JPH08250492A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH08250492A
JPH08250492A JP5262495A JP5262495A JPH08250492A JP H08250492 A JPH08250492 A JP H08250492A JP 5262495 A JP5262495 A JP 5262495A JP 5262495 A JP5262495 A JP 5262495A JP H08250492 A JPH08250492 A JP H08250492A
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insulating film
reflow
wirings
semiconductor substrate
semiconductor device
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Kenichi Tomita
健一 冨田
Takeshi Sunada
武 砂田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】半導体装置の多層配線工程中の層間絶縁膜形成
工程にリフロー無機絶縁膜形成技術を採用する際、配線
間の微細スペース内部への絶縁膜の埋め込みを達成し、
結果としてリフロー無機絶縁膜の平坦性を向上させ、層
間絶縁膜形成後に形成される上層配線の一層微細化と高
信頼化を実現する。 【構成】半導体基板10上の絶縁膜11上に下層配線パ
ターン12を形成する工程と、下層配線パターンの配線
間の微細スペース部の周辺の配線間のスペースの大きい
領域内や配線パターン上の表面を選択的に疎水性化する
ように処理する疎水性化処理工程と、疎水性化処理後の
半導体基板上にリフロー形状を有するリフロー無機絶縁
膜13を形成するリフロー絶縁膜形成工程とを具備する
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の製造方法
に係り、特に多層配線構造を有する半導体装置の層間絶
縁膜の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の集積度が増大するのにつれ
て、基板上に配線材料を多層にわたって形成する、いわ
ゆる多層配線化が進んでおり、このような多層配線構造
を有する半導体装置の製造工程が複雑化、長工程化して
きている。特に、多層配線の形成工程が半導体装置の製
造価格に占める割合は大きく、半導体装置のコストダウ
ンを図る上で多層配線工程の低減化の要求が高まってき
ている。
【0003】従来の多層配線の形成工程においては、ま
ず、下層配線用の第1の配線材料を堆積後、下層配線の
パターニングを行い、この下層配線上に第1の絶縁膜を
形成すると共に下層配線相互間に絶縁膜を埋め込む。こ
の時点では、前記下層配線のパターンなどに依存して第
1の絶縁膜の表面に段差が存在し、このままでは、この
後の上層配線用の第2の配線材料の堆積時および上層配
線のパターニング時に悪影響を及ぼし、上層配線の段切
れによる断線不良をもたらすおそれがある。
【0004】そこで、通常は、前記第1の絶縁膜上に第
2の配線材料を堆積する前に、その下地である第1の絶
縁膜の表面をレジストエッチバックにより平坦化して段
差を緩和した後、その上に第2の絶縁膜を形成してい
る。
【0005】しかし、上記したような第1の絶縁膜と第
2の絶縁膜とが積層された従来の層間絶縁膜の形成工程
は、1回目の成膜→平坦化→2回目の成膜と工程数が多
く、前記したような多層配線工程の低減化の要求に対す
る大きな障害となっている。
【0006】一方、上記したような第1の絶縁膜の表面
を平坦化する方法の代わりに、第1の絶縁膜上に絶縁材
料であるスピン・オン・グラス(Spin on Glass ;SO
G)膜を形成することにより、上層配線材料の下地の段
差を緩和する方法も知られている。
【0007】しかし、この方法は、SOG膜の形成(焼
成)に際して多数回の熱処理工程が必要であり、上層配
線の信頼性を確保するためにSOG膜の不要部分をレジ
ストエッチバックにより除去する必要があり、結果的に
工程数が多く、やはり、前記したような多層配線工程の
低減化の要求に対して十分には応えることができない。
【0008】他方、層間絶縁膜表面の平坦化技術の1つ
として、APL(Advanced Planarisation Layer)プロ
セスが報告(文献;Matsuura et.al., IEEE Tech.Dig.,
pp117,1994 )されている。
【0009】このAPLプロセスは、層間絶縁膜の形成
に際して、SiH4 ガスと酸化剤であるH22 (過酸
化水素水)とを低温(例えば0℃程度)・真空中で反応
