JPH08253149A - 鉄道車両用駆動装置 - Google Patents

鉄道車両用駆動装置

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JPH08253149A
JPH08253149A JP6119095A JP6119095A JPH08253149A JP H08253149 A JPH08253149 A JP H08253149A JP 6119095 A JP6119095 A JP 6119095A JP 6119095 A JP6119095 A JP 6119095A JP H08253149 A JPH08253149 A JP H08253149A
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diameter frame
brake disc
axle
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孝一 松岡
Shintaro Oe
晋太郎 大江
Keiichiro Kondo
圭一郎 近藤
Shunichi Kawamichi
俊一 川路
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Railway Technical Research Institute
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Railway Technical Research Institute
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 制動性能が高いディスクブレーキを取付可能
とし、装置自体の小型化をも図る。 【構成】 車軸11の両端に支持された車輪12と、車
軸に車輪の一方側に寄せて固定された固定子14と、こ
の固定子の外周側に配置され、一端が車輪の一方に固定
され、他端に車輪の他方に向けて傾斜する窄み部27が
設けられた大径部21と、この大径部の内周に固定子の
外周側に配置した状態で固定され、回転子を構成する永
久磁石16と、窄み部の先端に一端が軸方向に連設され
るとともに、他端が車輪の他方に固定された小径部22
と、この小径部の外周に固定された円板状のブレーキデ
ィスク23と、車軸に設けられ、車輪のうちの一方側か
ら大径部内に連通する冷却風導入口24と、窄み部に設
けられ、冷却風導入口から導入した冷却風をブレーキデ
ィスクに向けて排出する排風口25とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アウタ・ロータ形電動
機により駆動する鉄道車両用駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の鉄道車両用駆動装置は、
車体を載置する台枠に支持された車軸の両端部に車輪を
回転支持し、この車軸に固定子を固定し、この固定子の
外周側に複数の永久磁石を配置固定した円筒フレームの
端部を上記車輪に固定してなる回転子とからなるアウタ
・ロータ形電動機で構成され、車輪が円筒フレームとと
もに車軸に対して回転するようになっている。
【0003】このような鉄道車両用駆動装置は、具体的
には図6に示すように、車軸11の両端部に一対の車輪
12a,12bがベアリング13a,13bを介して回
転自在に取付けられている。この車軸11の略中央に
は、その軸周に沿ってアウタロータ形電動機の固定子1
4が固定されている。そして、上記車軸11の外周側に
は円筒フレーム15が設けられている。この円筒フレー
ム15の両端は上記車輪12に固定されており、その略
中央には内周に沿って前記固定子14の外側に位置する
ように複数の回転子、すなわち永久磁石16が配設固定
されいる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、鉄道
車両の小型化、高速化に伴い、小型で、かつ制動性能が
高いブレーキの車両への取付けが要求されている。特
に、車輪を挟持することによってこの車輪の停止制動を
行う図示しないカリパス状のブレーキ等に比してブレー
キ性能が特に高いディスクブレーキが取付け可能なアウ
