JPH08251824A - 電力消費設備の力率予測方法および力率管理装置 - Google Patents

電力消費設備の力率予測方法および力率管理装置

Info

Publication number
JPH08251824A
JPH08251824A JP7048085A JP4808595A JPH08251824A JP H08251824 A JPH08251824 A JP H08251824A JP 7048085 A JP7048085 A JP 7048085A JP 4808595 A JP4808595 A JP 4808595A JP H08251824 A JPH08251824 A JP H08251824A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
power factor
load
factor
reactive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7048085A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirohiko Yoshinaga
裕彦 吉永
Shoji Muro
昭二 室
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisshin Steel Co Ltd filed Critical Nisshin Steel Co Ltd
Priority to JP7048085A priority Critical patent/JPH08251824A/ja
Publication of JPH08251824A publication Critical patent/JPH08251824A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/30Reactive power compensation

Landscapes

  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Control Of Electrical Variables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】力率の変化を精度良く予測し、適切に管理す
る。 【構成】大負荷11〜1mには、それぞれ対応する力率
改善用コンデンサ31〜3mを設け、スイッチ41〜4
mによって、個別的に投入または遮断を切換える。原則
として、大負荷11〜1mと力率改善用コンデンサ31
〜3mとは、同時に投入または遮断される。大負荷11
〜1mの一部が遮断されると、小負荷51〜5nの電力
消費によって、力率も低下する。力率予測装置70は、
力率を管理すべき一定期間の途中までの実績から最終力
率を予測し、学習テーブル71に予め学習してある負荷
の条件と力率との関係に従って、対応する大負荷11〜
1mが遮断されている力率改善用コンデンサ31〜3m
を単独投入する日数を算出する。力率管理装置73は、
算出結果に従ってスイッチ41〜4mを制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電力需要家のたとえば
工場に設けられる受変電設備などで、一定期間内の力率
が電力供給者との間で締結された契約条件を満たすよう
に管理するための電力消費設備の力率予測方法および力
率管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、電力の大口需要家は、電力会
社との間の事前契約によって、たとえば特開平6−70
464号公報に示されるように、一定期間内の電力消費
量が契約電力量を超過しないように管理している。さら
にまた、電力会社と電力需要家との間の契約条件には、
重要な要素として力率が含まれている。一般に工場など
の大口需要家では、たとえば1カ月の一定期間内に、全
般にわたってたとえば90%以上の力率を確保すること
が要求される。
【0003】通常、力率は直接計測せず、次の第1式に
従って計算される。
【0004】
【数1】
【0005】ここでWは負荷に消費される有効な電力
(ワット)であり、VAは見かけの電力(ボルトアンペ
ア)であり、VおよびAは負荷の電圧(ボルト)および
電流(アンペア)であり、Rは負荷の抵抗分(オーム)
である。負荷が抵抗分のみであると、力率は1(100
%)となるけれども、負荷にリアクタンス分があると、
交流では電圧と電流との間に位相差が生じる。位相差を
θとすると、有効電力Pと無効電力Qとは、次の第2式
および第3式でそれぞれ表される。
【0006】 P = VIcosθ(kW) …(2) Q = VIsinθ = Ptanθ(kvar) …(3) なお、無効電力Qの単位は、一般にバール(var)が
使用されている。見かけの電力である皮相電力Sは次の
第4式のように表される。 S = √(P2 + Q2) (kVA) …(4) (1)〜(4)の各式をまとめると、次の第5式のよう
に力率が表される。
【0007】
【数2】
