JPH0824U - 自走式破砕機械 - Google Patents

自走式破砕機械

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JPH0824U
JPH0824U JP002720U JP272095U JPH0824U JP H0824 U JPH0824 U JP H0824U JP 002720 U JP002720 U JP 002720U JP 272095 U JP272095 U JP 272095U JP H0824 U JPH0824 U JP H0824U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自走式破砕機において、機械の全長をできる
限り短かくし、かつ作業時に破砕モータが安全である構
造を提供する。 【構成】 自走式破砕機のホッパーを架台上に載置する
と共に、前記ホッパーから供給される建築廃材を破砕す
る破砕機の駆動モータをこの架台で形成された空間内に
配置する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、建物取りこわし現場までの道路上はトレーラに載置され、建物取り こわし現場についてからは自走が可能なコンクリートガラ等を破砕する自走式破 砕機械に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自走式破砕機械としては、実開平4−78947号公報(出願人 株式 会社小松製作所)及び実開昭64−32744号公報(出願人 有限会社平伊建 機)のものが知られており、これらは、左右一対の走行体を備えた車体上に、ホ ッパー、破砕機、破砕機の駆動装置、および走行体用のエンジンを配するという 基本的構成を有し、更に後者の実開昭64−32744号公報ではこれらの構成 に加えて、走行体間にあって破砕機から排出された破砕されたガラを走行体の平 面的投影領域外へ移送するための排出コンベアを備えている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
このように自走式破砕機械はそのアイデア自体は以前から知られていたものの 、実機自体への要望は最近に至るまでなかったことと、この機械に使用される構 成要素自体はそれぞれの技術分野で周知である要素を使用する関係上、公知の走 行体上に、例えばどういう公知の形式の破砕機を搭載するべきかという機械のみ の観点で検討はされることはあっても、実際に建物の取りこわし現場で使用され る機械として、又、自走式破砕機械による破砕作業のみならず、前後に関連する 作業との関係からどういう構成であるべきかまで検討されることはなかった。従 って、仮に公知の自走式破砕機械のアイデアをそのまま実機としたとしても、必 要な機能自体は充足されても自走式破砕機械の配置される環境、及び破砕作業に 前後する作業との関連から見た場合は必要な作業効率等を十分満足させ得るもの ではなかった。
【0004】 本考案者の考察によると、自走式破砕機械は自走式であることおよび現場での 廃材を破砕して排出できうるものであることは当然として、実際に使用される場 合は、比較的に狭い場所で、長時間に亘って使用されるものであるため、破砕機 に関連する全体の作業の効率は破砕機の構造が次のようなものであれば最大限高 まるものと分析された。
【0005】 まず破砕機のホッパーへの廃材の導入および排出コンベアーによって排出され た破砕済廃材のダンプトラックへの積み込みの付帯作業のためパワーショベルの 使用は必須であること。そしてこのパワーショベルの使用の必然性は更に次のよ うな制約を生ずることがわかった。
【0006】 (1)作業現場が狭いことから、又、破砕自体は一度になされるものでなくホ ッパーへの投入あるいは地面からの処理廃材の積載はそれぞれ時間間隔があって も良いことから、パワーショベルの使用は1台にとどめ、1台のパワーショベル で、廃材の投入および排出された処理廃材のダンプへの積み込みをするのが望ま しく、このため、パワーショベルの作業性からして廃材の投入口であるホッパー と破砕済廃材の排出コンベアの排出端はできる限り近くすることでパワーショベ ルの移動距離を少なくし作業効率を上げることが望ましいこと; (2)オペレータはパワーショベルの運転席から破砕機のホッパー内の廃材の 減り具合を視認できるように、又、ホッパーが低い方がショベルを下から上に上 げる距離が少なくてすむので、ホッパーはできる限り低いことが望ましいこと; (3)パワーショベルの作業領域は危険性があることおよびバケットでホッパ ーへ廃材を投入する際、廃材等のホッパー外への落下のおそれがあることから、 パワーショベルの作業する付近の破砕機の車体には運転室や破砕機用の駆動モー タが位置してはいけないこと;
