JPH08254627A - 光ファイバ固定接続具 - Google Patents

光ファイバ固定接続具

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JPH08254627A
JPH08254627A JP5945895A JP5945895A JPH08254627A JP H08254627 A JPH08254627 A JP H08254627A JP 5945895 A JP5945895 A JP 5945895A JP 5945895 A JP5945895 A JP 5945895A JP H08254627 A JPH08254627 A JP H08254627A
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JP
Japan
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fiber
optical fiber
side unit
holder
fixing
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Application number
JP5945895A
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English (en)
Inventor
Akito Okamoto
炳人 岡本
Tatsuoki Kuriyama
龍起 栗山
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Idec Izumi Corp
Original Assignee
Idec Izumi Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 限られたスペースにおいても容易かつ確実に
光ファイバの接続が可能な光ファイバ固定接続具の提供
を目的とする。 【構成】 光ファイバ単体の先端を、ファイバ側ユニッ
ト90に設けた貫通通路95に挿入すると、貫通通路9
5内に設けられたファイバホルダが光ファイバを保持す
る。素子側ユニット80内には、貫通通路95に対応す
るように通路が設けられており、該通路内に投光素子又
は受光素子を位置させる。光ファイバの先端は、通路内
の投光素子又は受光素子と接続するように保持され、フ
ァイバホルダは、ホルダ固定部の一部であるネジ40に
よりファイバ側ユニット90に固定され、光ファイバの
先端と投光素子又は受光素子は、確実に接続される。し
たがって、接続のため光ファイバにコネクタを固定して
おく必要がなく、ファイバ単体を挿入することにより、
簡易かつ確実にファイバの接続を行なうことが可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバの固定、接
続に関し、特に容易かつ確実な固定に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報を光を介して伝達する媒体と
して、光ファイバが種々の分野で用いられている。例え
ば、LEDからの発光を光ファイバを介して伝達する場
合や光ファイバで送られてきた情報光信号を受光し電気
信号に変換する光電変換素子で確実に受信するため、L
EDの発光部又は光電変換素子の受光部と光ファイバの
先端を接続する必要がある。このような接続には、一般
に、光コネクタが用いられ、光コネクタとLED又は光
電変換素子(以下、投受光素子という)が該コネクタを
介して接続される。なお、光コネクタは、コネクタプラ
グとコネクタアダプタから構成されている。
【0003】光コネクタを用いて光ファイバと投受光素
子の接続を行なう場合、光ファイバの先端部にコネクタ
プラグが設けられており、投受光素子の発光/受光部に
コネクタアダプタが設けられる。以下に、投受光素子の
一例であるLEDと光コネクタとが接続される場合につ
いて説明する。
【0004】図18Aに、光ファイバ20の先端部にコ
ネクタプラグ10を設けた場合の図を掲げる。コネクタ
プラグ10内には、コネクタホルダ部11が回動自在に
設けられており、光ファイバ20の先端部がコネクタホ
ルダ部11に固定される。また、図18Bに、LED3
0にアダプタ15を設けた場合の図を掲げる。
【0005】通常、光コネクタを用いて光ファイバとL
EDを接続する場合には、コネクタホルダ11の先端部
12を、LED30が接続されたアダプタ15の内部に
挿入、固定し、コネクタプラグ10を回しながら嵌入さ
せる。したがって、コネクタホルダ11は固定されてい
るが、コネクタプラグ10は回転する。 これにより、
LED30と光ファイバ20が確実に接続される。
【0006】図18Cに、光コネクタ40を用いて光フ
ァイバ20及びLED30を接続した場合の断面図を掲
げる。上記のように、光ファイバ20とLED30を接
続させる場合、図18に示す光コネクタ40を用いると
確実な接続ができる。また、光コネクタを用いることに
より、光ファイバとLEDだけでなく、受光素子と光フ
ァイバとを接続する場合も、確実な接続が可能となり、
光ファイバを介して正確な情報信号を伝達することがで
きる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光コネクタ40には、以下の問題があった。光コネクタ
40を用いて光ファイバ20と投受光素子との接続を行
なう場合、図18Aに示すように、光ファイバ20の先
端部には必ずコネクタプラグ10を固定しなければなら
ない。
【0008】光ファイバ20の先端部にコネクタプラグ
10が固定されていると、限られたスペース(例えば小
さな穴等)に光ファイバ20を通す場合、プラグ10が
邪魔になり、穴等に光ファイバを通すことが困難とな
る。
【0009】例えば、生産機械にセンサが設けられてお
り、センサの信号を光ファイバを介して機械の制御部へ
伝達しようとする場合を考える。この場合、複雑な内部
機構を有する機械では、光ファイバ20の先端に設けら
れたプラグ10が邪魔になり光ファイバを容易に機械内
