JPH08249965A - リング状絶縁体の製造方法及びテーピング装置 - Google Patents
リング状絶縁体の製造方法及びテーピング装置Info
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- JPH08249965A JPH08249965A JP4891895A JP4891895A JPH08249965A JP H08249965 A JPH08249965 A JP H08249965A JP 4891895 A JP4891895 A JP 4891895A JP 4891895 A JP4891895 A JP 4891895A JP H08249965 A JPH08249965 A JP H08249965A
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- taping
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 スペース効率が良く、寸法精度の高いリング
状絶縁体の製造方法及びテーピング装置を提供する。 【構成】 トロイダルテーピング装置1のテーピングヘ
ッド1aの近傍に、テープ切欠き装置2が配設されてい
る。このテープ切欠き装置2には、その先端部にカッタ
ー2aが取付けられており、絶縁材テープ4の両側を所
定の幅だけ切欠くように構成されている。なお、前記カ
ッター2aは2枚で一組となっており、絶縁材テープ4
の幅方向の両側を切り欠けるように構成されている。ま
た、前記テープ切欠き装置2には、ケーブル6を介し
て、切欠き量制御装置5が接続されている。この切欠き
量制御装置5は、前記テーピングヘッド1aの回転位置
と絶縁材テープ4の幅方向の切欠き量を自動で計算し、
その信号を前記テープ切欠き装置2に送るように構成さ
れている。
状絶縁体の製造方法及びテーピング装置を提供する。 【構成】 トロイダルテーピング装置1のテーピングヘ
ッド1aの近傍に、テープ切欠き装置2が配設されてい
る。このテープ切欠き装置2には、その先端部にカッタ
ー2aが取付けられており、絶縁材テープ4の両側を所
定の幅だけ切欠くように構成されている。なお、前記カ
ッター2aは2枚で一組となっており、絶縁材テープ4
の幅方向の両側を切り欠けるように構成されている。ま
た、前記テープ切欠き装置2には、ケーブル6を介し
て、切欠き量制御装置5が接続されている。この切欠き
量制御装置5は、前記テーピングヘッド1aの回転位置
と絶縁材テープ4の幅方向の切欠き量を自動で計算し、
その信号を前記テープ切欠き装置2に送るように構成さ
れている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スペース効率が良く寸
法精度の高いリング状絶縁体の製造方法及びその製造方
法の実施に使用するテーピング装置に関するものであ
る。
法精度の高いリング状絶縁体の製造方法及びその製造方
法の実施に使用するテーピング装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、変圧器、リアクトル等の電気機器
のコイル端に配設される静電リングなどの絶縁体や、計
器用変成器の中身絶縁体の様なリング状絶縁体は、図5
に示した様なトロイダルテーピング装置を用いて製造さ
れていた。
のコイル端に配設される静電リングなどの絶縁体や、計
器用変成器の中身絶縁体の様なリング状絶縁体は、図5
に示した様なトロイダルテーピング装置を用いて製造さ
れていた。
【0003】すなわち、トロイダルテーピング装置1に
は、絶縁材テープ4を取り付けたテーピングヘッド1a
が、一定方向に回転可能に配設されている。また、前記
トロイダルテーピング装置1の中心部には、リング状絶
縁体3を構成するリング状の導電体3aが受け台(図示
せず)によって支持されている。
は、絶縁材テープ4を取り付けたテーピングヘッド1a
が、一定方向に回転可能に配設されている。また、前記
トロイダルテーピング装置1の中心部には、リング状絶
縁体3を構成するリング状の導電体3aが受け台(図示
せず)によって支持されている。
【0004】この様な構成を有する従来のテーピング装
置を用いたリング状絶縁体の製造方法は、テーピングヘ
ッド1aの回転に伴って、トロイダルテーピング装置1
の中心部に支持された導電体3aに、一定幅の絶縁材テ
