JP3657711B2 - 発光素子モジュール、および発光素子モジュール用ホルダ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、光伝送回路に用いる発光素子モジュールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図2は従来の電気信号を光信号に変換する発光素子モジュールを示す断面図である。図において、1は発光素子、2はレンズ、3は上記発光素子1および上記レンズ2と固着されたホルダ、4は上記発光素子1からの出射光集光点、5は上記発光素子1からの出射光中心線、8はフェルール、9は上記フェルール8の外周円筒面、10は上記フェルール8に固着された光ファイバ、11はスリーブ、13は上記スリーブ11の内周円筒面b、14は調整用スペーサ、15は上記調整用スペーサ14と上記ホルダ3との調整箇所、16は上記調整用スペーサ14とスリーブ11との調整箇所である。
【0003】
次に動作について説明する。発光素子モジュールの主な設計要求として、発光素子からの出射光を光ファイバに効率よく入射させることが挙げられる。このため、光ファイバを発光素子からの出射光中心線の垂直方向に位置決めし、かつ出射光中心線方向に位置決めする必要がある。この設計要求を達成しようとして発光素子モジュールに用いられている方法の一例としては、図2に示した調整用スペーサ14を用いる方法がある。まず、ホルダ3に発光素子1とレンズ2を固着した状態において出射光集光点4を検出する。次にフェルール8に固着された光ファイバ10を出射光集光点4を基準として出射光中心線5の方向に位置決めするため、調整用スペーサ14とホルダ3とを調整面15において固着する。次にフェルール8に固着された光ファイバ10を出射光中心線5の垂直方向に位置決めするため、調整用スペーサ14とスリーブ11とを調整面16において固着する。このスリーブ11には接続されるフェルール8の外周円筒面9の外径とほぼ同一の内径を有する内周円筒面13が設けられており、フェルール8、すなわち光ファイバ10は精度よくスリーブ11に接続することが可能である。また、これらの位置決めはファイバ10への入射光を検出しながら行われることが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の発光素子モジュールは以上のように構成されているため、発光素子モジュールに光ファイバを組み込む際、光ファイバを発光素子からの出射光中心線方向に位置決めしかつ固着する工程と、出射光中心線の垂直方向に位置決めしかつ固着する工程とを光学的な検出を行いながら実施する必要があり、組立時間がかかる、調整用スペーサを必要とするなどの問題があった。
【0005】
この発明は上記のような問題点を解決するためになされたもので、発光素子モジュールに光ファイバを組み込む際、光ファイバを発光素子からの出射光中心線の垂直方向に位置決めしかつ発光素子からの出射光中心線方向に位置決めするための基準面を切削加工により設け、この基準面に対してスリーブと光ファイバとを機械的に組み立てることにより、調整用スペーサを要することなく光ファイバを位置決めすることができる発光素子モジュールを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
第1の発明の発光素子モジュールは、電気信号を光信号に変換する発光素子と、上記発光素子と固着されかつ上記発光素子からの出射光中心線に対し同軸となる中心線を持つよう切削加工された外周円筒面a1 と上記出射光中心線に対し垂直でありかつ発光素子、または上記発光素子からの出射光集光点を基準として切削加工された平面a2 とを有するホルダとを備えたものである。
【0007】
第2の発明の発光素子モジュールは、第1の発明のものにおいて、接続されるフェルールが上記平面a2 で位置決めされることにより上記発光素子、または上記発光素子からの出射光集光点を基準として上記出射光中心線方向に位置決めされるようにしたものである。
【0008】
第3の発明の発光素子モジュールは、第1の発明のものにおいて上記外周円筒面a1 と固着された内周円筒面a3 と、上記内周円筒面a3 の中心線に対し同軸となる中心線を持ちかつ接続されるフェルールの外周円筒面b1 の外径とほぼ同一の内径を有する内周円筒面b2 とを有するスリーブを備えたものである。
【0009】
第4の発明の発光素子モジュールは上記外周円筒面a1 と上記平面a2 をプラスチックで形成したものである。
【0010】
第5の発明の発光素子モジュールは、上記フェルールを内周円筒面b2 に対し着脱可能に取付けられるようにしたものである。
【0011】
第6の発明の発光素子モジュールは、上記スリーブをプラスチックとし、かつ円周円筒面a3 の中心線と内周円筒面b2 の中心線との同軸度がでるようにプラスチックを射出成形してスリーブを形成したものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1を示す発光素子モジュールの断面図であり、図1において1は発光素子、2はレンズ、3は上記発光素子1および上記レンズ2を固着したホルダ、4は上記発光素子からの出射光集光点、5は上記発光素子からの出射光中心線、6は上記ホルダ3に設けられ上記出射光中心線5に対し同軸となる中心線を持つように切削加工された外周円筒面a1 、7は上記ホルダ3に設けられ上記出射光中心線5に対し垂直でありかつ上記出射光集光点4を基準として切削加工された平面a2 、8はフェルール、9は上記フェルール8の外周円筒面b1 、10は上記フェルール外周円筒面b1 9の中心線と同軸となるよう上記フェルール8に固着された光ファイバ、11はスリーブ、12は上記スリーブ11に設けられ上記外周円筒面a1 6と固着された内周円筒面a3 、13は上記スリーブ11に設けられ上記内周円筒面a3 12の中心線に対し同軸でありかつ上記外周円筒面b1 9の外径とほぼ同一の内径を有する内周円筒面b2 を示す。
【0013】