させることにより、下層配線上に自己流動型(リフロ
ー)のSiO2 膜(以下、リフローSiO2 膜という)
を形成するものである。
【0010】この方法は、下層配線の配線相互間の絶縁
膜の埋め込みと絶縁膜表面の平坦化を同時に達成でき、
1回の成膜で平坦化までの工程を終了するので、多層配
線工程の低減化の要求に応えることができる。
【0011】なお、上記リフローSiO2 膜を形成する
前に、下層配線上に通常のプラズマCVD(気相成長)
法により第1層間絶縁膜(ベース絶縁膜)として第1の
プラズマCVD絶縁膜を形成する場合があり、上記リフ
ローSiO2 膜を形成した後にリフローSiO2 膜上に
通常のプラズマCVD法により第2層間絶縁膜(キャッ
プ膜)として第2のプラズマCVD絶縁膜を形成した
後、ファーネス・アニールを行う場合がある。
【0012】ところで、LSIデバイスの高集積化に伴
う配線寸法と配線間隔の縮小によって多層配線構造にお
ける高平坦性の確保がますます重要になってきている。
高平坦性を確保するためには、配線間の微細スペースの
埋め込み能力および配線間のスペースの大きい部分での
グローバルな平坦性の確保の両立が求められる。
【0013】このような要求に対して前述したようなリ
フロー性を有する無機絶縁膜の有効性が知られている。
一般に、リフロー絶縁膜のリフロー性は、リフロー絶縁
膜とその下地表面との濡れ性に大きな影響を受けること
が知られている。特に、リフロー絶縁膜が無機絶縁膜で
ある場合には、下地表面との好ましい濡れ性とは親水性
であると言える。リフロー絶縁膜の実現に十分なレベル
まで下地表面を親水性化させる手法として、各種の表面
前処理が適用されている。この表面前処理としては、例
えばO2 、N2 Oなどの酸素を含むガスでのプラズマ処
理とか、アルコールのようなOHなどの水酸基を含む溶
液による表面ディップ処理やソーク処理などが挙げられ
る。
【0014】しかし、LSIデバイスの微細化に伴って
配線間のスペースも縮小するので、上記したような親水
性化のための各種の表面前処理の効果が配線間の微細ス
ペース部分で局所的に劣化してしまうという問題点が顕
在化してきている。
【0015】配線間の微細スペース内部での親水性化の
度合いが、その周辺の配線間のスペースの大きい領域内
や配線パターン上での親水性化の度合いと比べて劣る場
合には、無機絶縁膜のリフロー性は上記配線間のスペー
スの大きい領域内や配線パターン上にとどまり、肝心の
配線間の微細スペース内部でのリフローが滞ってしま
い、結果としてリフロー無機絶縁膜の平坦性が大きく損
なわれることになる。
【0016】図4は、従来の多層配線工程により得られ
た多層配線構造の一例をSEM(走査型電子顕微鏡)に
より観測した断面の一例を示している。ここで、30は
半導体基板、31は半導体基板30上の絶縁膜、32は
絶縁膜31上に形成された下層配線パターン、33は下
層配線パターン32上に形成されたリフロー無機絶縁膜
である。
【0017】ここでは、リフロー無機絶縁膜33の平坦
性が大きく損なわれた様子を示しており、リフロー無機
絶縁膜33は下層配線パターン32の配線間の微細スペ
ース内部での成膜が局部的に不十分になり、配線間隔部
内の隅部で膜厚が非常に薄くなり、配線間隔部内で断面
がオーバーハング形状を呈しており、配線間隔部にボイ
ドが形成されている場合を示している。
【0018】上記したようにリフロー無機絶縁膜33の
平坦性が大きく損なわれた場合には、後の工程で層間絶
縁膜上に形成される上層配線用の配線材料の堆積時およ
び上層配線のパターニング時に悪影響を及ぼし、上層配
線の段切れによる断線不良や短絡不良が多発するという
問題を引き起こす。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上記したように多層配
線工程中の層間絶縁膜形成工程にリフロー無機絶縁膜形
成技術を採用する場合にリフロー無機絶縁膜の平坦性を
確保するために下地表面に対して実施される従来の親水
性化処理方法は、肝心の配線間の微細スペース内部での
親水性化の度合いが、その周辺の配線間のスペースの大
きい領域内や配線パターン上での親水性化の度合いより
も劣り、配線間の微細スペース内部でのリフローが滞っ
てしまい、結果としてリフロー無機絶縁膜の平坦性が大
きく損なわれるという不良が発生するという問題があっ
た。
【0020】本発明は上記の問題点を解決すべくなされ
たもので、半導体装置の多層配線工程中の層間絶縁膜形
成工程にリフロー無機絶縁膜形成技術を採用する際、配
線間の微細スペース内部への絶縁膜の埋め込みを達成で
き、結果としてリフロー無機絶縁膜の平坦性を向上さ
せ、層間絶縁膜形成後に形成される上層配線の一層微細
化と高信頼化を実現し得る半導体装置の製造方法を提供
することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置の製
