JPH08246318A - 熱可塑性樹脂の重合体フィラメントからフリース帯状体を製造する方法 - Google Patents

熱可塑性樹脂の重合体フィラメントからフリース帯状体を製造する方法

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JPH08246318A
JPH08246318A JP8005947A JP594796A JPH08246318A JP H08246318 A JPH08246318 A JP H08246318A JP 8005947 A JP8005947 A JP 8005947A JP 594796 A JP594796 A JP 594796A JP H08246318 A JPH08246318 A JP H08246318A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱可塑性樹脂の重合体フィラメントからフリ
ース帯状体を製造するための方法を提供することであ
る。 【解決手段】 重合体フィラメントの製造のためには、
冷却チャンバ−及び伸張導管を後に接続した紡糸機が使
用される。紡糸機から出てくる重合体流の流量、冷却空
気及び/又は伸張プロセス空気の流量、冷却空気及び/
又は伸張プロセス空気の速度並びに温度は、個々の重合
体フィラメントが小さなフィラメント直径と小さな結晶
度を呈するように選定される。重合体フィラメントは、
ベルトスクリ−ン上に分散されてフリース帯状体中間製
品にされる。フリース帯状体中間製品は、伸張温度へと
加熱され、100%から400%の伸張範囲で、縦方向
はもとより、横方向においても、すなわち双軸的に伸長
される。その後で熱硬化が行なわれる。フリース帯状体
完成品では、比較的結晶度が高められている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二つの超分子的配
列状態、すなわち、微結晶状態領域と非結晶状態領域か
ら形成された、熱可塑性樹脂の重合体フィラメントから
フリース帯状体を製造する方法に関する。重合体フィラ
メントは、無端繊維及びモノフィラメントとしても表示
される長さの大きな繊維を意味する。これに対するもの
は重合体繊維、すなわち比較的短い繊維であって、ステ
−プルファイバ−とも称される。適合する重合体は、ポ
リアミド、ポリエステル、ポリエチレン、及びポリプロ
ピレンであるが、これに限定されるものではない。特に
適しているのは、ポリアミド6及びポリアミド6.6、
及びポリエチレンテレフタレ−トである。微結晶状態領
域の支配的なパラメタ−は、微結晶群内の連鎖パック、
結晶度、微結晶配向、及び微結晶寸法である。このよう
な重合体の場合には、微結晶群内の連鎖パックは、重合
体の加工条件によって実際上影響を受けることはない。
他方において、結晶度及びとりわけ微結晶配向は、加工
によって影響を与えることが出来る。微結晶構造は特に
安定しているので、鎖状分子にむらが生ずる傾向はな
い。フィラメントの収縮は、結晶度が増大するに連れて
減少する。微結晶割合は、微結晶配向が繊維の軸に沿っ
て延びているときにのみ、強度に対して貢献する。結晶
度は、冷却速度が上昇するに連れて低下する。微結晶群
内の鎖状分子の配向度が高いと、結晶度が促進される。
配向なる概念は、この場合においては、非結晶領域内の
鎖状分子の定位はもとより、微結晶領域の定位をも意味
する。フィラメントが伸張する際は、分子及び結晶領域
の配向が定められる。配向の度合は、熱的条件及び機械
的条件に大きく依存している。それは一般的には容易に
経験的に確認することが出来る。配向が増加するに連れ
て、繊維の強度は増大し、同時に延性及び収縮挙動が減
少する。溶融物中では、鎖状分子はいずれも定位を持っ
ておらず、相互に錯綜している(ITB 糸及び平面の
造成、2/94、8−9ペ−ジ参照)。
【0002】
【従来技術】熱可塑性樹脂の重合体フィラメントからフ
リース帯状体を製造する方法は、さまざまな実施形態で
公知である(米国特許第4340563号明細書、米国
特許第4405297号明細書、米国特許第38550
45号明細書、米国特許第5296289号明細書、ド
イツ特許出願公開第4014414号公報、ドイツ特許
出願公開第4014989号公報参照)。重合体フィラ
メントは、重合体溶融物としていわゆる紡糸機のノズル