この発明の実施の形態1における発光素子モジュールはホルダ3に発光素子1とレンズ2を固着した状態において、上記発光素子1からの出射光中心線と発光素子1、または出射光集光点4が光学的に検出され、上記出射光中心線に対し同軸となる中心線を持つ外周円筒面a1 6と上記出射光中心線に対し垂直でありかつ上記発光素子1、または出射光集光点4を基準とした平面a2 7が切削加工により設けられている。ここで上記外周円筒面a1 6と上記平面a2 7は切削加工による生産性を高めるためプラスチックにより形成されている。また、一方内周円筒面a3 12と上記内周円筒面a3 12の中心線に対し同軸である内周円筒面b2 13を有するスリーブ11にフェルール8が挿入されている。ここで上記フェルール8に上記フェルール8の外周円筒面b1 9の中心線と同軸となるように光ファイバ10が固着されていることは重要である。ここで上記スリーブ11はプラスチックにより形成されており、上記内周円筒面a3 12の中心線と上記内周円筒面b2 13の中心線の同軸精度は生産性を高めるため射出成形により形成されている。上記ホルダ3と上記スリーブ11の位置決めにあたっては、機械的に上記平面a2 7を基準として上記外周円筒面a1 6を上記内周円筒面a3 12に挿入すればよい。また、上記スリーブ11と上記フェルール8の位置決めにあたっては、機械的に上記光ファイバ10即ち上記フェルール8を上記平面a2 7を基準として上記外周円筒面b1 9を上記内周円筒面b2 13に挿入すればよい。これにより、上記光ファイバ10が上記出射光中心線の垂直方向に位置決めされ、かつ上記出射光中心線方向に位置決めされる機構を有するように構成したものである。
【0014】
次に組立順位について述べる。まず、発光素子1およびレンズ2をホルダ3に接着などにより固着する。次に上記ホルダ3における上記発光素子1からの出射光集光点4を検出する。次に上記出射光中心線5に対し同軸となる中心線を持つように外周円筒面a1 6を切削加工により設ける。次に上記出射光中心線5に対し垂直でありかつ上記出射光集光点4を基準として平面a2 7を切削加工により設ける。上記ホルダ3と上記スリーブ11の位置決めにあたっては、機械的に上記平面a2 7を基準として上記外周円筒面a1 6を上記内周円筒面a3 12に挿入すればよい。また、上記スリーブ11と上記フェルール8の位置決めにあたっては、機械的に上記光ファイバ10即ち上記フェルール8を上記平面a2 7を基準として上記外周円筒面b1 9を上記内周円筒面b2 13に挿入すればよい。
【0015】
【発明の効果】
この発明によれば、発光素子モジュールに光ファイバを組み込む際、光学的な検出を行うことなく、また調整用スペーサを必要とすることなく光ファイバを位置決めすることができる。これにより発光素子モジュールの組立を簡単化することができ、安価な発光素子モジュールを提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による発光素子モジュールの断面を示す図である。
【図2】 従来の発光素子モジュールの断面を示す図である。
【符号の説明】
1 発光素子、2 レンズ、3 ホルダ、4 出射光集光点、5 出射光中心線、6 外周円筒面a1 、7 平面a2 、8 フェルール、9 外周円筒面b1 、10 光ファイバ、11 スリーブ、12 内周円筒面a3 、13 内周円筒面b2 、14 調整用スペーサ、15 調整面、16 調整面。
Claims (2)
- 電気信号を光信号に変換する発光素子と、
上記発光素子からの出射光が通過する光通過孔、
上記発光素子からの出射光中心線に対し同軸となる中心線を持つように上記発光素子と固着された状態で切削加工された外周円筒面a1 、
および、上記出射光中心線に対し垂直でありかつ、上記発光素子または上記発光素子からの出射光集光点を基準として上記発光素子と固着された状態で切削加工されかつ、接続されるフェルールが出射光中心線方向に位置決めされるための平面a2、
とを有したホルダと、
上記ホルダとは別体に形成されるとともに、上記ホルダの平面a2を内側に有するように上記ホルダの外周円筒面a1 と固着された内周円筒面a3 、および上記内周円筒面a3 の中心線に対し同軸となる中心線を持ちかつ上記フェルールの外周円筒面b1 の外径とほぼ同一の内径の貫通孔であって上記フェルールの挿入される内周円筒面b2 とを有したスリーブと、
を備え、
上記ホルダの平面a 2 および外周円筒面a1の加工面は、プラスチックの切削加工により形成され、
上記スリーブはプラスチックで形成されたことを特徴とする発光素子モジュール。 - 請求項1記載の発光素子モジュールにおいて、上記外周円筒面b1 を有するフェルールが上記スリーブの内周円筒面b2 に対し着脱可能に取付けられることを特徴とする発光素子モジュール。
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JP27073896A JP3657711B2 (ja) | 1996-10-14 | 1996-10-14 | 発光素子モジュール、および発光素子モジュール用ホルダ |
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JP27073896A JP3657711B2 (ja) | 1996-10-14 | 1996-10-14 | 発光素子モジュール、および発光素子モジュール用ホルダ |
Publications (2)
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JPH10115733A JPH10115733A (ja) | 1998-05-06 |
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Family
ID=17490290
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP27073896A Expired - Lifetime JP3657711B2 (ja) | 1996-10-14 | 1996-10-14 | 発光素子モジュール、および発光素子モジュール用ホルダ |
Country Status (1)
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