部に配線することができないという問題があった。
【0010】さらに、複数のセンサが設けられており、
複数の光ファイバが必要な場合には、なおさらであっ
た。
【0011】そこで、本発明は、限られたスペースにお
いても容易かつ確実に光ファイバの接続が可能な光ファ
イバ固定接続具の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の光ファイバ固
定接続具は、第一貫通通路が設けられた第一筐体、内部
に光ファイバを保持するとともに、前記第一筐体の前記
第一貫通通路内に挿入される保持手段、前記第一筐体内
に前記保持手段を固定する固定手段、前記第一筐体の前
記第一貫通通路に対応する位置に第二貫通通路を有する
とともに、該第二貫通通路内に前記光ファイバに光を送
る投光手段又は該光ファイバから光を受ける受光手段を
位置させる第二筐体、前記第一筐体と前記第二筐体を固
定する筐体固定手段を備えたことを特徴としている。
【0013】請求項2の光ファイバ固定接続具は、請求
項1の光ファイバ固定接続具において、前記保持手段
は、中空円筒状であり、長手方向に少なくとも一の切り
込みが設けられていること、を特徴としている。
【0014】請求項3の光ファイバ固定接続具は、請求
項1の光ファイバ固定接続具において前記保持手段は、
中空多角柱状であり、長手方向に少なくとも一の切り込
みが設けられていること、を特徴とする光ファイバ固定
接続具。
【0015】請求項4の光ファイバ固定接続具は、請求
項1、請求項2又は請求項3の光ファイバ固定接続具に
おいて前記第二筐体には、前記第一貫通通路内に位置す
る前記投光手段の投光強度を検出するための検出孔また
は検出溝が設けられていること、を特徴としている。
【0016】請求項5の光ファイバ固定接続具は、第一
貫通通路が設けられた第一筐体、内部に光ファイバを保
持するとともに、前記第一筐体の前記第一貫通通路内に
挿入される第一保持手段、前記第一筐体内に前記第一保
持手段を固定する第一固定手段、前記第一筐体の前記第
一貫通通路に対応する位置に第二貫通通路を有する第二
筐体、内部に光ファイバを保持するとともに、前記第二
筐体の前記第二貫通通路内に挿入される第二保持手段、
前記第一筐体と前記第二筐体を固定する筐体固定手段、
を備えたことを特徴としている。
【0017】請求項6の光ファイバ固定接続具は、請求
項5の光ファイバ固定接続具において前記第一保持手段
及び前記第二保持手段は、中空円筒状であり、長手方向
に少なくとも一の切り込みが設けられていること、を特
徴としている。
【0018】請求項7の光ファイバ固定接続具は、請求
項5の光ファイバ固定接続具において前記第一保持手段
及び前記第二保持手段は、中空多角柱状であり、長手方
向に少なくとも一の切り込みが設けられていること、を
特徴としている。
【0019】
【作用】請求項1の光ファイバ固定接続具は、内部に光
ファイバを保持した保持手段が第一筐体に設けられた第
一貫通通路内に挿入され、固定手段が第一筐体に前記保
持手段を固定する。また、第二筐体に設けられた第二貫
通通路内に、投光手段又は受光手段を位置させ、筐体固
定手段が前記第一筐体と前記第二筐体を固定する。した
がって、接続のため光ファイバ先端を加工するとともに
コネクタを固定しておく必要がなく、ファイバ単体を挿
入することにより、簡易かつ確実にファイバの接続を行
なうことができる。
【0020】請求項2、請求項3、請求項6又は請求項
7に係る光ファイバ固定接続具は、前記保持手段が、中
空円筒状又は中空多角柱状であり長手方向に少なくとも
一の切り込みが設けられている。したがって、第一筐体
に固定される際に保持手段の中空部の径が縮小し、光フ
ァイバに密着する。
【0021】請求項4に係る光ファイバ固定接続具は、
前記第二筐体に、前記投光手段の投光強度を検出するた
めの検出孔又は検出溝が設けられている。したがって、
投光強度の検出を行なうことができる。
【0022】請求項5に係る光ファイバ固定接続具は、
内部に光ファイバを保持した保持手段が第一筐体の第一
貫通通路内に挿入され、固定手段が第一筐体に前記保持
手段を固定する。また、第二筐体の第二貫通通路内に、
光ファイバを保持した第二保持手段が挿入されており、
筐体固定手段が前記第一筐体と前記第二筐体を固定す
る。したがって、接続のため光ファイバ先端を加工する
とともにコネクタを固定しておく必要がなく、ファイバ
単体を挿入することにより、簡易かつ確実にファイバ同
士の接続を行なうことができる。
【0023】
【実施例】本発明の光ファイバ固定接続具の一実施例に
ついて説明する。図1に、本発明に係る光ファイバ固定
接続具100の外観を示す図を掲げる。本実施例におい
ては、シースのないクラッド及びコアのみの光ファイバ
を用いた(1φ)。以下に、このような光ファイバと、
投光手段であるLEDの接続を行なう場合を説明する。
【0024】光ファイバ固定接続具100は、第一筐体
であるファイバ側ユニット90、第二筐体としての素子
側ユニット80を備えている。図1の光ファイバ固定接
続具100を分解した場合の各構成部分を図2に示す。
光ファイバ固定接続具100は、ファイバ側ユニット9
0、保持手段であるファイバホルダ70、固定手段とし
てのホルダ固定部60及び素子側ユニット80を備えて
いる。
【0025】図2Aに示すファイバ側ユニット90は、
プラスチック等の樹脂で形成されており、第一貫通通路
である複数の貫通通路95を備えている。
【0026】また、ファイバ側ユニット90の正面に
は、ホルダ固定具50を貫通させるための固定穴94が
複数設けられている。このような、貫通通路95及び固
定穴94は、図中に破線で示すように直交している。な
お、貫通通路95の下方には、座ぐり部96が設けられ
ている。ファイバ側ユニット90の底面には、ファイバ
側ユニット90と素子側ユニット80の固定の為のネジ
穴97が設けられている。
【0027】図2Cに、本実施例におけるファイバホル
ダ70を示す。ファイバホルダ70は、プラスチック等
の樹脂により中空円筒状に形成されており、内部に光フ
ァイバを保持する。ファイバホルダ70の側面には、ス