【0008】一般に、電力設備のうち、電灯や電熱器の
ような純抵抗負荷に近いものを除くと、大部分の負荷は
誘導性リアクタンスと抵抗との組合せと考えられる。誘
導性リアクタンスを含む負荷は、位相角が遅れる力率と
なり、電気エネルギとして必要な有効電力のほかに、無
効電力となる無効電流が余分に流れ、次のような弊害を
もたらす。
【0009】電力損失が大きい。電圧降下が大き
い。設備容量が増加する。電力料金が割高になる。
およびは、電力が有効に消費されるまでの送配電系
統での電気抵抗などによる。または、電力設備には無
効電流を余分に流す必要があるため、過剰電気設備が必
要となることによる。以上のような無効電力による弊害
は、需要家内部ばかりでなく、電力会社においても深刻
な問題となり、契約の段階で取決める力率が小さいとき
には電力料金が割高になり、さらに力率の実績値が契約
条件を下回れば割増料金が必要となる。
【0010】電力の大口需要家、たとえば製鉄所や製鋼
所などのように、大電力を消費する大負荷である多数の
電気炉や大型圧延設備などの多数の電力消費設備、ある
いは照明や事務用として比較的小電力しか消費しない小
負荷である非常に多数の電力消費設備を有する大規模な
工場では、電力消費設備の投入状態に応じて力率の変動
が大きい。このような大口需要家では、消費電力量の絶
対値が大きいので、力率が小さいときの無効電力の絶対
値も大きくなる。無効電力が大きくなることは前述の
〜の観点から社会全体にとっても好ましいことではな
く、さらに割増料金の絶対額も増加するのでの観点か
らも好ましくない。
【0011】一般に力率改善のためには、図4(a)に
示すように、抵抗Rと誘導性リアクタンスXLとの組合
せと考えられる負荷LDに、力率改善用のコンデンサX
Cを並列に接続することが行われている。図4(b)に
示すように、抵抗Rと誘導性リアクタンスXLのみで
は、遅れ位相角θ1であり、無効電流ILが流れている
のに対し、コンデンサXCを接続すると、無効電流はI
Cだけ減少し、遅れ位相角はθ2となり、力率はcos
θ1からcosθ2まで改善される。
【0012】力率改善用コンデンサの投入によって、力
率を改善するためには、次の表1に示すような表を作成
し、力率の推移をグラフに表して、人間の経験に基づい
て力率改善用コンデンサXCを投入したり遮断したりし
ている。
【0013】
【表1】
【0014】有効指示および無効指示は有効電力および
無効電力をそれぞれ累積的に計測する積算電力量計から
毎日読取る数字であり、有効量および無効量は、有効指
示および無効指示の1日毎の増加分であり、有効累計お
よび無効累計は、月の初めの日を基準としての有効量お
よび無効量の累計値であり、日力率は有効量および無効
量に基づいて算出される力率であり、月力率は有効累計
および無効累計に基づいて算出される力率である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】前述のような従来技術
では、人間の経験に基づいた力率管理を行っているた
め、判断ミスや力率改善用コンデンサの投入忘れなどに
よって、月力率を最終的に電力会社との契約条件に合わ
せることができなくなる問題が生じる。また、大容量の
力率改善用コンデンサを常に投入しておくと、有効電力
が小さいときには、位相角が進みすぎて無効電力が増加
し、力率がかえって小さくなるので、力率改善用コンデ
ンサは負荷に併せて投入したり遮断したりする必要があ
る。また大容量の力率改善用コンデンサは大きな空間を
占有し、建設費用も多く必要となる。負荷電力は、契約
電力量ともいう負荷曲線によって決定され、定期修理や
力率改善用コンデンサの投入または遮断状態によって力
率が決定される。このため、力率推移を表すグラフを用
いて予測をしても、実際とは異なることが多く、月間最
終力率が電力会社との契約条件を満たさせることは困難
である。
【0016】本発明の目的は、月間最終力率を正確に予
測し、適切な力率管理を行うことができる電力消費設備
の力率予測方法および管理装置を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、個別的に投入
または遮断の切換えが可能な複数の大小の負荷を含む電
力消費設備の力率を予測する方法において、各大負荷に
対応して、各大負荷とともに投入すると力率が予め定め
る管理値以上となるように容量が設定され、個別的に投
入または遮断の切換えが可能な力率改善用コンデンサを
設け、小負荷には力率改善用コンデンサを設けないでお
き、電力消費設備全体の有効および無効電力量を計測す
る手段を設け、各負荷の投入または遮断の切換えと、各
力率改善用コンデンサの投入または遮断の切換えとの組
合せに応じて、予め定める単位時間に対する有効電力量
および無効電力量の計測値を学習しながら、学習された
計測値を、一定期間内に使用予定の負荷に対応して加算
し、加算結果としての有効電力量および無効電力量に基
づいて総合的な力率を予測することを特徴とする電力消
費設備の力率予測方法である。また本発明は、前記予測
された力率が前記予め定める管理値よりも小さいとき、
対応する大負荷が遮断されている力率改善用コンデンサ
