JPH08246255A - 紡績装置 - Google Patents
紡績装置Info
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- JPH08246255A JPH08246255A JP7078162A JP7816295A JPH08246255A JP H08246255 A JPH08246255 A JP H08246255A JP 7078162 A JP7078162 A JP 7078162A JP 7816295 A JP7816295 A JP 7816295A JP H08246255 A JPH08246255 A JP H08246255A
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- Japan
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- spindle
- nozzle block
- spinning device
- hollow chamber
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-
- D—TEXTILES; PAPER
- D01—NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
- D01H—SPINNING OR TWISTING
- D01H1/00—Spinning or twisting machines in which the product is wound-up continuously
- D01H1/11—Spinning by false-twisting
- D01H1/115—Spinning by false-twisting using pneumatic means
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Textile Engineering (AREA)
- Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 空気噴射ノズルで繊維束を開繊し、短繊維を
スピンドルの先端で旋回気流にのせて振り回しつつ紡績
を行う紡績装置で生じがちなスピンドルへの短繊維の巻
き付きを極力防止することができる紡績装置を提供す
る。 【構成】 ドラフト装置からの繊維束を受入れ空気噴射
ノズル１６による旋回気流を作用させるノズルブロック
１と、該ノズルブロック１内に挿入され、繊維束に対す
る通路２４が先端に開口したスピンドル２と、前記スピ
ンドル２の前記通路２４に向けて前記ノズルブロック１
内に突設されたガイド部材３と、前記ノズルブロック１
と前記スピンドル２との間に形成され、前記旋回空気が
排出される中空室２６と、前記ノズルブロック１及び前
記スピンドル２を保持し、前記中空室２６からの空気を
排出するための空間３３を有するケーシング４とを備え
た紡績装置に関する。特に、前記中空室２６から前記空
間３３へと流出する空気を外向きに偏向させる偏向手段
４５を設け、中空室２６から排出される短繊維がスピン
ドル２に巻きつかないようにした。
スピンドルの先端で旋回気流にのせて振り回しつつ紡績
を行う紡績装置で生じがちなスピンドルへの短繊維の巻
き付きを極力防止することができる紡績装置を提供す
る。 【構成】 ドラフト装置からの繊維束を受入れ空気噴射
ノズル１６による旋回気流を作用させるノズルブロック
１と、該ノズルブロック１内に挿入され、繊維束に対す
る通路２４が先端に開口したスピンドル２と、前記スピ
ンドル２の前記通路２４に向けて前記ノズルブロック１
内に突設されたガイド部材３と、前記ノズルブロック１
と前記スピンドル２との間に形成され、前記旋回空気が
排出される中空室２６と、前記ノズルブロック１及び前
記スピンドル２を保持し、前記中空室２６からの空気を
排出するための空間３３を有するケーシング４とを備え
た紡績装置に関する。特に、前記中空室２６から前記空
間３３へと流出する空気を外向きに偏向させる偏向手段
