JPH08248952A - 電子楽器の記憶内容変更装置 - Google Patents

電子楽器の記憶内容変更装置

Info

Publication number
JPH08248952A
JPH08248952A JP7079624A JP7962495A JPH08248952A JP H08248952 A JPH08248952 A JP H08248952A JP 7079624 A JP7079624 A JP 7079624A JP 7962495 A JP7962495 A JP 7962495A JP H08248952 A JPH08248952 A JP H08248952A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
flash memory
read
memory
exclusive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7079624A
Other languages
English (en)
Inventor
Ikuo Kobayashi
郁夫 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd filed Critical Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Priority to JP7079624A priority Critical patent/JPH08248952A/ja
Publication of JPH08248952A publication Critical patent/JPH08248952A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、簡単な操作で短時間に書換可能な読
出専用メモリの記憶内容を変更することのできる安価な
電子楽器の記憶内容変更装置を提供することを目的とす
る。 【構成】本発明の電子楽器の記憶内容変更装置は、書換
可能な読出専用記憶手段15と、該読出専用記憶手段の
記憶内容の変更を指示する指示手段130と、外部から
のデータを受信する受信手段17と、前記指示手段によ
り指示がなされている場合に、該受信手段により受信さ
れたデータに応じて前記読出専用記憶手段の記憶内容を
変更する制御手段10、とを備えて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子楽器において、波
形データや曲データ等を記憶するために使用される書換
可能な読出専用メモリの記憶内容を変更する電子楽器の
記憶内容変更装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子楽器においては、制御プログ
ラム、楽音信号生成用の波形データ、自動演奏用の曲デ
ータ等を記憶するメモリとして、読出専用メモリ(以
下、「ROM」という。)が使用されている。かかるR
OMとしては、例えばマスクROMやUVEPROM
(紫外線消去型プログラマブルROM)が主流であっ
た。従って、ROMの記憶内容を変更する必要が生じた
ときは、ROM自体を物理的に交換していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ROM
を物理的に交換する場合に、以下のような問題が生じて
いた。先ず、制御プログラム、波形データ、曲データ等
を記憶したROMは、一般に、他の電気部品と一緒の基
板に搭載されている。従って、筺体内部に取り付けられ
た基板上のROMを交換する場合はケースを開ける必要
があり、ROMの交換に時間がかかってしまうという問
題である。また、ケースの開閉作業中に、ケースに傷が
つく可能性が高くなり、製品価値が低下するという問題
もあった。
【0004】また、ROMの交換を容易にするために、
例えばROMをICソケットに搭載したり、或いは基板
上の交換しやすい場所に配置する必要があった。しか
し、ICソケットを用いると、コスト上昇は避けられず
信頼性も低下するという問題がある。また、ROMの搭
載位置が固定されると基板設計の自由度がなくなるとい
う問題もある。
【0005】更に、マスクROMを使用していた場合、
その内容を変更することができないので、交換した後は
捨てるしかなかった。また、UVEPROMは、紫外線
で消去して再度書き込むことができるが、消去するため
にはイレーザーが、また、新たなデータを書き込むため
にはROMライタが必要であり、簡単にROMの内容を
書き換えることができなかった。
【0006】本発明は、上記の諸問題を解消するために
なされたもので、簡単な操作で短時間に書換可能な読出
専用メモリの記憶内容を変更することのできる安価な電
子楽器の記憶内容変更装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の電子楽器の記憶
内容変更装置は、上記目的を達成するために、書換可能
な読出専用記憶手段と、該読出専用記憶手段の記憶内容
の変更を指示する指示手段と、外部からのデータを受信
する受信手段と、前記指示手段により指示がなされてい
る場合に、該受信手段により受信されたデータに応じて
前記読出専用記憶手段の記憶内容を変更する制御手段、
とを備えている。
【0008】また、本発明の電子楽器の記憶内容変更装
置は、前記受信手段で受信されたデータの正当性を検査
する検査手段を更に備え、前記制御手段は、該検査手段
により前記受信手段で受信されたデータが正当であるこ
とが判断された場合にのみ、前記読出専用記憶手段の記
憶内容を変更するように構成することができる。ここ
で、検査手段における検査は、例えばサムチェック、パ
リティチェック、CRCチェック、その他の種々のチェ
ック方法を用いることができる。
【0009】また、前記書換可能な読出専用記憶手段と
しては、一括消去型電気的消去及び書込可能な読出専用
メモリ(フラッシュEEPROM)、又は、電気的消去
及び書込可能な読出専用メモリ(EEPROM)を用い
ることができる。
【0010】また、前記受信手段としては、MIDIデ
ータを受信するMIDIコントローラを用いることが好
ましいが、その他の規格に則ったデータを受信するコン
トローラ、例えば、RS232Cインタフェース、SC
SIインタフェース等の汎用インタフェース又は独自の
規格を有する各種インタフェース用のコントローラを用
いることもできる。また、本発明における通信に使用さ
れるMIDIデータとしては、例えば、ユーザが自由に
定義できるエクスクルーシブメッセージを使用すること
ができる。
【0011】更に、前記制御手段は、前記受信手段によ
り受信されたデータに応じて、前記読出専用記憶手段の
記憶内容の消去、又は書き込みを行うように構成するこ
とができる。例えば、前記受信手段により受信されたデ
ータ中の特定位置に存在するデータをコマンドとみな
し、このコマンドに応じて消去又は書き込みの動作を行
うように構成することができる。また、前記受信手段に
より受信されたデータの他の特定位置に存在するデータ
を、読出専用記憶手段に書き込むべきデータとみなし、
上記書き込みの動作を行うべきコマンドを受信した場合
に、このデータを読出専用記憶手段に書き込むように構
成することができる。
【0012】
【作用】本発明の電子楽器の記憶内容変更装置において
は、例えば波形データや曲データ等を記憶する書換可能
な読出専用記憶手段として、例えば一括消去型電気的消
