JPH08254017A - 壁用鉄筋網の定着方法及び床用鉄筋網の定着方法 - Google Patents

壁用鉄筋網の定着方法及び床用鉄筋網の定着方法

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JPH08254017A
JPH08254017A JP5540395A JP5540395A JPH08254017A JP H08254017 A JPH08254017 A JP H08254017A JP 5540395 A JP5540395 A JP 5540395A JP 5540395 A JP5540395 A JP 5540395A JP H08254017 A JPH08254017 A JP H08254017A
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JP
Japan
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fixing
reinforcing bar
bar
floor
wall
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JP5540395A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Mizumoto
均 水本
Shin Niimi
伸 新實
Masao Yamada
政雄 山田
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Takenaka Komuten Co Ltd
Original Assignee
Takenaka Komuten Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 壁鉄筋を構成する壁用鉄筋網を柱に定着させ
るための定着筋の施工の作業性を向上する。 【構成】 複数の縦筋awと複数の横筋bwとを所定の
網目状に配置固定した構造の壁用鉄筋網Nwを、壁鉄筋
構成箇所に配置させた状態で縦筋長手方向に所定の間隔
を隔てて配置する壁用の複数の定着筋Awを介して柱C
に定着させるに、前記定着筋Awを繋ぎ縦材Jwで位置
決め固定した構造の壁用の定着筋ユニットUwを、定着
筋Awの一端が柱Cへの定着箇所に差し込み位置し、か
つ、他端が壁用鉄筋網Nwへの接合箇所に入り込み位置
する状態に配設し、その状態で柱Cの柱鉄筋Rc及び壁
用鉄筋網Nwに定着筋ユニットUwを連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄筋コンクリート造り
や鉄骨鉄筋コンクリート造りの壁や床を作成する場合に
必要となる壁鉄筋の組立や床鉄筋の組立を行う方法に関
する。
【0002】詳述すると、複数の縦筋と複数の横筋とを
所定の網目状に配置固定した構造の壁用鉄筋網を、壁鉄
筋構成箇所に配置させた状態で縦筋長手方向に所定の間
隔を隔てて配置する壁用の複数の定着筋を介して柱に定
着させると、複数の縦筋(例えば、主筋又は配力筋)と
複数の横筋(例えば、配力筋又は主筋)とを所定の網目
状に配置固定した構造の床用鉄筋網を、床鉄筋構成箇所
に配置させた状態で縦筋長手方向に所定の間隔を隔てて
配置する床用の複数の定着筋を介して梁に定着させると
に関する。
【0003】
【従来の技術】上記の壁用鉄筋網及び床用鉄筋網は、壁
鉄筋構成箇所及び床鉄筋構成箇所に壁幅方向及び床幅方
向に必要数並置されて隣合うものの端部同士を連結され
ることにより壁鉄筋及び床鉄筋の構成するのであって、
このように壁鉄筋網及び床鉄筋網を用いて壁鉄筋及び床
鉄筋を組み立てる場合には、壁用鉄筋網及び床用鉄筋網
の作成を生産設備機器や生産環境の整った、或いは、整
えやすい工場や建設現場のサイトなどに移行できるか
ら、壁用鉄筋網及び床用鉄筋網を作業性良く、かつ、精
度良く作成できる一方、壁鉄筋及び床鉄筋の組立現場で
の作業工数を大幅に低減でき、結果として、縦筋及び横
筋を一本一本一々壁鉄筋構成箇所及び床鉄筋構成箇所に
持ち込んで所定の網目状に組み上げていく在来方法に比
較して、壁鉄筋及び床鉄筋の組み立ての精度、施工性を
著しく向上することができる利点を有する。
【0004】そのような利点を有する壁用鉄筋網及び床
用鉄筋網を用いての鉄筋組立方法及び床鉄筋組立方法で
は、壁鉄筋組立箇所及び床鉄筋組立箇所に並置させた壁
用鉄筋網及び床用鉄筋網のうち柱の際及び梁の際に位置
する端部の壁用鉄筋網及び床用鉄筋網を柱及び梁に定着
させる必要がある。
【0005】そのような壁用鉄筋網及び床用鉄筋網を柱
及び床に定着させる手段として従来では、次のような方
法が知られている。
【0006】〈従来の壁用鉄筋網の定着方法〉図15の
(イ)に示すように、柱Cの際に配置させる壁用鉄筋網
として、横筋bwの端部を最外端の縦筋awよりも柱C
側に突出するように延長して櫛歯状とすることによりそ
の延長端部それぞれを柱Cへの定着筋Awとした定着筋
一体型壁用鉄筋網Nwoを用い、その定着筋一体型壁用
鉄筋網Nwoを、定着筋Awが柱Cの柱鉄筋Rcに当た
らない位置において壁鉄筋構成箇所に立てかけ、次い
で、その状態で定着筋Awが柱鉄筋Rcを構成する柱主
筋Rcmやフープ筋Rcfの間を通して所定の定着箇所
に差し込まれるように定着筋一体型壁用鉄筋網Nwoを
柱C側の所定の壁鉄筋構成箇所にまで移動操作し、柱鉄
筋Rcに定着筋Awを固定することにより、定着筋一体
型壁用鉄筋網Nwoを柱Cに定着する方法である。
【0007】〈従来の床用鉄筋網の定着方法〉図15の
(ロ)に示すように、梁Bの際に配置させる床用鉄筋網
として、横筋bfの端部を最外端の縦筋afよりも梁B
