JPH082478A - 液化ガスタンクの支持構造 - Google Patents

液化ガスタンクの支持構造

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JPH082478A
JPH082478A JP14063094A JP14063094A JPH082478A JP H082478 A JPH082478 A JP H082478A JP 14063094 A JP14063094 A JP 14063094A JP 14063094 A JP14063094 A JP 14063094A JP H082478 A JPH082478 A JP H082478A
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JP
Japan
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tank
skirt
liquefied gas
cylinder
gas tank
Prior art date
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Pending
Application number
JP14063094A
Other languages
English (en)
Inventor
Mikihiko Nakayama
幹彦 中山
Yuichi Taniguchi
友一 谷口
Akira Kosaka
明 高坂
Akio Murakami
彰男 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Publication of JPH082478A publication Critical patent/JPH082478A/ja
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  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 容積効率を向上させつつ、シリンダータンク
の熱収縮を吸収するのに好適なタンク支持構造を提供す
る。 【構成】 船艙内に搭載される液化ガスタンクを、中央
部の円筒形部4とこれに続く両端部の球形部5とからな
るシリンダー形状のタンク3となし、該シリンダータン
ク3の赤道部の周辺全体をスカート6を介して船体7側
に支持する。シリンダータンク3の中央部を支持するス
カート6の平行部にスリット10を設けると共に、この
スリット10の開口縁にフェースプレートをリング状に
設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この出願に係る発明は、シリンダ
形状の液化ガスタンクの支持構造の改良に係り、詳しく
は、船体の容積効率を高めるためにシリンダータンクを
採用した場合の該タンクに好適な支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より液化ガス運搬船に搭載されてい
る液化ガスタンクは、球形タンクとシリンダータンクと
に大別される。
【0003】球形タンクの場合には、例えば実開昭59
−154493号公報に記載されているように、該タン
クの赤道部の周辺にスカートと称される支持材を設け、
タンクはこのスカートを介して船体から支持されてい
る。図4はこのようなスカート21で支持された球形タ
ンク20を船艙内に複数搭載した液化ガス運搬船の側面
図である。このスカート支持方式の場合、タンクの熱収
縮はスカートが撓むことによって吸収される。
【0004】一方、シリンダータンクの場合、従来はこ
のようなスカートは設けずに、図5(a) に示すようにシ
リンダータンク22の平行部において鞍と称される前後
一対の支持材23を設けて船体から支持している。鞍に
よる支持方式の場合には、鞍の一つはタンクに固着され
ているが、他の鞍はタンクと固定せずにタンクが自由に
スライドできるようにしてある。図5(b) に示すよう
に、タンク22が熱収縮すると点線のようにタンク22
がスライドすることによりそれを吸収できるようになっ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、球形タンク方
式の場合には、船体の船艙(ホールド)容積に比し搭載
できるタンク容積は小さくなり、容積効率が悪いことか
ら、大型の球形タンクを搭載するためには船自身が大型
化するという不具合がある。
【0006】一方、シリンダータンク方式の場合、タン
クの熱収縮を片側の鞍上をタンクがスライドして吸収す
るので、鞍の構造上タンクの大型化は困難である。ま
た、鞍の位置で荷重が集中するためタンク内面にリング
状の大骨が必要となり、タンク構造が複雑になるという
不具合がある。もともとタンクの材質は極低温の液化ガ
スに耐えるため特殊鋼を使用している関係上、タンク構
造は、極力簡素で材料的にもセーブできるものとするの
がコストダウンや製作工数の低減の観点から望ましい
が、鞍による支持方式ではタンク構造が複雑化し材料的
にも増大化する傾向にあり、大型タンクに不向きであ
る。
【0007】この出願に係る発明は、容積効率を向上さ
せるため液化ガスタンクをシリンダー形状となし、該シ
リンダータンクの熱収縮を吸収するのに好適なタンク支
