JPH08248963A - 車両の騒音低減装置 - Google Patents

車両の騒音低減装置

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JPH08248963A
JPH08248963A JP7048321A JP4832195A JPH08248963A JP H08248963 A JPH08248963 A JP H08248963A JP 7048321 A JP7048321 A JP 7048321A JP 4832195 A JP4832195 A JP 4832195A JP H08248963 A JPH08248963 A JP H08248963A
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JP
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vehicle
telephone
noise
speaker
reduction device
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Application number
JP7048321A
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Inventor
Norihiko Nakao
憲彦 中尾
Hiroshi Uchida
博志 内田
Tomomi Izumi
知示 和泉
Naoki Ikeda
直樹 池田
Akira Koizumi
陽 小泉
Hiroshi Somai
浩史 仙井
Yosuke Nishimoto
洋介 西本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 騒音低減装置とハンズフリー電話等の電話を
共に車両に装備する場合、騒音低減装置の作動により電
話の使用に支障を来すのを防止する。 【構成】 車両に振動低減装置とハンズフリー電話とを
装備する。振動低減装置は、マイクロホン2及びスピー
カ4を備え、マイクロホン2で集音した車室内の騒音と
逆位相の音をスピーカから発生して該騒音を低減するよ
うに構成されている。また振動低減装置は、電話の呼出
音や会話開始スイッチ等からその使用時を判断する判断
手段14と、電話の使用時その使用に支障を来さないよ
うスピーカ4の作動を規制する規制手段12とを備え
る。その規制は、例えば車室内騒音の低減のためのスピ
ーカの作動を中止したり、車室内騒音の低減のためにス
ピーカから発生する音の中から、所定周波数以下のもの
に限定したり、車室内騒音の低減のためにスピーカから
発生する音の振幅を小さくしたりする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジン騒音等の車室
内騒音と逆位相の音を発生して該騒音を低減する車両の
騒音低減装置に関し、特に、騒音低減装置と共に電話を
車両に装備するものに係わる。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両の騒音低減装置として、
例えば特開平5−173581号公報に開示されるよう
に、エンジン騒音等の車室内騒音を集音する集音器と、
該車室内騒音を低減するための音を発生するスピーカと
を備え、上記集音器で集音した車室内騒音と逆位相の音
をスピーカから発生して該騒音を低減するようにしたも
のは知られている。
【0003】また一方、近年、車両に移動電話として電
話を装備することが多く行われており、移動電話とし
て、受話器を手で持っていなくても音声受信部で車室内
の音声を受けかつ音声発信部から相手方の音声を発する
ハンズフリー電話も実際に用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な騒音低減装置と電話とを共に車両に装備する場合、騒
音低減装置のスピーカから発生する音によって電話によ
る会話が支障を受けるという問題がある。特に、ハンズ
フリー電話の場合その問題が顕著である。
【0005】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、騒音低減装置と電話と
を共に車両に装備する場合、電話の使用時には騒音低減
装置の作動を制限することにより、電話の使用に支障を
来さないようにするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係わる発明は、集音器及びスピーカを備