リット75が2箇所設けられており、ホルダ途中につば
部76が設けられている。なお、この実施例では、ファ
イバホルダ70の先端部72の径W2は、シース付きの
光ファイバと同じ径(2.2φ)に形成されている。こ
のような、ファイバホルダ70の断面図を図3Aに示
す。
【0028】図2Bに、ホルダ固定部60を構成するネ
ジ40及びホルダ固定具50を示す。ホルダ固定具50
には、ネジ穴50aが設けられ、ホルダ穴55も設けら
れている。このホルダ固定具50は、ファイバ側ユニッ
ト90の固定穴94に挿入される。また、ホルダ穴55
には、ファイバホルダ70の後端部77が挿入される。
【0029】図2Dに、素子側ユニット80を示す図を
掲げる。本実施例における素子側ユニット80は、黄銅
により形成されている。素子側ユニット80において、
ファイバ側ユニット90の貫通通路95に対応する位置
には、第二貫通通路としての複数の通路85が素子側ユ
ニット80を貫通するように設けられている。また、通
路85と直交するように、検出孔84が複数形成されて
いる。なお、通路85の底部には、座ぐり部86が設け
られている。
【0030】素子側ユニット80には、ファイバ側ユニ
ット90と素子側ユニット80を固定するための固定ネ
ジ穴83が、ファイバ側ユニット90に設けられたネジ
穴97と対応するように設けられている。また、素子側
ユニット80には、プリント基板と接続するためのネジ
穴87も設けられている。
【0031】次に、光ファイバ固定接続具100を用
い、光ファイバとLED30との接続を行なう場合を説
明する。図5に、プリント基板48上に設けられたLE
D30及び光ファイバ固定接続具100を示す。また、
図3Bに、LED30の断面図を掲げる。LED30に
は、凹部33、発光部34が設けられ、周辺部35は透
明部材で形成されている。なお、凹部33の径W3は、
ファイバホルダ70の先端部72の径W2よりやや大き
く形成されている。
【0032】光ファイバ固定接続具100を用いて光フ
ァイバ20とLED30を接続させる場合、予め、図2
Bのホルダ固定部60を図2Aのファイバ側ユニット9
0の固定穴94に挿入する。この際、図2Cのファイバ
ホルダ70をファイバ側ユニット90の底面93から貫
通通路95内に挿入するとともに、ホルダ固定具50の
ホルダ穴55に貫通させる(図4A、図4B)。この状
態でネジ40を軽く締めてファイバホルダ70を仮止め
する。
【0033】次に、ファイバホルダ70を仮止めしたフ
ァイバ側ユニット90に、素子側ユニット80を固定す
る。この時、ファイバ側ユニット90の貫通通路95
に、素子側ユニット80の通路85が対応するようにフ
ァイバ側ユニット90を素子側ユニット80上に載置す
る。載置後、固定ネジ(図示せず)を、素子側ユニット
80の裏面から固定ネジ穴83を通してファイバ側ユニ
ット90のネジ穴97(図2A参照)に螺入させる。こ
れにより、素子側ユニット80がファイバ側ユニット9
0にネジ止め固定される。
【0034】さらに、固定され、一体となったファイバ
側ユニット90及び素子側ユニット80を、プリント基
板48に取付ける。この際、プリント基板48上に配置
されたLED30が、通路85内に位置するようにファ
イバ側ユニット90及び素子側ユニット80をプリント
基板48上に載置する。この状態において、プリント基
板48の裏側から基板固定ネジ(図示せず)を基板穴4
5を通して、ネジ穴87に螺入し、一体となったファイ
バ側ユニット90及び素子側ユニット80をプリント基
板48にネジ止め固定する(図5参照)。
【0035】図4Cに、プリント基板48に固定された
際のファイバ側ユニット90及び素子側ユニット80内
の状態を示す。ファイバ側ユニット90及び素子側ユニ
ット80をプリント基板48に固定した後、LED30
をプリント基板48に固定(半田付け等)し、光ファイ
バ20を貫通通路95内のファイバホルダ70に挿入す
る。この時、ファイバホルダ70とLED30は、図3
Cに示すように嵌合している。したがって、光ファイバ
20を貫通通路95内のファイバホルダ70に挿入し続
けると、光ファイバ20の先端はLED30に当たり、
ファイバホルダ70の先端72に位置するようになる。
【0036】次に、ファイバホルダ70をファイバ側ユ
ニット90に固定する。この固定は、図4Cに示すよう
に、ホルダ固定部60のネジ40を締めることによって
行なわれる。ネジ40を締めると、ネジ裏面41がファ
イバ側ユニット90の表面91に当たり、ホルダ固定具
50が矢印400方向に移動する。ファイバホルダ70
は、ホルダ固定具50の移動により矢印400方向に引
っ張られる。この時、ファイバホルダ70に設けられて
いるスリット75によって、ファイバホルダ70の中空
部の径が縮小する(図2C参照)。
【0037】これにより、ファイバホルダ70が光ファ
イバ20に密着し、光ファイバ20はファイバホルダ7
0によって、ファイバ側ユニット90に固定される。
【0038】このようにして、光ファイバ20とLED
30が確実に接続される。なお、図4Cに示すように、
複数の貫通通路95内のファイバホルダ70に光ファイ
バ20を挿入し、ネジ40を締める動作を繰り返すこと
で、複数の光ファイバ20と複数のLED30を接続す
ることが可能となる。
【0039】光ファイバ20とLED30との接続を解
除する場合、ネジ40を緩め、光ファイバ20をファイ
バ側ユニット90の貫通通路95から引抜くだけでよ
い。
【0040】なお、上記実施例においては、光ファイバ
固定接続具100を用いて光ファイバ20とLED30
を接続させる場合について説明した。しかし、光ファイ
バ20と受光手段(例えば、フォトダイオード等)を接
続するようにしてもよく、この場合の接続手順及び解除
手順も、上述と同じである。
【0041】すなわち、本実施例に係る光ファイバ固定
接続具100を用いることにより、複数の光ファイバと
複数の投光手段(LED等)又は受光手段(フォトダイ
オード等)との接続、解除を容易かつ確実に行なうこと
が可能となる。
【0042】ところで、LED30は、経年使用により
