JPH0824918B2 - 嫌気・好気処理用曝気槽およびこの曝気槽におけるスカム流出方法 - Google Patents

嫌気・好気処理用曝気槽およびこの曝気槽におけるスカム流出方法

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JPH0824918B2
JPH0824918B2 JP3192517A JP19251791A JPH0824918B2 JP H0824918 B2 JPH0824918 B2 JP H0824918B2 JP 3192517 A JP3192517 A JP 3192517A JP 19251791 A JP19251791 A JP 19251791A JP H0824918 B2 JPH0824918 B2 JP H0824918B2
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scum
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aeration tank
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宏司 小林
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は下水の活性汚泥処理に用
いられる嫌気・好気処理用曝気槽およびこの曝気槽にお
けるスカム流出方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】活性汚泥を一時嫌気状態としたうえで好
気状態とすると、活性汚泥が過剰のリンを取り込むこと
を利用したAOプロセスによる脱リン法では、嫌気槽と
好気槽とを水路により連結した嫌気・好気処理用曝気槽
が使用されている。また通常の活性汚泥処理の場合に
も、過曝気により糸状菌が増殖することを防止するため
に原水と返送汚泥とが合流する前段を嫌気槽とし、後段
を好気槽とした嫌気・好気処理用曝気槽が使用されてい
る。
【0003】ところがこのような従来の嫌気・好気処理
用曝気槽では、2つの独立した槽が必要となる欠点があ
った。また、単一の槽を仕切壁によって嫌気ゾーンと好
気ゾーンとに区画することも考えられる。しかし嫌気ゾ
ーンでは水中に設けられた攪拌機により汚泥が沈降しな
い程度に攪拌されているためスカムが発生して浮上し易
く、臭気対策上からこれを除去する必要があるが、単一
槽では曝気されている好気ゾーンの方が嫌気ゾーンより
も水位が高くなるのが普通であるので、嫌気ゾーンに浮
上しているスカムを好気ゾーンへ流下させることができ
ず、スカム除去装置を設けたり、人手により除去しなけ
ればならないという問題があった。さらに好気処理のみ
を行うつもりの従来の曝気槽の仕切壁は有効断面積の10
〜20%の開口面積を有するため、従来の曝気槽を嫌気・
好気処理の曝気槽に転用すると嫌気状態が維持しにく
く、脱リン効果や糸状菌の発生抑制効果が減少する問題
があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
従来の問題点を解消して、単一の槽により嫌気・好気処
理ができ、また嫌気ゾーンで発生したスカムを容易に好
気ゾーンへ流すことができる嫌気・好気処理用曝気槽お
よびこの曝気槽におけるスカム流出方法を提供するため
に完成されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、仕切壁に
より嫌気ゾーンと好気ゾーンと区画された単一槽と、こ
の単一槽の嫌気ゾーンに廃水を流入させるための廃水流
入部と、この廃水流入部の水面下に形成された流水孔部
と、この流水孔部に設けられた開閉自在な仕切扉と、こ
の仕切扉の調節により水位を上昇させた嫌気ゾーンから
これより低水位の好気ゾーンへスカムを流下させるため
の仕切壁の上端部に設けられたスカム流出部と、好気ゾ
ーンの廃水を系外へ流出させるための廃水流出部とより
なることを特徴とする嫌気・好気処理用曝気槽により解
決することができる。また上記の課題は、上記の嫌気・
好気処理用曝気槽の嫌気ゾーン内にスカムが発生した際
に、仕切扉により流水孔部の開度を調節して嫌気ゾーン
の水位を好気ゾーンの水位より上昇させてスカム流出部
よりスカムを流出させることを特徴とするスカム流出方
法により解決することができる。
【0006】
【実施例】以下に本発明を図示の実施例によって更に詳
細に説明する。図1及び図2において、1は例えば幅7
m、長さ50mの単一槽であり、この単一槽1は仕切壁2
によって入口側の嫌気ゾーン3と後側の好気ゾーン4と
に区画されている。この仕切壁2の水面下には流水孔部
5が形成され、廃水流入部から流入した嫌気ゾーン3内
の廃水は流水孔部5を通じて好気ゾーン4へ流入する構