去及び書込可能な読出専用メモリ(フラッシュEEPR
OM)、又は、電気的消去及び書込可能な読出専用メモ
リ(EEPROM)を用いている。そして、例えばMI
DIコントローラ等の受信手段で受信されたMIDIデ
ータに含まれるコマンドに従って書換可能な読出専用記
憶手段の記憶内容を消去したり、或いは、MIDIデー
タに含まれるコマンド及びデータに従って書換可能な読
出専用記憶手段に新たなデータを書き込むようにしてい
る。
【0013】従って、書換可能な読出専用記憶手段を取
り外さなくても、その記憶内容の変更が可能となり、上
述した従来のROMを交換する際に生じる種々の問題は
解消される。
【0014】
【実施例】以下、本発明の記憶内容変更装置の実施例に
つき図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明
の記憶内容変更装置では、制御プログラム、楽音信号生
成用の波形データ、自動演奏用の曲データ等を記憶する
書換可能な読出専用記憶手段として一括消去型電気的消
去及び書込可能な読出専用メモリ、つまりフラッシュE
EPROM(以下、単に「フラッシュメモリ」とい
う。)を用いる場合について説明するが、本発明はフラ
ッシュメモリに限定されず、電気的に書換可能な読出専
用メモリであれば如何なるメモリであっても使用するこ
とができる。例えば本発明の記憶内容変更装置では、電
気的消去及び書込可能な読出専用メモリ(EEPRO
M)を用いることができる。
【0015】実施例の説明に先立って、先ず、本発明の
記憶内容変更装置が適用される電子楽器の全体の構成に
ついて説明する。この電子楽器は、2つの動作モード、
つまり「楽器モード」と「ROM変更モード」とを有し
ている。楽器モードは、鍵盤や操作パネルの操作に応じ
て発生された楽音データ、又は外部から送られてきたM
IDIデータに応じて発音・消音するという通常の電子
楽器として動作するモードである。
【0016】これに対し、ROM変更モードは特殊な動
作モードであり、外部から送られてきたMIDIデータ
に応じてフラッシュメモリ15の記憶内容の変更を行う
モードである。このROM変更モードは、通常のユーザ
は使用しない。従って、このROM変更モードへの移行
は、特別な操作、例えば後述するシステムスイッチ13
0を押しながら電源を投入した場合にのみ行われる(詳
細は後述する)。なお、このROM変更モードは、例え
ば電子楽器の電源を遮断することにより終了する。
【0017】図1は、本発明の記憶内容変更装置が適用
された電子楽器の概略的な構成を示すブロック図であ
る。この電子楽器は、中央処理装置(以下、「CPU」
という。)10、ROM11、ランダムアクセスメモリ
(以下、「RAM」という。)12、操作パネル13、
鍵盤14、フラッシュメモリ15、楽音発生回路16及
びMIDIインタフェース回路(MIDI I/F)1
7がシステムバス30で相互に接続されて構成されてい
る。システムバス30は、例えばアドレス信号、データ
信号又は制御信号等を送受するバスラインである。
【0018】CPU10は、フラッシュメモリ15に記
憶されている制御プログラムに従って電子楽器の全体を
制御する。このCPU10は、フラッシュメモリ15の
内容を変更する制御手段及び検査手段として機能する。
このCPU10が行う処理の詳細については後述する。
【0019】ROM11には、フラッシュメモリ15の
記憶内容を消去する消去プログラム、フラッシュメモリ
15にデータを書き込む書込プログラム、後述するMI
DIインタフェース回路17からデータを受信する受信
プログラム等が記憶されている。なお、このROM11
を設けるか否かは任意である。即ち、上記の各プログラ
ムをフラッシュメモリ15に記憶すれば、このROM1
1は不要である。この場合は、例えばフラッシュメモリ
15の所定位置に記憶されている上記各プログラムをR
AM12にロードして実行させることになる。
【0020】但し、RAM12にロードされたプログラ
ムに従って動作中に、何らかの原因でフラッシュメモリ
15の内容の消去や書き込みができなくなって動作不能
に陥ったり、或いは消去又は書込中に電源が遮断された
りした場合は、正常な状態に復帰させることが困難とな
る。かかる事態を回避するために、ROM11を設け、
このROM11に上述の各プログラムを記憶しておくよ
うにすれば、より信頼性の高い電子楽器を提供すること
ができる。
【0021】フラッシュメモリ15は、本発明の書換可
能な読出専用記憶手段に対応する。このフラッシュメモ
リ15には、上述したように、CPU10の制御プログ
ラムが格納される他、CPU10が使用する種々の固定
データが記憶されている。また、このフラッシュメモリ
15には、所定の音色・音高を有する楽音を発生させる
ための音色パラメータが音色・音域毎に記憶されてい
る。音色パラメータは、例えば波形アドレス、周波数デ
ータ、エンベロープデータ、フィルタ係数等で構成され
ている。更に、このフラッシュメモリ15は、楽音信号
生成に用いられる波形データ、自動演奏用の曲データ等
を記憶している。
【0022】RAM12は、CPU10が各種処理に使
用する種々のデータを一時的に記憶するために使用され
る。このRAM12には、電子楽器を制御するための各
種レジスタ、バッファ、カウンタ、フラグ等が定義され
ている。本実施例で使用する各種レジスタ、バッファ、
カウンタ、フラグ等については、以下において出現する
都度説明するが、ここでは、本実施例で使用する主なバ
ッファ、レジスタ等について簡単に説明しておく。 (A)ステータス受信バッファRXRUNST MIDIデータの第1バイト目(ステータス)を記憶す
るバッファである。エクスクルーシブメッセージ処理中
は「F0H」に設定される。なお、末桁の「H」は16
進数であることを示し、以下においても同じである。 (B)受信バッファDAT MIDIインタフェース回路17から得られる受信デー
タを一時記憶するバッファである。 (C)副受信バッファDATB MIDIインタフェース回路17から得られる受信デー
タに含まれる4ビットの有効データを8ビットに合成す
る際に使用される作業用のバッファである。 (D)先頭アドレスレジスタTOPADS フラッシュメモリ15にデータを書き込む際の先頭アド
レスが記憶されるレジスタである。 (E)エクスクルーシブバイトカウンタEXCNT 受信したエクスクルーシブメッセージのバイト数を計数
するカウンタである。 (F)データ数カウンタDATCNT 受信したエクスクルーシブメッセージに含まれるデータ
ブロックのデータ数を計数するカウンタである。4ビッ
トを受信する毎にインクリメント(+1)される。 (G)エクスクルーシブコマンドレジスタEXCOM 受信したエクスクルーシブメッセージのコマンド(第4
バイト目)を記憶するレジスタである。 (H)チェックサム累算レジスタCSUM サムチェックを行うために、受信したデータを累算する
レジスタである。
【0023】操作パネル13は電子楽器に種々の指示を
与えるために使用されるものであり、各種スイッチ、表
示器等が設けられている。この操作パネル13に設けら
れる各種スイッチには、音色選択スイッチ、音量指定ス
イッチ、効果選択スイッチ等が含まれている。また、こ
の各種スイッチには、電子楽器をROM変更モードに移
行させるためのシステムスイッチ130が含まれてい
る。このシステムスイッチ130は、本発明の指示手段
に対応する。このシステムスイッチ130の押下状態