投光(発光)強度が低下する。そこで、LED30の発
光強度を検出し、強度を自動的に一定にするように制御
する場合がある。このようなフィードバック制御を行な
う回路の一例を図6Bに掲げる。
【0043】LED30の発光強度を検出するには、素
子側ユニット80の検出穴84に検出用光ファイバ22
を挿入し、先端をLED30の発光部34付近に当てる
(図6A)。LEDの発光は、検出用光ファイバ22を
介してフォトダイオード43に導かれる。LED30の
発光強度が弱くなると、フォトダイオード43に流れる
電流が小さくなり、LED30の発光強度を一定に保つ
ような制御が行なわれる。このフィードバック制御によ
り、経年使用にも拘らずLED30の発光強度を一定に
制御することができる。
【0044】上述のように、光ファイバ固定接続具10
0を用いると、所定の固定を行ない、ファイバ単体を貫
通通路内に挿入し、ネジ40を締めるだけで光ファイバ
にコネクタを固定することなく、ファイバとLEDの接
続を行なうことができ、接続の解除も容易である。
【0045】したがって、コネクタを通すことができな
い限られたスペースにおいても、光ファイバ単体を配線
し、所定の固定を行なうだけで容易かつ確実に光ファイ
バと投光手段(LED30)の接続及び解除を行なうこ
とが可能となる。
【0046】次に、本発明に係る光ファイバ固定接続具
の他の実施例を説明する。本実施例においては、光ファ
イバ同士の接続を行なう光ファイバ固定接続具200に
ついて説明する。なお、ここでも、光ファイバ20は、
シースなしの物を用いた。
【0047】図7に、本発明に係る光ファイバ固定接続
具200の全体を示す図を掲げる。光ファイバ固定接続
具200は、第一筐体である第一ファイバ側ユニット1
10、第二筐体としての第二ファイバ側ユニット120
を備えている。
【0048】第一ファイバ側ユニット110の断面図を
図8Aに示し、図8Bに第二ファイバ側ユニット120
の断面図を示す。第一ファイバ側ユニット110には、
貫通通路115及び固定穴114が設けられており、貫
通通路115の下方には、座ぐり部116及び接続ネジ
部117が設けられている。また、第二ファイバ側ユニ
ット120にも、貫通通路125及び固定穴124が設
けられているが、座ぐり部126及びネジ接続部127
がファイバ側ユニット上方に設けられている。
【0049】図9Aに、第一ファイバ側ユニット110
及び第二ファイバ側ユニット120に用いられる第一保
持手段及び第二保持手段であるファイバホルダ170を
示す。本実施例のファイバホルダ170は、上記実施例
において用いられたファイバホルダ70と同様に中空円
筒状に形成され、つば部176を有すると共に2箇所に
スリット175が形成されているが、先端部72が設け
られていない(図2C参照)。
【0050】図9Bに本実施例において用いられるボー
ルレンズ36を掲げ、図9Cに、第一ファイバ側ユニッ
ト110及び第二ファイバ側ユニット120に用いられ
る第一固定手段及び第二固定手段である虫ねじ160を
掲げる。
【0051】次に、光ファイバ固定接続具200を用
い、光ファイバ同士の接続を行なう場合を説明する。こ
の場合も、図9Cに示す虫ねじ160を、予め、第一フ
ァイバ側ユニット110の固定穴114に螺入する。こ
の際、虫ねじ160の先端が、貫通通路115内に突出
しないようにしておく。
【0052】次に、ファイバホルダ170のつば部17
6が、第一ファイバ側ユニット110の座ぐり部116
に接触するようにファイバホルダ170を貫通通路11
5に挿入するとともに、固定穴114に挿入された虫ね
じ160を矢印230方向に螺入する。これにより、フ
ァイバホルダ170は、第一ファイバ側ユニット110
に取り付けられる。
【0053】虫ねじ160の螺入後、リング状のレンズ
アダプタ177を用いてボールレンズ36を第一ファイ
バ側ユニット110に固定する。なお、レンズアダプタ
177を用いてボールレンズ36を固定することによ
り、ボールレンズ36の中心線はファイバホルダ170
の中心線に合致するようなっている。このようにして、
各部が取り付けられた後の第一ファイバ側ユニット11
0の断面図を図10Aに示す。
【0054】一方、第二ファイバ側ユニット120の場
合も、虫ねじ160を、第二ファイバ側ユニット120
の固定穴124に先端が、貫通通路125内に突出しな
いように螺入する。
【0055】次に、第一ファイバ側ユニット110の場
合と同様に、つば部176が第二ファイバ側ユニット1
20の座ぐり部126に接触するよう、ファイバホルダ
170を貫通通路125に挿入するとともに、虫ねじ1
60を矢印230方向に螺入する。これにより、ファイ
バホルダ170は、第二ファイバ側ユニット120に取
り付けられる。このようにして、ファイバホルダ170
が取り付けられた後の第二ファイバ側ユニット120の
断面図を図10Bに示す。
【0056】光ファイバ固定接続具200の場合、第一
ファイバ側ユニット110に各部が取り付けられた時点
で、第一ファイバ側ユニット110に取り付けられたフ
ァイバホルダ170内に光ファイバを挿入し続け、光フ
ァイバの先端がボールレンズ36に接触するようにす
る。
【0057】光ファイバの先端がボールレンズ36に接
触するようにした後、固定穴114に挿入されている虫
ねじ160を締めつけ、矢印230方向に移動させる。
これにより、光ファイバ20を内部に保持したファイバ
ホルダ170が第一ファイバ側ユニット110に固定さ
れる。
【0058】ファイバホルダ170が第一ファイバ側ユ
ニット110に固定された後、第二ファイバ側ユニット
120を第一ファイバ側ユニット110に固定する。す
なわち、第一ファイバ側ユニット110の接続部117
に第二ファイバ側ユニット120のネジ接続部127を
螺入する。図11Aに、第一ファイバ側ユニット110
と第二ファイバ側ユニット120が固定された場合の断
面図を掲げる。
【0059】第一ファイバ側ユニット110と第二ファ
イバ側ユニット120の固定後、第二ファイバ側ユニッ
ト120に取り付けられたファイバホルダ170に、光
ファイバ20を挿入する。この時、第二ファイバ側ユニ
