JPH0825172A - クーラント供給装置 - Google Patents

クーラント供給装置

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JPH0825172A
JPH0825172A JP6186224A JP18622494A JPH0825172A JP H0825172 A JPH0825172 A JP H0825172A JP 6186224 A JP6186224 A JP 6186224A JP 18622494 A JP18622494 A JP 18622494A JP H0825172 A JPH0825172 A JP H0825172A
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JP
Japan
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coolant
foreign matter
storage chamber
machine tool
container
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Pending
Application number
JP6186224A
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English (en)
Inventor
Akinori Yamazaki
昭紀 山崎
Kazuo Machinaga
和雄 町永
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MYANO TEKKOSHO KK
SHINANO KIKO KK
MIYANO KK
Original Assignee
MYANO TEKKOSHO KK
SHINANO KIKO KK
MIYANO KK
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Filing date
Publication date
Application filed by MYANO TEKKOSHO KK, SHINANO KIKO KK, MIYANO KK filed Critical MYANO TEKKOSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クーラントに含まれる非鉄系の切屑でも簡単
に除去できるクーラント供給装置を提供すること。 【構成】 クーラント供給装置10は、クーラント貯留
室20のクーラントCをクーラント供給経路40を介し
てピストンポンプ30で工作機械1に供給する一方、工
作機械1からは、還流管59を介してクーラントCが戻
されるようになっている。ここに戻されたクーラントC
は、遠心分離方式の異物除去装置50において、回転容
器52内で遠心力が加えられ、切り粉は、鉄系・非鉄系
にかかわらず、回転容器52の側面壁に沈積して除去さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、NC旋盤などの工作機
械にクーラントを供給するためのクーラント供給装置に
関し、更に詳しくは、工作機械の側から還流されるクー
ラントからの異物除去技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】工作機械による加工の自動化を進めるに
は、工具の長寿命化を図ると共に、絡まった切屑を効率
よく排除する必要がある。そこで、工具に向けて高圧の
クーラントを供給することによって、工具を冷却してそ
の寿命を延ばすと共に、難削材の切屑を強制的に破砕し
て排出しやすくするクーラント供給装置が案出されてい
る。このクーラント供給装置では、従来、クーラントを
工作機械側から還流させて再生しながら使用できるよう
に、クーラントから切屑を吸着するマグネットを利用し
た異物除去装置を搭載してあるのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
クーラント供給装置のように、マグネットを利用した異
物除去装置では、鉄系の切屑を除去できるが、アルミニ
ウムや銅などの非鉄系の切屑をクーラントから除去でき
ないという問題点がある。
【0004】かかる問題点に鑑みて、本発明の課題は、
クーラントに含まれる非鉄系の切屑でも簡単に除去でき
るクーラント供給装置を提供することにある。
【0005】また、本発明の課題は、クーラントに含ま
れる非鉄系の切屑を高い処理速度を維持しながら除去す
ることにより、小型化を図ることができるクーラント供
給装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るクーラント
供給装置では、工作機械に供給されるクーラントを貯留
