JPH08247088A - 風量制御装置 - Google Patents

風量制御装置

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JPH08247088A
JPH08247088A JP5600895A JP5600895A JPH08247088A JP H08247088 A JPH08247088 A JP H08247088A JP 5600895 A JP5600895 A JP 5600895A JP 5600895 A JP5600895 A JP 5600895A JP H08247088 A JPH08247088 A JP H08247088A
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JP
Japan
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air
operation pattern
air volume
motor
setting switch
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Application number
JP5600895A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Nakamichi
人史 中道
Hiroyuki Miyamoto
博幸 宮本
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Panasonic Ecology Systems Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Seiko Co Ltd
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Publication date
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  • Control Of Positive-Displacement Air Blowers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 風量の設定の数と同じ数の速度ノッチのモー
ターで停止を含まない簡単な運転パターンを用いて自然
風に近い風の創出ができかつ、マイクロコンピュータの
記憶容量を小さくすることを目的とする。 【構成】 通電停止を含まず、また隣接する2つの速度
ノッチからなる運転パターンを、特殊な数列の計算処理
で加工し、少ない速度ノッチのモーター6を通電制御す
ることにより、簡単かつ安価に、自然風に近く快適感の
ある風の創出を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、扇風機やエアコンなど
の風量制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、扇風機やエアコンの風をできるだ
け自然風に近づけようとする試みがなされ、速調ノッチ
を自動的に切り替えて風量を変化させることにより、自
然風に似せた風を人工的に作り出している。
【0003】従来、この種の風量制御装置は図6および
図7に示すような構成が一般的であった。
【0004】図に示すように扇風機の基台(図示せず)
には風量を設定する風量設定スイッチ101と、この風
量設定スイッチ101により設定された風量を表示する
風量表示部102と、「連続風」または「変動風」の風
質を設定する風質設定スイッチ103と、設定された風
質を表示する風質表示部104とが設けられている。
【0005】また、前記基台の内部にはマイクロコンピ
ュータ105と、モーター106を通電制御するモータ
ー駆動部107と、前記マイクロコンピュータ105と
モーター駆動部107などに電源を供給する電源部10
8を搭載している。マイクロコンピュータ105の内部
のROMには図7に示すように、風量設定スイッチ10
1と風質設定スイッチ103により設定される風量と風
質に対応して自然のリズムを解析して応用した自然風に
近い風を創出する運転パターンを記憶している。この運
転パターンは1つの風量の設定に対して、通常3つの速
度ノッチを用いている。そのため連続風に使用する強・
中・弱3段階の速度ノッチに加えて、自然に近い風の運
転パターンを実現するための速度ノッチを1つ以上必要
としている。
【0006】上記構成において、風量設定スイッチ10
1および風質設定スイッチ103が押されると、その信
号がマイクロコンピュータ105に入力され、マイクロ
コンピュータ105はその設定に対応した風量と風質を
風量表示部102と風質表示部104に出力する。
【0007】また風質設定スイッチ103が変動風に設
定されると入力された風量に対応する運転パターンをマ
