JPH08246978A - 内面カム式噴射ポンプ - Google Patents
内面カム式噴射ポンプInfo
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- JPH08246978A JPH08246978A JP7080716A JP8071695A JPH08246978A JP H08246978 A JPH08246978 A JP H08246978A JP 7080716 A JP7080716 A JP 7080716A JP 8071695 A JP8071695 A JP 8071695A JP H08246978 A JPH08246978 A JP H08246978A
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- Japan
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- plunger
- rotor
- injection pump
- inner cam
- projecting portion
- Prior art date
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- Pending
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02M—SUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
- F02M41/00—Fuel-injection apparatus with two or more injectors fed from a common pressure-source sequentially by means of a distributor
- F02M41/08—Fuel-injection apparatus with two or more injectors fed from a common pressure-source sequentially by means of a distributor the distributor and pumping elements being combined
- F02M41/14—Fuel-injection apparatus with two or more injectors fed from a common pressure-source sequentially by means of a distributor the distributor and pumping elements being combined rotary distributor supporting pump pistons
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02M—SUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
- F02M41/00—Fuel-injection apparatus with two or more injectors fed from a common pressure-source sequentially by means of a distributor
- F02M41/08—Fuel-injection apparatus with two or more injectors fed from a common pressure-source sequentially by means of a distributor the distributor and pumping elements being combined
- F02M41/14—Fuel-injection apparatus with two or more injectors fed from a common pressure-source sequentially by means of a distributor the distributor and pumping elements being combined rotary distributor supporting pump pistons
- F02M41/1405—Fuel-injection apparatus with two or more injectors fed from a common pressure-source sequentially by means of a distributor the distributor and pumping elements being combined rotary distributor supporting pump pistons pistons being disposed radially with respect to rotation axis
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04B—POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
- F04B19/00—Machines or pumps having pertinent characteristics not provided for in, or of interest apart from, groups F04B1/00 - F04B17/00
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
- Reciprocating Pumps (AREA)
- Details Of Reciprocating Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 プランジャどうしが衝突した場合でも、プラ
ンジャの摺動に影響を与えず、プランジャの摺動不良や
スティックを防ぐことができる内面カム式噴射ポンプを
提供する。 【構成】 内面カム式噴射ポンプにおいて、圧縮室8に
臨むプランジャ7の突出部7aの側面を基端側から先端
側へ移行する部分で凸形状としている。凸形状として
は、プランジャ7の軸心に対する傾きが異なる多段の斜
面で構成するものであっても、円弧形状であっても、突
出部の基端側を除く側面に該側面から突出する張り出し