タロータ形電動機を利用した鉄道車両用駆動装置が望ま
れている。
【0005】このような要請に応えるため、円筒フレー
ム15の外周にブレーキディスクを取付けることも考え
られる。しかしながら、上述したような鉄道車両用駆動
装置においては、回転子、すなわち永久磁石16を車軸
11の固定子14よりも外側に配設するため、円筒フレ
ーム15の径φ1 が車輪12の径φ2 に対して比較的大
きいことから、円筒フレーム15の外周にディスクブレ
ーキのディスクを取付けたとしても、鉄道車両用駆動装
置が大型化してしまい、車両自体の小型化の要請に応え
ることはできない。
【0006】また、ディスクブレーキの制動性能を向上
しようとすれば、ブレーキの熱容量を大きくとらなけれ
ばならないため、径が大きいディスクを取付けなければ
ならず、このようにすれば、鉄道車両用駆動装置がさら
に大型化してしまう。
【0007】そこで本発明は、制動性能が高いディスク
ブレーキを取付けることができ、しかも装置自体の小型
化を図ることができる鉄道車両用駆動装置を提供しよう
とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、車輪を両端部に回転自在に支持する車軸と、この車
軸にその中央より車輪のうちの一方側に寄せて固定され
たアウタロータ形電動機の固定子と、この固定子の外周
側に配置され、一端が車輪の一方に固定されるととも
に、他端に車輪の他方に向けて傾斜する窄み部が設けら
れた円筒状の大径フレームと、この大径フレームの内周
にアウタロータ形電動機の固定子の外周側に配置した状
態で固定され、アウタロータ形電動機の回転子を構成す
る永久磁石と、一端が大径フレームの窄み部の先端に軸
方向に連設されるとともに、他端が車輪の他方に固定さ
れ、大径フレームよりも径が小さい円筒状の小径フレー
ムと、この小径フレームの外周に固定された円板状のブ
レーキディスクと、車軸に設けられ、車輪のうちの一方
側から大径フレーム内に連通する冷却風導入口と、大径
フレームの窄み部に設けられ、車軸の冷却風導入口から
導入した冷却風をブレーキディスクに向けて排出する排
風口とを設けたものである。
【0009】請求項2記載の本発明は、大径フレームの
窄み部の先端部と小径フレームの一端の先端部とを、排
風口付近で大径フレームの内側から接続部材で接続する
ことによって大径フレームに小径フレームを軸方向に接
続する請求項1記載の鉄道車両用駆動装置である。
【0010】請求項3記載の本発明は、小径フレーム
は、その腹部に捩子孔を設け、小径フレームを取付けた
車輪の他方を車軸に対して脱着する際、少なくとも捩子
孔から車軸までの半径方向の距離より長い距離調整部材
を捩子孔に挿入し、小径フレームと車軸との距離を調整
する請求項1記載の鉄道車両用駆動装置である。
【0011】請求項4記載の本発明においては、小径フ
レームの腹部であってブレーキディスク付近に、冷却風
導入口から導入した冷却風を排風する通風孔を設けると
ともに、一端が小径フレームの外周に取付けられ、他端
がブレーキディスクに向けて開口し、通風孔からの冷却
風をブレーキディスクまで案内する冷却フードを設けた
請求項1記載の鉄道車両用駆動装置である。
【0012】請求項5記載の本発明は、前記小径フレー
ム及び前記ブレーキディスクの接続部に、それぞれ互い
違いに形成した複数の係合凸部及び係合凹部を設け、こ
れら係合凸部及び係合凹部のうち少なくとも1つの係合
凹部の幅を係合凸部の幅よりも大きくして、通風孔を形
成した請求項1記載の鉄道車両用駆動装置である。
【0013】
【作用】請求項1記載の本発明においては、車軸の冷却
風導入口から大径フレーム内に導入された冷却風は、固
定子と永久磁石との間を通って、大径フレームの冷却風
排風口から排出され、ブレーキディスクに吹付けられ
る。これにより、固定子の冷却のみならず、ブレーキデ
ィスクも冷却される。
【0014】請求項2記載の本発明においては、小径フ
レームを大径フレームに取付ける際、接続部材を大径フ
レームの冷却風導入口から挿入し、この接続部材で小径
フレームの一端を大径フレームの窄み部の先端に接続す
る。
【0015】請求項3記載の本発明においては、小径フ
レームを取付けた車輪の他方を車軸に対して脱着する
際、少なくとも捩子孔から車軸までの半径方向の距離よ