ット120に取り付けられたファイバホルダ170の上
面は、ボールレンズ36に接触している(図11A参
照)。したがって、第二ファイバ側ユニット120に取
り付けられたファイバホルダ170内に光ファイバ20
を挿入し続けると、光ファイバの先端がボールレンズ3
6に接触する。
【0060】このような状態において、固定穴124に
挿入されている虫ねじ160を締めつけ、矢印230方
向に移動させる。これにより、光ファイバ20を内部に
保持したファイバホルダ170が第二ファイバ側ユニッ
ト120に固定される。
【0061】このようにして、光ファイバ20同士がボ
ールレンズ36を介して確実に接続される。図11B
に、光ファイバ20同士を接続した場合の光ファイバ固
定接続具200の断面図を掲げる。なお、このボールレ
ンズ36は、光ファイバ同士の結合効率を向上させる役
割を有するレンズである。すなわち、光ファイバからの
光(約70度の角度で拡散する光)を集光した後、対向
する光ファイバに対して絞り込んだ光を伝達する。本実
施例の場合、ボールレンズ36と光ファイバとの間に
は、最小限の間隔しか生じないように接続が行なわれて
いる。これにより、光ファイバ固定接続具200によっ
て接続された光ファイバ間で確実な光の伝達を行なうこ
とができる。
【0062】上述のように、光ファイバ固定接続具20
0を用いると、所定の取り付けを行ない、ファイバ単体
を貫通通路内に挿入し、虫ネジ160を締めるだけで光
ファイバにコネクタを固定することなく、ファイバ同士
の接続を行なうことができ、接続の解除も容易である。
【0063】したがって、コネクタを通すことができな
い限られたスペースにおいても、光ファイバ単体を配線
し、所定の固定を行なうだけで容易かつ確実に光ファイ
バ同士の接続及び解除を行なうことが可能となる。
【0064】本実施例においても、光ファイバ20同士
の接続を解除する場合は、虫ネジ160を緩め、光ファ
イバ20を貫通通路115、125から引抜くだけでよ
い。
【0065】なお、本実施例においては、ボールレンズ
36は、レンズホルダ177を介して第一ファイバ側ユ
ニット110に固定されていた。しかし、ボールレンズ
36を確実に第一ファイバ側ユニット110に固定でき
るのであれば、他の手段、例えば光学用接着剤を用いて
ボールレンズ36を第一ファイバ側ユニット110に固
定してもよい。
【0066】また、本実施例においては、ボールレンズ
36を介してファイバホルダ内に固定された光ファイバ
20同士の接続を行なった。しかし、光ファイバ20同
士の接続が確実に行なえるのであれば、ボールレンズ3
6を介して接続を行なわなくてもよく、ファイバホルダ
内に固定された光ファイバ20同士を直接接続させるよ
うにしてもよい。
【0067】さらに、本実施例においては、虫ねじ16
0を用いてファイバホルダ170を矢印230方向に移
動させることで第一ファイバ側ユニット110に固定し
た。しかし、ファイバホルダ170を確実に第一ファイ
バ側ユニット110に固定できるのであれば、図2に示
すホルダ固定部60を用いてファイバホルダ170を第
一ファイバ側ユニット110に固定するようにしてもよ
い。
【0068】ところで、上記実施例においては、光ファ
イバ固定接続具200を用いて、単数の光ファイバ同士
の接続を行なった。しかし、複数の光ファイバ同士の接
続を行なう必要がある場合がある。この場合には、光フ
ァイバ固定接続具200を複数用いて光ファイバ同士の
接続を行なってもよい。
【0069】また、光ファイバ固定接続具200以外の
方法で複数の光ファイバ同士の接続を行なうようにして
もよい。例えば、図2Aに示す光ファイバ固定接続具1
00のファイバ側ユニット90を組合せて複数の光ファ
イバ同士の接続を行なうこともできる。
【0070】以下にファイバ側ユニット90を組合せて
複数の光ファイバ同士の接続を行なう光ファイバ固定接
続具の一実施例について説明する。
【0071】図12に、第一筐体であるファイバ側ユニ
ット90と該ファイバ側ユニットと同じ構造を有する第
二筐体としての第二ファイバ側ユニット190を備えた
光ファイバ固定接続具300を掲げる。なお、ここで
も、シースなしの光ファイバを用いる。
【0072】光ファイバ固定接続具300に用いられる
ファイバ側ユニット90及び第二ファイバ側ユニット1
90は、図2Aに示すファイバ側ユニット90と同じ構
造であるが、ファイバ側ユニット90と第二ファイバ側
ユニットは取り付け穴(図示せず)が形成され、ネジ1
20によって結合されている。
【0073】光ファイバ固定接続具300の断面図を図
13Bに示す。ファイバ側ユニット90内には、第一保
持手段であるファイバホルダ70及び第一固定手段とし
てのホルダ固定部60が備えられており、第二ファイバ
側ユニット190内には、第二保持手段であるファイバ
ホルダ180及び第二固定手段としてのホルダ固定部6
0が設けられている。
【0074】光ファイバ固定接続具300で用いられて
いるホルダ固定部60及びファイバ側ユニット90内の
ファイバホルダ70は、光ファイバ固定接続具100で
用いられたものと同じである(図2B、図2C参照)。
【0075】第二ファイバ側ユニット190内のファイ
バホルダ180は、ファイバホルダ70と同様にプラス
チック等の樹脂により中空円筒状に形成されており、側
面にスリット185が2箇所に設けられているととも
に、つば部186を有している。さらに、ファイバホル
ダ180は、凹部182を有している(図13A)。な
お、凹部182の径W4は、ファイバホルダ70の先端
72の径よりもやや大きく形成されている。
【0076】次に、光ファイバ固定接続具300を用い
て複数の光ファイバ同士の接続を行なう場合を説明す
る。ここでも、光ファイバ固定接続具100の場合と同
様に、ホルダ固定部60(図2B)をファイバ側ユニッ
ト90及び第二ファイバ側ユニット190の固定穴94
に挿入する(図4B参照)。この際、ファイバホルダ7
0をファイバ側ユニット90内に挿入されたホルダ固定
具50のホルダ穴55に貫通させ、同様にファイバホル
ダ180を第二ファイバ側ユニット190に挿入された
