JPH08254916A - 加熱定着装置 - Google Patents

加熱定着装置

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Publication number
JPH08254916A
JPH08254916A JP8208595A JP8208595A JPH08254916A JP H08254916 A JPH08254916 A JP H08254916A JP 8208595 A JP8208595 A JP 8208595A JP 8208595 A JP8208595 A JP 8208595A JP H08254916 A JPH08254916 A JP H08254916A
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JP
Japan
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heating roller
heating
temperature
fixing device
roller
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Application number
JP8208595A
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English (en)
Inventor
Hiroto Sato
弘人 佐藤
Ryutaro Tada
龍太郎 多田
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Ushio Denki KK
Ushio Inc
Original Assignee
Ushio Denki KK
Ushio Inc
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Publication date
Application filed by Ushio Denki KK, Ushio Inc filed Critical Ushio Denki KK
Priority to JP8208595A priority Critical patent/JPH08254916A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 予熱時間が短く定着動作を直ちに行うことが
でき、なおかつ、待機状態および定着動作状態における
温調時に加熱ローラの表面温度変動が少なく、良好な定
着性能が得られる加熱定着装置を提供することにある。 【構成】 加熱ローラ10と、この加熱ローラ10に対
向して圧接するように配置された加圧ローラ20との間
に、未定着トナーよりなるトナー像が形成された記録材
を通過させることにより、前記未定着トナーを加圧下で
加熱してトナー像を記録材に定着させるように構成され
た加熱定着装置であって、前記加熱ローラ10は、円筒
状基材11と、その内部空間に配置されたヒータランプ
120と、この円筒状基材11の外表面上に形成された
絶縁膜12と、この絶縁膜12上に形成された発熱抵抗
パターン13と、この発熱抵抗パターン13に電流を流
すための給電リング31(32)とを備えてなることを
特徴とする加熱定着装置

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は加熱定着装置に関し、更
に詳しくは、電子写真複写機、レーザプリンタ、ファク
シミリ等においてトナー像の定着に用いるヒートローラ
方式の加熱定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真複写機等において、記録材上に
形成されたトナー像を加熱定着させるための方式とし
て、従来より、加熱ローラとこれに対接配置された加圧
ローラとの間に、未定着トナー像よりなるトナー像が形
成された記録材を通過させることにより、前記未定着ト
ナー像を記録材に定着させるヒートローラ方式が広く知
られている。
【0003】ヒートローラ方式による従来の定着装置に
おいては、例えば特公平3−45248号公報や特開平
5−19659号公報に記載されているように、フッ素
樹脂などからなる離型性被覆膜が外表面に形成された中
空金属パイプの内部空間に、ハロゲンランプ等のヒータ
ランプが挿入配置された加熱ローラが構成されている。
【0004】例えば、朝一番、あるいは装置の長期休止
後に装置を立ちあげる場合は、まず、前記ヒータランプ
を点灯させ、ヒータランプからの輻射熱によって加熱ロ
ーラを加熱し、その外表面を定着可能温度(例えば18
0℃程度)まで昇温する(以下「予熱」ともいう)。加
熱ローラの外表面が定着可能温度に達した後において、