は、電源投入時にCPU10によって参照され、以後の
動作モードを決定するために使用される(詳細は後述す
る)。
【0024】また、表示器には、各種メッセージを表示
するためのLCD表示器、各スイッチのオン又はオフ状
態を示すLED表示器等が含まれている。LCD表示器
には各種メッセージ、例えば、現在選択されている音
色、テンポ、音量、その他の種々のメッセージが表示さ
れる。また、LED表示器は、例えば音色選択スイッ
チ、音響効果指定スイッチ、音量スイッチ等に対応して
設けられ、これら各スイッチのオン又はオフ状態を表示
するために使用される。
【0025】この操作パネル13には、本操作パネル1
3とCPU10との間のデータ送受を制御するためのパ
ネルインタフェース回路(図示しない)が含まれてい
る。このパネルインタフェース回路は、CPU10から
のスキャン指令に応じて各スイッチをスキャンする。こ
のスキャンにより得られた各スイッチの開閉状態を示す
データ(以下、「パネルデータ」という。)は、各スイ
ッチのオン又はオフに対応して「1」又は「0」がセッ
トされたビット列により形成されており、システムバス
30を介してCPU10に送られる。このパネルデータ
は、操作パネル13上の各スイッチの設定状態を判断す
るために使用される。
【0026】また、パネルインタフェース回路は、CP
U10から送られてきた表示データを表示器に送る。こ
れにより、CPU10から送られてきた例えば文字デー
タに従ったメッセージがLCD表示器に表示され、ま
た、LED表示器等が点灯・消灯される。
【0027】鍵盤14は、発音又は消音の音高及びタイ
ミングを指示するための複数の鍵を有している。この鍵
盤14は所定周期でスキャンされる。そして、このスキ
ャンによって得られたキーデータは、各鍵のオン又はオ
フに対応して「1」又は「0」にセットされたビット列
としてCPU10に送られる。このキーデータはCPU
10の制御の下にRAM12に格納され、押鍵の状態を
判断するために使用される。
【0028】楽音発生回路16はCPU10から送られ
てくる音色パラメータに応じてデジタル楽音信号を生成
する。この楽音発生回路16は、詳細は図示しないが、
フラッシュメモリ15に記憶された波形データを読み出
す波形読出回路、この波形読出回路で読み出された波形
データにエンベロープを付加するためのエンベロープ生
成回路等により構成されている。この楽音発生回路16
で生成されたデジタル楽音信号はD/A変換器20に送
られる。
【0029】D/A変換器20は、デジタル楽音信号を
アナログ楽音信号に変換して増幅器21に送る。増幅器
21はアナログ楽音信号を所定の増幅率で増幅しスピー
カ22に送る。スピーカ22は、楽音信号を音響信号に
変換する周知のものである。このスピーカ22により、
鍵盤操作や受信したMIDIデータに応じた楽音が放音
される。
【0030】MIDIインタフェース回路17は、本電
子楽器と外部のMIDI機器との間のデータの送受を制
御するためのMIDIコントローラである。本発明の受
信手段は、このMIDIインタフェース回路17に対応
する。このMIDIインタフェース回路17は、楽器モ
ードのときは、発音・消音等のためのMIDIデータを
送受する。一方、ROM変更モードのときは、フラッシ
ュメモリ15を変更するためのMIDIデータを受信す
る。外部に接続されるMIDI機器としては、他の電子
楽器、コンピュータ、シーケンサ等を用いることができ
る。
【0031】なお、外部機器とのインタフェースとして
は、本実施例のように通常の電子楽器に一般的に備えら
れているMIDIインタフェースを用いることが好まし
いが、その他のインタフェース、例えば、RS232C
インタフェース、SCSIインタフェース等の汎用イン
タフェース又は独自の規格を有する各種インタフェース
を用いることができる。この場合、外部機器としては、
各インタフェース仕様に適合する、例えば他の電子楽
器、コンピュータ、シーケンサ等を用いることができ
る。
【0032】次に、本実施例においてフラッシュメモリ
15の記憶内容を変更するために使用されるMIDIデ
ータのフォーマットについて説明する。本実施例では、
上記目的のために、MIDI規格に定められているエク
スクルーシブメッセージを使用する。エクスクルーシブ
メッセージは、規格化できないデータを送信するために
定義されているメッセージである。このエクスクルーシ
ブメッセージを用いれば、先頭バイト(ステータス:F
0H)と最終バイト(エンドオブエクスクルーシブコー
ド:F7H)の間に任意のデータを挟んで送信すること
ができる。なお、第2バイト目はメーカIDとして規定
されており、登録制が採用されているので、実際は第3
バイト目以降に任意のデータを挟んで送信することにな
る。
【0033】なお、この電子楽器と外部MIDI機器と
の間のエクスクルーシブメッセージによる通信は、デー
タ転送の確実性を考慮すれば、所定のプロトコルに従っ
たハンドシェイクで行うのが望ましい。しかしながら、
ハンドシェイクで通信を行うには、外部MIDI機器に
ハンドシェイクで通信処理を行う機能が必要である。と
ころが、一般的にはシーケンサ、他の電子楽器等といっ
た外部MIDI機器にはハンドシェイクで通信を行う機
能は備えられていない。従って、本実施例では、例えば
既存のシーケンサ等からデータを受信可能とするため
に、通常のMIDIメッセージの通信と同様に、ハンド
シェイクによらない一方向の通信を行うものとする。但
し、本発明をハンドシェイクで通信を行うように構成す
ることは勿論可能である。
【0034】本実施例で使用するMIDIデータのフォ
ーマットを図2に示す。本実施例では、フラッシュメモ
リ15の記憶内容の消去、及びフラッシュメモリ15へ
の書込といった2種類のエクスクルーシブメッセージが
定義されている。
【0035】図2(A)はフラッシュメモリ15の記憶
内容を消去するために使用されるMIDIデータのフォ
ーマットである。このMIDIデータは6バイトで構成
されている。第1バイト目はステータスであり、本MI
DIデータがエクスクルーシブメッセージであることを
示す。第2バイト目はメーカIDであり、各メーカ毎に
定められているIDコードが格納される。第3バイト目
は各メーカが任意に使用することができるが、一般的に
は機種IDとして用いられる。本実施例では、機種ID
は「00H」とする。第4バイト目は、本実施例では、
コマンドコードとして定義している。
【0036】コマンドコードは、「00H」がフラッシ
ュメモリ15の記憶内容の消去指令、「01H」がフラ
ッシュメモリ15への書き込み指令とする。第5バイト
目はチェックサムコードSUMである。このチェックサ
ムコードSUMは、第2〜第5バイトの各データを2進
加算した場合に、加算結果がゼロとなるようなデータが
記憶される。第6バイト目はエンドオブエクスクルーシ
ブコードであり、エクスクルーシブメッセージの終わり
を示す。
【0037】図2(B)はフラッシュメモリ15への書
き込みを指示するために使用されるMIDIデータのフ
ォーマットである。フラッシュメモリ15へのデータの
書き込みは256バイトを1データブロックとして行わ
れるものとする。このMIDIデータは528バイトで
構成されている。即ち、第1〜第3バイトは、上記フラ
ッシュメモリ15の記憶内容を消去するためのMIDI
データのフォーマットと同じである。第4バイト目は、
コマンドコード「01H」である。第5〜第14バイト
