JP2018076822A - 消音器 - Google Patents

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Abstract

【課題】逆流抑制機能と消音機能を併せ持つ逆止弁構造を有する消音器を提供する。
【解決手段】消音器1は、吐出口22を有して内部に膨張室21を画定する膨張部20と、内部に誘導室11を画定する有限長の誘導管10を有する音響エレメントと、膨張室21と誘導室11とを連通する連通孔32が設けられた接続部30と、誘導室11から連通孔32を通って膨張室21へと流れる圧縮空気が逆流することを防止するための逆止弁5とを備える。逆止弁5は、接続部30に設けられた弁座33と、弁座33と当接して連通孔32を塞ぐ弁体25と、弁体25を弁座33に向かって付勢するばね26とを備える。弁体25は、周縁部に設けられ、弁座33と当接する部分であって、弁座33に向かって先細る形状を有するテーパ部25aと、テーパ部25aの内側に設けられた平板部25bと、弁座33と対向する面と反対面に設けられた凹部25cとを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、消音器に関する。
ポンプまたは圧縮機のように流体の移動を伴う装置では、流体の出口で騒音に繋がる大きな音波が生じていることが知られている。この音波を減衰できることは騒音防止の観点から有用である。
このような音波の減衰機能を備える消音器が、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1の消音器は、真空ポンプの排気口から排出される気体の持つ騒音を低減させる消音機能を有している。さらに、この消音器は、逆止弁を備えており、上記消音機能とともに気体の逆流を抑制する逆流抑制機能も有している。
特開2001−289167号公報
特許文献1の消音器が備える逆止弁は、逆流抑制機能を実現するために設けられており、消音要素としては機能していない。従って、この消音器は、逆止弁構造について未だ改善の余地がある。
本発明は、逆流抑制機能と消音機能を併せ持つ逆止弁構造を有する消音器を提供することを課題とする。
本発明の消音器は、吐出口を有して内部に膨張室を画定する膨張部と、内部に誘導室を画定する有限長の誘導管を有する音響エレメントと、前記膨張室と前記誘導室とを連通する連通孔が設けられた接続部と、前記誘導室から前記連通孔を通って前記膨張室へと流れる流体が逆流することを防止するための逆止弁とを備える消音器であって、前記逆止弁は、前記接続部に設けられた弁座と、前記弁座と当接して前記連通孔を塞ぐ弁体と、前記弁体を前記弁座に向かって付勢する付勢部材とを備え、前記弁体は、周縁部に設けられ、前記弁座と当接する部分であって、前記弁座に向かって先細る形状を有するテーパ部と、前記テーパ部の内側に設けられた平板部と、前記弁座と対向する面と反対面に設けられた凹部とを備える、消音器を提供する。
この構成によれば、逆流抑制機能と消音機能を併せ持つ逆止弁構造を有する消音器を提供でき、従来と比較して省スペースで高い消音効果を得ることができる。具体的には、弁体が弁座と当接するとき、テーパ部で連通孔を塞ぐため、連通孔を正確に塞ぐことができる。仮に、弁体がテーパ部を有しておらず平板部で連通孔を塞ぐ場合、平板部の組立公差または製造公差等によっては、弁座に正確に当接できず、即ち連通孔を正確に塞ぐことができず、逆止弁としての機能を果たさないおそれがある。上記構成では、テーパ部によってこの問題を抑制し、流体の逆流を安定して抑制できる。さらに、弁体の一部をテーパ状にすることで弁体の剛性を向上できるため、必要な曲げ剛性を得るための板厚を薄くすることができる。その結果、単なる平板状の場合と比べて弁体を軽量化でき、コストダウンとなる。また、弁体がテーパ部で弁座と当接することで、平板部で当接する場合と比べて流体の流路が徐々に広がるため、圧力損失の増大を抑制できる。また、逆止弁が付勢部材を備えることで、付勢部材の上流側(誘導室側)の圧力が下流側(膨張室側)よりも一定以上高い場合にのみ逆止弁が開く。