４５を設け、中空室２６から排出される短繊維がスピン
ドル２に巻きつかないようにした。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ドラフト装置によって
ドラフトされた無撚の短繊維束に旋回気流を作用させ前
記短繊維束を開繊しつつ撚り込んでリング糸に似た紡績
糸を形成する紡績装置に関し、特にスピンドルに対する
短繊維の巻き付きを防止したものに関する。
ドラフトされた無撚の短繊維束に旋回気流を作用させ前
記短繊維束を開繊しつつ撚り込んでリング糸に似た紡績
糸を形成する紡績装置に関し、特にスピンドルに対する
短繊維の巻き付きを防止したものに関する。
【０００２】
【従来の技術】この紡績装置は、供給される短繊維束に
所定のエア圧を空気噴射ノズルから噴出して形成した旋
回気流を作用させ、短繊維束を開繊し、これを広げつつ
撚り込んで糸を形成するものである。通常の空気紡績装
置による紡績糸は結束糸と呼ばれるように芯糸の周囲に
繊維が撚り掛けられただけのものであるが、この紡績装
置による紡績糸は芯糸まで撚りが及んでおり、リング紡
績機による実撚糸に近似した優れた紡績糸を高速で得る
ことができる。
所定のエア圧を空気噴射ノズルから噴出して形成した旋
回気流を作用させ、短繊維束を開繊し、これを広げつつ
撚り込んで糸を形成するものである。通常の空気紡績装
置による紡績糸は結束糸と呼ばれるように芯糸の周囲に
繊維が撚り掛けられただけのものであるが、この紡績装
置による紡績糸は芯糸まで撚りが及んでおり、リング紡
績機による実撚糸に近似した優れた紡績糸を高速で得る
ことができる。
【０００３】この紡績装置の構造の従来例を図３に基づ
いて説明する。この紡績装置Ｓｐは、ノズルブロック１
と、スピンドル２と、ガイド部材３と、ケーシング４と
の主要部分からなっている。ノズルブロック１は、本体
１１と、フランジ１２と、圧縮空気供給体１３とからな
っている。本体１１には、繊維束を受け入れる偏心孔１
４と、この偏心孔１４に連なり以下の述べるスピンドル
２の先端が挿入される孔１５と、孔１５の接線方向に向
かって開口する円周等配分位置の４個の空気噴射ノズル
１６とが設けられている。この本体１１にフランジ１２
を差し込み、更に圧縮空気供給体１３を被せると、空気
噴射ノズル１６に至る空気溜め１７が形成される。ポー
ト１８から供給される圧縮空気は空気溜め１７を経て空
気噴射ノズル１６に配分され、空気噴射ノズル１６から
の噴射によって孔１５内に下流に向かう旋回気流が形成
される。また、本体１１内部の中心線に沿ってニードル
状のガイド部材３が突設され、針３の先端が空気噴射ノ
ズル１６による旋回気流の始点付近に位置している。そ
して、これらの部分からなるノズルブロック１はケーシ
ング４の孔３１に嵌め込まれて図示されないボルトで取
り付けられる。
いて説明する。この紡績装置Ｓｐは、ノズルブロック１
と、スピンドル２と、ガイド部材３と、ケーシング４と
の主要部分からなっている。ノズルブロック１は、本体
１１と、フランジ１２と、圧縮空気供給体１３とからな
っている。本体１１には、繊維束を受け入れる偏心孔１
４と、この偏心孔１４に連なり以下の述べるスピンドル
２の先端が挿入される孔１５と、孔１５の接線方向に向
かって開口する円周等配分位置の４個の空気噴射ノズル
１６とが設けられている。この本体１１にフランジ１２
を差し込み、更に圧縮空気供給体１３を被せると、空気
噴射ノズル１６に至る空気溜め１７が形成される。ポー
ト１８から供給される圧縮空気は空気溜め１７を経て空
気噴射ノズル１６に配分され、空気噴射ノズル１６から
の噴射によって孔１５内に下流に向かう旋回気流が形成
される。また、本体１１内部の中心線に沿ってニードル
状のガイド部材３が突設され、針３の先端が空気噴射ノ
ズル１６による旋回気流の始点付近に位置している。そ
して、これらの部分からなるノズルブロック１はケーシ
ング４の孔３１に嵌め込まれて図示されないボルトで取
り付けられる。
【０００４】スピンドル２は、円錐状部２１と、この円
錐状部２１に続く円柱部２２と、円柱部２２に嵌入され
た取付部２３とからなっている。そして、円錐状部２１