を投入する状態を想定し、総合的な力率が前記管理値に
到達までに要する時間を算出することを特徴とする。さ
らに本発明は、複数の大小の負荷を含む電力消費設備の
力率を管理する装置において、大負荷毎に設けられ、各
大負荷とともに投入すると力率が予め定める管理値以上
となるように容量が設定され、大負荷とは独立に投入ま
たは遮断を切換え可能な力率改善用コンデンサと、電力
消費設備全体に対する有効電力量を計測する有効電力用
計測手段と、電力消費設備全体に対する無効電力量を計
測する無効電力量計測手段と、有効電力量計測手段およ
び無効電力量計測手段からの出力に応答し、有効電力量
と無効電力量との計測値から力率を算出する力率算出手
段と、予め定める一定期間について、各負荷を投入また
は遮断する予定を設定する負荷予定設定手段と、前記一
定期間の途中までに、負荷と力率改善用コンデンサとの
実際の組合せに対応する力率算出手段の出力を学習する
学習手段と、前記一定期間の全体で力率が前記管理値以
上となるように、学習手段の学習結果に基づいて、負荷
予定設定手段に設定されている予定に従って力率を予測
しながら投入されていない大負荷に対応して設けられて
いる力率改善用コンデンサを投入するように切換える制
御手段とを含むことを特徴とする電力消費設備の力率管
理装置である。
【0018】
【作用】本発明に従えば、複数の大負荷には、各大負荷
に対応して個別的に力率が予め定める管理値以上となる
ように容量が設定され、個別的に投入または遮断の切換
えが可能な力率改善用コンデンサが設けられる。小負荷
には力率改善用コンデンサを設けないでおく。各負荷の
投入または遮断の切換えと、各力率改善用コンデンサの
投入または遮断の切換えとの組合せに応じて、予め定め
る単位時間に対する有効電力量および無効電力量の計測
を行い、計測値を学習しておく。学習された計測値を、
一定期間内に使用予定の負荷に対応して加算し、加算結
果としての有効電力量および無効電力量に基づいて、総
合的な力率を予測するので、精度のよい予測を行うこと
ができる。
【0019】また本発明に従えば、予測された力率が予
め定める管理値よりも小さいとき、対応する大負荷が遮
断されている力率改善用コンデンサを投入して、総合的
な力率が前記管理値に到達するまでに要する時間を算出
することができる。この算出値に従って力率改善用コン
デンサを投入すれば、最終的な力率を管理値まで容易に
到達させることができる。
【0020】さらに本発明に従えば、負荷と力率改善用
コンデンサとの組合せに対応して力率が算出され、学習
手段によって学習される。一定期間の力率を有効電力量
計測手段と無効電力量計測手段からの計測値に従って算
出しながら、学習結果を用いて、最終的に力率が管理値
に到達するように、制御手段は力率改善用コンデンサを
投入する切換えを行うので、新たに力率改善用のコンデ
ンサなどを設ける必要がなく、大負荷に対応して設けら
れている力率改善用コンデンサを利用して力率改善用コ
ンデンサが設けられていない小負荷に対する力率改善も
併せて行うことができる。
【0021】
【実施例】図1は本発明の一実施例の概略的な電気的構
成を示し、図2は図1の実施例の動作を示し、図3は図
1の実施例による力率の予測と管理状態を示す。
【0022】図1に示すように、工場などの受変電設備
1は、電力会社から供給される電力を受電し、遮断器2
を介して変圧器3で降圧する。降圧された電力は、有効
積算電力量計5および無効積算電力量計6によって有効
電力量および無効電力量がそれぞれ継続的に計測されな
がら、配電ライン7を介して工場などの電力消費設備に
供給される。配電ライン7に接続される電力消費設備の
うち、大部分の電力を消費するのは大負荷11〜1mで
あり、製鋼所などの金属加工工場では電気炉や圧延設備
である。各大負荷11〜1mは、スイッチ21〜2mを
介して投入または遮断を切換え可能である。各大負荷1
1〜1mには、力率改善用コンデンサ31〜3mがスイ
ッチ41〜4mによって個別的に投入または遮断を切換
え可能に設けられている。各大負荷11〜1mと各力率
改善用コンデンサとを組み合わせると、それぞれの力率
は電力会社との契約条件を満たす所定の範囲内に調整さ
れる。
【0023】配電ライン7には、また、工場内や事務所
などの照明や空調などとして使用される小負荷51〜5
nがスイッチ61〜6nを介して接続される。小負荷5
1〜5nの消費電力は、大負荷11〜1mに比較して小
さい。小負荷51〜5nには、特に、力率改善用コンデ
ンサは設けられない。大部分の大負荷11〜1mが投入
されているときには、小負荷51〜5nによって消費さ
れる電力の割合は相対的に小さく、投入されている大負
荷11〜1mにそれぞれ対応する力率改善用コンデンサ
31〜3mが接続されていれば、総合的な力率は所定の
範囲内に収めることができる。
【0024】大負荷11〜1mの投入または遮断の切換
えは、原則として生産計画や定期修理などの操業計画に
従って行われる。しかしながら、臨時に計画が変更にな
ったり、設備の補修が必要になることも多い。小負荷5
1〜5nの投入または遮断の切換えについては、季節、
天候、曜日など、種々様々の要因に従って変化し、その
