。
【0061】このように受信データの狭パルス幅の部分
を検出し、狭パルス幅を打ち抜くことが可能なクロック
信号の位相を見つけ出すようにしたのが、図2に示す第
1実施例の位相比較型ビット同期確立回路である。
【0062】図2において、符号41〜55は15個の
遅延素子、56は16ビットのフリップフロップ(F/
F)、57〜71は15個のイクスクルーシブオア回路
(EXOR回路)、72は15ビット入力−4ビット出
力のプライオリティーエンコーダ、73は4ビット入力
−15ビット出力のデコーダ、74はエンコーダ72及
びデコーダ73で処理されたEXOR回路57〜71の
出力データの反転データとEXOR回路57〜71の出
力データとの論理積演算を、EXOR回路個々の出力デ
ータにおいて行う15個の2入力タイプアンドゲート
(図示せず)から成るアンド回路、75は15ビット入
力−4ビット出力のプライオリティーエンコーダ、76
は減算器、77は判定器、78は除算器、79は加算
器、80はセレクタ(SEL)である。
【0063】また、各構成要素を接続するラインが複数
本のものを1本で示してある場合は、ラインに交差して
示した/記号の上又は横にその本数を示す数値「4」、
「15」及び「16」が記入してある。
【0064】各遅延素子41〜55は、受信データD1
を所定量ずつ遅延させるものである。この遅延データD
2〜D16と受信データD1は、F/F56及びセレク
タ80の16ビット入力端へ出力される。図3に受信デ
ータD1及び遅延データD2〜D16の波形の一例を示
す。
【0065】但し、各遅延素子41〜55は、従来例で
説明したデータの変化点がクロック信号CKのいかなる
位相に対しても最低2箇所検出できるように、その各遅
延素子41〜55の合計遅延量がクロック信号CKの2
周期分以上の遅延量で、この遅延量を変化点が2箇所検
出できるステップ数に分割した場合に対応する遅延素子
数とされている。
【0066】F/F56は受信データD1及び遅延デー
タD2〜D16をトリガして保持し、この保持データQ
1〜Q16をEXOR回路57〜71の入力端へ出力す
る。この出力は、F/F56の1ビット目出力端から出
力される保持データQ1をEXOR回路57の一入力端
へ出力し、2ビット目出力端から出力される保持データ
Q2をEXOR回路57の他入力端及びEXOR回路5
8の一入力端へ出力し、3ビット目出力端から出力され
る保持データQ3をEXOR回路58の他入力端及びE
XOR回路59の一入力端へ出力し、…、15ビット目
出力端から出力される保持データQ15をEXOR回路
70の他入力端及びEXOR回路71の一入力端へ出力
し、16ビット目出力端から出力される保持データQ1
6をEXOR回路71の他入力端へ出力するようになっ
ている。
【0067】即ち、図3に示す受信データD1及び遅延
データD2〜D16がクロック信号CKの時刻t1の立
ち上がりエッジでトリガされると、同図に示すように、
保持データQ1が”1”、Q2〜Q13が”0”、Q1
4〜Q16が”1”となり、時刻t2の立ち上がりエッ
ジでトリガされると、保持データQ1〜Q5が”0”、
Q6〜Q9が”1”、Q10〜Q13が”0”、Q14
〜Q16が”0”となる。
【0068】EXOR回路57〜71は、2箇所の変化
点(第1及び第2変化点)を求めるものであり、F/F
56から出力される16ビットの保持データQ1〜Q1
6を隣同士で排他的論理和演算を行うことによって、隣
同士の保持データQ1〜Q16のデータ値”1”又は”
0”が異なっている変化点を求めるものである。
【0069】保持データQ1〜Q16のデータ値”1”
又は”0”が同一であればEXOR回路57〜71の出
力データE1〜E15が”0”となり、異なっていれば
変化点を示す”1”となる。
【0070】図3に示す時刻t1とt2間の第1領域で
は、第1EXOR回路57に入力される保持データQ1
が”1”でQ2が”0”なので出力データE1が”1”
となり、第13EXOR回路69に入力される保持デー
タQ13が”0”でQ14が”1”なので出力データE
13が”1”となる。他のEXOR回路の出力データ
は”0”となる。