の先端の中心に繊維束が通る第１通路２４が開口し、こ
の第１通路２４はより大径の第２通路２５に続いてい
る。スピンドル２の円錐状部２１の全体及び円柱部２２
の先端側はノズルブロック１の孔１５内に挿入され、ス
ピンドル２とノズルブロック１の間に旋回気流が通過す
るための中空室２６が形成されている。このスピンドル
２は取付部２３の外周部分がケーシング４の孔３２に摺
動自在に挿入されて取り付けられる。
錐状部２１に続く円柱部２２と、円柱部２２に嵌入され
た取付部２３とからなっている。そして、円錐状部２１
の先端の中心に繊維束が通る第１通路２４が開口し、こ
の第１通路２４はより大径の第２通路２５に続いてい
る。スピンドル２の円錐状部２１の全体及び円柱部２２
の先端側はノズルブロック１の孔１５内に挿入され、ス
ピンドル２とノズルブロック１の間に旋回気流が通過す
るための中空室２６が形成されている。このスピンドル
２は取付部２３の外周部分がケーシング４の孔３２に摺
動自在に挿入されて取り付けられる。
【０００５】ケーシング４は一端が開口する空間３３を
有しており、中空室２６から吐き出された空気流はこの
空間３３を経て矢印Ａ方向に図示されない吸引パイプに
吸い込まれる。そして、ケーシング４の一端の孔３１に
ノズルブロック１が固定的に取り付けられ、他端の孔３
２にスピンドル２が軸方向移動可能に取り付けられる。
通常の紡績中はスピンドル２は図示の位置にあるが、ス
タート時等にはスピンドル２が図面下方に移動し、スピ
ンドル２の先端の通路から紡績糸の先端をばらした状態
で垂らすという糸継ぎ部分の補強を目的としたピーシン
グが行えるようになっている。
有しており、中空室２６から吐き出された空気流はこの
空間３３を経て矢印Ａ方向に図示されない吸引パイプに
吸い込まれる。そして、ケーシング４の一端の孔３１に
ノズルブロック１が固定的に取り付けられ、他端の孔３
２にスピンドル２が軸方向移動可能に取り付けられる。
通常の紡績中はスピンドル２は図示の位置にあるが、ス
タート時等にはスピンドル２が図面下方に移動し、スピ
ンドル２の先端の通路から紡績糸の先端をばらした状態
で垂らすという糸継ぎ部分の補強を目的としたピーシン
グが行えるようになっている。
【０００６】上述した従来の紡績装置Ｓｐによる作動を
図４により説明する。ドラフト装置のフロントローラＲ
ｆから送出されたスライバＬは、空気噴射ノズル３から
噴出される圧縮空気の作用によってスピンドル２の第１
通路２４の入口付近から中空室２６に至る旋回気流が形
成される。すると、偏心孔１４から受け入れられるスラ
イバＬはこの旋回気流にのって中空室２６に向かって吸
い込まれる。そして、中空室２６に吸い込まれようとす
るスライバＬを構成する繊維ｆはニードル状のガイド部
材３の周囲に沿って第１通路２４に送られるが、スピン
ドル２の円錐状部２１の先端付近において繊維ｆは空気
噴射ノズル３による旋回気流の作用を受けスライバＬか
ら分離され円錐状部２１の先端に沿って拡がる。この拡
がった繊維ｆは旋回気流で撚り込まれる。
図４により説明する。ドラフト装置のフロントローラＲ
ｆから送出されたスライバＬは、空気噴射ノズル３から
噴出される圧縮空気の作用によってスピンドル２の第１
通路２４の入口付近から中空室２６に至る旋回気流が形
成される。すると、偏心孔１４から受け入れられるスラ
イバＬはこの旋回気流にのって中空室２６に向かって吸
い込まれる。そして、中空室２６に吸い込まれようとす
るスライバＬを構成する繊維ｆはニードル状のガイド部
材３の周囲に沿って第１通路２４に送られるが、スピン
ドル２の円錐状部２１の先端付近において繊維ｆは空気
噴射ノズル３による旋回気流の作用を受けスライバＬか
ら分離され円錐状部２１の先端に沿って拡がる。この拡
がった繊維ｆは旋回気流で撚り込まれる。
【０００７】この時、スライバＬから分離され広がった
繊維ｆは、ニードル状のガイド部材３が芯繊維の形成を
阻止するとともに、スピンドル２の外周に均等に配分さ
れるので芯となる繊維がほとんど存在せず、従って、ほ
とんどの繊維が撚りが掛けられて巻き付けられた実撚り
状の紡績糸Ｙとなる。また、旋回気流によりかけられた