詳細な予測は困難である。有効積算電力量計5および無
効積算電力量計6の指示値を基に、力率を管理すべき一
定の単位期間、たとえば1カ月毎に、力率予測装置70
は、途中までの実績に基づき力率の予測を行う。予測の
精度を高めるため、過去のデータの学習結果を学習テー
ブル71に記憶しておく。予測結果は、表示装置72に
画面表示する。また、予測結果を基に、期間内の最終的
な力率を目標とする力率管理値以上にに収めるために必
要な力率改善用コンデンサ31〜3mの投入スケジュー
ルを算出する。この結果に従って、力率管理装置73
は、スイッチ41〜4mを制御し、対応する大負荷11
〜1mが遮断されている力率改善用コンデンサ31〜3
mの投入を行う。
【0025】図2は、力率予測装置70の動作を示す。
ステップa1からいったん動作を開始すると、ステップ
a2〜a13を毎日繰り返す。ステップa2では、有効
積算電力量計5および無効積算電力量計6から当日の有
効指示Pi および無効指示Qi をそれぞれ読み取ってキ
ーボードなどから入力する。入力されたデータはメモリ
に記憶される。ステップa3では、前日に入力された有
効指示Pi-1 および無効指示Qi-1 との差から、次の第
6式および第7式に従って1日分の有効量Pdおよび無
効量Qdがそれぞれ算出される。
【0026】 Pd=Pi −Pi-1 …(6) Qd=Qi −Qi-1 …(7) 次に、有効累計Ptおよび無効累計Qtが、第8式およ
び第9式からそれぞれ算出される。
【0027】 Pt=Pdi +Pdi-1 + … +Pd1 …(8) Qt=Qdi +Qdi-1 + … +Qd1 …(9) ただし、Pdi ,Qdi は当日、Pdi-1 ,Qdi-1 は
前日、Pd1 ,Qd1 は第1日目の有効量および無効量
をそれぞれ示す。次に、日力率および月力率が、第10
式および第11式からそれぞれ算出される。
【0028】 cosθd =Pd/√(Pd2+Qd2) …(10) cosθM =Pt/√(Pt2+Qt2) …(11) ステップa4では、力率予測の有無を判断し、無しであ
ればステップa2に戻って入力を待ち、有りであればス
テップa5で、学習データの埋め込みを行う。まず、表
2に示すような内容の学習テーブル71を検索して、当
日以降の1日毎の条件、すなわち負荷曲線、定期修理、
力率改善用コンデンサの投入状態が一致するデータの中
から力率を選び出す。選び出された力率を、当日以降の
1日毎の日力率として埋め込む。同時に前記学習テーブ
ル71上のデータの中から、有効量PdN および無効量
QdN を読み出し、ステップa6で、力率を演算して求
め、ステップa7で月間力率予測曲線を、図3に示すよ
うに表示装置72の表示画面上に描く。
【0029】
【表2】
【0030】表2において、負荷曲線、定期修理および
コンデンサの3種類の要素の組み合わせで1つの記憶欄
のアドレスが決定される。各記憶欄には、データ記憶回
数N、有効量PdN 、無効量QdN および力率cosθ
dN のデータが記憶される。データ記憶回数Nは、同じ
条件で記憶させる場合の回数である。同一条件で、有効
量Pdおよび無効量Qdのデータが得られたとすると、
新たなデータ記憶回数N’、有効量PdN'および無効量
QdN'は、次の第12式、第13式および第14式から
それぞれ算出される。
【0031】 N’ =N+1 …(12) PdN'={(PdN ×N)+Pd}/(N+1) …(13) QdN'={(QdN ×N)+Qd}/(N+1) …(14) 新たな力率cosθN は、新たな有効量PdN'および無
効量QdN'を有効量Pdおよび無効量Qdとして、第1
0式から求めることができる。このように、同一条件の
データを長期間採取学習させることによって、有効量P
dN 、無効量QdN および力率cosθdN のデータを
真値に近づけることが可能となる。
【0032】ステップa8では、図3に示すような月間
力率予測曲線と、たとえば99.5%である力率管理値
との比較を行う。力率管理値に到達しない場合は、ステ
ップa9で、コンデンサ投入データの埋め込みを行う。
投入する力率改善用コンデンサは、当日以降では遮断の
予定の大負荷に対応するものであり、負荷曲線および定
期修理は同一条件で、そのような力率改善用コンデンサ
の投入を加えた条件のデータを学習テーブル71から検
索する。新たな条件への入れ替えは、当日に近い日につ
いて順次行う。ステップa10で、月末までの日力率お
よび月力率を演算して求める。ステップa11では、演
算結果が力率管理値以上となって、管理目標範囲以内で
あるか否かを判断する。力率管理値に到達しないときに
は、ステップa9に戻り、コンデンサの投入日を1日増
加させて、力率の予測処理を繰り返す。
【0033】ステップa11で力率が力率管理値以上で
あるときは、ステップa12で力率予測曲線を作成し、
ステップa13でコンデンサの投入日を指示する。ステ
ップa8で予測される力率が力率管理値以上となると
き、またはステップa13が終了したとき、ステップa
14で月間最終力率を出力し、ステップa2に戻る。な
お、ステップa2のデータ入力は、テレメータ装置など
