JPH08247336A - 調節弁および配管 - Google Patents
調節弁および配管Info
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- JPH08247336A JPH08247336A JP7977295A JP7977295A JPH08247336A JP H08247336 A JPH08247336 A JP H08247336A JP 7977295 A JP7977295 A JP 7977295A JP 7977295 A JP7977295 A JP 7977295A JP H08247336 A JPH08247336 A JP H08247336A
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Landscapes
- Sliding Valves (AREA)
- Details Of Valves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】流量およびサイズを保ちながら低騒音化を図
る。 【構成】調節弁10は、ケーシング11の弁室内にケー
ジ12を配置し、ケージ12内に弁プラグ13を移動可
能に設けて成る。ケーシング11は、本体11aの内壁
に流路壁材11bを接着して成る。流路壁材11bは、
多孔質の金属発泡材から成る。流路壁材11bによる流
路壁面は、発泡による多数の微細な孔隙を有する。ケー
ジ12は、複数のディスク31を積層して成り、壁に貫
通流路32を有する。ディスク31は、金属発泡材から
成り、貫通流路32の壁面に複数の孔隙を有する。 【効果】ダウンサイジング、低コスト化を可能にする。
る。 【構成】調節弁10は、ケーシング11の弁室内にケー
ジ12を配置し、ケージ12内に弁プラグ13を移動可
能に設けて成る。ケーシング11は、本体11aの内壁
に流路壁材11bを接着して成る。流路壁材11bは、
多孔質の金属発泡材から成る。流路壁材11bによる流
路壁面は、発泡による多数の微細な孔隙を有する。ケー
ジ12は、複数のディスク31を積層して成り、壁に貫
通流路32を有する。ディスク31は、金属発泡材から
成り、貫通流路32の壁面に複数の孔隙を有する。 【効果】ダウンサイジング、低コスト化を可能にする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、調節弁および配管に関
し、特に、低騒音化を図るものに関する。
し、特に、低騒音化を図るものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の調節弁としては、例えば、特公平
2−53661号公報および実公昭63−11430号
公報に示すものがある。すなわち、ケーシングの弁室内
に多数の小孔を備えたケージを配置し、流体が多数の小
孔を通って流れるようにし、流体に抵抗を与えて圧力を
下げ、低騒音化を図るようになっている。
2−53661号公報および実公昭63−11430号
公報に示すものがある。すなわち、ケーシングの弁室内
に多数の小孔を備えたケージを配置し、流体が多数の小
孔を通って流れるようにし、流体に抵抗を与えて圧力を
下げ、低騒音化を図るようになっている。
【0003】また、従来の調節弁としては、例えば、特
公昭59−42192号公報および実公昭61−322
24号公報に示すものがある。すなわち、複数のディス
クを積層して調節弁用ケージを構成し、調節弁用ケージ
の外壁面と内壁面との間に貫通する迷路型流路を形成
し、この迷路型流路を流体が方向を変えながら流れるよ
うにし、流体に多くの抵抗を与えて圧力を下げ、低騒音
化を図るようになっている。
公昭59−42192号公報および実公昭61−322
24号公報に示すものがある。すなわち、複数のディス
クを積層して調節弁用ケージを構成し、調節弁用ケージ
の外壁面と内壁面との間に貫通する迷路型流路を形成
し、この迷路型流路を流体が方向を変えながら流れるよ
うにし、流体に多くの抵抗を与えて圧力を下げ、低騒音
化を図るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
従来の技術では、弁内で流体に与える抵抗が小さいた
