JPH08249806A - 光ディスク装置とこの立ち上げ制御方法 - Google Patents

光ディスク装置とこの立ち上げ制御方法

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JPH08249806A
JPH08249806A JP5599995A JP5599995A JPH08249806A JP H08249806 A JPH08249806 A JP H08249806A JP 5599995 A JP5599995 A JP 5599995A JP 5599995 A JP5599995 A JP 5599995A JP H08249806 A JPH08249806 A JP H08249806A
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JP
Japan
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spindle motor
time
rotation speed
gain
optical disk
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JP5599995A
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Nobushige Nomura
信重 野村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スピンドルモーターのゲインを制御すること
により、挿入されたディスクに応じて立ち上げ速度と消
費電力削減可能な装置を提供することにある。 【構成】 光ディスク装置において、記録媒体の挿入を
検知する手段と、記録媒体を回転させるスピンドルモー
ターと、スピンドルモーターが回転していることを検出
する手段と、スピンドルモーターが所定の回転速度に達
したことを検出する手段と、スピンドルモーターを回転
させ始めた時からの所定の時間の経過を測定する手段と
を備えた立ち上げ制御方式とその装置において、スピン
ドルモーターが定常回転速度に達するまでにかかる時間
以内に設定した時間以内に、スピンドルモーターが定常
回転速度以下の設定した回転速度に達したかどうかに基
づき、スピンドルモーターのゲインの制御をする手段を
有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ディスク装置における
媒体挿入時の立ち上げ制御方式とその装置に関し、特に
立ち上げ中に挿入された媒体の素材を検知し、スピンド
ルモーターのゲインを制御する立ち上げ制御方式とその
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、着脱可能な可搬型記録媒体として
光ディスクが注目されている。光ディスクには、ポリカ
ーボネートで出来ているもの(以降、ポリカディスク)
と硝子で出来ているもの(以降、硝子ディスク)の2種
類が存在している。これらのディスクには質量に差があ
り、ポリカディスクは軽く、硝子ディスクは重い。
【0003】従来の光ディスク装置では、これら記録媒
体が挿入されるのを検出すると、スピンドルモーターを
用いて光ディスクを回転させ、異常検出のため所定のタ
イムアウト時間を設定し、挿入された光ディスクが定常
回転に達するのを待っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
記録媒体が光ディスク装置に挿入されスピンドルモータ
ーを回転させて定常回転させるとき、ポリカディスクの
場合は早く定常回転に達するが、硝子ディスクの場合は
重さのために回転速度の上昇が遅く、定常回転に達する
までの時間がポリカディスクに比べて長くかかってしま
うという欠点があった。
【0005】またこのことから、従来の光ディスクで
は、スピンドルモーター回転開始から定常回転までのタ
イムアウト時間を、重いディスクにあわせて長く設定し
なければならないという欠点があった。
【0006】また、ドライブの異常発生時にも設定した
タイムアウト時間まで長い間異常を検出することができ
ないという欠点があった。
【0007】硝子ディスクでも早く立ち上がるようにゲ
インの大きいスピンドルモーターを使った場合消費電力
が増大する欠点に加え、ポリカディスクが挿入された場
合、規定回転速度に達した後の収動に時間がかかり、立
ち上げ時間を効果的に早めることができないという欠点
があった。
【0008】本発明の目的は、上述の点に鑑み、スピン
ドルモーターのゲインを制御することにより、挿入され