え、集音器で集音した車室内の騒音と逆位相の音をスピ
ーカから発生して該騒音を低減するように構成された車
両の騒音低減装置において、車両に装備された電話の使
用時を判断する判断手段と、該判断手段の判断結果を受
け、上記電話の使用時その使用に支障を来さないよう上
記スピーカの作動を規制する規制手段とを備える構成と
する。
【0007】請求項2に係わる発明は、請求項1記載の
車両の騒音低減装置において、上記電話が、受話器を手
で持っていなくても音声受信部で車室内の音声を受けか
つ音声発信部から音声を発するハンズフリー電話である
構成とする。
【0008】請求項3に係わる発明は、請求項2記載の
車両の騒音低減装置において、更に上記ハンズフリー電
話の音声受信部が上記集音器で、音声発信部が上記スピ
ーカでそれぞれ構成されるものである。
【0009】請求項4〜7に係わる発明は、いずれも請
求項1記載の車両の騒音低減装置において、上記判断手
段による電話の使用時の判断を具体的に示すものであ
る。すなわち、請求項4に係わる発明では、電話の呼出
音が鳴ったことで電話の使用時と判断し、特に請求項5
に係わる発明では、集音器で電話の呼出音が鳴ったこと
を検知する。請求項6では、電話の受話器が取られるこ
とで電話の使用時と判断する。請求項7に係わる発明で
は、電話の会話開始スイッチが入ることで電話の使用時
と判断する。
【0010】請求項8〜12に係わる発明は、いずれも
請求項1記載の車両の騒音低減装置において、上記規制
手段によるスピーカの作動の規制を具体的に示すもので
ある。すなわち、請求項8に係わる発明では、車室内騒
音の低減のためのスピーカの作動を中止する。請求項9
に係わる発明では、車室内騒音の低減のためにスピーカ
から発生する音の中から、電話での会話の音声に相当す
る周波数領域のものを除去する。請求項10に係わる発
明では、車室内騒音の低減のためにスピーカから発生す
る音を、所定周波数以下のものに限定する。請求項11
に係わる発明では、車室内騒音の低減のためにスピーカ
から発生する音の振幅を小さくする。請求項12に係わ
る発明では、車室内騒音の低減のためにスピーカから発
生する音を、所定周波数以下のものに限定しかつその振
幅を小さくする。
【0011】
【作用】上記の構成により、請求項1に係わる発明で
は、車両に装備された電話の使用時には、判断手段にお
いて電話の呼出音等によって使用時を判断し、該判断手
段の判断結果を受ける規制手段によってスピーカの作動
を規制する。例えばスピーカの作動を中止したり、スピ
ーカから発生する音の中から、電話での会話の音声に相
当する周波数領域のものを除去したりする。これによ
り、電話の使用がスピーカから発生する音により支障を
来すことはない。
【0012】請求項3に係わる発明では、ハンズフリー
電話の音声受信部及び音声発信部がそれぞれ振動低減装
置の集音器及びスピーカで構成されているため、その分
ハンズフリー電話の専用部品が少なくなる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0014】図1は本発明の一実施例に係わる車両の騒
音低減装置を示し、1は車体、2はは車室内の騒音を集
音する集音器であるマイクロホンであり、該マイクロホ
ン2の信号は、騒音低減装置の制御部であるANCコン
トローラ3に入力される。4は車室内騒音を低減するた
めの音を発生するスピーカであって、その作動はANC
コントローラ3により制御される。尚、マイクロホン2
及びスピーカ4は、図では1個ずつしか示していない
が、各々車室内に複数設けられている。
【0015】また、5はエンジン(図示せず)に装着さ
れたイグニッションコイルであって、該イグニッション
コイル5からはエンジン回転数と比例するエンジン点火
信号が発せられ、上記ANCコントローラ3に入力され
る。6は騒音低減装置と共に車両に装備された電話の会
話開始スイッチであり、該スイッチ6の信号は、車両電
話の制御部であるTELコントローラ7に入力される。
ここで、車両電話は、受話器(図示せず)を手で持って
いなくても音声受信部で車室内の会話の音声を受けかつ
音声発信部から相手方の音声を発するハンズフリー電話
であり、特に本実施例では、騒音低減装置のマイクロホ
ン2が音声受信部としての機能を、スピーカ4が音声発
信部としての機能をそれぞれ兼ね備えている。車両電話
のTELコントローラ7は、車体1の後部に取り付けら
れたアンテナ9に接続されており、マイクロホン2で集