【0071】また、時刻t2とt3間の第2領域では、
第5EXOR回路61に入力される保持データQ5が”
0”でQ6が”1”なので出力データE5が”1”とな
り、第9EXOR回路65に入力される保持データQ9
が”1”でQ10が”0”なので出力データE9が”
1”となる。他のEXOR回路の出力データは”0”と
なる。
【0072】プライオリティーエンコーダ72は、第1
変化点を符号値として出力するものであり、15ビット
入力データE1〜E15を符号化して4ビット出力デー
タで示される第1変化点値P1として出力する。
【0073】即ち、クロック信号CKの同一周期単位で
入力されるEXOR回路57〜71の出力データE1〜
E15の内、数の小さいビットのデータのみを”1”と
し、この”1”のビット数を第1変化点値P1として、
デコーダ73、減算器76及び加算器79へ出力するも
のである。
【0074】デコーダ73は、4ビットの第1変化点値
P1を15ビットのデータに復号化し、この復号化され
た15ビットのデータDC1をアンド回路74の各2入
力タイプアンドゲートの一方の反転入力端へ出力するも
のである。
【0075】アンド回路74は、各2入力タイプアンド
ゲートの一方の反転入力端に入力される15ビットのデ
ータDC1と、他方の入力端に入力されるEXOR回路
57〜71の出力データE1〜E15との論理積演算を
行い、この結果の15ビットのデータAD1を出力する
ものである。
【0076】プライオリティーエンコーダ75は、第2
変化点を符号値として出力するものであり、15ビット
のデータAD1を符号化して4ビット出力データで示さ
れる第2変化点値P2として出力する。
【0077】即ち、クロック信号CKの同一周期単位で
入力される15ビットのデータAD1の内、数の小さい
ビットのデータのみを”1”とし、この”1”のビット
数を第2変化点値P2として、減算器76へ出力するも
のである。
【0078】従って、図3に示す第1領域では、前段の
プライオリティーエンコーダ72において、1ビット目
の入力データE1が”1”なので、第1変化点値P1が
「1」となる。この「1」の第1変化点値P1は、デコ
ーダ73によって15ビットのデータDC1に復号化さ
れる。即ち、1ビット目のみが”1”で他のビットが全
て”0”のデータDC1となる。
【0079】アンド回路74においては、15ビットの
データDC1の反転データと、EXOR回路57〜71
の15ビットの出力データE1〜E15との論理積演算
が行われる。
【0080】即ち、15ビットのデータDC1の反転デ
ータは1ビット目のみが”0”であり、15ビットの出
力データE1〜E15は、1ビット目と13ビット目の
みが”1”なので、アンド回路74の出力データAD1
は13ビット目のみが”1”となる。
【0081】この13ビット目のみが”1”の15ビッ
トのデータAD1がプライオリティーエンコーダ75に
入力されると、第2変化点値P2が「13」となる。従
って、第1領域では、「1」の第1変化点値P1と、
「13」の第2変化点値P2とが求められる。同様に、
第2領域では、「5」の第1変化点値P1と、「9」の
第2変化点値P2とが求められる。
【0082】次に、減算器76は、各々4ビットで示さ
れる第2変化点値P2から第1変化点値P1を減算し、
この4ビットの減算値SU1を出力するものである。即
ち、第1領域では減算値SU1が「12」、第2領域で
は減算値SU1が「4」となる。
【0083】判定器77は、減算値SU1が「8」以下
であるか否かを判定し、「8」より大きい数値のものは
無視し、「8」以下のものを、4ビットの判定データJ
U1として出力する。
【0084】ここで「8」より大きい数値を無視するよ
うにしたのは、各遅延素子41〜55で1つのクロック
信号CKの周期を16等分するようにしたので、受信デ
ータD1の狭パルス幅部分の検出条件として遅延素子8
ステップ分以下の幅が条件となるからである。
【0085】即ち、変化点間の位相差(減算値SU1)
がクロック信号CKの1周期分以上の場合には、このパ
ルスは広パルス幅と判定し、判定器77以降の処理は行