側に突出するように延長して櫛歯状とすることによりそ
の延長端部それぞれを梁Bへの定着筋Afとした定着筋
一体型床用鉄筋網Nfoを用い、その定着筋一体型床用
鉄筋網Nfoを、定着筋Afが梁Bの梁鉄筋Rbに当た
らない位置において床鉄筋構成箇所に置き、次いで、そ
の状態で定着筋Afが梁鉄筋Rbを構成する梁主筋Rb
mやスタータップ筋Rbsの間を通して所定の定着箇所
に差し込まれるように定着筋一体型床用鉄筋網Nfoを
梁B側の所定の床鉄筋構成箇所にまで移動操作し、梁鉄
筋Rbに定着筋Afを固定することにより、定着筋一体
型床用鉄筋網Nfoを梁Bに定着する方法である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の技
術によるときは、壁用鉄筋網及び床用鉄筋網の移動操作
により定着筋の全部の定着箇所への差し込みを一括的に
行うから、定着作業のうち定着筋の差し込み操作が一つ
で済み、例えば、複数の定着筋を個々に差し込む場合に
比較して定着作業を工数面で有利に行えるものの、次の
ような欠点があった。
【0009】壁用鉄筋網及び床用鉄筋網は、現場での組
立作業工数を少なくして上記の利点を最大限に発揮する
上で、工場やサイトなどの作成箇所から現場への運搬な
どに差し障りのない範囲内で可及的に大きなものとして
作成することが好ましい。そして、このような好ましい
壁用鉄筋網及び床用鉄筋網の大型化を図った場合には、
自ずと、壁用鉄筋網及び床用鉄筋網の重量が大きくな
り、重量が100Kg以上となることが多々ある。
【0010】他方、上記の従来技術によるときは、定着
筋一体型壁用鉄筋網とした壁用鉄筋網及び定着筋一体型
床用鉄筋網とした床用鉄筋網を移動操作して定着筋を所
定の定着箇所に差し込ませる際、定着筋あ柱鉄筋や梁鉄
筋に当たるとその差し込みを行えないから、定着筋を柱
鉄筋及び梁鉄筋の間を通して所定の定着箇所に差し込ま
せるように壁用鉄筋網及び床用鉄筋網を移動操作するに
は、定着筋が柱鉄筋及び梁鉄筋に当たらないように壁用
鉄筋網及び床用鉄筋網の移動方向を微調整しながら端部
壁用鉄筋網及び端部床用鉄筋網を移動操作する必要があ
る。
【0011】ところで、人力により、100Kgを越え
る重い壁用鉄筋網及び床用鉄筋網の方向を微調整しなが
らそれらを移動させる作業は、非常な重労働であり、か
つ、作業能率も悪い。
【0012】しかも、壁用鉄筋網及び床用鉄筋網の櫛歯
状に延長した横筋の端部を定着筋とするため、壁用鉄筋
網及び床用鉄筋網の横筋の間隔が柱鉄筋におけるフープ
筋の間隔及び梁鉄筋におけるスラーラップ筋の間隔と一
致していれば、壁用鉄筋網及び床用鉄筋網を移動操作す
るだけの一つの作業で定着筋を所定の定着箇所に差し込
ませることができるのであるが、間隔及び数が相違して
いる場合には、図16の(イ)(ロ)に示すように、定
着筋Aw,Afを曲げないと定着筋として機能するよう
に定着箇所に差し込ませることできないから、フープ筋
Rcfの間隔及びスターラップ筋Rbsの間隔及び数に
応じて定着筋Aw,Afを曲げなければならず、その結
果、定着筋Aw,Afの曲がりによる定着強度の低下を
補う上で、横筋bw,bfの数を増やして定着筋Aw,
Afの数を増やす必要が生じ、壁用鉄筋網及び床用鉄筋
網の鉄筋使用量が増大してコストアップ及び重量増大を
招来していた。
【0013】要するに、従来の技術には、壁用鉄筋網及
び床用鉄筋網を柱及び梁に定着させる上で改善の余地が
あった。
【0014】本発明の目的は、壁用鉄筋網及び床用鉄筋
網を柱及び梁に定着させるための定着筋の施工の作業性
を向上する点にある。換言すれば、壁用鉄筋網の柱への
定着を作業性良く行える壁鉄筋組立方法及び床用鉄筋網
の梁への定着を作業性良く行える床鉄筋組立方法を提供
する点にある。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明の
第1発明による壁鉄筋組立方法の特徴は、壁用鉄筋網を
柱に定着させるに、前記定着筋を一本の繋ぎ縦材で位置
決め固定した構造の壁用の定着筋ユニットを、定着筋の
一端が柱への定着箇所に差し込み位置し、かつ、他端が
壁用鉄筋網への接合箇所に入り込み位置する状態に配設
し、その状態で柱の柱鉄筋及び壁用鉄筋網に定着筋ユニ
ットを連結する点にある。
【0016】請求項2に係る本発明の第2発明による壁
鉄筋組立方法の特徴は、壁用鉄筋網を柱に定着させる
に、前記定着筋を繋ぎ縦材で位置決め固定した構造の壁
用の定着筋ユニットを、定着筋の一端が柱への定着箇所
に差し込み位置し、かつ、他端が壁用鉄筋網への接合箇
所に入り込み位置する状態に配設し、その状態で柱の柱
鉄筋及び壁用鉄筋網に定着筋ユニットを連結する点にあ
る。
【0017】請求項3に係る本発明の第3発明による壁
鉄筋組立方法の特徴は、上記本発明の第1発明や第2発
明において、前記定着筋ユニットとして、繋ぎ縦材が鉄
筋から構成されたものを用い、その定着筋ユニットを、
壁鉄筋の縦筋のうち並置方向の端部に配置させる端部縦
筋を繋ぎ縦材から構成する状態に配設する点にある。
【0018】請求項4に係る本発明の第4発明による壁
鉄筋組立方法の特徴は、上記本発明第1発明や第2発
明、第3発明において、前記定着筋ユニットとして、重
量が70Kg重以下のものを用いる点にある。
【0019】請求項5に係る本発明の第5発明による床
鉄筋組立方法の特徴は、床用鉄筋網を梁に定着させる
に、前記定着筋を一本の繋ぎ縦材で位置決め固定した構
造の床用の定着筋ユニットを、定着筋の一端が梁への定
着箇所に差し込み位置し、かつ、他端が床用鉄筋網への
接合箇所に入り込み位置する状態に配設し、その状態で
梁の梁鉄筋及び床用鉄筋網に定着筋ユニットを連結する