【0007】 このような本考案者の考察に基づいて見ると、先述の実開平4−78947号 公報の公知技術にあっては、 コンベアがないので破砕物が機械の下にたまり、破砕物をすくえない。破砕 物をすくう時は破砕機を移動させる必要があり、時間がかかる; ホッパが破砕機の斜め上にあり、ホッパと破砕機入口が斜めの通路でつなが りその分、全高が高くなり、破砕物の投入高さが高くなる; 破砕機が車台の一端にあるのでホッパーは破砕機より車台の外へとび出し車 両全長が長くなるので狭い現場では作業性が悪い。 モータがむき出しになっているのでホッパよりガラが落下してモータを破損 する; という不具合がある。また先述の実開昭64−32744号公報の公知技術に コンベアとホッパとの間に運転室が設けられており、パワーショベルを用い てガラをホッパに投入する位置と、コンベア排出端からガラをパワーショベルで すくいこむ位置が離れているのでパワーショベルをコンベア排出端まで移動する 必要がある。そのため一連の作業が遅くなる; 運転室の上にホッパがあるのでガラをホッパへ投入する位置が高くなり、作 業機の上下距離が長くなり、その分作業が遅くなるし、またガラ投入時にこぼれ たガラにより運転室をこわすおそれがある; 破砕機とエンジンとの間に破砕機用モータがあるので車体全長が長くなり狭 い場所での作業性が悪い; 運転室があるので製作コストが高くなる; という不具合がある。 本考案は、以上のような本考案者の考察に基づいた自走式破砕機による作業の 前後の作業を含めて最大限の安全性と作業効率を有する自走式破砕機を提供する ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
左右一対の走行体を備えた車体上の、長手方向中間部に破砕機を、前記の破砕 機とほぼ直線をなすよう長手方向一方側にホッパーを、長手方向の他方側に動力 源を、幅方向に見て前記破砕機の一側方に破砕機用モータを、車体下方の走行体 間には排出コンベアをそれぞれ配すると共に、前記ホッパーの破砕機の反対側は 破砕機側よりも底部に向って傾斜を緩やかにし、底部に水平フィーダを配しこの ホッパーと水平フィーダの集合体を架台によって車体上方に支持し、この架台の 位置内に破砕機用モータを配し、このモータと破砕機をベルトで連結する一方、 前記排出コンベアをホッパー側の車体の長手方向外部に突出させることによって 、破砕機に直接関連する要素を全て車体の長手方向一側に集中させると共に、ホ ッパーと排出コンベアの排出端を最も近づけ、これにより、単一のパワーショベ ルを利用したホッパーへの廃材の導入作業および破砕された廃材のダンプトラッ クへの積み込み作業にかかる時間を最小限としうる構成を提供する。 又、このような自走式破砕機械に、操縦部材の取付けたオペレータ搭乗床を配 した構成および排出コンベアは角度が可変とされた構成も提供される。
【0009】
【実 施 例】
図1と図2に示すように、車体1の下部左右両側には横材2を介して左右一対 のトラックフレーム3が取付けられ、このトラックフレーム3にはスプロケット 4とアイドラ5が取付けてあり、そのスプロケット4とアイドラ5に亘って履帯 6が巻掛けられて履帯式の走行体7を構成している。
【0010】 前記車体1上の前後方向の中間部に破砕機8が設けられ、車体1上の後部にバ ルブ群9とエンジン10より成る動力源が設けられ、車体1上の前部には破砕機 8と一直線をなすようにホッパー11が取付けられ、車体1における破砕機8の 一側面8aより左右一側方に突出した部分には手摺12が取付けられてオペレー タ搭乗床13となり、このオペレータ搭乗床13に左右一対の走行レバー14, 14が設けられていると共に、後述する一側カバー40上部に走行レバー15が 設けてある。
【0011】 前記左右一対の走行体7,7間に排出コンベア16が上下揺動自在に配設され 、この排出コンベア16の搬入側16aは前記破砕機8の排出口の下方に位置し 、排出側16bは車体1の前部、つまり前記動力源と反対側より走行体7及び車 体1よりも突出している。 次に各部を更に詳細に説明する。