目は、以下に続くデータブロックを書き込むフラッシュ
メモリ15の先頭アドレスである。各バイトは、下位4
ビットのみがアドレスデータとして使用される。また、
各下位4ビットのデータは、第5バイト目から第14バ
イト目に向けて順番にアドレスデータの上位から下位に
対応し、合計20ビットのアドレスデータが形成され
る。なお、各下位4ビットのデータとアドレスデータと
の対応順番は、上記と逆であってもよい。
【0038】第15〜第526バイト目は、フラッシュ
メモリ15へ書き込むべき1ブロックのデータである。
各バイトは、下位4ビットのみがデータとして使用され
る。また、各下位4ビットのデータは、第15バイト目
が先頭アドレスに格納すべきデータの上位4ビット、第
16バイト目が先頭アドレスに格納すべきデータの下位
4ビットとなって第1バイト目のデータとなり、第17
バイト目が先頭アドレス+1に格納すべきデータの上位
4ビット、第18バイト目が先頭アドレス+1に格納す
べきデータの下位4ビットとなって第2バイト目のデー
タとなり、以下同様にして、256バイトのデータが定
義される。第527バイト目はチェックサムコードSU
Mである。このチェックサムコードSUMは、第2〜第
527バイトの各データを2進加算した場合に、加算結
果がゼロとなるようなデータが記憶される。第528バ
イト目はエンドオブエクスクルーシブコードであり、エ
クスクルーシブメッセージの終わりを示す。
【0039】なお、本実施例では1データブロックを2
56バイトとしているが、これに限定されることなく、
任意のバイト数を1データブロックとすることができ
る。また、データブロックの先頭のデータを先頭アドレ
スで示される位置に格納するようにしているが、これと
は逆に、データブロックの最後尾のデータを先頭アドレ
スで示される位置に格納するように構成してもよい。
【0040】次に、上記の構成において、図3〜図9に
示したフローチャートを参照しながら動作を説明する。
以下においては、フラッシュメモリ15の内容を変更す
る場合の動作を中心に説明する。なお、各フローチャー
トに示されている処理は、何れもCPU10によって行
われるものである。
【0041】(1)メイン処理 図3(A)は本発明の記憶内容変更装置が適用された電
子楽器のメインルーチンを示すフローチャートであり、
電源の投入により起動される。電源が投入されると、先
ず、システムスイッチ130が押されているかどうかが
調べられる(ステップS10)。これは、操作パネル1
3をスキャンし、このスキャンにより得られたパネルデ
ータ中のシステムスイッチ130に対応するビットが
「1」になっているかどうかを調べることにより行われ
る。
【0042】ここで、システムスイッチ130が押され
ていないことが判断されると、楽器モードで動作すべき
旨が認識され、楽器モードの初期設定が行われる(ステ
ップS11)。この楽器モードの初期設定では、例え
ば、CPU10の内部のハードウエアが初期状態に設定
されると共に、RAM12に定義されているレジスタ、
カウンタ、フラグ等が初期状態に設定される。また、こ
の初期設定では、楽音発生回路16に所定のデータが送
られることにより、電源投入時に不要な音が発生される
のを防止するための処理が行われる。
【0043】次いで、楽器モードのパネル処理が行われ
る(ステップS12)。このパネル処理では、操作パネ
ル13の各スイッチの操作に応じた処理が行われる。即
ち、パネル処理では、先ず、パネルデータを調べること
によりイベントのあったスイッチが調べられ、そのスイ
ッチに対応する処理が行われる。例えば、音色選択スイ
ッチ、音量指定スイッチ、効果選択スイッチ等のイベン
トがあったことが判断されると、それぞれ音色変更処
理、音量変更処理、効果変更処理等が行われる。これら
の処理の内容は、本発明とは直接は関係しないので説明
は省略する。
【0044】次いで、楽器モードの鍵盤処理が行われる
(ステップS13)。この鍵盤処理では、鍵盤14から
受け取ったキーデータがキーオンを示していれば楽音を
発生する発音処理が、キーオフを示していれば楽音発生
を停止する消音処理が、それぞれ行われる。
【0045】発音処理では、鍵盤14から受け取ったキ
ーデータ、及びその時点で選択されている音色等に基づ
いて、フラッシュメモリ15から音色パラメータが読み
出され、これが楽音発生回路16に送られる。これによ
り、楽音発生回路16は、音色パラメータ中の波形アド
レスで指定されるフラッシュメモリ15の記憶位置か
ら、周波数データで指定される読出速度で波形データを
読み出し、これにエンベロープデータで指定されるエン
ベロープを付加してデジタル楽音信号を生成する。
【0046】一方、消音処理では、例えば、所定時間で
エンベロープを減衰させるようなエンベロープデータが
楽音発生回路16に送られる。これにより、発音中の音
が所定時間経過後に消音される。
【0047】次いで、「楽器モードのその他の処理」が
行われる(ステップS14)。この「楽器モードのその
他の処理」では、例えば、自動演奏処理、自動伴奏処
理、MIDIインタフェース回路17に対する送受信処
理等が行われるが、これらの処理は、本発明とは直接は
関係しないので説明は省略する。その後ステップS12
に戻り、以下ステップS12〜S14の処理が繰り返さ
れる。この繰り返し実行の過程で、操作パネル13や鍵
盤14の操作に基づくイベントが発生すると、それらに
応じた処理が行われることにより電子楽器としての各種
機能が実現されている。
【0048】上記ステップS10でシステムスイッチ1
30が押されていることが判断されると、ROM変更モ
ードで動作すべき旨が認識され、ROM変更モード用の
プログラムがRAM12に転送される(ステップS1
5)。ROM変更モード用のプログラムは、上述したよ
うに、フラッシュメモリ15に記憶されており、消去プ
ログラム、書込プログラム、受信プログラム等が含まれ
ている。なお、ROM11が接続されている構成では、
ROM11から上記の各プログラムがRAM12に転送
される。まお、ROM11が接続されている構成の場合
は、ROM11に記憶されているプログラム自体で動作
するように構成してもよく、この場合はステップS15
の処理は不要である。
【0049】次いで、ROM変更モードの初期設定が行
われる(ステップS16)。即ち、ROM変更モードの
初期設定ルーチンがコールされ、ステータス受信バッフ
ァRXRUNSTが「00H」にクリアされる(ステッ
プS20)。その後、このROM変更モードの初期設定
ルーチンからリターンしてメインルーチンに戻る。
【0050】メインルーチンでは、次いで、ROM変更
モードのメイン処理が行われる(ステップS17)。こ
のROM変更モードのメイン処理の詳細は図4のフロー
チャートに示されており、その詳細は次述する。以下、
このステップS17を繰り返し実行しながら、MIDI
インタフェース回路17から得られたMIDIデータに
応じてフラッシュメモリ15の記憶内容の消去、又は書
込が行われる。
【0051】(2)ROM変更モードのメイン処理 次に、ROM変更モードのメイン処理の詳細について、
図4に示したフローチャートを参照しながら説明する。
【0052】このROM変更モードのメイン処理では、
先ず、1バイト受信したかどうかが調べられる(ステッ
プS30)。即ち、CPU10はMIDIインタフェー
ス回路17にアクセスし、シリアルに受信されたMID
Iデータが1バイトになっているかどうかを調べる。こ