即ち、付勢部材によって簡易に逆流抑制機能を実現できる。また、弁体が弁座と対向する面と反対面に凹部を有することで、連通孔を通過した流体に重畳した音波が凹部に回り込む回折現象が生じる。そのため、音波の回折減衰による減音効果を得ることができる。また、弁体を保持する面と吐出口を有する面とが異なっているため、吐出口以外から弁体にアクセスできる。そのため、例えば吐出口以降に配管を設けた場合でも配管を取り外すことなく、逆止弁のメンテナンスが可能である。このように逆止弁を効率的にメンテナンスするためには、吐出口以外から逆止弁に対して外部からアクセス可能なように膨張部に吐出口以外の開口部を設けることが好ましい。
前記消音器は、前記逆止弁の最大開度を規制する規制部材をさらに備えてもよい。
この構成によれば、規制部材により逆止弁の最大開度を規制できるため、消音効果が著しく弱まることを防止できる。具体的には、逆止弁の開度が大きくなると、弁体と干渉せずに吐出口まで通過する音波が増えるため、弁体による音波の減衰量が小さくなる。即ち、弁体が弁座に近い位置にあるほど、大きな消音効果を期待できる。上記構成では、逆止弁の最大開度が規制されるため、最大開度においても所定の減衰量を確保できる。所定の減衰量は規制部材によって規制される逆止弁の最大開度に応じて変化するが、これは許容される騒音の音量に応じて決定されればよい。
前記規制部材は、前記弁体を挟んで前記弁座と反対側に設けられており、前記弁体は、前記吐出口に向かって前記規制部材よりも突出していてもよい。
この構成によれば、弁体が規制部材よりも吐出口に向かって突出しているため、弁体を挟んで規制部材側から弁座側へと向かう音波の伝搬を阻害する。従って、この阻害により音波が減衰されるため、消音器としての減音効果を高めることができる。
前記連通孔と前記吐出口とを直線的に結ぶ空間内に前記弁体の少なくとも一部が配置されていてもよい。
この構成によれば、膨張室入口(連通孔)から膨張室出口(吐出口)に向かう音波に弁体が干渉するため、より確実に回折減衰による減音効果を得ることができる。
前記連通孔の連通方向から見て、前記弁体の面積は、前記膨張室の断面積の70%未満であってもよい。
この構成によれば、弁体を音響的に剛の境界としないことで音響エレメント内における弁体へ向かう音波と弁体で反射した音波の共鳴を抑制できる。一般に、弁体は大きいほど音波の進行を阻害するため、弁体は大きいほど減音効果は大きい。しかし、弁体を一定以上大きくすると、音響エレメント内で弁体へ向かう音波と弁体で反射した音波の共鳴が発生する。本願発明者は、膨張室の断面積に対して弁体の面積が70%以上であるときに、上記共鳴が発生することを見出した。従って、弁体の面積を膨張室の断面積の70%未満とすることで、弁体が剛壁として機能することを防止し、弁体での音波の反射量を低減させ、この共鳴を抑制できる。これにより、特定周波数における減音効果の落ち込みを抑制できる。
前記音響エレメントは、前記誘導室内に共鳴防止構造を備えてもよい。
この構成によれば、共鳴防止構造により、音響エレメント内における共鳴を抑制し、特定周波数における消音効果の落ち込みを抑制できる。特に、音響エレメントが共鳴防止構造を備えると、弁体の形状によらず、音響エレメント内における共鳴を抑制できる。従って、音響エレメントが共鳴防止構造を備えることで、弁体を共鳴の有無によらず大きく好適に設計できる。
本発明によれば、逆止弁の弁体がテーパ部を有しているため、逆流抑制機能と消音機能を併せ持つ逆止弁構造を有する消音器を提供できる。
本発明の第1実施形態に係る消音器を適用した装置の概略構成図。 本発明の第1実施形態に係る消音器の模式的な側面断面図。 第1実施形態に係る消音器の消音量を示すグラフ。 第1実施形態に係る消音器の第1変形例を示す模式的な側面断面図。 第1実施形態に係る消音器の第2変形例を示す模式的な側面断面図。 第2実施形態に係る消音器の模式的な側面断面図。 第2実施形態に係る消音器の比較例を示す模式的な側面断面図。 第3実施形態に係る消音器の模式的な側面断面図。 第3実施形態に係る消音器の変形例を示す模式的な側面断面図。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