加熱ローラの表面温度はその温度を設定温度として温調
される(以下「待機」ともいう)。これは、加熱ローラ
の表面温度を検知する温度センサからの信号によって、
ヒータランプへの供給電力を制御することで行われる。
温調された加熱ローラと加圧ローラとの間に記録材を通
過させること(以下「定着動作」ともいう)により、未
定着トナーが加圧下で加熱されてトナー像が記録材に定
着される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかして、例えば電子
写真複写機等によって連続的に画像を形成する場合に
は、短時間で多量の定着処理を行う必要があり、このよ
うな使用形態においても良好な定着性能を維持するため
には、加熱ローラの表面温度が定着処理によって著しく
低下することがないよう、その熱容量をある程度大きく
しなければならない。
【0006】加熱ローラの熱容量が大きい場合には、ヒ
ータランプへの通電を開始してから加熱ローラの外表面
が定着可能温度に達するまでの時間(以下「予熱時間」
ともいう)として通常30秒〜3分程度と長い時間を必
要とする。ここに、消費電力の大きなヒータランプを搭
載することによって、予熱時間を短縮することが考えら
れる。しかしながら、大電力のヒータランプを加熱源と
して用いた場合、予熱時間はある程度短縮されるが、一
方で、待機状態および定着動作状態における温調時の加
熱ローラの表面温度の時間的変動が大きくなるという欠
点が増長される。温調時の加熱ローラの温度変動は、加
熱ローラの温度変化に温度センサの応答が追随しきれな
いことがその原因である。大電力のヒータランプを用い
た場合、ヒータランプ点灯時の加熱ローラの昇温速度が
大きくなるため、従って、温度変動も大きくなるもので
ある。
【0007】未定着トナーを記録材に良好に定着するた
めには、加熱ローラの温度を定着に適当な温度範囲にし
ておく必要があり、加熱ローラの温度変動が大きい場合
には、良好な定着性能を得られない場合がある。このよ
うに、従来のヒートローラ方式による定着装置において
は、予熱時間を短縮するために大電力のヒータランプを
用いると、待機状態および定着動作状態における温調時
の加熱ローラの温度変動が増大し、定着性にムラを生ず
るという欠点があった。
【0008】本発明は、以上のような事情に基づいてな
されたものである。本発明の目的は、予熱時間が短くて
定着動作を直ちに行うことができ、なおかつ、待機状態
および定着動作状態における温調時の加熱ローラの表面
温度変動が小さく、良好な定着性能が得られる定着加熱
装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の加熱定着装置
は、加熱ローラと、この加熱ローラに対向して圧接する
よう配置された加圧ローラとの間に、未定着トナーより
なるトナー像が形成された記録材を通過させることによ
り、前記未定着トナーを加圧下で加熱してトナー像を記
録材に定着させるよう構成された加熱定着装置であっ
て、前記加熱ローラは、円筒状基材と、この円筒状基材
の内部空間に、円筒状基材の管軸に沿うように配置され
たヒータランプと、この円筒状基材の外表面上に形成さ
れた絶縁膜と、この絶縁膜上に形成された、導電成分と
して銀を含む帯状体よりなる発熱抵抗パターンと、この
発熱抵抗パターンに電流を流すための給電リングとを備
えてなることを特徴とする。
【0010】
【作用】加熱ローラの急速な昇温が必要とされる予熱時
には、発熱抵抗パターンとヒータランプの両者に電流を
流すことによって加熱ローラを予熱する。給電リング間
に電圧を印加すると、発熱抵抗パターンに電流が流れて
ジュール熱が発生し、このジュール熱によって、加熱ロ
ーラが直接的に加熱される。また、ヒータランプに電流
を流すことによって、ヒータランプを構成するフィラメ
ントが赤熱し、このフィラメントからの熱輻射によって
加熱ローラは内面から加熱される。加熱ローラの表面温
度が所定の温度に達して待機状態あるいは定着動作状態
に入った後は、ヒータランプへの通電を遮断し、発熱抵
抗パターンのみを加熱源として温調する。予熱時には、
発熱抵抗パターンおよびヒータランプの両者によって加
熱ローラは加熱昇温されるため、予熱時間を短くするこ
とができる。一方、待機状態あるいは定着動作状態にお
いては、発熱抵抗パターンのみを加熱源として温調され
るので、温調時の加熱ローラの温度変動は小さい。従っ
て、後述する実施例の結果からも明らかなように、予熱
時間が短くて定着動作を直ちに行うことができ、なおか
つ、待機状態および定着動作状態における温調時の加熱
ローラの表面温度変動が小さく、良好な定着性能を得る
ことができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、本発明の加熱定着装置の一例を示す一部
