JPH08248718A - カラー画像形成方法 - Google Patents

カラー画像形成方法

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JPH08248718A
JPH08248718A JP7052267A JP5226795A JPH08248718A JP H08248718 A JPH08248718 A JP H08248718A JP 7052267 A JP7052267 A JP 7052267A JP 5226795 A JP5226795 A JP 5226795A JP H08248718 A JPH08248718 A JP H08248718A
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JP
Japan
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carrier
toner
developer
resin
developing
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JP7052267A
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English (en)
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Kishiomi Tamura
希志臣 田村
Mayumi Hayashi
真由美 林
Masafumi Uchida
雅文 内田
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 長期にわたってカブリが起き難く、濃度が高
く、均一で、高品位な出力画像を得ることが出来るカラ
ー画像形成技術を提供することを目的とする。 【構成】 表面重合被覆法によりポリオレフィン系樹脂
被覆層が磁性粒子表面に形成されたキャリア、及びトナ
ーを含有する現像剤を用い、非接触現像法により感光体
上に複数色の色重ね現像を行った後、一括転写を行うカ
ラー画像形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法、静電写真
法、静電印刷法等に用いられるカラー画像形成方法に関
する。
【0002】
【発明の背景】静電荷像現像用の現像剤は、大別して、
一成分現像剤と二成分現像剤とに分けられる。近年、目
覚ましい普及が進んでいるカラー複写機の分野では、ト
ナーが磁性体を必要としない為、磁性体自体の色が出力
画像の色味を阻害することが無いので、二成分現像剤が
好んで使用される。
【0003】二成分現像剤はトナーとキャリアとから構
成される。このキャリアは、大別すると、導電性キャリ
アと絶縁性キャリアとがある。しかし、多くの場合、耐
久性、帯電付与能力の点から、キャリアとしては絶縁性
に属する樹脂被覆キャリアが用いられている。このキャ
リア表面を樹脂被覆する技術は、特開昭47−1395
4号公報、特開昭60−108765号公報などに開示
されている。
【0004】又、上記二成分現像剤を用いる現像方法
は、接触現像法と非接触現像法とが挙げられる。この
中、接触現像法は、一旦、感光体上に現像されたトナー
が磁気ブラシの擦過により掻き取られ、画像乱れを生じ
易い。これに対して、非接触現像法には前記の問題点が
ないことから、より高画質を求められるカラー複写機に
おいては非接触現像法が好ましい。
【0005】例えば、特開平3−271753号公報で
は、カラー複写機に非接触現像法を用いることにより、
トナーの掻き取りを防止し、画像乱れを抑制している。
尚、非接触現像法においては、現像スリーブと感光体と
の距離が大きいことによる現像性不足が懸念されるが、