こで、1バイト受信していないことが判断されると、こ
のROM変更モードのメイン処理ルーチンからリターン
してメインルーチンに戻る。
【0053】一方、1バイト受信したことが判断される
と、そのデータを受信バッファDATに格納する(ステ
ップS31)。次いで、受信バッファDATの内容が
「F8H」以上であるかどうか、つまり受信データがリ
アルタイムメッセージであるかどうかが調べられる(ス
テップS32)。そして、リアルタイムメッセージであ
ることが判断されると、以下の処理は行わずに、このR
OM変更モードのメイン処理ルーチンからリターンす
る。つまり、リアルタイムメッセージは単独で送られて
くる場合もあるが、エクスクルーシブメッセージの中に
挿入される場合もあるので、このようなリアルタイムメ
ッセージは全て無視されるようになっている。
【0054】上記ステップS32において、リアルタイ
ムメッセージでないことが判断されると、次いで、受信
バッファDATの内容が「F0H」であるかどうか、つ
まり、エクスクルーシブメッセージのステータスである
かどうかが調べられる(ステップS33)。そして、エ
クスクルーシブメッセージのステータスであることが判
断されると、このエクスクルーシブメッセージに対する
処理を開始するべく、エクスクルーシブ初期設定が行わ
れる(ステップS34)。
【0055】このエクスクルーシブ初期設定では、ステ
ータス受信バッファRXRUNSTに「F0H」がセッ
トされる。このステータス受信バッファRXRUNST
は、エクスクルーシブメッセージの処理中であることを
表示するために使用される。また、先頭アドレスレジス
タTOPADSの内容が「0」に初期化される。また、
エクスクルーシブバイトカウンタEXCNTが「0」に
初期化される。データ数カウンタDATCNTが「0」
に初期化される。エクスクルーシブコマンドレジスタE
XCOMの内容が「FFH」、つまり未定義のコマンド
に初期化される。更に、チェックサム累算レジスタCS
UMの内容が「0」に初期化される。以上のエクスクル
ーシブ初期設定が終了すると、このROM変更モードの
メイン処理ルーチンからリターンしてメインルーチンに
戻る。
【0056】上記ステップS33でエクスクルーシブメ
ッセージでないことが判断されると、次いで、ステータ
ス受信バッファRXRUNSTの内容が「F0H」であ
るかどうか、つまりエクスクルーシブメッセージの処理
中であるかどうかが調べられる(ステップS35)。そ
して、エクスクルーシブメッセージの処理中でないこと
が判断されると、以下の処理は行わずに、このROM変
更モードのメイン処理ルーチンからリターンする。即
ち、エクスクルーシブメッセージを構成するデータ以外
のデータは全て無視される。
【0057】一方、上記ステップS35でエクスクルー
シブメッセージの処理中であることが判断されると、次
いで、受信バッファDATの内容が「F7H」であるか
どうか、つまりエンドオブエクスクルーシブのコードで
あるかどうかが調べられる(ステップS36)。そし
て、エンドオブエクスクルーシブのコードであることが
判断されると、エクスクルーシブメッセージの最後のデ
ータを受信したことが認識され、ROM変更コマンド実
行処理が行われる(ステップS37)。このROM変更
コマンド実行処理では、サムチェック、フラッシュメモ
リ15の消去、書込等が行われるが詳細は後述する。そ
の後、ステータス受信バッファRXRUNSTに「00
H」がセットされる(ステップS38)。これにより、
エクスクルーシブメッセージの処理中でないことが記憶
される。
【0058】上記ステップS36で、エンドオブエクス
クルーシブのコードでないことが判断されると、次い
で、受信バッファDATの内容が「7FH」以下である
かどうかが調べられる(ステップSS39)。即ち、
「80H」以上はステータスであるので、このステップ
S39において、受信データがステータスであるかデー
タであるかが調べられる。ここで、「7FH」以下でな
い、つまりステータスであることが判断されるとステッ
プS38に分岐し、ステータス受信バッファRXRUN
STに「00H」がセットされる。この処理により、エ
クスクルーシブメッセージ処理中にステータスが受信さ
れるとエクスクルーシブメッセージ処理が中止され、一
方、エクスクルーシブメッセージ処理中でないときにス
テータスが受信されると、そのステータスは無視される
ことになる。
【0059】上記ステップS39で受信データがステー
タスでないことが判断されると、エクスクルーシブメッ
セージ処理中に第2バイト目以降のデータを受信したこ
とが認識され、次いで、サムチェックの為の累算処理が
行われる(ステップS40)。即ち、チェックサム累算
レジスタCSUMの内容に受信バッファDATの内容が
加算され、この加算結果と「07FH」との論理積がと
られて再びチェックサム累算レジスタCSUMにセット
される。
【0060】次いで、エクスクルーシブバイトカウンタ
EXCNTの内容に「1」が加算される(ステップS4
1)。次いで、エクスクルーシブデータ解析処理が行わ
れる(ステップS42)。このエクスクルーシブデータ
解析処理の詳細は次述する。その後、このROM変更モ
ードのメイン処理ルーチンからリターンする。以上のR
OM変更モードのメイン処理を繰り返し実行することに
より、MIDIインタフェース回路17から受信された
MIDIデータに従って、フラッシュメモリ15の消
去、書込等の処理が行われることになる。
【0061】(3)エクスクルーシブデータ解析処理 次に、ROM変更モードのメイン処理ルーチンのステッ
プS42で行われるエクスクルーシブデータ解析処理の
詳細について、図5のフローチャートを参照しながら説
明する。
【0062】このエクスクルーシブデータ解析処理で
は、先ず、エクスクルーシブバイトカウンタEXCNT
の内容が「1」であるかどうかが調べられる(ステップ
S50)。そして、「1」であることが判断されると、
エクスクルーシブメッセージの第2バイト目(メーカI
D)を受信したことが認識され、受信バッファDATの
内容、つまりメーカIDが「40H」であるかどうかが
調べられる(ステップS51)。ここで、メーカIDが
「40H」であることが判断されると、MIDIメッセ
ージの送信元は正当である旨が認識され、以降の処理を
継続すべく、このエクスクルーシブデータ解析ルーチン
からリターンしてROM変更モードのメイン処理ルーチ
ンに戻る。一方、メーカIDが「40H」でないことが
判断されると、MIDIメッセージの送信元は不正であ
る旨が認識され、以降のエクスクルーシブメッセージ処
理を中止するために、ステータス受信バッファRXRU
NSTに「00H」がセットされる(ステップS5
2)。これにより、エクスクルーシブメッセージの処理
中でないことが記憶される。その後、このエクスクルー
シブデータ解析ルーチンからリターンしてROM変更モ
ードのメイン処理ルーチンに戻る。
【0063】上記ステップS50で、エクスクルーシブ
バイトカウンタEXCNTの内容が「1」でないことが
判断されると、次いで、エクスクルーシブバイトカウン
タEXCNTの内容が「2」であるかどうかが調べられ
る(ステップS53)。そして、「2」であることが判
断されると、エクスクルーシブメッセージの第3バイト
目(機種ID)を受信したことが認識され、受信バッフ
ァDATの内容、つまり機種IDが「00H」であるか
どうかが調べられる(ステップS54)。ここで、機種
