JPH0825203B2 - 断熱段ボールシートの製造方法 - Google Patents

断熱段ボールシートの製造方法

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JPH0825203B2
JPH0825203B2 JP62268348A JP26834887A JPH0825203B2 JP H0825203 B2 JPH0825203 B2 JP H0825203B2 JP 62268348 A JP62268348 A JP 62268348A JP 26834887 A JP26834887 A JP 26834887A JP H0825203 B2 JPH0825203 B2 JP H0825203B2
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暢男 所
清次 浅井
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三井東圧化学株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、断熱段ボールシートの製造方法に関する。
更に詳しくは断熱性を具現させるために段ボールの中芯
に、ポリウレタンフォームが複合された段ボールシート
の製造方法に関する。
〔従来の技術〕
特許等に見られる断熱段ボールシートは、波形中芯と
平面状ライナー紙の間に構成された空間部にプラスチッ
クフォームを充填して一体に成形された複合体であり、
これらは強度上、不必要な波形中芯を使用するので経済
上不利であるばかりでなく、波形中芯があるため、構造
が複雑であり、製造に当たって種々の不利を伴う。
〔発明が解決しようとする問題点〕
波形中芯を使用せずに断熱段ボールシートを製造する
場合に問題となるのは次の三点である。
波形中芯段ボールに匹敵する強度を持ったフォーム
層の形成。
波形中芯を使用しないために困難となった段ボール
を形成する二枚のライナー紙間の厚み調整。
罫線形成時の割れ防止。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、これらの問題点を解決するため鋭意検
討した結果、本発明に到達した。
即ち、本発明は、次の通りである。
1)段ボールを形成する二枚のライナー紙の側縁に当接
するように、液もれ防止堰を設けたコンベア式プレスベ
ルト上の該ライナー紙の一枚の上に、ポリウレタンフォ
ーム樹脂原液をのせ、該樹脂原液の液もれを防止しつゝ
発泡させ、その上に該ライナー紙の他の一枚を重ね合わ
せ、樹脂を加熱、硬化させることを特徴とするポリウレ
タンフォームを中芯とする断熱段ボールシートの製造方
法。
2)該ポリウレタンフォームの圧縮強度が0.4〜1.0kg/c
m2となるようなポリウレタンフォーム樹脂原液を用いる
上記第1項記載の断熱段ボールシートの製造方法であ
る。
本発明に使用されるポリウレタンフォームは圧縮強度
が0.4〜1.0kg/cm2でなければならない。圧縮強度が1.0k
g/cm2を超える場合には、罫線割れが生じ、また圧縮強
度が0.4kg/cm2未満の場合は段ボールシートの強度が小
さくなり、いづれも実用可能の段ボールシートを得るこ
とはできない。
この様なポリウレタンフォームは次の方法により得ら
れる。
即ち、一方の混合物であるレジン液はOH基1個当たり
の分子量1,300〜2,000のポリオキシプロピレンポリオー
ル、OH基1個当たりの分子量250〜600のポリオキシプロ
ピレンポリオール及びOH基1個当たりの分子量40〜100
の第3級アミノ基を含む多価アルコールよりなる2〜4
官能性ポリオール混合物、整泡剤としての有機ポリシロ
キサン共重合体、第3級アミン触媒、水及び/又はハロ
アルカン発泡剤を混合することにより得られる。
更に詳しく説明する。
使用するOH基1個当たりの分子量1,300〜2,000のポリ
オキシプロピレングリコールは、2〜4価の多価アルコ
ール、例えばエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジエチレングリコール、グリセリン、トリメチロー
ルプロパン、ヘキサントリオール、ペンタエリスリトー
ルなどにプロピレンオキサイドを付加重合して得たもの
であって、その使用量はポリオール混合物100部(本発
明で、部は重量部を示す。)中、70〜30部が好ましい。
OH基1個当たりの分子量250〜600のポリオキシプロピ
レンポリオールは上記多価アルコールにプロピレンオキ
サイドを付加重合したものであって、その使用量はポリ
オール混合物100部中、20〜40部が好ましい。