現像剤層厚を薄層化することにより、実際の現像スリー
ブと感光体間の距離を小さくし、その問題点を解決して
いる。
【0006】ところで、安定した非接触現像を実現する
為には、接触現像に用いるキャリアよりも現像能力の高
いキャリアが必要であり、更に現像スリーブ上に均一な
厚さの現像剤層を安定して形成する必要がある。通常、
キャリアは、耐久性と帯電安定性を付与する為に、磁性
粒子表面を樹脂被覆したものが使用されている。しか
し、樹脂被覆したキャリアは樹脂被覆しないキャリアに
比べて現像能力が劣り、このままでは非接触現像に適さ
ない。
【0007】樹脂被覆キャリアの現像能力を高める為に
は、樹脂被覆キャリアの体積抵抗を低くすることが有効
であり、従来より様々な工夫がなされている。例えば、
被覆膜厚をできるだけ薄くする、樹脂被覆しないキ
ャリアを併用する、被覆樹脂中に導電材料を複合化す
る等が挙げられる。しかし、樹脂被覆膜厚を薄くする
と、キャリアの摩耗による性能変化が大きくなり、耐久
性に問題が有る。又、樹脂被覆しないキャリアを併用す
ることは、トナーへの帯電付与性能が不安定となり、好
ましくない。更に、導電材料を被覆樹脂中に添加するこ
とは、キャリア使用中に添加した導電材料の離脱が生じ
たり、又、被覆樹脂の膜強度低下により膜剥離が発生
し、キャリア耐久性に問題が起きていた。
【0008】加えて、非接触現像法の場合、現像剤の薄
層を形成する部材によって現像剤が受けるストレスは非
常に大きく、特に装置の小型化に伴い現像剤を少量化す
る場合は、更に状況が厳しくなる。現像剤が受けるスト
レスは、樹脂被覆膜に悪影響を与え、樹脂被覆膜剥離の
原因となる。そして、樹脂被覆膜強度の確保は、非接触
現像法においては大きな課題である。
【0009】又、更なる高画質を得る為にトナーを小粒
径化することが行われるが、二成分現像剤の場合、キャ
リア表面の帯電サイトを確保する為にトナー粒径に合わ
せてキャリアも小粒径化する必要が有る。しかし、キャ
リアの小粒径化を進めるにつれ、キャリアに均一な樹脂
被覆層を形成することが困難となり、かつ、樹脂被覆層
の機械強度が不安定となり、上記の欠点がより顕著に現
れ、実用上の問題が更に大きくなる。
【0010】
【発明の開示】本発明は、長期にわたってカブリが起き
難く、濃度が高く、均一で、高品位な出力画像を得るこ
とが出来るカラー画像形成技術を提供することを目的と
する。この本発明の目的は、表面重合被覆法によりポリ
オレフィン系樹脂被覆層が磁性粒子表面に形成されたキ
ャリア、及びトナーを含有する現像剤を用い、非接触現
像法により感光体上に複数色の色重ね現像を行った後、
一括転写を行うことを特徴とするカラー画像形成方法に
よって達成される。
【0011】以下に、本発明について詳しく説明する。 〔現像システム〕本発明は、トナーとキャリアとからな
る二成分現像剤を用い、そして感光体及びその周囲に設
置した複数の現像器からなるカラー画像形成装置を用い
て行われる。このような現像装置の一例を、図1に示
す。尚、図1中、1は帯電器、2は複数の現像器、3は
クリーニングユニット、4は感光体ドラム、5は搬送ユ
ニット、6は転写極を示す。
【0012】トナーとしては、イエロー、マゼンタ、シ
アン、黒の4色を用いた場合に、色再現範囲が最も広く
なる。この場合、イエロー、マゼンタ、シアン、黒の単
色の画像は、従来通り色重ねを行うことなく再現でき
る。その中間色、例えばグリーン、レッド、ブルー、オ
レンジ、茶色等は2色以上の色重ねを行うことで再現可
能となる。尚、必要に応じて、他の色、例えばオレン
ジ、茶、銀、金等の特別色を付加することも可能であ
る。
【0013】本発明のカラー画像形成は、光導電性を有
する感光体上に帯電、露光を行って静電潜像を形成し、
これを第1トナーで現像し、引き続き第2回目の帯電、
露光によって静電潜像を再度形成し、これを第2トナー
で現像し、感光体上に第1、第2トナーによるトナー像