ープ4を所定の回数だけ巻き重ねるものであった。
置を用いたリング状絶縁体の製造方法は、テーピングヘ
ッド1aの回転に伴って、トロイダルテーピング装置1
の中心部に支持された導電体3aに、一定幅の絶縁材テ
ープ4を所定の回数だけ巻き重ねるものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た様な従来のリング状絶縁体の製造方法及びテーピング
装置には、以下に述べる様な解決すべき課題があった。
すなわち、近時、電気機器のコンパクト化に伴い、これ
らに使用されるリング状絶縁体の寸法も益々縮小化する
傾向が強い。ところが、従来のテーピング装置を用いた
リング状絶縁体の製造方法では、リング状絶縁体の外周
側の絶縁材の厚さを所定の厚さT1 とすれば、内周側の
厚さT2 はそれよりも大きくなる(T2>T1 )。なぜ
なら、リング状絶縁体の外周の長さは、内周の長さより
大きいため、リング状絶縁体の外周側において、絶縁材
テープ4が重なり合わないように巻回したとしても、一
定幅の絶縁材テープ4を用いた場合には、外周の長さよ
り短い内周側においては、絶縁材テープは互いに重なり
合うからである。
た様な従来のリング状絶縁体の製造方法及びテーピング
装置には、以下に述べる様な解決すべき課題があった。
すなわち、近時、電気機器のコンパクト化に伴い、これ
らに使用されるリング状絶縁体の寸法も益々縮小化する
傾向が強い。ところが、従来のテーピング装置を用いた
リング状絶縁体の製造方法では、リング状絶縁体の外周
側の絶縁材の厚さを所定の厚さT1 とすれば、内周側の
厚さT2 はそれよりも大きくなる(T2>T1 )。なぜ
なら、リング状絶縁体の外周の長さは、内周の長さより
大きいため、リング状絶縁体の外周側において、絶縁材
テープ4が重なり合わないように巻回したとしても、一
定幅の絶縁材テープ4を用いた場合には、外周の長さよ
り短い内周側においては、絶縁材テープは互いに重なり
合うからである。
【0006】また、前記外周側と内周側の絶縁材の厚さ
は、リング状絶縁体の曲率半径が小さい程、あるいは絶
縁材の厚さが大きい程、T1 とT2 の差が大きくなり、
内周側のデッドスペースが大きくなる。
は、リング状絶縁体の曲率半径が小さい程、あるいは絶
縁材の厚さが大きい程、T1 とT2 の差が大きくなり、
内周側のデッドスペースが大きくなる。
【0007】そこで、従来、上述した様な問題点を解決
する方法として、トロイダルテーピング装置によらずに
手巻きで作業を行ない、リング状絶縁体の内周側に巻き
込まれる部分を、互いに重なり合わない様に、テープの
幅方向に一部切欠きながら巻回していた。そのため、リ
ング状絶縁体の生産性は非常に低く、また、高い寸法精
度も望めなかった。
する方法として、トロイダルテーピング装置によらずに
手巻きで作業を行ない、リング状絶縁体の内周側に巻き
込まれる部分を、互いに重なり合わない様に、テープの
幅方向に一部切欠きながら巻回していた。そのため、リ
ング状絶縁体の生産性は非常に低く、また、高い寸法精
度も望めなかった。
【0008】本発明は、上述した様な従来技術の問題点
を解消するために提案されたもので、その目的は、テー
ピング工程中に絶縁材テープの幅を適正寸法に切り欠
き、高速連続テーピングを行うことができ、スペース効
率が良く、寸法精度の高いリング状絶縁体の製造方法及
びテーピング装置を提供することにある。
を解消するために提案されたもので、その目的は、テー
ピング工程中に絶縁材テープの幅を適正寸法に切り欠
き、高速連続テーピングを行うことができ、スペース効
率が良く、寸法精度の高いリング状絶縁体の製造方法及
びテーピング装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
リング状の導電体の周囲に絶縁材テープを巻回して成る
リング状絶縁体の製造方法において、前記絶縁材テープ
を幅方向に切り欠き、その幅が前記リング状の導電体の
外周部から内周部に向って連続的に狭くなるように、ま
た、内周部から外周部に向って連続的に広くなるように
構成し、前記絶縁材テープをリング状の導電体の中心点
を基準として放射状に巻回することを特徴とするもので
ある。
リング状の導電体の周囲に絶縁材テープを巻回して成る
リング状絶縁体の製造方法において、前記絶縁材テープ
を幅方向に切り欠き、その幅が前記リング状の導電体の
外周部から内周部に向って連続的に狭くなるように、ま