め、低騒音化が充分でなかった。後者の従来の技術で
は、流路の曲がり部を多くしたり、流路の断面積を小さ
くしたりして低騒音化を図っているため、流量を制限し
てしまう。流量を落とさずに低騒音化を図ろうとすれ
ば、サイズが大型化して全体の重量が増加するととも
に、高コスト化を招くという問題点があった。
従来の技術では、弁内で流体に与える抵抗が小さいた
め、低騒音化が充分でなかった。後者の従来の技術で
は、流路の曲がり部を多くしたり、流路の断面積を小さ
くしたりして低騒音化を図っているため、流量を制限し
てしまう。流量を落とさずに低騒音化を図ろうとすれ
ば、サイズが大型化して全体の重量が増加するととも
に、高コスト化を招くという問題点があった。
【0005】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、流量およびサイズを保ちながら、
低騒音化を図ることができる調節弁および配管を提供す
ることを目的としている。
してなされたもので、流量およびサイズを保ちながら、
低騒音化を図ることができる調節弁および配管を提供す
ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の本発明に係る調節弁は、ケーシングの弁室内
に弁プラグを移動可能に設けた調節弁において、前記ケ
ーシングの流路壁面に複数の孔隙を有することを特徴と
する。
に、第1の本発明に係る調節弁は、ケーシングの弁室内
に弁プラグを移動可能に設けた調節弁において、前記ケ
ーシングの流路壁面に複数の孔隙を有することを特徴と
する。
【0007】孔隙は、いかなる形状、大きさを有してい
てもよく、規則的に配置されていても、不規則に配置さ
れていてもよい。孔隙は、多い方が好ましく、流路壁面
の一部のみに形成されていてもよいが、低騒音効果を高
めるためには全体に形成されていることが好ましい。
てもよく、規則的に配置されていても、不規則に配置さ
れていてもよい。孔隙は、多い方が好ましく、流路壁面
の一部のみに形成されていてもよいが、低騒音効果を高
めるためには全体に形成されていることが好ましい。
【0008】孔隙は、流路に当初から形成されていて
も、平滑な流路に後から形成してもよい。孔隙を流路に
当初から形成するには、例えば、ケーシングを多孔質材
で構成するとよい。孔隙を流路に後から形成するには、
例えば、平滑な流路壁面に多孔質材を張り付けたり、流
路壁面にショット加工を施したりするとよい。多孔質材
には、例えば、金属発泡材、焼結金属材、多孔質セラミ
ックスなどを用いてもよい。金属発泡材は、アルミニウ
ム、その他の金属材料を発泡化して製造されるものであ
り、孔隙は発泡により形成される多数の微細な穴から成
る。
も、平滑な流路に後から形成してもよい。孔隙を流路に
当初から形成するには、例えば、ケーシングを多孔質材
で構成するとよい。孔隙を流路に後から形成するには、
例えば、平滑な流路壁面に多孔質材を張り付けたり、流
路壁面にショット加工を施したりするとよい。多孔質材
には、例えば、金属発泡材、焼結金属材、多孔質セラミ
ックスなどを用いてもよい。金属発泡材は、アルミニウ
ム、その他の金属材料を発泡化して製造されるものであ
り、孔隙は発泡により形成される多数の微細な穴から成
る。
【0009】この調節弁は、例えば、工業用高圧配管系
に設けられ、高圧流体を制御するため好適に使用され
る。
に設けられ、高圧流体を制御するため好適に使用され
る。
【0010】第2の本発明に係る調節弁は、ケーシング
の弁室内にケージを配置し、このケージ内に弁プラグを
移動可能に設けた調節弁において、前記ケーシングの流
路壁面に複数の孔隙を有し、前記ケージは複数のディス
クを積層して成って壁に貫通流路を有し、前記ディスク
は多孔質材から成って前記貫通流路の壁面に複数の孔隙
を有することを特徴とする。
の弁室内にケージを配置し、このケージ内に弁プラグを
移動可能に設けた調節弁において、前記ケーシングの流
路壁面に複数の孔隙を有し、前記ケージは複数のディス
クを積層して成って壁に貫通流路を有し、前記ディスク
は多孔質材から成って前記貫通流路の壁面に複数の孔隙
を有することを特徴とする。
【0011】ケージには、低騒音用積層ディスク型ケー