破断正面図、図2は図1におけるA−A矢視断面図であ
る。
【0012】図1および図2において、10は加熱ロー
ラであり、加熱ローラ10は耐熱性の加熱ローラ軸受け
41,42を介して保持枠1の側面に回転自在に保持さ
れている。31および32は、加熱ローラ10を構成す
る給電リング、51(52)は、給電リング31(3
2)に電圧を印加するための給電ブラシ、53(54)
は、給電ブラシ51(52)を保持するためのブラシホ
ルダである。61は加熱ローラ10を回転駆動するため
の駆動ギアである。この駆動ギア61は、加熱ローラ1
0の一端部に設けられた切り欠き部と嵌合しており、図
示しない駆動モータからの回転動力が駆動ギア61を介
して加熱ローラ10に伝達されるようになっている。
【0013】20は加圧ローラであり、この加圧ローラ
20は、金属製ロッド22とその周囲に形成された耐熱
性を有する弾性皮膜層21とにより構成され、その母線
方向が加熱ローラ10の母線方向と一致するように配置
されている。加圧ローラ20の両端部は、加圧ローラ軸
受け71,72を介して軸受け板73,74に回転自在
かつ昇降自在に保持されている。
【0014】軸受け板73(74)は、ネジ75(7
6)によって保持枠1に固定されている。81および8
2は加圧板であり、加圧板81(82)は、図示しない
ヒンジピンによって軸受け板73(74)に回転自在に
保持されている。83および84は引張りバネであり、
引張りバネ83(84)は、その上端が保持枠1に固定
され、下端が加圧板81(82)に固定されており、加
圧板81(82)に対して上方への引張り力を与えてい
る。そして、引張りバネ83(84)による引張り力が
与えられた加圧板81(82)には、ヒンジピンを中心
とする回転力が生じて加圧ローラ軸受け71(72)を
押し上げる。これにより、加圧ローラ20が上昇して加
熱ローラ10と対向して圧接される。この状態におい
て、駆動ギア61を介して加熱ローラ10を回転させる
と、これに従動して加圧ローラ20が回転する。
【0015】120は加熱ローラ10の内部空間に、加
熱ローラ10の中心軸に沿って挿入配置されたヒータラ
ンプである。121はヒータランプを構成する石英ガラ
ス製のバルブで、バルブ121の内部にはタングステン
からなるフィラメント122が挿入配置され、フィラメ
ント122はサポータ123によって懸架・保持されて
いる。124,125はヒータランプ120を構成す
る、セラミック製のベースであり、ベース124(12
5)はヒータランプ保持板2(3)によって保持されて
いる。フィラメント122の一端部はリード線126と
継電されており、フィラメント122の他方の端部はリ
ード線127と継電されている。
【0016】106(105)は、給電ブラシ51(5
2)と継電接続されたリード線である。141,142
は一対のコネクタであり、コネクタ141には、給電ブ
ラシ51と継電接続されたリード線106と、ヒータラ
ンプ120のフィラメント122と継電接続されたリー
ド線126とが電気的に接続される。コネクタ142に
は、リード線101が接続されており、リード線101
は、接続端子102を介して温度感知リレー90の一方
の端子体91と電気的に接続されている。温度感知リレ
ー90の他方の端子体92は、接続端子103を介して
リード線104と電気的に接続されている。コネクタ1
41とコネクタ142とは嵌合しており、各コネクタに
接続されたリード線106,126および101はすべ
て、互いに継電接続される。結局、リード線104と、
リード線126およびリード線106は温度感知リレー
90およびコネクタ141,142を介してすべて継電
接続されている。リード線104、リード線105およ
びリード線127はそれぞれ図示しない電源に接続され
ている。
【0017】図3は、加熱ローラの具体的構成を示す一
部破断正面図、図4は、図3におけるB−B矢視断面
図、図5は、加熱ローラ10を構成する発熱抵抗パター
ンの展開図である。
【0018】図3および図4に示すように、本発明の加
熱定着装置を構成する加熱ローラ10は、円筒状基材1
1と、この円筒状基材11の管軸に沿って配置されたヒ
ータランプ120と、この円筒状基材11の外表面上に
形成された絶縁膜12と、この絶縁膜12上に形成され
た発熱抵抗パターン13と、この発熱抵抗パターン13
を被覆するように形成された保護膜14と、この保護膜
14上に形成された離型層15と、発熱抵抗パターン1
3に電流を流すための給電リング31,32とを備えて
なる回転自在の棒状発熱体よりなる。図3において、1
31は、発熱抵抗パターン13の一端部に設けられた終
端電極である。
【0019】円筒状基材11は、マグネシウムおよびケ
イ素などを微量に含むアルミニウム合金よりなり、外径
20mm,肉厚1mm、全長293mmの円筒状の部材