た、内周部から外周部に向って連続的に広くなるように
構成し、前記絶縁材テープをリング状の導電体の中心点
を基準として放射状に巻回することを特徴とするもので
ある。
【0010】また、請求項2に記載の発明は、リング状
の導電体の周囲に絶縁材テープを巻回するテーピング装
置であって、前記絶縁材テープを取り付けたテーピング
ヘッドが回転可能に配設されたリング状絶縁体のテーピ
ング装置において、前記リング状の導電体への巻き付け
位置に合わせて、前記絶縁材テープを幅方向に切り欠く
テープ切欠き装置を備えたことを特徴とするものであ
る。
の導電体の周囲に絶縁材テープを巻回するテーピング装
置であって、前記絶縁材テープを取り付けたテーピング
ヘッドが回転可能に配設されたリング状絶縁体のテーピ
ング装置において、前記リング状の導電体への巻き付け
位置に合わせて、前記絶縁材テープを幅方向に切り欠く
テープ切欠き装置を備えたことを特徴とするものであ
る。
【0011】さらに、請求項3に記載の発明は、請求項
2に記載のリング状絶縁体のテーピング装置において、
リング状の導電体への絶縁材テープの巻付け厚さと、テ
ーピングヘッドの位置を検知することによって、リング
状の導電体に巻付ける絶縁材テープの幅を自動的に算出
し、前記テープ切欠き装置による切断位置を自動制御す
る切欠き量制御装置を設けたことを特徴とするものであ
る。
2に記載のリング状絶縁体のテーピング装置において、
リング状の導電体への絶縁材テープの巻付け厚さと、テ
ーピングヘッドの位置を検知することによって、リング
状の導電体に巻付ける絶縁材テープの幅を自動的に算出
し、前記テープ切欠き装置による切断位置を自動制御す
る切欠き量制御装置を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0012】また、請求項4に記載の発明は、請求項2
又は請求項3に記載のリング状絶縁体のテーピング装置
において、リング状の導電体への絶縁材テープの巻付け
厚さが、予め設定された厚さになったことを検知して、
自動的にテーピング作業を終了させる厚さ検出センサー
を備えたことを特徴とするものである。
又は請求項3に記載のリング状絶縁体のテーピング装置
において、リング状の導電体への絶縁材テープの巻付け
厚さが、予め設定された厚さになったことを検知して、
自動的にテーピング作業を終了させる厚さ検出センサー
を備えたことを特徴とするものである。
【0013】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、絶縁材テープ
を幅方向に切り欠き、この絶縁材テープをリング状の導
電体の中心点を基準として放射状に巻回することによ
り、リング状の導電体の内周側における絶縁材テープの
重なりを防止することができる。また、その結果、リン
グ状絶縁体の内外周とも同じ絶縁厚さにすることができ
るので、絶縁バランスとスペース効率の良いリング状絶
縁体を製造することができる。
を幅方向に切り欠き、この絶縁材テープをリング状の導
電体の中心点を基準として放射状に巻回することによ
り、リング状の導電体の内周側における絶縁材テープの
重なりを防止することができる。また、その結果、リン
グ状絶縁体の内外周とも同じ絶縁厚さにすることができ
るので、絶縁バランスとスペース効率の良いリング状絶
縁体を製造することができる。
【0014】請求項2に記載の発明によれば、テープ切
欠き装置によって、リング状の導電体への巻き付け位置
に合わせて、絶縁材テープを幅方向に切り欠くことがで
き、この絶縁材テープをリング状の導電体の中心点を基
準として放射状に巻回することにより、リング状の導電
体の内周側における絶縁材テープの重なりを防止するこ
とができる。その結果、スペース効率が良く、寸法精度
が高いリング状絶縁体を製造することができる。
欠き装置によって、リング状の導電体への巻き付け位置
に合わせて、絶縁材テープを幅方向に切り欠くことがで
き、この絶縁材テープをリング状の導電体の中心点を基
準として放射状に巻回することにより、リング状の導電
体の内周側における絶縁材テープの重なりを防止するこ
とができる。その結果、スペース効率が良く、寸法精度
が高いリング状絶縁体を製造することができる。
【0015】請求項3に記載の発明によれば、切欠き量
制御装置を設けたことにより、リング状の導電体に巻付
ける絶縁材テープの幅を適切に調整することができるの
で、さらに、スペース効率が良く、寸法精度が高いリン
