JP3922730B2 - ディスクホィールリムのアプセットバット溶接方法 - Google Patents

ディスクホィールリムのアプセットバット溶接方法 Download PDF

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【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は車両に使うディスクホィールリムのアプセットバット溶接方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車等の車両に使うディスクホィールリムを製造する工程として、図5に示すように、ある一定の長さの金属板を矩形板材1に切断する工程(a)と、この矩形板材1を円筒状に丸める巻き工程(b)と、その周方向端部2を偏平化する端曲げ工程(c)と、その偏平化した周方向端部2の接合端面2a,2aを電極でクランプして突き合わせ、その突き合わせた接合端部2a,2aを突き合わせ溶接3して円筒状にする溶接工程(d)と、その溶接部のばりを切削するトリミング工程(e)と、上記の平坦状の周方向端部2を円弧状に成形するリラウンド工程(f)と、溶接部の軸方向両端のばりを削り取るエッジカット工程(g)を行い、その後、フレアリング工程(h)、第1ロール成形工程(i)、第2ロール成形工程(j)、第3ロール成形工程(k)、エキスパンド成形工程(l)を経て、ディスクホィールリムを製造するものがある。
【0003】
近年、上記のようなディスクホィールリムの溶接工程においてフラッシュバット溶接の代わりに、アプセットバット溶接の適用が多くなった。
このアプセットバット溶接は、フラッシュバット溶接と異なり、接合端面に大電流を短時間供給し、接合端面の接触抵抗と材料の固有抵抗による発熱で接合面を発熱軟化させ、加圧力により、軟化部を接合面直方向に加圧して接合する方法である。
【0004】
このアプセットバット溶接は、フラッシング工程がなく、フラッシュ(火花)が飛ばないため、作業環境の点で利点がある。また短時間通電のため生産性の面では有利であるが、短時間通電による抵抗発熱のため、初期突き合わせの状況により、ワークの突き合わせ面における発熱にムラが発生し、溶接品質に悪い影響を与えるという欠点がある。
【0005】
溶接品質に影響を及ぼす初期突き合わせ状況には、図4(a)に示すようにワーク幅方向Lの一方において電極間中心Oから偏心して接触しない接合端面2a,2a部があると、通電初期に接触していない部分は、電流が流れないことから接触抵抗による発熱がされないため、幅方向の発熱が一様でなくなり、溶接品質に悪い影響を与える。
【0006】
また図4(b)に示すように幅方向Lでは、全面に接触していても溶接線が電極間中心Oに対し一様にM1 の如く偏心していると、つまり、電極よりのワークの突き出し長さに差があると、材料の固有抵抗に差が出るためワークの溶接線左右端面における発熱に差が出て、溶接品質に悪い影響を与える。
【0007】
また図4(c)に示すように、幅方向Lでは全面に接触していても、溶接線が電極間中心Oに対し巾方向で偏位量M2 が発生すると、電極よりワークの突出し長さの差が幅方向で異なり、ワークの溶接線左右端面及び幅方向での発熱が一様でなく溶接品質に悪い影響を与える。
【0008】
図4(d)に最適な初期突き合わせ状況を示す。
つまりアプセットバット溶接の溶接品質は、電極でクランプした状態での、突き出し端の材料間隔、すなわちギャップの幅方向の間隔差と電極よりの突き出し長さの差がある限界を過ぎると、溶接の入熱アンバランスによりアプセット量の不足が発生し、溶接後に各種成形加工を行なうと、接合部の割れによる製品の歩留り低下を確実かつ十分に防止するのが困難であった。
【0009】
前記の突き合わせ精度を向上させるためには、図5(c)の端曲げ工程完了品を溶接工程へ搬入するとき、搬送装置の電極中心に対する動作精度と搬送装置クランプ治具位置と溶接電極位置との相対位置決め精度が決め手となっていた。
【0010】
しかし従来の搬送装置ではその剛性及動作部の摩耗による耐久性の点で問題があり、安定した溶接品質の確保が困難であった。