である。円筒状基材11は、加熱ローラ10表面におけ
る温度ムラを防止する観点から熱伝導率の大きい金属材
料、特に、熱伝導率が100W/(m・K)以上の金属
材料よりなることが好ましく、具体的にはアルミニウム
合金よりなることが好ましい。アルミニウム合金を円筒
状基材として用いることにより、加熱ローラ10の表面
温度を更に均一なものとすることができる。
【0020】円筒状基材11上に形成された絶縁膜12
はアルミナ(Al2 3 )あるいはシリカ(SiO2
等の絶縁体より構成される。ここで、絶縁膜12の膜厚
は50〜100μmであることが好ましく、本実施例で
は厚さ約70μmのアルミナ(Al2 3 )である。絶
縁膜12の膜厚を100μm以下と薄くすることによ
り、発熱抵抗パターン13において発生したジュール熱
が円筒状基材11に迅速に伝わるので予熱時間を更に短
縮することができる。
【0021】発熱抵抗パターン13は幅2mm、厚さ1
0μmの帯状体よりなり、導電性物質として銀を含有す
る。本発明においては、発熱抵抗パターン13を構成す
る導電性物質として、銀−パラジウム(Ag−Pd)合
金が用いられる。発熱抵抗パターン13の厚さは、寿命
信頼性(耐久性)およびパターン形成方法などを考慮し
て選択され、具体的には5〜20μmの範囲とされ、好
ましくは10〜15μmの範囲とされる。発熱抵抗パタ
ーン13の厚さが5μm未満である場合には、通電時に
おいてパターン焼損などが生じやすく寿命信頼性が低
い。一方、発熱抵抗パターン13の厚さが過大である場
合には、発熱抵抗パターン13と絶縁膜12との密着接
合強度が低下しこれも寿命信頼性の低下を招く。発熱抵
抗パターン13の形成方法としては特に限定されるもの
ではないが、5〜20μmの厚さのパターンを容易に形
成できることから、スクリーン印刷法が好ましい。
【0022】本実施例の定着装置においては、加熱ロー
ラ10の軸方向の両端側でジュール熱の発熱密度が大き
くなるように発熱抵抗パターン13に配熱分布を持たせ
ている。具体的には図6に示すように、加熱ローラ10
の軸方向の端部領域(D,E)におけるパターン密度
を、中央領域(C)におけるパターン密度に比べて大き
くしている。このような配熱分布とすることにより、本
発明の加熱ローラ10を加熱装置に組み込んで使用する
際に、加熱ローラ10の端部から軸受け等の隣接部材へ
熱が流出することにより生じる両端部での表面温度の低
下(表面温度の不均一化)が抑制され、加熱ローラ10
の軸方向における表面温度の均一化を図ることができ
る。
【0023】図5において、131および132は、発
熱抵抗パターン13の両端部に設けられた終端電極であ
り、終端電極131(132)において、発熱抵抗パタ
ーン13を給電リング31(32)とが電気的に接続さ
れる。同図において、終端電極131と終端電極132
との間の距離Lは245mm、端部領域(D,E)の長
さdは30mmである。そして、中央領域(C)におけ
る単位面積当たりの発熱量をQ1、端部領域(D,E)
における単位面積当たりの発熱量Q2とするとき、「Q
2/Q1」の値が1.2〜1.5であることが好まし
い。
【0024】保護膜14は、厚さ50μmのアルミナ
(Al2 3 )よりなる膜であり、発熱抵抗パターン1
3の劣化防止、電気絶縁性の確保、異物による発熱抵抗
パターン13の損傷防止などの観点から設けられてい
る。保護膜14は、絶縁膜12上に部分的に形成された
発熱抵抗パターン13を被覆するものであるため、保護
膜14の構成材料は、発熱抵抗パターン13との密着性
が高く、しかも、絶縁膜12に対しても十分な密着性を
持つものでなければならない。かかる観点から、保護膜
14の構成材料としてはアルミナ(Al2 3 )が好ま
しい。一方、保護膜14の厚さとしては、通常100μ
m以下とされ、好ましくは50〜80μmとされる。保
護膜の厚さが100μmを越える場合には、加熱ローラ
10の外表面へ熱が伝わりにくくなり、加熱性能に悪影
響を及ぼすおそれがある。
【0025】離型層15は、加熱ローラ10の表面にお
ける離型性を向上させるために設けられたフッ素樹脂層
である。離型層15を設けることによって、定着動作時
におけるオフセット現象が発生しにくくなり、良好な定
着性能を得ることができる。
【0026】給電リング31および32は、それぞれ、
内径20.4mm、肉厚0.8mm、幅7mmの銅合金
よりなるリング状部材であり、給電リング31(32)
は、発熱抵抗パターン13の両端部に設けられた終端電
極131(132)と電気的導通を持つように接合固定
されている。本実施例の定着装置においては、加熱ロー
ラ10の構成要素として給電リング31および32を設
けることにより、導電性摺動部材、例えばカーボンブラ
シを給電リングに接触させることによって給電すること
ができる。これにより、加熱ローラ10を回転させなが