イクロコンピュータ105内部のROMから読み出し、
この運転パターンに基づきモーター駆動部107を通電
制御し、モーター106の回転数を変化させることによ
り自然に近い風を発生して涼感を得ようとするものであ
った。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の風量
制御装置では、図7に示すように自然に近い風の運転パ
ターンは1〜4ノッチの4段階の速度ノッチおよび通電
停止を使用して創出しているので、速度ノッチが3段階
の扇風機では、通電停止に加えて少なくとも1つの速度
ノッチの追加が必要となり、モーター106のコイル製
造工程が増えるとともに、リード線やモーター駆動部1
07の駆動素子も多くなるため、一般の扇風機に比べて
コストアップになるという課題があった。
【0009】また、通電停止を使用した運転パターンで
は、再通電時にモーター106などから振動や騒音が生
じるという課題があった。
【0010】また通電停止の時間が長く次に通電するノ
ッチが低い回転数である場合は、モーター106を起動
しやすくするため高い回転数のノッチを微少時間だけ通
電して本来のノッチに切り替えるという起動補正の運転
方法を採用しているが、マイクロコンピュータ105の
プログラムが複雑になり、記憶容量が多くなるという課
題があった。
【0011】また、自然風に近い風を創出するためには
運転パターンが複雑になるため、マイクロコンピュータ
105の記憶容量がどうしても大きくなり、制御装置の
製造コストを低減できないという課題があった。
【0012】また、運転パターンを決定する手法が確立
していないため、運転条件を変えると運転パターンを決
定するのに手間がかかるという課題を有していた。
【0013】本発明は上記課題を解決するもので、風量
の設定の数と同数の速度ノッチのモーターを使用して変
動風を得ることができるとともにモーターから振動や騒
音の発生の少ない運転パターンを備えた風量制御装置を
提供することを第1の目的とする。
【0014】第2の目的は変動風を発生する運転パター
ンの構成を簡単にして、マイクロコンピュータの記憶容
量を小さくした風量制御装置を提供することにある。
【0015】第3の目的は運転パターンの構成が簡単で
あっても、自然風に近い風を創出できる風量制御装置を
提供することにある。
【0016】第4の目的は運転パターンの決定を容易に
した風量制御装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の目的を達
成するための第1の手段は、3段階以上の速度ノッチを
備えたモーターと、このモーターを通電制御するモータ
ー駆動部と、風量の大きさを設定する風量設定スイッチ
と、連続風または変動風を設定する風質設定スイッチ
と、前記風量設定スイッチおよび前記風質設定スイッチ
の入力信号に基づいて前記モーター駆動部を制御するマ
イクロコンピュータを有し、このマイクロコンピュータ
は前記風質設定スイッチにより変動風が設定されたとき
出力する運転パターンを記憶し、この運転パターンは前
記モーターの備える3段階以上の速度ノッチの切換と各
速度ノッチの通電時間の変化を組み合わせ、かつ通電停
止を含まない運転パターンの構成としたものである。
【0018】また、第2の目的を達成するための第2の
手段は、運転パターンをモーターの備える3段階以上の
速度ノッチの中で隣接する2つの速度ノッチの切換と各
速度ノッチの通電時間の変化を組み合わせ、かつ運転停
止を含まない運転パターンの構成としたものである。
【0019】また、第3の目的を達成するための第3の
手段は、運転パターンをそのパワースペクトルが周波数
にほぼ反比例する構成としたものである。
【0020】また、第4の目的を達成するための第4の
手段は、運転パターンを離散力学系数列の計算結果を使
用した構成としたものである。
【0021】
【作用】本発明は上記した第1の手段の構成により風質
設定スイッチが変動風のとき、設定風量に対応する停止
を含まない運転パターンを出力して、モーターの速度ノ
ッチを増やすことなく、また運転パターンに起動補正を
加えることなく、変動風を得ることができる。
【0022】また、第2の手段の構成により、各風量に
対応する運転パターンとして、隣接する2段階の速度ノ
ッチのみを用いた運転パターンをあらかじめ記憶し、風
質設定スイッチにより変動風が設定されたとき、風量設
定スイッチの設定された風量に応じて前記運転パターン
を出力することにより、マイクロコンピュータの記憶容
量を少なくして変動風を創出することができる。
【0023】また、第3の手段の構成により、運転パタ
ーンをそのパワースペクトルが周波数にほぼ反比例する
パターンとしてあらかじめ記憶して出力することによ
り、自然風に近い風を創出することができる。
【0024】また、第4の手段の構成により、離散力学
系数列の初期値としきい値を設定して、発生するデータ