部を設けて構成するようにしてもよい。プランジャの肩
部7cでの衝突を避け、肩部7cの変形を防止し、プラ
ンジャの摺動不良やスティックをなくす。
ンジャの摺動に影響を与えず、プランジャの摺動不良や
スティックを防ぐことができる内面カム式噴射ポンプを
提供する。 【構成】 内面カム式噴射ポンプにおいて、圧縮室8に
臨むプランジャ7の突出部7aの側面を基端側から先端
側へ移行する部分で凸形状としている。凸形状として
は、プランジャ7の軸心に対する傾きが異なる多段の斜
面で構成するものであっても、円弧形状であっても、突
出部の基端側を除く側面に該側面から突出する張り出し
部を設けて構成するようにしてもよい。プランジャの肩
部7cでの衝突を避け、肩部7cの変形を防止し、プラ
ンジャの摺動不良やスティックをなくす。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、機関等への燃料供給
に利用される内面カム方式の分配型噴射ポンプ、即ち、
機関に同期して回転するロータに対してその径方向でプ
ランジャを往復動させる形式の燃料噴射ポンプに関す
る。
に利用される内面カム方式の分配型噴射ポンプ、即ち、
機関に同期して回転するロータに対してその径方向でプ
ランジャを往復動させる形式の燃料噴射ポンプに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、内面カム式の分配型噴射ポンプと
して、実開昭62−193173号公報に示されるよう
なものが公知となっている。これは、機関と同期するロ
ータの周囲にインナカムを配置し、このインナカムの内
側に形成されたカム面によってプランジャをロータの径
方向に往復動させるようにしたもので、ロータには、ポ
ンプ室と、このポンプ室に臨むプランジャ通路とが形成
されている。プランジャ通路は90度づつ位相をずらし
て同一平面上に4つ形成されており、各通路を摺動する
プランジャを同時にリフトさせてポンプ室内の燃料を圧
縮するようにしている。
して、実開昭62−193173号公報に示されるよう
なものが公知となっている。これは、機関と同期するロ
ータの周囲にインナカムを配置し、このインナカムの内
側に形成されたカム面によってプランジャをロータの径
方向に往復動させるようにしたもので、ロータには、ポ
ンプ室と、このポンプ室に臨むプランジャ通路とが形成
されている。プランジャ通路は90度づつ位相をずらし
て同一平面上に4つ形成されており、各通路を摺動する
プランジャを同時にリフトさせてポンプ室内の燃料を圧
縮するようにしている。
【0003】4本のプランジャを同一平面上に配置する
このような構成にあっては、高圧燃料を確保するために
ポンプ室のデッドボリウムをできるだけ小さくする必要
があり、そのため、前記公報にも示されるように、プラ
ンジャのポンプ室側の端部を円錐状に窄めて突出部を形
成し、この突出部をプランジャの最高リフト位置でポン
プ室内に突出させるようにすることが有効である。
このような構成にあっては、高圧燃料を確保するために
ポンプ室のデッドボリウムをできるだけ小さくする必要
があり、そのため、前記公報にも示されるように、プラ
ンジャのポンプ室側の端部を円錐状に窄めて突出部を形
成し、この突出部をプランジャの最高リフト位置でポン
プ室内に突出させるようにすることが有効である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、駆動軸
の回転数が早くなると、最高リフト時にはプランジャが
インナカムからジャンプし、隣のプランジャどうしが衝
突してしまう。この衝突は、図7に示されるように、各
プランジャ7’の突出部7’aが円錐状に形成されてい
ることから、プランジャ7’の基体部7’bから突出部
7’aに移行する肩部7’cどうしで生じる。
の回転数が早くなると、最高リフト時にはプランジャが
インナカムからジャンプし、隣のプランジャどうしが衝
突してしまう。この衝突は、図7に示されるように、各
プランジャ7’の突出部7’aが円錐状に形成されてい
ることから、プランジャ7’の基体部7’bから突出部
7’aに移行する肩部7’cどうしで生じる。
【0005】プランジャ7’のこのような衝突は、衝突
部分の表面変形を招き、肩部7’cにその変形が生じる
と、プランジャ7’とプランジャ通路6内面とのクリア
ランス(3〜4μm)が保てなくなり、プランジャ7’
が摺動不良をおこしたり、最悪の場合にはロータ3にス
ティックしてしまう不都合がある。
部分の表面変形を招き、肩部7’cにその変形が生じる
と、プランジャ7’とプランジャ通路6内面とのクリア
ランス(3〜4μm)が保てなくなり、プランジャ7’
が摺動不良をおこしたり、最悪の場合にはロータ3にス
ティックしてしまう不都合がある。
【0006】そこで、この発明においては、上記不都合
を解消し、プランジャどうしが衝突した場合でも、プラ
ンジャの摺動に影響を与えず、プランジャの摺動不良や
スティックを防ぐことができる内面カム式噴射ポンプを
提供することを課題としている。
を解消し、プランジャどうしが衝突した場合でも、プラ
ンジャの摺動に影響を与えず、プランジャの摺動不良や
スティックを防ぐことができる内面カム式噴射ポンプを
提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明者は、上記不都
合に対応する手段について種々研究した結果、プランジ
ャを突出部の先端寄りで衝突させ、肩部で衝突させない
ようにすれば、例え衝突部位が歪んでも良好な摺動が維
持される点に着目し、本願発明を完成するに至った。
合に対応する手段について種々研究した結果、プランジ
ャを突出部の先端寄りで衝突させ、肩部で衝突させない
ようにすれば、例え衝突部位が歪んでも良好な摺動が維
持される点に着目し、本願発明を完成するに至った。
【0008】即ち、本願発明は、ロータの径方向に同一
面上で複数のプランジャ通路を設け、前記ロータに前記
プランジャ通路と臨む圧縮室を設け、前記プランジャ通
路のそれぞれに摺動自在にプランジャを配し、前記ロー
タの周囲に設けられたインナカムによって前記プランジ
ャの動きを規制し、前記プランジャの前記圧縮室に臨む
端部に先端に向かうにつれて断面が小さくなる突出部が
形成されている内面カム式噴射ポンプにおいて、前記突
出部の側面を基端側から先端側へ移行する部分で凸形状
としたことにある(請求項1)。
面上で複数のプランジャ通路を設け、前記ロータに前記
プランジャ通路と臨む圧縮室を設け、前記プランジャ通