また、上記のような溶接工程時において、ワークの両突き合わせ端の間にギャップバーを一時的に介在して両突き合わせ端の位置決めを行う方法として図6に示すような構造のものが提案されている(米国特許第4,187,406号公報)。
【0011】
この図6に示すものは、上記図5(c)に示すような端曲げ加工したワーク4を案内杆5に掛け保持し、これを搬送手段で搬送し、その搬送途中に上下電極6と7を対向配置し、この電極間中央に板状のギャップバー8を吊り下げ状態で軸方向に配設し、ワーク4を、その周方向両端間にギャップバー8が介在するように送り、溶接時には、ギャップバー8を上方へ抜き取った後に、押圧手段9によりワーク4を接合面直方向に突き合わせ、所定の電流を電極6に付加して、溶接するようになっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上記図6に示す従来の構造においては、ギャップバー8は、吊り下げ方式で負荷のかかる作用点に対し両端でのガイド機構を持たないため、ワーク4が周方向に振れやすく、そのため、前記図4の(b)(c)に示すような電極よりの突き出し長さの左右方向の差が発生し易い。また、通電中にギャップバー8を二次導体間に保持させる必要があり、ギャップバーの短絡や、誘導電流による通電異常により溶接品質を阻害する要因となり、安定した溶接品質の確保が困難であった。 更にまた、溶接工程への搬送時ギャップバー8に強制的にワークを突き当てる機構がなく巻き工程で得られた周方向の弾性変形による力のみでギャップバーにワークを突き当てるため、巻き工程における巻き状態が一様でないとギャップバー8を抜き外した場合に安定した初期突き合わせ精度の確保が困難となる。また通電前にギャップバーを引き抜く時ワークを接合面直方向へ開く機構がないためワークの摺動によるギャップバーの摩耗が発生し易く、ギャップバーの摩耗により安定した初期突き合わせ精度の確保が困難であった。
【0013】
そこで本発明は端曲げ工程完了品を搬送装置の精度に頼らずに、溶接機の電極間中心に強制的に位置決めさせることを特徴とし、ディスクホィールリムの成形性をそこねないアプセットバット溶接方法を提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の課題を解決するもので、第1の発明は、円筒状に巻かれたリム素材であるワークの周方向の両接合端面をアプセットバット溶接する方法において、次の順序による工程により溶接することを特徴とするものである。
【0015】
A.溶接機の左右電極間中央に、ゲージブロックホルダーに固設した板状のゲージブロックを挿入するとともに、その挿入されたゲージブロックが振れ動かないようにゲージブロックを間にしてゲージブロックホルダーの先部と後部をホルダーガイドで支持する工程。
B.ワークを搬送装置のクランプ治具により把持し、この把持したワークにおける周方向の両接合端面相互間の隙間を、ゲージブロックの板厚より広くしてそのワークを溶接位置へ搬送する工程。
【0016】
C.ワークの上記両接合端面を上記のゲージブロックの両側面へ突き当てる工程。
D.上下の電極でワークの周方向端部を挾持する工程。
【0017】
E.上記の挾持状態で、左右の電極の少なくとも一方を開方向に作動して、接合端面間を開く工程。
F.ゲージブロックを電極部から引き抜く工程。
【0018】
G.左右の電極を閉作動して両接合端面を突き合わせる工程。
H.電極に通電して溶接する工程。
また、第2の発明は、上記の工程において、上記の工程との工程を逆にしたものである。
【0019】
【作用】
溶接機左右電極間中心に保持されたゲージブロック(30)の両側面にワーク(W)の周方向端部における両接合端面(2a,2a)を突き当てるため、この両接合端面(2a,2a)相互が平行状態になる。そして、電極の挾持によりこの平行状態を維持して一旦接合端面(2a,2a)間を開き、ゲージブロック(30)を引き抜いた後、電極による挾持状態で両接合端面(2a,2a)相互を突き合わせるので、両接合端面(2a,2a)は相互に平行状態で且つ電極間中心で突き合わせられる。そのため、仮りに溶接工程前の巻き工程により巻かれたワーク(W)が図4のように、その両接合端面(2a,2a)に平行性がない状態や電極間中心に対し偏心している異状なものであっても、その両接合端面(2a,2a)を平行状態に且つ電極間中心で突き合わせ、良好な溶接が可能になる。