ジが好適である。貫通流路は、オリフィス型流路のよう
に真っ直ぐなものであっても、迷路型流路のように折れ
曲がったものであってもよい。調節弁がケージと弁プラ
グとの両方に貫通流路を有するタイプの場合には、ケー
ジの貫通流路の壁面とともに、弁プラグの貫通流路の壁
面に複数の孔隙を形成してもよい。
ジが好適である。貫通流路は、オリフィス型流路のよう
に真っ直ぐなものであっても、迷路型流路のように折れ
曲がったものであってもよい。調節弁がケージと弁プラ
グとの両方に貫通流路を有するタイプの場合には、ケー
ジの貫通流路の壁面とともに、弁プラグの貫通流路の壁
面に複数の孔隙を形成してもよい。
【0012】本発明に係る配管は、流路壁面に複数の孔
隙を有することを特徴とする。
隙を有することを特徴とする。
【0013】第2の本発明に係る調節弁の孔隙および本
発明に係る配管の孔隙についても、孔隙に関する前述の
説明を適用することができる。この配管は、例えば、工
業用高圧配管に好適に使用される。
発明に係る配管の孔隙についても、孔隙に関する前述の
説明を適用することができる。この配管は、例えば、工
業用高圧配管に好適に使用される。
【0014】
【作用】第1の本発明に係る調節弁は、流路の流体の流
れを弁プラグにより調節する。流路を流体が流れると
き、流路内を音が伝播する。この音は、流路壁面の複数
の孔隙によって多方向に分散し、吸収されて減衰する。
こうして、騒音を低下させることができる。なお、本明
細書において、「音」の概念には、音波のほか、衝撃波
も含まれる。
れを弁プラグにより調節する。流路を流体が流れると
き、流路内を音が伝播する。この音は、流路壁面の複数
の孔隙によって多方向に分散し、吸収されて減衰する。
こうして、騒音を低下させることができる。なお、本明
細書において、「音」の概念には、音波のほか、衝撃波
も含まれる。
【0015】第2の本発明に係る調節弁は、ケーシング
の流路の流体の流れを弁プラグにより調節する。ケーシ
ングの流路を流体が流れるとき、流路内を音が伝播す
る。この音は、ケーシングの流路壁面の複数の孔隙によ
って減衰する。また、流路内の音は、流体がケージの貫
通流路を流れることにより減衰する。さらに、流体がケ
ージの貫通流路を流れるときには、その音はケージの貫
通流路の壁面にある複数の孔隙によって多方向に分散
し、吸収されて減衰する。こうして、騒音を低下させる
ことができる。
の流路の流体の流れを弁プラグにより調節する。ケーシ
ングの流路を流体が流れるとき、流路内を音が伝播す
る。この音は、ケーシングの流路壁面の複数の孔隙によ
って減衰する。また、流路内の音は、流体がケージの貫
通流路を流れることにより減衰する。さらに、流体がケ
ージの貫通流路を流れるときには、その音はケージの貫
通流路の壁面にある複数の孔隙によって多方向に分散
し、吸収されて減衰する。こうして、騒音を低下させる
ことができる。
【0016】ケージは、多孔質材から成る複数のディス
クを積層して構成されるため、壁面に複数の孔隙を有す
る貫通流路の形成が容易である。
クを積層して構成されるため、壁面に複数の孔隙を有す
る貫通流路の形成が容易である。
【0017】貫通流路が迷路型流路のように折れ曲がっ
たものの場合には、流路を高圧流体が流れるとき、迷路
型流路の曲がり部が高圧流体の入射衝撃波を透過衝撃波
と多数の反射衝撃波群とに分け、透過衝撃波を減衰させ
ることによって騒音を低下させることができる。ケーシ
ングの流路壁面およびケージの貫通流路の壁面に複数の
孔隙を形成することにより、迷路型流路の曲がり部を多
くしたり、流路の断面積を小さくしたりしなくても、音
を減衰させ、騒音を低下させることができる。
たものの場合には、流路を高圧流体が流れるとき、迷路
型流路の曲がり部が高圧流体の入射衝撃波を透過衝撃波
と多数の反射衝撃波群とに分け、透過衝撃波を減衰させ
ることによって騒音を低下させることができる。ケーシ
ングの流路壁面およびケージの貫通流路の壁面に複数の
孔隙を形成することにより、迷路型流路の曲がり部を多
くしたり、流路の断面積を小さくしたりしなくても、音
を減衰させ、騒音を低下させることができる。
【0018】調節弁の複数の孔隙は、その空隙率が大き
いほど、音の減衰効果が高く、騒音をより低下させるこ
とができる。