グ状絶縁体を製造することができる。
制御装置を設けたことにより、リング状の導電体に巻付
ける絶縁材テープの幅を適切に調整することができるの
で、さらに、スペース効率が良く、寸法精度が高いリン
グ状絶縁体を製造することができる。
【0016】請求項4に記載の発明によれば、リング状
の導電体への絶縁材テープの巻付け厚さが、予め設定さ
れた厚さになったことを検知して、自動的にテーピング
作業を終了させる厚さ検出センサーを備えたことによ
り、リング状絶縁体の製造を無人化することができ、能
率的にリング状絶縁体を製造することができる。
の導電体への絶縁材テープの巻付け厚さが、予め設定さ
れた厚さになったことを検知して、自動的にテーピング
作業を終了させる厚さ検出センサーを備えたことによ
り、リング状絶縁体の製造を無人化することができ、能
率的にリング状絶縁体を製造することができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1乃至図4を参照
して具体的に説明する。なお、図5に示した従来型と同
一の部材には同一の符号を付して、説明は省略する。 [第1実施例]本実施例においては、図1に示した様
に、リング状絶縁体3の導電体(または、リング芯)3
aへの絶縁材テープ4の巻付けは、リング状絶縁体3の
中心点を基準とする放射状の巻付け構成とされている。
して具体的に説明する。なお、図5に示した従来型と同
一の部材には同一の符号を付して、説明は省略する。 [第1実施例]本実施例においては、図1に示した様
に、リング状絶縁体3の導電体(または、リング芯)3
aへの絶縁材テープ4の巻付けは、リング状絶縁体3の
中心点を基準とする放射状の巻付け構成とされている。
【0018】ここで、リング状絶縁体3の導電体3aの
直径をφA、リング状絶縁体3の中心点Oから導電体3
aの中心までの長さをR、リング状絶縁体の導電部3a
に巻回する絶縁材テープの厚さをtとする。また、導電
部3aの外周部における絶縁材テープ幅をW1 、導電部
3aの内周部における絶縁材テープ幅をW2 とし、絶縁
材テープ幅が導電部3aの外周部より内周部にかけて徐
々に狭くなるように、後述するテープ切欠き装置によっ
て、絶縁材テープ4の両側を切欠く。そして、この様に
調製した絶縁材テープ4を、リング状絶縁体の導電部3
aに突き合わせによりN回巻回すると、内外周とも同じ
絶縁厚さTとなる。なお、前記テープ切欠き装置によっ
て切欠いた絶縁材テープ4の外周側のテープ幅W1 と、
内周側のテープ幅W2 は、以下の各式によって求められ
る。
直径をφA、リング状絶縁体3の中心点Oから導電体3
aの中心までの長さをR、リング状絶縁体の導電部3a
に巻回する絶縁材テープの厚さをtとする。また、導電
部3aの外周部における絶縁材テープ幅をW1 、導電部
3aの内周部における絶縁材テープ幅をW2 とし、絶縁
材テープ幅が導電部3aの外周部より内周部にかけて徐
々に狭くなるように、後述するテープ切欠き装置によっ
て、絶縁材テープ4の両側を切欠く。そして、この様に
調製した絶縁材テープ4を、リング状絶縁体の導電部3
aに突き合わせによりN回巻回すると、内外周とも同じ
絶縁厚さTとなる。なお、前記テープ切欠き装置によっ
て切欠いた絶縁材テープ4の外周側のテープ幅W1 と、
内周側のテープ幅W2 は、以下の各式によって求められ
る。
【0019】
【数1】 R1 =R+A/2+T …(1)
【0020】
【数2】 R2 =R−A/2−T …(2)
【0021】
【数3】 T=tN …(3)
【0022】
【数4】
【0023】この様に、本実施例のリング状絶縁体の製
造方法によれば、リング状絶縁体の内外周とも同じ絶縁
厚さとなるので、絶縁バランスとスペース効率の良いリ
ング状絶縁体を得ることができる。
造方法によれば、リング状絶縁体の内外周とも同じ絶縁
厚さとなるので、絶縁バランスとスペース効率の良いリ
ング状絶縁体を得ることができる。
【0024】[第2実施例]本実施例においては、図2
に示した様に、トロイダルテーピング装置1のテーピン
グヘッド1aの近傍に、テープ切欠き装置2が配設され
ている。このテープ切欠き装置2には、その先端部にカ
ッター2aが取付けられており、絶縁材テープ4の両側
を所定の幅だけ切欠くように構成されている。なお、前
記カッター2aは2枚で一組となっており、絶縁材テー
プ4の幅方向の両側を切り欠けるように構成されてい