を形成する。この工程を複数回繰り返し、感光体上にカ
ラー画像を形成した後、支持体上に一括転写し、定着す
るものである。この一括転写する方法は中間転写体が不
要なことから、色ずれが生じ難い。かつ、装置の小型化
の点でも有利である。
【0014】〔現像器〕本発明に用いられる現像スリー
ブには公知のものが使用できる。材質としてはアルミニ
ウム、ステンレス等が使用可能である。又、現像剤を現
像領域へ長期にわたって安定して搬送する為には、現像
スリーブ表面に溶射処理、サンドブラスト処理、溝付け
処理などの表面粗面化処理をすることが有効である。
【0015】本発明では、感光体上に二色以上のトナー
を重ね合わせる現像を行う為、現像スリーブ上の現像剤
が感光体に接触しないように、現像剤層厚を現像スリー
ブと感光体表面間の距離以下に規制する必要がある。層
厚規制部材を使用して現像剤層厚を規制する方式として
は、現像スリーブと層厚規制部材の間隙を精密に設定
し、機械的に層厚を規制する方式に加え、磁性ブレード
などの磁気力を使用する方式や、現像剤担持体表面に現
像剤層規制棒を押圧する方式、ウレタンブレードや燐青
銅薄板などの力学的弾性素材を現像スリーブ表面に接触
させ、現像剤層厚を規制する方式などが適用(図2、図
3、図4参照)できる。尚、図2〜図3中、4は感光体
ドラム、11は現像スリーブ、12はマグネットロール
(固定)、13は攪拌羽根、14はトナー補給口、15
は現像剤、16は層厚規制部材、17は磁性棒からなる
層厚規制部材、18は弾性ブレードからなる層厚規制部
材である。
【0016】現像剤層厚規制部材16,17,18を現
像スリーブ11に押圧して現像剤層厚を規制する場合、
その部材の押圧力は20gf/mm以下が好適である。
更に好ましい範囲は、15gf/mm以下である。この
層厚規制部材の押圧力が大きい場合には、現像剤に対す
るストレスが大きくなる為、現像剤の耐久性が低下す
る。
【0017】現像スリーブと感光体表面の距離は現像剤
層厚よりも大きい、いわゆる非接触現像法である。現像
スリーブ上に形成する現像剤層の好ましい層厚は、現像
領域において20〜500μmである。現像バイアス印
加方式としては、DC成分のみ付与する方式、DC成分
に加えAC成分のバイアスを印加する方式のいずれでも
良い。
【0018】〔トナー〕本発明に用いるトナーには公知
のものを使用できる。具体的には、少なくとも結着樹
脂、及び着色剤からなるトナーであり、さらに必要に応
じて離型剤、荷電制御剤、流動化剤、磁性体が添加され
たトナーでも良い。構成される材料には公知のものを用
いることが出来る。
【0019】本発明に用いられるトナーの重量平均粒径
は、使用するキャリアの重量平均粒径の1/3〜1/2
0の範囲にあるものが好ましい。トナーの製造方法につ
いても公知の方法を用いることが出来る。 〔キャリアコア材〕本発明に用いることの出来るキャリ
アのコア材としては、磁場によってその方向に強く磁化
する物質を用いることが出来る。
【0020】具体的には、鉄、フェライト、マグネタイ
トを始めとし、ニッケル、コバルト等の強磁性を示す金
属あるいはこれらの金属を含む合金又は化合物などを用
いることが出来る。尚、ここで言うフェライトとは、鉄
を含有する磁性化合物を総称しており、スピネル型には
限定されない。又、キャリアコア材は、その平均粒径が
10〜80μm(特に、20〜60μm)が好ましい。
【0021】〔キャリア〕本発明の非接触現像法に適し
たキャリアは、その体積抵抗が1×106 〜1×1012
Ω・cmのものが好ましい。そして、前記の問題を引き
起こすことなく、樹脂被覆キャリアの体積抵抗を適正な
範囲におさめ、非接触現像に対応する為、本発明では、
以下の樹脂被覆方法を提案する。
【0022】それは、導電材料の存在下にて磁性粒子表
面でオレフィン系モノマを直接重合せしめ、導電材料を