り長い距離調整部材を小径フレームの捩子孔に挿入し、
小径フレームと車軸との距離を調整することにより、小
径フレームと車軸との軸心をほぼ平行にする。そして、
この状態で他方の車輪を車軸に沿って移動させて取付け
又は取外しを行う。
【0016】請求項4記載の本発明においては、車軸の
冷却風導入口から大径フレーム内に導入された冷却風
は、大径フレームの冷却風排風口から排出され、ブレー
キディスクに吹付けられる。さらに、大径フレーム内に
導入された冷却風は、通風孔からも排風されてブレーキ
ディスクまで冷却フードによって案内される。
【0017】請求項5記載の本発明においては、小径フ
レームの係合凹部及び係合凸部にブレーキディスクの係
合凹部及び係合凸部を係合させることにより、小径フレ
ームにブレーキディスクを取付けると、これらの接続部
の係合凸部と係合凹部との間に少なくとも1つの通風孔
が形成される。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。なお、図6に示す部分と同一部分には同一符号
を付して詳細な説明を省略する。図1は、本発明の実施
例にかかる鉄道車両用駆動装置の構成を示す断面図であ
り、図6と異なるのは、車軸11に回転子14を一方の
車輪12b側に寄せて設けた点、円筒フレーム15を大
径フレームとしての大径部21及びこの大径部21に連
設して設けられた小径フレームとしての小径部22とか
ら構成し、大径部21に永久磁石16を配設固定すると
ともに、小径部22にブレーキディスク23を固定した
点、車軸11に冷却風導入口24を設けるとともに、大
径部21の一端部に排風口25を設けた点である。
【0019】上記円筒フレーム15の大径部21は、具
体的にはアウタロータ形電動機の固定子14の外周側に
車軸11の周方向を覆うように設けられている。この大
径部21の一端には、大径部21の外周に沿って延出し
た外側フランジ部26が設けられ、この外側フランジ部
26が一方の車輪12bに固定されている。また、大径
部21の他端には、他方の車輪12aに向けて傾斜する
窄み部27が設けられている。
【0020】上記窄み部27には、上記車軸11の冷却
風導入口24から導入した冷却風を上記ブレーキディス
ク23の側面に向けて排出する少なくとも1つの排風口
25が設けられている。また、窄み部27の先端は、図
2にも示すように内側に延出した内側フランジ部28が
形成され、この内側フランジ部28の内側には、車軸1
1の軸周に沿って他方の車輪12aの方向に延出した延
出部28aが形成されている。
【0021】この延出部28aの外周には、上記小径部
22の一端が軸方向に挿入されており、この小径部22
の端面は窄み部27の内側フランジ部28に当接してい
る。そして内側フランジ部28の当接部には軸方向に向
けて少なくとも1つの取付孔29が形成されている。こ
の取付孔29は上記冷却風導入口25付近に位置してい
る。
【0022】一方、上記小径部22の当接部には、上記
内側フランジ部28の取付孔29の対向位置に大径部2
1に小径部22を取付けるための捩子孔31が形成され
ている。この小径部22は、大径部21の窄み部27の
排風口25から挿入した接続部材としての取付捩子32
を大径部21の内側フランジ部28の取付孔29に挿入
して小径部22の捩子孔31に螺着することによって、
大径部21に取付けられる。このように、大径部21の
内側フランジ部27の取付孔29を冷却風導入口24の
近傍に設けることにより、取付捩子32を冷却風導入口
24から挿入して捩子止めができるため、小径部22の
大径部21への取付けを容易に行うことができる。
【0023】前記小径部22の他端には、この小径部2
2の外周に沿って延出した外側フランジ部35が設けら
れ、この外側フランジ部35が他方の車輪12aに固定
されている。この小径部22の腹部外周には、上記ブレ
ーキディスク23が圧入されている。
【0024】このブレーキディスク23は、上記大径部
21の冷却風排風口25からの冷却風により冷却される
ため、熱容量が大きく、かつ小型のものを使用できる。
これにより、装置全体の小型化を図ることができる。
【0025】上記小径部22の腹部外周には、その先端
付近に車軸に向けて貫通した捩子孔33が形成されてい
る。この捩子孔33は、小径部22を取付けた他方の車