た重いディスクを従来の方法よりも早く定常回転させる
立ち上げ制御方式とその装置を提供することにある。ま
た、さらなる本発明の目的は、スピンドルモーターのゲ
インを制御することにより、挿入されたディスクが軽い
ディスクの場合には、スピンドルモーターでの消費電力
の少なくするとともに、規定回転速度に達した時にすみ
やかに収動させ、より早く定常回転させる立ち上げ制御
方式とその装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】本発明の媒体
挿入時の立ち上げ制御方式は、記録媒体の挿入を検知す
る手段と、前記記録媒体を回転させるスピンドルモータ
ーと、前記スピンドルモーターが回転していることを検
出する手段と、前記スピンドルモーターが所定の回転速
度に達していることを検出する手段と、前記スピンドル
モーターを回転させ始めた時からの所定の時間の経過を
測定する手段とを備え、前記スピンドルモーターが定常
回転速度に達するまでにかかる時間以内に設定した時間
以内に、前記スピンドルモーターが定常回転速度以下の
設定した回転速度に達したかどうかに基づき、前記スピ
ンドルモーターのゲインの制御をする手段を有するもの
である。
【0010】また、記録媒体の挿入を検知する検知手段
と、前記記録媒体を回転させるスピンドルモーターと、
前記スピンドルモーターが回転していることを検出する
回転検出手段と、前記スピンドルモーターが所定の回転
速度に達したことを検出する速度検出手段と、前記スピ
ンドルモーターを回転させ始めた時からの所定の時間の
経過を測定する時間測定手段とを備えた光ディスク装置
において、スピンドルモーターが定常回転速度に達する
までにかかる時間以内に設定した設定時間以内に、スピ
ンドルモーターが定常回転速度以下の設定した回転速度
に達したかどうかを速度検出手段の出力に基づき、スピ
ンドルモーターの回転力制御回路のゲインを制御する制
御手段を制御することを特徴とする。こうして、スピン
ドルモーターの回転スタートから所定時間が経過したと
きの光ディスクの回転速度を測定することにより、光デ
ィスクの軽重の種類を判断でき、重い光ディスクの場合
はハイゲインのドライブで迅速に定常回転に達せしめ、
軽い光ディスクの場合にはローゲインのままのドライブ
で低消費電力によるドライブを可能とする。
【0011】
【実施例】次に、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。
【0012】(1)第1の実施例 図1は本発明の第1の実施例における光ディスク装置の
構成を示すブロック図である。図1において、1はこの
装置の中央処理装置(CPU)であり、11はCPU1
内部にあるタイマー制御部である。ここで、タイマー1
1は必ずしもCPU1の内部にある必要はないが、CP
U1の命令により制御され、指定された時間の経過後に
CPU1へ割り込み信号を送る機能を持っている。2は
I/O制御部であり、制御バスとデータバスを通してC
PU1と繋がっている。3は硝子ディスクやポリかディ
スクなどの追記形又は消去/再書き込み可能形で且つ可
搬形の光ディスク記録媒体である。4はディスク挿入検
出装置であり光ディスク3が挿入されたか否かを検知す
る装置であり、“記録媒体が挿入されている”、又は
“記録媒体が挿入されていない”のいずれかの状態を示
し、I/O制御部2の対応番地へ“ある”、又は“な
い”を伝えている。5は挿入された光ディスク3を回転
させるスピンドルモーターである。スピンドルモーター
5のうち、51はスピンドルモーター5の駆動回路で、
I/O制御部2の対応番地のデータによりスピンドルモ
ーターの“ON”、又は“OFF”の制御を行う。52
はスピンドルモーター5のFG信号発生回路であり、ス
ピンドルモーター5の回転角度にともないI/O制御部
2の対応番地へ、スピンドルモーター5の1回転に付き
数パルスの割合で出力するパルス信号のFG信号を発生
している。このFG信号を観測することで、スピンドル
モーター5の回転速度及び回転しているのかどうかを検
出できる。また、53はスピンドルモーター5の定常回
転検出回路で、スピンドルモーター5の回転速度があら
かじめ定められている回転速度かどうかを判定し、I/
O制御部2の対応番地に“OK”、又は“NG”を反映
させている。54はスピンドルモーター5のゲイン制御
回路で、I/O制御部2の対応番地のデータによりスピ
ンドルモーター5のドライブゲインの“LOW”、又は
“HI”の制御を行っている。ゲイン“LOW”の時
は、モータドライブ力に相当するゲインが少なく、回転
速度の上昇が遅いが、消費電力は少ない。また、ゲイン