孔から流出し、いわばフィラメントのより糸を形成す
る。このフィラメント糸は、冷却チャンバ−を通過し、
その中で相応のプロセス用空気の流れを受ける。その
後、フィラメント糸は、伸張導管に入り込む。冷却と伸
張は、空気流によって行なわれる。冷却空気流は、伸張
のためにも逆転させて使用することが出来る。伸長され
た重合体フィラメントは、フリ−ス形成のために連続的
に動かされるベルトスクリ−ン上に分散され、ベルトス
クリ−ン上を頻繁に、いわば吸引される。ベルトスクリ
−ン上に分散された際に、重合体フィラメントの交叉箇
所に、交叉溶接箇所と称される固定的な接続が生ずる。
フリース帯状体を伸張温度に加熱して、縦方向はもとよ
り、横方向においても、すなわち双軸的に伸張すること
も公知である(ドイツ特許出願公開第1900265号
公報)。このような双軸的な伸張が、単位面積当り重量
の低下をもたらすことは明らかである。最後に、重合体
フィラメントが、重合体フィラメント全体に亘って縦方
向及び横方向に分散された、ミリメ−トル範囲の直径を
有する点溶接構造要素を具備し、且つ、一般に少なくと
も1本のロ−ルが加熱されたカレンダ−ロ−ルを備えた
カレンダ−装置を通して導くことも公知である(米国特
許第5296289号参照)。この限りにおいて公知の
処置方法の範囲内では、例えば100μm以上の比較的
大きな直径を有する重合体フィラメントが発生する。単
位面積当り重量は、相応に高い。ベルトスクリ−ン上に
分散される重合体フィラメントの結晶度は、比較的高い
ものがある。この結晶度は、それ相応にフリース帯状体
中の重合体フィラメントの物理的パラメタ−を規定し、
従ってフリース帯状体それ自体における物理的パラメタ
−を規定する。フリース帯状体が、後に連続する熱硬化
とともに双軸的な伸張に曝されるときは、単位面積当り
重量があらかじめ定められている場合には、強度の改善
が必要になる。逆に強度があらかじめ定められている場
合には、単位面積当り重量を減少しなければならない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、熱可塑性樹
脂の重合体フィラメントから成るフリース帯状体の製造
の際に、フリース帯状体完成品中の強度を高め、延性及
び残留収縮を低下させる技術的課題を基礎に置く。換言
するならば、この技術的課題は、製造されるべきフリー
ス帯状体の強度が与えられている場合に、より少ない延
性及び残留収縮で、単位面積当り重量を低減することで
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するた
め、本発明の対象は、熱可塑性樹脂の重合体フィラメン
トからフリース帯状体を製造する方法にして、当該重合
体が二つの超分子的配列状態、すなわち、微結晶状態領
域と非結晶状態領域から形成されており、下記の特徴、
すなわち、1.1)重合体フィラメントの製造のため
に、冷却空気及び/又は伸張プロセス空気によって操作
される、後に接続された冷却チャンバ−及び伸張導管を
備えた紡糸機が使用されること、1.2)個々の重合体
フィラメントが、100μm以下のフィラメント直径及
び45%以下の結晶度を有するように、紡糸機から流出
する重合体フィラメントの流量、冷却空気及び/又は伸
張プロセス空気の流量、冷却空気及び/又は伸張プロセ
ス空気の速度及び温度が選定されること、1.3)特徴
1.2)により整えられた重合体フィラメントが、連続
的に動かされるベルトスクリ−ン上に分散され、且つそ
の際、重合体フィラメントの交叉点において交叉溶接箇
所で自己材料で固定されてフリース帯状体中間製品に統
合されること、1.4)特徴1.3)により整えられた
フリース帯状体中間製品が、伸張温度に加熱され、且つ
伸張方向において100%から400%まで、同じく縦
方向はもとより横方向においても、すなわち双軸的に伸
張されること、1.5)特徴1.4)により伸長された
フリース帯状体中間製品が、伸張温度よりも高い熱硬化
温度によって、フリース帯状体完成品へと熱硬化される
こと、などの特徴を備え、フリース帯状体完成品中の重
合体フィラメントが平均して少なくとも50%の結晶度
を有するように、特徴1.4)による伸張、及び特徴
1.5)による熱硬化が実施される規準を備えた方法で
ある。特に特徴1.2)の枠内における個々の重合体フ
ィラメントの直径は、50μm以下、例えば15μmか
ら30μmの範囲内である。フリース帯状体完成品中の