造方法は、半導体基板上の絶縁膜上に下層配線パターン
を形成する工程と、上記下層配線パターンの配線間の微
細スペース部の周辺の配線間のスペースの大きい領域内
や配線パターン上の表面を選択的に疎水性化するように
処理する疎水性化処理工程と、上記疎水性化処理後の半
導体基板上にリフロー形状を有するリフロー無機絶縁膜
を形成するリフロー絶縁膜形成工程とを具備することを
特徴とする。
【0022】
【作用】本発明の半導体装置の製造方法では、リフロー
絶縁膜形成技術を採用して層間絶縁膜を形成する際に、
リフロー無機絶縁膜の下地表面の親水性化のための表面
前処理に際して、配線間の微細スペース部の周辺の配線
間のスペースの大きい領域内や配線パターン上の表面を
選択的に疎水性化(親水性化の逆特性)するように処理
する。
【0023】これにより、配線間の微細スペース内部で
の親水性化の度合いがその周辺の配線間のスペースの大
きい領域内や配線パターン上での親水性化の度合いより
も相対的に勝っている状態に設定することが可能にな
る。
【0024】従って、この後の絶縁膜の成膜処理に際し
て、配線間の微細スペース内部への絶縁膜の埋め込みを
達成でき、結果としてリフロー無機絶縁膜の平坦性を向
上させ、この後に層間絶縁膜上に形成される上層配線の
一層微細化と高信頼化を実現することが可能になる。
【0025】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を詳
細に説明する。図1(a)乃至(c)および図2(a)
乃至(c)は、本発明の半導体装置の製造方法の一実施
例に係る多層配線工程の一例を示している。
【0026】まず、図1(a)に示すように、半導体基
板(例えばシリコンウエハー)10に素子領域(図示せ
ず)、コンタクト領域(図示せず)を形成した後、常圧
CVD法により下地絶縁膜11を厚さ1000nm程度
成膜する。この後、下地絶縁膜11にコンタクトホール
を形成する。
【0027】次に、下層配線用の第1の配線材料(例え
ばSiを1%、Cuを0.5%を含むアルミニウム)を
例えばスパッタ法により堆積後、フォトリソグラフィ
法、RIE法を用いて配線材料のパターニングを行って
下層配線パターン12を形成する。なお、下層配線パタ
ーン12の配線の厚さは800nm程度、配線間隔は最
小で0.5μm(500nm)程度である。
【0028】次に、リフロー絶縁膜形成技術を採用して
層間絶縁膜を形成する。この際、まず、絶縁膜成膜装置
であるCVD装置の反応室内に前記下層配線パターン形
成後の半導体基板10を収容し、反応室内を背圧(例え
ば約5mmTorr)まで真空引きし、半導体基板10
の表面に吸着されている水分やコンタミネーションなど
を十分に除去した後、リフロー無機絶縁膜の下地表面の
親水性化のための表面前処理を行う。
【0029】この表面前処理として、本実施例では、ま
ず、図1(b)に示すように、下層配線パターン12の
配線間の微細スペース部の領域aの周辺の配線間のスペ
ースの大きい領域b内や配線パターン12上の表面領域
cを選択的に疎水性化するように処理している。
【0030】この表面前処理の一例としては、Cおよび
Fを含むガスのプラズマ放電を用いたプラズマ処理を行
う。具体的には、流量1500sccmのCF4 ガスを
反応室内の半導体基板10上に供給し、圧力100mm
Torr下で高周波電力700Wを30秒印加してプラ
ズマ放電させる。なお、上記したガスの種類や具体的な
数値は、本実施例で使用したCVD装置にとって固有の
最適条件に過ぎず、本発明を限定するものではない。
【0031】上記したようなプラズマ処理は、半導体基
板10上の全面に施すが、この処理の効果は以下に述べ
るような特徴がある。即ち、一般にプラズマ処理におい
ては、一種のマイクロローディング効果が生じるので、
配線間の微細スペース部aなどの狭くなっている領域に
おけるプラズマ処理の効果は局所的に低減する。
【0032】これにより、上記したようなプラズマ処理
によって達成される下地表面は、配線間の微細スペース
部の領域aの疎水性化(親水性化の逆特性)の度合い
が、周辺の配線間のスペースの大きい領域bや配線パタ
ーン上の表面領域cと比べて小さくなっている(不足し
ている)。
【0033】逆言すれば、配線間の微細スペース部の領
域aの親水性化の度合いが、周辺の配線間のスペースの
大きい領域bや配線パターン上の表面領域cと比べて相
対的に大きくなっている。
【0034】従って、上記疎水性化処理後の半導体基板
10上にリフロー形状を有するリフロー無機絶縁膜を形
成するリフロー絶縁膜形成工程において、成膜時のリフ
ロー性は、配線間の微細スペース部の領域aで最大にな
る。この際、図1(c)に示すように、無機絶縁膜の堆
積成長種は配線間の微細スペース部の領域aへ優先的に
供給される(集合する)ようになり、配線間の微細スペ