“HI”の時はゲインが大きく回転速度の上昇が速い
が、消費電力も大きい。回転速度比較回路6はCPU1
よりI/O制御部2を通して回転速度を指定され、FG
信号制御回路52からのFG信号を元にスピンドルモー
ター5の回転速度を検出し、指定された回転速度より速
いか遅いかを比較し、I/O制御部2へ反映させる回路
である。
【0013】また、図2に実施例1におけるスピンドル
モーターの速度変化のグラフを示す。ポリカディスクと
硝子ディスクの指定回転速度と定常回転速度についての
時間変化を示しているが、後述のフローチャートにて説
明するようにタイムアウト時間T1を境に硝子ディスク
の回転速度が変化する。
【0014】次に、上述のごとき構成による実施例の動
作について、図1〜図3を参照しつつ説明する。図3は
第1の実施例の処理を示す流れ図である。
【0015】まず、ドライブは光ディスク記録媒体3の
挿入待ち状態になる。CPU1はI/O制御部2のディ
スク挿入検出装置4に対応するデータが“ない”から
“ある”になるのを待つ(S201)。この状態で、デ
ィスク挿入検出装置4が光ディスク3の挿入を検知する
と、I/O制御部2の対応番地のデータを“ある”状態
に変更する。これによりCPU1は光ディスク3が挿入
されたことを認識する。
【0016】CPU1はI/O制御部2を通じてゲイン
制御回路54に対しスピンドルゲイン“LOW”を指定
する。また、CPU1はI/O制御部2を通じて回転速
度比較回路6に対し定常回転の回転速度よりも遅い回転
速度を指定する。この時点で回転速度比較回路6はI/
O制御部2に対し“遅い”を返している。また、CPU
1はI/O制御部2を通じてモータ駆動回路51に対し
スピンドルモーター“ON”を指定する。これによりス
ピンドルモーター5はゲイン“LOW”モードで回転を
開始する。またCPU1はタイマー11に対しタイムア
ウト時間T1を指定し、時間T1経過後にCPU1へ割
り込み信号を送り時間の経過を知らせるようにする(S
202)。
【0017】このタイムアウト時間T1は、通常光ディ
スク3がポリカディスクの場合でスピンドルモーター5
が“LOW”モードの時の、スピンドル回転開始から指
定回転速度に達する時間よりは大きい値で、定常回転に
達する時間よりは少ない値を指定し、この時光ディスク
3が硝子ディスクの場合でスピンドルモーター5が“L
OW”モードの時の、スピンドル回転開始から指定回転
速度に達する時間よりは小さい値を指定する。
【0018】この状態でCPU1は、タイマー11から
の時間T1の経過を示す割り込み信号を待つ(S20
3)。
【0019】タイマー11からの割り込み信号を受けた
CPU1は、まずCPU1はスピンドルモーター5が回
転しているかを確認するため、FG信号発生回路52が
発生しているFG信号をI/O制御部2に対して確認す
る(S204)。ここでスピンドルモーター5が回転し
ていないことが確認されるとCPU1はドライブの異常
と判断し異常処理をする。
【0020】スピンドルモーター5が回転していること
を確認すると、回転速度比較回路6の結果をI/O制御
部2に対して確認する(S205)。
【0021】ここで、ディスク3が指定回転速度より遅
く回転していた場合、CPU1は挿入された光ディスク
3が比較的重く、立ち上げに時間のかかる硝子ディスク
であると判断し、立ち上げ時間短縮のためゲイン制御回
路54に対しI/O制御部2を通じてスピンドルゲイン
“HI”を指定する。またCPU1はタイマー11に対
しタイムアウト時間T2を指定し、時間T2経過後にC
PU1へ割り込み信号を送り時間の経過を知らせるよう
にする(S206)。このタイムアウト時間T2は通常
光ディスク3が硝子ディスクの場合でスピンドルモータ
ー5が“HI”モードの時の、スピンドル回転開始から
定常回転に達する時間からT1を引いた値よりは大きい
値を指定する。
【0022】しかし、ディスク3が指定回転速度より速
く回転していた場合、CPU1は挿入された光ディスク
3がポリカディスクであると判断する。CPU1はタイ
マー11に対しタイムアウト時間T3を指定し、時間T
3経過後にCPU1へ割り込み信号を送り時間の経過を
知らせるようにする(S207)。このタイムアウト時
間T3は通常光ディスク3が硝子ディスクの場合でスピ
ンドルモーター5が“LOW”モードの時の、スピンド
ル回転開始から定常回転に達する時間からT1を引いた
値よりは大きい値を指定する。スピンドルゲインを“L
OW”のままにしておくのは、ポリカディスクでのスピ
ンドル定常回転時の収動時間を短縮するためである。
【0023】この状態でCPU1は定常回転検出回路5
3がディスクが所定の回転速度で回転するのを検知し、