路のそれぞれに摺動自在にプランジャを配し、前記ロー
タの周囲に設けられたインナカムによって前記プランジ
ャの動きを規制し、前記プランジャの前記圧縮室に臨む
端部に先端に向かうにつれて断面が小さくなる突出部が
形成されている内面カム式噴射ポンプにおいて、前記突
出部の側面を基端側から先端側へ移行する部分で凸形状
としたことにある(請求項1)。
【0009】ここで、凸形状としては、プランジャの軸
心に対する傾きが異なる多段の斜面で構成するものであ
っても(請求項2)、円弧形状であっても(請求項
3)、突出部の基端側を除く側面に該側面から突出する
張り出し部を設けて構成するようにしてもよい(請求項
4)。
心に対する傾きが異なる多段の斜面で構成するものであ
っても(請求項2)、円弧形状であっても(請求項
3)、突出部の基端側を除く側面に該側面から突出する
張り出し部を設けて構成するようにしてもよい(請求項
4)。
【0010】また、突出部の側面を凸形状とすることに
代えて、あるいは、凸形状にすると共に、突出部の基端
側を凹形状としてもよい(請求項5)。
代えて、あるいは、凸形状にすると共に、突出部の基端
側を凹形状としてもよい(請求項5)。
【0011】さらには、ロータの径方向に同一面上で複
数のプランジャ通路を設け、前記ロータに前記プランジ
ャ通路と臨む圧縮室を設け、前記プランジャ通路のそれ
ぞれに摺動自在にプランジャを配し、前記ロータの周囲
に設けられたインナカムによって前記プランジャの動き
が規制され、前記プランジャの前記圧縮室に臨む端部に
先端に向かうにつれて断面が小さくなる突出部が形成さ
れている内面カム式噴射ポンプにおいて、一部の前記プ
ランジャに請求項1または5に示される突出部の形状を
用いるようにしてもよい(請求項6)。
数のプランジャ通路を設け、前記ロータに前記プランジ
ャ通路と臨む圧縮室を設け、前記プランジャ通路のそれ
ぞれに摺動自在にプランジャを配し、前記ロータの周囲
に設けられたインナカムによって前記プランジャの動き
が規制され、前記プランジャの前記圧縮室に臨む端部に
先端に向かうにつれて断面が小さくなる突出部が形成さ
れている内面カム式噴射ポンプにおいて、一部の前記プ
ランジャに請求項1または5に示される突出部の形状を
用いるようにしてもよい(請求項6)。
【0012】ここで、一部のプランジャとは、隣合うプ
ランジャの一方を、より具体的な態様としては、周方向
に配された複数のプランジャのうち一つ置きのプランジ
ャを想定することが望ましい。
ランジャの一方を、より具体的な態様としては、周方向
に配された複数のプランジャのうち一つ置きのプランジ
ャを想定することが望ましい。
【0013】
【作用】したがって、ロータが回転するとプランジャは
プランジャ通路をリフトして圧縮室の容積を縮小し、プ
ランジャがジャンプすると隣り合うプランジャどうしが
衝突するが、突出部の側面が基端側から先端側へ移行す
る部分で凸形状となっているので、プランジャは突出部
に移行する肩部では衝突せず、突出部の先端寄りの部分
で衝突することとなる。即ち、突出部の側面の凸形状が
多段の斜面で構成される場合には、先端寄りの斜面また
は斜面と斜面との境に形成される境界部分で衝突させる
ことができ、また、凸形状を円弧形状とすれば、突出部
の側面中程で衝突させることができ、さらに、凸形状
を、突出部の側面に張り出し部を設けて構成すれば、こ
の張り出し部分で衝突させることができ、いずれの場合
も、突出部の基端(肩部)での衝突を避けることができ
るので、突出部基端の変形を防ぐことができる。
プランジャ通路をリフトして圧縮室の容積を縮小し、プ
ランジャがジャンプすると隣り合うプランジャどうしが
衝突するが、突出部の側面が基端側から先端側へ移行す
る部分で凸形状となっているので、プランジャは突出部
に移行する肩部では衝突せず、突出部の先端寄りの部分
で衝突することとなる。即ち、突出部の側面の凸形状が
多段の斜面で構成される場合には、先端寄りの斜面また
は斜面と斜面との境に形成される境界部分で衝突させる
ことができ、また、凸形状を円弧形状とすれば、突出部
の側面中程で衝突させることができ、さらに、凸形状
を、突出部の側面に張り出し部を設けて構成すれば、こ
の張り出し部分で衝突させることができ、いずれの場合
も、突出部の基端(肩部)での衝突を避けることができ
るので、突出部基端の変形を防ぐことができる。
【0014】また、突出部の基端側を凹形状とすれば、
プランジャどうしは突出部の基端側以外の部分で衝突す
ることとなるので、同じく、突出部基端の変形を防ぐこ
とができる。
プランジャどうしは突出部の基端側以外の部分で衝突す
ることとなるので、同じく、突出部基端の変形を防ぐこ
とができる。
【0015】さらに、複数のプランジャのうちの一部を
上述した変形突出部に形成し、他を従来から用いられる
プランジャとしてもよく、この場合でも上述した変形突
出部を有するプランジャとその隣のプランジャは基端変
形を防ぐことができ、例えば、一つ置きに変形突出部の
プランジャを配置すれば、すべてのプランジャに変形突
出部が形成された場合と同様の作用効果を得ることがで
きる。
上述した変形突出部に形成し、他を従来から用いられる
プランジャとしてもよく、この場合でも上述した変形突
出部を有するプランジャとその隣のプランジャは基端変
形を防ぐことができ、例えば、一つ置きに変形突出部の
プランジャを配置すれば、すべてのプランジャに変形突
出部が形成された場合と同様の作用効果を得ることがで
きる。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面により説明す
る。
る。
【0017】図1において、内面カム方式の分配型燃料
噴射ポンプの要部が示され、分配型燃料噴射ポンプ1
は、ポンプハウジング2a,2b内にロータ3が配置さ
れ、このロータ3は図示しない機関からの駆動トルクを
受け、機関と同期して回転するようになっている。この
ロータ3は、チャンバー4を貫くように延びており、こ
のチャンバ4には、フィードポンプを介して燃料タンク
からの燃料が供給されるようになっている。
噴射ポンプの要部が示され、分配型燃料噴射ポンプ1
は、ポンプハウジング2a,2b内にロータ3が配置さ
れ、このロータ3は図示しない機関からの駆動トルクを
受け、機関と同期して回転するようになっている。この
ロータ3は、チャンバー4を貫くように延びており、こ
のチャンバ4には、フィードポンプを介して燃料タンク
からの燃料が供給されるようになっている。
【0018】ロータ3は、その先端側がポンプハウジン
