JPH08246034A - 真空脱ガス装置およびその浸漬管の着脱装置 - Google Patents

真空脱ガス装置およびその浸漬管の着脱装置

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JPH08246034A
JPH08246034A JP7081695A JP7081695A JPH08246034A JP H08246034 A JPH08246034 A JP H08246034A JP 7081695 A JP7081695 A JP 7081695A JP 7081695 A JP7081695 A JP 7081695A JP H08246034 A JPH08246034 A JP H08246034A
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雅行 斉藤
Taizo Shobu
泰三 清輔
Yoshinori Ueshima
好紀 植島
Hidemi Tsutsui
秀実 筒井
Masashi Kawamoto
正志 河本
Naohiko Murakami
直彦 村上
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 真空槽に対する浸漬管の着脱が容易で、既設
の脱ガス装置を流用しながら低コストで構成でき、保全
等も容易な真空脱ガス装置等を提供する。 【構成】 真空槽10の下部に、一対のフランジ11・
21を介して浸漬管20A・20Bが接続された真空脱
ガス装置1である。フランジ11・21のそれぞれに、
外周に向けて開いており接合時に両フランジ間に連続す
る溝状の切欠き12・22を複数形成したうえ、それら
一対のフランジを、つぎのようなロッド30によって締
結した。そのロッド30とは、各切欠き12・22内に
フランジの外周から入れることができ、一方のフランジ
21の背面に一端の頭部32を掛けることができ、もう
一方のフランジ11の背面から出る部分には、抜け出ぬ
ように、ロッド30の軸長方向に伸縮可能な皿バネ33
を、それを圧縮変形させるための係合部34pを有する
枠体34とともに取り付けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶鋼等の溶融金属に対
していわゆる吸上式の真空脱ガスを行う真空脱ガス装
置、およびそのような真空脱ガス装置における浸漬管の
着脱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】吸上式の真空脱ガス(もしくは真空精
錬)とは、取鍋に入った溶鋼等を真空槽内に吸い上げ、
真空雰囲気中におくことによってその精錬を行う方法で
あり、高級鋼や低合金鋼・特殊鋼などについて、脱ガス
をはじめ脱炭・脱酸・介在物浮上などの効果をもたらす
ものである。かかる精錬を行う真空脱ガス装置は、した
がって真空槽を有するとともに、溶鋼を吸い上げる手段
として真空槽の下部に浸漬管(もしくは吸上管)を有し
ている。2本の浸漬管を同時に溶鋼中に漬けたうえ一方
にアルゴンガスを吹き込むなどによって溶鋼を循環させ
る方式(RH法)のほか、1本の管を漬けてそれより溶
鋼を出し入れする方式(DH法)がある。
【0003】浸漬管は、耐火物や耐熱セラミックス等を
主体に構成されるが、それでも、高温の溶鋼中に漬けら
れたうえ内壁は通過する溶鋼によって摩耗を受け、外壁
にはスラグが付着成長することから、適宜に交換する必
要が生じる。そのため浸漬管は、接続・分離が可能なよ
うに一対のフランジを介して真空槽に取り付けられ、そ
れらフランジ間がボルト・ナット等にて締結されている
のが一般である。
【0004】ただし、操業効率の点からその交換は迅速
に行われるのが好ましいため、浸漬管が赤熱(高温)状
態であっても容易に交換できるよう、真空槽と浸漬管と
の間の接続についてすでに種々の提案がなされている。
たとえば特公平5−85610号公報には、真空槽の側
部に巻上げ機など吊装置を設けて浸漬管を吊り上げると
ともに、油圧シリンダで動作するクサビによって真空槽
・浸漬管間を締め付けかつ固定する技術が記載されてい
る。また、実開昭58−83455号や特開昭58−1
85731号の各公報には、真空槽・浸漬管のうち一方
もしくは双方の接続フランジに傾斜面つきのコッターを
複数配置するとともに、それら傾斜面と適合する傾斜面
を内側に有する挟持環を一方の接続フランジの外側にか
ぶせておく(両フランジを合わせたうえでその挟持環を
回すことによりフランジ間を締め付けて固定する)とい
った構成が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】真空槽と浸漬管との間
の従来の接続手段は、設備コストやその整備上の負担、
浸漬管の着脱の容易性、接続部のシールの確実さなどに
ついて、なおも改善の余地がある。たとえば、上記した
特公平5−85610号公報の技術は、イ ) 当該接続手段を導入するには、真空脱ガス装置その
