JPH08249682A - 情報記録/再生装置におけるフォーカス制御方法 - Google Patents

情報記録/再生装置におけるフォーカス制御方法

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JPH08249682A
JPH08249682A JP7983095A JP7983095A JPH08249682A JP H08249682 A JPH08249682 A JP H08249682A JP 7983095 A JP7983095 A JP 7983095A JP 7983095 A JP7983095 A JP 7983095A JP H08249682 A JPH08249682 A JP H08249682A
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JP7983095A
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Yasuhiro Ueki
泰弘 植木
Takeshi Aizawa
武 相澤
Hideaki Yamagami
秀秋 山上
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光軸方向の垂直方向のスポットずれと光軸方
向のずれによるフォーカスエラー信号への影響が同じ方
向になった場合等にSカーブが大きく非対称になても、
安定してフォーカス制御を行える制御方法を提供する。 【構成】 本発明の一つの態様では測定されたフォーカ
スエラー信号のSカーブの特性及びそのときのフォーカ
スバランスの変更値から(S14、S17)、Sカーブ
の対称性が良いときはバランス量のみを調整し(S1
5、S16)、Sカーブの対称性が悪いときはバランス
量を調整するとともに、オフセット量をも調整する(S
21)。他の態様では、測定されたSカーブの特性か
ら、Sカーブの対称性が良いときはバランス量又はオフ
セット量を調整し、Sカーブの対称性が悪いときは情報
記録/再生装置の動作モードに応じてバランス量はオフ
セット量の調整方法を変更するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディスク状の記録媒体
に対して信号を記録/再生する光ディスク記録/再生装
置又は光ディスク再生装置の記録/再生ヘッドのサーボ
制御機構に対する適切な制御に関し、具体的にはCD
(コンパクトディスク)、DVD高密度(デジタルビデ
オディスク)MD(ミニディスク)やPC(相変化型)
ディスクなどに対してデータを記録、再生する情報記録
再生装置における光ビームのフォーカス制御方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の情報記録再生装置で
は、光ヘッドのトラッキング制御とフォーカス制御が行
われ、記録時及び再生時にデータを正確に書き込み、ま
た読み出すようにしている。かかる制御は所謂サーボ制
御回路により光ヘッドを制御することにより行われてい
る。すなわち記録時にはディスクに光ビームスポットを
与えるレーザの出力パワー(以下レーザパワーという)
をディスクにより指定されるワット数に合わせて複数段
階に調節し、また、再生時には反射率が異なる数種類
(プリマスタードとMO)のディスクに対してレーザパ
ワーを複数段階に可変にしておき、再生光を適正にする
ためにトラッキングエラー信号及びフォーカスエラー信
号のゲインを切り換え、この切換えを行う毎にこれらの
エラー信号のオフセットを調整する。また、この際に他
の装置との互換性を考慮してトラッキングエラー信号及
びフォーカスエラー信号のオフセットやバランスなどの
調整対象を正確に調整しなければならない。
【0003】かかる情報記録再生装置のサーボ制御回路
は次のように構成されている。光ヘッドあるいは光ヘッ
ドに含まれる光ピックアップにおけるで非点収差法によ
る4分割のA,B,C,Dの4つのセンサ(図5参照)
のそれぞれの出力信号をI/V変換し、増幅した出力か
ら基本的にA+C−B−Dで表わされるフォーカスエラ
ー信号を生成する。また、3ビーム法のE,Fの2つの
センサのそれぞれの出力信号をI/V変換し増幅した出
力から基本的にE−Fで表わされるトラッキングエラー
を生成する。これらのエラー信号とはA/D変換器に与
えられてデジタル信号とされ、サーボ制御回路でデジタ
ルサーボ処理が行われ、その出力がD/A変換器を介し
て出力されモータドライブ回路によりフォーカスコイル
とトラッキングコイルが駆動される。またフォーカスエ
ラー信号FEOはその演算過程で、複数のセンサ出力信
号間のバランス調整と信号レベルのオフセット調整が行
われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、フォーカスエ
ラーを生成する4分割のABCDセンサに対してレーザ
ビームの反射光のスポットが光軸に対して垂直方向(ジ
ッタ方向(ディスクの走行方向)とトラッキング方向の
合成方向)にずれると、フォーカスサーチ時にフォーカ
スエラー信号のレベル変化から得られるSカーブが基準
電圧に対して非対称になりフォーカスサーチでサーボ引
き込みが成功しないなどサーボ制御が不安定になるとい
う問題があった。
【0005】また、レーザビームの反射光のスポットが
検出センサに対して光軸方向にずれると、フォーカスエ
ラー信号から得られるSカーブは対称であるがこのSカ
ーブ上の再生信号の最良品質点が中心からシフトするた
め、自動調整手段にて起動時に前記A+CまたはB+D
のどちらかのゲインを変更することにより、又は、(A
+C)−(B+D)のフォーカスエラー信号にオフセッ
トを注入することによりSカーブをオフセットさせ、強
引に非対称にして再生信号の最良品質点を中心にしてい
る。
【0006】また、前記ABCDのセンサや増幅回路や
光学系にオフセット電圧が発生するので自動調整手段に
て起動時にこれを0にするようなオフセット調整回路が
ありこれを調整していた。しかし、これらを個々に起動
後に調整したのでは、例えば前記の垂直方向のスポット
ずれと光軸方向のずれによるフォーカスエラー信号への
影響が同じ方向になった場合Sカーブが大きく非対称に
なり、再生信号は最良の品質になるが、以降の動作にて