ホルダ固定具50のホルダ穴55に貫通させる(図4B
参照)。こうして、ホルダ固定部60及びファイバホル
ダ70、180が、ファイバ側ユニット90及び第二フ
ァイバ側ユニット190に取り付けられたのち、第二フ
ァイバ側ユニット190に取り付けられたファイバホル
ダ180に光ファイバを挿入し、光ファイバの先端をフ
ァイバホルダ180の先端182に位置させる(図13
A参照)。
【0077】次に、ファイバ側ユニット90の貫通通路
95と第二ファイバ側ユニットの貫通通路95が対応す
るように、ファイバ側ユニット90と第二ファイバ側ユ
ニット190の底面同士を位置させる。なお、この時、
両ファイバ側ユニットに形成された取り付け穴同士が対
応するように位置合わせを行なう。
【0078】ファイバ側ユニット90と第二ファイバ側
ユニット190の位置合せ完了後、取り付け穴に取り付
けネジ120を螺入し、取り付けネジ120を締めるこ
とで両ファイバ側ユニットをネジ止め固定する(図12
参照)。
【0079】固定後のファイバ側ユニット90及び第二
ファイバ側ユニット190内の状態を図13Bに示す。
両ファイバ側ユニットのネジ止め固定後、光ファイバ2
0をファイバ側ユニット90の貫通通路95内のファイ
バホルダ70に挿入する。この時、ファイバホルダ70
の先端72とファイバホルダ180の先端182は嵌合
している(図13B)。したがって、光ファイバ20を
ファイバ側ユニット90の貫通通路95内のファイバホ
ルダ70に挿入し続けると、光ファイバ20の先端はフ
ァイバホルダ180の先端182に当り、ファイバホル
ダ70の先端72に位置するようになる。
【0080】次に、ファイバホルダ70及びファイバホ
ルダ180を両ファイバ側ユニットに固定する。この固
定は、上記実施例と同様にネジ40を締めることによっ
て行なわれる(図4C参照)。なお、ここでも、ファイ
バホルダ70、180には、スリット75、185が各
々2箇所に設けられているので、固定の際に中空部の径
が縮小し、光ファイバに密着する。したがって、光ファ
イバが確実にファイバ側ユニット90及び第二ファイバ
側ユニット190に確実に固定される(図13B参
照)。
【0081】なお、図12に示す複数の貫通通路95内
に光ファイバ20を挿入し、上記の動作を繰り返すこと
で、複数の光ファイバ20同士の接続をすることが可能
となる。
【0082】また、光ファイバ20同士の接続を解除す
る場合、ネジ40を緩め、光ファイバ20を貫通通路9
5から引抜くだけでよい。
【0083】すなわち、本実施例に係る光ファイバ固定
接続具300を用いると、所定の動作を行なうだけで光
ファイバ20にコネクタを固定することなく、光ファイ
バ同士の接続を行なうことができ、接続の解除も容易で
ある。したがって、コネクタを通すことができない限ら
れたスペースにおいても、光ファイバを配線し、所定の
固定を行なうだけで容易かつ確実に複数の光ファイバ同
士の接続及び接続の解除を行なうことが可能となる。
【0084】なお、上述実施例においては、ファイバホ
ルダ70、170及び180が円筒状に形成されてい
る。しかし、光ファイバ20を確実に保持できるのであ
れば、他の形状でもよく、例えば図14Aに示すように
四角柱に形成するようにしてもよい。なお、光ファイバ
固定接続具100及び光ファイバ固定接続具300の実
施例の場合に、光ファイバホルダ固定具50自身を四角
柱に形成し、ホルダ穴55を図14Bに示すように四角
形に形成すると、ファイバホルダ70、180をホルダ
穴55に貫通させる際に位置合せが容易となる(図14
C)。これにより、接続作業がより容易となる。
【0085】また、上記実施例において、ファイバホル
ダ70、170及び180を、プラスチック等の樹脂に
より形成したが、光ファイバ20を確実に保持できるの
であれば、他の材質で形成してもよく、例えば、ゴム等
の弾性部材によって形成するようにしてもよい。ファイ
バホルダ70、170及び180を弾性部材で形成した
場合、ファイバ側ユニットへの固定の際にファイバホル
ダの径が容易に縮小するので、スリットを設けることな
く、確実にファイバホルダをファイバ側ユニットに固定
することが可能となる。
【0086】さらに、上記実施例においては、ファイバ
ホルダ70、170及び180にはスリットが各々2箇
所に設けられていた。しかし、光ファイバ20を確実に
保持でき、ファイバホルダを確実にファイバ側ユニット
90に固定することができるのであれば、スリットを1
箇所又は2箇所以上に形成するようにしてもよい。
【0087】なお、光ファイバ固定接続具100の実施
例においては、素子側ユニット80を黄銅によって形成
することで電磁界及び光による接続への影響を防止する
とともに、素子側ユニット付近で発生する熱の放散を図
っている。しかし、確実に電磁界及び光のシールドを行
ない、発生する熱を放散できるのであれば、素子側ユニ
ット80を他の材質で形成してもよく、例えば鉄によっ
て形成するようにしてもよい。また、電磁界、光及び熱
を考慮する必要のない場合には、プラスチック等によっ
て形成するようにしてもよい。
【0088】また、光ファイバ固定接続具100の実施
例においては、投光素子の発光強度を検出するための検
出孔または検出溝として素子側ユニットに検出穴84を
形成した。しかし、確実に発光強度を検出できるのであ
れば、穴でなくてもよく、例えば、溝を形成するように
してもよい。
【0089】さらに、光ファイバ固定接続具100及び
光ファイバ固定接続具300の実施例においては、ファ
イバホルダ70、180をファイバ側ユニットに固定す
る為、ネジ40及びホルダ固定具50から構成されるホ
ルダ固定部60を用いている。しかし、ファイバホルダ
を確実にファイバ側ユニットに固定できるのであれば、
他の方法でもよい。
【0090】例えば、図15Aの断面図に示すように、
ファイバ側ユニット90(第一ファイバ側ユニット90
及び第二ファイバ側ユニット190を含む)の固定穴9
4内の一部分にネジ部50bを形成する。この固定穴9
4内にホルダ固定具52を挿入し、ファイバホルダ70