I/O制御部2の対応番地のデータを“NG”から“O
K”に変化させるのを待つ(S208)。
【0024】ここで、定常回転検出回路53がディスク
が定常回転速度で回転するのを検知する前にタイマー1
1からの時間T2(ポリカディスクの場合は時間T3)
の経過を示す割り込み信号が1に送られた場合、CPU
1はドライブに異常があるものと見做し異常終了処理へ
移行する(S209)。
【0025】逆にタイマー11からの割り込み信号がC
PU1へ送られる前に定常回転検出回路53がディスク
が所定の回転速度で回転するのを検知し、I/O制御部
2の対応番地のデータを“NG”から“OK”に変化さ
せると、CPU1はディスクが定常回転速度で回転して
いるのを認識し、タイマー11を停止させ、消費電力低
下のため回転力制御回路54に対しI/O制御部2を通
じてスピンドルゲイン“LOW”を指定する(S21
0)。ただし、ポリカディスクの場合はスピンドルゲイ
ンが“LOW”なので、スピンドルゲインの制御はして
もしなくてもよいがそのまま維持する。
【0026】また定常回転速度を例えば3600rpm
とすれば、指定回転速度を例えば500〜1000rp
m程度とすれば、硝子ディスクが迅速に定常速度に到達
できる。
【0027】以上のように、本実施例によれば、回転速
度比較回路6を用いて光ディスクを判別し、スピンドル
モーター5のゲインを制御することにより、重量の重い
光ディスクの場合は立ち上げ時間の短縮を実現し、軽い
ディスクの場合は消費電力を抑えると共に定常回転速度
到達時の収動時間の短縮が実現できる。
【0028】(2)第2の実施例 以下本発明の第2の実施例について図面を参照しながら
説明する。第2の実施例の構成図は図1と同じである。
図4に第2の実施例による実線のポリカディスクと硝子
ディスクの指定回転速度と定常回転速度の時間経過によ
る変動を示す。ここでは、タイムアウト時間T1時点か
らポリカディスクの回転速度を変化させている。この動
作を、図5の第2の実施例の処理を示す流れ図により説
明する。
【0029】まず、光ディスク装置の稼働スタートにお
いて、ドライブは光ディスク3の挿入待ち状態になる。
CPU1はI/O制御部2のディスク挿入検出装置4に
対応するデータが“ない”から“ある”になるのを待つ
(S301)。この状態で、ディスク挿入検出装置4が
光ディスク3の挿入を検知するとI/O制御部2の対応
番地のデータを“ある”状態に変更する。これによりC
PU1は光ディスク3が挿入されたことを認識する。
【0030】CPU1はI/O制御部2を通じてゲイン
制御回路54に対しスピンドルゲイン“HI”を指定す
る。また、CPU1はI/O制御部2を通じて回転速度
比較回路6に対し定常回転の回転速度よりも遅い回転速
度を指定する。この時点で回転速度比較回路6はI/O
制御部2に対し“遅い”を返している。また、CPU1
はI/O制御部2を通じて駆動回路51に対しスピンド
ルモーター“ON”を指定する。これによりスピンドル
モーター5は回転力制御回路54の“HI”ゲインモー
ドで回転を開始する。またCPU1はタイマー11に対
しタイムアウト時間T1を指定し、時間T1経過後にC
PU1へ割り込み信号を送り時間の経過を知らせるよう
にする(S302)。
【0031】このタイムアウト時間T1は通常光ディス
ク3が軽量のポリカディスクの場合でスピンドルモータ
ー5が“HI”モードの時の、スピンドル回転開始から
指定回転速度に達する時間よりは大きい値で、定常回転
に達する時間よりは少ない値を指定し、この時光ディス
ク3が硝子ディスクの場合でスピンドルモーター5が
“HI”モードの時の、スピンドル回転開始から指定回
転速度に達する時間よりは小さい値を指定する。
【0032】この状態でCPU1は、タイマー11から
の時間T1の経過を示す割り込み信号を待つ(S30
3)。
【0033】タイマー11からの割り込み信号を受けた
CPU1は、まずCPU1はスピンドルモーター5が回
転しているかを確認するためFG信号発生回路52が発
生しているFG信号をI/O制御部2に対して確認する
(S304)。ここでスピンドルモーター5が回転して
いないことが確認されるとCPU1はドライブの異常と
判断し異常処理をする。
【0034】スピンドルモーター5が回転していること
を確認すると、回転速度比較回路6の結果をI/O制御
部2に対して確認する(S305)。
【0035】ここで、ディスク3が指定回転速度より遅
く回転していた場合(S306)、CPU1は挿入され
た光ディスク3が比較的重く、立ち上げに時間のかかる
硝子ディスクであると判断する。またCPU1はタイマ
ー11に対しタイムアウト時間T2を指定し、時間T2