いほど、音の減衰効果が高く、騒音をより低下させるこ
とができる。
【0019】本発明に係る配管は、流路壁面に設けられ
た複数の孔隙により、流路内の音を減衰させ、騒音を低
下させることができる。
た複数の孔隙により、流路内の音を減衰させ、騒音を低
下させることができる。
【0020】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の第1および第2
実施例について説明する。図1および図2は、本発明の
第1実施例を示している。図1に示すように、調節弁1
0は、ケーシング11と、ケージ12と、弁プラグ13
と、弁座14と、保持体15と、ボンネット16とを有
している。調節弁10は、ケーシング11の弁室内にケ
ージ12を配置し、このケージ12内に弁プラグ13を
移動可能に設けて構成されている。
実施例について説明する。図1および図2は、本発明の
第1実施例を示している。図1に示すように、調節弁1
0は、ケーシング11と、ケージ12と、弁プラグ13
と、弁座14と、保持体15と、ボンネット16とを有
している。調節弁10は、ケーシング11の弁室内にケ
ージ12を配置し、このケージ12内に弁プラグ13を
移動可能に設けて構成されている。
【0021】ケーシング11は、本体11aと流路壁材
11bとから成っている。流路壁材11bは、板状であ
って、本体11aの内壁に接着されている。流路壁材1
1bは、金属材料を発泡化して製造された多孔質の金属
発泡材から成っている。ケーシング11は、内部に流体
の流路21を有し、その入口および出口用の開口21
a,21bを有している。開口21a,21bは、開口
21aを入口とし、開口21bを出口としても、その逆
に、開口21bを入口とし、開口21aを出口としても
よい。流路壁材11bにより構成される流路壁面には、
発泡により形成された多数の微細な孔隙が形成されてい
る。
11bとから成っている。流路壁材11bは、板状であ
って、本体11aの内壁に接着されている。流路壁材1
1bは、金属材料を発泡化して製造された多孔質の金属
発泡材から成っている。ケーシング11は、内部に流体
の流路21を有し、その入口および出口用の開口21
a,21bを有している。開口21a,21bは、開口
21aを入口とし、開口21bを出口としても、その逆
に、開口21bを入口とし、開口21aを出口としても
よい。流路壁材11bにより構成される流路壁面には、
発泡により形成された多数の微細な孔隙が形成されてい
る。
【0022】ケージ12は、弁座14と保持体15とに
より、それらの間に固定されている。弁座14はケーシ
ング11の隔壁23の貫通孔24に嵌合され、保持体1
5はケーシング11の開口部25に嵌合されている。ボ
ンネット16は、保持体15を固定して、ケーシング1
1の開口端26にボルト17により固定されている。弁
プラグ13は、ボンネット16を貫通する弁軸18に固
定されている。
より、それらの間に固定されている。弁座14はケーシ
ング11の隔壁23の貫通孔24に嵌合され、保持体1
5はケーシング11の開口部25に嵌合されている。ボ
ンネット16は、保持体15を固定して、ケーシング1
1の開口端26にボルト17により固定されている。弁
プラグ13は、ボンネット16を貫通する弁軸18に固
定されている。
【0023】ケージ12は、複数のディスク31,3
1,…を積層して成っている。図2に示すように、ディ
スク31の表面には、複数の貫通流路32,32,…が
形成されている。各ディスク31は、流路壁材11bと
同じ多孔質の金属発泡材から成っている。このため、各
貫通流路32の壁面には、発泡により形成された多数の
微細な孔隙が形成されている。各貫通流路32は、迷路
状に折れ曲がった溝から成り、各ディスク31を横断し
ている。各ディスク31を積層したとき、各貫通流路3
2は、ディスク31によるケージ12の壁を貫通する。
1,…を積層して成っている。図2に示すように、ディ
スク31の表面には、複数の貫通流路32,32,…が
形成されている。各ディスク31は、流路壁材11bと
同じ多孔質の金属発泡材から成っている。このため、各
貫通流路32の壁面には、発泡により形成された多数の
微細な孔隙が形成されている。各貫通流路32は、迷路