しておくクーラント貯留室と、この貯留室のクーラント
を吐出するクーラント吐出手段と、この吐出手段から吐
出されたクーラントを工作機械に供給するためのクーラ
ント供給経路と、工作機械の側からクーラントをクーラ
ント貯留室に戻すためのクーラント還流経路と、この還
流経路を介してクーラント貯留室に戻されるクーラント
から異物を除去する異物除去手段とを設け、この異物除
去手段として、クーラントに含まれる非鉄系の切屑でも
簡単に除去でき、しかも、その除去速度が高いものを搭
載してある。すなわち、本発明では、クーラントが投入
される回転容器と、この回転容器を垂直方向に延びる軸
線周りに回転させて容器内のクーラントに遠心力を与
え、それに含まれる異物を容器内の側面壁に向けて強制
的に沈積させて、クーラントから異物を分離する回転駆
動機構とを備える異物除去手段を用いることに特徴を有
する。
【0007】本発明では、回転容器として、容器本体
と、その内側から取外し可能なゴム製内側容器とからな
るものを用いることが好ましい。
【0008】また、本発明の別の形態では、異物除去手
段として、クーラントから異物を濾別するための長尺の
濾材シートと、この濾材シートの目詰まり状態を監視す
る目詰まり監視装置と、この監視装置の監視結果に基づ
いて、濾材シートに目詰まりが発生したときに濾材シー
トを送り出してその未使用の部分で異物を濾別させるシ
ート送り機構とを有するものを用いることに特徴を有す
る。
【0009】
【実施例】次に、図面に基づいて、本発明の実施例を説
明する。
【0010】〔実施例1〕図1は、本例のクーラント供
給装置の全体構成を示す概略構成図、図2は、その側面
図、図3は、その平面図、図4は、その背面側からみた
断面図である。
【0011】図1において、本例のクーラント供給装置
10は、装置本体11の内部に、クーラントCを貯留し
ておくためのクーラント貯留室20と、このクーラント
貯留室20のクーラントCをクーラント供給経路40を
介して工作機械1の側に吐出するためのピストンポンプ
30(クーラント吐出手段)とを有する。
【0012】クーラント貯留室20は、図2に示すよう
に、その内部の下方位置にL字形のパイプ231を有
し、このパイプ231は、クーラント貯留室20の側面
壁232にクーラント出口202として開口している。
このクーラント出口202にピストンポンプ30の吸入
口301が接続している。パイプ231は、その先端側
が3つに分岐し、それぞれの端部にサクションフィルタ
201を備えている。
【0013】ピストンポンプ30は、モータ32からの
回転駆動力が動力伝達ベルトやピストン・クランク機構
を介して単数または複数のプランジャに伝達されてクー
ラントCを高圧で吐出する。ここで、ピストンポンプ3
0のポンプ本体31およびモータ32は、装置本体11
の外側面203に上下2段に固定され、その上方位置に
コントロールパネル13が配置されている。このため、
装置本体11から側方に向けては、ピストンポンプ30
およびコントロールパネル13が大きく突出しない構造
になっている。なお、ピストンポンプ30の側面全体
は、側面カバー33で覆われている。
【0014】ピストンポンプ30の吐出口34は、クー
ラント供給経路40に接続され、このクーラント供給経
路40の途中位置には、クーラント供給経路40を開閉
してクーラントCの供給動作および停止動作を制御する
エアーオンオフバルブ60(経路開閉手段)が介挿され
ている。なお、エアーオンオフバルブ60からのバイパ
ス61は、装置本体11の反対側に引き回され、クーラ
ント貯留室20の内部にクーラントCを戻すようになっ
ている。
【0015】工作機械1の側では、そこで吐出されたク
ーラントをクーラントタンク(図示せず。)に一旦溜め
ておき、それを還流管59を介してポンプ(図示せ
ず。)などでクーラント供給装置10に還流するように
なっている。
【0016】還流管59の下流端は、図1および図3に
示すように、クーラント貯留室20に直接接続されてお
らず、クーラント貯留室20の上方位置に設けられた異
物除去装置50に接続されている。なお、図3および図
4に示すように、クーラント貯留室20内部の隅部分に
は、そこでの液位を監視するフロートスイッチ21が設
けられている。
【0017】本例では、異物除去装置50として、図5
に示すように、遠心分離方式のものを用いてある。異物
除去装置50には、ハウジング51の内部に回転容器5
2が配置されている。回転容器52は、その外側に位置
する金属製の容器本体52Aと、その内部に着脱可能に
設置されたゴム製の内側容器52Bとから構成され、容
器本体52Aと内側容器52Bとは、一体に回転可能で
ある。容器本体52Aの底面側521は、垂直方向に延
びる回転軸53に連結されている。回転軸53は、動力
伝達ベルト54を介してモータ55からの回転駆動力が
伝達されるようになっている。