フォーカスのサーボ制御を正常なオン状態(ロック状
態)とすることができなかったり、サーチができなかっ
たり、サーボ制御が不安定になったりして問題となって
いた。加えて大切なデータをフォーカスサーチにてサー
ボ制御をオンできないために読み出せないことが問題だ
った。
【0007】本発明は上記従来の問題点に鑑み、Sカー
ブが大きく非対称になったとしてもフォーカスサーチや
フォーカスサーボ制御を安定して実行することのできる
光ディスク記録/再生装置におけるフォーカス制御方法
を提供することを目的とする。なお、「光ディスク記録
/再生装置」とは、光ディスク記録機能と光ディスク再
生機能の一方又は双方を有するディスク装置を意味する
ものとする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の一つの態様では
上記目的を達成するために、再生信号の最良点を求める
べくバランス量を調整した後のSカーブの対称性を演算
し、対称性が良いときはバランス量又はオフセット量の
みを調整し、対称性が悪いときはバランス量と前記オフ
セット量の双方を調整するようにしている。
【0009】また本発明の他の態様では上記目的を達成
するために、バランス量を調整した後のSカーブの対称
性を演算し、対称性が良いときはバランス量又はオフセ
ット量のいずれかを調整し、対称性が悪く、かつ判断さ
れた情報記録/再生装置の動作モードが少なくとも記録
又は再生モードであれば、その状態におけるバランス量
又はオフセット量を設定し、一方少なくともサーチモー
ドであれば、Sカーブの対称性を改善するようその状態
におけるバランス量又はオフセット量を変更して設定す
るようにしている。
【0010】すなわち本発明の一つの態様によれば、デ
ィスク状の光記録媒体に情報を記録し、及び/又はディ
スク状の光記録媒体に記録された情報を再生する光ディ
スク記録/再生装置であって、ディスクを回転駆動する
手段と、前記ディスクに対してレーザビームによりデー
タを記録/再生する光ヘッドと、前記レーザビームの前
記ディスクからの反射光を受光する複数に分割したセン
サと、前記センサの複数の出力信号の演算によりトラッ
キングエラー信号を生成して帰還し、前記光ヘッドを前
記ディスクのトラックに対して位置決めする手段と、前
記センサの複数の出力信号の演算によりフォーカスエラ
ー信号を生成して帰還し、前記光ヘッドをフォーカス方
向に位置決めする手段と、前記光ヘッドとの信号授受に
より情報の記録再生を行うとともに記録再生信号を変調
復調する変調復調手段と、前記フォーカスエラー信号に
対して、前記センサの演算前の複数の出力信号間のバラ
ンスをバランス量に応じて設定するバランス設定手段
と、前記フォーカスエラー信号にオフセット量に応じて
オフセット電圧を印加するオフセット設定手段と、前記
フォーカス位置決め手段に応答し、前記フォーカスエラ
ー信号の特性を測定して前記バランス量及びオフセット
量を調整する調整手段とを有する情報記録/再生装置に
おけるフォーカス制御方法において、前記フォーカス方
向に位置決めする手段をオープンループとして前記光ヘ
ッドを前記フォーカス方向に移動せしめ前記フォーカス
エラー信号のSカーブの特性を測定するステップと、前
記フォーカス方向に位置決めする手段をクローズドルー
プとして前記バランス量又はオフセット量を調整しつ
つ、前記光ヘッドをフォーカス方向に移動して前記再生
信号の最良状態を検出するステップと、前記測定された
Sカーブの特性と前記再生信号の最良状態が検出された
ときの前記バランス量又はオフセット量とから前記バラ
ンス量又はオフセット量を調整した後のSカーブの対称
性を演算するステップと、前記バランス量又はオフセッ
ト量を調整した後のSカーブの対称性が良いときは前記
バランス量又は前記オフセット量のみを調整するステッ
プと、前記バランス量を調整した後のSカーブの対称性
が悪いときは前記バランス量と前記オフセット量の双方
を調整するステップとを、有することを特徴とする情報
記録/再生装置におけるフォーカス制御方法が提供され
る。
【0011】本発明の他の態様ではまた、ディスク状の
光記録媒体に情報を記録し、及び/又はディスク状の光
記録媒体に記録された情報を再生する光ディスク記録/
再生装置であって、ディスクを回転駆動する手段と、前
記ディスクに対してレーザビームによりデータを記録/
再生する光ヘッドと、前記レーザビームの前記ディスク
からの反射光を受光する複数に分割したセンサと、前記
センサの複数の出力信号の演算によりトラッキングエラ
ー信号を生成して帰還し、前記光ヘッドを前記ディスク
のトラックに対して位置決めする手段と、前記センサの
複数の出力信号の演算によりフォーカスエラー信号を生
成して帰還し、前記光ヘッドをフォーカス方向に位置決
めする手段と、前記光ヘッドとの信号授受により情報の
記録再生を行うとともに記録再生信号を変調復調する変
調復調手段と、前記フォーカスエラー信号に対して、前
記センサの演算前の複数の出力信号間のバランスをバラ
ンス量に応じて設定するバランス設定手段及び/又は前
記フォーカスエラー信号にオフセット量に応じてオフセ
ット電圧を印加するオフセット設定手段と、前記フォー
カス位置決め手段に応答し、前記フォーカスエラー信号
の特性を測定して前記バランス量及び/又は前記オフセ
ット量を調整する調整手段とを有する情報記録/再生装
置におけるフォーカス制御方法において、前記フォーカ
ス方向に位置決めする手段をオープンループとして前記
光ヘッドを前記フォーカス方向に移動せしめ前記フォー
カスエラー信号のSカーブの特性を測定するステップ
と、前記フォーカス方向に位置決めする手段をクローズ
ドループとして前記バランス量又はオフセット量を調整
しつつ、前記光ヘッドをフォーカス方向に移動して前記
再生信号の最良状態を検出するステップと、前記測定さ
れたSカーブの特性と前記再生信号の最良状態が検出さ
れたときの前記バランス量又はオフセット量とから前記
バランス量又はオフセット量を調整した後のSカーブの
対称性を演算するステップと、前記バランス量又はオフ
セット量を調整した後のSカーブの対称性が良いときは
前記バランス量又は前記オフセット量のいずれかにて調
整するステップと、前記バランス量又はオフセット量を
調整した後のSカーブの対称性が悪いときは、その状態