巻き込むようにして導電材料を分散させた樹脂被覆層を
成長、形成したものである。この樹脂被覆法の詳細につ
いては、特開昭60−106808号公報を引用でき
る。
【0023】尚、被覆樹脂中に導入することのできる導
電材料としては、具体的には、鉄、アルミニウム、ニッ
ケル等の金属微粒子やカーボンブラック、導電性チタニ
ア、炭化珪素、酸化錫などの微粒子などが挙げられる。
その一次粒径は、キャリアの重量平均粒径に対し1/5
0以下であることが好ましい。上記の方法によれば、キ
ャリアコア材である磁性粒子に樹脂被覆層が強固に付着
し、かつ、樹脂被覆層中での導電材料の均一分散性が良
好であり、しかも樹脂被覆層から導電材料が離脱し難
い。
【0024】又、本発明では、キャリアの体積抵抗を長
期にわたって安定させる為に、ポリオレフィン系樹脂被
覆量をキャリア全体に対し3.0〜10.0wt%の範
囲とすることが好ましい。尚、樹脂被覆量の測定は、キ
ャリアを熱トルエンに溶解し、樹脂分を除去した時の重
量減少量から求めることが出来る。本発明に使用できる
ポリオレフィン系被覆樹脂の重量平均分子量は、好まし
くは5×104 〜5×106 、更に好ましくは1×10
5 〜3×106 の範囲のものである。重量平均分子量が
5×104 未満の場合は、キャリアの流動性が悪化す
る。逆に、5×106 を越える場合には、キャリアコア
材と被覆樹脂の接着性が悪くなる。
【0025】本発明に用いることが出来るキャリア被覆
用ポリオレフィン系樹脂とは、具体的には、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ブタジエン樹脂などである。又、
これらのうちの二種以上の共重合体や混合物からなる樹
脂を用いても良い。これまでの記載にあるキャリアを用
いれば、本発明の現像方法において、従来のキャリアに
比べ十分に優れた性能を得ることが出来る。
【0026】しかし、本発明には、さらにその性能を向
上させる態様がある。それについて以下に述べる。本発
明の表面重合被覆方法は、キャリア表面に激しい凹凸が
形成されることに特徴がある。これまでに説明したよう
に、ポリオレフィン系樹脂被覆層を表面樹脂被覆法によ
って形成し、かつ、その体積抵抗を所望の範囲内(1×
106 〜1×1012Ω・cm)のものとすることで、本
発明の非接触現像法において充分な効果を発揮できる。
しかし、更にその性能を向上させることが必要な場合
は、前述の重合被覆を行った後、キャリア表面に機械的
及び機械的/熱的応力を加える処理を行い、キャリア表
面の凹凸を低減(以下、表面平滑化と称する)させるこ
とが有効である。この操作により、キャリア間の機械的
な摩擦力を低減できるので、形成した磁気ブラシの擦過
力を更に抑制することが出来る。
【0027】キャリア表面の平滑化処理を行う方法とし
ては、 キャリアを投入した混合容器自体を回転してキャリ
アに機械的応力を加える方法(図5(a),(b),
(c)参照)、 キャリアと混合媒体を装置内に投入し、混合媒体の
運動を利用してキャリアに機械的応力を加える方法(図
6(a),(b),(c)参照)、 混合容器内に設置した攪拌羽根を回転させ、キャリ
アに機械的応力を加える方法(図7(a),(b),
(c)参照)、 キャリアを気流や液流と共に流動化させ、キャリア
同士で接触させて機械的応力を加える方法(図8参
照)、 キャリアを気流や液流と共に装置内を通過又は循環
させ、装置内壁や衝突板に、又はキャリア同士で接触さ
せることにより機械的応力を加える方法(図9(a),
(b),(c),(d)参照)、 キャリアを自由落下させ、装置内壁や衝突板に接触
させることにより機械的応力を加える方法(図10参
照) 等を用いることが出来る。
【0028】尚、必要に応じて装置自体や、流入する気
体、液体の加熱を同時に行うと、短時間のうちに表面化