(第1実施形態)
図1に示すように、本実施形態の消音器1は、圧縮機2が吐出する圧縮空気の流れに重畳して伝搬される音波を減衰させるために使用される。そのため、本実施形態の消音器1は、圧縮機2の吐出流路4に配置されている。
図2に示すように、消音器1は、円管状であって軸線L方向に延びる有限長の誘導管(音響エレメント)10と、軸線L方向から見て誘導管10よりも径が大きい概ね円管状の膨張部20と、これらを流体的に接続する接続部30とを備える。誘導管10と膨張部20と接続部30とは、一体の筐体3で形成されている。なお、本実施形態では筐体3は概ね円管状に形成されているが、例えば多角管状に形成されていてもよい。また、誘導管10と膨張部20と接続部30とは、それぞれ別の部材で構成されてもよい。
誘導管10は、内部に誘導室11を画定しており、圧縮機2(図1参照)が吐出した圧縮空気を後述する膨張室21まで誘導するための円管である。
接続部30は、誘導室11と後述する膨張室21とを仕切る仕切壁31を備える。本実施形態の仕切壁31は筐体3の一部であり、筐体3の内面の一部が軸線Lに向かって突出して形成されている。仕切壁31には、誘導室11と膨張室21とを連通する円形の連通孔32が設けられている。即ち、本実施形態の仕切壁31は、軸線L方向から見て環状に形成されている。
膨張部20は、内部に膨張室21を画定しており、軸線L方向とは異なる方向に圧縮空気を吐出するように設けられた吐出口22を有する。本実施形態では吐出口22の吐出方向は、軸線Lに直交する方向であるが、吐出方向はこれに限らず、例えば軸線Lに対して傾斜した方向であってもよい。
また、膨張部20において、接続部30と対向する端部には円形の開口部23が設けられている。開口部23は、円板状の蓋体24によって閉塞されている。軸線L方向から見て、蓋体24の外形は、筐体3の外形と概ね同形状である。蓋体24は、着脱可能に筐体3に取り付けられており、例えばねじ止めによって筐体3に取り付けられている。
蓋体24には、連通孔32を閉塞可能な弁体25がばね(付勢部材)26を介して保持されている。接続部30には、仕切壁31の一部によって弁座33が構成されている。即ち、弁座33と、弁体25と、ばね26とから逆止弁5が構成されている。弁体25は、ばね26によって弁座33に向かって付勢されており、弁座33と当接して連通孔32を塞ぐ。
弁体25は、周縁部に設けられ、弁座33と当接する部分であって、弁座33に向かって先細る形状を有する環状のテーパ部25aと、テーパ部25aの内側に設けられた円形の平板部25bと、弁座33と対向する面と反対面(蓋体24側の面)に設けられた凹部25cとを備える。以降、弁体25の2つの主面のうち弁座33側の面を表面といい、弁座33と対向する面と反対面(蓋体24側の面)を裏面という。即ち、凹部25cは、弁体25の裏面に設けられている。本実施形態では、平板部25bとテーパ部25aの厚みは同一であり、弁体25は一枚の板状である。従って、弁体25の表面の裏側形状は、裏面の形状と相似形である。
また、軸線L方向から見ると、それぞれ円形の連通孔32と平板部25bとは同心に設けられており、連通孔32の径が平板部25bの径よりも大きく形成されている。そのため、逆止弁5が閉じられた状態でも、弁体25の平板部25bは弁座33と当接せず、弁体25のテーパ部25aが弁座33と当接する。
また、軸線L方向から見て、本実施形態の弁体25の面積は、膨張室21の断面積の25%程度である。特に、弁体25の面積は、膨張室21の断面積の70%未満であることが好ましい。弁体25の面積が膨張室21の断面積の70%未満である場合、弁体25が音響的に剛の境界とならず、誘導室11において、弁体25へ向かう音波と弁体25で反射した音波の共鳴を抑制できる。