輪12aを車軸11へ脱着する際、小径部22と車軸1
1との距離を調整する距離調整部材としての支持部材3
4を挿入するものである。
【0026】この支持部材34は、例えば足部34aが
少なくとも捩子孔33から車軸11までの距離より長い
ボルトで構成される。装置の組立てや分解、メンテナン
ス等で車軸11から他方の車輪12aを抜取る際や車軸
11に他方の車輪12aを取付ける際、上記小径部22
の捩子孔33に支持部材34を小径部22の外側から挿
入する。そして、車軸11に当接させて小径部22と車
軸11との軸心がほぼ平行となるようにこれらの距離を
調整する。
【0027】これにより、小径部22の自重により車軸
11に対して他方の車輪12aが傾くことを防止できる
ため、車軸11に対する他方の車輪12aの脱着を容易
に行うことができる。
【0028】なお、小径部22の捩子孔33は、通常、
冷却風が漏れることを防止するため、図示しない蓋体等
によりこの捩子孔33を閉塞しておく。このような構成
の本実施例においては、車軸11の冷却風導入口24か
ら大径部21内に導入された冷却風は、図1に示す実線
矢印に示すように、固定子14と永久磁石16との間を
通って、大径部21の冷却風排風口25から排出され、
ブレーキディスク23に吹付けられる。
【0029】これにより、固定子14の冷却のみなら
ず、ブレーキディスク23の冷却をも行うことができ
る。従って、ブレーキディスク23の冷却効果を向上す
ることができるため、熱容量が小さく、かつ小型のブレ
ーキディスク23を取付けることができブレーキの制動
性能を向上するとともに、装置自体の小型化をも図るこ
とができる。
【0030】また、車軸11に回転子14を一方の車輪
12b側に寄せて設けるとともに、円筒フレーム15を
大径部21及び小径部22とから構成したため、小径部
22にブレーキディスク23に取付けることができる。
これにより、ブレーキの制動性能を向上することができ
る。
【0031】次に、本発明の他の実施例を図面を参照し
て説明する。なお、図1に示す部分と同一部分には同一
符号を付して詳細な説明を省略する。図3は、ブレーキ
ディスク23の取付部近傍の構成を示す部分断面図で、
上記実施例と異なるのは、小径部22及びブレーキディ
スク23の接続部に、それぞれ互い違いに形成した複数
の係合凸部及び係合凹部を設け、これら係合凸部及び係
合凹部のうち少なくとも1つの係合凹部の幅を係合凸部
の幅よりも大きくして、小径部22とブレーキディスク
23との間に通風孔を形成する点である。
【0032】具体的には、ブレーキディスク23には、
図4に示すようにその外周には、その全周に亘って軸方
向に沿った比較的大きい幅Aの係合凹部41a、この係
合凹部41aに連設する係合凹部41aより小さい幅B
の係合凸部41b、この係合凸部41bに連設する係合
凸部41bと同じ幅Bの係合凹部41c、及びこの係合
凹部41cに連設する係合凸部41bと同じ幅Bの係合
凸部41dが繰返して形成されている。
【0033】一方、上記ブレーキディスク23はその内
周には、その全周に亘って軸方向に沿った比較的大きい
幅Cの係合凹部23a及びこの係合凹部23aに連設す
る係合凹部23aより小さい幅Bの係合凸部23bが繰
返し形成されている。これら係合凸部及び係合凹部の幅
A,B,Cは、A=B+Cの関係にある。
【0034】従って、ブレーキディスク取付部材41の
係合凹部41cには、ブレーキディスク23の係合凸部
23bが嵌挿される。これにより、ブレーキディスク2
3はブレーキディスク取付部材41に軸周方向に固定さ
れる。
【0035】また、上記ブレーキディスク23の係合凹
部23aには、C−Bの幅の空間部42が形成される。
これにより、ブレーキディスク23の露出面積を大きく
することができるため、冷却効果をさらに向上すること
ができる。また、ブレーキディスク23の温度が上昇し
た際、その熱が小径部22へ伝達することを極力防止す
ることもできる。
【0036】これらブレーキディスク23及びブレーキ
ディスク取付部材41の両側はリング43が取付けられ
ている。これによりブレーキディスク23は軸方向に固
定される。
【0037】なお、本実施例においては、ブレーキディ
スク23の内周の係合凸部23bの幅Bより大きい幅A
の係合凹部41aを小径部22の外周に設けて通風孔4
