JPH0824961B2 - 厚板金属材の折曲げ方法 - Google Patents
厚板金属材の折曲げ方法Info
- Publication number
- JPH0824961B2 JPH0824961B2 JP5220517A JP22051793A JPH0824961B2 JP H0824961 B2 JPH0824961 B2 JP H0824961B2 JP 5220517 A JP5220517 A JP 5220517A JP 22051793 A JP22051793 A JP 22051793A JP H0824961 B2 JPH0824961 B2 JP H0824961B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bending
- heating
- bent
- thick plate
- plate metal
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)
- Control Of Resistance Heating (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として厚板の鉄鋼材
等の厚板金属材を折曲げ加工する方法に関するものであ
る。
等の厚板金属材を折曲げ加工する方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】工作機械を初め、多くの機械は複雑な形
状に形成されているが、その主要な構造材として用いら
れるのは厚板の鉄鋼材であって、溶断されただけの単純
な平面的な形状の板材である。而して、1台の機械を作
るには、大きさ,厚み等の異なる多くの構成部材を必要
とし、従来はそれら構成部材を溶接により接合していた
のであるが、この溶接作業は、作業者の経験と勘に裏打
ちされた熟練を要する手作業によっていたため、作業費
が高く付き、機械のコスト高の原因の一つとなってい
た。
状に形成されているが、その主要な構造材として用いら
れるのは厚板の鉄鋼材であって、溶断されただけの単純
な平面的な形状の板材である。而して、1台の機械を作
るには、大きさ,厚み等の異なる多くの構成部材を必要
とし、従来はそれら構成部材を溶接により接合していた
のであるが、この溶接作業は、作業者の経験と勘に裏打
ちされた熟練を要する手作業によっていたため、作業費
が高く付き、機械のコスト高の原因の一つとなってい
た。
【0003】従って、機械のコストを低減させる方法の
一つとして、部品点数を少なくし、前記溶接作業を減少
させることが考えられる。例えば、折曲げ加工により溶
接作業を減少させる方法である。
一つとして、部品点数を少なくし、前記溶接作業を減少
させることが考えられる。例えば、折曲げ加工により溶
接作業を減少させる方法である。
【0004】然し乍ら、従来のプレスブレーキ等の折曲
げ機では、厚板になると、大きな加圧力が必要になるた
め、それを支えるフレームの強度や、金型の強度を大き
くしなければならないので、厚板の曲げ加工は殆ど行な
われていない。
げ機では、厚板になると、大きな加圧力が必要になるた
め、それを支えるフレームの強度や、金型の強度を大き
くしなければならないので、厚板の曲げ加工は殆ど行な
われていない。
【0005】そこで、板材を電気炉に入れて加熱した
り、火炎バーナにより加熱してから、折曲げ加工する熱
間折曲げ加工や、プレス機による冷間折曲げ加工が試み
られたが、熱間折曲げ加工方法は、加熱に手間が掛かる
ため、殆ど採用されておらず、また、冷間折曲げ加工方
法は、プレス機で大きな加圧力を発生できれば可能であ
るが、加圧力を抜いた後のスプリングバックによる変形
量が予測しにくいため、厚板の曲げ加工には採用されて
いないのが現状である。
り、火炎バーナにより加熱してから、折曲げ加工する熱
間折曲げ加工や、プレス機による冷間折曲げ加工が試み
られたが、熱間折曲げ加工方法は、加熱に手間が掛かる
ため、殆ど採用されておらず、また、冷間折曲げ加工方
法は、プレス機で大きな加圧力を発生できれば可能であ
るが、加圧力を抜いた後のスプリングバックによる変形
量が予測しにくいため、厚板の曲げ加工には採用されて
いないのが現状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来技術に鑑み、厚板の鉄鋼材のような金属板材を、
大きな加圧力を必要とせずに折曲げ加工できる方法を提
供することを、その課題とするものである。
な従来技術に鑑み、厚板の鉄鋼材のような金属板材を、
大きな加圧力を必要とせずに折曲げ加工できる方法を提
供することを、その課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
することを目的としてなされたもので、その構成は、厚
板金属材の折曲げるべき箇所を、通電加熱により加熱し
ながら折曲げ加工する方法において、折曲げ用の金型に
より前記金属材の折曲げるべき箇所の内側に加圧力を加
えて押し下げるとき、押し下げ開始後、前記折曲げるべ
き箇所の外側に通電加熱用の電極を接触させ、前記外側