経過後にCPU1へ割り込み信号を送り時間の経過を知
らせるようにする。このタイムアウト時間T2は通常光
ディスク3が硝子ディスクの場合で、スピンドルモータ
ー5が“HI”モードの時の、スピンドル回転開始から
定常回転に達する時間からT1を引いた値よりは大きい
値を指定する。
【0036】しかし、光ディスク3が指定回転速度より
速く回転していた場合、CPU1は挿入された光ディス
ク3がポリカディスクであると判断し、定常回転到達時
の収動時間短縮のためゲイン制御回路54に対しI/O
制御部2を通じてスピンドルゲイン“LOW”を指定す
る。CPU1はタイマー11に対しタイムアウト時間T
3を指定し、時間T3経過後にCPU1へ割り込み信号
を送り時間の経過を知らせるようにする(S307)。
このタイムアウト時間T3は通常光ディスク3が硝子デ
ィスクの場合で、スピンドルモーター5が“LOW”モ
ードの時の、スピンドル回転開始から定常回転に達する
時間からT1を引いた値よりは大きい値を指定する。
【0037】この状態でCPU1は定常回転検出回路5
3がディスクが所定の回転速度で回転するのを検知し、
I/O制御部2の対応番地のデータを“NG”から“O
K”に変化させるのを待つ(S308)。
【0038】ここで、定常回転検出回路53がディスク
が定常回転速度で回転するのを検知する前に、タイマー
11からの時間T2(ポリカディスクの場合は時間T
3)の経過を示す割り込み信号がCPU1に送られた場
合(S309)、CPU1はドライブに異常があるもの
と見做し、異常終了処理へ移行する。
【0039】逆にタイマー11からの割り込み信号がC
PU1へ送られる前に、定常回転検出回路53がディス
クが所定の回転速度で回転するのを検知し、I/O制御
部2の対応番地のデータを“NG”から“OK”に変化
させると、CPU1はディスクが定常回転速度で回転し
ているのを認識し、タイマー11を停止させ、消費電力
低下のため、ゲイン制御回路54に対しI/O制御部2
を通じてスピンドルゲイン“LOW”を指定する(S3
10)。ただし、ポリカディスクの場合はスピンドルゲ
インが“LOW”なので、スピンドルゲインの制御はし
てもしなくてもよい。
【0040】また、本実施例において、定常回転速度を
例えば3600rpmとすれば、指定回転速度を例えば
2500〜3000rpm程度とすれば、ポリかディス
クのオーバーハングが抑えられ、早期に定常速度に到達
できる。
【0041】以上のように本実施例によれば、回転速度
比較回路6を用いて2種類の光ディスクのいずれかを判
別し、スピンドルモーター5のゲインを制御することに
より、重い光ディスクの場合は立ち上げ時間の短縮を実
現し、軽いディスクの場合は消費電力を抑えると共に定
常回転速度到達時の収動時間の短縮が実現できる。
【0042】上記実施例では、硝子ディスクとポリかデ
ィスクの2種類の光ディスクに応じた装置の制御例を示
したが、本発明はこの2種類の光ディスクに限ることは
なく、アルミ基板のディスクであっても、軽重の差があ
れば適用することができる。
【0043】また、上記実施例では、2種類の光ディス
クの軽重の差によって、両ディスクの判別を行ったが、
ここに同一装置に複数種類のディスクを装着して記録再
生できる場合にも本発明を適用できる。すなわち、当初
のタイマー制御時間における回転速度を速い、遅いの2
種類ではなく、速い、中間、遅いの3種類以上の判別手
段を設定してそのスピンドルモータの回転速度を判断で
きれば、その速度に応じていずれの光ディスクが装着さ
れていたのかを判別できるので、その光ディスクに応じ
て各タイマー時間を設定することができる。そうするこ
とにより、各ディスクに応じて、最適な立ち上げ時間を
設定できるので、重いディテクの場合は短い立ち上げ時
間で、軽いディスクの場合は消費電力を軽減でき、その
中間のディスクであれば効率のよい立ち上げを可能とす
ることができる。こうして、本発明と同様な効果を奏し
得るものである。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
スピンドルモーターの回転開始からの立ち上げ時間の経
過により、スピンドルモーターのゲインを制御すること
により、スピンドルモーターの回転開始から定常回転に
達するまで時間のかかるディスクの立ち上げ時間を短縮
するとともに、ディスクの立ち上げにかかる消費電力の
増加を少なく押さえ、定常回転到達時の収動時間を短く
押さえる効果が実現された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるディスク装置の
構成図である。
【図2】第1の実施例によるポリカディスクと硝子ディ