【0020】
また、溶接時においては、ゲージブロック(30)を溶接部から引き抜いて退避させるので、通電時にゲージブロックによる短絡や、誘導電流による通電異常によって、溶接品質を阻害することがない。
【0021】
更に、ゲージブロック(30)を引き抜くときには、これに突き当てたワーク(W)の両接合端面の少なくとも一方をゲージブロック(30)から離間させるので、ゲージブロック(30)の引き抜き時にこれがワーク(W)によって摩耗することがなく、両接合端面の安定した突き合せ精度が長期に亘って確保される。
【0022】
【実施例】
以下に本発明の望ましい実施例を図1乃至図3により説明する。
10は、下方が拡開した腕11,12を有するワーク搬送装置で、図示しないロータリーアクチュエータにより図1の紙面の表裏方向へ移動するようになっている。
【0023】
上記両腕11,12の下端にはクランプ治具13,14が具備されており、該クランプ治具13,14は、図5(c)のように端曲げ加工されたワークWにおける周方向端部2,2の外側部において、そのワークWの軸方向端部を把持したり、またこれを解除するようになっており、その把持、解除は図示されていない油圧シリンダーにより行われるようになっている。また、該クランプ治具13,14は、両腕11,12の下端に、ワークWの軸方向と直交する方向(図1の矢印イ方向)に移動可能に具備されており、油圧シリンダー15,16の作動により矢印イ方向に進退するようになっている。
【0024】
17,18は上電極保持部材で、溶接中心線Oを中心として若干の空隙Dを有して左右(ワークWの直径方向)に2分割され、夫々の下端に上電極19,20が具備されている。該両上電極保持部材17,18は図示されていない油圧シリンダーにより矢印ロ方向へ昇降するようになっている。
【0025】
21,22は、上記両上電極19,20に対応して設置した下電極で、上電極19,20と同様に若干の空隙を有して左右に2分割されている。23,24は、上記下電極21,22を保持する下電極保持部材で、同じく若干の空隙を有して左右に2分割されている。
【0026】
上記右側の上電極保持部材17と右側の下電極保持部材23は、移動部材25に連けいしており、移動部材25が矢印ハ方向に進退移動することにより、右側の上電極保持部材17とその上電極19及び下電極保持部材23とその下電極21が矢印ハ方向、すなわち、ワークWの接合面直方向に進退するようになっている。26は上記移動部材25を矢印ハ方向へ進退移動させる油圧シリンダーである。
【0027】
27は電流制御装置、28は溶接トランスである。29はワーク搬送装置を昇降移動する油圧シリンダーである。
30は板状のゲージブロックで、上記右側の電極19,21と左側の電極20,22との空隙Dの中央部において、ワークWの接合面直方向に配置され、その上下方向の位置は図のように溶接位置に配置されたワークWの周方向端が該ゲージブロック30の両側に当接する位置に、また長手方向、すなわち、ワークWの軸芯方向の長さL1 は、図2に示すように、ワークWの軸芯方向の長さL2 より若干長く形成されている。
【0028】
31は上記ゲージブロック30を固設したゲージブロックホルダーで、第1ホルダーガイド32に案内されてワークWの軸方向に沿って矢印ニ方向(図2)に進退移動するようになっており、前進移動により図2の実線位置に、後退移動により鎖線位置に置かれるようになっている。33は、ゲージブロック30の前進時において、その先部の上部を保持する第2ホルダーガイドで、ゲージブロック30の前進時に、この第2ホルダーガイドと上記第1ホルダーガイド32とによりゲージブロック30の先部の上部と後部の下部を支持して、そのゲージブロック30が左右に振れないように強固に支持するようになっている。34は上記ゲージブロック30を進退移動させる油圧シリンダーである。
【0029】
次に、上記の構成において、ワークWの溶接方法について説明する。
ワークWが溶接部に搬送されていない状態では、左右の上電極19,20が図1の状態より若干上昇し、かつゲージブロックホルダー31と共にゲージブロック30が図2の鎖線位置に後退している。
【0030】