IDが「00H」であることが判断されると、機種ID
は正常である旨が認識され、以降の処理を継続すべく、
このエクスクルーシブデータ解析ルーチンからリターン
してROM変更モードのメイン処理ルーチンに戻る。一
方、機種IDが「00H」でないことが判断されると、
機種IDが異常である旨が認識され、以降のエクスクル
ーシブメッセージ処理を中止するために、ステータス受
信バッファRXRUNSTに「00H」がセットされる
(ステップS55)。これにより、エクスクルーシブメ
ッセージの処理中でないことが記憶される。その後、こ
のエクスクルーシブデータ解析ルーチンからリターンし
てROM変更モードのメイン処理ルーチンに戻る。
【0064】上記ステップS53で、エクスクルーシブ
バイトカウンタEXCNTの内容が「2」でないことが
判断されると、次いで、エクスクルーシブバイトカウン
タEXCNTの内容が「3」であるかどうかが調べられ
る(ステップS53)。そして、「3」であることが判
断されると、エクスクルーシブメッセージの第4バイト
目(コマンド)を受信したことが認識され、受信バッフ
ァDATの内容、つまりコマンドが「0」又は「1」で
あるかどうかが調べられる(ステップS57)。ここ
で、コマンドが「0」又は「1」であることが判断され
ると、コマンドは正常である旨が認識され、受信バッフ
ァDATの内容(コマンド)がエクスクルーシブコマン
ドレジスタEXCOMにセットされる(ステップS5
9)。その後、このエクスクルーシブデータ解析ルーチ
ンからリターンしてROM変更モードのメイン処理ルー
チンに戻る。一方、コマンドが「0」又は「1」でない
ことが判断されると、不正コマンドである旨が認識さ
れ、以降のエクスクルーシブメッセージ処理を中止する
ために、ステータス受信バッファRXRUNSTに「0
0H」がセットされる(ステップS58)。これによ
り、エクスクルーシブメッセージの処理中でないことが
記憶される。その後、このエクスクルーシブデータ解析
ルーチンからリターンしてROM変更モードのメイン処
理ルーチンに戻る。
【0065】上記ステップS56で、エクスクルーシブ
コマンドレジスタEXCOMの内容が「0」であるかど
うか、つまり消去コマンドであるかどうかが調べられる
(ステップS60)。ここで、消去コマンドであること
が判断されると、次いで、エクスクルーシブバイトカウ
ンタEXCNTの内容が「4」であるかどうかが調べら
れる(ステップS61)。そして、「4」であることが
判断されると、エクスクルーシブメッセージの第5バイ
ト目(チェックサムコードSUM)を受信したことが認
識され、このデータは、フラッシュメモリ15に書き込
むべきデータとしての処理を行う必要がないので、この
エクスクルーシブデータ解析ルーチンからリターンして
ROM変更モードのメイン処理ルーチンに戻る。一方、
上記ステップS61で、エクスクルーシブバイトカウン
タEXCNTの内容が「4」でないことが判断される
と、消去コマンドでエクスクルーシブバイトカウンタE
XCNTの内容が「5」以上となることはあり得ないの
で、何らかのエラーが発生した旨が認識され、「0FF
H」がチェックサム累算レジスタCSUMに書き込まれ
る(ステップS69)。その後、エクスクルーシブデー
タ解析ルーチンからリターンしてROM変更モードのメ
イン処理ルーチンに戻る。これにより、後述するROM
コマンド実行処理ルーチンのステップS81及びS82
において、サムチックエラーである旨の表示及び発音が
なされる。なお、ここで検出されたエラーはサムチェッ
クエラーではないので、サムチェックエラー時に使用さ
れる表示器と別の表示器を用いてエラー表示をし、且
つ、サムチェックエラー時に使用される音と別の音程又
は別の音色でエラー音を発生するように構成することも
できる。
【0066】上記ステップS60において、消去コマン
ドでないことが判断されると、次いで、エクスクルーシ
ブバイトカウンタEXCNTの内容が「526」、つま
りチェックサムコードSUMが受信されたかどうかが調
べられる(ステップS62)。そして、チェックサムコ
ードSUMが受信されたことが判断されると、フラッシ
ュメモリ15に書き込むべきデータとしての処理を行う
必要がないので、このエクスクルーシブデータ解析ルー
チンからリターンしてROM変更モードのメイン処理ル
ーチンに戻る。
【0067】一方、チェックサムコードSUMの受信で
ないことが判断されると、次いで、エクスクルーシブバ
イトカウンタEXCNTの内容が「14」より小さいか
どうか、つまり先頭アドレスの一部が受信されたかどう
かが調べられる(ステップS63)。ここで、先頭アド
レスの一部が受信されたことが判断されると、先頭アド
レスレジスタTOPADSの内容を16倍(左に4ビッ
トシフト)したデータに受信バッファDATの内容が加
算され、再度先頭アドレスレジスタTOPADSに書き
込まれる。エクスクルーシブバイトカウンタEXCNT
の値が「4」から「13」までの10回の間は、本ステ
ップS65の処理が実行されるので、10回目の処理が
終了した時点で、先頭アドレスレジスタTOPADSに
40ビットの先頭アドレスが作成される。
【0068】上記ステップS63で、エクスクルーシブ
バイトカウンタEXCNTの内容が「14」より小さく
ないことが判断されると、データブロックの一部が受信
されたものと認識され、変更データ解析が行われる(ス
テップS64)。この変更データ解析の詳細な処理は、
図6のフローチャートに示されている。
【0069】図6のフローチャートを参照しながら変更
データ解析処理について説明する。変更データ解析処理
においては、先ず、データ数カウンタDATCNTの内
容が偶数であるかどうかが調べられる(ステップS7
0)。そして、偶数であることが判断されると、受信バ
ッファDATの内容が16倍(4ビット左シフト)され
て副受信バッファDATBに格納される(ステップS7
1)。その後、ステップS74に分岐する。
【0070】一方、上記ステップS70で、データ数カ
ウンタDATCNTの内容が偶数でないことが判断され
ると、受信バッファDATの内容と副受信バッファDA
TBの内容とが加算されて副受信バッファDATBに格
納される(ステップS72)。これにより、フラッシュ
メモリ15に書き込むべき1バイトのデータが生成され
る。次いで、データ数カウンタDATCNTの内容を
「2」で除算(右1ビットシフト)した値をオフセット
アドレスとし、RAM12の所定領域に副受信バッファ
DATBの内容が記憶される(ステップS73)。次い
で、データ数カウンタDATCNTの内容に「1」が加
えられ(ステップS74)、その後、この変更データ解
析ルーチンからリターンしてエクスクルーシブデータ解
析ルーチンを経由してROM変更モードのメイン処理ル
ーチンに戻る。
【0071】このように、本変更で解析ルーチンでは、
受信データに含まれる4ビットの有効データから1バイ
トのデータを合成してRAM12の所定領域に順次格納
していく。このRAM12の所定領域への格納は、1デ
ータブロック分(256バイト)のデータが格納された
時点で終了する。
【0072】(4)ROMコマンド実行処理 次に、ROM変更モードのメイン処理ルーチンのステッ
プS37で行われるROM変更コマンド実行処理の詳細
について、図7〜図9のフローチャートを参照しながら
説明する。
【0073】このROM変更コマンド実行処理では、先
ず、チェックサム累算レジスタCSUMの内容がゼロで