点にある。
【0020】請求項6に係る本発明の第6発明による床
鉄筋組立方法の特徴は、床用鉄筋網を梁に定着させる
に、前記定着筋を繋ぎ縦材で位置決め固定した構造の床
用の定着筋ユニットを、定着筋の一端が梁への定着箇所
に差し込み位置し、かつ、他端が床用鉄筋網への接合箇
所に入り込み位置する状態に配設し、その状態で梁の梁
鉄筋及び床用鉄筋網に定着筋ユニットを連結する点にあ
る。
【0021】請求項7に係る本発明の第7発明による床
鉄筋組立方法の特徴は、上記本発明の第5発明や第6発
明において、前記定着筋ユニットとして、繋ぎ縦材が鉄
筋から構成されたものを用い、その定着筋ユニットを、
床鉄筋の縦筋のうち並置方向の端部に配置させる端部縦
筋を繋ぎ縦材から構成する状態に配設する点にある。
【0022】請求項8に係る本発明の第8発明による床
鉄筋組立方法の特徴は、上記本発明の第5発明や第6発
明、第7発明において、前記定着筋ユニットとして、重
量が70Kg重以下のものを用いる点にある。
【0023】
【作用】本発明の第1発明及び第2発明によれば、壁用
鉄筋網とは別体の定着筋ユニットを介してその壁用鉄筋
網を柱に定着させるから、壁用鉄筋網に対する作業とし
て、その壁用鉄筋網を所定の位置に配置する所期の鉄筋
網配置作業だけで済み、定着のために壁用鉄筋網を操作
する必要がない。
【0024】そして、定着筋ユニットとして、複数の定
着筋を繋ぎ縦材に固定した構造のもので、定着筋の一端
を柱への定着箇所に差し込み位置させ、かつ、他端を端
部壁用鉄筋網への接合箇所に入り込み位置させるように
配設された状態で柱鉄筋及び端部壁用鉄筋網に連結する
ことで端部壁用鉄筋網を柱鉄筋に定着させるものを用い
るのであって、繋ぎ縦材に要求される最小限の機能は、
複数の定着筋を所定の間隔の配置状態で固定できるとい
った繋ぎ機能であるから、繋ぎ縦材による定着筋ユニッ
トの重量増加を非常に少なくできる。
【0025】特に繋ぎ縦材を一本とした場合には、その
繋ぎ縦材の数が最小限で済み、定着筋ユニットの最軽量
化を図り得る。因みに、繋ぎ縦材として鉄筋を用いた場
合、繋ぎ縦材の長さや公称直径、定着筋の長さや公称直
径などの諸条件によって変化するものの、定着筋ユニッ
トを30Kg重以下にすることが可能である。
【0026】そして、定着筋ユニットを鉄筋網の作成技
術を用いて容易安価に作成するために繋ぎ縦材として鉄
筋を用いた場合、繋ぎ縦材への各定着筋の固定に溶接な
どを採用することにより、繋ぎ縦材が一本であっても、
定着筋を確実かつ強力に固定できるから、繋ぎ縦材が最
小の一本で済んで定着筋ユニットを壁用鉄筋網に比較し
て非常に軽量なものにできる。もちろん、繋ぎ縦材とし
て合成樹脂製の材等を用いても良く、この場合は、繋ぎ
縦材自体の重量が非常に軽いから、柱鉄筋や壁鉄筋の配
筋に差し障りのない範囲内で複数本の繋ぎ縦材を設けて
定着筋を固定するようにしても良い。
【0027】その結果、定着筋の一端が柱鉄筋の間を通
して柱への定着箇所に差し込み位置するように複数の定
着筋を設置させる作業を定着筋ユニットに対する一つの
移動操作で一括的に行えて、定着筋個々を別々に設置す
る場合に比較して定着筋の設置に要する作業数を大幅に
削減できながらも、定着筋ユニットを軽量なもの、つま
り、一人作業による人力で比較的容易に取り扱える重量
に構成することができて、定着筋ユニットの設置を容易
に行うことができる。
【0028】なお、繋ぎ縦材を鉄筋から構成する場合、
定着筋ユニットが前記の重量以内であれば、繋ぎ縦材の
設置数は適宜変更可能であり、一般的に、繋ぎ縦材の設
置数は、数本(2〜6本)までであり、定着筋を固定で
きる範囲で可及的に少ないことが好ましい。
【0029】しかも、定着筋ユニットにおける定着筋の
繋ぎ縦材への取付位置、つまり、定着筋の間隔及び数を
壁用鉄筋網の横筋の間隔に関係なく自由自在に選択する
ことができるから、壁用鉄筋網における横筋と柱鉄筋に
おけるフープ筋との間隔及び数が相違する場合であって
も、横筋とフープ筋との間隔及び数に基づいて定着筋の
間隔及び数を工夫することにより、定着筋による壁鉄筋
網の柱鉄筋への定着を確実に行いながらも、定着筋を曲
げる必要がなく、定着筋の曲がりによる定着強度の低下
を防止することができる。
【0030】本発明の第3発明によれば、繋ぎ縦材が壁
鉄筋の縦筋と同じ方向のものである点に着目して、繋ぎ
縦材を鉄筋製とし、その鉄筋製の繋ぎ縦材から壁鉄筋の
端部縦筋を構成するようにしてあるから、部材の兼用化
によるコストダウンを図ることができる。
【0031】そして、本発明者は、長年の経験から、鉄
筋の組立物の重量が70Kg重程度までなら一人作業に
よる人力でその組立物を比較的自由に取り扱うことがで
きることを見い出した。
【0032】従って、上記本発明の第4発明によれば、
定着筋ユニットを一人作業による人力で所定の箇所に正
確に設置することを容易に行うことができる。もちろ
ん、定着筋ユニットは軽量であればあるほどその定着筋
ユニットの設置作業面で有効であり、定着筋ユニットの
重量は、それの設置作業面のみから見ると、70Kg重
以下よりも60Kg重以下、60Kg重以下よりも50
Kg重以下、50Kg重以下よりも40Kg重以下、4
0Kg重以下よりも30Kg重以下、30Kg重以下よ
りも20Kg重以下であることが好ましいが、定着筋ユ
ニットの重量は、定着筋の定着の長さや壁用鉄筋網との
継手の長さなどにより決定される定着筋の長さ、定着筋
の公称直径、定着筋の数、繋ぎ縦材の材質・数量・径な
どの各種定着条件も考慮して決定することは言うまでも
ない。
【0033】本発明の第5発明及び第6発明によれば、
床用鉄筋網とは別体の定着筋ユニットを介してその床用
鉄筋網を梁に定着させるから、床用鉄筋網に対する作業