ース部の領域aでの成膜速度は、周辺の配線間のスペー
スの大きい領域bや配線パターン上の表面領域cと比べ
て相対的に大きくなる。換言すれば、図2(a)に示す
ように、配線間の微細スペース部の領域aに対しての疑
似的な選択成長が発生するとも言える。
【0035】なお、上記リフロー絶縁膜形成工程の一具
体例としては、前記疎水性化処理後の半導体基板10を
収容したCVD装置の反応室内にSiH4 ガス(例えば
100sccm)およびH22 ガス(例えば150s
ccm)を別個に導入して半導体基板10上で混合さ
せ、5Torr=5×133.322Pa(ほぼ665
Pa)以下の真空中、−10℃以上+10℃以下の温度
範囲内(例えば0℃)で互いに反応させる低温・減圧C
VD法により、半導体基板10上にリフロー形状を有す
る例えば1200nm程度の膜厚のリフローSiO2
13を形成する。
【0036】上記リフローSiO2 膜13は、光学的屈
折率は1.45程度であって熱酸化膜のそれに近く、ス
トレス値は圧縮性の約100MPaであって熱酸化膜の
それの半分以下である。
【0037】この際、上記リフロー絶縁膜形成工程のた
めに使用するCVD装置は、前記疎水性化処理工程のた
めに使用したCVD装置と同じ装置を使用することがで
き、本実施例の疎水性化処理工程を実施するための専用
装置を必要としない。
【0038】これまでの工程を実行したままの状態で
は、引き続いて配線間のスペースの大きい領域bや配線
パターン上の表面領域c上へリフローSiO2 膜14を
成膜させたい場合に成膜が妨げられるので好ましくな
い。ここで、引き続いて配線間のスペースの大きい領域
bや配線パターン上の表面領域c上へリフローSiO2
膜14を成膜させたい場合には、配線間のスペースの大
きい領域bや配線パターン上の表面領域c上を前記疎水
性から親水性に変換することが必要である。
【0039】そこで、上記リフロー絶縁膜形成工程に引
き続き連続的に、図2(b)に示すように、酸素を含む
ガスのプラズマ放電を用いたプラズマ処理を行い、半導
体基板10上の全面に親水性化処理を施す。
【0040】具体的には、前記リフロー絶縁膜形成工程
のために使用したCVD装置の反応室内に流量800s
ccmのO2 ガスを反応室内の半導体基板10上に供給
し、圧力250mmTorr下で高周波電力400Wを
60秒印加してプラズマ放電させる。なお、上記したガ
スの種類や具体的な数値は、本実施例で使用したCVD
装置にとって固有の最適条件に過ぎず、本発明を限定す
るものではない。
【0041】さらに、図2(c)に示すように、前記親
水性化処理後の半導体基板10上に再び前記したような
リフローSiO2 膜14を成膜させ、全体として絶縁膜
を積み増す。
【0042】なお、このリフローSiO2 膜14の積み
増しに際しては、配線間の微細スペース部の領域aへの
埋め込み能力は要求されないので、リフローSiO2
14の積み増しの代わりに従来より広く用いられている
通常のプラズマ処理によりプラズマCVD絶縁膜を堆積
するようにしてもよい。
【0043】上記プラズマCVD絶縁膜を堆積する方法
の一例としては、SiH4 ガスとN2 Oガスとを300
℃以上、400℃以下(下層配線の溶融を避ける温度)
の温度範囲内で反応させるプラズマCVD法により、S
iH4 とN2 Oとを主たる反応として厚さが800nm
程度のプラズマCVD−SiO2 膜を全面に形成する。
【0044】また、上記プラズマCVD絶縁膜を堆積す
る方法の変形例としては、SiH4ガスとNH3 ガスと
を300℃以上、400℃以下の温度範囲内で反応させ
るプラズマCVD法により、SiH4 とNH3 とを主た
る反応としてプラズマCVD−SiN膜を形成したり、
TEOS(テトラ・エトキシ・シラン)とO2 とを主た
る反応として300℃以上、400℃以下の温度範囲内
でプラズマCVD−SiO2 膜を形成することが可能で
ある。
【0045】以上述べたような工程により、配線間の微
細スペース部の領域aへの埋め込みが十分に達成された
平坦性の良い層間絶縁膜が得られる。この後、必要に応
じて、半導体基板を400℃以上、450℃未満の高温
下、大気中で30分以上熱処理(ファーネスアニール)
を行う。
【0046】この後、層間絶縁膜にコンタクトホールあ
るいはビアホールを開口するためのエッチングを行い、
上層配線用の第2の配線材料(例えばSiを1%、Cu
を0.5%を含むアルミニウム)を堆積した後、パター
ニングを行って上層配線を形成する。この際、下地の層
間絶縁膜の表面の平坦性が良いので、上層配線の段切れ
による断線などは発生しない。
【0047】図3は、図1の工程により得られた多層配
線構造の一例をSEMで観測した断面を示している。こ
の多層配線構造においては、下層配線パターン12上に
平坦性の良い層間絶縁膜が形成されている。