におけるバランス量又はオフセット量を記憶するととも
に、その状態におけるバランス量又はオフセット量より
少ない値にて調整を行うステップと、前記情報記録/再
生装置の動作モードを判断するステップと、前記動作モ
ードが少なくとも記録又は再生モードであれば、前記記
憶されたバランス量又はオフセット量にて調整し、一方
少なくともサーチモードであれば、所定の固定値又は前
記少ない値にて調整を行うステップとを、有することを
特徴とする情報記録/再生装置におけるフォーカス制御
方法が提供される。
【0012】
【作用】本発明のフォーカス制御方法により、垂直方向
のスポットずれと光軸方向のずれが同じ方向になった場
合などにSカーブが大きく非対称になったときでも、以
降の動作にてフォーカス制御のためのサーボ制御を的確
にオンとすることができ、またフォーカスサーチ、フォ
ーカスサーボ制御を安定して行うことができる。フォー
カスサーチと、フォーカスサーボが安定して実行できる
ので不安定なフォーカスサーボ制御のために以降重要な
データが読み出せないなど大きな問題がなくなり、プレ
ーヤビリティが大きくなり商品価値が増す。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図2は本発明のフォーカス制御方法を実現
する光ディスク記録/再生装置の一例としてのMD記録
再生装置を示すブロック図である。図3は図2中のプリ
アンプの要部を示す回路図である。また、図1は図2中
のマイクロコンピュータ(マイコン)11の動作中フォ
ーカス制御に関連する部分の処理手順の一例(第1実施
例)を示すフローチャートである。
【0014】図2において、MD(ミニディスク)とし
て知られている光磁気ディスク(ディスク又は光ディス
クともいう)1には内周から外周に向かって渦巻き状に
形成されたトラックがあり、光ピックアップ2はこのト
ラックに対してレーザビームスポットを与えることによ
り、所定のフォーマットの書誌情報、音声情報、映像情
報が光学的に記録及び再生される。このディスク1は光
ピックアップ2により読み出されて再生された信号に基
づいてブロック10のサーボ回路でサーボ制御を行い、
スピンドルモータ3及びモータドライバ/トラッキング
・フォーカス制御回路4によりCLV(線速度一定)で
回転される。光ピックアップ2は重畳器5を有し、ま
た、磁界変調ヘッド7と一体で動作する。光ピックアッ
プ2と磁界変調ヘッド7で光ヘッドを構成している。光
ヘッドはトラバースモータ6にてディスク1の半径方向
に移動可能である。
【0015】光ピックアップ2はまた、レーザビームを
ディスク1に出射するレーザダイオードLDを有し、そ
の反射光に基づいてディスク1に記録された光学的情報
を再生するための信号RF1、RF2を出力したり、非
点収差法の4分割のフォーカスエラー信号検出用信号A
〜Dと3ビーム法の2つのトラッキングエラー信号検出
用信号E、Fを出力する。これらの信号RF1、RF
2、A〜Fはヘッドアンプ8により増幅され、検出・調
整手段として動作するプリアンプ9に出力される。ま
た、プリアンプ9からヘッドアンプ8に対しては、光ピ
ックアップ2内のレーザダイオードLDを駆動するため
の信号が印加される。
【0016】図5は光ピックアップ2のセンサ部分AB
CDEFIJをそれぞれ四角形で、またそれらに光スポ
ットが入射している様子を円形で示している。矢印Yで
示す方向はトラックの長手方向であり、矢印Xで示す方
向はトラックの長手方向に垂直なディスクの半径方向で
ある。センサ部分ABCDEFのそれぞれからは上記信
号A〜Fが出力され、センサ部分IJからは光学的情報
を再生した上記信号RF1、RF2が出力される。図6
は4分割センサABCD上の反射光光スポットの位置ず
れを示す模式図である。図中、左右の平行な帯状部分は
トラックとトラックの間の部分を示しており、中間の白
い部分がトラックである。後述する図7は、4分割セン
サの出力信号を処理して得られる信号FEのフォーカス
サーチ時の時間変化を示す波形図である。
【0017】プリアンプ9はメモリコントローラ/EF
M変復調/エラー訂正/ADIP(アドレスインプリグ
ルーブ)/サーボ回路ブロック10に対して、再生した
EFM信号と、ADIP信号と、フォーカスエラー信号
FEOとトラッキングエラー信号TEOなどを出力す
る。なお、このブロック10のサーボ回路は例えばDS
P(デジタルシグナルプロセッサ)で構成されている。
4MBのDRAM13は、記録、再生時のデータの圧
縮、伸長の際に、一時的にデータを保存するものであ
り、マイコン11の指示を受けたブロック10のメモリ
コントローラにより書き込み、読み出しが制御される。
【0018】メモリコントローラ/EFM変復調/エラ
ー訂正/ADIP/サーボ回路ブロック10は、記録時
には記録データを符号化してEFM信号に変調し、ドラ
イバ7aを介して磁界変調ヘッド7に出力する。ブロッ
ク10のサーボ回路はまた、再生時にはプリアンプ9か
らのEFM信号を復調してエラー訂正復号化するととも
に、フォーカスエラー信号FEOとトラッキングエラー
信号TEOに基づいて光ピックアップ2がディスク1の
トラックに対してトラッキング及びフォーカシングする
ようにモータドライバ/トラッキング・フォーカス制御
回路4を介して制御する。モータドライバ/トラッキン
グ・フォーカス制御回路4はプリアンプ9及びブロック
10とともにトラッキング及びフォーカス制御における
2つの位置決め手段としてのサーボ制御手段を構成して
いる。また、マイコン11の電源が入った時点又は、デ
ィスクが挿入された時点の起動時には光ピックアップ2
を後述するようにトラッキングエラー信号TEOのオフ
セットとバランスなどを調整し、ディスク1の最内周付
近(TOC:Table Of Contents及びUTOC:User Ta
ble Of Contents)に移動させて必要なID情報を読み
出す。D/A変換器・A/D変換器ブロック14はアナ
ログ記録信号をA/D変換してブロック10に与え、ブ
ロック10からの再生信号をD/A変換してアナログ信
号として外部へ出力するものである。
【0019】マイコン11はプリアンプ9からの各種信
号A〜F、FEO、TEOなどを取り込むA/D変換器
11aと、光ピックアップ2内のレーザダイオードLD