【0012】 破砕機 破砕機3の駆動軸20は図3に示すようにその一端部は一側面8aより突出し てフライホール41が設けられ、駆動軸20の他端部は他側面8cより突出して プーリ21、ベルト22、プーリ23を介して油圧モータ24で駆動される。 油圧モータ 油圧モータ24は、後述する車体1の前部に設けられたホッパー11用の架台 50(図1および図2)の内部空間を利用して配置されている。架台下の内部空 間を有効に使用したので車体の長手方向の長さを短かくすることができる。 前記フライホール41は前述した一側カバー40で囲まれ、そのプーリ21、 ベルト22、プーリ23は他側カバー42で囲まれる。
【0013】 ホッパー 前記ホッパー11は図5に示すようにその案内壁は破砕機8の反対側は破砕機 8側よりも底部に向って傾斜を緩やかにしており、車体1に取付けた架台50に 取付けられ、このホッパー11の底板31は破砕機8の投入口8bに向けて水平 方向摺動自在となり、その底板51にピン52で連結した連杆53が円板54に ピン55で連結され、その円板54は図示しない油圧モータで回転される。 そして、円板54が回転すると連杆53を介して底板51が摺動してホッパー 11に投入した被破砕物を破砕機8の投入口8bに落下送り込まれる。 なお、前記各油圧モータには前記エンジン10で駆動される油圧ポンプの吐出 圧油をバルブ群9のバルブを切り換えることで供給される。
【0014】 排出コンベア 前記排出コンベア16は図2と図4に示すようにフレーム25に駆動プーリ2 6と従動プーリ27を設け、その駆動プーリ26と従動プーリ27にベルト28 が巻掛けられ、その駆動プーリ26は油圧モータ29で駆動される。 前記フレーム25にはV字状のベルトガイド30が設けられてベルト28がV 字状となるようにしてあり、そのフレーム25に固着した支持片31が車体1に 取付けたブラケット32にピン33で上下揺動自在に支承され、前記フレーム2 5に取付けた受片34と車体1に亘ってロッド、ワイヤ等の連結部材(図示せず )を連結してあり、その連結部材の長さを変えることで排出コンベア16は上向 姿勢と水平姿勢となる。
【0015】 以上のような構成の本考案の破砕機を、従来の破砕機とのその作用の違いを図 に基づいて説明する。 図6の(a),(b)は従来の破砕機を使用した作業状態図を示すものである 。この破砕機はコンベアとホッパとの間に運転室が設けられている。このような 配置になっているので、廃材をパワーショベルを用いてホッパに投入し、次に破 砕された廃材をダンプトラックに積込む際にベルトコンベア排出端までパワーシ ョベルの本体を移動する必要がある。その分、処理済廃材のダンプトラックへの 積込作業が遅くなる。 長時間ガラ処理を行った場合は、その遅れは益々多くなる。 図7の(a),(b)は本考案の破砕機を使用した作業状態を示したものであ る。 本考案に基づく破砕機はコンベアとホッパとの間には運転室は設けられておら ず、 コンベア排出端とホッパ投入口との距離は比較的短かくなる。このように配置 されているのでガラをパワーショベルを用いてホッパに投入し次に破砕された廃 材をダンプトラックに積込む際にはベルトコンベア排出端までパワーショベルを 移動する必要がなく、パワーショベルはホッパにガラを投入する位置のままで、 ベルトコンベア排出端に作業機を旋回させて、処理済廃材をすくい込み、それを ダンプトラックに積込むことができる。 以上のように、従来では自走式破砕機械は、自走および破砕と破砕物の排出に ついて機械のみの単独的効率の観点からのみ検討されていたものを、本考案では 狭い建設現場において、現場からどのような装置が廃材を集めホッパーに投入す るか、および破砕された廃材はどのような装置が取り上げダンプカーに積載する かと、これら全体の作業がどうあれば長時間の作業を最大限効率化するかの全く 新しい観点のもとに、全ての構成要素の配列が理由をもって効率的になされた機 械を考案したので、産業上実際に有益な自走式破砕機械が提供されることになる 。具体的効果は次の通りである:
【0016】 (1)車体の長手方向一側に、建設廃材の投入口であるホッパーと破砕済廃材 の排出コンベアの排出端を配し、かつ、この間に運転席を配していないので両者 の間隔を最小限に設計し得、1台のパワーショベルによる建設廃材の投入、そし てベルトコンベア排出端に積上げられた破砕済廃材のすくい込み、および破砕済 廃材のダンプトラックへの積込みという複数の作業において、パワーショベルの 移動が必要でなく、作業機バケットの旋回のみで作業が行えるので、長時間に亘 る建設廃材処理作業を最大限効率化できる自走式破砕機械を提供できることにな る。又、このような構造によれば比較的狭い現場でも、破砕機械を配置可能とな る; (2)ホッパー底部には、あえて水平フィーダを配したので、破砕機に直接ホ ッパーのみを配した場合に比較してホッパーの高さを最小限に設計しえ、この点 、パワーショベルによる建設廃材のホッパーへの投入時、投入のタイミングをオ ペレータが適切に判断しえる高さのホッパーが設計され、この点でも、破砕作業 に付随する作業を最大限効率化し得ることになる。 又、ホッパーの破砕機の反対側は破砕機側よりも底部に向って傾斜を緩やかに しているので、ホッパーと破砕機の間隔を最小限にしつつも、十分な大きさの廃 材の投入口を確保し、かつ、ホッパーと排出コンベアの排出端との距離を最小限 ならしめて、パワーショベルによる作業を効率化する。 (3)破砕機の駆動モータをホッパー架台の領域の車体上に配したことにより 、破砕機に直接関連する要素は全て車体の長手方向の一方側にコンパクトに集中 したことになり、車体の上部を効率的に利用でき、又、車体の大きさも大きなも のを使用しなくても済む可能性がある。 (4)破砕機の駆動用モータがホッパー架台の領域の車体上に配置されている ことから、たとえ投入廃材の飛び出しがあってもモータが保護されるという相乗 的効果が奏される。 (5)パワーショベルの作業側となる車体側には破砕機に直接関連する要素し か配されておらず、例えば運転室が位置していないのでパワーショベルの作業機 の動作による運転室や、運転室のドア等の開閉部の破壊の心配やオペレータへの 危険性が少ない。 (6)操縦部材を取付けたオペレータ搭乗床を配した場合には破砕機の自走時 に良好な視界が確保されるし、オペレータの乗降が簡単で作業にとりかかり易い 。 (7)排出コンベアの角度を可変にしているので、破砕された廃材が同一箇所 に積みあがってきた場合でも、適宜コンベアの傾斜を変えることにより対応でき る。
【提出日】平成7年6月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、建物取りこわし現場までの道路上はトレーラに載置され、建物取り こわし現場についてからは自走が可能なコンクリートガラ等を破砕する自走式破 砕機械に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自走式破砕機械としては、実開平4−78947号公報(出願人 株式 会社小松製作所)及び実開昭64−32744号公報(出願人 有限会社平伊建 機)のものが知られており、これらは、左右一対の走行体を備えた車体上に、ホ ッパー、破砕機、破砕機の駆動装置、および走行体用のエンジンを配するという 基本的構成を有し、更に後者の実開昭64−32744号公報ではこれらの構成 に加えて、走行体間にあって破砕機から排出された破砕されたガラを走行体の平 面的投影領域外へ移送するための排出コンベアを備えている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
このように自走式破砕機械はそのアイデア自体は以前から知られていたものの 、実機自体への要望は最近に至るまでなかったことと、この機械に使用される構 成要素自体はそれぞれの技術分野で周知である要素を使用する関係上、公知の走 行体上に、例えばどういう公知の形式の破砕機を搭載するべきかという機械のみ の観点で検討はされることはあっても、実際に建物の取りこわし現場で使用され る機械として、又、自走式破砕機械による破砕作業のみならず、前後に関連する 作業との関係からどういう構成であるべきかまで検討されることはなかった。従 って、仮に公知の自走式破砕機械のアイデアをそのまま実機としたとしても、必 要な機能自体は充足されても自走式破砕機械の配置される環境、及び破砕作業に 前後する作業との関連から見た場合は必要な作業効率等を十分満足させ得るもの ではなかった。
【0004】 本考案者の考察によると、自走式破砕機械は自走式であることおよび現場での 廃材を破砕して排出できうるものであることは当然として、実際に使用される場 合は、比較的に狭い場所で、長時間に亘って使用されるものであるため、破砕機 に関連する全体の作業の効率は破砕機の構造が次のようなものであれば最大限高 まるものと分析された。