仮撚はフロントローラＲｆ方向へ伝播しようとするが、
ニードル状のガイド３によってその伝播が阻止され、従
ってフロントローラＲｆから送り出されたスライバＬが
仮撚によって撚り込まれることがない。上述したよう
に、分離した繊維ｆは紡績糸Ｙに順次成形され、スピン
ドル２の第１通路２４を通って下流側の機器に向かって
送られる。
繊維ｆは、ニードル状のガイド部材３が芯繊維の形成を
阻止するとともに、スピンドル２の外周に均等に配分さ
れるので芯となる繊維がほとんど存在せず、従って、ほ
とんどの繊維が撚りが掛けられて巻き付けられた実撚り
状の紡績糸Ｙとなる。また、旋回気流によりかけられた
仮撚はフロントローラＲｆ方向へ伝播しようとするが、
ニードル状のガイド３によってその伝播が阻止され、従
ってフロントローラＲｆから送り出されたスライバＬが
仮撚によって撚り込まれることがない。上述したよう
に、分離した繊維ｆは紡績糸Ｙに順次成形され、スピン
ドル２の第１通路２４を通って下流側の機器に向かって
送られる。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】上述した紡績装置で
は、図４に示すように、短繊維束のスライバＬをスピン
ドル２の先端で開繊し、スライバＬを構成する繊維ｆが
垂れた状態になって振り回されるため、一部の繊維ｆが
スピンドル２の先端から脱落して中空室２６から空間３
３に排出される。一般に繊維ｆの長さは３０ｍｍ前後で
あり、長いものもあれば短いものもある。また、スピン
ドル２の円柱部２２の外径は太いもので１０ｍｍ近くま
でである。すなわち、長めの短繊維ｆであると、円柱部
２２の回りで手をつないで絡みつくことができる。特に
スピンドル２が図示のように非回転である場合には、短
繊維ｆの絡みつきが発生し易い。
は、図４に示すように、短繊維束のスライバＬをスピン
ドル２の先端で開繊し、スライバＬを構成する繊維ｆが
垂れた状態になって振り回されるため、一部の繊維ｆが
スピンドル２の先端から脱落して中空室２６から空間３
３に排出される。一般に繊維ｆの長さは３０ｍｍ前後で
あり、長いものもあれば短いものもある。また、スピン
ドル２の円柱部２２の外径は太いもので１０ｍｍ近くま
でである。すなわち、長めの短繊維ｆであると、円柱部
２２の回りで手をつないで絡みつくことができる。特に
スピンドル２が図示のように非回転である場合には、短
繊維ｆの絡みつきが発生し易い。
【０００９】一本の繊維ｆが円柱部２２に絡むと、それ
が起点となって排出される旋回気流にのって運ばれる繊
維ｆが一緒になって成長し、やがて空間３３が繊維ｆで
埋め尽くされる。すると、中空室２６を流れる旋回気流
が阻害され、空気噴射ノズル１６の作用が弱まる。この
現象は徐々に起こり、生産される紡績糸の強度が徐々に
低下し、最終的にぼそぼその抜けやすい糸になって糸切
れが発生する。この糸切れに至るまでに、強度が低下し
た紡績糸が多量に生産されており、部分的に排除できる
ものではない。そのため、数時間に一回という程度の巻
き付き発生であっても、巻き付きが発生したパッケージ
の全体が不良品になってしまうという問題点があった。
が起点となって排出される旋回気流にのって運ばれる繊
維ｆが一緒になって成長し、やがて空間３３が繊維ｆで
埋め尽くされる。すると、中空室２６を流れる旋回気流
が阻害され、空気噴射ノズル１６の作用が弱まる。この
現象は徐々に起こり、生産される紡績糸の強度が徐々に
低下し、最終的にぼそぼその抜けやすい糸になって糸切
れが発生する。この糸切れに至るまでに、強度が低下し
た紡績糸が多量に生産されており、部分的に排除できる
ものではない。そのため、数時間に一回という程度の巻
き付き発生であっても、巻き付きが発生したパッケージ
の全体が不良品になってしまうという問題点があった。
【００１０】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、空気噴射ノズルで繊維束を開繊し、短繊維をス
ピンドルの先端で旋回気流にのせて振り回しつつ紡績を
行う紡績装置で生じがちなスピンドルへの短繊維の巻き
付きを極力防止することができる紡績装置を提供するこ