を例えば12ビットのPWM信号に応じた信号で駆動し
てレーザダイオードLDの出力パワーを制御などするた
めのPWM部11bと、ワークエリアなど用のRAM1
1cと、プログラムなど用のROM11dと後述するよ
うな制御を行うCPU11eなどを有し、これらの回路
11a〜11eはバス11fを介して接続されている。
また、RAM11cはCPU11eが後述する調整を行
うためにフォーカスエラー信号のバランス又はオフセッ
ト調整値などを記憶するためのエリアを有する。PWM
部11bからのPWM信号はローパスフィルタ(LP
F)12によりDC電圧に変換されて図2に示すレーザ
パワー制御回路(LPC)22に印加され、次いでヘッ
ドアンプ8を介して光ピックアップ2内のレーザダイオ
ードLDが駆動される。また、マイコン11には、入力
手段16と表示手段18がそれぞれ接続され、ユーザか
らの指示を受け、かつ記録、再生の状態や、制御状態な
どを表示する。
【0020】本発明の適用される光ディスク記録/再生
装置では、ブロック4、10及びプリアンプ9で構成さ
れるサーボ制御手段によりトラッキングサーボ制御とフ
ォーカスサーボ制御が行われるが、図1に示したフロー
のように、電源投入時、ディスクの交換後、大きな衝撃
を受けてフォーカサーボ制御がオン状態からオフ状態と
なったときなどにはフォーカスサーチが行われる。その
説明の前にサーボ制御の内容について説明する。まず図
3を参照してプリアンプ9の構成を詳細に説明する。光
ピックアップ2からヘッドアンプ8を介して入力される
RF信号RF1、RF2は、情報再生信号出力回路21
を介してEFM信号、ADIP信号などとしてメモリコ
ントローラ/EFM変復調/エラー訂正/ADIP回路
10に出力される。また、フォーカスバランスを調整す
るためにEFM信号のエンベロープ信号EFMENVが
EFMENV検出回路21aにより検出され、マイコン
11内のA/D変換器11aに出力される。
【0021】また、図5のフォーカスエラー信号検出用
の4分割センサABCDの出力信号A〜Dがフォーカス
バランス用差動増幅器23Fに印加されて信号FE=A
+C−B−Dが演算される。この差動増幅器23Fの+
端子にはフォーカスバランス用可変抵抗手段24F1、
24F2により決定されるフォーカスバランス電圧が印
加される。したがって、この差動増幅器23Fは{α
(A+C)−B−D}(αはフォーカスバランス調整量
に対応する係数)のフォーカスエラー信号FEを出力す
る。また、フォーカスオフセット差動増幅器27Fにオ
フセット電圧を印加することにより、(A+D)−(B
+D)+βなるエラー信号上の位置決め位置を変更する
フォーカスエラー信号FEを出力する。また、信号A〜
Dが加算器20に与えられて、和信号ASOが作られ
て、ブロック10のサーボ回路に送られる。
【0022】ここで、フォーカスバランス用可変抵抗手
段24F1、24F2と、後述するフォーカスゲイン用
可変抵抗手段26Fとフォーカスオフセット用可変抵抗
手段28Fと、トラッキングバランス用可変抵抗手段2
4T1、24T2と、トラッキングゲイン用可変抵抗手
段26Tとトラッキングオフセット用可変抵抗手段28
Tはともに、複数段の抵抗ラダー及びアナログスイッチ
で構成されている。また、フォーカスバランス用可変抵
抗手段24F1と24F2の2つの可変抵抗値、トラッ
キングバランス用可変抵抗手段24T1と24T2の2
つの可変抵抗値は連動して制御される。
【0023】これらの可変抵抗手段24F、26F、2
8F、24T、26T、28Tの各アナログスイッチ群
は、図1に示すマイコン11のレジスタ(RAM11
c)に設定されたデータに応じたフォーカスバランス信
号FBAL、フォーカスゲイン信号FG、フォーカスオ
フセット信号FOFS、トラッキングバランス信号TB
AL、トラッキングゲイン信号TG、トラッキングオフ
セット信号TOFSをマイコンデータI/F36から与
えることにより、選択的にオン又はオフする。したがっ
て、抵抗値がステップ状に変化し、フォーカス(F)信
号のバランス(BAL)、ゲイン(G)及びオフセット
(OFS)、トラッキング(T)信号のバランス(BA
L)、ゲイン(G)及びオフセット(OFS)を調整す
ることができる。
【0024】差動増幅器23Fの出力電圧FEはフォー
カスゲイン用の増幅器25Fと可変抵抗手段26Fによ
りフォーカスゲイン信号FGに基づいて増幅され、次い
で、フォーカスオフセット用の差動増幅器27Fと可変
抵抗手段28Fによりフォーカスオフセット信号FOF
Sに基づいてフォーカスオフセットが調整される。この
信号はフォーカスエラー信号FEOとしてサーボ回路1
0とマイコン11内のA/D変換器11aに出力され
る。
【0025】また、光ピックアップ2からのトラッキン
グエラー信号検出用の2分割センサE、Fの出力信号
E、Fの極性は、マイコン11からの極性選択信号TE
SELに基づいて極性切換え回路29により切り換え可
能である。極性切換え回路29の出力信号E、Fは、ト
ラッキングバランス用差動増幅器23Tに印加されてこ
の差動増幅器23Tと可変抵抗手段24T1、24T2
によりトラッキングバランス信号TBALに基づいて信
号TESELがストレートの場合にはトラッキングエラ
ー信号(βF−E)(βはトラッキングバランス調整
量)が、信号TESELがクロスの場合にはトラッキン
グエラー信号(βE−F)が生成される。
【0026】この出力電圧はトラッキングゲイン用の増
幅器25Tと可変抵抗手段26Tによりトラッキングゲ
イン信号TGに基づいて増幅され、次いで、トラッキン
グオフセット用の差動増幅器27Tと可変抵抗手段28
Tによりトラッキングオフセット信号TOFSに基づい
てオフセットが調整される。この信号はトラッキングエ
ラー信号TEOとしてサーボ回路10とマイコン11内
のA/D変換器11aに出力される。また、トラッキン
グエラー信号TEOのバランスとオフセットを調整する
ために、トラッキングエラー信号TEOの上側の電圧H
と下側の電圧Lがピーク測定手段として動作するピーク
ホールド回路30によりホールドされる。ピークホール
ド回路30はマイコン11からのリセット信号によりリ
セット可能である。
【0027】かかるサーボ制御系を用いた制御を行った
場合の具体例について説明する。光ピックアップ2に得