をホルダ固定具50のホルダ穴55に貫通させた後、ネ
ジ44をネジ部50bに螺入する。これにより、貫通通
路95内のファイバホルダ70(又はファイバホルダ1
80)を矢印800方向に移動させることで、ファイバ
ホルダ70(又はファイバホルダ180)をファイバ側
ユニット90に押し付けて固定するようにしてもよい。
なお、図15Bに、図15Aのa−a断面を示す図を掲
げ、各部の関係を明らかにする。
【0091】また、光ファイバ固定接続具100及び光
ファイバ固定接続具300の実施例において、固定穴9
4はファイバ側ユニット(第一ファイバ側ユニット)9
0、第二ファイバ側ユニット190の正面に貫通穴とし
て複数設けられている(図4C、図13B参照)。しか
し、確実にホルダ固定具50を貫通させることができる
のであれば、貫通穴でなくともよく、例えばファイバ側
ユニット(第一ファイバ側ユニット)90、第二ファイ
バ側ユニット190の裏表面92、192側を塞ぐよう
にしてもよい。
【0092】なお、光ファイバ固定接続具100を用い
て光ファイバとLEDの接続を行なう際には、図3Cに
示すようにファイバホルダの先端72とLED30を直
接嵌合させた。しかし、ファイバホルダ70に保持され
た光ファイバ20とLEDが確実に接続ができるのであ
れば、他の方法でもよく、例えば図16Aに示すよう
に、光ファイバ20とLED30間の接続をボールレン
ズ36を介することにより行なうようにしてもよい。図
16Aの場合、レンズアダプタ177を用いずにボール
レンズ36を光ファイバ20とLED30間に固定し
た。しかし、レンズアダプタ177を用いることにより
ボールレンズ36を光ファイバ20とLED30間に固
定するようにしてもよい。これにより、光ファイバとL
ED30との結合効率を向上させることができる。
【0093】さらに、光ファイバ固定接続具100を用
いて光ファイバとLEDの接続を行なう際には、図3B
に示すようなLEDを用いることで光ファイバとLED
の接続を行なった。しかし、光ファイバ20とLEDが
確実に接続ができるのであれば、他のLEDを用いるこ
とで光ファイバとの接続をしてもよく、例えば図16B
に示すように、LED30の上面に(半球状の)凸部3
7が形成されたLEDを用いるようにしてもよい。凸部
37により、発光部34からの光は凸部37により集光
され、絞り込まれた後に光ファイバに伝達される。これ
により、ボールレンズを用いなくても、光ファイバとL
ED30との結合効率を向上させることができる。
【0094】また、光ファイバ固定接続具300を用い
て複数の光ファイバ同士の接続を行なう場合も、図13
Bに示すように、ファイバホルダ70及びファイバホル
ダ180に保持された光ファイバ20同士を直接嵌合さ
せた。しかし、光ファイバ20同士が確実に接続ができ
るのであれば、他の方法でもよく、ボールレンズ36を
介することにより行なうようにしてもよい。
【0095】なお、上記各実施例においては、シース無
しの光ファイバを用いているが、シース付きの光ファイ
バ(2.2φ径)を用いてもよい。この場合、ファーバ
ーホルダの先端72を2.2φ以上の径に形成しておく
とともに、内部に2.2φ径の穴を設けておき、ファイ
バ20を直接LED30内に嵌合させればよい(図1
7)。
【0096】また、光ファイバ固定接続具100の実施
例においては、光ファイバ固定接続具100を用いて複
数の光ファイバ20と複数のLED30を接続する場合
について説明した。しかし、光ファイバ固定接続具10
0は、単数の光ファイバ20とLED30を接続する場
合であっても容易かつ確実に光ファイバとLEDの接続
及び解除を行なうことが可能である。
【0097】さらに、光ファイバ固定接続具200の実
施例において、ボールレンズ36は、レンズホルダ17
7を介して第一ファイバ側ユニット110に固定されて
いた。しかし、ボールレンズ36を確実に第一ファイバ
側ユニット110に固定できるのであれば、他の手段、
例えば光学用接着剤を用いてボールレンズ36を第一フ
ァイバ側ユニット110に固定してもよい。
【0098】また、光ファイバ固定接続具200の実施
例においては、ボールレンズ36を介してファイバホル
ダ内に固定された光ファイバ20同士の接続を行なっ
た。しかし、光ファイバ20同士の接続が確実に行なえ
るのであれば、ボールレンズ36を介して接続を行なわ
なくてもよく、ファイバホルダ内に固定された光ファイ
バ20同士を直接接続させるようにしてもよい。
【0099】なお、光ファイバ固定接続具200の実施
例においては、虫ねじ160を用いてファイバホルダ1
70を矢印230方向に移動させることで第一ファイバ
側ユニット110に固定した。しかし、ファイバホルダ
170を確実に第一ファイバ側ユニット110に固定で
きるのであれば、図2に示すホルダ固定部60を用いて
ファイバホルダ170を第一ファイバ側ユニット110
に固定するようにしてもよい。
【0100】
【発明の効果】請求項1の光ファイバ固定接続具におい
ては、内部に光ファイバを保持した保持手段が第一筐体
の第一貫通通路内に固定され、第二貫通通路内に投光手
段又は受光手段を位置させた第二筐体と第一筐体が固定
されている。すなわち、接続のため光ファイバ先端を加
工するとともにコネクタを固定しておく必要がなく、フ
ァイバ単体を挿入することにより、簡易かつ確実にファ
イバの接続を行なうことができる。したがって、コネク
タを通すことができない限られたスペースにおいても、
容易かつ確実に光ファイバと投光手段の接続を行なうこ
とが可能となる。
【0101】請求項2、請求項3、請求項6又は請求項
7に係る光ファイバ固定接続具においては、前記保持手
段が、中空円筒状又は中空多角柱状であり長手方向に少
なくとも一の切り込みが設けられている。すなわち、第
一筐体に固定される際に保持手段の中空部の径が縮小
し、光ファイバに密着する。したがって、光ファイバが
確実に筐体に固定され、確実に光ファイバの接続を行な
うことが可能となる。
【0102】請求項4に係る光ファイバ固定接続具にお
いては、前記第二筐体に、前記投光手段の発光強度を検
出するための検出孔又は検出溝が設けられている。した