を用いて、全部自動的に行うこともできる。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、大負荷に
対応して設けられている力率改善用コンデンサの投入ま
たは遮断の切換えで、小負荷に対して大負荷用の力率改
善用コンデンサを投入した場合の力率を学習結果に従っ
て精度よく予測することができる。この正確な予測に基
づき、負荷の運転計画などを見直せば、容易に力率を改
善して契約条件を満たすようにすることができる。
【0035】また本発明によれば、力率が予め定める基
準値よりも小さいときに、力率改善用コンデンサを投入
して、力率を基準値に到達させるのに要する力率改善用
コンデンサの接続時間を容易に算出することができる。
これによって人間が経験に頼って判断するために生じる
判断ミスを無くすことができる。
【0036】さらに本発明によれば、学習結果を利用し
て、力率が一定期間内に管理値の条件を満たすように、
力率改善用コンデンサの投入または遮断の切換えを行う
ことができる。人間が過去の経験から判断するよりも正
確に切換えることができ、作業負荷も大きく軽減させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の概略的な電気的構成を示す
ブロック図である。
【図2】図1の実施例の動作を示すフローチャートであ
る。
【図3】図1の実施例の力率予測を示すグラフである。
【図4】力率改善用コンデンサの原理を示す電気回路図
およびベクトル図である。
【符号の説明】
1 受変電設備 5 有効積算電力量計 6 無効積算電力量計 11〜1m 大負荷 21〜2m,41〜4m,61〜6n スイッチ 31〜3m 力率改善用コンデンサ 51〜5n 小負荷 70 力率予測装置 71 学習テーブル 72 表示装置 73 力率管理装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 個別的に投入または遮断の切換えが可能
    な複数の大小の負荷を含む電力消費設備の力率を予測す
    る方法において、 各大負荷に対応して、各大負荷とともに投入すると力率
    が予め定める管理値以上となるように容量が設定され、
    個別的に投入または遮断の切換えが可能な力率改善用コ
    ンデンサを設け、 小負荷には力率改善用コンデンサを設けないでおき、 電力消費設備全体の有効および無効電力量を計測する手
    段を設け、 各負荷の投入または遮断の切換えと、各力率改善用コン
    デンサの投入または遮断の切換えとの組合せに応じて、
    予め定める単位時間に対する有効電力量および無効電力
    量の計測値を学習しながら、 学習された計測値を、一定期間内に使用予定の負荷に対
    応して加算し、加算結果としての有効電力量および無効
    電力量に基づいて総合的な力率を予測することを特徴と
    する電力消費設備の力率予測方法。
  2. 【請求項2】 前記予測された力率が前記予め定める管
    理値よりも小さいとき、 対応する大負荷が遮断されている力率改善用コンデンサ
    を投入する状態を想定し、総合的な力率が前記管理値に
    到達までに要する時間を算出することを特徴とする請求
    項1記載の電力消費設備の力率予測方法。
  3. 【請求項3】 複数の大小の負荷を含む電力消費設備の
    力率を管理する装置において、 大負荷毎に設けられ、各大負荷とともに投入すると力率
    が予め定める管理値以上となるように容量が設定され、
    大負荷とは独立に投入または遮断を切換え可能な力率改
    善用コンデンサと、 電力消費設備全体に対する有効電力量を計測する有効電
    力用計測手段と、 電力消費設備全体に対する無効電力量を計測する無効電
    力量計測手段と、 有効電力量計測手段および無効電力量計測手段からの出
    力に応答し、有効電力量と無効電力量との計測値から力
    率を算出する力率算出手段と、 予め定める一定期間について、各負荷を投入または遮断
    する予定を設定する負荷予定設定手段と、 前記一定期間の途中までに、負荷と力率改善用コンデン
    サとの実際の組合せに対応する力率算出手段の出力を学
    習する学習手段と、 前記一定期間の全体で力率が前記管理値以上となるよう
    に、学習手段の学習結果に基づいて、負荷予定設定手段
    に設定されている予定に従って力率を予測しながら投入
    されていない大負荷に対応して設けられている力率改善
    用コンデンサを投入するように切換える制御手段とを含
    むことを特徴とする電力消費設備の力率管理装置。
JP7048085A 1995-03-08 1995-03-08 電力消費設備の力率予測方法および力率管理装置 Withdrawn JPH08251824A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7048085A JPH08251824A (ja) 1995-03-08 1995-03-08 電力消費設備の力率予測方法および力率管理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7048085A JPH08251824A (ja) 1995-03-08 1995-03-08 電力消費設備の力率予測方法および力率管理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08251824A true JPH08251824A (ja) 1996-09-27