列の中から選択した数列を用いて必要な条件に相当する
運転パターンを決定することにより、変動風の運転パタ
ーンを容易に創出することができる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の第1実施例について、図1お
よび図2を参照しながら説明する。図に示すように、扇
風機の基台(図示せず)には風量を設定する風量設定ス
イッチ1と、この風量設定スイッチ1により設定された
風量を表示する風量表示部2と、「連続風」または「変
動風」の風質を設定する風質設定スイッチ3と、設定さ
れた風質を表示する風質表示部4とが設けられている。
また、前記基台の内部にはマイクロコンピュータ5と、
モーター6を通電制御するモーター駆動部7と、前記マ
イクロコンピュータ5とモーター駆動部7などに電源を
供給する電源部8を搭載している。風量表示部2は風量
設定スイッチ1により設定された風量を表示し、風質表
示部4は風質設定スイッチ3により設定された風質を表
示する。
【0026】マイクロコンピュータ5の内部のROMに
は図1に示すように、各風量に応じて速度ノッチの切換
えと通電時間の変化を組み合わせた運転パターンがデー
タ系列として記憶されている。この運転パターンは2段
階の速度ノッチのみを使用したもので、通電停止区間を
設けていない。すなわち、風質設定スイッチ3が変動風
に設定された場合、風量設定スイッチ1の風量が強のと
きは4ノッチと2ノッチの2段階のノッチを使用した運
転パターンを実施する。また風量が中のときは前記風量
が強の運転パターンの2ノッチを1ノッチに下げて総風
量を減少させた運転パターンとしている。また風量が弱
のときは前記風量が中の運転パターンの4ノッチを3ノ
ッチに下げて3ノッチと1ノッチの2段階のノッチを使
用した運転パターンを実施する。さらに風量がソフトの
ときは前記風量が弱の運転パターンの3ノッチを2ノッ
チに下げて2ノッチと1ノッチの2段階のノッチを使用
した運転パターンを実施する。
【0027】マイクロコンピュータ5に接続されたモー
ター駆動部7は、マイクロコンピュータ5のROMから
読み出した運転パターンに基づき制御され、モーター6
の回転数を時系列的に変動するようになっている。
【0028】上記構成において、まず風量設定スイッチ
1および風質設定スイッチ3により風量および風質が選
択されると、その信号がマイクロコンピュータ5に入力
され、風量表示部2および風質表示部4に表示される。
次に設定された風質が連続風のときにはマイクロコンピ
ュータ5は設定された風量に対応するノッチ、例えば強
ノッチのときは、モーター6のノッチ4に接続するモー
ター駆動部7の素子7aを連続通電することにより強運
転をおこなう。
【0029】設定された風質が変動風の時には設定され
た風量に対応する運転パターンを内部のROMから読み
出し、モーター駆動部7の素子を前記運転パターンに基
づいて次々と切り替え、モーター6の回転数を変化させ
ることにより風速を時系列的に変化させる。
【0030】このとき、運転パターンに通電停止を用い
ていないので、1つ上のノッチを強制的に短時間通電す
るといった特別の処理をする必要がなく、マイクロコン
ピュータ5のプログラムが簡単となり、プログラムを記
憶しているROMの容量が削減できる。さらに、通電停
止から再通電をおこなうときにモーター6や羽根(図示
せず)から発生しやすい振動や騒音を防止して、静粛な
運転をおこなうことができる。
【0031】なお、本実施例ではモーターの速度ノッチ
を4段階に変更できるものとしたが、速度ノッチを3段
階のみ変更するモーターを使用しても同様の効果を奏す
るものである。
【0032】また、本実施例では運転パターンは2段階
の速度ノッチのみで構成されているが、この運転パター
ンの中に従来例に示すような3段階の速度ノッチからな
る運転パターンを混在するものとしてもよい。
【0033】つぎに本発明の第2実施例について、図2
と図3を参照しながら説明する。なお第1実施例と同一
構成のものは同一番号を付し、詳しい説明は省略する。
【0034】マイクロコンピュータ5の内部のROMに
は図3に示すように各風量に応じて速度ノッチの切換と
通電時間の変化を組み合わせた運転パターンがデータ系
列として記憶されている。この運転パターンは4段階の
速度ノッチから隣接する2段階の速度ノッチのみを使用
し、さらに通電停止区間を設けていないものである。
【0035】上記構成において、設定された風質が変動
風の時には設定された風量に対応する運転パターンを内
部のROMから読み出し、モーター駆動部7の素子を前
記運転パターンに基づいて次々と切り替え、モーター6
の回転数を変化させることにより風速を時系列的に変化
させる。すなわち、ROMに記憶した運転パターンを順
次読み出し、各ノッチの通電時間を読み出した時間デー
タに基づいて3秒の倍数に変更して、変動風を実現して
いる。