この状態において、ゲージブロックホルダー31が第1ホルダーガイド32にガイドされ、油圧シリンダー34により前進(図2の右方)されると、そのゲージブロック30が、溶接機における右側の上下電極19,21と左側の上下電極20,22間の隙間Dにおける中央部に前進し、図の実線位置に配置され、第1及び第2のホルダーガイド32,33に支持される。この支持状態は、ゲージブロックホルダー31の後方下部と前方上部とで支持されるので、そのゲージブロックホルダー31、すなわちゲージブロック30は振れ動くことなく強固に支持される。
【0031】
次に、前記図5(c)に示すように端曲げ工程によって周方向端部2,2を偏平化したワークWを、端曲げ工程部において、搬送装置10のクランプ治具13,14により把持し、油圧シリンダー15,16を外方へ作動して、把持したワークWの周方向端部の接合端面2a,2aの隙間を、ゲージブロック30の板厚よりも拡げ、図示されていないロータリーアクチュエータにより搬送装置10を溶接工程部へ移動してワークWの偏平状の周方向端部2,2を、電極19〜22の一端側から上下電極間に挿入し、図の位置に配置する。このとき、接合端面2a,2aの相互の拡開された隙間内にゲージブロック30が介入する。
【0032】
次で、油圧シリンダー15,16を内方へ作動してクランプ治具13,14を電極側へ移動し、これに把持されたワークWの周方向端部2,2をゲージブロック30側へ移動し、そのワークWの周方向端部2,2の接合端面2a,2aをゲージブロック30の両側面に突き当てる。これにより、その両接合端面2a,2aのワーク幅方向全面がゲージブロック30の両側面に当り、その両接合端面2a,2aは溶接中心線Oに沿った平行状態になる。
【0033】
この状態で、上電極保持部材17,18を図示しない油圧シリンダーで下降し、上記のワークWにおける周方向端部2,2を、その上電極19,20と下電極21,22間で強く挾持する。その後、搬送装置10は端曲げ工程部に復帰する。
【0034】
このような挾持状態のままで、油圧シリンダー26を後方(図1の右側方向)へ作動させて、移動部材25を後方へ若干移動し、右側の上電極19と右側の下電極21を若干右方へ移動させ、ワークWの右側の接合端面2aを上記の平行状態を維持して若干右方へ開き、その右側の接合端面2aをゲージブロック30から若干離間する。これにより、ゲージブロック30の引抜きが容易になる。
【0035】
次で、油圧シリンダー34を後退作動し、ゲージブロック30を溶接機の電極間から引き抜き、図2の鎖線状態に位置させる。
次で、油圧シリンダー26を前方(図1の左側方向)へ作動させて、ワークWの右側の接合端面2aを左側の接合端面2aに突き合わせ、電流制御装置27により溶接電流を制御し、所定の電流を溶接トランス28より電極へ付加し、ワークWの両接合端面部をアプセットバット溶接する。
【0036】
溶接終了後、図示されていない別の搬送装置がワークWを把持する。その後、図示しない油圧シリンダーにより上電極19,20が上電極保持部材17,18と共に上昇し、初期位置に戻り、ワークWの周方向端部2,2の挾持を解除し、上記図示されていない別の搬送装置によってワークWを次工程部へ搬出する。
【0037】
その後、ゲージブロック30が油圧シリンダー34によって再度溶接部へ前進して両ホルダーガイド32,33に支持される。
【0038】
以後、上記の作動を繰り返して、連続的にワークWのアプセットバット溶接が行なわれ、溶接終了後のワークWは前記図5(e)のトリミング工程からエキスパンド工程lを経てディスクホィールリムが成形される。
【0039】
次に、本発明による方法と、従来の方法についてアプセットバット溶接後、フレアー工程、ロール工程、エキスパンド工程の各種成形加工を行ない、割れ不良率で評価した結果を表1に示す。
【0040】
この表1に示す比較法1は前記米国特許第4,187,406号公報のギャップバー方式で、比較法2は強制的位置決め装置を有しない一般方法である。
【0041】
【表1】
Figure 0003922730
尚、上記の溶接方法におけるゲージブロック30を電極間に挿入する工程と、ワークWの両接合端面2a,2a相互間を広げたまま溶接位置へ搬送する工程を逆の順序で行なってもよい。この場合でも、上記の溶接方法と同様の作用、効果を発揮できる。