音した音声の信号をアンテナ8から送信するとともに、
該アンテナ8で受信した音声信号をスピーカ4で音声に
変換して音声を発するように制御をしている。また、T
ELコントローラ7は、ANCコントローラ3と信号授
受可能に接続されている。
【0016】上記ANCコントローラ3は、図2に示す
ように、その中枢部を構成するANCブロック11と、
マイクロホン2からの入力信号を該ANCブロック11
とTELコントローラ7とに分配する入力信号分配手段
12と、上記ANCブロック11の出力信号とTELコ
ントローラ7の出力信号とを合成する出力信号合成手段
13と、TELコントローラ7の信号及びマイクロホン
2の信号に基づいて電話の使用時を判断する電話使用時
判断手段14とを備えている。上記電話使用時判断手段
14での判断結果は、入力信号分配手段12に対し信号
として出力される。
【0017】上記入力信号分配手段12は、図3に示す
ように、入力端子cを接点a又は接点bに選択的に接続
する切換スイッチ21と、該切換スイッチ21の接点a
に互いに並列に接続されたハイパスフィルタ22及びロ
ーパスフィルタ23とを有している。上記ハイパスフィ
ルタ22は、マイクロホン2で集音した車室内の騒音及
び音声の信号のうち、500Hz以上の信号のみを通過
させるフィルタであり、該ハイパスフィルタ22を通過
した信号は、TELコントローラ7へ出力される。一
方、上記ローパスフィルタ23は、マイクロホン2で集
音した車室内の騒音及び音声の信号のうち、500Hz
以下の信号のみを通過させるフィルタであり、該ローパ
スフィルタ23を通過した信号は、ANCブロック11
へ出力される。ここで、図5は車室内騒音の大部分を占
めるエンジン騒音のスペクトルを示す。エンジン騒音
は、エンジン回転数の半分の値の整数倍の周波数で騒音
レベルが高くなる特性を有し、かつ図5からも分かるよ
うに、500Hz以下の低い周波数で騒音レベルが高く
問題となる。一方、人間の通常の会話における音声の周
波数は、500〜2000Hz程度である。このことか
ら、上記ハイパスフィルタ22は、マイクロホン2で集
音した車室内の騒音及び音声の信号のうち、特に車室内
の音声の信号をTELコントローラ7へ出力する一方、
上記ローパスフィルタ23は、マイクロホン2で集音し
た車室内の騒音及び音声の信号のうち、特に車室内の騒
音の信号をANCブロック11へ出力しているのであ
る。
【0018】また、上記切換スイッチ21の接点bは、
上記ローパスフィルタ23を迂回して該ローパスフィル
タ23の出力側つまりANCブロック11の入力側と接
続されている。そして、切換スイッチ21は、電話使用
時判断手段14の判断結果を受け、電話の使用時には入
力端子cを接点aに接続し、ハイパスフィルタ22及び
ローパスフィルタ23と協働して、マイクロホン2で集
音した車室内の騒音及び音声の信号をうち、周波数が5
00Hz以下の信号(特にエンジン騒音に相当する信
号)をANCブロック11に、周波数が500Hz以上
の信号(特に電話使用時の音声に相当する信号)をTE
Lコントローラ7にそれぞれ分配する一方、電話の非使
用時には入力端子cを接点bに接続し、マイクロホン2
から入力される信号の全てをANCブロック11に出力
するようになっている。よって、入力信号分配手段12
は、電話の使用時マイクロホン2で集音した車室内の騒
音及び音声の信号のうち、周波数が500Hz以下の信
号のみをANCブロック11に出力し、該ANCブロッ
ク11で生成する逆位相音(詳しくは後述する)を50
0Hz以下に制限することで電話の使用に支障を来さな
いようスピーカ4の作動を規制する規制手段としての機
能を有する。
【0019】一方、上記ANCブロック11は、図4に
示すように、入力信号分配手段12(ローパスフィルタ
23の出力側)からの信号を増幅する増幅器31と、該
増幅器31で増幅した信号の高周波ノイズを除去するロ
ーパスフィルタ32と、該フィルタ32を通過した信号
をデジタル化するA/D変換器33と、該A/D変換器
33からの信号とイグニッションコイル5からのエンジ
ン点火信号とに基づいて車室内の騒音を低減するよう該
騒音と逆位相の音(詳しくは逆移相音の信号)を生成す
る逆位相音生成部34とを有している。上記逆位相音生
成部34で生成した信号は、D/A変換機35でアナロ
グ化され、ローパスフィルタ36で高周波ノイズが除去
され、増幅器37で増幅された後、出力信号合成手段1
3へ出力される。ANCブロック11の構成要素である
増幅器31,37、ローパスフィルタ32,36及び変