がって、発光強度の検出を行なうことができる。
【0103】請求項5に係る光ファイバ固定接続具にお
いては、内部に光ファイバを保持した保持手段が第一筐
体の第一貫通通路内に挿入され、固定手段が第一筐体に
前記保持手段を固定する。また、第二筐体の第二貫通通
路内に、光ファイバを保持した第二保持手段が挿入され
ており、筐体固定手段が前記第一筐体と前記第二筐体を
固定する。すなわち、接続のため光ファイバ先端を加工
するとともにコネクタを固定しておく必要がなく、ファ
イバ単体を挿入することにより、簡易かつ確実にファイ
バ同士の接続を行なうことができる。したがって、コネ
クタを通すことができない限られたスペースにおいて
も、容易かつ確実に光ファイバ同士の接続を行なうこと
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ファイバ固定接続具の一実施例
の外観を示す斜視図である。
【図2】図1に示す光ファイバ固定接続具の各部の構成
を示す図である。
【図3】図1に示す光ファイバ固定接続具にLEDが接
続される場合の各部の関係を示す図である。
【図4】ファイバ側ユニット内におけるネジ固定具、フ
ァイバホルダの関係及び光ファイバとLEDの接続を示
す図である。
【図5】図1に示す光ファイバ固定接続具を用いてプリ
ント基板上に設けられたLEDと光ファイバとの接続を
行なう場合の各部の関係を示す図である。
【図6】LEDの発光強度を検出する場合の検出用光フ
ァイバを挿入した時の断面図及びLEDの発光強度を一
定に制御する回路の一例を示す図である。
【図7】本発明に係る光ファイバ固定接続具の他の実施
例の外観を示す図である。
【図8】図7に示す光ファイバ固定接続具に用いられる
ファイバ側ユニットの断面を示す図である。
【図9】図7に示す光ファイバ固定接続具の各部の構成
を示す図である。
【図10】図7に示す光ファイバ固定接続具の断面を示
す図である。
【図11】図7に示す光ファイバ固定接続具によって光
ファイバ同士を接続する場合の状態を示す断面図であ
る。
【図12】本発明に係る光ファイバ固定接続具の他の実
施例の外観を示す図である。
【図13】図12に示す光ファイバ固定接続具に用いら
れるファイバホルダ及び光ファイバ同士を接続した場合
の該固定接続具の状態を示す断面図である。
【図14】本発明に係る光ファイバ固定接続具のファイ
バホルダ及びホルダ固定具のホルダ穴を他の形状にした
場合を示す図である。
【図15】ファイバホルダをファイバ側ユニットに固定
する他の方法を示す図である。
【図16】図1に示す光ファイバ固定接続具により接続
するLEDの他の例を示す図である。
【図17】図1に示す光ファイバ固定接続具により、シ
ース付き光ファイバとLEDを接続する場合の接続を示
す断面図である。
【図18】従来の光ファイバの先端に設けられたコネク
タプラグ、光ファイバと接続される素子に設けられたア
ダプタを示す図である。
【符号の説明】
40・・・・・ネジ 80・・・・・素子側ユニット 90・・・・・ファイバ側ユニット 95・・・・・貫通通路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第一貫通通路が設けられた第一筐体、 内部に光ファイバを保持するとともに、前記第一筐体の
    前記第一貫通通路内に挿入される保持手段、 前記第一筐体内に前記保持手段を固定する固定手段、 前記第一筐体の前記第一貫通通路に対応する位置に第二
    貫通通路を有するとともに、該第二貫通通路内に前記光
    ファイバに光を送る投光手段又は該光ファイバから光を
    受ける受光手段を位置させる第二筐体、 前記第一筐体と前記第二筐体を固定する筐体固定手段 を備えたことを特徴とする光ファイバ固定接続具。
  2. 【請求項2】請求項1の光ファイバ固定接続具におい
    て、 前記保持手段は、中空円筒状であり、長手方向に少なく
    とも一の切り込みが設けられていること、 を特徴とする光ファイバ固定接続具。
  3. 【請求項3】請求項1の光ファイバ固定接続具におい
    て、 前記保持手段は、中空多角柱状であり、長手方向に少な
    くとも一の切り込みが設けられていること、 を特徴とする光ファイバ固定接続具。
  4. 【請求項4】請求項1、請求項2又は請求項3の光ファ
    イバ固定接続具において、 前記第二筐体には、前記第一貫通通路内に位置する前記
    投光手段の投光強度を検出するための検出孔または検出
    溝が設けられていること、 を特徴とする光ファイバ固定接続具。
  5. 【請求項5】第一貫通通路が設けられた第一筐体、 内部に光ファイバを保持するとともに、前記第一筐体の
    前記第一貫通通路内に挿入される第一保持手段、 前記第一筐体内に前記第一保持手段を固定する第一固定
    手段、 前記第一筐体の前記第一貫通通路に対応する位置に第二
    貫通通路を有する第二筐体、 内部に光ファイバを保持するとともに、前記第二筐体の
    前記第二貫通通路内に挿入される第二保持手段、 前記第一筐体と前記第二筐体を固定する筐体固定手段を
    備えたことを特徴とする光ファイバ固定接続具。
  6. 【請求項6】請求項5の光ファイバ固定接続具におい
    て、 前記第一保持手段及び前記第二保持手段は、中空円筒状
    であり、長手方向に少なくとも一の切り込みが設けられ
    ていること、 を特徴とする光ファイバ固定接続具。
  7. 【請求項7】請求項5の光ファイバ固定接続具におい
    て、 前記第一保持手段及び前記第二保持手段は、中空多角柱
    状であり、長手方向に少なくとも一の切り込みが設けら
    れていること、 を特徴とする光ファイバ固定接続具。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016035426A (ja) * 2014-08-04 2016-03-17 Meiji Seikaファルマ株式会社 出力測定装置用アダプタ

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