2を形成するものについて述べたが必ずしもこれに限定
されることはなく、小径部22の外周の係合凸部の幅B
より大きい幅の係合凹部をブレーキディスク23の内周
に設けて通風孔42を形成するものであってもよい。
【0038】次に、本発明の他の実施例を図面を参照し
て説明する。なお、図1に示す部分と同一部分には同一
符号を付して詳細な説明を省略する。図5は、ブレーキ
ディスク23の取付部近傍の構成を示す部分断面図で、
図1に示すものと異なるのは、小径部22のブレーキデ
ィスク23の軸方向両側に半径方向に向けて貫通した通
風孔45を設けるとともに、通風孔45からの冷却風を
ブレーキディスク23まで案内する円筒状の冷却フード
46を設けた点である。
【0039】上記冷却フード46は、通風孔45よりも
ブレーキディスク23から離間した位置に基端が圧入さ
れており、この基端からブレーキディスク23に向けて
その半径が大きくなるように傾斜しており、その先端は
開口している。
【0040】このような構成の本実施例においては、車
軸11の冷却風導入口24から大径部21内に導入され
た冷却風は、図1に示す実線矢印に示すように、上記実
施例と同様、大径部21の冷却風排風口25から排出さ
れ、ブレーキディスク23に吹付けられる。さらに、大
径部21内に導入された冷却風は、通風孔45からも排
風されてブレーキディスク23まで冷却フード46によ
って案内される。
【0041】これにより、ブレーキディスク23の冷却
効果をさらに向上することができるため、ブレーキの制
動性能をさらに向上するとともに、装置自体のさらなる
小型化を図ることができる。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、ア
ウタロータ形電動機の固定子を、車軸にその中央より一
方の車輪側に寄せて固定し、これを大径フレームで覆う
とともに、他方の車輪側に小径フレームを設けたため、
制動性能が高いディスクブレーキを取付けるスペースを
確保することができる。しかも車軸に冷却風導入口を設
けるとともに、大径フレームの窄み部に排風口を設けた
ため、冷却風導入口から導入した冷却風をブレーキディ
スクに向けて排出することができる。これにより、小型
のディスクブレーキを取付けることができるため、装置
自体の小型化を図ることもできる。
【0043】また、排風口付近で大径フレームの内側か
ら接続部材で接続する大径フレームに小径フレームを軸
方向に接続する構成としたため、接続部材を排風口から
挿入して接続を行うことができる。このため、大径フレ
ームと小径フレームとの接続を容易に行うことができ
る。
【0044】また、小径フレームの腹部に、少なくとも
捩子孔から車軸までの半径方向の距離より長い距離調整
部材を挿入可能な捩子孔を設けるため、小径フレームを
取付けた車輪の他方を車軸に対して脱着する際、距離調
整部材を捩子孔に挿入することによって小径フレームと
車軸との軸心がほぼ平行となるようにこれらの距離を調
整することができる。これにより、小径フレームの自重
により車軸に対して他方の車輪が傾くことを防止できる
ため、車軸に対する他方の車輪の脱着を容易に行うこと
ができる。
【0045】また、小径部のブレーキディスクの軸方向
両側に半径方向に向けて貫通した通風孔を設けるととも
に、通風孔からの冷却風をブレーキディスクまで案内す
る円筒状の冷却フードを設けるため、車軸の冷却風導入
口から大径フレーム内に導入された冷却風は、その冷却
風排風口から排出されるとともに、通風孔からも排風さ
れ冷却フードによって案内されてブレーキディスクに吹
付けられる。これにより、ブレーキディスクの冷却効果
をさらに向上することができるため、ブレーキの制動性
能をさらに向上するとともに、装置自体のさらなる小型
化を図ることができる。
【0046】また、小径フレーム及びブレーキディスク
の接続部の係合凸部及び係合凹部のうち少なくとも1つ
の係合凹部の幅を係合凸部の幅よりも大きくして通風孔
を形成することにより、ブレーキディスクの露出面積を
大きくすることができる。このため、冷却効果をさらに
向上することができる。また、ブレーキディスク23の
温度が上昇した際、その熱が小径フレームへ伝達するこ
とを極力防止することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示す部分断面図。