結晶度は、50%以上、例えば75から80%であるよ
うに作業が行なわれる。重合体フィラメントは、非結晶
質の構造の重合体流として紡糸機のノズル孔から流出す
る。驚くべきことに、強化された重合体フィラメントが
所定の小さな結晶度のみを有するように、冷却並びに伸
張を行なうことが出来、これは以下において更に説明す
るように著しい利点をもたらすものである。
【0005】
【発明の実施の形態】分散された重合体フィラメント
は、本発明の枠内でフリース帯状体としてカレンダ−を
通して導くことが出来、その結果、重合体フィラメント
結合が改善される。有利な実施形態によると、フリース
帯状体中間製品は、特徴1.3)に関連して、フリース
帯状体中間製品の全体に亘って縦方向及び横方向に分散
された、例えば少なくとも1ミリメ−トルの直径を有す
る点溶接構造要素を備えており、このためにカレンダ−
装置を通されて、これに次いで特徴1.4)による双軸
的な伸張並びに特徴1.5)による熱硬化、及び特許請
求項1に由来する更なる処置方法が実施される。
【0006】本発明は、個々の重合体フィラメントが、
特徴1.2)に記載された直径並びに結晶度を有するよ
うに、重合体流の流量、冷却空気及び/又は伸張プロセ
ス空気の流量、冷却空気及び/又は伸張プロセス空気の
速度及び温度を、驚くべき方法で調整することが出来る
という認識に由来するものである。それにもかかわら
ず、この重合体フィラメントは、驚くべき方法で、特徴
1.3)の意味において問題なくフリース帯状体を形成
するように、つまり、十分に「自己粘着的に」、交叉溶
接箇所に分散させることが出来るのである。本発明の理
論に従って製造される重合体フィラメントは、公知の処
置方法に対して、特徴1.2)が示すように、極めて小
さなフィラメント直径を有する。それにもかかわらず、
フィラメントの破断もなく、且つまた交叉溶接箇所の破
断もなしに、特徴1.4)による高い伸張比を有する双
軸的伸張を実施することが出来る。その結果、公知の製
品に対して低い単位面積当り重量で、より高い強度とよ
り小さな延性を備えた、換言するならば、公知の製品に
対して所定の強度で、より小さな単位面積当り重量を備
えたフリース帯状体を、重合体フィラメントから製造す
ることに成功している。その限りで、本発明により達成
可能な重合体材料の節約には、著しいものがある。これ
らは、とりわけ既述のように、すべてフリース帯状体中
間製品が点溶接構造要素を備えているときに当てはまる
ことである。フリース帯状体完成品が、重合体フィラメ
ント中に、或いは交叉溶接箇所に、若干の破断箇所を有
することは当然である。これらの破断箇所の数は、何の
影響も生じないように、少数に留めることが出来る。詳
細にいえば、本発明の枠内で、更に多くの本発明による
方法の構成及び発展が可能である。特徴1.4)による
伸張の際には、重合体フィラメントの交差点における交
叉溶接箇所が、実際上害なわれずに残るように進行す
る。ポリアミド、ポリエステル、ポリエチレン及びポリ
プロピレンの群から成る重合体による実施例において
は、特徴1.4)による伸張の場合に、約300%の伸
長で作業が行なわれる。
【0007】特徴1.4)による伸張の際には、80℃
から150℃の範囲内の伸張温度で作業することが望ま
しい。また、特徴1.5)による熱硬化の際には、12
0℃から200℃の範囲内の熱硬化温度で作業すること
が望ましい。冷却装置を接続することが出来る。
【0008】本発明による優れた実施形態によれば、特
徴1.5)による熱硬化が加熱空気によって行なわれ、
且つその際、重合体フィラメントの表面が少なくとも領
域ごとに溶接されるようになっている。この処置は、重
合体フィラメントの抗張力を高めるものである。更に本
発明の優れた実施形態によれば、点溶接構造要素が、貫
通溶接されてない溶接ホッパ−を具備し、且つ当該溶接
ホッパ−が特徴1.4)による双軸的な伸張によって平
坦に移動されるような方法で行なわれる。貫通溶接され
てない溶接ホッパ−とは、重合体フィラメントが未だそ
のまま存在し且つ点溶接構造要素中の同じく均質な重合
体領域の形成が回避されたことが認識可能であるものを
称する。平坦に移動とは、肉眼で観察したときに、溶接
ホッパ−がそのホッパ−形状を実際上喪失したことであ
る。
【0009】本発明の枠内で、特徴1.4)による伸
張、及び特徴1.5)による熱硬化を、請求項1に記載