Family

ID=12793493

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7048085A Withdrawn JPH08251824A (ja) 1995-03-08 1995-03-08 電力消費設備の力率予測方法および力率管理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08251824A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0872941A2 (de) * 1997-04-15 1998-10-21 FRAKO Kondensatoren- und Anlagenbau GmbH Verfahren zur zentralen Blindleistungskompensation in einem ein- oder mehrphasigen Wechselstromnetz und Vorrichtung zur Durchführung desselben
JP2004283889A (ja) * 2003-03-24 2004-10-14 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp 熱間圧延装置及び方法
JP2010124553A (ja) * 2008-11-17 2010-06-03 Chugoku Electric Power Co Inc:The 力率改善促進システム
JP2013070513A (ja) * 2011-09-22 2013-04-18 Mitsubishi Electric Corp 進相コンデンサ制御装置、及び、力率調整器
KR101598475B1 (ko) * 2015-05-22 2016-03-02 (주)에스엔 다중 역률 제어기
KR101598474B1 (ko) * 2015-05-22 2016-03-02 (주)에스엔 다중 역률제어 기반 수배전반
JP2017535239A (ja) * 2014-11-19 2017-11-24 ペルシェ,マテュー 無効電力量の消費を最適化する方法
CN109270338A (zh) * 2018-09-14 2019-01-25 山东省产品质量检验研究院 低压电器短路试验功率因数的等周期拟合测量方法
JP2020054114A (ja) * 2018-09-27 2020-04-02 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 進相コンデンサ制御装置、デマンド制御装置及びプログラム
JP2020193977A (ja) * 2014-09-12 2020-12-03 ベルキン・インターナショナル・インコーポレイテッド 自己較正式無接触電力消費量感知

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0872941A3 (de) * 1997-04-15 2000-01-26 FRAKO Kondensatoren- und Anlagenbau GmbH Verfahren zur zentralen Blindleistungskompensation in einem ein- oder mehrphasigen Wechselstromnetz und Vorrichtung zur Durchführung desselben
EP0872941A2 (de) * 1997-04-15 1998-10-21 FRAKO Kondensatoren- und Anlagenbau GmbH Verfahren zur zentralen Blindleistungskompensation in einem ein- oder mehrphasigen Wechselstromnetz und Vorrichtung zur Durchführung desselben
JP2004283889A (ja) * 2003-03-24 2004-10-14 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp 熱間圧延装置及び方法
JP2010124553A (ja) * 2008-11-17 2010-06-03 Chugoku Electric Power Co Inc:The 力率改善促進システム
JP2013070513A (ja) * 2011-09-22 2013-04-18 Mitsubishi Electric Corp 進相コンデンサ制御装置、及び、力率調整器