造となっている。この流水孔部5の開口面積は、単一槽
の有効断面積の10%以下、好ましくは5%以下として
おく。これは嫌気ゾーン3と好気ゾーン4とをより明確
にして嫌気ゾーン3が好気化することを防止し、その嫌
気状態をコントロールし易くするためである。仕切壁2
の上端部には所要の長さにわたるスカム流出部12が設け
られている。このスカム流出部12は後記するように水位
を上昇させた嫌気ゾーンからこれより低水位の好気ゾ
ーン4へスカムを流下させるためのもので、図3に示す
ように仕切壁2の上端部を切り欠いて形成するのが普通
であるが、仕切壁2の上端部全体をスカム流出部12とし
てもよい。なお6は嫌気ゾーン3に設けられた水中撹拌
機である。
【0007】本発明では、この流水孔部5に開閉自在な
仕切扉7が設けられる。この実施例では、図3、図4に
示すように垂直なガイドフレーム8に沿って仕切扉7を
設け、槽の上部の昇降機構9によって仕切扉7のシャフ
ト10を上下動させて流水孔部5を開閉できる構造とされ
ている。なお図4に示すように、仕切扉7を仕切壁2に
向かってばね11等によって密着させるようにしておくこ
とが好ましい。
【0008】
【作用】このように構成された本考案の嫌気・好気処理
用曝気槽は、図5に示すように通常は仕切扉7を全開と
しておき、廃水流入部から嫌気ゾーン3に廃水と返送汚
泥とを流入させてまず嫌気性処理を行わせ、その後に流
水孔部5から廃水を好気ゾーン4へ流入させて単一槽1
内で好気性処理を行わせるものである。なお、実施例の
ように流水孔部5の断面積を単一槽1の有効断面積の5
%以下としておけば、単一槽1内の嫌気ゾーン3を完全
な嫌気状態にコントロールすることができる。
【0009】そして嫌気ゾーン3において発生したスカ
ムを除去する必要が生じた場合には、仕切扉7を操作し
て流水孔部5を閉じる。この状態で廃水流入部からの
水の流入を継続させれば、嫌気ゾーン3の水位は次第に
上昇し、嫌気ゾーン3の水位が仕切壁2の上端のスカム
流出部12を越えると、図6に示すようにスカムは嫌気ゾ
ーン3から好気ゾーン4へ流出する。好気ゾーン4に流
入したスカムは槽内で混合攪拌されて一部は活性汚泥に
吸着され、残部は最終沈澱池へ流出し除去される。その
後再び運転を再開すれば、図7の状態となる。なお、処
理された廃水は廃水流出部から系外へ流出される。
【0010】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の嫌気・
好気処理用曝気槽は仕切壁の水面下に形成された流水孔
部に開閉自在な仕切扉を設けたことにより、単一の槽に
より嫌気処理と好気処理とを行うことができるととも
に、嫌気ゾーンの水位を高めて嫌気ゾーンにおいて発生
したスカムをスカム流出部から好気ゾーンへ自然流下さ
せることができる利点を有するものである。よって本発
明は従来の問題点を解消した嫌気・好気処理用曝気槽お
よびこの曝気槽におけるスカム流出方法として、産業の
発展に寄与するところは極めて大きいものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す平面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】仕切壁の部分の断面図である。
【図4】仕切扉の部分の水平断面図である。
【図5】通常の運転時の断面図である。
【図6】スカム流出時の断面図である。
【図7】スカム流出後、運転開始時の断面図である。
【符号の説明】
単一槽 2 仕切壁 3 嫌気ゾーン 4 好気ゾーン 5 流水孔部 7 仕切扉 12 スカム流出部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 仕切壁により嫌気ゾーンと好気ゾーンと
    区画された単一槽と、この単一槽の嫌気ゾーンに廃水を
    流入させるための廃水流入部と、この廃水流入部の水面
    下に形成された流水孔部と、この流水孔部に設けられた
    開閉自在な仕切扉と、この仕切扉の調節により水位を上
    昇させた嫌気ゾーンからこれより低水位の好気ゾーンへ
    スカムを流下させるための仕切壁の上端部に設けられた
    スカム流出部と、好気ゾーンの廃水を系外へ流出させる
    ための廃水流出部とよりなることを特徴とする嫌気・好
    気処理用曝気槽。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の嫌気・好気処理用曝気槽
    の嫌気ゾーン内にスカムが発生した際に、仕切扉により
    流水孔部の開度を調節して嫌気ゾーンの水位を好気ゾー
    ンの水位より上昇させてスカム流出部よりスカムを流出
    させることを特徴とするスカム流出方法。
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