を局所的に加熱しながら折曲げ加工することを特徴とす
るものである。
することを目的としてなされたもので、その構成は、厚
板金属材の折曲げるべき箇所を、通電加熱により加熱し
ながら折曲げ加工する方法において、折曲げ用の金型に
より前記金属材の折曲げるべき箇所の内側に加圧力を加
えて押し下げるとき、押し下げ開始後、前記折曲げるべ
き箇所の外側に通電加熱用の電極を接触させ、前記外側
を局所的に加熱しながら折曲げ加工することを特徴とす
るものである。
【0008】即ち、本発明の発明者は、上記課題を解決
するため、研究を重ねた結果、厚板金属材の折曲げ加工
すべき箇所を、通電加熱により局所的に加熱すると共
に、折曲げ用の金型により大きな加圧力を付与すること
によって、局所的に熱間折曲げ加工を施せば、加圧後に
スプリングバック等の変形が生じることなく、従来技術
の問題点を解決できることを知得し、本発明を完成した
のである。
するため、研究を重ねた結果、厚板金属材の折曲げ加工
すべき箇所を、通電加熱により局所的に加熱すると共
に、折曲げ用の金型により大きな加圧力を付与すること
によって、局所的に熱間折曲げ加工を施せば、加圧後に
スプリングバック等の変形が生じることなく、従来技術
の問題点を解決できることを知得し、本発明を完成した
のである。
【0009】
【発明の作用】本発明によれば、厚板金属材の折曲げ加
工すべき箇所に大電流を流すと、前記箇所は前記金属材
の持つ抵抗により発熱し、溶融温度近くに達するので、
小さな加圧力により、所望の曲げ加工を行なうことがで
き、加圧力を除いた後のスプリングバック等の変形が極
めて少ない。
工すべき箇所に大電流を流すと、前記箇所は前記金属材
の持つ抵抗により発熱し、溶融温度近くに達するので、
小さな加圧力により、所望の曲げ加工を行なうことがで
き、加圧力を除いた後のスプリングバック等の変形が極
めて少ない。
【0010】
【実施例】次に、本発明の実施の一例を図により説明す
る。図1は本発明による折曲げ加工を開始する前の概略
説明図、図2は折曲げ加工終了時の概略説明図である。
る。図1は本発明による折曲げ加工を開始する前の概略
説明図、図2は折曲げ加工終了時の概略説明図である。
【0011】本発明折曲げ方法は、図1に示すように、
パンチ1とダイ2の間に、厚い鋼板のような厚板金属材
である被加工材Wを挿入し、折曲げるべき箇所に上面側
(内側)から加圧力を加えてパンチ1を下方向に押し下
げるとき、押し下げ開始後、エアシリンダ4により、対
になった電極3が被加工材Wの折曲げるべき箇所の下面
側(外側)に接するように加圧する一方、前記電極3が
被加工材Wの下面に接したら、電極3,3間に大電流を
流すと、通電加熱により被加工材Wの下面に沿った部分
が局所的に加熱され、局所加熱部Whは溶融温度近くに
達して軟化するので、殆ど加圧力なしで折り曲げ加工す
ることができ、従って、局所加熱部Whを除いた部分だ
けを折曲げ加工すれば良いこととなり、極めて小さい加
圧力で折曲げ加工を行なうことができる。
パンチ1とダイ2の間に、厚い鋼板のような厚板金属材
である被加工材Wを挿入し、折曲げるべき箇所に上面側
(内側)から加圧力を加えてパンチ1を下方向に押し下
げるとき、押し下げ開始後、エアシリンダ4により、対
になった電極3が被加工材Wの折曲げるべき箇所の下面
側(外側)に接するように加圧する一方、前記電極3が
被加工材Wの下面に接したら、電極3,3間に大電流を
流すと、通電加熱により被加工材Wの下面に沿った部分
が局所的に加熱され、局所加熱部Whは溶融温度近くに
達して軟化するので、殆ど加圧力なしで折り曲げ加工す
ることができ、従って、局所加熱部Whを除いた部分だ
けを折曲げ加工すれば良いこととなり、極めて小さい加
圧力で折曲げ加工を行なうことができる。
【0012】図2は加工が終了したときの状態を示すも
ので、この状態では電極3,3への通電は停止されてい
るが、電極3,3はエアシリンダ4により被加工材Wと
の接触が保持されているので、必要に応じいつでも電流
を流すことが可能であり、加熱を保持することができ
る。
ので、この状態では電極3,3への通電は停止されてい
るが、電極3,3はエアシリンダ4により被加工材Wと
の接触が保持されているので、必要に応じいつでも電流
を流すことが可能であり、加熱を保持することができ
る。
【0013】
【発明の効果】本発明は上述のとおりであって、厚板金
属材の折曲げ加工すべき箇所を、通電加熱により局所的
に加熱しながら、該加熱箇所に加圧力を加えて、折曲げ
るようにしたから、小さな加圧力で厚板金属材を折曲げ
加工することができるので、従来不可能とされていたプ
レスブレーキなどの折曲げ機での折曲げ加工が可能とな
る。
属材の折曲げ加工すべき箇所を、通電加熱により局所的
に加熱しながら、該加熱箇所に加圧力を加えて、折曲げ
るようにしたから、小さな加圧力で厚板金属材を折曲げ
加工することができるので、従来不可能とされていたプ
レスブレーキなどの折曲げ機での折曲げ加工が可能とな
る。
【0015】また、本発明においては、加熱した状態で
折曲げ加工を行なうので、残留応力が少なく、スプリン
グバック等の変形も少なくなって、加工精度が極めて良