る。
に示した様に、トロイダルテーピング装置1のテーピン
グヘッド1aの近傍に、テープ切欠き装置2が配設され
ている。このテープ切欠き装置2には、その先端部にカ
ッター2aが取付けられており、絶縁材テープ4の両側
を所定の幅だけ切欠くように構成されている。なお、前
記カッター2aは2枚で一組となっており、絶縁材テー
プ4の幅方向の両側を切り欠けるように構成されてい
る。
【0025】また、前記テープ切欠き装置2には、ケー
ブル6を介して、切欠き量制御装置5が接続されてい
る。この切欠き量制御装置5は、前記テーピングヘッド
1aの回転位置と絶縁材テープ4の幅方向の切欠き量を
自動で計算し、その信号を前記テープ切欠き装置2に送
るように構成されている。
ブル6を介して、切欠き量制御装置5が接続されてい
る。この切欠き量制御装置5は、前記テーピングヘッド
1aの回転位置と絶縁材テープ4の幅方向の切欠き量を
自動で計算し、その信号を前記テープ切欠き装置2に送
るように構成されている。
【0026】この様な構成を有する本実施例のリング状
絶縁体のテーピング装置は、以下の様に作用する。すな
わち、前記切欠き量制御装置5より送られた制御信号を
受けたテープ切欠き装置2においては、前記一組のカッ
ター2aがそれぞれ左右に移動して、絶縁材テープ4を
適正な寸法に切り欠く。つまり、図1に示した様に、外
周側のテープ幅がW1 、内周側のテープ幅がW2 となる
ように、絶縁材テープを放射状に切り欠く。そして、こ
の動作を連続的に繰り返して、適性な幅に調製された絶
縁材テープ4を導電体3aの周囲に巻回する。
絶縁体のテーピング装置は、以下の様に作用する。すな
わち、前記切欠き量制御装置5より送られた制御信号を
受けたテープ切欠き装置2においては、前記一組のカッ
ター2aがそれぞれ左右に移動して、絶縁材テープ4を
適正な寸法に切り欠く。つまり、図1に示した様に、外
周側のテープ幅がW1 、内周側のテープ幅がW2 となる
ように、絶縁材テープを放射状に切り欠く。そして、こ
の動作を連続的に繰り返して、適性な幅に調製された絶
縁材テープ4を導電体3aの周囲に巻回する。
【0027】この様に、本実施例によれば、短時間にス
ペース効率の良いリング状絶縁体の製造を行うことがで
きる。 [第3実施例]本実施例は、第2実施例に示した切欠き
量制御装置にさらに改良を施したものである。なお、図
3(A)はリング状絶縁体の部分詳細断面図、(B)は
絶縁材テープの巻付け状態を示す側面図である。
ペース効率の良いリング状絶縁体の製造を行うことがで
きる。 [第3実施例]本実施例は、第2実施例に示した切欠き
量制御装置にさらに改良を施したものである。なお、図
3(A)はリング状絶縁体の部分詳細断面図、(B)は
絶縁材テープの巻付け状態を示す側面図である。
【0028】本実施例においては、切欠き量制御装置
は、トロイダルテーピング装置1のテーピングヘッド1
aが1回転する毎に、その回転角度θに基づいてテープ
幅を切欠く量を計算し、テープ切欠き装置2に信号を送
るように構成されている。また、前記テーピングヘッド
1aがリング状絶縁体3を1周する毎に、その1周(ま
たは、1パス)によって増した絶縁体の厚さに基づい
て、テープ切欠き装置2に切欠き量の変更指示を与える
ように構成されている。
は、トロイダルテーピング装置1のテーピングヘッド1
aが1回転する毎に、その回転角度θに基づいてテープ
幅を切欠く量を計算し、テープ切欠き装置2に信号を送
るように構成されている。また、前記テーピングヘッド
1aがリング状絶縁体3を1周する毎に、その1周(ま
たは、1パス)によって増した絶縁体の厚さに基づい
て、テープ切欠き装置2に切欠き量の変更指示を与える
ように構成されている。
【0029】なお、絶縁材テープ4を外周側のテープ幅
W1 から内周側のテープ幅W2 に連続的に切欠く状態
は、図3(B)に示した様に、平面的には直線状のテー
パーとなる。また、図4に示した様に、トロイダルテー
ピング装置1には、テーピングヘッド1aの回転角度θ
を検出するために、回転位置検出センサー7が配設され
ている。
W1 から内周側のテープ幅W2 に連続的に切欠く状態
は、図3(B)に示した様に、平面的には直線状のテー
パーとなる。また、図4に示した様に、トロイダルテー
ピング装置1には、テーピングヘッド1aの回転角度θ
を検出するために、回転位置検出センサー7が配設され
ている。
【0030】ここで、図3(A)に示した様に、A点に