ものについてかなりの改造が必要となり相当のコストが
かかる。既設の真空槽を流用して浸漬管との接続手段の
みを経済的に改善しようとしても、浸漬管については、
形状を変更したり吊腕(吊り上げられるための部品)を
新たに設けたりする必要があって既設品の流用が難しい
からである。
【0006】ロ) 吊装置や油圧シリンダ・クサビ等を真
空槽ごとに設けねばならないため設備構成が単純でな
く、メンテナンスの際、設備コストまたは作業負担の面
で不利を生じる。つまり、一般的には真空槽も消耗品で
あるため、補修等の目的でその全体または一部を取り替
えることがあるが、その場合、吊装置等を含めて真空槽
を取り替えるとしたら設備コストが増大し、取り替えた
真空槽に元の真空槽の吊装置等を付け移すとしたら、煩
雑な作業が必要となり相当の時間もかかる。そのほかい
ずれの場合にも、油圧シリンダ用の作動油供給配管を接
続し直す必要があり、真空槽の取り替え作業は簡単では
ない。
【0007】ハ) 真空槽の側部には、吊装置や油圧シリ
ンダ・コッターなど比較的大型の機器を多数配置できる
スペースは存在しないのが普通であるため、浸漬管を吊
り上げて締付け・固定する箇所がごく少数に限られてし
まう。したがって、接続フランジが熱変形等を起こした
ときなど、その接続部のシール性が低下しやすい。
【0008】一方、実開昭58−83455号や特開昭
58−185731号の各公報に記載の例では、ニ ) 熱などが原因で接続フランジや挟持管が変形したと
き、コッターおよびその傾斜面の位置関係もわずかなが
ら変わるため、複数設けたコッターのうち一部のものの
みがフランジに締結力を及ぼし、他のコッターの部分で
はフランジ間のシール性が低下する、といった事態が生
じやすい。
【0009】ホ) 接続フランジ等の変形がさらに大きく
なると、挟持環を回すことが困難になるので、何らの対
策も講じなければ、真空槽に対して浸漬管を取り付ける
ことも取り外すこともできなくなるおそれがある。
【0010】本出願に係る発明は、以上のような点を改
善すべくなしたもので、真空槽に対する浸漬管の着脱が
容易で両者間のシールも確実なうえ、既設の脱ガス装置
を流用しながら低コストで構成でき真空槽等の保全も容
易な真空脱ガス装置、ならびにその真空脱ガス装置につ
き浸漬管を簡単に着脱するための装置を提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した真空
脱ガス装置は、真空槽の下部に、一対のフランジ(接続
フランジ)を介して浸漬管が接続された真空脱ガス装置
であって、当該フランジのそれぞれに、外周に向けて開
いており接合時に両フランジ間に連続する溝状の切欠き
を複数形成したうえ、それら一対のフランジを、つぎの
ようなロッドによって締結したものである。そのロッド
とは、a)上記の各切欠き内にフランジの外周から入れる
ことができ、b)一方のフランジの背面(接合面でない外
側の面)に一端の頭部(ロッドの一端部付近に設けた大
きな部分)を掛けることができ、c)もう一方のフランジ
の背面から出る部分には、抜け出ぬように、ロッドの軸
長方向に伸縮可能なスプリング(たとえばコイルスプリ
ングまたは皿バネ)を、それを圧縮変形させるための操
作用係合部(突起や凹部など)を有する枠体とともに取
り付けたロッドである。
【0012】請求項2に記載した浸漬管の着脱装置は、
上記の真空脱ガス装置における真空槽に対して浸漬管を
着脱する装置であって、上記ロッドを保持して枠体の操
作用係合部(および必要なら他の部分。すなわち、スプ
リングを圧縮変形させるための二組の係合部か、または
一組の係合部と上記ロッド上の他の部分)に上記スプリ
ングを圧縮変形させるための力を加えるレバーと、その
レバーを上記フランジの半径方向(つまりフランジに設
けた前記切欠きに沿う方向)へ往復に移動させる移動手
段とを装備したものである。
【0013】請求項2の着脱装置についてはさらに請求
項3に記載したように、上記のレバーと移動手段とを、
前記フランジに設けたロッドの数だけテーブル(すなわ
ち、一般にいうテーブルと似た広がりを有する構造体)
上に配置するとともに、浸漬管を載せるための架台をそ
のテーブル上に併設し、当該テーブルを、昇降および水
平移動をなす位置合わせ手段の上に設けるとよい。
【0014】
【作用】請求項1の真空脱ガス装置では、真空槽と浸漬
管とがそれぞれにフランジ(接続フランジ)を有し、そ
れらの一対が接合されたうえ上記した複数のロッドにて
締結されることにより真空槽・浸漬管間の接続をなして
いる。これらロッドのそれぞれは、上記b)のように一方
のフランジの背面に一端の頭部を掛けており、他方のフ
ランジの背面の側にはc)のとおり、スプリングと枠体と
を抜け出ぬように有している。したがって、締結時にお
ける上記一対のフランジは、このように装着されたスプ
リングおよび枠体と上記の頭部との間に挟まれ、それら
とともにロッドの軸力(張力)を受けて締め付けられた
