JPH08247119A - ケミカルアンカー施工法及びアンカーボルト - Google Patents

ケミカルアンカー施工法及びアンカーボルト

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JPH08247119A
JPH08247119A JP7722195A JP7722195A JPH08247119A JP H08247119 A JPH08247119 A JP H08247119A JP 7722195 A JP7722195 A JP 7722195A JP 7722195 A JP7722195 A JP 7722195A JP H08247119 A JPH08247119 A JP H08247119A
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JP
Japan
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vertical hole
bolt body
solidifying agent
bolt
anchor bolt
Prior art date
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Pending
Application number
JP7722195A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhisa Tenin
和久 天寅
Takashi Oki
貴史 沖
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ANKER SHOKAI KK
Original Assignee
ANKER SHOKAI KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンクリート床面等の母材にドリルで孔を明
けて、その孔に固化剤を注入してアンカーボルトを埋入
固定化するように打設するケミカルアンカー施工法にお
いて、母材の縦孔に固化剤入りカプセルを装入してその
上からストレートなアンカーボルトを螺入するようにし
て従来固化剤の硬化の待時間後に行われていたボルト頭
部(ナット)及びロックナットの取外しに要する手間を
省くことを可能とする。 【構成】 母材に穿孔工具で所定深さの縦孔を穿つ穿孔
工程と、その穿孔工程で得られた縦孔に固化剤入りカプ
セルを挿填する工程と、縦孔の深さより長く且つ頭部を
有しないストレートなねじ棒で上端に締結工具嵌合用の
係合溝を形成してなるアンカーボルトを前記上端の係合
溝に嵌合した締結工具で縦孔内に螺入する工程と、アン
カーボルトの螺入後に縦孔内において固化剤を硬化させ
る最終工程とを順次に施すこと、及びこの施工法に用い
られるアンカーボルトはストレートなねじ棒からなり、
上端面に係合溝を設けてなることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート床面等の
母材にドリルで孔を明けて、その孔に固化剤を注入して
アンカーボルトを埋入固定化するように打設するケミカ
ルアンカー施工法及びその施工に用いられるアンカーボ
ルトに関する。
【0002】
【従来の技術】母材に孔を明けて、その孔に固化剤を注
入してアンカーボルトを埋入固定化するように打設する
ケミカルアンカー施工法及びその施工に用いられるアン
カーボルトは従来から一般に知られている。
【0003】従来のケミカルアンカー施工法は、図1に
示すように、母材にドリル11を立てて一定深さの縦孔
12を明ける(図1のA)。次に縦孔12内をエアノズ
ル17及びブラッシング18等により切り粉等を清掃除
去する(図1のB)。きれいに清掃された縦孔12に頭
部13a付きアンカーボルト13を仮挿入するが、この
時予じめアンカーボルト13の一部(縦孔12の深さ相
当位置)にマーキング14を施しておく(図1のC)。
【0004】次いでマークの付いた頭部付きアンカーボ
ルト13を縦孔12より引き出して、その抜跡の縦孔に
固化剤入りカプセル15を挿填し(図1のD)再びマー
クの付いた頭部13a付きアンカーボルト13を縦孔に
装入し、頭部13aに締結工具16を当てがって該工具
16により螺入する。すると、カプセル15が破壊され
て内部より固化剤が流出し、縦孔内を充満する。アンカ
ーボルト13の螺入を最終位置まで行うと図1のEに示
すように固化剤15aで保持された状態にアンカーボル
ト13が縦孔12内にセットされる。固化剤はエポキシ
樹脂を主成分とし管状ガラス管に樹脂・硬化剤・骨材を
収容した接着剤入りのものが一般的に用いられ、アンカ
ーボルトの打設後常温(約摂氏20度)で最低でも30