換器33,35は、それぞれ車室内に設けられるスピー
カ4と同じ個数分ずつ設けられている。また、上記出力
信号合成手段13は、図では詳示していないが、各増幅
器37に対応してそれぞれ、該増幅器37からの出力信
号とTELコントローラ7からの出力信号とを加算する
複数の加算器からなる。
【0020】次に、上記電話使用時判断手段14による
電話使用時の判定方法について、図6に示すフローチャ
ートに従って説明する。
【0021】図6において、先ず、スタートした後、ス
テップS1 で車両電話の会話開始スイッチ6がONであ
るか否かを、ステップS2 で車両電話の呼出音が鳴って
いるか否かをそれぞれ判定する。呼出音が鳴っているか
否かの判定は、マイクロホン2の信号に基づいて行う。
そして、上記両判定が共にNOのときには、電話が使用
されていないと判断し、ステップS3 及びS4 で入力信
号分配手段12の切換スイッチ21の入力端子cを接点
bに接続し、マイクロホン2から入力される信号の全て
をANCブロック11に出力する一方、上記両判定のい
ずれか一方がYESのときには、電話の使用時と判断
し、ステップS5 及びS6 で上記切換スイッチ21の入
力端子cを接点aに接続し、マイクロホン2から入力さ
れる信号のうち、周波数が500Hz以下の信号のみを
ANCブロック11に出力する。
【0022】次に、上記実施例の騒音低減装置の作動に
ついて説明するに、車両電話が使用されていないときに
は、ANCコントローラ7において、入力信号分配手段
12の切換スイッチ21がその入力端子cを接点bに接
続するため、マイクロホン2から入力される信号の全て
がANCブロック11に出力され、該ANCブロック1
1の逆位相音生成部34でマイクロホン2からの入力信
号と逆位相の信号をイグニッションコイル5からのエン
ジン点火信号でタイミングを測って生成して、その信号
をANCブロック11から出力信号合成手段13を通し
てスピーカ4へ出力することにより、スピーカ4から車
室内騒音と逆位相の音が騒音の周波数に拘らず発生して
車室内騒音を低減することができる。尚、この場合、T
ELコントローラ7からは信号が出力信号合成手段13
に出力されないので、出力信号合成手段13で出力信号
同士の合成も行われることはない。
【0023】一方、車両電話が使用されるときには、A
NCコントローラ7の電話使用時判断手段14におい
て、電話の会話開始スイッチ6がONされたこと、ある
いはマイクロホン2の信号に基づき電話の呼出音が鳴っ
たことから電話の使用時を判断し、その判断結果を入力
信号分配手段12の切換スイッチ21に対しスイッチの
切換信号として出力することにより、該切換スイッチ2
1の入力端子cが接点aに接続される。これにより、マ
イクロホン2からの入力信号のうち、電話使用時の音声
に相当する周波数が500Hz以上の信号は、ハイパス
フィルタ22を通過してTELコントローラ7を経た
後、アンテナ8から送信される一方、エンジン騒音等の
低周波の車室内騒音に相当する500Hz以下の信号
は、ローパスフィルタ23を通過してANCブロック1
1に出力され、該ANCブロック11の逆位相音生成部
34でマイクロホン2からの500Hz以下の入力信号
と逆位相の信号が生成され出力信号合成手段13側へ出
力される。そして、出力信号合成手段13においてAN
Cブロック11からの出力信号とTELコントローラ7
からの出力信号(アンテナ8で受信した信号)とが合成
された後、この合成信号がスピーカ4で音に変換されて
その音が該スピーカ4から車室内に向けて発せられる。
その際、スピーカ4から発せられる音のうち、周波数が
500Hz以上の音は、電話の相手側からの音声であ
り、500Hz以下の音は、エンジン騒音等の低周波の
車室内騒音を低減するための該騒音と逆位相のものであ
る。この結果、低周波の車室内騒音を低減することがで
きるとともに、その騒音低減のための音により電話での
音声が聞え難くなるなど電話の使用に支障が生じること
はない。
【0024】また、上記車両電話は、受話器を手で持っ
ていなくても会話ができるハンズフリー電話であるた
め、その利便性が高いばかりでなく、その音声受信部が
騒音低減装置のマイクロホン2で、音声発信部が騒音低
減装置のスピーカ4でそれぞれ兼用されているので、そ
の分ハンズフリー電話の専用部品が少なくなり、コスト
の低廉化をも図ることができる。尚、ハンズフリー電話
の受話器とは、音声受信部及び音声発信部を備え通話機
能を有しているものに限らず、単に通話先を指定するダ