【0018】回転容器52の上面522は、その中央部
分523が開口しており、そこを通って、ハウジング5
1の穴から下方に延びる還流管59の下流端が流入管5
11として回転容器52の内部に位置している。また、
回転容器52の上面522と、流入管511の外周壁と
の隙間を通って、流出管512Aが回転容器52の内部
から外部にまで延びている。また、回転容器52の外側
には、ハウジング51の内面壁に沿って流出路512B
が形成され、回転容器52から溢れたクーラントCを受
けるようになっている。
【0019】流出管512Aおよび流出路512Bは、
いずれも回収管512に接続され、この回収管512
は、図2ないし図4に示すように、ハウジング51の側
面から斜め下方に向けて引き出され、クーラントCをク
ーラント貯留室20に対してその上面開口208から戻
すようになっている。なお、回収管512の下流端の下
方位置には、クーラント貯留室20内にメッシュバケッ
ト24が配置され、万が一、異物除去装置50に不具合
が発生しても、メッシュバケット24によってクーラン
トCから異物を濾別できるようになっている。
【0020】このように構成したクーラント供給装置1
0の動作を、図1を参照して説明する。
【0021】まず、クーラント貯留室20にクーラント
Cを貯留しておく。また、エアーオンオフバルブ60
は、オフ状態にあって、クーラント供給経路40を閉じ
た状態にある。この状態から、工作機械1の側で加工を
開始する直前にピストンポンプ30を作動させる。
【0022】工作機械1の側で加工を開始すると同時
に、エアーオンオフバルブ60をオン状態に切り換え
て、クーラント供給経路40を開放状態にする。それ以
降、ピストンポンプ30は、クーラント貯留室20から
吸い込んだクーラントCをクーラント供給経路40を介
して工作機械1の高圧で吐出する。
【0023】本例では、たとえば、図6に示すように、
クーラント供給経路40の先端側において、工作機械1
のタレットヘッド2を改造し、タレットヘッド2のツー
ルホルダー2aの側のブシュ5などにノズル3を組み込
んであり、ノズル3の先端は、工具4と被加工物Wとの
加工点Pに向かっている。クーラント供給経路40の先
端側は、タレットボックス2bの側に固定されており、
その開口端40aは、タレットヘッド2の側の通路41
の開口端41aに接続した状態にある。このため、ノズ
ル3は、クーラント供給経路40および通路41を介し
て供給されたクーラントCを加工点Pに向けて直接吐出
する。ここで、タレットヘッド2には、工具の取り付け
位置毎に通路41およびノズル3が設けられている。使
用する工具を変更するときには、タレットヘッド2を矢
印Bの方向に一旦前進させた後に矢印Aの方向に回転す
るが、この場合でも、クーラント供給経路40には、タ
レットヘッド2の別の通路41が連通する。なお、タレ
ットヘッド2が矢印Bの方向に前進したときの液漏れを
防止するために、クーラント供給経路40は、開口端4
0a側に弁機構40bを備える。
【0024】このようにして高圧のクーラントCを約4
0kg/cm2 〜約60kg/cm2 の吐出圧をもって
工具4と被加工物Wとの加工点Pに向けて吐出すると、
クーラントCは、加工点Pで工具4および被加工物Wを
冷却すると共に、工具4および被加工物Wから切屑を強
制的に除去する。また、クーラントCは、それ自身の圧
力で切屑を排出すると共に、工具4が切屑を破砕するの
を促進し、切屑を工具4および被加工物Wから除去しや
すくする。
【0025】同時に、クーラントCは、工作機械1の加
工エリアの下方位置に設けられたクーラントタンクなど
に集められ、粗い切屑のみが除去された後に、還流管5
9を介してクーラント供給装置10の側に戻される。
【0026】クーラント供給装置10において、クーラ
ントCは、まず、図5に示すように、遠心分離方式の異
物除去装置50により切り粉(異物)が除去される。す
なわち、異物除去装置50では、モータ55からの回転
駆動力によって、回転容器52が回転軸53周りに高速
で回転しており、その内部には、流入管511を介して
クーラントCが供給される。ここで、回転容器52の回
転によって、クーラントCおよび切り粉には、重力の5
00〜1500倍に相当する大きな遠心力が働き、クー
ラントCに含まれる切り粉は、回転容器52の側面壁5
24に向けて沈積していく。その結果、クーラントCか
らは切り粉が分離され、清浄なクーラントCのみが回転
容器52から溢れるようにして流出管512Aおよび流
出路512Bからから出ていき、回収管512を通って
クーラント貯留室20に戻される。このようにして、切
り粉が遠心分離された後の清浄なクーラントCのみが、
クーラント貯留室20に戻される。なお、回転容器52
内のクーラント量が一定量以下の場合には、清浄なクー
ラントCは、排出管512Aのみから排出され、ミスト
泡の発生を防止してある。