とにある。
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、空気噴射ノズルで繊維束を開繊し、短繊維をス
ピンドルの先端で旋回気流にのせて振り回しつつ紡績を
行う紡績装置で生じがちなスピンドルへの短繊維の巻き
付きを極力防止することができる紡績装置を提供するこ
とにある。
【００１１】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の紡績装置は、ドラフト装置からの繊維束を受入れ空
気噴射ノズルによる旋回気流を作用させるノズルブロッ
クと、該ノズルブロック内に挿入され、繊維束に対する
通路が先端に開口したスピンドルと、前記スピンドルの
前記通路に向けて前記ノズルブロック内に突設されたガ
イド部材と、前記ノズルブロックと前記スピンドルとの
間に形成され、前記旋回空気が排出される中空室と、前
記ノズルブロック及び前記スピンドルを保持し、前記中
空室からの空気を排出するための空間を有するケーシン
グとを備えた紡績装置であって、前記中空室から前記空
間へと流出する空気を外向きに偏向させる偏向手段を設
けたことを要旨とする。
明の紡績装置は、ドラフト装置からの繊維束を受入れ空
気噴射ノズルによる旋回気流を作用させるノズルブロッ
クと、該ノズルブロック内に挿入され、繊維束に対する
通路が先端に開口したスピンドルと、前記スピンドルの
前記通路に向けて前記ノズルブロック内に突設されたガ
イド部材と、前記ノズルブロックと前記スピンドルとの
間に形成され、前記旋回空気が排出される中空室と、前
記ノズルブロック及び前記スピンドルを保持し、前記中
空室からの空気を排出するための空間を有するケーシン
グとを備えた紡績装置であって、前記中空室から前記空
間へと流出する空気を外向きに偏向させる偏向手段を設
けたことを要旨とする。
【００１２】このような偏向手段として、前記スピンド
ルの前記ノズルブロック内の小径部と前記スピンドルの
前記ノズルブロック外の大径部との間に設けられた傾斜
部と、前記ノズルブロックの端とによって形成される斜
め吹き出し部によるもの、又は、前記スピンドルの前記
ノズルブロック内の小径部と前記スピンドルの前記ノズ
ルブロック外の大径部との間に設けられた段部と、前記
ノズルブロックの端とによって形成される周方向吹き出
し部によるものがある。
ルの前記ノズルブロック内の小径部と前記スピンドルの
前記ノズルブロック外の大径部との間に設けられた傾斜
部と、前記ノズルブロックの端とによって形成される斜
め吹き出し部によるもの、又は、前記スピンドルの前記
ノズルブロック内の小径部と前記スピンドルの前記ノズ
ルブロック外の大径部との間に設けられた段部と、前記
ノズルブロックの端とによって形成される周方向吹き出
し部によるものがある。
【００１３】
【作用】ノズルブロックとスピンドルとの間の中空室か
らケーシングの空間へと流出する空気を外向きに偏向さ
せる偏向手段を設けると、中空室からの短繊維は偏向手
段による外向きの空気でスピンドルに近づかないに吹き
飛ばされ、即ち、スピンドルの周囲を旋回する時間が減
少し、短繊維がスピンドルに巻き付く確立が低下する。
このような偏向手段は、スピンドルに傾斜部又は段部を
設け、ノズルブロックの端との間に斜め吹き出し部又は
周方向吹き出し部を設けるという簡単な構成でよい。
らケーシングの空間へと流出する空気を外向きに偏向さ
せる偏向手段を設けると、中空室からの短繊維は偏向手
段による外向きの空気でスピンドルに近づかないに吹き
飛ばされ、即ち、スピンドルの周囲を旋回する時間が減
少し、短繊維がスピンドルに巻き付く確立が低下する。
このような偏向手段は、スピンドルに傾斜部又は段部を
設け、ノズルブロックの端との間に斜め吹き出し部又は
周方向吹き出し部を設けるという簡単な構成でよい。
【００１４】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
つつ説明する。図１は本発明の紡績装置の第１実施例の
断面図であり、図２は本発明の紡績装置の第２実施例の
断面図である。図１及び図２において、図３で説明した