状に折れ曲がった溝から成り、各ディスク31を横断し
ている。各ディスク31を積層したとき、各貫通流路3
2は、ディスク31によるケージ12の壁を貫通する。
【0024】次に作用を説明する。図1において、調節
弁10は、高圧流体がケーシング11内の流路21を開
口21aから開口21bへと流れるとき、弁プラグ13
がケージ12の内部で弁軸18とともに移動して、流路
21の高圧流体の流れを制御する。ケーシング11の流
路21を流体が流れるとき、流路内を音が伝播する。こ
の音は、ケーシング11の流路壁面の多数の微細な孔隙
によって多方向に分散し、吸収されて減衰する。こうし
て、騒音を低下させることができる。
弁10は、高圧流体がケーシング11内の流路21を開
口21aから開口21bへと流れるとき、弁プラグ13
がケージ12の内部で弁軸18とともに移動して、流路
21の高圧流体の流れを制御する。ケーシング11の流
路21を流体が流れるとき、流路内を音が伝播する。こ
の音は、ケーシング11の流路壁面の多数の微細な孔隙
によって多方向に分散し、吸収されて減衰する。こうし
て、騒音を低下させることができる。
【0025】また、流路21内の音は、高圧流体がケー
ジ12の貫通流路32,32,…を流れることにより減
衰する。特に、迷路型流路の曲がり部は入射衝撃波を透
過衝撃波と多数の反射衝撃波群とに分け、透過衝撃波を
減衰させることによって騒音を低下させることができ
る。さらに、高圧流体がケージ12の貫通流路32,3
2,…を流れるときには、その音はケージ12の各貫通
流路32の壁面にある多数の微細な孔隙によって多方向
に分散し、吸収されて減衰する。こうして、騒音を一層
低下させることができる。
ジ12の貫通流路32,32,…を流れることにより減
衰する。特に、迷路型流路の曲がり部は入射衝撃波を透
過衝撃波と多数の反射衝撃波群とに分け、透過衝撃波を
減衰させることによって騒音を低下させることができ
る。さらに、高圧流体がケージ12の貫通流路32,3
2,…を流れるときには、その音はケージ12の各貫通
流路32の壁面にある多数の微細な孔隙によって多方向
に分散し、吸収されて減衰する。こうして、騒音を一層
低下させることができる。
【0026】このように、調節弁10は、迷路型流路の
曲がり部を多くしたり、流路の断面積を小さくしたりし
なくても、ケーシング11の流路壁面およびケージ12
の貫通流路32,32,…の壁面の多数の孔隙によっ
て、音を多方向に分散し、減衰させ、騒音を低下させる
ことができる。従って、流量およびサイズを保ちなが
ら、低騒音化を図ることができ、ダウンサイジングおよ
びこれに伴う低コスト化と低騒音化とをともに実現する
こともできる。また、ケージ12は、多孔質材から成る
複数のディスク31,31,…を積層して構成されるた
め、壁面に多数の孔隙を有する貫通流路32,32,…
の形成が容易である。
曲がり部を多くしたり、流路の断面積を小さくしたりし
なくても、ケーシング11の流路壁面およびケージ12
の貫通流路32,32,…の壁面の多数の孔隙によっ
て、音を多方向に分散し、減衰させ、騒音を低下させる
ことができる。従って、流量およびサイズを保ちなが
ら、低騒音化を図ることができ、ダウンサイジングおよ
びこれに伴う低コスト化と低騒音化とをともに実現する
こともできる。また、ケージ12は、多孔質材から成る
複数のディスク31,31,…を積層して構成されるた
め、壁面に多数の孔隙を有する貫通流路32,32,…
の形成が容易である。
【0027】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。図3は、本発明の第2実施例の配管40を示す。配
管40は、本体41と流路壁材42とから成っている。
本体41は、円筒状の通常の管である。流路壁材42
は、管状であって、本体41の内壁に接着されている。
流路壁材42は、金属材料を発泡化して製造された多孔
質の金属発泡材から成っている。流路壁材42により構
成される流路壁面には、発泡により形成された多数の微
細な孔隙が形成されている。
る。図3は、本発明の第2実施例の配管40を示す。配
管40は、本体41と流路壁材42とから成っている。
本体41は、円筒状の通常の管である。流路壁材42
は、管状であって、本体41の内壁に接着されている。