グ2bに形成されたバレル5に回動自在に挿入されると
共に、基部側に径を拡大した拡径部3aが形成されてそ
の部分に径方向(放射方向)に延びるプランジャ通路6
が形成されている。この実施例においては、図2にも示
されるように、同一平面上に例えば90度の間隔をおい
て4つのプランジャ通路6が形成されており、各プラン
ジャ通路6にはプランジャ7が摺動自在に挿入されてい
る。
グ2bに形成されたバレル5に回動自在に挿入されると
共に、基部側に径を拡大した拡径部3aが形成されてそ
の部分に径方向(放射方向)に延びるプランジャ通路6
が形成されている。この実施例においては、図2にも示
されるように、同一平面上に例えば90度の間隔をおい
て4つのプランジャ通路6が形成されており、各プラン
ジャ通路6にはプランジャ7が摺動自在に挿入されてい
る。
【0019】それぞれのプランジャ7の先端は、ロータ
3の中央に設けられた圧縮室8を閉塞するように臨み、
該プランジャ7の基端は、シュー9及びローラ10を介
してリング状のインナカム11の内面を摺接するように
なっている。このインナカム11は、ロータ3の周囲に
同心状に設けられると共に、機関の気筒数に対応したカ
ム面11aが内側に形成され、ロータ3が回転すると、
各プランジャ7がロータ3の径方向(放射方向)に往復
動し、圧縮室8の容積を可変するようになっている。
3の中央に設けられた圧縮室8を閉塞するように臨み、
該プランジャ7の基端は、シュー9及びローラ10を介
してリング状のインナカム11の内面を摺接するように
なっている。このインナカム11は、ロータ3の周囲に
同心状に設けられると共に、機関の気筒数に対応したカ
ム面11aが内側に形成され、ロータ3が回転すると、
各プランジャ7がロータ3の径方向(放射方向)に往復
動し、圧縮室8の容積を可変するようになっている。
【0020】即ち、インナカム11は、例えば4気筒に
対応して形成されているものであれば、内側に凸面が9
0度毎に形成されており、したがって、4つのプランジ
ャ7は、圧縮室8を挟み付ける形で同時に圧縮するよう
に移動し、また圧縮室8から同時に遠ざかるようになっ
ている。
対応して形成されているものであれば、内側に凸面が9
0度毎に形成されており、したがって、4つのプランジ
ャ7は、圧縮室8を挟み付ける形で同時に圧縮するよう
に移動し、また圧縮室8から同時に遠ざかるようになっ
ている。
【0021】ロータ3には、その軸方向に形成されて圧
縮室8に通じる縦孔12と、チャンバ4に位置する部分
においてロータ外周面に開口する流出入ポート13と、
ハウジング2bに形成された複数の分配通路14に連通
可能な分配ポート15が形成されており、チャンバ4に
はロータ3の流出入ポート13を覆うようにスリーブ1
6が摺動自在に外嵌されている。このスリーブ16に
は、例えば、流出入ポート13と連通可能な吸入孔17
とカットオフ孔18とが形成されており、流出入ポート
13と吸入孔17またはカットオフ孔18との連通タイ
ミングは、スリーブ16を軸方向に動かすことで調節さ
れるようになっている。
縮室8に通じる縦孔12と、チャンバ4に位置する部分
においてロータ外周面に開口する流出入ポート13と、
ハウジング2bに形成された複数の分配通路14に連通
可能な分配ポート15が形成されており、チャンバ4に
はロータ3の流出入ポート13を覆うようにスリーブ1
6が摺動自在に外嵌されている。このスリーブ16に
は、例えば、流出入ポート13と連通可能な吸入孔17
とカットオフ孔18とが形成されており、流出入ポート
13と吸入孔17またはカットオフ孔18との連通タイ
ミングは、スリーブ16を軸方向に動かすことで調節さ
れるようになっている。
【0022】プランジャ通路6を往復動する4本のプラ
ンジャ7は、圧縮室8に臨む端部に、図3にも示される
ように、先端に向かうにつれて断面が小さくなる突出部
7aが形成されている。このプランジャ7の形状を従来
のプランジャ形状と比較しつつ説明すると、従来のプラ
ンジャは、図7に示されるように、最大リフト位置で突
出部7’aが圧縮室8に突出する円錐形状をしており、
この突出部7’aの側面は、図3(a)の2点鎖線にも
示されるように、プランジャの軸心に対して45°以上
の傾きを有していた。これに対して、本願発明のプラン
ジャ7は、図2や図3の実線で示されるように、プラン
ジャ7の肩部7c(基体部7bから突出部7aに移行す
る部分)が先端からより離れた位置に形成され、突出部
7aがプランジャ7の軸心に対する傾きの異なる2つの
斜面(第1斜面20、第2斜面21)で構成されるよう
になっている。突出部7aの側面に形成される斜面2
0、21は、基端側の第1斜面20でプランジャ7の軸
心に対して45度未満の傾きに形成され、先端側の第2
斜面21で45度以上に形成されているもので、先端側
の斜面ほどプランジャ7の軸心に対する傾きを大きくす
ることで突出部7aの側面を基端側から先端側にかけて
凸形状としている。
ンジャ7は、圧縮室8に臨む端部に、図3にも示される
ように、先端に向かうにつれて断面が小さくなる突出部
7aが形成されている。このプランジャ7の形状を従来
のプランジャ形状と比較しつつ説明すると、従来のプラ
ンジャは、図7に示されるように、最大リフト位置で突
出部7’aが圧縮室8に突出する円錐形状をしており、
この突出部7’aの側面は、図3(a)の2点鎖線にも
示されるように、プランジャの軸心に対して45°以上
の傾きを有していた。これに対して、本願発明のプラン
ジャ7は、図2や図3の実線で示されるように、プラン
ジャ7の肩部7c(基体部7bから突出部7aに移行す
る部分)が先端からより離れた位置に形成され、突出部
7aがプランジャ7の軸心に対する傾きの異なる2つの
斜面(第1斜面20、第2斜面21)で構成されるよう
になっている。突出部7aの側面に形成される斜面2
0、21は、基端側の第1斜面20でプランジャ7の軸
心に対して45度未満の傾きに形成され、先端側の第2
斜面21で45度以上に形成されているもので、先端側
の斜面ほどプランジャ7の軸心に対する傾きを大きくす
ることで突出部7aの側面を基端側から先端側にかけて
凸形状としている。
【0023】しかして、ロータ6が回転すると、プラン
ジャ7はインナカム11のカム形状に応じてロータ3の
プランジャ通路6内を往復動し、プランジャ7が圧縮室
8から遠ざかる方向へ移動する吸入工程にあっては、流
出入ポート13と吸入孔17とが整合し、チャンバ4内
の燃料が圧縮室8に吸入される。その後、プランジャ7
が圧縮室8に向かって移動する圧送工程に入ると、吸入