【0005】 まず破砕機のホッパーへの廃材の導入および排出コンベアーによって排出され た破砕済廃材のダンプトラックへの積み込みの付帯作業のためパワーショベルの 使用は必須であること。そしてこのパワーショベルの使用の必然性は更に次のよ うな制約を生ずることがわかった。
【0006】 (1)作業現場が狭いことから、又、破砕自体は一度になされるものでなくホッ パーへの投入あるいは地面からの処理廃材の積載はそれぞれ時間間隔があっても 良いことから、パワーショベルの使用は1台にとどめ、1台のパワーショベルで 、廃材の投入および排出された処理廃材のダンプへの積み込みをするのが望まし く、このため、パワーショベルの作業性からして廃材の投入口であるホッパーと 破砕済廃材の排出コンベアの排出端はできる限り近くすることでパワーショベル の移動距離を少なくし作業効率を上げることが望ましいこと; (2)オペレータはパワーショベルの運転席から破砕機のホッパー内の廃材の減 り具合を視認できるように、又、ホッパーが低い方がショベルを下から上に上げ る距離が少なくてすむので、ホッパーはできる限り低いことが望ましいこと; (3)パワーショベルの作業領域は危険性があることおよびバケットでホッパー へ廃材を投入する際、廃材等のホッパー外への落下のおそれがあることから、パ ワーショベルの作業する付近の破砕機の車体には運転室や破砕機用の駆動モータ が位置してはいけないこと;
【0007】 このような本考案者の考察に基づいて見ると、先述の実開平4−78947号 公報の公知技術にあっては、 コンベアがないので破砕物が機械の下にたまり、破砕物をすくえない。破砕 物をすくう時は破砕機を移動させる必要があり、時間がかかる; ホッパが破砕機の斜め上にあり、ホッパと破砕機入口が斜めの通路でつなが りその分、全高が高くなり、破砕物の投入高さが高くなる; 破砕機が車台の一端にあるのでホッパーは破砕機より車台の外へとび出し車 両全長が長くなるので狭い現場では作業性が悪い。 モータがむき出しになっているのでホッパよりガラが落下してモータを破損 する; という不具合がある。また先述の実開昭64−32744号公報の公知技術に あっては、 コンベアとホッパとの間に運転室が設けられており、パワーショベルを用い てガラをホッパに投入する位置と、コンベア排出端からガラをパワーショベルで すくいこむ位置が離れているのでパワーショベルをコンベア排出端まで移動する 必要がある。そのため一連の作業が遅くなる; 運転室の上にホッパがあるのでガラをホッパへ投入する位置が高くなり、作 業機の上下距離が長くなり、その分作業が遅くなるし、またガラ投入時にこぼれ たガラにより運転室をこわすおそれがある; 破砕機とエンジンとの間に破砕機用モータがあるので車体全長が長くなり狭 い場所での作業性が悪い; 運転室があるので製作コストが高くなる; という不具合がある。 本考案は、以上のような本考案者の考察に基づいた自走式破砕機による作業の 前後の作業を含めて最大限の安全性と作業効率を有する自走式破砕機を追求する 中で、特に車体の全長をより短く設計しうるとともに、破砕機用モータが、建設 廃材等で破損されることのない構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
左右一対の走行体を有する車体上に、破砕機と、この破砕機に建設廃材を供給 する水平フィーダを有するホッパーとを配した自走式破砕機において、前記ホッ パを架台によって前記車体の上方に支持するとともに、前記架台の空間に破砕機 用モータを配置して自走式破砕機械を構成する。
【0009】
【実 施 例】
図1と図2に示すように、車体1の下部左右両側には横材2を介して左右一対 のトラックフレーム3が取付けられ、このトラックフレーム3にはスプロケット 4とアイドラ5が取付けてあり、そのスプロケット4とアイドラ5に亘って履帯 6が巻掛けられて履帯式の走行体7を構成している。
【0010】 前記車体1上の前後方向の中間部に破砕機8が設けられ、車体1上の後部にバ ルブ群9とエンジン10より成る動力源が設けられ、車体1上の前部には破砕機 8と一直線をなすようにホッパー11が取付けられ、車体1における破砕機8の 一側面8aより左右一側方に突出した部分には手摺12が取付けられてオペレー タ搭乗床13となり、このオペレータ搭乗床13に左右一対の走行レバー14, 14が設けられていると共に、後述する一側カバー40上部に走行レバー15が 設けてある。