として、その床用鉄筋網を所定の位置に配置する所期の
鉄筋網配置作業だけで済み、定着のために床用鉄筋網を
操作する必要がない。
【0034】そして、定着筋ユニットとして、複数の定
着筋を繋ぎ縦材に固定した構造のもので、定着筋の一端
を梁への定着箇所に差し込み位置させ、かつ、他端を端
部床用鉄筋網への接合箇所に入り込み位置させるように
配設された状態で梁鉄筋及び端部床用鉄筋網に連結する
ことで端部床用鉄筋網を梁鉄筋に定着させるものを用い
るのであって、繋ぎ縦材に要求される最小限の機能は、
複数の定着筋を所定の間隔の配置状態で固定できるとい
った繋ぎ機能であるから、繋ぎ縦材による定着筋ユニッ
トの重量増加を非常に少なくできる。
【0035】特に繋ぎ縦材を一本とした場合には、その
繋ぎ縦材の数が最小限で済み、定着筋ユニットの最軽量
化を図り得る。因みに、繋ぎ縦材として鉄筋を用いた場
合、繋ぎ縦材の長さや公称直径、定着筋の長さや公称直
径などの諸条件によって変化するものの、定着筋ユニッ
トを30Kg重以下にすることが可能である。
【0036】そして、定着筋ユニットを鉄筋網の作成技
術を用いて容易安価に作成するために繋ぎ縦材として鉄
筋を用いた場合、繋ぎ縦材への各定着筋の固定に溶接な
どを採用することにより、繋ぎ縦材が一本であっても、
定着筋を確実かつ強力に固定できるから、繋ぎ縦材が最
小の一本で済んで定着筋ユニットを床用鉄筋網に比較し
て非常に軽量なものにできる。もちろん、繋ぎ縦材とし
て合成樹脂製の材等を用いても良く、この場合は、繋ぎ
縦材自体の重量が非常に軽いから、梁鉄筋や床鉄筋の配
筋に差し障りのない範囲内で複数本の繋ぎ縦材を設けて
定着筋を固定するようにしても良い。
【0037】その結果、定着筋の一端が梁鉄筋の間を通
して梁への定着箇所に差し込み位置するように複数の定
着筋を設置させる作業を定着筋ユニットに対する一つの
移動操作で一括的に行えて、定着筋個々を別々に設置す
る場合に比較して定着筋の設置に要する作業数を大幅に
削減できながらも、定着筋ユニットを軽量なもの、つま
り、一人作業による人力で比較的容易に取り扱える重量
に構成することができて、定着筋ユニットの設置を容易
に行うことができる。
【0038】なお、繋ぎ縦材を鉄筋から構成する場合、
定着筋ユニットが前記の重量以内であれば、繋ぎ縦材の
設置数は適宜変更可能であり、一般的に、繋ぎ縦材の設
置数は、数本(2〜6本)までであり、定着筋を固定で
きる範囲で可及的に少ないことが好ましい。
【0039】しかも、定着筋ユニットにおける定着筋の
繋ぎ縦材への取付位置、つまり、定着筋の間隔及び数を
床用鉄筋網の横筋の間隔に関係なく自由自在に選択する
ことができるから、床用鉄筋網における横筋と梁鉄筋に
おけるスターラップ筋との間隔及び数が相違する場合で
あっても、横筋とスターラップ筋との間隔及び数に基づ
いて定着筋の間隔及び数を工夫することにより、定着筋
による床鉄筋網の梁鉄筋への定着を確実に行いながら
も、定着筋を曲げる必要がなく、定着筋の曲がりによる
定着強度の低下を防止することができる。
【0040】本発明の第7発明によれば、繋ぎ縦材が床
鉄筋の縦筋と同じ方向のものである点に着目して、繋ぎ
縦材を鉄筋製とし、その鉄筋製の繋ぎ縦材から床鉄筋の
端部縦筋を構成するようにしてあるから、部材の兼用化
によるコストダウンを図ることができる。
【0041】上記本発明の第8発明によれば、定着筋ユ
ニットを一人作業による人力で所定の箇所に正確に設置
することを容易に行うことができる。もちろん、定着筋
ユニットは軽量であればあるほどその定着筋ユニットの
設置作業面で有効であり、定着筋ユニットの重量は、そ
れの設置作業面のみから見ると、70Kg重以下よりも
60Kg重以下、60Kg重以下よりも50Kg重以
下、50Kg重以下よりも40Kg重以下、40Kg重
以下よりも30Kg重以下、30Kg重以下よりも20
Kg重以下であることが好ましいが、定着筋ユニットの
重量は、定着筋の定着の長さや床用鉄筋網との継手の長
さなどにより決定される定着筋の長さ、定着筋の公称直
径、定着筋の数、繋ぎ縦材の材質・数量・径などの各種
定着条件も考慮して決定することは言うまでもない。
【0042】
【発明の効果】以上、本発明によれば、複数の定着筋を
一つの操作で一括して設置できることと、その一括設置
操作を人力で容易に行えることとの相乗により、壁用鉄
筋網の柱鉄筋への定着を非常に作業性良く行うことがで
きる壁用鉄筋網の定着方法を提供でき、また、同様に、
複数の定着筋を一つの操作で一括して設置できること
と、その一括設置操作を人力で容易に行えることとの相
乗により、床用鉄筋網の梁鉄筋への定着を非常に作業性
良く行うことができる床用鉄筋網の定着方法を提供でき
るようになった。
【0043】特に、請求項3、7に記載のようにすれ
ば、コストダウンを図ることができ、請求項4、8に記
載のようにすれば、一人作業による人力で定着させるこ
とができる。
【0044】
【実施例】図1に示す建物要部の縦断正面図及び図2に
示す建物要部の横断平面図において、Cは鉄筋コンクリ
ート造りの柱、Bは鉄筋コンクリート造りの梁、Wは鉄
筋コンクリート造りの間仕切り壁、Fは鉄筋コンクリー
ト造りの床である。
【0045】前記間仕切り壁Wの壁鉄筋Rwは、図3の
(イ)の平面図及び(ロ)の正面図、図4の拡大平面図
に示すように、複数の縦筋awと複数の横筋bwとを所
定の網目状に配置固定した構造の壁用鉄筋網Nwの複数
を、縦筋awが柱Cと平行に位置する状態で、かつ、壁
幅方向で隣合うものの同士が重ね継手の形式で接合する
状態で壁鉄筋構成箇所に並置し、それら壁用鉄筋網Nw
のうち柱Cの際に位置する壁用鉄筋網Nwのそれぞれを