図3に示すように、一般に、弁体25は大きいほど音波の進行を阻害するため、弁体25が大きいほど減音量は大きい。しかし、弁体25を一定以上大きくすると、誘導室11内で弁体25へ向かう音波と弁体25で反射した音波の共鳴が発生し、特定周波数における減音効果の落ち込みが発生する(図3中の矢印参照)。本願発明者は、膨張室21の断面積に対して弁体25の面積が70%以上であるときに、上記共鳴が発生することを見出した。従って、弁体25の面積を膨張室21の断面積の70%未満とすることで、弁体25が剛壁として機能することを防止し、弁体25での音波の反射量を低減させ、この共鳴を抑制できる。これにより、特定周波数における減音効果の落ち込み(図3中の矢印参照)を抑制できる。
以上の構成から導かれる第1実施形態の消音器1の作用を説明する。
図1および図2を参照して、圧縮機2が作動すると、圧縮機2の吐出口2aから吐出流路4に圧縮空気が吐出され、消音器1に流入する。消音器1内に流入した圧縮空気は、誘導管10内の誘導室11を軸線L方向に接続部30に向かって流れる。次いで、圧縮空気は、接続部30の連通孔32を介して誘導室11から膨張室21に流入する。圧縮空気が膨張室21に流入するとき、逆止弁5は開かれている必要がある。誘導室11と膨張室21の圧力を比較して、誘導室11の圧力が一定以上高い場合、逆止弁5は開かれた状態となり、その逆の場合、逆止弁5は閉じられた状態となる。ここで、逆止弁5が開かれるための両室11,21の圧力差は、ばね26に応じて所望の圧力差に設定される。逆止弁5が開かれた状態で膨張室21に流入した圧縮空気は、軸線Lに直交する方向へ進行方向が曲げられ、吐出口22から吐出流路4に吐出される。
膨張部20では、誘導管10および吐出口22に対して、大きな流路断面が形成されている。即ち、圧縮空気が連通孔32を介して誘導室11から膨張室21に流入するとき、圧縮空気の流路断面積は大きくなっている。また、圧縮空気が膨張室21から吐出口22を通じて吐出されるとき、圧縮空気の流路断面積は小さくなっている。そのため、この2箇所でインピーダンスが急激に変化し、音波は内部で反射を生じて減衰する。具体的には、誘導室11と膨張室21との境界部および膨張室21と吐出口22との境界部で反射を生じて音波が減衰する。このように、膨張室21を設けることにより流路断面積を変化させ、圧縮空気の流れに重畳して伝搬される音波を減衰させることができる。
本実施形態によれば、逆流抑制機能と消音機能を併せ持つ逆止弁5を有する消音器1を提供でき、従来と比較して省スペースで高い消音効果を得ることができる。具体的には、弁体25が弁座33と当接するとき、テーパ部25aで連通孔32を塞ぐため、連通孔32を正確に塞ぐことができる。仮に、弁体25がテーパ部25aを有しておらず平板部25bで連通孔32を塞ぐ場合、平板部25bの組立公差または製造公差等によっては、弁座33に正確に当接できず、即ち連通孔32を正確に塞ぐことができず、逆止弁5としての機能を果たさないおそれがある。本実施形態の構成では、テーパ部25aによってこの問題を抑制し、圧縮空気の逆流を安定して抑制できる。ここで、逆流とは、膨張室21から連通孔32を通じて誘導室11に圧縮空気がながれることをいう。さらに、弁体25の一部をテーパ状にすることで弁体25の剛性を向上できるため、必要な曲げ剛性を得るための板厚を薄くすることができる。その結果、単なる平板状の場合と比べて弁体25を軽量化でき、コストダウンとなる。また、弁体25がテーパ部25aで弁座33と当接することで、平板部25bで当接する場合と比べて圧縮空気の流路が徐々に広がるため、圧力損失の増大を抑制できる。また、逆止弁5がばねを備えることで、ばね26の上流側(誘導室11側)の圧力が下流側(膨張室21側)よりも一定以上高い場合にのみ逆止弁5が開く。即ち、ばね26によって簡易に逆流抑制機能を実現できる。また、弁体25が裏面に凹部25cを有することで、連通孔32を通過した圧縮空気に重畳した音波が凹部25cに回り込む回折現象が生じる。そのため、音波の回折減衰による減音効果を得ることができる。また、弁体25を保持する面と吐出口22を有する面とが異なっているため、吐出口22以外から弁体25にアクセスできる。そのため、例えば吐出口22以降に配管を設けた場合でも配管を取り外すことなく、逆止弁5のメンテナンスが可能である。このように逆止弁5を効率的にメンテナンスするためには、吐出口22以外から逆止弁5に対して外部からアクセス可能なように膨張部20に吐出口22以外の開口部23を本実施形態のようにして設けることが好ましい。