処理を終えることが出来る。その場合、加熱によるキャ
リア温度を被覆樹脂の融点±50℃の範囲にすると、良
好な結果が得られる。上記の方法でキャリアの表面平滑
化処理を行う場合、その平滑化の指標であるキャリア真
球度αが1.0〜24.0の範囲内とすることが好まし
い。特に好ましくは、1.0〜16.0の範囲内であ
る。
【0029】尚、樹脂被覆キャリアの真球度αは、以下
の式により求めることが出来る。 真球度α=(実測比表面積値)/(理論比表面積値) =( SB ) / (6/D・ρ) 但し、SB:BET値 (m2 /g) D :重量平均粒径(μm) ρ :真密度 (g/cm3 ) 式中、BET値SBは、N2 ガス吸着法により求めた比
表面積である。本発明では、FLOWSORBII23
00(マイクロメリティックス)にて以下の条件で測定
した値を使用している。
【0030】測定方法 :1点法比表面積 供給ガス :N2 (30%)/He(70%)混合ガス ガス圧力 :約1kgf/cm2 ガス流量 :約20cm3 /min ガス流路 :SHORT PATH 冷 媒 :液体窒素 脱ガス温度:25℃(室温) 又、重量平均粒径Dは、レーザ回折法により求めた値で
あり、本発明では、HELOS SYSTEM(シンパ
テック)にて以下の条件で測定したD50%値を重量平均
粒径として使用している。
【0031】 測定方法 :SUSPENCION CELL 焦点距離 :100mm 媒 液 :水+界面活性剤 超音波印加時間 :20秒 静止時間 :10秒 測定時間 :15秒 又、真密度ρは、気相置換法による圧力比較法により求
めた値であり、本発明では、高精度自動体積計VM−1
00(エステック)にて以下の条件で測定した値を使用
している。
【0032】キャリアガス:He 供給圧力 :約1.0kgf/cm2 測定環境 :25℃/50%RH 測定回数 :4回(平均値を算出) 〔現像剤〕本発明に用いられる現像剤は、磁性キャリア
とトナーとから構成されるが、必要に応じて滑剤やクリ
ーニング助剤、流動化剤などの第三成分を混合しても良
い。尚、本発明において、現像剤全体に対するトナーの
適正な混合比は、2.0〜10.0重量%である。
【0033】又、磁性キャリアとトナーとの混合に際し
ては、従来より公知の混合機を用いることが出来るが、
その際に現像剤に加わるストレスが小さいものの方が好
ましい。具体的にはV型混合機、Wコーン混合機、ロッ
キングミキサー等の自転型の混合機の方が良好な結果が
得られる。
【0034】
【実施例】
〔ポリエチレン被覆キャリアA1の製造例〕アルゴン置
換した内容積500mlのフラスコに、室温にて、脱水
n−ヘプタン100ml及び予め120℃で減圧(2m
mHg)乾燥しておいたステアリン酸マグネシウム1
0.0g(17ミリモル)を入れてスラリー化する。攪
拌時に四塩化チタン0.33g(1.7ミリモル)を滴
下し、その後に昇温を開始する。還流下にて2時間反応
させ、粘性を有する透明なチタン含有触媒成分の溶液を
得た。
【0035】その後、アルゴン置換した内容積1リット
ルのオートクレーブに、室温にて、脱水n−ヘキサン5
0ml及び予め200℃で3時間減圧乾燥しておいたマ
グネタイト粒子(体積平均粒径35μm;磁化σ1000=
30emu/g)を500g入れ、攪拌を開始した。次
いで、40℃まで昇温し、更に上記のチタン含有重合触
媒成分をチタン原子として0.02ミリモル添加し、約
1時間加熱処理を行い、混合物のスラリーを得た。
【0036】次いで、予め200℃にて2時間減圧乾燥
しておいたカーボンブラック(ケッチェンブラックE
C:ライオンアクゾ社製)を0.50g投入し、更に攪
拌を行った。その後、トリエチルアルミニウム2.0ミ
リモル、ジエチルアルミニウムクロリド2.0ミリモル
を添加し、90℃に昇温した。この時の系内圧は1.5
kg/cm2 Gであった。次いで、水素を供給し、4.