持構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、こ
の出願に係る発明の液化ガスタンクの支持構造は、船艙
内に搭載される液化ガスタンクの支持構造において、該
液化ガスタンクを中央部の円筒形部とこれに続く両端部
の球形部もしくは回転楕円体部とからなるシリンダー形
状のタンクとなし、該シリンダータンクの赤道部の全周
をスカートを介して船体側に支持したことを特徴とす
る。
【0009】また、上記構成において、シリンダータン
クの中央部を支持するスカートの平行部にスリットを設
けてなるものであり、さらに、このスリットの開口縁に
フェースプレートをリング状に設けてなるものである。
【0010】更にまた、シリンダータンクの長さLとス
カート高さhとの関係をタンクの熱収縮を吸収可能な一
定範囲に設定してあることを特徴とする液化ガスタンク
の支持構造である。
【0011】
【作用】液化ガスタンクをシリンダー形状として船艙容
積に対してタンク容積を大きくとりつつ(即ち、容積効
率を高めつつ)、該シリンダータンクをスカート支持方
式としたことによって、スカートの高さとの関係でタン
ク長さを大きくとれるようになる。つまり、タンクの長
手方向の熱収縮量は、タンク材料の線膨張係数とタンク
長さで決まり、スカートに生じる熱応力は、スカート上
部が低温となり、下部が常温となるのでスカートの高さ
が高くなれば低くなる。従って、スカート高さが大きく
とれるような船体構造にすれば、それだけタンク長さを
大きくとることが可能となる。
【0012】スカートの平行部にスリットを設けて柔構
造とすれば熱収縮を吸収しやすくなる。また、スリット
の開口縁に沿ってフェースプレートをリング状に設ける
ことにより座屈強度が確保される。
【0013】
【実施例】以下、この出願に係る発明の実施例を図面に
基づき説明する。図1(a) はこの出願に係る発明を適用
した液化ガス運搬船の概略側面図、同図(b) は、その拡
大横断面図である。
【0014】図1に示すように、液化ガス運搬船1の船
艙(ホールド)2内に複数のシリンダータンク3が搭載
されている。このシリンダータンク3は、中央部4では
円筒形状をなし、これに続く両側部5では半球形をして
いる。なお、この両端部は回転楕円体部として構成して
もよい。該シリンダータンク3の赤道部(両端の球形部
の赤道部を連ねた円筒部における部位も便宜上赤道部と
称する)の全周にわたってスカート6が周設され、シリ
ンダータンク3はこのスカート6を介して船体7側に支
持されるようになっている。シリンダータンク3の赤道
部全体をスカート6で支持する方式であるから、シリン
ダータンク3の一部分に荷重が集中することはなく、従
ってタンク内面の構造も特に大骨を設ける必要もなく簡
単な構造となる。
【0015】図2に示すように、シリンダータンク3は
スカート6で赤道部が支持される構造であるから、タン
ク3の熱収縮によって仮想線の位置まで収縮した時には
スカート6も仮想線の如く撓み、それによって熱収縮量
を吸収するようになっている。従って、スカート6は、
極低温の液化ガスをシリンダータンク3内に積荷した時
にシリンダータンク3の熱収縮によりスカート3に過大
な熱応力が生じないように設計される。
【0016】シリンダータンク3の長手方向の熱収縮量
は、タンク材料(特殊鋼が採用される)の線膨張係数と
タンク長さLで決まる。スカート6に生じる熱応力は、
スカート上部が低温となり、下部が常温となるのでスカ
ートの高さhが大きくなれば低くなる。従って、スカー
ト高さhが大きくとれるような船体構造であれば、それ
だけタンク長さLを大きくとることが可能となる。
【0017】つまり、この出願に係る発明は、タンクの
熱収縮により過大な熱応力がスカート6に生じないよう
シリンダータンク3の長さLとスカート6の高さhをバ
ランスさせるという技術思想に特徴の一つがある。スカ
ート高さは、図1(b) に示すように、最大二重底の内底
板8までとれるが、通常はバラスト量や船体強度との関
係から二重底からせり上がった位置に形成されたファン
デーションデッキ9上から赤道位置までの高さh0 であ
る。ファンデーションデッキ9を仮想線9aで示すよう
にできるだけ下げることができれば、スカート高さはh
1 まで大きくとれ、その分スカートの熱応力を下げるこ
とができるので、熱応力を許容範囲内にすればシリンダ
ータンクの長さを大きくすることができる。これによっ
て、容積効率の増大を図りつつ、スカート支持方式のメ
リットを生かすことができる。
【0018】図3に示すように、シリンダータンク3の
中央部(円筒部)を支持する部分のスカートの平行部6
Aは、熱収縮を吸収するため複数のスリット( 長円状の
開口) 10を開けてこの部分のスカートを柔構造とする
のが好ましい。その場合、スカートの平行部6Aは、ス
カート6のシリンダー部6Bに比べ、座屈強度が下がる
ので、図3(b) の拡大図に示す如くスリット10の開口
縁に沿ってフェースプレート10aをリング状に設けれ
ば、座屈強度を確保することができる。
【0019】
【発明の効果】請求項1に係る発明では、シリンダータ
ンク採用により容積効率を高めつつ、シリンダータンク
をスカート支持方式としたことによって、スカートの高
さとの関係でタンク長さを大きくできるようになる。ま
た、スカート支持方式では荷重が集中する部位がないた
め、シリンダータンク内側の構造を簡素化でき、特殊鋼