また、図4に示す第1変形例のように、弁体25は板状でなく、ブロック状であってもよい。即ち、弁体25の厚みは限定されない。本変形例では、第1実施形態と同様に、弁体25の表面の裏側形状は、裏面の形状と相似形である。
また、図5に示す第2変形例のように、弁体25の裏面の凹部25cは、球面の一部であってもよい。さらに言えば、凹部25cの態様は特に限定されず、上記の回折減衰が生じる態様であればよい。
(第2実施形態)
図6は、第2実施形態に係る消音器1の模式的な側面断面図である。本実施形態の消音器1では、規制部材27以外の構成は図2の第1実施形態と同様である。従って、図2に示した構成と同様の部分については同様の符号を付して説明を省略する。
本実施形態の消音器1は、逆止弁5の開度を規制する規制部材27をさらに備える。規制部材27は、軸線L方向から見て、ばね26を囲繞して設けられている。規制部材27は、蓋体24の一部が円筒状に軸線Lを中心に突出して形成されている。即ち、規制部材27は連通孔32と同心に設けられている。さらに詳細には、規制部材27は、弁体25を挟んで弁座33と反対側(蓋体24側)に設けられている。また、弁体25は、吐出口22に向かって規制部材27よりも突出している。弁体25がばね26の付勢に抗して弁座33から離れる方向に移動すると、弁体25の裏面が規制部材27に当接し、弁体25の移動が規制される。軸線L方向から見て、規制部材27の径は、弁体25のテーパ部25aの径よりも小さい。また、規制部材27の長さは、逆止弁5が最大に開いたときでも、連通孔32と吐出口22とを直線的に結ぶ空間S内に弁体25の少なくとも一部が配置されるような長さである。なお、図6は、逆止弁5が最大まで開いたときの状態を示している。
本実施形態によれば、規制部材27により逆止弁5の最大開度を規制できるため、消音効果が著しく弱まることを防止できる。具体的には、逆止弁5の開度が大きくなると、弁体25と干渉せずに吐出口22まで通過する音波が増えるため、弁体25による音波の減衰量が小さくなる。即ち、弁体25が弁座33に近い位置にあるほど、大きな消音効果を期待できる。本実施形態では、逆止弁5の最大開度が規制されているため、最大開度においても所定の減衰量を確保できる。所定の減衰量は規制部材27によって規制される逆止弁5の最大開度に応じて変化するが、これは許容される騒音の音量に応じて決定されればよい。
また、弁体25が規制部材27よりも吐出口22に向かって突出しているため、弁体25を挟んで規制部材27側から弁座33側へと向かう音波の伝搬を阻害する(図6の破線矢印参照)。従って、この阻害により音波が減衰されるため、消音器1としての減音効果を高めることができる。これに対し、図7に示す比較例のように、弁体25が規制部材27よりも吐出口22に向かって突出していない場合、図6に示す場合のように弁体25を挟んで規制部材27側から弁座33側へと向かう音波の伝搬を阻害できない。従って、消音器1としての減音効果を高めることができない。
また、逆止弁5が最大に開いたときでも、連通孔32と吐出口22とを直線的に結ぶ空間S内に弁体25の少なくとも一部が配置されているため、膨張室21の入口(連通孔32)から膨張室21の出口(吐出口22)に向かう音波に弁体25が干渉し、より確実に回折減衰による減音効果を得ることができる。
(第3実施形態)