5kg/cm2 Gに昇圧した後、全圧を9.5kg/c
2 Gに保つようにエチレンモノマを連続的に供給しな
がら30分間重合を行い、カーボンブラック含有ポリエ
チレン被覆マグネタイト粒子を得た。
【0037】その後、目開き106μmの篩を通過させ
て凝集物を除去し、ポリエチレン被覆キャリアA1を得
た。尚、ポリエチレン被覆層の重量平均分子量は4.6
×105 であり、キャリアの真球度αは31.8であっ
た。 〔ポリエチレン被覆キャリアA2の製造例〕前記ポリエ
チレン被覆キャリアA1を高速攪拌型混合装置に投入
し、攪拌羽根周速10m/s、90℃の加熱下で20分
間の混合攪拌を行い、そして目開き106μmの篩を通
過させて凝集物を除去し、ポリエチレン被覆キャリアA
2を得た。尚、このキャリアA2の真球度αは22.0
であった。
【0038】〔ポリエチレン被覆キャリアA3の製造
例〕前記ポリエチレン被覆キャリアA1を高速攪拌型混
合装置に投入し、攪拌羽根周速20m/s、90℃の加
熱下で30分間の混合攪拌を行い、そして目開き106
μmの篩を通過させて凝集物を除去し、ポリエチレン被
覆キャリアA3を得た。尚、このキャリアA3の真球度
αは15.2であった。
【0039】〔ポリエチレン被覆キャリアB1の製造
例〕低密度ポリエチレン(ハイワックス220P;三井
石油化学製)をトルエンに加熱溶解し、樹脂に対してカ
ーボンブラック(ケッチェンブラックEC:ライオンア
クゾ社製)を5.0wt%混合、分散させた塗料を、ス
ピラコータ(岡田精工)により前記ポリエチレン被覆キ
ャリアA1の製造に用いたマグネタイト粒子表面に塗布
し、ポリエチレン被覆キャリアB1を得た。尚、このキ
ャリアB1の真球度αは23.5であった。
【0040】〔ポリエチレン被覆キャリアB2の製造
例〕ポリエチレン被覆キャリアB1を高速攪拌型混合装
置に投入し、攪拌羽根周速10m/s、90℃の加熱下
で20分間の混合攪拌を行い、そして目開き106μm
の篩を通過させて凝集物を除去し、ポリエチレン被覆キ
ャリアB2を得た。尚、このキャリアB2の真球度αは
18.4であった。
【0041】上記各例で得た樹脂被覆キャリアの特性を
表−1に示す。 表−1 コア材 被覆率 (wt%) 真球度α 体積抵抗 (Ω・cm) キャリアA1 マグネタイト 4.0 31.8 3.0×1011 キャリアA2 マグネタイト 4.0 22.0 3.2×1011 キャリアA3 マグネタイト 4.0 15.2 2.6×1011 キャリアB1 マグネタイト 4.5 23.5 5.5×1011 キャリアB2 マグネタイト 2.5 18.4 1.5×109 〔トナー、現像剤の製造〕本発明に使用したトナー及び
現像剤は、以下の方法にて作成した。
【0042】〔シアントナー〕ポリエステル樹脂100
重量部に対し、離型剤として天然ワックス(精製カルナ
バワックスNo.1:野田ワックス社製)2重量部、着
色剤としてC.I.ピグメントブルー15:3を3重量
部混合し、二軸混練機にて溶融混練を行った。その後、
冷却、粗砕工程を得て、微粉砕、風力分級を行い、重量
平均粒径が7.5μmのシアン色の着色粉体を得た。
【0043】更に、その後、流動化剤として、着色粉体
に対してメラミン樹脂微粒子(エポスターS:日本触
媒)を1.5wt%、疎水性シリカ微粒子(R−80
9:日本アエロジル社製)を1.5wt%、及び疎水性
チタニア微粒子(T805:日本アエロジル社製)を
0.3wt%外添混合し、シアントナーを得た。 〔マゼンタトナー〕着色剤をC.I.ピグメントレッド
122(8.0wt%)に変更した以外はシアントナー
に準拠して行い、マゼンタトナーを得た。
【0044】〔イエロートナー〕着色剤をC.I.ピグ
メントイエロー17(8.0wt%)に変更した以外は
シアントナーに準拠して行い、イエロートナーを得た。 〔ブラックトナー〕着色剤をカーボンブラック(10.