スクの回転速度の時間変化を示すグラフである。
【図3】第1の実施例の動作を示すフローチャートであ
る。
【図4】第1の実施例によるポリカディスクと硝子ディ
スクの回転速度の時間変化を示すグラフである。
【図5】第2の実施例の動作を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 中央処理装置 2 I/O制御部 3 記録媒体 4 ディスク挿入検出装置 5 スピンドルモーター 6 回転速度比較回路 11 タイマー制御回路 51 モーター駆動回路 52 FG信号制御回路 53 定常回転検出回路 54 ゲイン制御回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスク装置において、記録媒体の挿
    入を検知する手段と、前記記録媒体を回転させるスピン
    ドルモーターと、前記スピンドルモーターが回転してい
    ることを検出する手段と、前記スピンドルモーターが所
    定の回転速度に達したことを検出する手段と、前記スピ
    ンドルモーターを回転させ始めた時からの所定の時間の
    経過を測定する手段とを備えた光ディスク装置の立ち上
    げ制御方法において、前記スピンドルモーターが定常回
    転速度に達するまでにかかる時間以内に設定した時間以
    内に、前記スピンドルモーターが前記定常回転速度以下
    の設定した回転速度に達したかどうかに基づき、前記ス
    ピンドルモーターのドライブゲインの制御をすることを
    特徴とする光ディスク装置の立ち上げ制御方法。
  2. 【請求項2】 前記スピンドルモーター回転開始後設定
    した時間が経過しても、前記スピンドルモーターが回転
    しているにも係わらず設定した回転速度に達しない場
    合、前記スピンドルモーターの前記ゲインを増加させる
    制御をすることを特徴とする請求項1に記載の光ディス
    ク装置の立ち上げ制御方法。
  3. 【請求項3】 前記スピンドルモーター回転開始後設定
    した時間が経過して設定した回転速度に達し、あるいは
    超えていた場合、前記スピンドルモーターのゲインを減
    少させる制御をすることを特徴とする請求項1に記載の
    光ディスク装置の立ち上げ制御方法。
  4. 【請求項4】 記録媒体の挿入を検知する検知手段と、
    前記記録媒体を回転させるスピンドルモーターと、前記
    スピンドルモーターが回転していることを検出する回転
    検出手段と、前記スピンドルモーターが所定の回転速度
    に達したことを検出する速度検出手段と、前記スピンド
    ルモーターを回転させ始めた時からの所定の時間の経過
    を測定する時間測定手段とを備えた光ディスク装置にお
    いて、 前記スピンドルモーターが定常回転速度に達するまでに
    かかる時間以内に設定した設定時間以内に、前記スピン
    ドルモーターが前記定常回転速度以下の設定した回転速
    度に達したかどうかを前記速度検出手段の出力に基づ
    き、前記スピンドルモーターの回転力制御回路のゲイン
    を制御する制御手段を制御することを特徴とする光ディ
    スク装置。
  5. 【請求項5】 前記スピンドルモーターの回転開始後設
    定した前記設定時間が経過しても、前記スピンドルモー
    ターが回転しているにも係わらず設定した回転速度に達
    しない場合、前記スピンドルモーターの前記ゲインを前
    記制御手段により増加させる制御をすることを特徴とす
    る請求項4に記載の光ディスク装置。
  6. 【請求項6】 前記スピンドルモーターの回転開始後設
    定した前記設定時間が経過して設定した回転速度に達
    し、あるいは超えていた場合、前記スピンドルモーター
    の前記ゲインを前記制御手段により減少させる制御をす
    ることを特徴とする請求項4に記載の光ディスク装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6841954B2 (en) 2002-07-31 2005-01-11 Kabushiki Kaisha Toshiba Apparatus and method used in disk drive for driving spindle motor
JP2010198710A (ja) * 2009-02-27 2010-09-09 Panasonic Corp 光ディスク装置

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