られる反射光のスポットがセンター位置からXYの合成
方向のA方向にずれた場合、次のようになる。図6に示
した例のように実線で示したスポット位置のとき、すな
わち正常時では、フォーカスサーチ時に光ピックアップ
2がディスク1に対して徐々に近づくとき図4中の4−
1のように信号FEが変化する。しかし、図6に点線で
示すように反射光のスポットがA方向にずれた場合、4
−2のように、4分割センサの出力電圧AとD、BとC
のバランンスがずれA+C−(B+D)で、A+C側が
大きくなる。
【0028】また、センサIJで検出するRF信号の最
良点は、RF信号の振幅の最大点又はジッタ最小点にな
るようにするためには、4−2のように最大点からずれ
た場合、FBALでここではRF信号のEFM信号の振
幅を得るEFMENV検出回路21aにて、振幅を測定
しながら、最良点がSカーブの基準電圧Refとの交点
になるようにB+D側のゲイン(例えば4ビットで16
段階に可変)を上げて調整する。これにより4−3のよ
うに4−1の波形に近くなる。また、初期状態が4−4
の例では、RF信号の振幅の最大点がB+D側にあるか
らB+D側のゲインを上げて調整することにより調整後
は4−5のようになってしまう。この状態では、Sカー
ブがB+D側(下側)にほとんど延びていないのでサー
ボ制御をオンとして定常状態では外乱が少ない状態での
記録再生は可能としてもフォーカスサーチ動作では、S
カーブの下側の引き込み範囲が少なく傾きも小さいため
ほとんどサーボ制御を正常なオン状態とすることができ
ない(閉ループとしても、ロック状態とならないか、す
ぐに逸脱する)。
【0029】本発明の光ディスク記録/再生装置におけ
るフォーカス制御方法の第1実施例では、上記問題を解
決するために図1に示す制御を行っている。この制御は
主としてマイコン11内のCPU11eにより行われ
る。ステップS1で前述のフォーカスエラー信号FEO
その他の信号により示されるデータ及び記録/再生装置
のステータス(動作モード)を取り込む。ディスク挿入
などの検出によりフォーカスサーチが必要か否かをステ
ップS2で判断し、必要な場合はステップS3でフォー
カスとトラッキングのオフセット調整を行う。すなわち
フォーカスエラー信号FEO及びトラッキングエラー信
号TEOとそれぞれの基準電圧を比較してその差がそれ
ぞれ0となるようなフォーカスオフセット信号FOFS
とトラッキングオフセット信号TOFSを作りフィード
バック制御が行われる。
【0030】次にステップS5では図7に示すように光
ピックアップ2の図示省略のフォーカスコイルに徐々に
電流を印加し、光ピックアップ2を上昇させ、ディスク
に接近する方向に移動せしめる。光、ピックアップ2が
上昇する間、フォーカスエラー信号FEOの電圧値が測
定され、図4に示すSカーブが測定される。ここで図4
の例えば4ー1に示すSカーブにおいて、基準電圧Re
fより上方を+、下方を−とすると、+側のピーク値を
A+Cとして、−側のピーク値をB+Dとして取り込
み、記憶する。次にステップS5フォーカスサーボ制御
をオンとする(フィードバックループを閉ループとす
る)。
【0031】フォーカスサーボ制御をオンとするタイミ
ングの選定について図7とともに説明する。ステップS
4でフォーカスコイルの電流がその最大値まで増加し
て、光ピックアップ2がディスク1に最も接近(上昇)
した後、ステップS5でフォーカスコイルに印加する電
流を減少させ、光ピックアップ2をディスク2から遠ざ
ける方向に移動(下降)する。フォーカスエラー信号F
EOの値が所定の予測値FEa(例えばピーク値の70
%程度の値)を一旦超え、その後基準電圧ref1(図
4のRefと同じ)まで下がったか否かを判断する。図
7では予測値FEaを超えた瞬間のフォーカスエラー信
号FEOの値がFE3として示されている。また光ピッ
クアップ2の上昇中のSカーブの負と正のピークがFE
1,FE2として示しているされている。電流の減少と
この判断は上記結果が出るまで繰り返し実行される。フ
ォーカスエラー信号FEOの値が所定の予測値FEaを
一旦超え、その後基準電圧ref1まで下がると、フォ
ーカスサーボ制御をオンとし、通常のフォーカスサーボ
制御に入る。
【0032】図7中、波形が点線で示されている部分
は、サーボ制御をオンとしなかった場合に予想される波
形変化を示していて、サーボ制御をオンとした場合には
実線で示すような波形となる。なお、動作を確実にする
ために、プリアンプ9から与えられる和信号ASOが所
定の閾値ASaを超えたことを確認して、ディスク1が
存在することを認識してから上記サーボ制御をオンとす
るための判断を行うこともできる。ref2とASiは
和信号ASOの基準電圧とピークを示している。このよ
うに、サーボ制御をオンとする条件としてはプリアンプ
9から与えられる和信号ASOが所定の閾値を超え、か
つフォーカスバランス用差動増幅器23Fの出力信号で
あるフォーカスエラー信号FEO(図4中の4ー1を参
照)が基準電圧に対して+方向に上昇し、所定閾値を超
え、その後再びこの所定閾値を下回ったときとすること
ができる。なお、フォーカスサーボ制御をオンとするタ
イミングは、上記のようにフォーカスエラー信号FEO
の値が予測値FEaを一旦超え、その後基準電圧ref
1まで下がったときとせず、フォーカスエラー信号FE
Oの値が予測値FEaを一旦超え、その後所定時間を経
過したときや、他の所定電圧となったときとすることも
できる。上記例では、光ピックアップ2をディスク1に
近づけた後、遠ざけているが、これは逆でもよい。
【0033】次にステップS6にてスピンドルモータ3
を起動し、次のステップS7でトラッキングサーボ制御
をオンにする。続いてステップS8でスピンドルモータ
3のサーボ制御をオンにする。その後、ステップS9で
光ピックアップ2をフォーカスバランス調整用の所定位
置(例えば、TOC情報の記録されている領域の中央位
置など)に移動させ、続くステップS10でフォーカス
バランス調整を開始する。再生信号から得られるEFM
エンベロープ信号をA/D変換しつつ、これに対応して
ステップS11でSカーブ上の中心点より図4の波形図
でディスクに対する近遠方向に移動させるように光ピッ
クアップ2に加振する。この加振はフォーカスサーボの