【0011】 前記左右一対の走行体7,7間に排出コンベア16が上下揺動自在に配設され 、この排出コンベア16の搬入側16aは前記破砕機8の排出口の下方に位置し 、排出側16bは車体1の前部、つまり前記動力源と反対側より走行体7及び車 体1よりも突出している。 次に各部を更に詳細に説明する。
【0012】 破砕機 破砕機8の駆動軸20は図3に示すようにその一端部は一側面8aより突出し てフライホイール41が設けられ、駆動軸20の他端部は他側面8cより突出し てプーリ21、ベルト22、プーリ23を介して油圧モータ24で駆動される。 油圧モータ 前記油圧モータ24は、後述する車体1の前部に設けられたホッパー11用の 架台50(図1および図2)の内部空間を利用して配置されている。架台下の内 部空間を有効に使用したので車体の長手方向の長さを短かくすることができる。 前記フライホール41は前述した一側カバー40で囲まれ、そのプーリ21、 ベルト22、プーリ23は他側カバー42で囲まれる。
【0013】 ホッパー 前記ホッパー11は図5に示すようにその案内壁は破砕機8の反対側は破砕機 8側よりも底部に向って傾斜を緩やかにしており、車体1に取付けた架台50に 取付けられ、このホッパー11の底板51は破砕機8の投入口8bに向けて水平 方向摺動自在となり、その底板51にピン52で連結した連杆53が円板54に ピン55で連結され、その円板54は図示しない油圧モータで回転される。 そして、円板54が回転すると連杆53を介して底板51が摺動してホッパー 11に投入した被破砕物を破砕機8の投入口8bに落下送り込まれる。 なお、前記各油圧モータには前記エンジン10で駆動される油圧ポンプの吐出 圧油をバルブ群9のバルブを切り換えることで供給される。
【0014】 排出コンベア 前記排出コンベア16は図2と図4に示すようにフレーム25に駆動プーリ2 6と従動プーリ27を設け、その駆動プーリ26と従動プーリ27にベルト28 が巻掛けられ、その駆動プーリ26は油圧モータ29で駆動される。 前記フレーム25にはV字状のベルトガイド30が設けられてベルト28がV 字状となるようにしてあり、そのフレーム25に固着した支持片31が車体1に 取付けたブラケット32にピン33で上下揺動自在に支承され、前記フレーム2 5に取付けた受片34と車体1に亘ってロッド、ワイヤ等の連結部材(図示せず )を連結してあり、その連結部材の長さを変えることで排出コンベア16は上向 姿勢と水平姿勢となる。
【0015】 以上のような構成の本考案の破砕機を、従来の破砕機とのその作用の違いを図 に基づいて説明する。 図6の(a),(b)は従来の破砕機を使用した作業状態図を示すものである 。この破砕機はコンベアとホッパとの間に運転室が設けられている。このような 配置になっているので、廃材(ガラ)をパワーショベルを用いてホッパに投入し 、次に破砕された廃材(ガラ)をダンプトラックに積込む際にベルトコンベア排 出端までパワーショベルの本体を移動する必要がある。即ち、このような従来機 械においては、距離L(ホッパの位置からベルトコンベアの排出端までの距離) が比較的長くなり、また、ホッパは運転室があるので高い位置になるので、廃材 (ガラ)のホッパ投入作業から処理済廃材(ガラ)をダンプトラックへ積み込む 積込作業に移る際、パワーショベルを距離Lだけ移動することが必要となる。そ の分、処理済廃材のダンプトラックへの積込作業が遅くなる。 長時間廃材(ガラ)処理を行った場合は、その遅れは益々多くなる。 図7の(a),(b)は本考案の破砕機を使用した作業状態を示したものであ る。 本考案に基づく破砕機はコンベアとホッパとの間には運転室は設けられておら ず、 コンベア排出端とホッパ投入口との距離は比較的短かくなり、また、運転室が ないのでホッパも低い位置にある。このように配置されているのでガラをパワー ショベルを用いてホッパに投入し次に破砕された廃材をダンプトラックに積込む 際にはベルトコンベア排出端までパワーショベルを移動する必要がなく、パワー ショベルはホッパに廃材(ガラ)を投入する位置のままで、ベルトコンベア排出 端に作業機を旋回させて、処理済廃材をすくい込み、それをダンプトラックに積 込むことができる。