【図2】同実施例におけるフレーム接続部の構成を示す
部分断面図。
【図3】本発明の他の実施例のブレーキディスクの取付
部近傍の構成を示す部分断面図。
【図4】図3に示すD−D断面図。
【図5】本発明の他の実施例のブレーキディスクの取付
部近傍の構成を示す部分断面図。
【図6】従来の鉄道車両用駆動装置を説明する図。
【符号の説明】
11…車軸 12a,12b…車輪 14…固定子 16…永久磁石 21…大径部 22…小径部 23…ブレーキディスク 24…冷却風導入口 25…排風口 27…窄み部 32…取付捩子 33…捩子孔 34…支持部材 41b,41d,23b…係合凸部 41a,41c,23a…係合凹部 45…通風孔 46…冷却フード
フロントページの続き (72)発明者 近藤 圭一郎 東京都国分寺市光町二丁目8番地38 財団 法人鉄道総合技術研究所内 (72)発明者 川路 俊一 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪を両端部に回転自在に支持する車軸
    と、この車軸にその中央より前記車輪のうちの一方側に
    寄せて固定されたアウタロータ形電動機の固定子と、こ
    の固定子の外周側に配置され、一端が前記車輪の一方に
    固定されるとともに、他端に前記車輪の他方に向けて傾
    斜する窄み部が設けられた円筒状の大径フレームと、こ
    の大径フレームの内周に前記アウタロータ形電動機の固
    定子の外周側に配置した状態で固定され、前記アウタロ
    ータ形電動機の回転子を構成する永久磁石と、一端が前
    記大径フレームの窄み部の先端に軸方向に連設されると
    ともに、他端が前記車輪の他方に固定され、前記大径フ
    レームよりも径が小さい円筒状の小径フレームと、この
    小径フレームの外周に固定された円板状のブレーキディ
    スクと、前記車軸に設けられ、前記車輪のうちの一方側
    から前記大径フレーム内に連通する冷却風導入口と、前
    記大径フレームの窄み部に設けられ、前記車軸の冷却風
    導入口から導入した冷却風を前記ブレーキディスクに向
    けて排出する排風口とを設けたことを特徴とする鉄道車
    両用駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記大径フレームの窄み部の先端部と前
    記小径フレームの一端の先端部とを、前記排風口付近で
    前記大径フレームの内側から接続部材で接続することに
    よって前記大径フレームに前記小径フレームを軸方向に
    接続することを特徴とする請求項1記載の鉄道車両用駆
    動装置。
  3. 【請求項3】 前記小径フレームは、その腹部に捩子孔
    を設け、前記小径フレームを取付けた車輪の他方を前記
    車軸に対して脱着する際、少なくとも前記捩子孔から車
    軸までの半径方向の距離より長い距離調整部材を捩子孔
    に挿入し、小径フレームと車軸との距離を調整すること
    を特徴とする請求項1記載の鉄道車両用駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記小径フレームの腹部であって前記ブ
    レーキディスク付近に、前記冷却風導入口から導入した
    冷却風を排風する通風孔を設けるとともに、一端が前記
    小径フレームの外周に取付けられ、他端が前記ブレーキ
    ディスクに向けて開口し、前記通風孔からの冷却風を前
    記ブレーキディスクまで案内する冷却フードを設けたこ
    とを特徴とする請求項1記載の鉄道車両用駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記小径フレーム及び前記ブレーキディ
    スクの接続部に、それぞれ互い違いに形成した複数の係
    合凸部及び係合凹部を設け、これら係合凸部及び係合凹
    部のうち少なくとも1つの係合凹部の幅を係合凸部の幅
    よりも大きくして、通風孔を形成したことを特徴とする
    請求項1記載の鉄道車両用駆動装置。
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