JP2020193977A (ja) * 2014-09-12 2020-12-03 ベルキン・インターナショナル・インコーポレイテッド 自己較正式無接触電力消費量感知
JP2017535239A (ja) * 2014-11-19 2017-11-24 ペルシェ,マテュー 無効電力量の消費を最適化する方法
KR101598474B1 (ko) * 2015-05-22 2016-03-02 (주)에스엔 다중 역률제어 기반 수배전반
WO2016190492A1 (ko) * 2015-05-22 2016-12-01 (주)에스엔 다중 역률 제어기
US10027117B2 (en) 2015-05-22 2018-07-17 Sn Co., Ltd. Multi-power factor controller
KR101598475B1 (ko) * 2015-05-22 2016-03-02 (주)에스엔 다중 역률 제어기
CN109270338A (zh) * 2018-09-14 2019-01-25 山东省产品质量检验研究院 低压电器短路试验功率因数的等周期拟合测量方法
CN109270338B (zh) * 2018-09-14 2020-07-10 山东省产品质量检验研究院 低压电器短路试验功率因数的等周期拟合测量方法
JP2020054114A (ja) * 2018-09-27 2020-04-02 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 進相コンデンサ制御装置、デマンド制御装置及びプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Mishra et al. Scaling distributed energy storage for grid peak reduction
CN103620903B (zh) 电力供给系统
JP5925291B2 (ja) 最適化された負荷管理
JP3591300B2 (ja) 電力供給制御装置
US11271400B2 (en) Power control device, operation plan planning method, and recording medium
EP2894754A1 (en) Electric power supply system
EP2660943A1 (en) Power controller
US20090094173A1 (en) Intelligent Power Unit, and Applications Thereof
EP3032489B1 (en) Power adjustment device, power adjustment method, and program
JP6148631B2 (ja) 蓄電装置の放電開始時刻決定システム
JP6676477B2 (ja) 建物の消費電力予測システム、蓄電装置の制御システム、及び蓄電装置の制御方法
JPH08251824A (ja) 電力消費設備の力率予測方法および力率管理装置
JP2009189232A (ja) エネルギー供給システム、エネルギー種別選択サーバ、及びエネルギー供給方法
Filimonova et al. Multilevel Control of Power Consumption at Metallurgical Plants
JP4607533B2 (ja) 電力貯蔵システムの運転方法
Tarase et al. Monitoring & controlling of substation using iot in distribution power grid
Taye Design and simulation of automatic power factor correction for industry application
JP5476848B2 (ja) 太陽光発電量予測方法および実負荷予測方法、並びに配電系統制御システム
US20180278089A1 (en) Power analyzer and method for the use thereof
JP2005332040A (ja) 電気料金の省コスト評価方法
JP2004357419A (ja) コージェネレーションシステム
Ding et al. Dynamic hosting capacity management and demand charge reduction via a hybrid storage system
Hwang et al. Demand response of HVAC systems for hosting capacity improvement in distribution networks: A comprehensive review and case study
WO2023058533A1 (ja) 空気調和装置および制御システム
EP4163862A1 (en) Planning system, planning method, and program

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020604