らでも給電リング31と給電リング32との間に電圧を
印加することができ、当該加熱ローラ10の表面を加熱
温調することができる。
【0027】図6は、本発明の加熱定着装置を構成する
加熱ローラ10を温調制御する場合の機能ブロック図で
ある。同図において、加熱ローラ10の表面温度は温度
センサ110により検知され、その信号は演算部に送ら
れる。演算部においては、温度センサ110からの信号
および装置の状態(予熱、待機、定着動作のいずれか)
から発熱抵抗パターン13およびヒータランプ120へ
供給すべき電力を演算し、電力制御部へ信号が送られ
る。電力制御部においては、演算部からの信号により、
発熱抵抗パターン13およびヒータランプ120への供
給電力を制御する。
【0028】本実施例の加熱ローラの表面温度を動作可
能温度にまで昇温させるための予熱においては、先ず、
発熱抵抗パターン13とヒータランプ120を構成する
フィラメント122の両者に電力を供給する。発熱抵抗
パターン13への電力供給は具体的には、リード線10
4とリード線105との間に電圧を印加することによ
り、給電リング31と給電リング32との間に電圧を印
加して発熱抵抗パターン13に電流を流すことによって
行われる。この際、発熱抵抗パターン13において発生
するジュール熱によって加熱ローラ10は直接加熱さ
れ、加熱ローラ10の表面は昇温する。
【0029】ヒータランプへの電力供給は具体的には、
リード線104とリード線127との間に電圧を印加す
ることにより、ヒータランプ120を構成するフィラメ
ント122に電流を流すことによって行われる。この
際、ヒータランプ120から放射される輻射熱によっ
て、加熱ローラ10はその内面から加熱される。
【0030】加熱ローラ10の表面温度は加熱装置に取
り付けられた温度センサ110によって検知され、加熱
ローラ10が動作可能な温度に達したところで温調制御
され、待機状態となる。待機状態においては、ヒータラ
ンプ120への電力供給はせず、発熱抵抗パターン13
のみに電力を供給することにより加熱ローラ10の表面
温度を温調する。上記のようにして予熱操作が行われ、
待機状態に入った後に定着動作が可能となる。
【0031】図7は、図1に示す加熱定着装置による定
着動作を模式的に示す説明用側面図である。同図におい
て、Pは紙などの記録材であり、記録材P上にはトナー
Tよりなるトナー像が形成されている。互いの母線方向
が一致するようにして圧接しながら回転している加熱ロ
ーラ10と加圧ローラ20との間に、トナー像の形成面
が加熱ローラ10側になるようにして記録材Pを通過さ
せることにより、トナーTが加圧下で加熱されてトナー
像が記録材Pに定着される。定着動作状態においても待
機状態と同様に、ヒータランプ120への電力供給はせ
ず、発熱抵抗パターン13のみに電力を供給することに
より加熱ローラ10の表面温度を温調する。
【0032】図8は、ヒートローラ方式による加熱定着
装置における、加熱ローラの表面温度の経時変化を模式
的に示す説明図である。同図において、Xは温調設定温
度、Yは予熱時間、H1は待機時における加熱ローラ表
面の温度変動幅、H2は定着動作時における加熱ローラ
表面の温度変動幅である。本実施例の加熱定着装置によ
れば、加熱ローラ10の予熱時においては、加熱ローラ
10を構成する発熱抵抗パターン13と、ヒータランプ
120の両者を加熱源として加熱ローラ10が加熱され
るため、加熱ローラの外表面の昇温速度が大きく、予熱
時間Yを短くすることが可能である。また、待機状態お
よび定着動作状態においては、発熱抵抗パターン13に
よってのみ加熱ローラ10を温調するので、従来の加熱
定着装置において大電力のヒータランプを用いて温調す
る場合に比べて、温調時の加熱ローラの表面温度変動H
1,H2は小さくなる。従って、加熱ローラの表面温度
を定着に適当な温度範囲に保つことが可能となり、良好
な定着性能得ることができる。
【0033】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明はこれらによって限定されるものではなく、
種々の変更が可能である。例えば、発熱抵抗パターンの
パターン形状は、目的とする加熱ローラの軸方向の配熱
分布に応じて任意に変えることができる。例えば、複数
本の帯状パターンから発熱抵抗パターンが構成されてい
ても良いし、パターン幅を変化させることによって発熱
量(単位面積当たりの発熱量)を調整しても良い。
【0034】<実験例>本実施例の加熱定着装置および
従来の加熱定着装置(アルミニウム製パイプの内部空間
にハロゲンランプを挿入配置して構成した加熱ローラを
搭載した装置)の各々について、予熱時、待機時および
定着動作時における、加熱ローラの表面温度の経時的変
化を測定した。実験条件および実験結果をまとめて図9