あるかどうかが調べられる(ステップS80)。ここ
で、チェックサム累算レジスタCSUMの内容がゼロで
ないことが判断されると、サムチェックで異常が検出さ
れた旨が認識され、チェックサムエラーである旨が表示
される(ステップS81)。このサムチェックエラーで
ある旨の表示は、例えば操作パネル13上に新たに設け
た表示器を用いて行うことができる。また、既に存在す
る表示器をサムチェックエラーの表示に兼用するように
構成してもよい。
【0074】次いで、チェックサムエラーであることを
示す音が発音される(ステップS82)。この発音は、
CPU10が楽音発生回路16に特定の音色パラメータ
を送出することにより行われる。その後、このROM変
更コマンド実行ルーチンからリターンしてROM変更モ
ードのメイン処理ルーチンに戻る。これにより、操作者
は、フラッシュメモリ15に書き込むためのデータ転送
中にチェックサムエラーが発生した旨を認識することが
でき、転送をやり直す等の処置が可能となる。
【0075】上記ステップS80で、チェックサムエラ
ーでないことが判断されると、次いで、エクスクルーシ
ブコマンドレジスタEXCOMの内容が「0」、つま
り、消去コマンドであるかどうかが調べられる(ステッ
プS83)。そして、消去コマンドであることが判断さ
れると、フラッシュメモリ15の消去が行われる(ステ
ップS84)。このフラッシュメモリ15の消去の処理
の詳細は、図8のフローチャートに示されている。
【0076】図8に示すフローチャートに示されたフラ
ッシュメモリ消去処理においては、先ず、フラッシュメ
モリ15の消去手順に従った消去が行われる(ステップ
S90)。この消去手順は、フラッシュメモリのタイプ
によって種々異なるので、採用するフラッシュメモリの
仕様に従って行われる。
【0077】次いで、消去が成功したかどうかが調べら
れる(ステップS91)。この消去が成功したかどうか
は、例えばフラッシュメモリから出力される所定の状態
信号を調べることによって判断することができる。そし
て、消去が成功したことが判断されると、「消去成功」
である旨が表示される(ステップS92)。この「消去
成功」である旨の表示は、例えば操作パネル上に新たに
設けた表示器を用いて行うことができる。また、既に存
在する表示器を「消去成功」の表示に兼用するように構
成してもよい。
【0078】次いで、「消去成功」である旨が発音され
る(ステップS93)。この「消去成功」である旨の発
音は、CPU10が楽音発生回路16に特定の音色パラ
メータを送出することにより行われる。その後、このフ
ラッシュメモリ消去ルーチンからリターンして、ROM
変更コマンド実行ルーチンを経由してROM変更モード
のメイン処理ルーチンに戻る。
【0079】一方、ROM変更コマンド実行ルーチンの
ステップS83において、消去コマンドでないことが判
断されると、次いで、エクスクルーシブコマンドレジス
タEXCOMの内容が「1」、つまり、書込コマンドで
あるかどうかが調べられる(ステップS85)。そし
て、書込コマンドでないことが判断されると、このRO
M変更コマンド実行ルーチンをリターンしてROM変更
モードのメイン処理ルーチンに戻る。一方、書込コマン
ドであることが判断されると、フラッシュメモリ15の
書込が行われる(ステップS86)。このフラッシュメ
モリ15の書込の処理の詳細は、図9のフローチャート
に示されている。
【0080】図9のフローチャートに示されたフラッシ
ュメモリ書込処理においては、先ず、フラッシュメモリ
15の書込手順に従って、RAM12の所定領域に格納
されている256バイトのデータが、先頭アドレスレジ
スタTOPADSの内容で示されるフラッシュメモリ1
5の記憶位置から順次書き込まれる(ステップS10
0)。この書込手順は、フラッシュメモリのタイプによ
って種々異なるので、採用するフラッシュメモリの仕様
に従って行われる。
【0081】次いで、書込が成功したかどうかが調べら
れる(ステップS101)。この書込が成功したかどう
かは、例えばフラッシュメモリから出力される所定の状
態信号を調べることによって判断することができる。そ
して、書込が成功したことが判断されると、「書込成
功」である旨が表示される(ステップS102)。この
「書込成功」である旨の表示は、例えば操作パネル上に
新たに設けた表示器を用いて行うことができる。また、
既に存在する表示器を「書込成功」の表示に兼用するよ
うに構成してもよい。
【0082】次いで、「書込成功」である旨が発音され
る(ステップS103)。この「書込成功」である旨の
発音は、CPU10が楽音発生回路16に特定の音色パ
ラメータを送出することにより行われる。その後、この
フラッシュメモリ書込ルーチンからリターンして、RO
M変更コマンド実行ルーチンを経由してROM変更モー
ドのメイン処理ルーチンに戻る。
【0083】以上により、外部MIDI機器から送られ
てくるエクスクルーシブメッセージに従って、フラッシ
ュメモリ15の消去、書込が行われることになる。
【0084】なお、上述した実施例では、エクスクルー
シブメッセージ中にチェックサムコードSUMを定義
し、サムチェックを行うように構成したが、その他の方
法によるチェック、例えばパリティチェック、CRCチ
ェック、その他の種々のチェック方法を用いることがで
きる。また、従来の外部MIDI機器との互換性を保つ
ために、エクスクルーシブメッセージの受信時のデータ
のチェックを行わないように構成することもできる。更
に、エクスクルーシブメッセージの受信時のデータのチ
ェックを行うかどうかを、例えば操作パネルに設けたス
イッチ等で指定できるように構成することもできる。
【0085】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
簡単な操作で短時間に書換可能な読出専用メモリの記憶
内容を変更することのできる安価な電子楽器の記憶内容
変更装置を提供できる。
【0086】即ち、波形データや曲データを記憶する書
換可能な読出専用メモリとして、例えばフラッシュEE
PROM又はEEPROMを用い、この記憶内容の変更
は、外部から送られてきたMIDIデータに従って行う
ようにしているので、従来のように、ROMを交換する
ためにケースを開ける必要がない。従って、ROMの記
憶内容の変更に要する時間(工数)が減少し、また、ケ
ースに傷がつくという事態も回避できる。
【0087】また、波形データや曲データを記憶する書
換可能な読出専用メモリの書き込みが容易にできるの
で、例えばセミカスタム製品のように、少量多品種の製
品の作製が容易になる。
【0088】また、本発明では、受信手段として例えば
MIDIインタフェースを用いている。通常の電子楽器
はMIDIインタフェースを備えているので、このMI
DIインタフェースを用いれば新たなハードウエアを備
える必要がなく、また、書換可能な読出専用メモリに書
き込むべきデータの送信元として、例えばシーケンサを
用いることができるので、特別の装置は不要であり、安
価に記憶内容変更装置を構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記憶内容変更装置が適用された電子楽
器の実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施例で使用されるMIDIデータの
フォーマットを示す図である。
【図3】(A)は本発明の実施例のメインルーチンを示