0wt%)に変更した以外はシアントナーに準拠して行
い、ブラックトナーを得た。
【0045】その後、各色のトナー40gとキャリア
(キャリアA1,キャリアA2,キャリアA3,キャリ
アB1,キャリアB2)460gとをV型混合機に投入
し、20分間混合して各色の現像剤とした。 〔性能評価〕上記各色の現像剤を用い、そして非接触現
像法により感光体上に複数色の色重ね現像を行った後、
一括転写を行い、このカラー画像の評価を行う為、カラ
ー複写機Konica7728(コニカ製)を改造して
使用した。
【0046】尚、現像条件は下記に示す通りである。 評価環境 =NN環境(20℃/50%RH) 感光体最大表面電位 =−550V 現像DCバイアス =−250V 現像ACバイアス =Vp−p:−50〜−450V 感光体−現像スリーブ間距離Dsd=300μm 現像剤層厚 =200μm 現像スリーブ =アルミニウム製/直径20mmφ円筒 層厚規制線圧 =10gf/mm 層厚規制部材 =SUS416/直径3mmφ棒 又、評価項目及び方法は以下に示す通りである。
【0047】〔色再現性〕カラーチャートNo.21
(日本化学)を原稿チャートとし、その出力画像のシア
ン、マゼンタ、イエロー100%の部分を、色彩色差計
CR−200(ミノルタカメラ)にて測定し、原稿チャ
ートとの色差ΔEを求めた。ここで、色差ΔEが20以
下のものを色再現性が良好であるとし、実写中の変化が
少ないものは現像性が安定していると言える。尚、評価
は複写1枚目と5万枚目との二度行った。
【0048】〔カブリ濃度〕5万枚の複写終了後に白紙
原稿を複写し、その出力画像の白紙に対する相対反射濃
度を測定した。尚、濃度測定には反射濃度計RD−91
7(マクベス)を使用し、画像濃度0.005以下は良
好であると判断した。 〔樹脂被覆層の剥離〕複写5万枚を行った後、現像器内
からキャリアをサンプリングし、SEMにより任意の1
00個のキャリアについて表面観察を行った。キャリア
表面に樹脂被覆層の破損や剥離が観察されたキャリア粒
子の個数により評価を行い、異常の見られるキャリア粒
子の個数が100個あたり5個以下のものは良好であり
「◎」、10個以下のものは実用上の問題はなく「○」
と判断した。
【0049】これらの結果を表−2に示す。 表−2 キャリア 色差ΔE カブリ 被覆層の イエロー マゼンタ シアン 濃度 剥離 初期 5万枚 初期 5万枚 初期 5万枚 実施例1 A1 12 13 11 12 12 12 0.004 ○ 実施例2 A2 11 11 10 10 11 10 0.003 ○ 実施例3 A3 8 8 7 8 6 7 0.000 ◎ 比較例1 B1 26 31 24 27 21 25 0.026 × 比較例2 B2 25 34 27 35 26 36 0.035 ×
【0050】
【効果】キャリアの現像能力を高いレベルで安定させ、
又、同時に樹脂被覆層の機械強度が高くて被覆膜の剥離
が防止され、感光体上に複数種のトナーの色重ね現像及
び一括転写を行うカラー画像装置において、長期にわた
ってカブリがなく、濃度が高く、均一で、高品位な出力
画像を得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】現像装置の概略図
【図2】現像器要部の概略図
【図3】現像器要部の概略図
【図4】現像器要部の概略図
【図5】(a),(b),(c)はキャリア表面平滑化
処理装置の概略図
【図6】(a),(b),(c)はキャリア表面平滑化
処理装置の概略図
【図7】(a),(b),(c)はキャリア表面平滑化
処理装置の概略図
【図8】キャリア表面平滑化処理装置の概略図
【図9】(a),(b),(c),(d)はキャリア表
面平滑化処理装置の概略図
【図10】キャリア表面平滑化処理装置の概略図
【符号の説明】 1 帯電器 2 現像器 3 クリーニングユニット 4 感光体ドラム 11 現像スリーブ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面重合被覆法によりポリオレフィン系
    樹脂被覆層が磁性粒子表面に形成されたキャリア、及び
    トナーを含有する現像剤を用い、非接触現像法により感
    光体上に複数色の色重ね現像を行った後、一括転写を行
    うことを特徴とするカラー画像形成方法。
JP7052267A 1995-03-13 1995-03-13 カラー画像形成方法 Pending JPH08248718A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998026332A1 (fr) * 1996-12-11 1998-06-18 Idemitsu Kosan Co., Ltd. Support pour electrophotographie et revelateur utilisant un tel support
JP2005300734A (ja) * 2004-04-08 2005-10-27 Fuji Xerox Co Ltd 静電潜像現像用キャリア及びその製造方法、並びに静電潜像現像剤

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WO1998026332A1 (fr) * 1996-12-11 1998-06-18 Idemitsu Kosan Co., Ltd. Support pour electrophotographie et revelateur utilisant un tel support
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