孔17と流出入ポート13との連通が断たれ、分配ポー
ト15と分配通路14の1つとが整合し、圧縮された燃
料がこの分配通路14を介してデリバリーバルブへ供給
される。そして、圧送工程の途中で、流出入ポート13
とカットオフ孔18とが整合すると、圧縮された燃料が
チャンバ4に流出し、燃料の噴射が終了する。
ジャ7はインナカム11のカム形状に応じてロータ3の
プランジャ通路6内を往復動し、プランジャ7が圧縮室
8から遠ざかる方向へ移動する吸入工程にあっては、流
出入ポート13と吸入孔17とが整合し、チャンバ4内
の燃料が圧縮室8に吸入される。その後、プランジャ7
が圧縮室8に向かって移動する圧送工程に入ると、吸入
孔17と流出入ポート13との連通が断たれ、分配ポー
ト15と分配通路14の1つとが整合し、圧縮された燃
料がこの分配通路14を介してデリバリーバルブへ供給
される。そして、圧送工程の途中で、流出入ポート13
とカットオフ孔18とが整合すると、圧縮された燃料が
チャンバ4に流出し、燃料の噴射が終了する。
【0024】プランジャ7は最大リフトに達すると圧縮
室8内の燃料圧によって下降し始めるが、ロータ3の回
転が早いとプランジャ7がカム頂点に達した時点でジャ
ンプし、隣り合うプランジャ7と衝突してしまう。従来
においては、この衝突がプランジャの肩部、即ち、基体
部7bから突出部7aに移行する部分において生じてい
たが、本実施例のプランジャ7にあっては、先端側の斜
面(第2斜面21)、または第1斜面20と第2斜面2
1との境界部分で衝突するようになり、このため、プラ
ンジャ7の肩部7cでの衝突による変形を防ぐことがで
きる。
室8内の燃料圧によって下降し始めるが、ロータ3の回
転が早いとプランジャ7がカム頂点に達した時点でジャ
ンプし、隣り合うプランジャ7と衝突してしまう。従来
においては、この衝突がプランジャの肩部、即ち、基体
部7bから突出部7aに移行する部分において生じてい
たが、本実施例のプランジャ7にあっては、先端側の斜
面(第2斜面21)、または第1斜面20と第2斜面2
1との境界部分で衝突するようになり、このため、プラ
ンジャ7の肩部7cでの衝突による変形を防ぐことがで
きる。
【0025】プランジャ7に傾きの異なる2つの斜面2
0,21を形成して突出部7aの側面を凸形状とする構
成としては、上述のような2段錐面でもよいが、図4に
示されるように、衝突する部分のみを2段の斜面として
もよい。即ち、衝突しない部分においては、斜面を形成
せず、基体部7bの表面をそのまま延長した形状とし、
隣り合うプランジャ7が衝突する部分は、従来の肩部
7’c(2点鎖線で示す)を切り落とすような形状と
し、基端側にプランジャ7の軸心に対して45度未満の
傾きとなる第1斜面20を、先端側に45度以上の傾き
となる第2斜面21をそれぞれ形成してもよい。
0,21を形成して突出部7aの側面を凸形状とする構
成としては、上述のような2段錐面でもよいが、図4に
示されるように、衝突する部分のみを2段の斜面として
もよい。即ち、衝突しない部分においては、斜面を形成
せず、基体部7bの表面をそのまま延長した形状とし、
隣り合うプランジャ7が衝突する部分は、従来の肩部
7’c(2点鎖線で示す)を切り落とすような形状と
し、基端側にプランジャ7の軸心に対して45度未満の
傾きとなる第1斜面20を、先端側に45度以上の傾き
となる第2斜面21をそれぞれ形成してもよい。
【0026】このような構成においては、プランジャ7
がその軸心に対して回転しないようにする手段が必要と
なるが、この点は実開昭62−193173号公報にも
示されるような回転阻止手段を利用することも考えら
れ、上記実施例と同様の作用効果を得る点で何ら支障は
ない。
がその軸心に対して回転しないようにする手段が必要と
なるが、この点は実開昭62−193173号公報にも
示されるような回転阻止手段を利用することも考えら
れ、上記実施例と同様の作用効果を得る点で何ら支障は
ない。
【0027】突出部7aの側面を基端側から先端側にか
けて凸形状とする他の構成としては、図5(a)、
(b)、(c)等が考えられる。
けて凸形状とする他の構成としては、図5(a)、
(b)、(c)等が考えられる。
【0028】図5(a)においては、プランジャ7の肩
部7c(基体部7bから突出部7aに移行する部分)が
2点鎖線で示す従来の肩部7’cよりも先端からより離
れた位置に形成され、突出部7aがプランジャ7の軸心
に対する傾きの異なる3つの斜面(第1斜面22、第2
斜面23、第3斜面24)で構成されるようになってい
る。突出部7aの側面に形成される斜面22、23、2
4は、例えば、基端側の第1斜面22でプランジャ7の
軸心に対して45度未満の傾きに形成され、先端側の第
2及び第3斜面23、24で45度以上に形成されてい
るもので、先端側の斜面ほどプランジャの軸心に対する
傾きを大きくすることで突出部7aの側面を基端側から
先端側にかけて凸形状としている。
部7c(基体部7bから突出部7aに移行する部分)が
2点鎖線で示す従来の肩部7’cよりも先端からより離
れた位置に形成され、突出部7aがプランジャ7の軸心
に対する傾きの異なる3つの斜面(第1斜面22、第2
斜面23、第3斜面24)で構成されるようになってい
る。突出部7aの側面に形成される斜面22、23、2
4は、例えば、基端側の第1斜面22でプランジャ7の
軸心に対して45度未満の傾きに形成され、先端側の第
2及び第3斜面23、24で45度以上に形成されてい
るもので、先端側の斜面ほどプランジャの軸心に対する
傾きを大きくすることで突出部7aの側面を基端側から
先端側にかけて凸形状としている。
【0029】このような構成においては、プランジャ7
がジャンプして隣り合うプランジャ7と衝突する場合に
は、第2斜面23、第3斜面24、第1斜面22とと第
2斜面23との境界部分、または第2斜面23と第3斜
面24との境界部分で衝突するようになり、このため、
プランジャ7の肩部7cでの衝突による変形を防ぐこと
ができる。
がジャンプして隣り合うプランジャ7と衝突する場合に
は、第2斜面23、第3斜面24、第1斜面22とと第
2斜面23との境界部分、または第2斜面23と第3斜
面24との境界部分で衝突するようになり、このため、
プランジャ7の肩部7cでの衝突による変形を防ぐこと
ができる。
【0030】また、図5(b)においては、プランジャ
7の肩部7c(基体部7bから突出部7aに移行する部
分)が、同じく2点鎖線で示す従来の肩部7’cよりも
先端からより離れた位置に形成され、突出部7aが略半