ループ内に200Hz程度の疑似サイン波を加算し、こ
の周波数で光ピックアップ2を振動させることにより行
うことができる。
【0034】ステップS12ではEFMエンベロープ信
号の振幅の最大点があるSカーブ上の位置を検出する。
最大点が見つかるまで、ステップS10、S11、S1
2が繰り返し実行される。この間、ステップS10では
EFMエンベロープ信号の振幅の最大点があるSカーブ
上の位置が基準電圧Refに一致するようにフォーカス
バランス信号FBALを調整する。この調整は4ビット
信号で16段階のゲイン切換えとすることができ、ゲイ
ンの増減によりバランス量を変えることができる。な
お、B+Dの絶対値が大きくなる方向を−とする。
【0035】次のステップS13で上記ステップS12
でEFMエンベロープ信号の最大点が求められたとき
の、バランス量調整方向と、先のステップ2で測定した
A+C、B+D側のピーク値とを用いて、A+C>B+
Dか否かを判断するか。YESであれば、次のステップ
S14でフォーカスバランス信号FBALの変更値が+
(B+Dが小さくなる方向の調整)であるか否かを判断
する。YESであれば、ステップS15で次の判断を行
う。図1のフローチャートには明示してないが、ステッ
プS12でEFMエンベロープ信号の振幅最大点(再生
信号の最良点)が見つかったときには、そのときのバラ
ンス量を記憶し、ステップ4で記憶していたフォーカス
バランス調整前のSカーブにおける両ピーク値A+C及
びB+Dにこの調整後のフォーカスバランス量を加味し
て、フォーカスバランス調整後の両ピーク値A+CとB
+Dの絶対値の比をB+D/A+C=Kとして演算す
る。ステップS15ではこの比Kが所定値K1より大き
いか否かを判断する。この所定値K1並びに後述する他
の所定値K2乃至K4はSカーブの基準電圧Refに対
する対称性を良非を判断するためのものである。例え
ば、K1=0.5、K2=2、K3=0.2、K4=5
とする。なお、K=1のときが対称性が最も良く、K1
より大きくなる程、又は小さくなる程対称性が悪化す
る。本実施例ではKが0.5より大きく2より小さいと
きを対称性が良いものとしている。
【0036】ステップS15でYESであれば、Sカー
ブの対称性が良いので、ステップS16で先のステップ
S12で記憶したフォーカスバランス量を設定する(F
BAL値としてマイコンデータI/F 36から出力す
る)。一方、KがK1より大きくないときは、Sカーブ
の対称性が悪いので、更にステップS19で比Kが上記
所定値K1より小さい所定値K3より大きいか否かを判
断する。YESであればステップS20でステップS1
6と同様のフォーカスバランス量の設定を行うととも
に、フォーカスオフセット設定も行う。すなわち、例え
ば比Kが0.3であれば、0.3から0.5に相当する
分をオフセット量を変更し、1に対して残りの0.5に
相当する分はバランス量を変更する。このとき、実質的
にサーボ制御系のループゲインが低下するので、相当分
ゲインを上げる。なお、ステップS19で比KがK3よ
り大きくないときは、Sカーブの対称性が極めて悪く、
正常なフォーカスサーボ制御が不可能であるので、装置
の修理を使用者に促すための表示や警告をステップS2
1で表示手段18にて表示する。警告の内容は設定値又
は装置によって「記録は危険です。」、「再生のみに使
用して下さい。」、「装置を修理して下さい。」、
「ショックに大変弱い状態になっています。」などを表
示することができる。
【0037】ステップS14に戻り判断結果がNOのと
きは、すなわち、フォーカスバランス信号FBALの変
更値が−(B+Dが大きくなる方向の調整)であるとき
は、ステップS17で判断する。YESであれば、ステ
ップS18を介して又は後続のステップS19をも介し
てステップS16、ステップS21、ステップS22の
いずれが上記と同様に実行される。すなわちフォーカス
バランス変更値が−のときは、B+Dが大きくなるので
比Kが1を超えてしまい、Sカーブの対称性が対称の状
態を通り超えて逆方向に非対称になる場合があるので、
かかる場合のSカーブの対称性をステップS15、S1
6と同様に2段階で判断するものである。
【0038】具体的にはステップS17でYESであれ
ば、Sカーブの対称性が良いので、ステップS16で更
にフォーカスバランス調整を行う。一方、KがK2より
小さくないときは、Sカーブの対称性が悪いので、更に
ステップS18で比Kが上記所定値K2より大きい所定
値K4より小さいか否かを判断する。YESであればス
テップS20でステップS16と同様のフォーカスバラ
ンス調整を行うとともに、フォーカスオフセット調整も
行う。すなわち、例えば比Kが4であれば、1に対して
2に相当する分はバランス量を変更し、残りの2から4
に相当する分はオフセット量にて調整する。このとき、
実質的にサーボ制御系のループゲインが低下するので、
相当分ゲインを上げる。
【0039】ステップS18でKがK4より小さくない
ときは、Sカーブの対称性が極めて悪く、正常なフォー
カスサーボ制御が不可能であるので、ステップS21で
表示手段18にて所定の表示をする。ステップS13に
戻り、その判断結果がNOであれば、すなわちA+C<
B+Dであれば、ステップS22に行き、フォーカスバ
ランス変更値の+/−によって、ステップS14以下と
同様の処理を行う。上記第1実施例では、ステップ16
ではフォーカスバランスのみ調整し、ステップ20では
フォーカスバランスとフォーカスオフセットの双方を調
整しているが、バランスとオフセットの調整を入れ替え
てもよい。
【0040】次に本発明の第2実施例について図8のフ
ローチャートとともに説明する。図8のフローチャート
中、同一ステップ番号のものは図1のフローチャートと
同一であるので、異なる点を中心に説明する。比Kの内
容と各所定値K1乃至K4の値も第1実施例と同様とす
る。図8では図1のステップS2に代えて、起動時の調
整が必要か否かを判断するステップS29が設けられ、
さらにステップS29の判断がNOになったときに分岐
して実行されるモード判定のステップS26が設けられ
ている。また、ステップS20に代えて、ステップS1
8又はステップS19で判断結果がYESのとき、すな
わちSカーブの対称性が悪いとき(極めて悪い場合を除