ものと同様の部分については同じ符号を付してその説明
を省略する。
つつ説明する。図１は本発明の紡績装置の第１実施例の
断面図であり、図２は本発明の紡績装置の第２実施例の
断面図である。図１及び図２において、図３で説明した
ものと同様の部分については同じ符号を付してその説明
を省略する。
【００１５】図１の第１実施例において、図３と異なる
部分はスピンドル２の形状である。スピンドル２は、先
端側の円錐状部２１と、円錐状部２１に連なる小径の第
１円柱部４１と大径の第２円柱部４２とを有している。
そして、小径の第１円柱部４１と大径の第２円柱部４２
との境には斜めの傾斜部４３が形成され、この傾斜部４
３とノズルブロック１の本体１１の端１１ａとの間が順
次開口が拡大する斜めの吹き出し部４５を形成してい
る。この斜め吹き出し部４５の最小の開口面積は幅ｗ１
×周囲長であるが、この開口面積は中空室２６の出口の
開口面積と等しいか又はそれ以上になっている。なお、
ガイド部材３を取り付け、偏心孔１４が設けられ部分１
１ｂは本体１１に対して嵌入される構造になっている。
部分はスピンドル２の形状である。スピンドル２は、先
端側の円錐状部２１と、円錐状部２１に連なる小径の第
１円柱部４１と大径の第２円柱部４２とを有している。
そして、小径の第１円柱部４１と大径の第２円柱部４２
との境には斜めの傾斜部４３が形成され、この傾斜部４
３とノズルブロック１の本体１１の端１１ａとの間が順
次開口が拡大する斜めの吹き出し部４５を形成してい
る。この斜め吹き出し部４５の最小の開口面積は幅ｗ１
×周囲長であるが、この開口面積は中空室２６の出口の
開口面積と等しいか又はそれ以上になっている。なお、
ガイド部材３を取り付け、偏心孔１４が設けられ部分１
１ｂは本体１１に対して嵌入される構造になっている。
【００１６】スピンドルに対する短繊維の巻き付き現象
を調べたところ、図３に示す従来例では、中空室２６の
出口からの旋回気流はスピンドル２の円柱部２２の回り
を回りながら、空間３３の端面で衝突し、空間３３内を
循環して再び円柱部２２に至る流れが存在し、この循環
流にのって循環する短繊維がたまたまスピンドル２の円
柱部２２に巻き付くことが判った。すなわち、スピンド
ル２の円柱部２２に戻る循環流を無くし、短繊維をでき
るだけスピンドル２の円柱部２２から離れた外側方向に
吹き飛ばすことが重要である。図１の斜め吹き出し部４
５によると、中空部２６からの旋回空気は矢印Ｂのよう
に斜め外側に勢いよく吹くため、スピンドル２の円柱部
４２に戻る空気流は殆どなくなり、短繊維が円柱部４２
に巻き付く可能性は低くなる。
を調べたところ、図３に示す従来例では、中空室２６の
出口からの旋回気流はスピンドル２の円柱部２２の回り
を回りながら、空間３３の端面で衝突し、空間３３内を
循環して再び円柱部２２に至る流れが存在し、この循環
流にのって循環する短繊維がたまたまスピンドル２の円
柱部２２に巻き付くことが判った。すなわち、スピンド
ル２の円柱部２２に戻る循環流を無くし、短繊維をでき
るだけスピンドル２の円柱部２２から離れた外側方向に
吹き飛ばすことが重要である。図１の斜め吹き出し部４
５によると、中空部２６からの旋回空気は矢印Ｂのよう
に斜め外側に勢いよく吹くため、スピンドル２の円柱部
４２に戻る空気流は殆どなくなり、短繊維が円柱部４２
に巻き付く可能性は低くなる。
【００１７】図２の第２実施例において、図３のものと
異なる点はスピンドル２の形状である。スピンドル２の
円柱部２２の外周に厚肉のスリーブ４６が嵌入され、ス
リーブ４６と円柱部２２によって段部４７が形成され
る。このスリーブ４６の厚みは本体１１の外周の略同一
又は１０ｍｍ以上の径になる程度である。この段部４７
とノズルブロック１１の端１１ａとの間に周方向吹き出
し部４８が形成される。この周方向吹き出し部４８の根
本の幅ｗ２×円柱部２２の外周による開口面積は、中空
室２６の開口面積より大きくなっている。なお、図１と
同様に、ガイド部材３を取り付け、偏心孔１４が設けら
れ部分１１ｂは本体１１に対して嵌入される構造になっ
ている。
異なる点はスピンドル２の形状である。スピンドル２の