柱Cに定着させるための壁用の定着筋ユニットUwを配
設して構成されている。
【0046】前記壁用鉄筋網Nwの並置列は、図3及び
図4に示すように、壁厚方向に間隔を隔てて二つ設けら
れている。つまり、間仕切り壁Wはダブル配筋の状態と
なっている。
【0047】前記壁用鉄筋網Nwにおける縦筋awの上
端部は、上方に延長されて櫛歯状を呈し、上階の床Fの
設置予定レベルを下から上に貫通して上階の間仕切り壁
Wにおける壁用鉄筋網Nwと重ね継手の形式で接合する
ための上階継手筋Jawとされている。
【0048】前記壁用鉄筋網Nwのうち並置列の一端に
位置する壁用鉄筋網Nwを除く壁用鉄筋網Nwにおける
横筋bwの一端部は、一端側に延長されて櫛歯状を呈
し、一端側に隣合う壁用鉄筋網Nwの設置予定箇所に入
り込んで、つまり、その隣合う壁用鉄筋網Nwの他端部
に壁厚方向で重なってその隣合う壁用鉄筋網Nwと重ね
継手の形式で接合するための継手筋Jbwとされてい
る。
【0049】前記柱Cの柱鉄筋Rcは、図3及び図4に
示すように、柱主筋Rcmと上下方向に所定の間隔を隔
てて配置するフープ筋Rcfとからなる。
【0050】前記定着筋ユニットUwは、前記柱Cの際
に位置させる壁用鉄筋網Nwを柱Cに定着させるための
壁用の定着筋Awの複数を所定の間隔を隔てて配置し、
それら定着筋Awを一本の繋ぎ縦材Jwに固定した「魚
の骨」形状を呈する構造のものであって、繋ぎ縦材Jw
は鉄筋から構成されたものである。
【0051】そして、定着筋Awの一端が柱Cへの定着
箇所に差し込み位置するとともに、他端が端部壁用鉄筋
網Nwに重ね継手の形式で接合するための接合箇所に入
り込み位置する状態で、かつ、壁鉄筋Rwの縦筋awの
うち並置方向の端部に配置させる端部縦筋awを鉄筋製
の繋ぎ縦材Jwから構成する状態に配設されてその状態
で柱鉄筋Rc及び壁用鉄筋網Nwに連結されることによ
り、壁用鉄筋網Nwを柱Cに定着(接合)させるもので
ある。もちろん、端部縦筋awを構成する鉄筋製の繋ぎ
縦材Jwの上端部は、前記壁用鉄筋網Nwの縦筋awと
同様に、上方に延長されて上階の床Fの設置予定レベル
を下から上に貫通して上階の間仕切り壁Wにおける壁鉄
筋と重ね継手形式で接合するための上階継手筋Jawと
されている。
【0052】詳述すると、並置方向で隣合う壁用鉄筋網
Nwは、最外側の縦筋aw同士の間隔が壁用鉄筋網Nw
における縦筋awの間隔、つまりは、壁鉄筋Rwにおけ
る縦筋awの間隔以下となるように並置され、並置列端
部の壁用鉄筋網Nwは、柱C側に位置する最外側の縦筋
awが柱Cから縦筋awの間隔の2倍以内の間隔を隔て
て位置するように並置されており、定着筋Awのうち繋
ぎ縦材Jwよりも壁用鉄筋網Nw側に位置する部分が壁
用鉄筋網Nwと重ね継手の形式で接合するための継手筋
部Awjとなり、柱C側に位置する部分が柱Cに定着す
るための定着筋部Awaとなっている。
【0053】そして、フープ筋Rcfの間隔及び数、横
筋bwの間隔及び数、定着筋Awの間隔及び数は等し
い。
【0054】今、横筋bw及び定着筋Awの公称直径を
同一のdとすると、〈1〉定着筋ユニットUwと壁用鉄
筋網Nwとの重ね継手形式での接合における継手の長さ
(Lw1)は、 Lw1=35d であり、〈2〉定着筋ユニットUwの柱Cへの定着の長
さ(Lw2)は、 Lw2=30d であり、〈3〉継手筋Jbwを介する隣合う壁用鉄筋網
Nw同士の重ね継手形式での接合における継手の長さ
(Lw3)は、 L3=35d であり、〈4〉上階継手筋Jawを介する隣合う壁用鉄
筋網Nw同士の重ね継手形式での接合における継手の長
さ(Lw4)は、 Lw4=35d である。
【0055】従って、定着筋Awの全長は、壁用鉄筋網
Nwの最外側の縦筋awと柱Cとの間隔に継手の長さ
(Lw1)及び定着の長さ(Lw2)を加えたものであ
る。但し、上記dと、上記各継手の長さ及び定着の長さ
との関係式は、採用するコンクリート強度や鉄筋強度に
よって異なる。
【0056】かつ、定着筋ユニットUwは、鉄筋製の繋
ぎ縦材Jwを一本とすることにより、70Kg重以下に
構成されている。この70Kg重以下とするのは、定着
筋ユニットUwの取扱性を考慮したものであって、70
Kg重を越えると、一人作業の人力による所定箇所への
設置などが非常に行いづらくなる。もちろん、軽量にす
ればするほど取扱が容易になるのであって、70Kg重
以下よりも60Kg重以下、60Kg重以下よりも50
Kg重以下、50Kg重以下よりも40Kg重以下、4
0Kg重以下よりも30Kg重以下であることが好まし
く、鉄筋製の繋ぎ縦材Jw・定着筋Awの公称直径や長
さ、定着筋Awの数量などによって一概には言えない
が、繋ぎ縦材Jwを一本とした場合には、30Kg重以
下に抑えることが可能である。
【0057】そして、壁用鉄筋網Nwを柱Cに定着させ
る手順としては、〈1〉図5の(イ)(ロ)に示すよう
に、壁用鉄筋網Nwを壁鉄筋構成箇所の所定の設置位置
に設置したのち、定着筋Awが柱Cへの定着箇所及び壁
用鉄筋網Nwへの接合箇所に位置し、かつ、繋ぎ縦材J
wが端部縦筋構成箇所に位置するように定着筋ユニット
Uwを配設させ、その状態で壁用鉄筋網Nw及び柱鉄筋
Rcに連結させる手順、〈2〉図6の(イ)(ロ)に示
すように、定着筋Awが柱Cへの定着箇所及び壁用鉄筋
網Nwへの接合箇所に位置し、かつ、繋ぎ縦材Jwが端
部縦筋構成箇所に位置するように定着筋ユニットUwを
配設して柱鉄筋Rcに連結させたのち、壁用鉄筋網Nw
を壁鉄筋構成箇所の所定の設置位置に設置し、その状態
で壁用鉄筋網Nwを定着筋ユニットUwに連結させる手
順、を挙げることができる。
【0058】要するに、壁用鉄筋網Nwの設置と定着筋
ユニットUwの設置とはいずれを先に行っても良い。