【0027】このようにして、本例のクーラント供給装
置10では、クーラントCを工作機械1との間で循環し
ながら用いる。この場合でも、クーラントCは、異物除
去装置50で再生されるので、常に清浄である。しか
も、異物除去装置50では、切り粉を除去するにあたっ
てマグネットで切り粉を吸い付けてクーラントCから除
去するのではなく、遠心分離方式で異物を除去するの
で、非鉄系の切り粉も除去できる。従って、アルミニウ
ムや銅などを加工する工作機械1に対しても、クーラン
トCを循環させながら吐出することができる。
【0028】また、異物除去装置50は、遠心分離方式
であるため、処理能力が大きいので、小型のもので充分
である。また、遠心分離方式の場合には、回転容器52
内に流入してくる量と略同じ量のクーラントCが回転容
器52から流出していくので、クーラント貯留室20に
戻ってくるクーラント量に大きな変動がない。それ故、
クーラント貯留室20の容量値に設計上の大きな余裕を
持たせる必要がないので、クーラント供給装置10自身
を小型化できる。また、遠心分離方式の場合には、10
μm程度の切り屑であれば完全に除去でき、3μm程度
の微細な切り粉でも70%位は除去できる。しかも、異
物除去装置50を所定の期間、稼働させた後には、切り
粉は、脱水、脱油された状態で回転容器52内に溜まっ
ているので、ゴム製の内側容器52Bを取り出して、そ
れを変形させれば、異物の塊として簡単に取り除くこと
ができ、扱いが容易である。
【0029】さらに、本例のクーラント供給装置10で
は、クーラント貯留室20とピストンポンプ30とを一
体にしてあるため、それらの間で共通な部品、たとえ
ば、固定台などを共用できるので、部品点数を削減でき
る。しかも、クーラント貯留室20とピストンポンプ3
0とが一体に形成されているため、それらを結ぶクーラ
ント吸入経路300に起因する圧力損失が小さい。従っ
て、クーラント吐出手段に高価な超高圧ポンプが用いる
必要がなく、ピストンポンプ30のような一般的なポン
プで充分である。しかも、ピストンポンプ30は、切り
粉が混入しても故障しにくいという利点もある。
【0030】〔実施例2〕図7は、本例のクーラント供
給装置の全体構成を示す概略構成図、図8は、その側面
図、図9は、その平面図、図10は、その背面側からみ
た断面図である。なお、本例のクーラント供給装置は、
実施例1に係るクーラント供給装置と基本的な構成が同
じであり、その異物除去装置が相違する。従って、対応
する機能を有する部分には、同じ符号を付して、それら
の詳細な説明を省略する。
【0031】図7において、本例のクーラント供給装置
80でも、装置本体11の内部に、クーラントCを貯留
しておくためのクーラント貯留室20が構成されている
が、本例では、クーラント貯留室20が上段のクーラン
ト貯留室20aと下段のクーラント貯留室20bに上下
に区画されている。そのうち、下段のクーラント貯留室
20bには、図8に示すように、L字形のパイプ231
が設けられ、このパイプ231は、クーラント貯留室2
0の側面壁232にクーラント出口202として開口し
ている。このクーラント出口202に、ピストンポンプ
30の吸入口301が接続している。一方、パイプ23
1の端部には、サクションフィルタ201が取り付けら
れている。
【0032】上段のクーラント貯留室20aは、図9に
示すように、その上面がクーラント入口207として開
口し、その開口位置には、3槽のメッシュバケット27
が積層されている。また、図10に示すように、上段の
クーラント貯留室20aと、下段のクーラント貯留室2
0bとの仕切り壁28には、管状のスラッジコレクタ2
9を介して連通している。スラッジコレクタ29は、マ
グネット製であり、それを伝って下段のクーラント貯留
室20bに落下するクーラントCから鉄系の切り粉を除
去可能である。
【0033】本例でも、図7に示すように、工作機械1
の側で吐出されたクーラントCを還流管59を介してク
ーラント供給装置80に戻すようになっている。ここ
で、還流管59の下流端は、クーラント貯留室20に直
接接続されておらず、クーラント貯留室20の上方位置
に設けられた異物除去装置90に接続されている。
【0034】この異物除去装置90として、本例では、
図7および図8に示すように、長尺のペーパーフィルタ
91を用いた濾過式のものを用いてある。すなわち、異
物除去装置90では、まず、ペーパーフィルタ91を巻
いたロール92が配置されている。また、ロール91か
ら引き出されたペーパーフィルタ91は、駆動ローラ9
31と従動ローラ932との間に中央部分910が下方
に弛んだ状態に掛けられた送りネット933に下面側か
ら支持された状態にある。従って、送りネット933に
支持されているペーパーフィルタ91も、駆動ローラ9
31と従動ローラ932との間で下方に弛んだ状態にあ
る。このペーパーフィルタ91の弛み部分911に対し