円柱部２２の外周に厚肉のスリーブ４６が嵌入され、ス
リーブ４６と円柱部２２によって段部４７が形成され
る。このスリーブ４６の厚みは本体１１の外周の略同一
又は１０ｍｍ以上の径になる程度である。この段部４７
とノズルブロック１１の端１１ａとの間に周方向吹き出
し部４８が形成される。この周方向吹き出し部４８の根
本の幅ｗ２×円柱部２２の外周による開口面積は、中空
室２６の開口面積より大きくなっている。なお、図１と
同様に、ガイド部材３を取り付け、偏心孔１４が設けら
れ部分１１ｂは本体１１に対して嵌入される構造になっ
ている。
【００１８】このような周方向吹き出し部４８による
と、中空部２６からの旋回空気は矢印Ｃのように周方向
外側に勢いよく吹くため、スピンドル２の円柱部２２に
戻る空気流はなくなる。また、スリーブ４６の外周やノ
ズルブロック１の本体１１の外周は短繊維の長さより長
くなっており、これらに短繊維が巻き付き可能性も殆ど
ない。
と、中空部２６からの旋回空気は矢印Ｃのように周方向
外側に勢いよく吹くため、スピンドル２の円柱部２２に
戻る空気流はなくなる。また、スリーブ４６の外周やノ
ズルブロック１の本体１１の外周は短繊維の長さより長
くなっており、これらに短繊維が巻き付き可能性も殆ど
ない。
【００１９】つぎに、図１のものと、図３のものとの比
較実験を以下に説明する。特に巻き付きが発生し易いス
ライバーとして、コーマスライバーを選定し、巻き付き
易い状況を人為的につくり出した。そして、図１及び図
３の紡績装置を用いて番手Ｎｅ３０の糸を製造し、巻き
付きによる糸切れの頻度を測定した。すると、図３の紡
績装置の場合には、パッケージ重量１Ｋｇ当たりの巻き
付き頻度は３．５７回であったものが、図１の紡績装置
の場合には同頻度が０．７０回と約１／５に低下した。
較実験を以下に説明する。特に巻き付きが発生し易いス
ライバーとして、コーマスライバーを選定し、巻き付き
易い状況を人為的につくり出した。そして、図１及び図
３の紡績装置を用いて番手Ｎｅ３０の糸を製造し、巻き
付きによる糸切れの頻度を測定した。すると、図３の紡
績装置の場合には、パッケージ重量１Ｋｇ当たりの巻き
付き頻度は３．５７回であったものが、図１の紡績装置
の場合には同頻度が０．７０回と約１／５に低下した。
【００２０】
【発明の効果】本発明の紡績装置は、ノズルブロックと
スピンドルとの間の中空室からケーシングの空間へと流
出する空気を外向きに偏向させる偏向手段を設けてお
り、中空室から運ばれる短繊維を偏向手段による外向き
の空気でスピンドルに近づかないに吹き飛ばす構造であ
る。そのため、短繊維がスピンドルに巻き付く確立が低
下し、巻き付きによる不良パッケージの発生を極力抑え
ることができる。すなわち、紡績装置の稼働率を向上さ
せることができる。
スピンドルとの間の中空室からケーシングの空間へと流
出する空気を外向きに偏向させる偏向手段を設けてお
り、中空室から運ばれる短繊維を偏向手段による外向き
の空気でスピンドルに近づかないに吹き飛ばす構造であ
る。そのため、短繊維がスピンドルに巻き付く確立が低
下し、巻き付きによる不良パッケージの発生を極力抑え
ることができる。すなわち、紡績装置の稼働率を向上さ
せることができる。
【図１】本発明の紡績装置の第１実施例に係る要部断面
図である。
図である。
【図２】本発明の紡績装置の第２実施例に係る要部断面
図である。
図である。
【図３】従来の紡績装置の要部断面図である。
【図４】紡績装置の作動を示す断面図である。
Ｌ スライバ（短繊維束） １ ノズルブロック ２ スピンドル ３ ガイド部材 ４ ケーシング １１ａ ノズルブロックの端 １４ 偏心孔 １６ 空気噴射ノズル ２４ 第１通路 ２６ 中空室 ３３ 空間 ４３ 傾斜部 ４５ 斜め吹き出し部 ４７ 段部 ４８ 周方向吹き出し部
Claims (3)
- 【請求項１】 ドラフト装置からの繊維束を受入れ空気
噴射ノズルによる旋回気流を作用させるノズルブロック
と、該ノズルブロック内に挿入され、繊維束に対する通
路が先端に開口したスピンドルと、前記スピンドルの前
記通路に向けて前記ノズルブロック内に突設されたガイ
ド部材と、前記ノズルブロックと前記スピンドルとの間