流路壁材42は、金属材料を発泡化して製造された多孔
質の金属発泡材から成っている。流路壁材42により構
成される流路壁面には、発泡により形成された多数の微
細な孔隙が形成されている。
【0028】次に、作用について説明する。配管40
は、工業用高圧配管として用いられる。配管40内を高
圧流体が流れるとき、配管40は、流路壁材42の流路
壁面に設けられた多数の孔隙により、流路内の音を減衰
させ、騒音を低下させることができる。
は、工業用高圧配管として用いられる。配管40内を高
圧流体が流れるとき、配管40は、流路壁材42の流路
壁面に設けられた多数の孔隙により、流路内の音を減衰
させ、騒音を低下させることができる。
【0029】実施例1および2に示す微細な孔隙による
騒音低下効果を確認するため、騒音実験を行った。実験
には、ゴム膜衝撃波管を用い、試料気体を窒素(10
1.3kPa)、駆動気体を窒素(222.4kPa)
とし、入射衝撃波のマッハ数を1.2±0.5%の精度
で実現した。可視化計測には、ルビーレーザ(Appo
lo Laser Inc.,22HD,発光パルス巾
20nsec,波長694.3nm)を光源とする二重
露光ホログラフィ干渉計を用いた。
騒音低下効果を確認するため、騒音実験を行った。実験
には、ゴム膜衝撃波管を用い、試料気体を窒素(10
1.3kPa)、駆動気体を窒素(222.4kPa)
とし、入射衝撃波のマッハ数を1.2±0.5%の精度
で実現した。可視化計測には、ルビーレーザ(Appo
lo Laser Inc.,22HD,発光パルス巾
20nsec,波長694.3nm)を光源とする二重
露光ホログラフィ干渉計を用いた。
【0030】テストピースには、図4(A)に示すよう
に流路壁面が平滑なテストピース51と、図4(B)に
示すように流路壁面に多数の微細な孔隙を有するテスト
ピース52とを用いた。これらテストピース51,52
の流路内に高圧流体を流して、発生する騒音を測定し
た。実験は、IEC Pub.534−8−1(198
6)に基づき実施した。その結果を図5に示す。図5
で、縦軸は騒音音量、横軸は流路の入口および出口での
流体の圧力比を示す。
に流路壁面が平滑なテストピース51と、図4(B)に
示すように流路壁面に多数の微細な孔隙を有するテスト
ピース52とを用いた。これらテストピース51,52
の流路内に高圧流体を流して、発生する騒音を測定し
た。実験は、IEC Pub.534−8−1(198
6)に基づき実施した。その結果を図5に示す。図5
で、縦軸は騒音音量、横軸は流路の入口および出口での
流体の圧力比を示す。
【0031】図5をみると、流路壁面に多数の微細な孔
隙を有するテストピース52(図4(B)参照)では、
流路壁面が平滑なテストピース51(図4(A)参照)
に比べて、騒音を顕著に減少させることがわかる。
隙を有するテストピース52(図4(B)参照)では、
流路壁面が平滑なテストピース51(図4(A)参照)
に比べて、騒音を顕著に減少させることがわかる。
【0032】
【発明の効果】本発明に係る調節弁および配管によれ
ば、流路壁面の複数の孔隙が流路内の音を多方向に分散
し、減衰させるので、流量およびサイズを保ちながら、
低騒音化を図ることができ、ダウンサイジングおよびこ
れに伴う低コスト化と低騒音化とをともに実現すること
もできる。
ば、流路壁面の複数の孔隙が流路内の音を多方向に分散
し、減衰させるので、流量およびサイズを保ちながら、
低騒音化を図ることができ、ダウンサイジングおよびこ
れに伴う低コスト化と低騒音化とをともに実現すること
もできる。
【0033】特に、第2の本発明に係る調節弁では、流
体をケージの貫通流路を流すことによって流路内の音を
減衰させ、さらに、ケーシングの流路壁面およびケージ
の貫通流路の壁面にある複数の孔隙によって音を減衰さ
せ、一層の低騒音化を図ることができる。
体をケージの貫通流路を流すことによって流路内の音を
減衰させ、さらに、ケーシングの流路壁面およびケージ
の貫通流路の壁面にある複数の孔隙によって音を減衰さ
せ、一層の低騒音化を図ることができる。
【0034】特に、本発明に係る配管では、流路壁面に
複数の孔隙が設けられているので、流路内の音を減衰さ
せ、低騒音化を図ることができる。