された規準と相並んで実施することが出来る。相並んで
とは、重合体フィラメントの製造、重合体フィラメント
の分散によるフリース帯状体中間製品の形成、並びに伸
張及び熱硬化が、一つの装置において行なわれることを
意味する。しかしながら、特徴1.4)による伸張、及
び特徴1.5)による熱硬化は、請求項1に記載された
規準とは別個に実施する可能性も存在する。別個にと
は、この規準がフリース帯状体中間製品の製造とは異な
る時点に、或いは別の場所において行なわれることを意
味する。
【0010】本発明によって製造されるフリース帯状体
完成品は、極めて多様な用途及び応用を見出だすことが
出来、このために単位面積当り重量、強度、延性及び収
縮挙動に関して相応に調整することが出来る。フリース
帯状体完成品は、複数のフリース帯状体層及び異なる材
料及び/又は異なる構造のフリース帯状体から成るフリ
ース帯状体統合体の構成要素としても使用することが出
来る。
【0011】
【実施例】特徴1.1)、1.2)、及び1.3)に相
当する本発明による方法が、ポリプロピレン重合体で実
施された。フリース帯状体中間製品には、回転するロ−
ルによる予熱が行なわれた。ロ−ルの数量は、単位面積
当り重量及び作業速度に依存するものである。温度は1
30℃から150℃の範囲内にあり、滞留時間は3乃至
20秒である。作業速度は、20−200m/分の範囲
内である。ロ−ルは、縦伸張方向内に配置されている。
伸張は、一段階又は二段階で行なうことが出来る。伸張
ゾ−ンは、縦伸張方向の場合には、伸長間隙及び伸長比
の調整によって変動可能である。伸長間隙の長さは、3
乃至30mmの範囲内である。伸長比は、1:1.2か
ら1:3.0までである。伸長間隙は、加熱された圧着
ロ−ルによって限定され且つ固定される。急速で回転す
る引抜きロ−ル対が、伸張作業を担当し、今度は単軸的
に方位を定められたフリ−ス中間製品を横伸張方向に振
り向ける。
【0012】横伸張方向は前後に配置された多数の加熱
ゾ−ンから構成されていて、その内部にはスライドレ−
ルで案内されるクランプが、円錐形に走行するエンドレ
スリンクに取り付けられている。この伸張方向に入る
と、クランプがフリ−スの縁部を掴んでフリ−スを予熱
ゾ−ンに案内し、この中でフリ−スが望み通りの伸張温
度に予熱される。次いで、連続的な横方向伸張が望み通
りの伸長比まで行なわれる。伸張過程の円錐度は、フリ
−ス中間製品に依存し、且つまた伸長比との関連で希望
するフリース帯状体完成品の等方性に依存している。
【0013】伸長比は、1:1.5から1:3.5まで
の範囲内であり、円錐度は0.5°から12°までであ
る。伸張温度は140℃から175℃までの範囲内にあ
る。熱硬化は、伸張の際又は伸張の後で行なうことが出
来、硬化温度は140℃から175℃までの範囲内であ
る。
【0014】フリース帯状体完成品は、下記の特性を有
する。
【0015】 ・単位面積当り重量(g/m2) 10 ・毛管滴定量(dtex) 1.8 ・耐裂性 MC/CD(N/5cm) 28/21 ・裂延性 MC/CD(%) 25/25
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 591069293 ライフェンホイゼル、ゲゼルシャフト、ミ ット、ベシュレンクテル、ハフツング、ウ ント、コンパニー、マシーネンファブリー ク REIFENHAEUSER GESEL LSCHAFT MIT BESCHRA NKTER HAFTUNG & COM PAGNIE MASCHINENFAB RIK ドイツ連邦共和国、5210、トロイスドル フ、15、シュピッヘル、シュトラーセ(番 地ナシ) (72)発明者 ロルフ、ヘルムート、イェスト ドイツ、47226、デュースブルク、ライン シュトラーセ、43 (72)発明者 ハンス、ゲオルク、ゲウス ドイツ、53859、ニーデルカセル、バーン ホーフシュトラーセ、54アー (72)発明者 ヘルマン、バルク ドイツ、53844、トロイスドルフ、ライヒ ェンシュタインシュトラーセ、25ベー (72)発明者 ベルント、クンツェ ドイツ、53773、ヘネフ、シュールシュト ラーセ、9 (72)発明者 ヘルベルト、シュルツ ドイツ、53840、トロイスドルフ、ヘルマ ン−エーレルス−シュトラーセ、37

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂の重合体フィラメントから