に示す。図9に示す温調設定温度X、予熱時間Y、待機
時温度変動H1および定着動作時H2の定義は図8に示
したものと同一である。
【0035】図9に示すように、従来の加熱定着装置に
おいて、350Wタイプのヒータランプを載した従来の
加熱定着装置(1)は、610Wタイプのヒータランプ
を搭載した従来の加熱定着装置(2)と比較して、待機
時および定着動作時の温度変動は小さいが、加熱ローラ
の表面が温調設定温度(180℃)に達するまでの予熱
時間が2倍以上長い。これは、従来の加熱定着装置にお
いては、予熱時間を短縮するために大電力のヒータラン
プを用いると、待機時および定着動作時の加熱ローラの
表面温度ムラが増長され、定着性能に劣るものとなるこ
とを示している。一方、本実施例の加熱定着装置は従来
の加熱定着装置(2)と比較して、熱源(発熱抵抗パタ
ーンおよびヒータランプ)への通電を開始してから加熱
ローラの表面が温調設定温度(180℃)に達するまで
の予熱時間はやや短く、なおかつ、待機時および定着動
作時の温度変動は約半分に縮小されていた。このように
本実施例の加熱定着装置によれば、予熱時間を短縮で
き、なおかつ、定着性能を向上することが可能である。
【0036】
【発明の効果】本発明の加熱定着装置によれば、予熱時
間が短くて定着動作を直ちに行うことができ、なおか
つ、待機状態および定着動作状態における温調時の加熱
ローラの表面温度変動が小さく、良好な定着性能が得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加熱定着装置の一例を示す一部破断正
面図である。
【図2】図1におけるA−A矢視断面図である。
【図3】本発明の加熱ローラの具体的構成を示す一部破
断正面図である。
【図4】図3におけるB−B矢視断面図である。
【図5】本発明の加熱定着装置の加熱ローラを構成する
発熱抵抗パターンの展開図である。
【図6】本発明の加熱定着装置の加熱ローラを温調制御
する機能ブロック図である。
【図7】図1に示す加熱定着装置による加熱定着動作を
模式的に示す説明用側面図である。
【図8】加熱ローラ表面温度の経時変化を模式的に示す
説明図である。
【図9】本発明の加熱定着装置と従来の加熱定着装置の
実験データ説明図である。
【符号の説明】
1 保持枠 2,3 ヒータランプ保持板 10 加熱ローラ 11 円筒状基材 12 絶縁膜 13 発熱抵抗パターン 14 保護膜 15 離型層 20 加圧ローラ 21 弾性皮膜層 22 金属製ロッド 31,32 給電リング 41,42 加熱ローラ軸受け 51,52 給電ブラシ 53,54 ブラシホルダ 61 駆動ギア 71,72 加圧ローラ軸受け 73,74 軸受け板 75,76 ネジ 81,82 加圧板 83,84 引張りバネ 90 温度感知リレー 91,92 端子体 101 リード線 102,103 接続端子 104,105 リード線 110 温度センサ 120 ヒータランプ 121 バルブ 122 フィラメント 123 サポータ 124,125 ベース 126,127 リード線 131,132 終端電極

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱ローラと、この加熱ローラに対向し
    て圧接するよう配置された加圧ローラとの間に、未定着
    トナーよりなるトナー像が形成された記録材を通過させ
    ることにより、前記未定着トナーを加圧下で加熱してト
    ナー像を記録材に定着させるよう構成された加熱定着装
    置であって、 前記加熱ローラは、円筒状基材と、 この円筒状基材の内部空間に、円筒状基材の管軸に沿う
    ように配置されたヒータランプと、 この円筒状基材の外表面上に形成された絶縁膜と、 この絶縁膜上に形成された、導電成分として銀を含む帯
    状体よりなる発熱抵抗パターンと、 この発熱抵抗パターンに電流を流すための給電リングと
    を備えてなることを特徴とする加熱定着装置。
JP8208595A 1995-03-15 1995-03-15 加熱定着装置 Pending JPH08254916A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1967917A2 (en) 2007-03-06 2008-09-10 Samsung Electronics Co., Ltd. Image forming apparatus with fixing unit
JP2015225112A (ja) * 2014-05-26 2015-12-14 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 定着装置および画像形成装置

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