イヤル機能を有するだけで通話機能を有していないもの
をも含む意味である。
【0025】図7は電話使用時判断手段14による電話
使用時の判定方法の変形例を示すフローチャートであ
る。この変形例の場合、受話器の使用と電話の呼出音と
で電話の使用時を判定する。
【0026】すなわち、図7において、先ず、スタート
した後、ステップS11で車両電話の受話器が乗員により
取られているか否かを、ステップS12で車両電話の呼出
音が鳴っているか否かをそれぞれ判定する。そして、上
記両判定が共にNOのときには、電話が使用されていな
いと判断し、ステップS13及びS14で入力信号分配手段
12の切換スイッチ21の入力端子cを接点bに接続
し、マイクロホン2から入力される信号の全てをANC
ブロック11に出力する一方、上記両判定のいずれか一
方がYESのときには、電話の使用時と判断し、ステッ
プS15及びS16で上記切換スイッチ21の入力端子cを
接点aに接続し、マイクロホン2から入力される信号の
うち、周波数が500Hz以下の信号のみをANCブロ
ック11に出力する。
【0027】図8はマイクロホン2からの入力信号をA
NCブロック11とTELコントローラ7とに分配する
入力信号分配手段12の変形例を示す。この変形例で
は、入力信号分配手段12のローパスフィルタ23は、
実施例の場合と同じくマイクロホン2で集音した車室内
の騒音及び音声の信号のうち、500Hz以下の信号の
みを通過させるフィルタであるが、ハイパスフィルタ2
2は、マイクロホン2で集音した車室内の騒音及び音声
の信号のうち、200Hz以上の信号のみを通過させる
フィルタであり、200〜500Hzの範囲では信号が
ハイパスフィルタ22とローパスフィルタ23の両方を
通過するようになっている。また、入力信号分配手段1
2は、切換スイッチ21、ハイパスフィルタ22及びロ
ーパスフィルタ23に加えて、ローパスフィルタ23と
ANCブロック11との間に介設されたプログラマブル
アッテネータ24を備えている。該アッテネータ24
は、ローパスフィルタ23を通過して来る500Hz以
下の信号(エンジン騒音等低周波の車室内騒音の信号)
のゲイン(振幅)を小さく減衰させるものであり、その
減衰量は、無段階に調整可能であって、例えば電話使用
時判断手段14の信号に応じて変更することができる。
切換スイッチ21の接点bは、ローパスフィルタ23及
びプログラマブルアッテネータ24を迂回して該プログ
ラマブルアッテネータ24の出力側つまりANCブロッ
ク11の入力側と接続されている。尚、入力信号分配手
段12のその他の構成は、実施例の場合と同じである。
【0028】そして、上記変形例においては、車両電話
の使用時に入力信号分配手段12の切換スイッチ21の
入力端子cが接点aに接続されると、マイクロホン2か
らの入力信号のうち、車室内の音声に相当する200H
z以上の信号は、ハイパスフィルタ22を通過してTE
Lコントローラ7を経た後、アンテナ8から送信される
一方、エンジン騒音等の低周波の車室内騒音に相当する
500Hz以下の信号は、ローパスフィルタ23を通過
してプログラマブルアッテネータ24に入力し、該アッ
テネータ24でゲインが小さく減衰された後にANCブ
ロック11に出力される。そして、この小ゲインの信号
に基づいてANCブロック11の逆位相音生成部34で
逆位相の信号が生成されて、スピーカ4から車室内騒音
を低減する音が振幅を小さくしてつまり音量を少なくし
て発せられる。このため、車両電話での音声周波数領域
を騒音低減装置での騒音低減周波数領域にまで拡張でき
るとともに、その拡張により電話の使用が支障を来すこ
とはない。
【0029】尚、上記アッテネータ24により信号を零
にまで減衰した場合、スピーカ4からは電話の相手方か
らの音声のみが発せられ、車室内の騒音を低減するため
の音は全く発せられなくなる。つまり、電話の使用時に
スピーカ4から車室内の騒音を低減するための音の発生
を中止することができる。
【0030】
【発明の効果】以上の如く、本発明における車両の騒音
低減装置によれば、車両に装備された電話の使用時に
は、車室内騒音の低減のための音を発生するスピーカの
作動が規制され、電話の使用がスピーカの作動により支
障を来すことはなく、電話と共に車両に装備する場合に
非常に有利なものである。特に、請求項2に係わる発明
の如く車両電話がハンズフリー電話の場合に有効であ
る。
【0031】また、請求項3に係わる発明によれば、ハ
ンズフリー電話の音声受信部及び音声発信部がそれぞれ
振動低減装置の集音器及びスピーカで構成されているた