球状に形成されて先端に向かうほど断面が徐々に小さく
なっている。しかも、その側面は、基端側ほどプランジ
ャ7の軸心に対して45度未満の傾きに形成され、先端
側ほど45度以上の傾きに形成されており、側面が基端
側から先端側にかけて滑らかな凸面状となっている。
7の肩部7c(基体部7bから突出部7aに移行する部
分)が、同じく2点鎖線で示す従来の肩部7’cよりも
先端からより離れた位置に形成され、突出部7aが略半
球状に形成されて先端に向かうほど断面が徐々に小さく
なっている。しかも、その側面は、基端側ほどプランジ
ャ7の軸心に対して45度未満の傾きに形成され、先端
側ほど45度以上の傾きに形成されており、側面が基端
側から先端側にかけて滑らかな凸面状となっている。
【0031】このような構成にあっても、プランジャ7
がジャンプした際には、突出部7aの基端から離れた先
端寄りの部分で隣り合うプランジャ7と衝突することと
なり、プランジャ7の肩部7cの変形を防ぐことができ
る。
がジャンプした際には、突出部7aの基端から離れた先
端寄りの部分で隣り合うプランジャ7と衝突することと
なり、プランジャ7の肩部7cの変形を防ぐことができ
る。
【0032】更に、図5(c)においては、突出部側面
の凸形状を、突出部7aの基端側を除く側面に衝突用の
張り出し部25を設けて構成するようにしてもよい。よ
り具体的には、円錐状に形成された突出部7aの中程
に、リング状の張り出し部25を一体に形成し、プラン
ジャ7の肩部7c(基体部7bから突出部7aに移行す
る部分)が、2点鎖線でしめす従来の肩部7’cよりも
先端からより離れた位置に形成されるようになってい
る。
の凸形状を、突出部7aの基端側を除く側面に衝突用の
張り出し部25を設けて構成するようにしてもよい。よ
り具体的には、円錐状に形成された突出部7aの中程
に、リング状の張り出し部25を一体に形成し、プラン
ジャ7の肩部7c(基体部7bから突出部7aに移行す
る部分)が、2点鎖線でしめす従来の肩部7’cよりも
先端からより離れた位置に形成されるようになってい
る。
【0033】このような構成にあっては、隣り合うプラ
ンジャ7は、張り出し部25によって衝突するようにな
り、このため、プランジャ7の肩部7cでの衝突が防が
れ、肩部7cの変形を防ぐことができる。
ンジャ7は、張り出し部25によって衝突するようにな
り、このため、プランジャ7の肩部7cでの衝突が防が
れ、肩部7cの変形を防ぐことができる。
【0034】上述までの構成は、プランジャ7の突出部
7aを凸形状として、プランジャ肩部7cでの衝突を避
けるようにする構成であったが、衝突がおこりそうな突
出部7aの基端側を積極的に凹形状とし、その部分での
衝突を避けるようにしてもよい。その代表的な構成とし
ては、例えば図5(d)に示されるように、従来の2点
鎖線で示されるプランジャ形状に対して、肩部7cが先
端からより離れた位置に形成されるように第1斜面26
を形成し、この第1斜面26から先端側に形成された第
2斜面27との間を円柱面28で結ぶ形状が考えられ
る。他の構成としては、従来の2点鎖線で示されるプラ
ンジャ7の肩部7’cを除去するように環状溝を形成す
るものであってもよい。
7aを凸形状として、プランジャ肩部7cでの衝突を避
けるようにする構成であったが、衝突がおこりそうな突
出部7aの基端側を積極的に凹形状とし、その部分での
衝突を避けるようにしてもよい。その代表的な構成とし
ては、例えば図5(d)に示されるように、従来の2点
鎖線で示されるプランジャ形状に対して、肩部7cが先
端からより離れた位置に形成されるように第1斜面26
を形成し、この第1斜面26から先端側に形成された第
2斜面27との間を円柱面28で結ぶ形状が考えられ
る。他の構成としては、従来の2点鎖線で示されるプラ
ンジャ7の肩部7’cを除去するように環状溝を形成す
るものであってもよい。
【0035】このような構成においては、隣り合うプラ
ンジャ7どうしが衝突しても、肩部7cでの衝突を避け
ることができるので、前記実施例と同様に肩部7cの変
形を防ぐことができる。
ンジャ7どうしが衝突しても、肩部7cでの衝突を避け
ることができるので、前記実施例と同様に肩部7cの変
形を防ぐことができる。
【0036】図6において、この発明の他の実施例が示
されており、以下、同一箇所には同一番号を付して説明
を省略し、異なる構成部分についてのみ説明する。
されており、以下、同一箇所には同一番号を付して説明
を省略し、異なる構成部分についてのみ説明する。
【0037】この実施例は、一部のプランジャ7が前記
図3〜図5のいずれかのプランジャで構成され、他のプ
ランジャが従来のプランジャ7’で構成されている例で
あり、より具体的には、例えば、第3図で示される2段
錐面の突出部を備えたプランジャ7と従来のプランジャ
7’とをプランジャ通路6に交互に配した構成例であ
る。
図3〜図5のいずれかのプランジャで構成され、他のプ
ランジャが従来のプランジャ7’で構成されている例で
あり、より具体的には、例えば、第3図で示される2段
錐面の突出部を備えたプランジャ7と従来のプランジャ
7’とをプランジャ通路6に交互に配した構成例であ
る。
【0038】このような構成においては、プランジャ
7,7’がジャンプして隣のプランジャと衝突する場合
を想定すると、いずれのプランジャ7、7’も、図6に
示されるように、肩部での衝突が避けられ、従来のプラ
ンジャ7’は、本発明に係るプランジャ7の先端側の斜
面(第2斜面21)、または第1斜面20と第2斜面2
1との境界部分で衝突するようになり、このため、各プ
ランジャの肩部の変形を防ぐことができる。尚、この実
施例においては、図3で示すプランジャを用いた具体的
構成を説明したが、図4乃至図5で示されるプランジャ
7を用いて同様の構成としてもよく、この場合にも、同
様に肩部での衝突を避けることができ、プランジャの肩
部の変形を防ぐことができる。
7,7’がジャンプして隣のプランジャと衝突する場合
を想定すると、いずれのプランジャ7、7’も、図6に
示されるように、肩部での衝突が避けられ、従来のプラ
ンジャ7’は、本発明に係るプランジャ7の先端側の斜
面(第2斜面21)、または第1斜面20と第2斜面2
1との境界部分で衝突するようになり、このため、各プ
ランジャの肩部の変形を防ぐことができる。尚、この実
施例においては、図3で示すプランジャを用いた具体的
構成を説明したが、図4乃至図5で示されるプランジャ
7を用いて同様の構成としてもよく、この場合にも、同
様に肩部での衝突を避けることができ、プランジャの肩