【0042】
また、上記実施例においては右側の電極19,21を開くようにしたが、左側の電極20,22を開くようにしてもよく、更に両電極を相互に開くようにしてもよい。
【0043】
【発明の効果】
以上のように本発明のアプセットバット溶接方法によれば、溶接電極間中央にゲージブロックを設置して、強制的にワークの接合端面の位置決めをさせることにより、アプセットバット溶接による接合部の溶接品質安定性を向上させることができ、自動車用ディスクホィール板リムのように溶接後各種成形加工を行なう場合に適用しても、接合部に割れの発生を確実に防止することにより、製品の歩留りを著しく向上させることができ、アプセットバット溶接品質の向上が可能となった。
【0044】
更に、溶接時の通電時において、電流の短絡や誘導電流による通電異常もなく溶接品質の向上を図ることができる。
更に、ゲージブロックの摩耗がなく、安定した突き合わせ精度を長期に確保して溶接品質の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を示すもので、(a)は略正面図、(b)は要部拡大正面図。
【図2】 同要部の略側面図。
【図3】 図2における正面図。
【図4】 (a)〜(d)は溶接電極間中心に対する接合端面の初期突き合わせ状況の4つの例を示す図。
【図5】 (a)〜(l)はディスクホィールリムの製造工程を示す図。
【図6】 従来方法を示す略斜視図。
【符号の説明】
W…ワーク 2,2…ワークの周方向端部 2a,2a…接合端面 10…搬送装置 13,14…クランプ治具 19,20,21,22…電極 30…ゲージブロック

Claims (2)

  1. 円筒状に巻かれたリム素材であるワークの周方向の両接合端面をアプセットバット溶接する方法において、次の順序による工程により溶接することを特徴とするディスクホィールリムのアプセットバット溶接方法。
    A.溶接機の左右電極間中央に、ゲージブロックホルダーに固設した板状のゲージブロックを挿入するとともに、その挿入されたゲージブロックが振れ動かないようにゲージブロックを間にしてゲージブロックホルダーの先部と後部をホルダーガイドで支持する工程。
    B.ワークを搬送装置のクランプ治具により把持し、この把持したワークにおける周方向の両接合端面相互間の隙間を、ゲージブロックの板厚より広くしてそのワークを溶接位置へ搬送する工程。
    C.ワークの上記両接合端面を上記のゲージブロックの両側面へ突き当てる工程。
    D.上下の電極でワークの周方向端部を挾持する工程。
    E.上記の挾持状態で、左右の電極の少なくとも一方を開方向に作動して、接合端面間を開く工程。
    F.ゲージブロックを電極部から引き抜く工程。
    G.左右の電極を閉作動して両接合端面を突き合わせる工程。
    H.電極に通電して溶接する工程。
  2. 円筒状に巻かれたリム素材であるワークの周方向の両接合端面をアプセットバット溶接する方法において、次の順序による工程により溶接することを特徴とするディスクホィールリムのアプセットバット溶接方法。
    A.ワークを搬送装置のクランプ治具により把持し、この把持したワークにおける周方向の両接合端面相互間の隙間を、ゲージブロックの板厚より広くしてそのワークを溶接位置へ搬送する工程。
    B.溶接機の左右電極間中央に、ゲージブロックホルダーに固設した板状のゲージブロックを挿入するとともに、その挿入されたゲージブロックが振れ動かないようにゲージブロックを間にしてゲージブロックホルダーの先部と後部をホルダーガイドで支持する工程。
    C.ワークの上記両接合端面を上記のゲージブロックの両側面へ突き当てる工程。
    D.上下の電極でワークの周方向端部を挾持する工程。
    E.上記の挾持状態で、左右の電極の少なくとも一方を開方向に作動して、接合端面間を開く工程。
    F.ゲージブロックを電極部から引き抜く工程。
    G.左右の電極を閉作動して両接合端面を突き合わせる工程。
    H.電極に通電して溶接する工程。
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