OH基1個当たりの分子量40〜100の第3級アミノ基を
含む多価アルコールとしては例えば、トリエタノールア
ミン、トリプロパノールアミン、テトラ(ヒドロキシエ
チル)エチレンジアミン、テトラ(ヒドロキシプロピ
ル)エチレンジアミン、エチレンジアミンのそれぞれ1
モルに対するプロピレンオキサイド5モル付加物などで
ある。その使用量はポリオール混合物100部中、10〜30
部が好ましい。
本発明において整泡剤として使用する有機ポリシロキ
サン共重合体としては例えば、日本ユニカー社製のL−
501、L−502、L−532、L−540、L−544、L−355
0、L−5302、L−5305、L−5320、L−5340、L−535
0、L−5410、L−5420、L−5710、L−5720などであ
り、トーレ・シリコーン社製のSH−190、SH−192、SH−
193、SH−194、SH−195、SH−200、SPX−253などであ
り、信越シリコーン社製のF−114、F−121、F−12
2、F−220、F−230、F−258、F−260 B、F−305、
F−306、F−317、F−341、F−601などであり、東芝
シリコーン社製のものではTFA−4200、TFA−4202などで
ある。
その使用量はポリオール混合物100部に対し1〜3倍
が適当である。
有用な触媒としては例えばN,N,N′,N′−テトラメチ
ルヘキサメチレンジアミン、ペンタメチルジエチレント
リアミン、ジメチルパルミチルアミン、トリメチルアミ
ノエチルピペラジン、トリエチルアミン、トリエチレン
ジアミン、N,N,N′,N′−テトラメチルプロパンジアミ
ン、N,N,N′,N′−テトラメチルヘキサン1,6−ジアミ
ン、N,N,N′,N′−1,3−ブタンジアミン、N,N−ジメチ
ルシクロヘキシルアミン、ビス(2−ジメチルアミノエ
チル)エーテル、N,N′,N″−トリス(ジメチルアミノ
エチル)ヘキサヒドロトリアジン、N,N′,N″−(ジエ
チルアミノプロピル)ヘキサヒドロトリアジン、2,4−
ビス(ジメチルアミノメチル)フェノール、2,4,6−ト
リス(ジエチルアミノメチル)フェノール、テトラメチ
ルグアニジンなどのアミン類である。その使用量はポリ
オール混合物100部に対し0.1〜1部が適当である。
発泡剤としては、水、トリクロロモノフルオロメタ
ン、ジクロロジフルオロメタン、メチレンクロライド、
トリクロロトリフルオロエタン、ジブロモテトラフルオ
ロエタン、トリクロロエタン、ペンタン、ヘキサンなど
の1種または2種以上を使用する。
その他難燃剤、可塑剤、着色剤などを必要に応じて添
加することもできる。
本発明の断熱段ボールシートの製造に当たって、中芯
のポリウレタンフォームを生成せしめる際には、前記原
料を混合しておき、これと後述の有機ポリイソシアネー
トとを混合発泡せしめる。
ここで使用する有機ポリイソシアネートは例えば、2,
4−及び2,6−トリレンジイソシアネートとその各種比率
の混合物、並びにこれらの多核体を含む粗製トリレンジ
イソシアネート、キシリレンジイソシアネート及びその
水素添加物、ジフェニルエーテルジイソシアネート、ト
リジン、アニシジンより誘導されたポリイソシアネー
ト、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、4,2′
−ジフェニルメタンジイソシアネート及びこれらの水素
添加物、粗製ジフェニルメタンジイソシアネートとかポ
リメリックMDIと呼ばれるポリメチレンポリフェニルポ
リイソシアネート、1,5−ナフチレンジイソシアネー
ト、3,3′−ジメチル−4,4′−ビフェニルメタンジイソ
シアネート、3,3′−ジメチル−3,3′−ビフェニルジイ
ソシアネート、上記各種の有機ポリイソシアネートのイ
ソシアネート基の三量化によるイソシアヌレート基含有
イソシアネート化合物、これら有機ポリイソシアネート
化合物と前記した如き活性水素含有化合物類の一部より
造られる末端にNCO基をもつプレポリマーなど公知のも
のである。これらの有機ポリイソシアネート化合物は単
独または2種以上混合して使用する。その使用量はNCO
基とレジン液中の活性水素との当量比が0.8〜1.1となる
ようにする。
本発明の断熱段ボールシートの製造法を例示すると第
1図の通りである。
一定速度で供給される段ボール製造用ライナー紙2枚
のうちの1にポリウレタンフォーム原料混合機3で混合
された発泡性ウレタン原料混合液をスプレー状、或いは
液体状で塗布、散布或いは注入の方法によって供給す
る。
発泡途中の原液が発泡膨脹するが、ライナー紙の側部
よりの液もれは防止堰5によってせき止められ、原液
が、ライナー紙1上に均一に塗布されるので、この原液