複数の孔隙が設けられているので、流路内の音を減衰さ
せ、低騒音化を図ることができる。
【図1】本発明の第1実施例の調節弁を示す縦断面図で
ある。
ある。
【図2】本発明の第1実施例の調節弁のケージのディス
ク表面を示す要部拡大平面図である。
ク表面を示す要部拡大平面図である。
【図3】本発明の第2実施例の配管を示す縦断面図であ
る。
る。
【図4】騒音実験で用いた(A)流路壁面が平滑なテス
トピースを示す平面図、(B)流路壁全面に多数の孔隙
を有するテストピースを示す平面図である。
トピースを示す平面図、(B)流路壁全面に多数の孔隙
を有するテストピースを示す平面図である。
【図5】騒音実験結果を示すグラフである。
10 調節弁 11 ケーシング 11a 本体 11b 流路壁材 12 ケージ 13 弁プラグ 21 流路 31 ディスク 32 貫通流路 40 配管 41 本体 42 流路壁材
Claims (3)
- 【請求項1】ケーシングの弁室内に弁プラグを移動可能
に設けた調節弁において、前記ケーシングの流路壁面に
複数の孔隙を有することを特徴とする調節弁。 - 【請求項2】ケーシングの弁室内にケージを配置し、こ
のケージ内に弁プラグを移動可能に設けた調節弁におい
て、 前記ケーシングの流路壁面に複数の孔隙を有し、前記ケ
ージは複数のディスクを積層して成って壁に貫通流路を
有し、前記ディスクは多孔質材から成って前記貫通流路
の壁面に複数の孔隙を有することを特徴とする調節弁。 - 【請求項3】流路壁面に複数の孔隙を有することを特徴
とする配管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7977295A JPH08247336A (ja) | 1995-03-09 | 1995-03-09 | 調節弁および配管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7977295A JPH08247336A (ja) | 1995-03-09 | 1995-03-09 | 調節弁および配管 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08247336A true JPH08247336A (ja) | 1996-09-27 |
Family
ID=13699503
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7977295A Pending JPH08247336A (ja) | 1995-03-09 | 1995-03-09 | 調節弁および配管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08247336A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1746320A1 (en) * | 2005-07-19 | 2007-01-24 | SPX Corporation | Fluid trim apparatus and method |
CN114251511A (zh) * | 2020-06-08 | 2022-03-29 | 霍尼韦尔国际公司 | 用于流量控制阀的膨胀套管设备和方法 |
-
1995
- 1995-03-09 JP JP7977295A patent/JPH08247336A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1746320A1 (en) * | 2005-07-19 | 2007-01-24 | SPX Corporation | Fluid trim apparatus and method |
US7195034B2 (en) | 2005-07-19 | 2007-03-27 | Spx Corporation | Fluid trim apparatus and method |
CN114251511A (zh) * | 2020-06-08 | 2022-03-29 | 霍尼韦尔国际公司 | 用于流量控制阀的膨胀套管设备和方法 |
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