【0036】このように本発明の第2実施例の風量制御
装置によれば、マイクロコンピュータ5のROMに記憶
する運転パターンは各風量に対して2つの速度ノッチの
変化だけでよく、簡単なプログラムで変動風が創出でき
る。また、運転パターンに通電停止を用いていないの
で、上位の速度ノッチを強制的に短時間通電するといっ
た特別な処理をする必要がなく、マイクロコンピュータ
5のプログラムが簡単になり、プログラムを記憶してい
るROMの容量が削減できる。さらに、通電停止と再通
電を行ったときにモーター6や羽根(図示せず)から発
生する振動や騒音が少なくなる。
【0037】なお、本実施例において風量設定が強・弱
・ソフトでは1つのパターンを速度ノッチをスライドさ
せて使用し、風量設定が中では前記パターンを上下逆転
して使用しているため、記憶する運転パターンは1種類
のみとなり、マイクロコンピュータ5のプログラム記憶
量を極めて少なくしている。
【0038】次に本発明の第3実施例について図1〜図
4を参照しながら説明する。なお第1実施例および第2
実施例と同一構成のものは同一番号を付して詳しい説明
は省略する。マイクロコンピュータ5のROMに記憶し
ている運転パターンは、種々の運転パターンの中から選
別したものであり、そのパワースペクトルが周波数にほ
ぼ反比例するものが選別されている。その周波数分析特
性は右下がりにほぼ45度の傾きをなす直線上に近似す
るものである。
【0039】たとえば図1に示す運転パターンは風量設
定が強の場合は4ノッチと2ノッチ、中の場合は4ノッ
チと1ノッチ、弱の場合は3ノッチと1ノッチ、ソフト
の場合は2ノッチと1ノッチのそれぞれ2段階の速度ノ
ッチの変化によりなるものであり、そのパワースペクト
ルが図4に示すように周波数にほぼ反比例している。ま
た図3に示す運転パターンは隣接する2段階の速度ノッ
チからなる運転パターンの中からそのパワースペクトル
が周波数にほぼ反比例するデータ系列を選別したもので
ある。
【0040】上記構成において、風質設定スイッチを変
動風にして運転するとこの運転パターンに基づいてモー
ター6を運転制御することができ、風量設定スイッチの
各風量において自然風に近い変動風を得ることができ
る。
【0041】このように本発明の第3の実施例の風量制
御装置によれば、運転パターンに通電停止を含まず、そ
のパワースペクトルが周波数にほぼ反比例するパターン
を用いることにより、3段階以上の速度ノッチのモータ
ーを変更することなくそのまま使用可能となり、モータ
ーや羽根から発生しやすい騒音や振動を抑え、ROMの
容量を削減し、さらに自然風に近い変動風を創出するこ
とができる。
【0042】次に本発明の第4実施例について図1〜図
5を参照しながら説明する。なお第1実施例〜第3実施
例と同一構成のものは同一番号を付して詳しい説明は省
略する。図に示すように変動風の運転パターンの設定時
に離散力学系数列を用いている。この数列は決定論的な
力学系であるが、非決定論的な法則を導き出すことので
きる数列であり、一定の計算式に従うが非線形的な結果
が得られる数列である。また、初期値x0を0から1ま
での間にとれば、順次計算を行っても発散することのな
い数列である。すなわち、離散力学系数列としてXn+
1=4×Xn(1−Xn)を使用し、初期値Xn、しき
い値a、サンプリング範囲n=n1〜nxを与えて計算
し、採用可能なデータ列からもっとも条件にあったデー
タ列を選別し、マイクロコンピュータ5のROMに記憶
させたものである。
【0043】上記構成において、運転パターンを決定し
てマイクロコンピュータ5に記憶させるには、まず、離
散力学系数列Xn+1=4Xn(1−Xn)の初期値を
例えばX0=0.7として順次計算をおこない、n=n
1からn=nxまでの計算結果に対し、しきい値を例え
ばa=0.6に設定し、風量が強の設定に対応する運転
パターンを計算結果がしきい値がa<0.6の場合はノ
ッチ3、しきい値がa≧0.6以上の場合はノッチ4と
する。また、風量が中の設定に対応する運転パターンを
計算結果がしきい値がa<0.6の場合はノッチ3、し
きい値がa≧0.6の場合はノッチ2とする。また、風
量が弱の設定に対応する運転パターンを計算結果がしき
い値がa<0.6の場合はノッチ2、しきい値がa≧
0.6の場合はノッチ3とする。さらに、風量がソフト
の設定に対応する運転パターンを計算結果がしきい値が
a<0.6の場合はノッチ1、しきい値がa≧0.6の
場合はノッチ2とする。
【0044】次にこのn=n1からn=nxまでの計算
結果を用いてモーターを試験的に駆動して実測値をと
り、周波数分析特性図にまとめ、そのパワースペクトル
が周波数にほぼ反比例するかどうかを判断する。このと
きその条件に合わない場合は、n1とnxを変更して再
度検討し、それでも条件に合う結果が得られないとき
は、初期値x0としきい値を変更して同様の検討をおこ
なう。
【0045】以上の操作は、初期値x0などの初期条件