部の変形を防ぐことができる。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1乃至4に
係る発明によれば、プランジャの突出部に形成される側
面を基端側から先端側へ移行する部分で凸形状としたの
で、例えプランジャどうしが衝突した場合でも、突出部
の基端(肩部)での衝突を避けることができ、該基端の
変形を防いでプランジャの摺動不良やスティックを防止
することができる。
係る発明によれば、プランジャの突出部に形成される側
面を基端側から先端側へ移行する部分で凸形状としたの
で、例えプランジャどうしが衝突した場合でも、突出部
の基端(肩部)での衝突を避けることができ、該基端の
変形を防いでプランジャの摺動不良やスティックを防止
することができる。
【0040】突出部の基端で衝突させない構造として
は、請求項5に係る発明のように、突出部の基端側を凹
形状としてもよく、この場合にも基端部での変形を防い
でプランジャの摺動不良やスティックを防止できるとい
う同様の効果が得られる。
は、請求項5に係る発明のように、突出部の基端側を凹
形状としてもよく、この場合にも基端部での変形を防い
でプランジャの摺動不良やスティックを防止できるとい
う同様の効果が得られる。
【0041】また、請求項6に係る発明のように、すべ
てのプランジャを同一形状とせず、一部のプランジャの
突出部を凸形状の側面で構成したり、突出部の基端側を
凹形状とする場合には、変形突出部を有するプランジャ
とこれに隣り合うプランジャとを基端から離れた部分で
衝突させることができ、同様に突出部基端の変形を防い
でプランジャの摺動不良やスティックを抑えることがで
きる。
てのプランジャを同一形状とせず、一部のプランジャの
突出部を凸形状の側面で構成したり、突出部の基端側を
凹形状とする場合には、変形突出部を有するプランジャ
とこれに隣り合うプランジャとを基端から離れた部分で
衝突させることができ、同様に突出部基端の変形を防い
でプランジャの摺動不良やスティックを抑えることがで
きる。
【図1】図1は、この発明に係る内面カム式噴射ポンプ
の要部を示す概略断面図である。
の要部を示す概略断面図である。
【図2】図2は、図1に示す内面カム式噴射ポンプの全
プランジャを含む平面で切断した断面図である。
プランジャを含む平面で切断した断面図である。
【図3】図3は、本発明に係る内面カム式噴射ポンプで
用いられるプランジャを示し、(a)は側面図を、
(b)は斜視図を示す。
用いられるプランジャを示し、(a)は側面図を、
(b)は斜視図を示す。
【図4】図4は、本発明に係る内面カム式噴射ポンプで
用いられるプランジャの他の例を示し、(a)は側面図
を、(b)は斜視図を示す。
用いられるプランジャの他の例を示し、(a)は側面図
を、(b)は斜視図を示す。
【図5】図5(a)〜(d)は、本発明に係る内面カム
式噴射ポンプで用いられるプランジャの更に他の例を示
す。
式噴射ポンプで用いられるプランジャの更に他の例を示
す。
【図6】図6は、内面カム式噴射ポンプのプランジャが
交互に異なっている状態を示す断面図である。
交互に異なっている状態を示す断面図である。
【図7】図7は、従来の内面カム式噴射ポンプを示す断
面図である。
面図である。
3 ロータ 6 プランジャ通路 8 圧縮室 7 プランジャ 11 インナカム 7a 突出部 20、22 第1斜面 21、23 第2斜面 24 第3斜面 25 張り出し部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 成清 和明 埼玉県東松山市箭弓町3丁目13番26号 株 式会社ゼクセル東松山工場内 (72)発明者 町田 肇 埼玉県東松山市箭弓町3丁目13番26号 株 式会社ゼクセル東松山工場内 (72)発明者 安部 範幸 埼玉県東松山市箭弓町3丁目13番26号 株 式会社ゼクセル東松山工場内 (72)発明者 本吉 綱義 埼玉県東松山市箭弓町3丁目13番26号 株 式会社ゼクセル東松山工場内 (72)発明者 上田 敦 埼玉県東松山市箭弓町3丁目13番26号 株 式会社ゼクセル東松山工場内
Claims (6)
- 【請求項1】 ロータの径方向に同一面上で複数のプラ
ンジャ通路を設け、前記ロータに前記プランジャ通路と
臨む圧縮室を設け、前記プランジャ通路のそれぞれに摺
動自在にプランジャを配し、前記ロータの周囲に設けら
れたインナカムによって前記プランジャの動きを規制
し、前記プランジャの前記圧縮室に臨む端部に先端に向
かうにつれて断面が小さくなる突出部が形成されている
内面カム式噴射ポンプにおいて、前記突出部の側面を基
端側から先端側へ移行する部分で凸形状としたことを特
徴とする内面カム式噴射ポンプ。 - 【請求項2】 凸形状は、プランジャの軸心に対する傾
きが異なる多段の斜面で構成される請求項1記載の内面
カム式噴射ポンプ。 - 【請求項3】 凸形状は、円弧形状である請求項1記載
の内面カム式噴射ポンプ。 - 【請求項4】 凸形状は、突出部の基端側を除く側面に
該側面から突出する張り出し部を設けて構成される請求
項1記載の内面カム式噴射ポンプ。 - 【請求項5】 ロータの径方向に同一面上で複数のプラ
ンジャ通路を設け、前記ロータに前記プランジャ通路と
臨む圧縮室を設け、前記プランジャ通路のそれぞれに摺
動自在にプランジャを配し、前記ロータの周囲に設けら
れたインナカムによって前記プランジャの動きを規制
し、前記プランジャの前記圧縮室に臨む端部に先端に向
かうにつれて断面が小さくなる突出部が形成されている
内面カム式噴射ポンプにおいて、前記突出部の基端側を
凹形状としたことを特徴とする内面カム式噴射ポンプ。 - 【請求項6】 ロータの径方向に同一面上で複数のプラ
ンジャ通路を設け、前記ロータに前記プランジャ通路と
臨む圧縮室を設け、前記プランジャ通路のそれぞれに摺
動自在にプランジャを配し、前記ロータの周囲に設けら
れたインナカムによって前記プランジャの動きが規制さ
れ、前記プランジャの前記圧縮室に臨む端部に先端に向
かうにつれて断面が小さくなる突出部が形成されている
内面カム式噴射ポンプにおいて、一部の前記プランジャ
に請求項1または5に示される突出部の形状が用いられ
ることを特徴とする内面カム式噴射ポンプ。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7080716A JPH08246978A (ja) | 1995-03-13 | 1995-03-13 | 内面カム式噴射ポンプ |