【0059】前記定着筋ユニットUwの柱鉄筋Rc及び
壁用鉄筋網Nwへの連結手段としては、定着筋Awの全
部を柱鉄筋Rc及び壁用鉄筋網Nwに結束する手段を挙
げることができるが、定着筋Awの全部でなく一部を柱
鉄筋Rc及び壁用鉄筋網Nwに結束などにより連結させ
る手段であっても良い。
【0060】上記の説明では、柱Cのフープ筋Rcfの
間隔及び数と、壁用鉄筋網Nwにおける横筋bwの間隔
及び数とが等しい場合を示したが、図7の(イ)(ロ)
に示すように異なる場合には、フープ筋Rcfの間隔、
数及び横筋bwの間隔、数に基づいて定着筋Awの間隔
及び数を適宜選択して実施する。図7では、フープ筋R
cfの間隔が横筋bwの間隔よりも小さい場合、つま
り、フープ筋Rcfの数が横筋bwの数よりも多い場合
を示してあるが、その逆、つまり、図示はしないが、フ
ープ筋Rcfの間隔が横筋bwの間隔よりも大きくてフ
ープ筋Rcfの数が横筋bwの数よりも少ない場合もあ
り得る。
【0061】前記床Fの床鉄筋Rfは、図8の(イ)の
平面図及び(ロ)の正面図、図9の拡大平面図に示すよ
うに、複数の縦筋(主筋)afと複数の横筋(配力筋)
bfとを所定の網目状に配置固定した構造の床用鉄筋網
Nfの複数を、縦筋afが梁Bと平行に位置する状態
で、かつ、床幅(梁Bの対向)方向で隣合うもの同士が
重ね継手の形式で接合するとともに、梁長手方向で隣合
うもの同士が重ね継手の形式で接合する状態で床鉄筋構
成箇所に並置し、それら床用鉄筋網Nfのうち梁Bの際
に位置する床鉄筋網Nfのそれぞれを梁Bに定着させる
ための床用の定着筋ユニットUfを配設して構成されて
いる。
【0062】前記床用鉄筋網Nfの並置群は、図8、図
9に示すように、床厚方向に間隔を隔てて二つ設けられ
ている。つまり、床Fはダブル配筋の状態となってい
る。
【0063】前記床用鉄筋網Nfにおける縦筋afの一
端部は、最外側の横筋bfよりも外方に延長されて櫛歯
状を呈し、梁長手方向で隣合う一端側の床用鉄筋網Nf
の設置予定箇所に入り込んで、つまり、その隣合う床用
鉄筋網Nfの他端部に床厚方向で重なってその隣合う床
用鉄筋網Nfと重ね継手の形式で接合するための床縦継
手筋Jafとされている。
【0064】前記床用鉄筋網Nfのうち一方の梁Bの際
に位置する床用鉄筋網Nfを除く床用鉄筋網Nfにおけ
る横筋bfの一端部は、一端側に延長されて櫛歯状を呈
し、一端側に隣合う床用鉄筋網Nfの設置予定箇所に入
り込んで、つまり、その隣合う床用鉄筋網Nfの他端部
に床厚方向で重なってその隣合う床用鉄筋網Nfと重ね
継手の形式で接合するための床横継手筋Jbfとされて
いる。
【0065】前記梁鉄筋Rbは、図8、図9に示すよう
に、梁主筋Rbmと上下方向に所定の間隔を隔てて配置
するスターラップ筋Rbsとからなる。
【0066】前記定着筋ユニットUfは、前記梁Bの際
に位置させる床用鉄筋網Nfを梁Bに定着させるための
床用の定着筋Afの複数を所定の間隔を隔てて配置し、
それら定着筋Afを一本の繋ぎ縦材Jfに固定した「魚
の骨」形状を呈する構造のものであって、繋ぎ縦材Jf
は鉄筋から構成されたものである。
【0067】そして、定着筋Afの一端が梁Bへの定着
箇所に差し込み位置するとともに、他端が端部床用鉄筋
網Nfに重ね継手の形式で接合するための接合箇所に入
り込み位置する状態で、かつ、床鉄筋Rfの縦筋afの
うち梁Bの際に配置させる端部縦筋afを鉄筋製の繋ぎ
縦材Jfから構成する状態に配設されてその状態で梁鉄
筋Rb及び床用鉄筋網Nfに連結されることにより、床
用鉄筋網Nfを梁Bに定着(接合)させるものである。
もちろん、端部縦筋afを構成する鉄筋製の繋ぎ縦材J
fの一端部は、前記床用鉄筋網Nfの縦筋afと同様
に、延長されて梁長手方向で隣合う床用鉄筋網Nfと重
ね継手形式で接合するための床縦継手筋Jafとされて
いる。
【0068】詳述すると、梁対向で隣合う床用鉄筋網N
fは、最外側の縦筋af同士の間隔が床用鉄筋網Nfに
おける縦筋afの間隔、つまりは、床鉄筋Rfにおける
縦筋afの間隔以下となるように並置され、梁長手方向
で隣合う床用鉄筋網Nfは、最外側の横筋bf同士の間
隔が床用鉄筋網Nfにおける横筋bfの間隔、つまり
は、床鉄筋Rfにおける横筋bfの間隔以下となるよう
に並置され、梁Bの際の床鉄筋網Nfは、梁B側に位置
する最外側の縦筋afが梁Bから縦筋afの間隔の2倍
以内の間隔を隔てて位置するように並置されており、定
着筋Afのうち繋ぎ縦材Jfよりも床用鉄筋網Nf側に
位置する部分が床用鉄筋網Nfと重ね継手の形式で接合
するための継手筋部Afjとなり、梁B側に位置する部
分が梁Bに定着するための定着筋部Afaとなってい
る。
【0069】そして、スターラップ筋Rbsの間隔及び
数、横筋bfの間隔及び数、定着筋Afの間隔及び数は
等しい。
【0070】今、横筋bf及び定着筋Afの公称直径を
同一のdとすると、〈1〉定着筋ユニットUfと床用鉄
筋網Nfとの重ね継手形式での接合における継手の長さ
(Lf1)は、 Lf1=35d であり、〈2〉定着筋ユニットUfの梁Bへの定着の長
さ(Lf2)は、 Lf2=30d であり、〈3〉床横継手筋Jbfを介する隣合う床用鉄
筋網Nf同士の重ね継手形式での接合における継手の長
さ(Lf3)は、 Lf3=35d であり、〈4〉床縦継手筋Jafを介する隣合う床用鉄
筋網Nf同士の重ね継手形式での接合における継手の長
さ(Lf4)は、 Lf4=35d である。
【0071】従って、定着筋Afの全長は、床用鉄筋網
Nfの最外側の縦筋afと梁Bとの間隔に継手の長さ
(Lf1)及び定着の長さ(Lf2)を加えたものであ
る。但し、上記dと、上記各継手の長さ及び定着の長さ
との関係式は、採用するコンクリート強度や鉄筋強度に