分〜6時間放置しないと硬化しないので、待ち時間に相
当の時間を必要とする。このようにして固化剤が完全に
硬化するのを待って、最後にアンカーボルト13の上端
部にロックナット13bとワッシャー13c等でロック
されている頭部13aを先の締結工具とは別のスパナ2
種類を用いて頭部13aとロックナット13b等を緩め
てアンカーボルト13より離脱せしめるものである。
(図1のF)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、上記従来の工
法によればカプセルを入れてアンカーボルトを螺入し、
装填完了後に固化剤が乾燥固化するのに相当の長時間必
要となり、これにより作業が大巾に遅れるといった問題
点を有していた。
【0006】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、縦孔を設けてその中に固化剤入りカプセルを入
れ、その上からアンカーボルトを螺入するだけで、固化
剤の硬化を長時間待たないで螺入と同時にアンカーボル
トの打設作業が完了となるように作業の迅速化を図ると
ともに、その後の作業をも能率的に行えるようにするこ
とを可能にしたケミカルアンカー施工法及びその施工に
用いられる簡単安価なアンカーボルトを提供しようとす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明におけるケミカルアンカー施工法は、母材に
穿孔工具で所定深さの縦孔を穿つ穿孔工程と、その穿孔
工程で得られた縦孔に固化剤入りカプセルを挿填する工
程と、縦孔の深さより長く且つ頭部を有しないストレー
トなねじ棒で上端に締結工具嵌合用の係合溝を形成して
なるアンカーボルトを前記上端の係合溝に嵌合した締結
工具で縦孔内に螺入する工程と、アンカーボルトの螺入
後に縦孔内において固化剤を硬化させる最終工程とを順
次に施すものである。
【0008】また、上記施工法に用いるアンカーボルト
は、母材に穿孔した縦孔に固化剤入りカプセルを挿入し
てその上からアンカーボルトを螺入して固化剤の硬化に
より固定化するようにしたケミカルアンカー施工用のア
ンカーボルトであって、ボルト体の上端が縦孔の上部よ
り突出するように全長が縦孔の深さより長く且つ頭部を
有しないストレートな金属のねじ棒からなり、而もボル
ト体の上端面にボルト体ねじ回わし用の係合溝を設けて
なるものである。
【0009】
【実施例】本発明の好ましい実施例を図面を参照して説
明する。
【0010】図3及び図4にアンカーボルトの好ましい
実施例を示す。
【0011】ボルト体1は直径Dが全長Lに亘り同一
で、上端に頭部を有しないストレートな金属のねじ棒か
らなる。ボルト体1の下端1aは斜めにカットした形状
にして先が尖ったものとする。しかし、尖ったものでな
い場合でも差仕えない。
【0012】ボルト体1の上端面には四角又は六角等の
角孔、或いは十字の溝孔からなる係合溝2を形成する。
この係合溝2は、ボルト体の締付け、或いは締結解除を
行う場合にスパナ、レンチ等の締結工具の嵌合用に用い
るものである。
【0013】ボルト体1には全長に雄ねじ3を設けてい
る。この雄ねじは、全長でなくても、例えば下半部のみ
であってもよい。
【0014】本発明のケミカルアンカー施工法は、上記
のようなアンカーボルトが使用される。
【0015】
【作用】次にその施工法を図2について説明する。
【0016】コンクリートの床面、壁面等の母材20の
表面にドリル等の穿孔工具5を当てがって深さSの縦孔
21を穿設する(図2のA)。深さSを一定にするた
め、ドリルの一部に距離Sを隔ててマーキング22を付
着させておくとよい。
【0017】コンクリートの面にドリルで孔を明ける
と、切り粉やごみ、ホコリ等が孔底に溜るので、これを
除去清掃するため、次にブラシ23、エアーノズル24
を作用させる(図2のB)。
【0018】次いで、上記縦孔21にアンカーボルトを
装入する。ボルト体1の先端1aが縦孔21の底部に到
達すると、ボルト体の縦孔上部に当たる位置に目印とな
るマーキング4を付着させる(図2のC)。
【0019】ボルト体1を縦孔21より一旦抜出して、
その跡に固化剤入りカプセル6を装填し、(図2のD)
その上から先に抜き出したボルト体1を再び縦孔21に
挿入し、締結工具25をボルト体1の上端面の係合溝2
に当てがって係合部25aとの係合によりボルト体1を
螺入方向に回動させながら押進すると、ボルト体1がそ
の先端からカプセル6内に圧入してカプセル6を破壊さ
せる。ボルト体1の螺入深さを調整し距離Sのマーキン
グ4にて確認しながら適正位置まで螺入すると、締結工
具25をボルト体の係合溝2より取り外す。暫くする
と、カプセル6は内部の液の化学作用で溶解しボルト体
周面と縦孔21の内壁との間の隙間に固化剤7が充填す