め、ハンズフリー電話の専用部品を少なくすることがで
き、コストの低廉化をも図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係わる騒音低減装置の構成図
である。
【図2】上記騒音低減装置のANCコントローラの構成
を示すブロック線図である。
【図3】上記ANCコントローラの入力信号分配手段の
構成を示すブロック線図である。
【図4】同ANCコントローラのANCブロックの構成
を示すブロック線図である。
【図5】エンジン騒音のスペクトル図である。
【図6】電話使用時の判断方法を示すフローチャート図
である。
【図7】上記判断方法の変形例を示す図6相当図であ
る。
【図8】入力信号分配手段の変形例を示す図3相当図で
ある。
【符号の説明】
2 マイクロホン(集音器) 4 スピーカ 6 会話開始スイッチ 12 入力信号分配手段(規制手段) 14 電話使用時判断手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04M 1/00 H04B 7/26 Q (72)発明者 池田 直樹 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 小泉 陽 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 仙井 浩史 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 西本 洋介 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集音器及びスピーカを備え、集音器で集
    音した車室内の騒音と逆位相の音をスピーカから発生し
    て該騒音を低減するように構成された車両の騒音低減装
    置において、 車両に装備された電話の使用時を判断する判断手段と、 該判断手段の判断結果を受け、上記電話の使用時その使
    用に支障を来さないよう上記スピーカの作動を規制する
    規制手段とを備えたことを特徴とする車両の騒音低減装
    置。
  2. 【請求項2】 上記電話は、受話器を手で持っていなく
    ても音声受信部で車室内の音声を受けかつ音声発信部か
    ら音声を発するハンズフリー電話である請求項1記載の
    車両の騒音低減装置。
  3. 【請求項3】 上記ハンズフリー電話は、その音声受信
    部が上記集音器で、音声発信部が上記スピーカでそれぞ
    れ構成されている請求項2記載の車両の騒音低減装置。
  4. 【請求項4】 上記判断手段は、電話の呼出音が鳴った
    ことで電話の使用時と判断するものである請求項1記載
    の車両の騒音低減装置。
  5. 【請求項5】 上記判断手段は、集音器で電話の呼出音
    が鳴ったことを検知するものである請求項4記載の車両
    の騒音低減装置。
  6. 【請求項6】 上記判断手段は、電話の受話器が取られ
    ることで電話の使用時と判断するものである請求項1記
    載の車両の騒音低減装置。
  7. 【請求項7】 上記判断手段は、電話の会話開始スイッ
    チが入ることで電話の使用時と判断するものである請求
    項1記載の車両の騒音低減装置。
  8. 【請求項8】 上記規制手段は、車室内騒音の低減のた
    めのスピーカの作動を中止するものである請求項1記載
    の車両の騒音低減装置。
  9. 【請求項9】 上記規制手段は、車室内騒音の低減のた
    めにスピーカから発生する音の中から、電話での会話の
    音声に相当する周波数領域のものを除去するものである
    請求項1記載の車両の騒音低減装置。
  10. 【請求項10】 上記規制手段は、車室内騒音の低減の
    ためにスピーカから発生する音を、所定周波数以下のも
    のに限定するものである請求項1記載の車両の騒音低減
    装置。
  11. 【請求項11】 上記規制手段は、車室内騒音の低減の
    ためにスピーカから発生する音の振幅を小さくするもの
    である請求項1記載の車両の騒音低減装置。
  12. 【請求項12】 上記規制手段は、車室内騒音の低減の
    ためにスピーカから発生する音を、所定周波数以下のも
    のに限定しかつその振幅を小さくするものである請求項
    1記載の車両の騒音低減装置。
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