わず、変化点間の位相差が1周期分に入っていればそれ
以降の処理を開始する。
【0086】従って、判定器77においては、第1領域
で求められた減算値SU1の「12」が無視され、第2
領域で求められた減算値SU1の「4」が、4ビットの
判定データJU1として除算器78へ出力される。
【0087】除算器78は、判定データJU1を1/2
することによって、変化点の位相差の1/2を求め、こ
の結果を除算値DI1として出力するものである。即
ち、判定データJU1の「4」が1/2され、この結果
の「2」が除算値DI1として加算器79へ出力され
る。
【0088】加算器79は、前段のプライオリティーエ
ンコーダ72から出力される第1変化点値P1と除算値
DI1とを加算することによって、クロック信号CKの
立ち上がりエッジによってその狭パルス幅の中央部分が
打ち抜かれる位相の受信データD1若しくは遅延データ
D2〜D16を選択するための選択信号SS1を求める
ものである。
【0089】即ち、第2領域で得られた第1変化点値P
1の「5」と、除算値DI1の「2」とが加算され、こ
の結果の「7」に対応する第7遅延データD7を選択す
るための「7」の選択信号SS1がセレクタ80へ出力
される。
【0090】セレクタ80は、選択信号SS1の値に対
応する番号の受信データD1若しくは遅延データD2〜
D16を選択して出力するものである。即ち、選択信号
SS1の「7」に対応する第7遅延データD7が選択さ
れて出力される。
【0091】以上説明した第1実施例の位相比較型ビッ
ト同期確立回路によれば、受信データD1の論理”1”
の正パルスと”0”の負パルスとにパルス幅変動が生じ
ている場合に、その狭パルスの中心をクロック信号CK
で打ち抜けるようにすることが可能となる。広パルスに
対しては何ら制御を行わないようになされる。
【0092】このように狭パルスの検出を行えるの
で、”1”及び”0”の交番が保証されていないプリア
ンブル以外の通常データであっても、その孤立波を検出
することが可能となる。
【0093】即ち、加入者データの部分からもデータと
クロック信号との位相関係の微調整が可能となり、長い
バースト信号に対しても安定したデータとクロック信号
の位相関係を保証することが可能となる。
【0094】次に、第2実施例を図6を参照して説明す
る。図6に示す第2実施例において図2に示した第1実
施例の各部に対応する部分には同一符号を付し、その説
明を省略する。
【0095】図6に示す第2実施例は、変化点を3箇所
検出し、第1変化点及び第2変化点の位相差と、第2変
化点及び第3変化点の位相差との小さい方の位相差から
狭パルスを検出することによって、各遅延素子41〜5
5による遅延量に誤差が大きい場合でも狭パルスを検出
できるようにしたものである。
【0096】図6において、図2に示した構成要素に新
たに加えた構成要素は、符号82で示すデコーダ、83
で示すアンド回路、84で示すプライオリティーエンコ
ーダ、85で示す減算器、86で示す比較器、87及び
88で示す選択器である。
【0097】デコーダ82は、4ビットの第2変化点値
P2を15ビットのデータに復号化し、この復号化され
た15ビットのデータDC2をアンド回路83の図示せ
ぬ15個の3入力タイプアンドゲートの第2反転入力端
へ出力するものである。
【0098】アンド回路83は、各3入力タイプアンド
ゲートの第1反転入力端に入力される15ビットのデー
タDC1と、第2反転入力端に入力されるデータDC2
と、入力端に入力されるEXOR回路57〜71の出力
データE1〜E15との論理積演算を行い、この結果の
15ビットのデータAD2を出力するものである。
【0099】プライオリティーエンコーダ84は、第3
変化点を符号値として出力するものであり、15ビット
のデータAD2を符号化して4ビット出力データで示さ
れる第3変化点値P3として減算器85へ出力するもの
である。
【0100】減算器85は、各々4ビットで示される第
3変化点値P3から第2変化点値P2を減算し、この4
ビットの減算値(位相差)SU2を出力するものであ
る。比較器86は、減算値SU1とSU2との何れが小