US08/611,670 US5746584A (en) | 1995-03-13 | 1996-03-06 | Inner cam type fuel injection pump having modified plungers |
EP96301591A EP0732496B1 (en) | 1995-03-13 | 1996-03-08 | Inner cam type injection pump |
DE69609543T DE69609543T2 (de) | 1995-03-13 | 1996-03-08 | Verteilereinspritzpumpe mit innerem Nockenring |
KR1019960006633A KR100206070B1 (ko) | 1995-03-13 | 1996-03-13 | 내면캠식 분사펌프 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7080716A JPH08246978A (ja) | 1995-03-13 | 1995-03-13 | 内面カム式噴射ポンプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08246978A true JPH08246978A (ja) | 1996-09-24 |
Family
ID=13726078
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7080716A Pending JPH08246978A (ja) | 1995-03-13 | 1995-03-13 | 内面カム式噴射ポンプ |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5746584A (ja) |
EP (1) | EP0732496B1 (ja) |
JP (1) | JPH08246978A (ja) |
KR (1) | KR100206070B1 (ja) |
DE (1) | DE69609543T2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10041318A1 (de) * | 2000-08-23 | 2002-03-07 | Mannesmann Rexroth Ag | Hydraulische Radialkolbenmaschine |
US7048516B2 (en) * | 2003-06-09 | 2006-05-23 | Delphi Technologies, Inc. | High pressure fuel pump with multiple radial plungers |
EP2821648B1 (en) | 2013-03-06 | 2018-12-26 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Hydraulic machine and regenerative energy power generation device |
KR102174025B1 (ko) | 2020-03-12 | 2020-11-04 | 김주용 | 차량용 공기주입식 간이변기 |
KR20220002539U (ko) | 2021-04-15 | 2022-10-24 | 김주용 | 공기주입식 휴대용 변기 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2081395B (en) * | 1980-07-18 | 1983-11-23 | Lucas Industries Ltd | Liquid fuel injection pumping apparatus |
US4378962A (en) * | 1980-07-18 | 1983-04-05 | Lucas Industries Limited | Liquid fuel injection pumping apparatus |
US4662825A (en) * | 1985-08-05 | 1987-05-05 | Stanadyne, Inc. | Hydraulic pump |
JPS62193173A (ja) * | 1986-02-19 | 1987-08-25 | Oki Electric Ind Co Ltd | 画像読取ヘツドの製造方法 |
JPS62193173U (ja) * | 1986-05-28 | 1987-12-08 | ||
GB9315342D0 (en) * | 1993-07-23 | 1993-09-08 | Lucas Ind Plc | Fuel pumping apparatus |
-
1995
- 1995-03-13 JP JP7080716A patent/JPH08246978A/ja active Pending
-
1996
- 1996-03-06 US US08/611,670 patent/US5746584A/en not_active Expired - Fee Related
- 1996-03-08 EP EP96301591A patent/EP0732496B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1996-03-08 DE DE69609543T patent/DE69609543T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1996-03-13 KR KR1019960006633A patent/KR100206070B1/ko not_active IP Right Cessation
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5746584A (en) | 1998-05-05 |
EP0732496B1 (en) | 2000-08-02 |
EP0732496A1 (en) | 1996-09-18 |
DE69609543T2 (de) | 2001-03-29 |
KR960034713A (ko) | 1996-10-24 |
DE69609543D1 (de) | 2000-09-07 |
KR100206070B1 (ko) | 1999-07-01 |
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