設定をおこなえばほぼ自動的に処理できるもので、何度
でも繰り返し検討をおこなうことができる。上記検討を
重ねて条件に合う運転パターンがいくつか得られた場合
は、その運転パターンを用いて変動風を発生し、複数の
検査員による感応試験をおこなう。この感応試験で最も
快適と感じる運転パターンを決定し、時系列データとし
てマイクロコンピュータ5のROMに記憶する。
【0046】このように本発明の第4実施例の風量制御
装置によれば、運転パターンの決定に離散力学系数列の
初期条件を変えながら繰り返し計算をおこなうことによ
り、速度ノッチ数の制約があっても自然の風に近い風を
発生する運転パターンを容易に得ることができるととも
に、感応試験に基づく人体に対して快適な風を生成する
データ列を選別して記憶しているので、いつでも快適感
の得られる風を安定して発生することができる。
【0047】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば通電停止のない変動風の運転パターンを使用
することによりモーターの速度ノッチの数を増やすこと
なく変動風を実現でき、モーターのコイル巻き手間や駆
動素子などの部品を少なくして製造コストを削減し、起
動補償用の通電を不要として騒音・振動を抑制できると
いう効果のある風量制御装置が提供できる。
【0048】また、隣接する2つのノッチのみを使用し
た運転パターンとすることにより、プログラムの記憶容
量が少なくなり、マイクロコンピュータのROM容量も
少なく安価なマイクロコンピュータを用いることができ
るという効果のある風量制御装置が提供できる。
【0049】また、通電停止を含まない運転パターン、
または2つのノッチのみを使用した運転パターンの中か
らそのパワースペクトルが周波数に反比例するものを選
別することにより、簡単な構成で安価に自然風に近い風
を創出することができる効果のある風量制御装置が提供
できる。
【0050】また、運転パターンの決定に離散力学系数
列を用いることにより、モーターの速度ノッチ数などの
制約された条件の基で自然風に近い風を創出する運転パ
ターンの決定が容易にできる効果のある風量制御装置が
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の第1実施例、第3実施例および
第4実施例の風量設定強の運転パターン特性図 (b)同風量設定中の運転パターン特性図 (c)同風量設定弱の運転パターン特性図 (d)同風量設定ソフトの運転パターン特性図
【図2】同第1実施例〜第4実施例の回路構成図
【図3】(a)同第2実施例〜第4実施例の風量設定強
の運転パターン特性図 (b)同風量設定中の運転パターン特性図 (c)同風量設定弱の運転パターン特性図 (d)同風量設定ソフトの運転パターン特性図
【図4】(a)同第1実施例〜第4実施例の風量設定強
の周波数分析特性図 (b)同風量設定中の周波数分析特性図 (c)同風量設定弱の周波数分析特性図 (d)同風量設定ソフトの周波数分析特性図
【図5】同第4実施例の運転パターン決定のフローチャ
ート
【図6】従来の風量制御装置の回路構成図
【図7】同運転パターン特性図
【符号の説明】
1 風量設定スイッチ 3 風質設定スイッチ 5 マイクロコンピュータ 6 モーター 7 モーター駆動部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3段階以上の速度ノッチを備えたモータ
    ーと、このモーターを通電制御するモーター駆動部と、
    風量の大きさを設定する風量設定スイッチと、連続風ま
    たは変動風を設定する風質設定スイッチと、前記風量設
    定スイッチおよび前記風質設定スイッチの入力信号に基
    づいて前記モーター駆動部を制御するマイクロコンピュ
    ータを有し、このマイクロコンピュータは前記風質設定
    スイッチにより変動風が設定されたとき出力する運転パ
    ターンを記憶し、この運転パターンは前記モーターの備
    える3段階以上の速度ノッチの切換と各速度ノッチの通
    電時間の変化を組み合わせ、かつ通電停止を含まない運
    転パターンとした風量制御装置。
  2. 【請求項2】 運転パターンはモーターの備える3段階
    以上の速度ノッチの中で隣接する2つの速度ノッチの切
    換と各速度ノッチの通電時間の変化を組み合わせ、かつ
    運転停止を含まない運転パターンとした請求項1記載の
    風量制御装置。
  3. 【請求項3】 運転パターンはそのパワースペクトルが
    周波数にほぼ反比例する請求項1または2記載の風量制
    御装置。
  4. 【請求項4】 運転パターンは離散力学系数列の計算結
    果を使用した請求項1,2または3記載の風量制御装
    置。
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