さいかを比較によって求め、この比較結果を選択データ
CC1として各選択器87,88へ出力する。
【0101】選択器87は、小さいほうの減算値SU1
又はSU2、即ち位相差を選択データCC1に応じて選
択して出力する。ここでは第1変化点値P1及び第2変
化点値P2の位相差と、第2変化点値P2及び第3変化
点値P3の位相差との何れが小さいかが選択されること
によって狭パルス幅が求められるようになっている。
【0102】選択器88は、選択データCC1が減算値
SU1が小さいことを示すものであれば第1変化点値P
1を選択し、減算値SU2が小さいことを示すものであ
れば第2変化点値P2を選択して出力する。
【0103】従って、減算値SU2が小さい場合、第2
変化点値P2と第3変化点値P3との位相差(減算値S
U2)が選択器87で選択され、この選択された位相差
が除算器78で1/2とされ、加算器79によって、そ
の1/2の位相差(除算値DI1)に、第2変化点値P
2が加算され、これによって、クロック信号CKの立ち
上がりエッジによって、その狭パルス幅の中央部分が打
ち抜かれる位相の受信データD1若しくは遅延データD
2〜D16を選択するための選択信号SS1が求められ
る。
【0104】以上説明した第2実施例によれば、各遅延
素子41〜55による遅延量に誤差が大きい場合でも、
受信データD1の論理”1”の正パルスと”0”の負パ
ルスとにパルス幅変動が生じている場合に、その狭パル
スの中心をクロック信号CKで打ち抜けるようにするこ
とが可能となる。
【0105】次に、第3実施例を図7を参照して説明す
る。図7に示す第3実施例において図2に示した第1実
施例の各部に対応する部分には同一符号を付し、その説
明を省略する。
【0106】図7に示す第3実施例は、図2に示したプ
ライオリティーエンコーダ72〜加算器79間の回路の
遅延時間が、クロック信号CKの1周期時間よりも大き
い場合に、クロック信号CKの1周期内で狭パルスの適
正な打ち抜き箇所を検出できるようにしたものである。
【0107】図7において、図2に示した構成要素に新
たに加えた構成要素は、符号89で示す1/n分周回
路、90,91,92で示すn個のフリップフロップ、
93,94,95で示すn個のφ1〜φn用判定回路、
96で示す位相決定回路である。
【0108】分周回路89はクロック信号CKを1/
1、1/2、…、1/n分周し、1/1クロック信号φ
1、1/2クロック信号φ2、…、1/nクロック信号
φnを出力する。
【0109】フリップフロップ90〜92は、1/1ク
ロック信号φ1、1/2クロック信号φ2、…、1/n
クロック信号φnの数と同数用意されており、EXOR
回路57〜71の出力データE1〜E15を、各クロッ
ク信号φ1〜φnでトリガして保持する。φ1〜φn用
判定回路93〜95は、各々図12に示したプライオリ
ティーエンコーダ72〜加算器79間の回路から構成さ
れるものであり、各フリップフロップ90〜92の保持
データ、即ちEXOR回路57〜71の出力データE1
〜E15がプライオリティーエンコーダ72に入力され
るようになっている。
【0110】即ち、各クロック信号φ1〜φnの1周期
内で、第1実施例で説明した受信データD1の狭パルス
の中央部分を打ち抜くための位相を選択するための選択
データSS1〜SSnを出力する。
【0111】位相決定回路96は、各クロック信号φ1
〜φnに応じて選択データSS1〜SSnを選択してセ
レクタ80へ出力するものであり、図8に示す構成とな
っている。
【0112】即ち、図8に示すように、各クロック信号
φ1〜φnをデコーダ98によって順次デコードし、セ
レクタ97でそのデコードされたクロック信号φ1〜φ
nに対応する選択データSS1〜SSnを選択し、この
選択されたデータSS1〜SSnを、クロック信号CK
でトリガしてフリップフロップ99に保持して図7に示
すセレクタ80へ出力するものである。
【0113】このように構成することによって、クロッ
ク信号CKが高速であっても、受信データD1の狭パル
スの適正な打ち抜き位相を検出することができる。ま
た、位相決定回路96を図9に示すような多数決回路1