る(図2のE)。この状態で所要の時間放置すれば、固
化剤が硬化するのでボルト体1は縦孔21内において、
不動状に固定されたものとなる。本発明に係るアンカー
ボルトにおいては、ボルト体1の上端部に締結回動用ナ
ットのような頭部及びこれを固定するためのロックナッ
トを具有しないので、ナット等を取外すのに固化剤が硬
化するまでの長時間待機する必要がなくなる。施工後の
ボルト体1は、縦孔より高さHの突出部分があるから、
これを用いて他の鉄筋と接合したりするものである。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明におけるケミ
カルアンカー施工法は、母材に穿孔工具で所定深さの縦
孔を穿つ穿孔工程と、その穿孔工程で得られた縦孔に固
化剤入りカプセルを挿填する工程と、縦孔の深さより長
く且つ頭部を有しないストレートなねじ棒で上端に締結
工具嵌合用の係合溝を形成してなるアンカーボルトを前
記上端の係合溝に嵌合した締結工具で縦孔内に螺入する
工程と、アンカーボルトの螺入後に縦孔内において固化
剤を硬化させる最終工程とを順次に施すものであるか
ら、縦孔に固化剤入りカプセルを装入してその上から締
結工具でアンカーボルト体をねじ込むように螺入するだ
けでよく、従って時間の経過とともに固化剤が硬化すれ
ばアンカーボルトを一体的に埋入固定できるものであ
り、従来のように固化剤の硬化後にボルト上端の締結用
頭部(ナット)及びロックナットを取外す必要がない為
これに要する作業を大巾に短縮することが可能となる。
【0021】又本発明におけるアンカーボルトは、ボル
ト体の上端が縦孔の上部より突出するように全長が縦孔
の深さより長く且つ頭部を有しないストレートな金属の
ねじ棒からなり、而もボルト体の上端面にボルト体ねじ
回わし用の係合溝を設けてなるものであるから従来のア
ンカーボルトのように上端に締結用の頭部(ナット)及
びロックナット、ワッシャー等を必要とせず、一本のス
トレートなねじ棒の上端に角孔のような係合溝を設ける
だけで、構成が極めて簡単であり、而も単一の部品から
なるため部品点数も少なく、従ってコスト的にも安価に
製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のケミカルアンカー施工法を示す説明図で
あり、(A)〜(F)の6工程からなる。
【図2】本発明のケミカルアンカー施工法を示す説明図
であり、(A)〜(E)の5工程からなる。
【図3】本発明の施工法に用いるアンカーボルトの側面
図であり、一部は断面を示す。
【図4】図3におけるアンカーボルトの平面図で、右半
部は断面で示されている。
【符号の説明】
1 アンカーボルト体 2 係合溝 3 雄ねじ 20 母材 21 縦孔 25 締結工具

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 母材に穿孔工具で所定深さの縦孔を穿つ
    穿孔工程と、その穿孔工程で得られた縦孔に固化剤入り
    カプセルを挿填する工程と、縦孔の深さより長く且つ頭
    部を有しないストレートなねじ棒で上端に締結工具嵌合
    用の係合溝を形成してなるアンカーボルトを前記上端の
    係合溝に嵌合した締結工具で縦孔内に螺入する工程と、
    アンカーボルトの螺入後に縦孔内において固化剤を硬化
    させる最終工程とを順次に施すことを特徴とするケミカ
    ルアンカー施工法。
  2. 【請求項2】 母材に穿孔した縦孔に固化剤入りカプセ
    ルを挿入してその上からアンカーボルトを螺入して固化
    剤の硬化により固定化するようにしたケミカルアンカー
    施工用のアンカーボルトであって、ボルト体の上端が縦
    孔の上部より突出するように全長が縦孔の深さより長く
    且つ頭部を有しないストレートな金属のねじ棒からな
    り、而もボルト体の上端面にボルト体ねじ回わし用の係
    合溝を設けてなることを特徴とするアンカーボルト。
JP7722195A 1995-03-07 1995-03-07 ケミカルアンカー施工法及びアンカーボルト Pending JPH08247119A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007089010A1 (ja) * 2006-02-01 2007-08-09 Sanko Techno Co., Ltd. 接着系アンカー、接着系アンカーの施工方法
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JP2016085027A (ja) * 2014-10-25 2016-05-19 隆一郎 大貝 暖房用材料

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