て、還流管59は、工作機械1の側からのクーラントC
を戻すようになっている。従って、ペーパーフィルタ9
1の弛み部分911には、クーラントCの溜まり部分9
12が形成された状態にある。なお、駆動ローラ931
の駆動源は、図8および図10において、異物除去装置
90の側方位置に設けられた駆動モータ939である。
【0035】再び、図7および図8において、本例で
は、このクーラントCの溜まり部分912に対して、ペ
ーパーフィルタ91の目詰まり状態を監視するフロート
スイッチ96のフロート961が配置されている。すな
わち、ペーパーフィルタ91の弛み部分911で目詰ま
りが発生すると、クーラントCの溜まり部分912の液
位が上昇するので、フロートスイッチ96は、ペーパー
フィルタ91の弛み部分911での目詰まり状態を監視
可能である。ここで、フロートスイッチ96がペーパー
フィルタ91に目詰まりが発生したとの信号を発生する
と、ロール92、駆動ローラ931、従動ローラ93
2、および駆動モータ939で構成されたペーパーフィ
ルタ送り装置97において、駆動ローラ931が駆動モ
ータ939に回転駆動されて、ペーパーフィルタ91が
送りネット933に引きずられながら、その新たな部分
が所定の長さ寸法でロール92から自動的に引き出され
るようになっている。なお、従動ローラ932の下方位
置には、スラッジボックス94が配置されている。ま
た、ペーパーフィルタ91の弛み部分911の下方位置
には案内板937が内側に傾斜した姿勢で取り付けられ
ている。
【0036】このように構成した異物除去装置90にお
いて、ペーパーフィルタ91の弛み部分911に戻され
たクーラントCは、ペーパーフィルタ91によって濾過
され、それに含まれている切り粉は、ペーパーフィルタ
91に捕捉される。一方、清浄なクーラントCは、案内
板937を伝って3槽のメッシュバケット27の内部に
入った後、そこを通って上段のクーラント貯留室20a
に戻される。上段のクーラント貯留室20aに戻された
クーラントCは、スラッジコレクタ29を伝って下段の
クーラント貯留室20bに落下するうちに鉄系の切り粉
が除去された後に、再び、ピストンポンプ30によって
工作機械1に向けて吐出される。
【0037】この間、ペーパーフィルタ91の弛み部分
911では、クーラントCの液位がフロートスイッチ9
6で監視され、ペーパーフィルタ91に目詰まりが発生
すると、液位が上昇する。従って、フロートスイッチ9
6がペーパーフィルタ91に目詰まりが発生したとの信
号を発する度に、駆動ローラ931が間欠的に回転し、
ペーパーフィルタ91の新たな部分で濾過が行なわれ
る。なお、ペーパーフィルタ91の使用済み部分は、そ
こに捕捉された切り粉とともに、スラッジボックス94
に排出される。
【0038】このように、本例のクーラント供給装置8
0でも、クーラントCは、工作機械1との間で循環しな
がら用いられる。この場合でも、クーラントCは、異物
除去装置90で再生されるので、常に清浄である。しか
も、異物除去装置90では、異物を除去するにあたっ
て、マグネットで異物を吸い付けて除去するのではな
く、ペーパーフィルタ91で異物を濾別するので、非鉄
系の切り粉も除去できる。従って、アルミニウムや銅な
どを加工中の工作機械1に対しても、クーラントCを再
生しながら供給することができる。
【0039】また、異物除去装置90では、ペーパーフ
ィルタ91に目詰まりが発生すると、ペーパーフィルタ
91の新たな部分が自動的に引き出され、その濾過効率
は、高いレベルに維持される。従って、処理能力が大き
いので、クーラント貯留室20に戻ってくるクーラント
量に大きな変動がないので、クーラント貯留室20を小
型に設計できる。
【0040】さらに、本例のクーラント供給装置80
も、クーラント貯留室20とピストンポンプ30とを一
体にしてあるので、小型化できるなど、実施例1と同様
な効果も奏する。
【0041】
【発明の効果】以上のとおり、本発明に係るクーラント
供給装置では、遠心分離方式の異物除去装置を搭載して
あるため、非鉄系の切屑がクーラントに混ざっていても
除去できる。また、遠心分離方式の異物除去装置では、
その処理能力が大きく、しかも、処理量が安定してい
る、従って、異物除去装置自身小型のもので充分である
とともに、クーラント貯留室の容量を不必要に大きくす
る必要がない、それ故、クーラント供給装置を小型化で
きる。
【0042】特に、回転容器内にゴム製の内側容器を用
いた場合には、異物除去装置を所定の期間、稼働させた
後に、内側容器を取り出してそれを変形させれば、異物
の塊として簡単に取り除くことができ、扱いが容易であ
る。
【0043】本発明に係るクーラント供給装置におい
て、長尺の濾材シートを送り出してその新たな部分で異
物を濾別させる異物除去手段を搭載した場合には、非鉄
系の切屑を除去できる。また、クーラントは、常に未使