00を用いて構成してもよい。多数決回路100は、選
択データSS1〜SSnの内、同じ選択位相を示す数が
多いものを検出して図7に示すセレクタ80へ出力する
ものである。
【0114】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の位相比較
型ビット同期確立回路によれば、受信データの正パルス
幅又は負パルス幅が変動し、何れかが狭くなったとして
も、その狭幅パルスに位相同期することができる効果が
あり、また論理”1”及び”0”の交番以外の受信デー
タにおいてもビット位相同期を行うことができる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の第1実施例による位相比較型ビット同
期確立回路の構成を示す図である。
【図3】図2に示す第1実施例回路の動作を説明するた
めのタイミングチャートである。
【図4】理想的なアイパターンを示す図である。
【図5】パルス幅変動時のアイパターンを示す図であ
る。
【図6】本発明の第2実施例による位相比較型ビット同
期確立回路の構成を示す図である。
【図7】本発明の第3実施例による位相比較型ビット同
期確立回路の構成を示す図である。
【図8】図7に示す位相決定回路の構成を示す図であ
る。
【図9】図7に示す位相決定回路の他の構成を示す図で
ある。
【図10】PONによる加入者収容形態を示す図であ
る。
【図11】TDMA方式を説明するための図である。
【図12】電話局側加入者線終端装置の構成を示す図で
ある。
【図13】従来の位相比較型ビット同期確立回路の動作
原理を説明するための図である。
【図14】従来の位相比較型ビット同期確立回路の構成
を示す図である。
【図15】図14に示す従来回路の動作を説明するため
のタイミングチャートである。
【図16】従来例の問題点を説明するための第1の図で
ある。
【図17】従来例の問題点を説明するための第2の図で
ある。
【図18】従来例の問題点を説明するための第3の図で
ある。
【符号の説明】
41,42,43,55 遅延手段 56 フリップフロップ 57 変化点検出手段 76 差分算出手段 77 差分値判定手段 78 除算手段 79 加算手段 80 選択手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信データをクロック信号で適正にトリ
    ガできるようにビット位相を合わせる位相比較型ビット
    同期確立回路において、 前記受信データを一定位相量ずつ遅延させる複数段の遅
    延手段と、 該受信データ及び該複数段の遅延手段により遅延された
    複数の遅延データを該クロック信号によりトリガして保
    持するフリップフロップと、 該フリップフロップの隣位相同士の保持データで論理の
    異なる変化点を2つ検出する変化点検出手段と、 該変化点検出手段で検出された2つの変化点の位相差を
    求める差分算出手段と、 該位相差が該クロック信号の1周期以下である場合に該
    位相差を出力する差分値判定手段と、 該差分値判定手段から出力される位相差を1/2とする
    除算手段と、 該位相差の1/2の値と、その位相差が求められた前記
    2つの変化点の内の最初の変化点の位相値とを加算する
    加算手段と、 該加算手段で得られる加算位相値に対応する位相の、前
    記受信データ及び前記複数の遅延データを選択する選択
    手段とを具備したことを特徴とする位相比較型ビット同
    期確立回路。
  2. 【請求項2】 前記複数段の遅延手段の合計遅延量が前
    記クロック信号の2周期以上の遅延量であって、該複数
    段の遅延手段の数が、該クロック信号の1周期内に前記
    2つの変化点が存在するように前記受信データの位相を
    遅延できる数であることを特徴とする請求項1記載の位
    相比較型ビット同期確立回路。
  3. 【請求項3】 前記差分値判定手段が、前記2つの変化
    点の位相差に対応する前記遅延手段の数と該遅延手段1
    個の遅延量とを乗算することによって該位相差を求め、