図8は、第3実施形態に係る消音器1の模式的な側面断面図である。本実施形態の消音器1では、誘導室11内に共鳴防止構造が設けられている以外の構成は図6の第2実施形態と同様である。従って、図6に示した構成と同様の部分については同様の符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、共鳴防止構造として、誘導室11内に吸音材12が配置されている。吸音材12は、例えばグラスウールやロックウールなどの多孔質材料からなり、誘導管10の内側面に貼り付けられている。これに加えて、使用環境が高温の場合には、鉄やステンレス等の金属繊維材料を吸音材12として使用してもよい。
本実施形態によれば、共鳴防止構造として吸音材12を設けたことにより、誘導管10内における共鳴を抑制し、特定周波数における消音効果の落ち込みを抑制できる。これにより、弁体25の形状によらず、共鳴を抑制できる。従って、弁体25を共鳴の有無によらず大きく好適に設計できる。なお、本実施形態では、誘導管10と吸音材12によって音響エレメントが構成されている。
また、図9に示す変形例のように、共鳴防止構造として、上記吸音材12に代えて複数のヒダ状の突出部13が設けられてもよい。突出部13は、誘導管10の内面から軸線Lに向かって突出している。突出部13は、軸線L方向から見ると、円形状の平板の中央に貫通孔が設けられた形状となっている。なお、本変形例では、突出部13を含む誘導管10によって音響エレメントが構成されている。
以上より、本発明の具体的な実施形態やその変形例について説明したが、本発明は上記形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。例えば、個々の実施形態の内容を適宜組み合わせたものを、この発明の一実施形態としてもよい。
1 消音器
2 圧縮機
2a 吐出口
3 筐体
4 吐出流路
5 逆止弁
10 誘導管(音響エレメント)
11 誘導室
12 吸音材(音響エレメント)
13 突出部(音響エレメント)
20 膨張部
21 膨張室
22 吐出口
23 開口部
24 蓋体
25 弁体
25a テーパ部
25b 平板部
25c 凹部
26 ばね(付勢部材)
27 規制部材
30 接続部
31 仕切壁
32 連通孔
33 弁座

Claims (6)

  1. 吐出口を有して内部に膨張室を画定する膨張部と、
    内部に誘導室を画定する有限長の誘導管を有する音響エレメントと、
    前記膨張室と前記誘導室とを連通する連通孔が設けられた接続部と、
    前記誘導室から前記連通孔を通って前記膨張室へと流れる流体が逆流することを防止するための逆止弁と
    を備える消音器であって、
    前記逆止弁は、前記接続部に設けられた弁座と、前記弁座と当接して前記連通孔を塞ぐ弁体と、前記弁体を前記弁座に向かって付勢する付勢部材とを備え、
    前記弁体は、周縁部に設けられ、前記弁座と当接する部分であって、前記弁座に向かって先細る形状を有するテーパ部と、前記テーパ部の内側に設けられた平板部と、前記弁座と対向する面と反対面に設けられた凹部とを備える、消音器。
  2. 前記逆止弁の最大開度を規制する規制部材をさらに備える、請求項1に記載の消音器。
  3. 前記規制部材は、前記弁体を挟んで前記弁座と反対側に設けられており、
    前記弁体は、前記吐出口に向かって前記規制部材よりも突出している、請求項2に記載の消音器。
  4. 前記連通孔と前記吐出口とを直線的に結ぶ空間内に前記弁体の少なくとも一部が配置されている、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の消音器。
  5. 前記連通孔の連通方向から見て、前記弁体の面積は、前記膨張室の断面積の70%未満である、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の消音器。
  6. 前記音響エレメントは、前記誘導室内に共鳴防止構造を備える、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の消音器。
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