好なものとなる。
折曲げ加工を行なうので、残留応力が少なく、スプリン
グバック等の変形も少なくなって、加工精度が極めて良
好なものとなる。
【0016】更に、本発明は、電気炉で加熱したり、バ
ーナで加熱する方法に比べ、直接的且つ局所的に電流を
流して加熱するので、エネルギ効率が高いばかりでな
く、加熱時間も冷却時間も短くできるため、品質を維持
しやすい。また、加熱パターンは常に同じになり、繰返
し加熱したときの加熱のバラツキも小さくなるので、同
一の被加工材では加工精度が殆ど変わらず、従って、常
に均質の折曲げ加工が可能となる。
ーナで加熱する方法に比べ、直接的且つ局所的に電流を
流して加熱するので、エネルギ効率が高いばかりでな
く、加熱時間も冷却時間も短くできるため、品質を維持
しやすい。また、加熱パターンは常に同じになり、繰返
し加熱したときの加熱のバラツキも小さくなるので、同
一の被加工材では加工精度が殆ど変わらず、従って、常
に均質の折曲げ加工が可能となる。
【図1】本発明による折曲げ加工を開始する前の概略説
明図。
明図。
【図2】本発明による折曲げ加工終了時の概略説明図。
1 パンチ 2 ダイ 3 電極 W 被加工材 Wh 被加工材の局所加熱部
Claims (1)
- 【請求項1】 厚板金属材の折曲げるべき箇所を、通電
加熱により加熱しながら折曲げ加工する方法において、
折曲げ用の金型により前記金属材の折曲げるべき箇所の
内側に加圧力を加えて押し下げるとき、押し下げ開始
後、前記折曲げるべき箇所の外側に通電加熱用の電極を
接触させ、前記外側を局所的に加熱しながら折曲げ加工
することを特徴とする厚板金属材の折曲げ方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5220517A JPH0824961B2 (ja) | 1993-08-13 | 1993-08-13 | 厚板金属材の折曲げ方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5220517A JPH0824961B2 (ja) | 1993-08-13 | 1993-08-13 | 厚板金属材の折曲げ方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0751749A JPH0751749A (ja) | 1995-02-28 |
JPH0824961B2 true JPH0824961B2 (ja) | 1996-03-13 |
Family
ID=16752263
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5220517A Expired - Lifetime JPH0824961B2 (ja) | 1993-08-13 | 1993-08-13 | 厚板金属材の折曲げ方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0824961B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5776160B2 (ja) * | 2010-09-29 | 2015-09-09 | Jfeスチール株式会社 | 金属板のプレス成形方法 |
AT513467B1 (de) * | 2012-09-26 | 2014-07-15 | Trumpf Maschinen Austria Gmbh | Verfahren zum Biegen eines Werkstücks |
CN103817241B (zh) * | 2014-02-26 | 2017-03-15 | 昆山荣科钣金科技有限公司 | 不锈钢圆棒的无压痕折弯模具及其制作工艺 |
CN106424236A (zh) * | 2016-12-07 | 2017-02-22 | 重庆南桐矿业有限责任公司 | 一种自动消除铝板弯折应力的折板机 |
CN112404272B (zh) * | 2020-11-10 | 2022-04-01 | 中南大学 | 一种封头件的随动加热旋压装置及旋压方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6469329A (en) * | 1987-09-11 | 1989-03-15 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | Bending method of nonmetallic pipe |
JPH0714604B2 (ja) * | 1990-08-31 | 1995-02-22 | 株式会社リケン | 二珪化モリブデン発熱体の自動成形装置及び自動成形法 |
-
1993
- 1993-08-13 JP JP5220517A patent/JPH0824961B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0751749A (ja) | 1995-02-28 |
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