おける絶縁材テープの幅をW1 、B点における絶縁材テ
ープの幅をW2 、外周部からの巻回角度θのC点におけ
る絶縁材テープの幅をXとすると、
おける絶縁材テープの幅をW1 、B点における絶縁材テ
ープの幅をW2 、外周部からの巻回角度θのC点におけ
る絶縁材テープの幅をXとすると、
【0031】
【数5】 となる。
【0032】ただし、この値Xは、すでに巻回された絶
縁材テープの厚さに基づいて変化するため、絶縁材テー
プの片側の切欠くべき幅のより正確な値は、上記(3)
式、(4)式及び(5)式より、
縁材テープの厚さに基づいて変化するため、絶縁材テー
プの片側の切欠くべき幅のより正確な値は、上記(3)
式、(4)式及び(5)式より、
【0033】
【数6】 となる。
【0034】この様に上記W、R、A、tは常数なの
で、切欠き寸法はNとθの変数によって変化する。よっ
て、回転角度θに対応してテープ幅が(6)式により与
えられる値となるように、絶縁材テープの切欠く量を計
算し、その制御信号をテープ切欠き装置2に送る。そし
て、テープ切欠き装置2に送られた信号に基づいて、カ
ッター2aが左右に連続移動して、テーピングヘッド1
aの回転に追従する絶縁材テープの幅方向を適正量切欠
く。また、この様にして切欠かれた絶縁材テープは、リ
ング状絶縁体の中心点を基準とした放射状の突合わせで
巻回されることになる。
で、切欠き寸法はNとθの変数によって変化する。よっ
て、回転角度θに対応してテープ幅が(6)式により与
えられる値となるように、絶縁材テープの切欠く量を計
算し、その制御信号をテープ切欠き装置2に送る。そし
て、テープ切欠き装置2に送られた信号に基づいて、カ
ッター2aが左右に連続移動して、テーピングヘッド1
aの回転に追従する絶縁材テープの幅方向を適正量切欠
く。また、この様にして切欠かれた絶縁材テープは、リ
ング状絶縁体の中心点を基準とした放射状の突合わせで
巻回されることになる。
【0035】この様に、本実施例によれば、テーピング
ヘッドを停止することなく、連続での製作が可能になる
ので、寸法精度の高いリング状絶縁体を能率的に製造す
ることができる。
ヘッドを停止することなく、連続での製作が可能になる
ので、寸法精度の高いリング状絶縁体を能率的に製造す
ることができる。
【0036】[第4実施例]本実施例は、上記第2実施
例及び第3実施例にさらに改良を施したものである。
本実施例においては、図4に示した様に、テーピングヘ
ッド1aの近傍に、絶縁材テープ4の巻き付けに伴なう
厚みの変化を検知するための厚さ検出センサー8が取り
付けられている。また、この厚さ検出センサー8は、ケ
ーブル6を介して、前記切欠き量制御装置5と電気的に
接続されている。
例及び第3実施例にさらに改良を施したものである。
本実施例においては、図4に示した様に、テーピングヘ
ッド1aの近傍に、絶縁材テープ4の巻き付けに伴なう
厚みの変化を検知するための厚さ検出センサー8が取り
付けられている。また、この厚さ検出センサー8は、ケ
ーブル6を介して、前記切欠き量制御装置5と電気的に
接続されている。
【0037】この様な構成を有する本実施例のリング状
絶縁体のテーピング装置は、以下の様に作用する。すな
わち、厚さ検出センサー8により、絶縁材テープ4の巻
き付けに伴う厚みの変化が連続的に測定され、その信号
が切欠き量制御装置5に送くられる。
絶縁体のテーピング装置は、以下の様に作用する。すな
わち、厚さ検出センサー8により、絶縁材テープ4の巻
き付けに伴う厚みの変化が連続的に測定され、その信号
が切欠き量制御装置5に送くられる。
【0038】この場合、前記切欠き量制御装置5に予め
指定の厚み(例えば、巻回終了時の絶縁材テープの厚
さ)を入力しておけば、テーピングヘッド1aを自動的
に停止させることができるので、リング状絶縁体の製造
を無人化することが可能となり、能率的にリング状絶縁
体を製造することができる。
指定の厚み(例えば、巻回終了時の絶縁材テープの厚
さ)を入力しておけば、テーピングヘッド1aを自動的
に停止させることができるので、リング状絶縁体の製造
を無人化することが可能となり、能率的にリング状絶縁
体を製造することができる。
【0039】
【発明の効果】以上述べた様に、本発明のリング状絶縁
体の製造方法及びテーピング装置によれば、絶縁材テー
プの巻回数、厚さ及びテーピングヘッドの回転角度に応
じて、絶縁材テープを適正な寸法に切欠きながら巻回す