からなるタンクの材料がセーブできる。
【0020】特に、請求項2に係る発明では、スカート
の平行部が柔構造にでき、熱収縮を吸収しやすくでき
る。
【0021】また、請求項3に係る発明では、座屈強度
の低いスカート平行部に対して必要な座屈強度を確保す
ることができる。
【0022】更に、請求項4に係る発明のようにシリン
ダータンクの長さとスカート高さとの関係をバランスさ
せる思想によれば、スカート高さが大きくとれる船体構
造にすることでタンク長さを大きくとることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) はこの出願に係る発明を適用した液化ガス
運搬船の側面図、(b) はその拡大横断面図である。
【図2】シリンダータンクの熱収縮による変位をスカー
トの撓みで吸収する状態を示す図である。
【図3】(a) はスカート平行部にスリットを設けた場合
のシリンダータンクの側面図、(b) はフェースプレート
を設けたスリット部分の断面図である。
【図4】従来の球形タンク搭載の液化ガス運搬船の側面
図である。
【図5】(a) は従来の鞍で支持する方式のシリンダータ
ンクを搭載した液化ガス運搬船の側面図、(b) はそのシ
リンダータンクの熱収縮による変位を示す図である。
【符号の説明】
1…液化ガス運搬船 2…船艙 3…シリンダータンク 4…円筒形部 5…球形部 6…スカート 6A…スカート平行部 7…船体 8…二重底の内底板 9…ファンデーションデッキ 10…スリット 10a…フェースプレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高坂 明 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番1 号 川崎重工業株式会社神戸工場内 (72)発明者 村上 彰男 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番1 号 川崎重工業株式会社神戸工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船艙内に搭載される液化ガスタンクの支
    持構造において、該液化ガスタンクを中央部の円筒形部
    とこれに続く両端部の球形部もしくは回転楕円体部とか
    らなるシリンダー形状のタンクとなし、該シリンダータ
    ンクの赤道部の全周をスカートを介して船体側に支持し
    たことを特徴とする液化ガスタンクの支持構造。
  2. 【請求項2】 シリンダータンクの中央部を支持するス
    カートの平行部にスリットを設けてなる請求項1記載の
    液化ガスタンクの支持構造。
  3. 【請求項3】 スリットの開口縁にフェースプレートを
    リング状に設けてなる請求項2記載の液化ガスタンクの
    支持構造。
  4. 【請求項4】 シリンダータンクの長さLとスカート高
    さhとの関係をタンクの熱収縮を吸収可能な一定範囲に
    設定してあることを特徴とする請求項1記載の液化ガス
    タンクの支持構造。
JP14063094A 1994-06-23 1994-06-23 液化ガスタンクの支持構造 Pending JPH082478A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4837046B2 (ja) * 2005-12-01 2011-12-14 テーゲーエー、マリン、ガス、エンジニヤリング、ゲーエムベーハー 船舶でタンクを支承する装置
JP2012121401A (ja) * 2010-12-07 2012-06-28 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 船舶
CN106741656A (zh) * 2017-01-24 2017-05-31 上海船舶研究设计院(中国船舶工业集团公司第六0四研究院) 一种船用低温液罐支撑装置
DE102022129874A1 (de) 2022-01-21 2023-07-27 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Brennstoffzellenmodul

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JP2012121401A (ja) * 2010-12-07 2012-06-28 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 船舶
CN106741656A (zh) * 2017-01-24 2017-05-31 上海船舶研究设计院(中国船舶工业集团公司第六0四研究院) 一种船用低温液罐支撑装置
CN106741656B (zh) * 2017-01-24 2018-04-24 上海船舶研究设计院(中国船舶工业集团公司第六0四研究院) 一种船用低温液罐支撑装置
DE102022129874A1 (de) 2022-01-21 2023-07-27 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Brennstoffzellenmodul

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