    フリース帯状体を製造する方法にして、当該重合体が二
    つの超分子的配列状態、すなわち、微結晶状態領域と非
    結晶状態領域から形成されており、下記の特徴、すなわ
    ち、 1.1)重合体フィラメントの製造のために、冷却空気
    及び/又は伸張プロセス空気によって操作される、後に
    接続された冷却チャンバ−及び伸張導管を備えた紡糸機
    が使用されること、 1.2)個々の重合体フィラメントが、100μm以下
    のフィラメント直径及び45%以下の結晶度を有するよ
    うに、紡糸機から流出する重合体フィラメントの流量、
    冷却空気及び/又は伸張プロセス空気の流量、冷却空気
    及び/又は伸張プロセス空気の速度及び温度が選定され
    ること、及び 1.3)特徴1.2)により整えられた重合体フィラメ
    ントが、連続的に動かされるベルトスクリ−ン上に分散
    され、且つその際、重合体フィラメントの交叉点におい
    て自己の材料で交叉溶接箇所で固定されてフリース帯状
    体中間製品へと統合されること、 1.4)特徴1.3)により整えられたフリース帯状体
    中間製品が、伸張温度に加熱され、且つ伸張方向におい
    て100%から400%まで、同じく縦方向はもとより
    横方向においても、すなわち双軸的に伸張されること、 1.5)特徴1.4)により伸長されたフリース帯状体
    中間製品が、伸張温度よりも高い熱硬化温度によって、
    フリース帯状体完成品へと熱硬化されること、の特徴を
    備え、フリース帯状体完成品中の重合体フィラメントが
    平均して少なくとも50%の結晶度を有するように、特
    徴1.4)による伸張、及び特徴1.5)による熱硬化
    が実施されるという条件を備えた方法。
  2. 【請求項2】 フリース帯状体中間製品が、特徴1.
    3)との関連で、フリース帯状体中間製品全体に亘って
    縦方向及び横方向に分散された、少なくとも直径が1m
    mの点溶接構造要素を備えており、且つ更にカレンダ−
    装置を通して導かれ、次いで特徴1.4)による双軸的
    な伸張、並びに特徴1.5)による熱硬化、並びに請求
    項1に記載された条件が実施される、請求項1による方
    法。
  3. 【請求項3】 特徴1.4)による伸張の際に、重合体
    フィラメントの交叉点における交叉溶接箇所が、実際上
    破断されずに残される、請求項1又は2のいずれか一つ
    による方法。
  4. 【請求項4】 特徴1.4)による伸張の際に80℃か
    ら150℃の範囲内の伸張温度で作業がなされる、請求
    項1から3のいずれか一つによる方法。
  5. 【請求項5】 特徴1.5)による熱硬化の際に180
    ℃から200℃の範囲内の熱硬化温度で作業がなされ
    る、請求項1から4のいずれか一つによる方法。
  6. 【請求項6】 特徴1.5)による熱硬化が、加熱空気
    によって行なわれ、且つその際、重合体フィラメントの
    表面が、少なくとも領域ごとに溶接される、請求項1か
    ら5のいずれか一つによる方法。
  7. 【請求項7】 フリース帯状体中の重合体フィラメント
    が、平均して約75%の結晶度を有するように、特徴
    1.4)による伸張並びに特徴1.5)による熱硬化が
    行なわれる方法条件を備えた請求項1から5のいずれか
    一つによる方法。
  8. 【請求項8】 点溶接構造要素が、通し溶接されてない
    溶接ホッパ−によって作られ、且つ当該溶接ホッパ−が
    特徴1.4)による双軸的な伸張によって平坦に移動さ
    れる、請求項2から7のいずれか一つによる方法。
  9. 【請求項9】 特徴1.4)による伸張並びに特徴1.
    5)による熱硬化が、請求項1に記載された条件と相並
    んで実施される、請求項1から8のいずれか一つによる
    方法。
  10. 【請求項10】 特徴1.4)による伸張並びに特徴
    1.5)による熱硬化が、請求項1に記載された条件と
    は別個に実施される、請求項1から8のいずれか一つに
    よる方法。
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