ることができるので、スペース効率が良く、寸法精度の
高いリング状絶縁体の製造方法及びテーピング装置を提
供することができる。
体の製造方法及びテーピング装置によれば、絶縁材テー
プの巻回数、厚さ及びテーピングヘッドの回転角度に応
じて、絶縁材テープを適正な寸法に切欠きながら巻回す
ることができるので、スペース効率が良く、寸法精度の
高いリング状絶縁体の製造方法及びテーピング装置を提
供することができる。
【図1】本発明の第1実施例であるリング状絶縁体の製
造方法の一例を示す平面図
造方法の一例を示す平面図
【図2】本発明の第2実施例であるリング状絶縁体のテ
ーピング装置の構成を示す側面図
ーピング装置の構成を示す側面図
【図3】本発明の第3実施例の構成を示す図であって、
(A)は断面図、(B)は側面図
(A)は断面図、(B)は側面図
【図4】本発明の第3実施例及び第4実施例の構成を示
す側面図
す側面図
【図5】従来のリング状絶縁体のテーピング装置の構成
を示す斜視図
を示す斜視図
1…トロイダルテーピング装置 1a…テーピングヘッド 1b…受け台 2…テープ切欠き装置 2a…カッター 3…リング状絶縁体 3a…導電体 4…絶縁材テープ 5…切欠き量制御装置 6…ケーブル 7…回転位置検知センサー 8…厚さ検出センサー
Claims (4)
- 【請求項1】 リング状の導電体の周囲に絶縁材テープ
を巻回して成るリング状絶縁体の製造方法において、 前記絶縁材テープを幅方向に切り欠き、その幅が前記リ
ング状の導電体の外周部から内周部に向って連続的に狭
くなるように、また、内周部から外周部に向って連続的
に広くなるように構成し、前記絶縁材テープをリング状
の導電体の中心点を基準として放射状に巻回することを
特徴とするリング状絶縁体の製造方法。 - 【請求項2】 リング状の導電体の周囲に絶縁材テープ
を巻回するテーピング装置であって、前記絶縁材テープ
を取り付けたテーピングヘッドが回転可能に配設された
リング状絶縁体のテーピング装置において、 前記リング状の導電体への巻き付け位置に合わせて、前
記絶縁材テープを幅方向に切り欠くテープ切欠き装置を
備えたことを特徴とするリング状絶縁体のテーピング装
置。 - 【請求項3】 リング状の導電体への絶縁材テープの巻
付け厚さと、テーピングヘッドの位置を検知することに
よって、リング状の導電体に巻付ける絶縁材テープの幅
を自動的に算出し、前記テープ切欠き装置による切断位
置を自動制御する切欠き量制御装置を設けたことを特徴
とする請求項2記載のリング状絶縁体のテーピング装
置。 - 【請求項4】 リング状の導電体への絶縁材テープの巻
付け厚さが、予め設定された厚さになったことを検知し
て、自動的にテーピング作業を終了させる厚さ検出セン
サーを備えたことを特徴とする請求項2又は請求項3記
載のリング状絶縁体のテーピング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4891895A JPH08249965A (ja) | 1995-03-09 | 1995-03-09 | リング状絶縁体の製造方法及びテーピング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4891895A JPH08249965A (ja) | 1995-03-09 | 1995-03-09 | リング状絶縁体の製造方法及びテーピング装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08249965A true JPH08249965A (ja) | 1996-09-27 |
Family
ID=12816636
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4891895A Pending JPH08249965A (ja) | 1995-03-09 | 1995-03-09 | リング状絶縁体の製造方法及びテーピング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08249965A (ja) |
-
1995
- 1995-03-09 JP JP4891895A patent/JPH08249965A/ja active Pending
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