    この求められた位相差が前記クロック信号の1周期以下
    であるか否かを判定することを特徴とする請求項1又は
    2記載の位相比較型ビット同期確立回路。
  4. 【請求項4】 受信データをクロック信号で適正にトリ
    ガできるようにビット位相を合わせる位相比較型ビット
    同期確立回路において、 前記受信データを一定位相量ずつ遅延させる複数段の遅
    延手段と、 該受信データ及び該複数段の遅延手段により遅延された
    複数の遅延データを該クロック信号によりトリガして保
    持するフリップフロップと、 該フリップフロップの隣位相同士の保持データで論理の
    異なる変化点を3つ検出する変化点検出手段と、 該変化点検出手段で検出された3つの変化点の内、第1
    及び第2変化点の第1位相差と、第2及び第3変化点の
    第2位相差とを求める差分算出手段と、 該該第1位相差と該第2位相差との小さいほうを出力す
    る差分値判定手段と、 該差分値判定手段から出力される位相差を1/2とする
    除算手段と、 該1/2の値の位相差が、前記第1位相差から算出され
    た場合に前記第1変化点の位相値と該1/2位相差値と
    を加算し、前記第2位相差から算出された場合に前記第
    2変化点の位相値と該1/2位相差値とを加算する加算
    手段と、 該加算手段で得られる加算位相値に対応する位相の、前
    記受信データ及び前記複数の遅延データを選択する選択
    手段とを具備したことを特徴とする位相比較型ビット同
    期確立回路。
  5. 【請求項5】 受信データをクロック信号で適正にトリ
    ガできるようにビット位相を合わせる位相比較型ビット
    同期確立回路において、 前記受信データを一定位相量ずつ遅延させる複数段の遅
    延手段と、 該受信データ及び該複数段の遅延手段により遅延された
    複数の遅延データを該クロック信号によりトリガして保
    持するフリップフロップと、 該フリップフロップの隣位相同士の保持データで論理の
    異なる変化点を2つ検出する変化点検出手段と、 前記クロック信号を1/1〜1/n分周する分周手段
    と、 該1/1〜1/n分周クロック信号により前記2つの変
    化点を保持するn個の保持手段と、 該保持された2つの変化点の位相差を求め、該位相差が
    前記クロック信号の1周期以下の場合に該位相差を1/
    2とし、この1/2位相差値と、該保持された2つの変
    化点の内の最初の変化点の位相値とを加算するn個の判
    定手段と、 前記1/1〜1/n分周クロック信号の何れかに対応す
    る該n個の判定手段で得られた加算位相値を選択する位
    相決定手段と、 該位相決定手段で得られる加算位相値に対応する位相
    の、前記受信データ及び前記複数の遅延データを選択す
    る選択手段とを具備したことを特徴とする位相比較型ビ
    ット同期確立回路。
  6. 【請求項6】 前記位相決定手段が前記n個の判定手段
    で得られた加算位相値を選択する際に、同じ位相を示す
    数が最も多い加算位相値を選択するようにしたことを特
    徴とする請求項5記載の位相比較型ビット同期確立回
    路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1096680A2 (en) * 1999-10-28 2001-05-02 Xerox Corporation A pulse width modulation circuit
US7251304B2 (en) 2002-03-22 2007-07-31 Ricoh Company, Ltd. Bit synchronizing circuit configured to obviate errors from meta-stability
JP2010198590A (ja) * 2009-01-30 2010-09-09 Nikon Corp データ転送装置およびカメラ

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