の上に他のもう一方のライナー紙2を重ね合わせ、加温
コンベア式プレスベルト4に挟み加熱、硬化、熟成する
ことにより段ボールシート6を得る。然る後、これを所
望の形状にカッタ7で裁断、更に罫線を入れ、印刷など
を行なってダンボール箱などの製品に組立られるように
する。
通常の操業条件は下の通りである。
ライナー紙の移行速度は0.5〜50m/min、加温温度は40
〜70℃である。
なお、ポリウレタンフォーム(中芯)の厚さは断熱段
ボールの使用目的によって相違するが通常3〜10mmであ
る。厚手のものは建材などにも使用可能である。
本発明によって得られた断熱段ボールシートはその中
芯のポリウレタンフォームの熱伝導率が極めて小さく通
常0.0150〜0.0300Kcal/mh℃程度である。
又、ライナー紙とポリウレタン層の接着性が極めて良
好なため強度が大きく耐水性もよく、本発明のポリウレ
タンフォーム中芯の断熱段ボールが、たとえ万一水に浸
漬されても含水量が少ない利点がある。
このようにして本発明により、断熱性能が優れ、かつ
強度と成形性に優れた断熱段ボールシートが得られる。
得られた断熱段ボールシートは保冷用、或いは保温用
の段ボール箱の材料その他に使用することができる。例
えば、この様な段ボール箱は保冷用としては保冷剤と併
用することにより、生鮮食料品などを鮮度良く保存また
は輸送することができる。又、保温用としては、加熱さ
れた料理或いは工業用原料の例えばその融点以上の温度
に長時間保つことができる。
このように、本発明により製造される断熱段ボールシ
ートは、段ボール箱などに加工され、食料品の鮮度或い
は温度を保つことにより、それらの商品の価値を保持す
る。なお、結果として、本発明の断熱段ボールシートの
使用は省エネルギーに対して有効となる。
〔実 施 例〕
以下に本発明を実施例を挙げて具体的に説明する。
なお、ライナー紙は、K220のものを用いた。
実施例1 表1に示される発泡性ウレタン原液を混合し、これを
第1図の装置において、30℃に加温したライナー紙1の
上にスプレーした。側部よりの液もれ防止堰5によって
液もれを防止しつゝ発泡途中の原液上に他のライナー2
紙を貼合させ、約60℃に調温された二枚のコンベア式プ
レスベルト4に挟み、硬化、熟成した。
得られた段ボールシートとポリウレタンフォーム層の
特性を表1に示す。
この段ボールシートに罫線を入れ、90度折り曲げたが
割れなどの不都合は発生しなかった。
実施例2 表1に示される発泡性ウレタン原液を混合し、他は実
施例1と全く同じ条件によって、段ボールシートを得
た。諸特性を表1に示す。
比較例1 表1に示される発泡性ウレタン原液を混合し、他は実
施例1と全く同じ条件によって段ボールシートを得た。
諸特性を表1に示す。
この段ボールシートに罫線を入れ、90度折り曲げたと
ころ、折り曲げ部に割れが発生した。
比較例2 表1に示される発泡性ウレタン原液を混合し、他は実
施例1と全く同じ条件によって、段ボールシートを得
た。この段ボールシートでは罫線を入れて折り曲げて
も、割れは発生しなかったがフォームが弱いため、平面
圧縮強度が弱く、実用に耐えなかった。
〔発明の効果〕 本発明によって製造された断熱段ボールシートは波形
中芯型のものに比して構造簡単であり、製造容易である
にかかわらず、強度大であり、又、断熱性が大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の断熱段ボールシート製造装置の略図で
ある。 1、2……段ボールシート製造用ライナー紙 3……ポリウレタンフォーム原料混合機 4……コンベア式プレスベルト 5……側部よりの液もれ防止堰 6……断熱段ボールシート 7……カッター

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】段ボールを形成する二枚のライナー紙
    (1、2)の側縁に当接するように液もれ防止堰を設け
    たコンベア式プレスベルト(4)上の該ライナー紙
    (1)の一枚の上に、ポリウレタンフォーム樹脂原液を
    のせ、該樹脂原液の液もれを防止しつゝ発泡させ、その
    上に該ライナー紙の他の一枚(2)を重ね合わせ、樹脂
    を加熱、硬化させることを特徴とするポリウレタンフォ
    ームを中芯とする断熱段ボールシートの製造方法。
  2. 【請求項2】該ポリウレタンフォームの圧縮強度が0.4
    〜1.0kg/cm2となるようなポリウレタンフォーム樹脂原
    液を用いる特許請求の範囲第1項記載の断熱段ボールシ
    ートの製造方法。
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