すフローチャートであり、(B)は本発明の実施例のR
OM変更モードの初期設定ルーチンを示すフローチャー
トである。
【図4】本発明の実施例のROM変更モードのメイン処
理ルーチンを示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施例のエクスクルーシブデータ解析
ルーチンを示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施例の変更データ解析ルーチンを示
すフローチャートである。
【図7】本発明の実施例のROMコマンド実行ルーチン
を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施例のフラッシュメモリ消去ルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施例のフラッシュメモリ書込ルーチ
ンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 CPU 11 ROM 12 RAM 13 操作パネル 14 鍵盤 15 フラッシュメモリ 16 楽音発生回路 17 MIDIインタフェース回路 20 D/A変換器 21 増幅器 22 スピーカ 30 システムバス 130 システムスイッチ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 書換可能な読出専用記憶手段と、 該読出専用記憶手段の記憶内容の変更を指示する指示手
    段と、 外部からのデータを受信する受信手段と、 前記指示手段により指示がなされている場合に、該受信
    手段により受信されたデータに応じて前記読出専用記憶
    手段の記憶内容を変更する制御手段、 とを備えたことを特徴とする電子楽器の記憶内容変更装
    置。
  2. 【請求項2】 前記受信手段で受信されたデータの正当
    性を検査する検査手段を更に備え、前記制御手段は、該
    検査手段により前記受信手段で受信されたデータが正当
    であることが判断された場合にのみ、前記読出専用記憶
    手段の記憶内容を変更することを特徴とする請求項1に
    記載の電子楽器の記憶内容変更装置。
  3. 【請求項3】 前記書換可能な読出専用記憶手段は、一
    括消去型電気的消去及び書込可能な読出専用メモリ、又
    は、電気的消去及び書込可能な読出専用メモリであるこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子楽器
    の記憶内容変更装置。
  4. 【請求項4】 前記受信手段は、MIDIデータを受信
    するMIDIコントローラであることを特徴とする請求
    項1又は請求項2に記載の電子楽器の記憶内容変更装
    置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記受信手段により受
    信されたデータに応じて、前記読出専用記憶手段の記憶
    内容の消去、又は書き込みを行うことを特徴とする請求
    項1又は請求項2に記載の電子楽器の記憶内容変更装
    置。
JP7079624A 1995-03-10 1995-03-10 電子楽器の記憶内容変更装置 Pending JPH08248952A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7079624A JPH08248952A (ja) 1995-03-10 1995-03-10 電子楽器の記憶内容変更装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7079624A JPH08248952A (ja) 1995-03-10 1995-03-10 電子楽器の記憶内容変更装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08248952A true JPH08248952A (ja) 1996-09-27

Family

ID=13695236

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7079624A Pending JPH08248952A (ja) 1995-03-10 1995-03-10 電子楽器の記憶内容変更装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08248952A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016173389A (ja) * 2015-03-16 2016-09-29 ヤマハ株式会社 エフェクタ、方法およびプログラム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016173389A (ja) * 2015-03-16 2016-09-29 ヤマハ株式会社 エフェクタ、方法およびプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4120978B2 (ja) 電子楽器用バスシステム
US6570082B2 (en) Tone color selection apparatus and method
US7279628B2 (en) Editing apparatus of setting information for electronic music apparatuses
JP3555654B2 (ja) データ送信装置、データ受信装置、及び同各装置に適用されるプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体
JPH0631973B2 (ja) 電子楽器
US7030309B2 (en) Electronic musical apparatus and program for electronic music
JPH06259065A (ja) 電子楽器
JPH08248952A (ja) 電子楽器の記憶内容変更装置
JPS6222157B2 (ja)
JP4877401B2 (ja) 電子楽器用バスシステム
JP3192597B2 (ja) 電子楽器の自動演奏装置
JP2570045B2 (ja) 電子楽器
JP4650253B2 (ja) 電子楽器用バスシステム
JP2639381B2 (ja) 電子楽器
JP2570819B2 (ja) 電子楽器
JP2661493B2 (ja) データ記憶装置およびデータ選択通信方法
US5436404A (en) Auto-play apparatus for generation of accompaniment tones with a controllable tone-up level
JP2751772B2 (ja) データ記憶装置
JP3128888B2 (ja) 自動伴奏装置
JPH07146681A (ja) 電子楽器
JPH08248957A (ja) 電子楽器の操作子
JP4591604B2 (ja) 電子楽器
JP3529123B2 (ja) 自動演奏装置及び自動演奏方法
JPH09325770A (ja) 電子楽器
JPH05249969A (ja) 電子楽器

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020920