よって異なる。
【0072】かつ、定着筋ユニットUfは、鉄筋製の繋
ぎ縦材Jfを一本とすることにより、70Kg重以下に
構成されている。この70Kg重以下とするのは、定着
筋ユニットUfの取扱性を考慮したものであって、70
Kg重を越えると、一人作業の人力による所定箇所への
設置などが非常に行いづらくなる。もちろん、軽量にす
ればするほど取扱が容易になるのであって、70Kg重
以下よりも60Kg重以下、60Kg重以下よりも50
Kg重以下、50Kg重以下よりも40Kg重以下、4
0Kg重以下よりも30Kg重以下であることが好まし
く、鉄筋製の繋ぎ縦材Jf・定着筋Afの公称直径や長
さ、定着筋Afの数量などによって一概には言えない
が、繋ぎ縦材Jfを一本とした場合には、30Kg重以
下に抑えることが可能である。
【0073】そして、床用鉄筋網Nfを梁Bに定着させ
る手順としては、 〈1〉図10の(イ)(ロ)に示すように、床用鉄筋網
Nfを床鉄筋構成箇所の所定の設置位置に設置したの
ち、定着筋Afが梁Bへの定着箇所及び床用鉄筋網Nf
への接合箇所に位置し、かつ、繋ぎ縦材Jfが端部縦筋
構成箇所に位置するように定着筋ユニットUfを配設さ
せ、その状態で床用鉄筋網Nf及び梁鉄筋Rbに連結さ
せる手順 〈2〉図11の(イ)(ロ)に示すように、定着筋Af
が梁Bへの定着箇所及び床用鉄筋網Nfへの接合箇所に
位置し、かつ、繋ぎ縦材Jfが端部縦筋構成箇所に位置
するように定着筋ユニットUfを配設して梁鉄筋Rbに
連結させたのち、床用鉄筋網Nfを床鉄筋構成箇所の所
定の設置位置に設置し、その状態で床用鉄筋網Nfを定
着筋ユニットUfに連結させる手順を挙げることができ
る。
【0074】要するに、床用鉄筋網Nfの設置と定着筋
ユニットUfの設置とはいずれを先に行っても良い。
【0075】前記定着筋ユニットUfの梁鉄筋Rb及び
床用鉄筋網Nfへの連結手段としては、定着筋Afの全
部を梁鉄筋Rb及び床用鉄筋網Nfに結束する手段を挙
げることができるが、定着筋Afの全部でなく一部を梁
鉄筋Rb及び床用鉄筋網Nfに結束などにより連結させ
る手段であっても良い。上記の説明では、梁Bのスター
ラップ筋Rbsの間隔及び数と、床用鉄筋網Nfにおけ
る横筋bfの間隔及び数とが等しい場合を示したが、図
12の(イ)(ロ)に示すように異なる場合には、スタ
ーラップ筋Rbsの間隔、数及び横筋bfの間隔、数に
基づいて定着筋Afの間隔及び数を適宜選択して実施す
る。図12では、スターラップ筋Rbsの間隔が横筋b
fの間隔よりも小さい場合、つまり、スターラップ筋R
bsの数が横筋bfの数よりも多い場合を示してある
が、逆に、つまり、図示はしないが、スターラップ筋R
bsの間隔が横筋bfの間隔よりも大きくてスターラッ
プ筋Rbsの数が横筋bfの数よりも少ない場合もあり
得る。
【0076】〔別実施例〕上記実施例では、ダブル配筋
の壁W及び床Fを示したが、本発明は、シングル配筋の
壁W及び床Fの壁鉄筋Rw及び床鉄筋Rfを構成する壁
用鉄筋網Nw及び床用鉄筋網Nfの柱C及び梁Bへの定
着にも適用できる。
【0077】上記実施例では、壁用の定着筋Awを一本
の繋ぎ縦材Jwで固定するようにしたが、図13の
(イ)(ロ)に示すように数本の縦繋ぎ材Jwで定着筋
Awを固定するようにして、壁用の定着筋ユニットUw
を構成してもよい。なお、(イ)は縦繋ぎ材Jwが2本
の場合を、(ロ)は縦繋ぎ材Jwが3本の場合をそれぞ
れ示すが、縦繋ぎ材Jwの本数は4〜6であっても良
い。この場合、壁用の定着筋ユニットUwの重ささは、
70Kg重を越えてもよいが、人力による操作性を考慮
して、70Kg重以下、好ましくは、可及的に軽量に構
成することが望ましいい。
【0078】上記実施例では、床用の定着筋Afを一本
の繋ぎ縦材Jfで固定するようにしたが、図14の
(イ)(ロ)に示すように数本の縦繋ぎ材Jfで定着筋
Afを固定するようにして、床用の定着筋ユニットUf
を構成してもよい。なお、(イ)は縦繋ぎ材Jfが2本
の場合を、(ロ)は縦繋ぎ材Jfが3本の場合をそれぞ
れ示すが、縦繋ぎ材Jfの本数は4〜6であっても良
い。この場合、壁用の定着筋ユニットUfの重ささは、
70Kg重を越えてもよいが、人力による操作性を考慮
して、70Kg重以下、好ましくは、可及的に軽量に構
成することが望ましいい。
【0079】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】鉄筋コンクリート造りの建物要部の横断平面図
【図2】鉄筋コンクリート造りの建物要部の縦断側面図
【図3】(イ)は柱鉄筋及び壁鉄筋の配置を示す平面図 (ロ)は柱鉄筋及び壁鉄筋の配置を示す正面図
【図4】柱鉄筋及び壁鉄筋の配置を示す要部の拡大平面
【図5】壁鉄筋の施工要領を示す概略正面図
【図6】壁鉄筋の施工要領を示す概略正面図
【図7】フープ筋の間隔と横筋の間隔とが相違する場合
の壁鉄筋の施工要領を示す概略正面図
【図8】(イ)梁鉄筋及び床鉄筋の配置を示す平面図 (ロ)梁鉄筋及び床鉄筋の配置を示す正面図
【図9】梁鉄筋及び床鉄筋の配置を示す要部の拡大正面
【図10】床鉄筋の施工要領を示す概略平面図
【図11】床鉄筋の施工要領を示す概略平面図
【図12】スターラップ筋の間隔と横筋の間隔とが相違
する場合の床鉄筋の施工要領を示す概略平面図
【図13】別実施例を示す壁用の定着筋ユニットの正面
【図14】別実施例を示す床用の定着筋ユニットの正面
【図15】(イ)従来の壁鉄筋の施工要領を示す概略正
面図 (ロ)従来の床鉄筋の施工要領を示す概略平面図
【図16】(イ)フープ筋の間隔と横筋の間隔とが相違
する場合の従来の施工状態を示す概略正面図 (ロ)スターラップ筋の間隔と横筋の間隔とが相違する