く)、K1相当のフォーカスバランス量の設定を行い、
本来必要な調整量を記憶するステップS24が設けられ
ている。
【0041】ステップS26は、情報記録/再生装置の
動作モードを判断するもので、この例では、情報記録/
再生装置が記録又は再生モードかあるいはサーチモード
などかを判断している。ステップS16とステップS2
4の後にはフラグFを1又は2に設定するステップS2
3、S25がそれぞれ設けられている。このフラグFは
その値が1以上のとき、フォーカスバランスの自動調整
が行われたことを示すものであり、ステップ29で起動
時の調整の必要性の有無を判断するとき、このフラグF
が2であればステップS3以下の一連のステップーを再
度実行せずに、ステップS26以下の処理を行う。記録
又は再生モードのときは、記録信号又は再生信号の最良
点が得られる位置にフォーカスすべく、ステップS28
にてフォーカスバランス量を設定する。またサーチモー
ドであれば、K1相当のフォーカスバランス量の設定を
行う。
【0042】すなわち、例えば、ステップS19で比K
が、0.3であると、K1=0.5に相当する分のフォ
ーカスバランス調整を行うための設定を行い、メモリに
は本来必要なK=0.3に相当する分の調整量を記憶す
る。ステップS23又はS25の後は、図示していない
がリターンして、再びステップS1に戻り、ステップS
29、S26を介してステップS27又はS28のいず
れかが実行される。これにより、記録又は再生の信号レ
ベルを最良に設定して、信号品質を向上させることがで
きる。すなわち、比Kが、0.3のときは、0.3に相
当する調整を行って再生信号の最良点へ移行させて信号
レベルを高めるようにしている。フォーカスサーチや外
乱への対応などサーボ制御を安定にするために、Sカー
ブをできる限り対称な状態としおくことが望まれるから
である。
【0043】サーチモードなどのときに上記記録・再生
時と同じように大幅に調整するとSカーブの対称性が劣
化し、サーボ制御の安定性に欠けることがあるので、サ
ーボ制御の安定を確保するために、所定値K1=0.5
に相当するフォーカスバランス調整が行われる。すなわ
ち、本来必要なKの値より小さい値であるK1に相当す
る値、すなわち0.5だけ調整するようにしている。ス
テップS19でYESとなった場合も同様である。上記
第2実施例は、ステップS14以下でフォーカスバラン
スの調整を行う場合を例に挙げて説明したが、フォーカ
スバランスの調整に代えて、フォーカスオフセット量の
調整を同様に行うこともできる。この場合も、比Kの値
に応じて図8に示したように各場合毎のフォーカスオフ
セット量の調整を行う。なお図1ではステップS16、
S20の後に、図8ではステップS23、S25の後に
TOC情報を読み込むなどの手順を経て、リターンし、
ステップS1へ戻る。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば例え
ば光軸の垂直方向のスポットずれと光軸方向のずれによ
るフォーカスエラー信号への影響が同じ方向になり、そ
の結果Sカーブが大きく非対称になったとしてもフォー
カスサーチやフォーカスサーボ制御を安定して実行する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ディスク記録/再生装置におけるフ
ォーカス制御方法の第1実施例を示すフローチャートで
ある。
【図2】本発明のフォーカス制御方法を実現する光ディ
スク記録/再生装置の一例としてのMD記録/再生装置
を示すブロック図である。
【図3】図2中のプリアンプを示すブロック図である。
【図4】フォーカスサーチにおけるフォーカスエラー信
号のSカーブの様々な態様を他の信号とともに示す波形
図である。
【図5】図1の光ディスク記録/再生装置に用いられて
いる光センサの配置と光スポットの関係を示す平面図で
ある。
【図6】図5中の光センサ中、4分割センサ部分におけ
る光スポットのずれの状態例を示す平面図である。
【図7】本発明の光ディスク記録/再生装置におけるフ
ォーカスサーチの手法を説明する波形図である。
【図8】本発明の光ディスク記録/再生装置におけるフ
ォーカス制御方法の第2実施例を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1 光ディスク 2 光ピックアップ(磁界変調ヘッドと共に光ヘッドを
構成する) 3 スピンドルモータ(ディスクを回転駆動する手段) 4 モータドライバ/トラッキング・フォーカス制御回
路(プリアンプ9及びブロック10と共に2つの位置決
め手段をを構成する) 7 磁界変調ヘッド 7a ドライバ 8 ヘッドアンプ 9 プリアンプ 10 メモリコントローラ/EFM変復調/エラー訂正
/ADIP(アドレスインプリグルーブ)/サーボ回路
ブロック(変調復調手段) 11 マイコン(調整手段) 13 DRAM 14 D/A変換器・A/D変換器ブロック 16 入力手段 18 表示手段 21 情報再生信号出力回路 21a EFMENV検出回路 22 レーザパワー制御回路 29 極性切換え回路 30 ピークホールド回路 36 マイコンデータI/F

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク状の光記録媒体に情報を記録
    し、及び/又はディスク状の光記録媒体に記録された情
    報を再生する光ディスク記録/再生装置であって、ディ
    スクを回転駆動する手段と、前記ディスクに対してレー
    ザビームによりデータを記録/再生する光ヘッドと、前
    記レーザビームの前記ディスクからの反射光を受光する
    複数に分割したセンサと、前記センサの複数の出力信号
    の演算によりトラッキングエラー信号を生成して帰還
    し、前記光ヘッドを前記ディスクのトラックに対して位
    置決めする手段と、前記センサの複数の出力信号の演算
    によりフォーカスエラー信号を生成して帰還し、前記光
    ヘッドをフォーカス方向に位置決めする手段と、前記光
    ヘッドとの信号授受により情報の記録再生を行うととも
    に記録再生信号を変調復調する変調復調手段と、前記フ
    ォーカスエラー信号に対して、前記センサの演算前の複
    数の出力信号間のバランスをバランス量に応じて設定す