即ち、本考案機械においては、距離Lが比較的短く、しかも ホッパが低い位置にあるので、パワーショベルを横方向に移動する必要がない。 以上のように、従来では自走式破砕機械は、自走および破砕と破砕物の排出に ついて機械のみの単独的効率の観点からのみ検討されていたものを、本考案では 狭い建設現場において、現場からどのような装置が廃材を集めホッパーに投入す るか、および破砕された廃材はどのような装置が取り上げダンプカーに積載する かと、これら全体の作業がどうあれば長時間の作業を最大限効率化するかの全く 新しい観点のもとに、全ての構成要素の配列が理由をもって効率的になされた機 械を考案したので、産業上実際に有益な自走式破砕機械が提供されることになる 。
【0016】 本願考案の課題の解決の観点から見た効果は次の通りである。 (1)従来では、自走式破砕機械の車体上に長手方向にホッパー、破砕機、破 砕機用モータが直線上に配置されていたのに対し、本願考案では、ホッパーと破 砕機用モータは上下の位置関係をなすため、車体上に従来のように破砕機用モー タ単独の配置スペースは必要がないことになるので、自走式破砕機械の車体長手 方向の寸法をかなり短縮できることになり、狭い現場への自走式破砕機械の進入 が可能になる。又、同時に作業に平行的に使用されるショベルローダの旋回自由 度を増すことができることとなる。 (2)破砕機用モータはホッパの下部に配置されるから、ショベルローダによ るホッパーへの建設廃材の供給の際、ホッパー外へ建設廃材が落下することがあ っても、破砕機用モータに衝突する危険性がなく、破砕機用モータの保守に有益 である。又、架台を利用して、防護ネット等を配置することもできるから、破砕 機用モータを単独に車体上に配置した場合と比較して、その防護のための構造が 安価に構築できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す全体側面図である。
【図2】本考案の実施例を示す全体正面図である。
【図3】本考案の実施例を示す全体平面図である。
【図4】排出コンベア部分の詳細側面図である。
【図5】ホッパー部分の詳細断面図である。
【図6】(a)従来機械の作業状態の斜視図である。 (b)従来機械の作業状態の模式化した平面図である。
【図7】(a)本考案機械の作業状態の斜視図である。 (b)本考案機械の作業状態の模式化した平面図であ
る。
【符号の説明】
1…車体 7…走行体 8…破砕機 8b…投入口 11…ホッパー 16…排出コンベア。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年6月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 自走式破砕機械
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す全体側面図である。
【図2】本考案の実施例を示す全体正面図である。
【図3】本考案の実施例を示す全体平面図である。
【図4】排出コンベア部分の詳細側面図である。
【図5】ホッパー部分の詳細断面図である。
【図6】(a)従来機械の作業状態の斜視図である。 (b)従来機械の作業状態の模式化した平面図である。
【図7】(a)本考案機械の作業状態の斜視図である。 (b)本考案機械の作業状態の模式化した平面図であ
る。
【符号の説明】 1…車体、7…走行体、8…破砕機、8b…投入口、1
1…ホッパー、16…排出コンベア。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】追加
【補正内容】
【図6】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】追加
【補正内容】
【図7】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その底部に水平フィーダ51を配したホ
    ッパー11を架台50によって車体1の上方に支持する
    とともに、前記架台50の空間に破砕機用モータを配置
    したことを特徴とする自走式破砕機械。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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