【0048】上記実施例の製造方法によれば、リフロー
絶縁膜形成技術を採用して層間絶縁膜を形成する際に、
リフロー無機絶縁膜の下地表面の親水性化のための表面
前処理に際して、まず、配線間の微細スペース部の領域
aの周辺の配線間のスペースの大きい領域b内や配線パ
ターン上の表面領域cを選択的に疎水性化(親水性化の
逆特性)するように処理する。
【0049】これにより、配線間の微細スペース部の領
域aでの親水性化の度合いがその周辺の配線間のスペー
スの大きい領域b内や配線パターン上の表面領域cでの
親水性化の度合いよりも相対的に勝っている状態に設定
することが可能になる。
【0050】従って、この後の絶縁膜の成膜処理に際し
て、配線間の微細スペース内部への絶縁膜の埋め込みを
達成でき、結果としてリフロー無機絶縁膜の平坦性を向
上させ、この後に層間絶縁膜上に形成される上層配線の
一層微細化と高信頼化を実現することが可能になる。
【0051】
【発明の効果】上述したように本発明の半導体装置の製
造方法によれば、半導体装置の多層配線工程中の層間絶
縁膜形成工程にリフロー無機絶縁膜形成技術を採用する
際、配線間の微細スペース内部への絶縁膜の埋め込みを
達成でき、結果としてリフロー無機絶縁膜の平坦性を向
上させ、層間絶縁膜形成後に形成される上層配線の一層
微細化と高信頼化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の製造方法の一実施例に係
る多層配線工程の一部を示す断面図。
【図2】図1の工程につづく工程を示す断面図。
【図3】図1乃至図2の工程により得られた多層配線構
造の一例をSEMで観測して示す断面図。
【図4】従来の多層配線工程により得られた多層配線構
造の一例をSEMで観測して示す断面図。
【符号の説明】
10…半導体基板、11…絶縁膜、12…下層配線パタ
ーン、a…配線間の微細スペース部の領域、b…配線間
のスペースの大きい領域、c…配線パターン上の表面領
域、13…リフローSiO2 膜、14…リフローSiO
2 膜の積み増し分。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上の絶縁膜上に下層配線パタ
    ーンを形成する工程と、 上記下層配線パターンの配線間の微細スペース部の周辺
    の配線間のスペースの大きい領域内や配線パターン上の
    表面を選択的に疎水性化するように処理する疎水性化処
    理工程と、上記疎水性化処理後の半導体基板上にリフロ
    ー形状を有するリフロー無機絶縁膜を形成するリフロー
    絶縁膜形成工程とを具備することを特徴とする半導体装
    置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記疎水性化処理工程は、CおよびF
    を含むガスのプラズマ放電によって実施することを特徴
    とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記リフロー無機絶縁膜形成工程は、 前記疎水性化処理後の半導体基板を収容した反応室内に
    SiH4 ガスおよびH22 を導入し、665Pa以下
    の真空中、−10℃以上+10℃以下の温度範囲内で互
    いに反応させ、前記半導体基板上にリフロー形状を有す
    るリフローSiO2 膜を形成することを特徴とする請求
    項1記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記疎水性化処理工程は、前記リフロー
    絶縁膜形成工程のための成膜装置と同じ成膜装置内で実
    行することを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 前記リフロー絶縁膜形成工程に引き続
    き、所定の真空中で連続的に酸素を含むガスのプラズマ
    放電を用いたプラズマ処理を行い、前記半導体基板上の
    全面に親水性化処理を施す工程と、 上記親水性化処理工程に引き続き、前記半導体基板上に
    絶縁膜を堆積する工程とをさらに具備することを特徴と
    する請求項1記載の半導体装置の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7508078B2 (en) 2005-01-06 2009-03-24 Ricoh Company, Ltd. Electronic device, method for manufacturing electronic device, contact hole of electronic device, method for forming contact hole of electronic device

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