    るバランス設定手段と、前記フォーカスエラー信号にオ
    フセット量に応じてオフセット電圧を印加するオフセッ
    ト設定手段と、前記フォーカス位置決め手段に応答し、
    前記フォーカスエラー信号の特性を測定して前記バラン
    ス量及びオフセット量を調整する調整手段とを有する情
    報記録/再生装置におけるフォーカス制御方法におい
    て、 前記フォーカス方向に位置決めする手段をオープンルー
    プとして前記光ヘッドを前記フォーカス方向に移動せし
    め前記フォーカスエラー信号のSカーブの特性を測定す
    るステップと、 前記フォーカス方向に位置決めする手段をクローズドル
    ープとして前記バランス量又はオフセット量を調整しつ
    つ、前記光ヘッドをフォーカス方向に移動して前記再生
    信号の最良状態を検出するステップと、 前記測定されたSカーブの特性と前記再生信号の最良状
    態が検出されたときの前記バランス量又はオフセット量
    とから前記バランス量又はオフセット量を調整した後の
    Sカーブの対称性を演算するステップと、 前記バランス量又はオフセット量を調整した後のSカー
    ブの対称性が良いときは前記バランス量又は前記オフセ
    ット量のみを調整するステップと、 前記バランス量を調整した後のSカーブの対称性が悪い
    ときは前記バランス量と前記オフセット量の双方を調整
    するステップとを、 有することを特徴とする情報記録/再生装置におけるフ
    ォーカス制御方法。
  2. 【請求項2】 ディスク状の光記録媒体に情報を記録
    し、及び/又はディスク状の光記録媒体に記録された情
    報を再生する光ディスク記録/再生装置であって、ディ
    スクを回転駆動する手段と、前記ディスクに対してレー
    ザビームによりデータを記録/再生する光ヘッドと、前
    記レーザビームの前記ディスクからの反射光を受光する
    複数に分割したセンサと、前記センサの複数の出力信号
    の演算によりトラッキングエラー信号を生成して帰還
    し、前記光ヘッドを前記ディスクのトラックに対して位
    置決めする手段と、前記センサの複数の出力信号の演算
    によりフォーカスエラー信号を生成して帰還し、前記光
    ヘッドをフォーカス方向に位置決めする手段と、前記光
    ヘッドとの信号授受により情報の記録再生を行うととも
    に記録再生信号を変調復調する変調復調手段と、前記フ
    ォーカスエラー信号に対して、前記センサの演算前の複
    数の出力信号間のバランスをバランス量に応じて設定す
    るバランス設定手段及び/又は前記フォーカスエラー信
    号にオフセット量に応じてオフセット電圧を印加するオ
    フセット設定手段と、前記フォーカス位置決め手段に応
    答し、前記フォーカスエラー信号の特性を測定して前記
    バランス量及び/又は前記オフセット量を調整する調整
    手段とを有する情報記録/再生装置におけるフォーカス
    制御方法において、 前記フォーカス方向に位置決めする手段をオープンルー
    プとして前記光ヘッドを前記フォーカス方向に移動せし
    め前記フォーカスエラー信号のSカーブの特性を測定す
    るステップと、 前記フォーカス方向に位置決めする手段をクローズドル
    ープとして前記バランス量又はオフセット量を調整しつ
    つ、前記光ヘッドをフォーカス方向に移動して前記再生
    信号の最良状態を検出するステップと、 前記測定されたSカーブの特性と前記再生信号の最良状
    態が検出されたときの前記バランス量又はオフセット量
    とから前記バランス量又はオフセット量を調整した後の
    Sカーブの対称性を演算するステップと、 前記バランス量又はオフセット量を調整した後のSカー
    ブの対称性が良いときは前記バランス量又は前記オフセ
    ット量のいずれかにて調整するステップと、 前記バランス量又はオフセット量を調整した後のSカー
    ブの対称性が悪いときは、その状態におけるバランス量
    又はオフセット量を記憶するとともに、その状態におけ
    るバランス量又はオフセット量より少ない値にて調整を
    行うステップと、 前記情報記録/再生装置の動作モードを判断するステッ
    プと、 前記動作モードが少なくとも記録又は再生モードであれ
    ば、前記記憶されたバランス量又はオフセット量にて調
    整し、一方少なくともサーチモードであれば、所定の固
    定値又は前記少ない値にて調整を行うステップとを、 有することを特徴とする情報記録/再生装置におけるフ
    ォーカス制御方法。
  3. 【請求項3】 前記Sカーブの特性を測定するステップ
    が前記Sカーブの最大値と最小値を検出するステップを
    有し、前記フォーカスエラー信号のSカーブの対称性を
    演算するステップが前記最大値と最小値のそれぞれの絶
    対値に対して調整された前記バランス量を加味しつつ、
    それら同志を比較し、かつ現在設定されているフォーカ
    スバランス調整の方向が前記バランス量を調整した後の
    前記Sカーブの対称性を良くするものか、あるいは悪く
    するものかを判断するステップを含むことを特徴とする
    請求項1又は2記載の情報記録/再生装置におけるフォ
    ーカス制御方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004093068A1 (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. エラー信号生成装置
JP2012174292A (ja) * 2011-02-17 2012-09-10 Funai Electric Co Ltd 光ディスク装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004093068A1 (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. エラー信号生成装置
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