場合の従来の施工状態を示す概略平面図
【符号の説明】
aw,af 縦筋 bw,bf 横筋 Nw 壁用鉄筋網 Aw,Af 定着筋 C 柱 Jw,Jf 繋ぎ縦材 Uw,Uf 定着筋ユニット Rc 柱鉄筋 Rw 壁鉄筋 Nf 床用鉄筋網 B 梁 Rb 梁鉄筋 Rf 床鉄筋

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の縦筋(aw)と複数の横筋(b
    w)とを所定の網目状に配置固定した構造の壁用鉄筋網
    (Nw)を、壁鉄筋構成箇所に配置させた状態で縦筋長
    手方向に所定の間隔を隔てて配置する壁用の複数の定着
    筋(Aw)を介して柱(C)に定着させる壁用鉄筋網の
    定着方法であって、前記定着筋(Aw)を一本の繋ぎ縦
    材(Jw)で位置決め固定した構造の壁用の定着筋ユニ
    ット(Uw)を、定着筋(Aw)の一端が柱(C)への
    定着箇所に差し込み位置し、かつ、他端が壁用鉄筋網
    (Nw)への接合箇所に入り込み位置する状態に配設
    し、その状態で柱(C)の柱鉄筋(Rc)及び壁用鉄筋
    網(Nw)に定着筋ユニット(Uw)を連結する壁用鉄
    筋網の定着方法。
  2. 【請求項2】 複数の縦筋(aw)と複数の横筋(b
    w)とを所定の網目状に配置固定した構造の壁用鉄筋網
    (Nw)を、壁鉄筋構成箇所に配置させた状態で縦筋長
    手方向に所定の間隔を隔てて配置する壁用の複数の定着
    筋(Aw)を介して柱(C)に定着させる壁用鉄筋網の
    定着方法であって、前記定着筋(Aw)を繋ぎ縦材(J
    w)で位置決め固定した構造の壁用の定着筋ユニット
    (Uw)を、定着筋(Aw)の一端が柱(C)への定着
    箇所に差し込み位置し、かつ、他端が壁用鉄筋網(N
    w)への接合箇所に入り込み位置する状態に配設し、そ
    の状態で柱(C)の柱鉄筋(Rc)及び壁用鉄筋網(N
    w)に定着筋ユニット(Uw)を連結する壁用鉄筋網の
    定着方法。
  3. 【請求項3】 前記定着筋ユニット(Uw)として、繋
    ぎ縦材(Jw)が鉄筋から構成されたものを用い、その
    定着筋ユニット(Uw)を、壁鉄筋(Rw)の縦筋(a
    w)のうち並置方向の端部に配置させる端部縦筋(a
    w)を繋ぎ縦材(Jw)から構成する状態に配設する請
    求項1又は2記載の壁用鉄筋網の定着方法。
  4. 【請求項4】 前記定着筋ユニット(Uw)として、重
    量が70Kg重以下のものを用いる請求項1、2又は3
    記載の壁用鉄筋網の定着方法。
  5. 【請求項5】 複数の縦筋(af)と複数の横筋(b
    f)とを所定の網目状に配置固定した構造の床用鉄筋網
    (Nf)を、床鉄筋構成箇所に配置させた状態で縦筋長
    手方向に所定の間隔を隔てて配置する床用の複数の定着
    筋(Af)を介して梁(B)に定着させる床用鉄筋網の
    定着方法であって、前記定着筋(Af)を一本の繋ぎ縦
    材(Jf)で位置決め固定した構造の床用の定着筋ユニ
    ット(Uf)を、定着筋(Af)の一端が梁(B)への
    定着箇所に差し込み位置し、かつ、他端が床用鉄筋網
    (Nf)への接合箇所に入り込み位置する状態に配設
    し、その状態で梁(B)の梁鉄筋(Rb)及び床用鉄筋
    網(Nf)に定着筋ユニット(Uf)を連結する床用鉄
    筋網の定着方法。
  6. 【請求項6】 複数の縦筋(af)と複数の横筋(b
    f)とを所定の網目状に配置固定した構造の床用鉄筋網
    (Nf)を、床鉄筋構成箇所に配置させた状態で縦筋長
    手方向に所定の間隔を隔てて配置する床用の複数の定着
    筋(Af)を介して梁(B)に定着させる床用鉄筋網の
    定着方法であって、前記定着筋(Af)を繋ぎ縦材(J
    f)で位置決め固定した構造の床用の定着筋ユニット
    (Uf)を、定着筋(Af)の一端が梁(B)への定着
    箇所に差し込み位置し、かつ、他端が床用鉄筋網(N
    f)への接合箇所に入り込み位置する状態に配設し、そ
    の状態で梁(B)の梁鉄筋(Rb)及び床用鉄筋網(N
    f)に定着筋ユニット(Uf)を連結する床用鉄筋網の
    定着方法。
  7. 【請求項7】 前記定着筋ユニット(Uf)として、繋
    ぎ縦材(Jf)が鉄筋から構成されたものを用い、その
    定着筋ユニット(Uf)を、床鉄筋(Rf)の縦筋(a
    f)のうち並置方向の端部に配置させる端部縦筋(a
    f)を繋ぎ縦材(Jf)から構成する状態に配設する請
    求項5又は6記載の床用鉄筋網の定着方法。
  8. 【請求項8】 前記定着筋ユニット(Uf)として、重
    量が70Kg重以下のものを用いる請求項5、6又は7
    記載の床用鉄筋網の定着方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102733592A (zh) * 2011-04-01 2012-10-17 廖智辉 通道网
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CN104712146A (zh) * 2013-12-12 2015-06-17 中国核工业第五建设有限公司 墙体施工中钢筋绑扎的施工方法
CN104878939A (zh) * 2015-04-29 2015-09-02 中国建筑第八工程局有限公司 大截面混凝土结构中竖向钢筋的施工方法

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