用の部分で濾過されるので、処理能力が高く維持され
る。従って、異物除去装置自身を小型できるとともに、
クーラント貯留室の容量に余裕を持たせる必要がない。
それ故、クーラント供給装置を小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係るクーラント供給装置の
全体構成を示す概略構成図である。
【図2】図1に示すクーラント供給装置の本体側の側面
断面図である。
【図3】図1に示すクーラント供給装置の本体側の平面
図である。
【図4】図1に示すクーラント供給装置の本体側を背面
側からみた断面図である。
【図5】図1に示すクーラント供給装置に搭載した異物
除去装置の構成図である。
【図6】図1に示すクーラント供給装置からクーラント
が供給される工作機械の加工エリアの構成を模式的に示
す説明図である。
【図7】本発明の実施例2に係るクーラント供給装置の
全体構成を示す概略構成図である。
【図8】図7に示すクーラント供給装置の本体側の側面
断面図である。
【図9】図7に示すクーラント供給装置の本体側の平面
図である。
【図10】図7に示すクーラント供給装置の本体側を背
面側からみた断面図である。
【符号の説明】
1・・・工作機械 3・・・ノズル 4・・・工具 10、80・・・クーラント供給装置 30・・・ピストンポンプ(クーラント吐出手段) 40・・・クーラント供給経路 52・・・回転容器 52A・・・容器本体 52B・・・ゴム製の内側容器 53・・・回転軸 59・・・還流管(還流経路) 50、90・・・異物除去装置 91・・・ペーパーフィルタ(濾材シート) 92・・・ロール 96・・・フロートスイッチ(目詰まり監視装置) 97・・・ペーパーフィルタ送り装置(シート送り機
構) 511・・・流入管 512・・・回収管 512A・・・流出管 512B・・・流出路 911・・・弛み部分 912・・・クーラントの溜まり部分 931・・・駆動ローラ 932・・・従動ローラ 933・・・送りネット C・・・クーラント W・・・被加工物 P・・・加工点

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作機械に供給されるクーラントを貯留
    しておくクーラント貯留室と、この貯留室のクーラント
    を吐出するクーラント吐出手段と、この吐出手段から吐
    出されたクーラントを工作機械に供給するためのクーラ
    ント供給経路と、工作機械の側からクーラントを前記ク
    ーラント貯留室に戻すためのクーラント還流経路と、こ
    の還流経路を介して前記クーラント貯留室に戻されるク
    ーラントから異物を除去する異物除去手段とを有し、 この異物除去手段は、クーラントが投入される回転容器
    と、この回転容器を垂直方向に延びる軸線周りに回転さ
    せて容器内のクーラントに遠心力を与え、それに含まれ
    る異物を容器内の側面壁に向けて強制的に沈積させてク
    ーラントから異物を分離する回転駆動機構とを備えてい
    ることを特徴とするクーラント供給装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記回転容器は、容
    器本体と、その内側から取外し可能なゴム製内側容器と
    を備えることを特徴とするクーラント供給装置。
  3. 【請求項3】 工作機械に供給されるクーラントを貯留
    しておくクーラント貯留室と、この貯留室のクーラント
    を吐出するクーラント吐出手段と、この吐出手段から吐
    出されたクーラントを工作機械に供給するためのクーラ
    ント供給経路と、工作機械の側からクーラントを前記ク
    ーラント貯留室に戻すためのクーラント還流経路と、こ
    の還流経路を介して前記クーラント貯留室に戻されるク
    ーラントから異物を除去する異物除去手段とを有し、 この異物除去手段は、クーラントから異物を濾別するた
    めの長尺の濾材シートと、この濾材シートの目詰まり状
    態を監視する目詰まり監視装置と、この監視装置の監視
    結果に基づいて、濾材シートに目詰まりが発生したとき
    に濾材シートを送り出してその未使用の部分で異物を濾
    別させるシート送り機構とを有することを特徴とするク
    ーラント供給装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109289301A (zh) * 2018-10-27 2019-02-01 安徽创弘精密机械有限公司 一种数控机床切削液收集过滤系统
CN114260501A (zh) * 2021-12-27 2022-04-01 江苏一拓智能装备有限公司 一种五金产品制造的智能切割装置

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