に形成され、前記旋回空気が排出される中空室と、前記
ノズルブロック及び前記スピンドルを保持し、前記中空
室からの空気を排出するための空間を有するケーシング
とを備えた紡績装置であって、前記中空室から前記空間
へと流出する空気を外向きに偏向させる偏向手段を設け
たことを特徴とする紡績装置。 - 【請求項２】 前記偏向手段は、前記スピンドルの前記
ノズルブロック内の小径部と前記スピンドルの前記ノズ
ルブロック外の大径部との間に設けられた傾斜部と、前
記ノズルブロックの端とによって形成される斜め吹き出
し部である請求項１記載の紡績装置。 - 【請求項３】 前記偏向手段は、前記スピンドルの前記
ノズルブロック内の小径部と前記スピンドルの前記ノズ
ルブロック外の大径部との間に設けられた段部と、前記
ノズルブロックの端とによって形成される周方向吹き出
し部である請求項１記載の紡績装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07816295A JP3470452B2 (ja) | 1995-03-08 | 1995-03-08 | 紡績装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07816295A JP3470452B2 (ja) | 1995-03-08 | 1995-03-08 | 紡績装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08246255A true JPH08246255A (ja) | 1996-09-24 |
| JP3470452B2 JP3470452B2 (ja) | 2003-11-25 |
Family
ID=13654240
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP07816295A Expired - Fee Related JP3470452B2 (ja) | 1995-03-08 | 1995-03-08 | 紡績装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3470452B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003512536A (ja) * | 1999-07-21 | 2003-04-02 | フェペテクス ベー．フェー． | 糸及び超吸収性繊維を含む糸の製造方法 |
| CN110656407A (zh) * | 2019-10-29 | 2020-01-07 | 江南大学 | 一种涡流纺纱喷嘴装置 |
| CN113174662A (zh) * | 2020-01-27 | 2021-07-27 | 村田机械株式会社 | 喷嘴块、空气纺纱装置及空气纺纱机 |
-
1995
- 1995-03-08 JP JP07816295A patent/JP3470452B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003512536A (ja) * | 1999-07-21 | 2003-04-02 | フェペテクス ベー．フェー． | 糸及び超吸収性繊維を含む糸の製造方法 |
| CN110656407A (zh) * | 2019-10-29 | 2020-01-07 | 江南大学 | 一种涡流纺纱喷嘴装置 |
| CN113174662A (zh) * | 2020-01-27 | 2021-07-27 | 村田机械株式会社 | 喷嘴块、空气纺纱装置及空气纺纱机 |
| CN113174662B (zh) * | 2020-01-27 | 2024-04-05 | 村田机械株式会社 | 喷嘴块、空气纺纱装置及空气纺纱机 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3470452B2 (ja) | 2003-11-25 |
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