状態にある。
【0015】そしてこの真空脱ガス装置では、その一対
のフランジに、ロッドを通す部分として、穴ではなく溝
状の切欠きを複数備えている。切欠きのそれぞれは、上
記したとおり外周に向けて開いているほか、フランジの
接合時には両フランジ間に連続して、その内部に、接合
面と交差する向きにボルトなどのロッドを通せる状態に
なる。したがって、上記一対のフランジを締結するため
の当該ロッドは、ロッドの先より両フランジに差し通す
のではなく、ロッドの側面より、フランジの外周の開い
た部分からその切欠き内に入れる(上記a))ことによっ
てフランジに取り付けることができる。溝状の切欠き内
にこうしてロッドを入れる場合には、穴にロッドを差し
通す場合とは異なり、各ロッドに対し、前記b)のとおり
フランジの背面に掛ける頭部を事前に形成しておき、か
つ、c)のようなスプリングや枠体を事前に装着しておく
ことも可能である。またフランジからロッドを外す場合
にも、それら頭部やスプリング等を形成・装着したまま
で取り出すことができる。このため、両フランジの接合
や分離、すなわち真空槽に対する浸漬管の着脱を、迅速
かつ容易に行うことが可能になる。
【0016】フランジの接合または分離のために上記の
ようにロッドを付け外しする際にはスプリングまたは枠
体と前記頭部との間を広げ、それらとフランジとの間に
隙間を設ける必要がある。そのためには、上記の頭部と
してナット等を嵌めておいたうえ逐一その位置をずらせ
てフランジとの間に隙間を設けるという方法もとり得る
が、その場合はナットを回したり締結力を一定にしたり
するのが容易でなく、ボルト・ナットを用いる従来の場
合(前記)と同様、作業の迅速性等の点で課題が残る。
【0017】その点、この真空脱ガス装置では、当該ロ
ッドに前記c)のとおりスプリングとともに枠体が取り付
けられており、その枠体にはスプリングを圧縮変形させ
るための操作用係合部が付いている。したがって、この
係合部を操作してスプリングを圧縮変形させることによ
りスプリング(または枠体)と頭部との間を広げ、その
うえで、フランジに対しロッドを付け外しすることがで
きる。スプリングを圧縮変形させるべく係合部を操作す
るにはスプリングに抗する力を要するが、必要な変位は
直線的で単純であるため操作に要する機器はシンプルな
もので足り、作業の迅速化を図ることも可能である。
【0018】なお、この真空脱ガス装置は、旧来の一般
的な装置に比べると、フランジ部分が異なるとともに一
般のボルト・ナット類が前述のロッドに置き換わった点
に特徴をもつものであるため、製造上または使用上のつ
ぎのような特徴も有する。すなわち、まず既設品の流用
が容易であり、真空槽および浸漬管に対しては一対のフ
ランジに溝状の切欠きを設けるだけでよい。この改造は
極めて簡単であって従来の真空槽および浸漬管の構成を
ほとんど複雑化することはないため、設備的費用がわず
かであるうえ、それぞれの交換や取り替えなどメンテナ
ンスの作業を複雑にする恐れもない。一般のボルト・ナ
ットと同様にロッドを互いに接近させて配置することも
可能なので、一対のフランジに全周的に均等に締結力を
及ぼすことができ、両者間に高いシール性を確保でき
る。また、各ロッドがフランジ上の各部にそれぞれ独立
に締結力を作用させるので、熱などによってフランジが
多少変形しても、フランジの接合・分離による浸漬管の
着脱作業の円滑さに影響がなく、フランジ間のシール性
も低下しにくい。
【0019】請求項2に記載の着脱装置は、上記の構成
を有する真空脱ガス装置について、上記一対のフランジ
を介して真空槽に浸漬管を着脱するための装置であり、
上述のようなスプリングを圧縮変形させたうえで、当該
フランジに対しロッドを付け外しすることができる。ま
ず、真空槽に浸漬管を接続すべく、重ね合わせた一対の
フランジにロッドを取り付ける場合には、本装置はたと
えばつぎのように機能する。
【0020】 前記のレバーがロッドを保持し、その
枠体の操作用係合部に係合して力を加えることによりス
プリングを圧縮変形させる。これにより、ロッドの一端
の頭部とスプリング(または枠体)との間隔が広がり、
その間に一対のフランジが楽に入るようになる 当該ロッドを、移動手段によってレバーごとフラン
ジの半径方向に(つまり各切欠きに沿って半径方向内向
きに)移動し、重ねた一対のフランジに対して外周から
各切欠き内に入れる 係合部に及ぼした力を解除してスプリングの力がフ
ランジ等に及ぶようにすることによりフランジの締結状
態を実現し、そのうえで、移動手段によりレバーをロッ
ドから離して再び真空槽等から遠ざけておく。
【0021】一方、浸漬管を取り外すためにフランジか
らロッドを外す場合には、 締結状態にある両フランジ上の各ロッドの位置まで
移動手段によってレバーを移動し、レバーにてロッドを
保持できる状態にする そのレバーによって枠体の操作用係合部に力を加
え、スプリングを圧縮変形させる。これにより、スプリ
ング等と前記頭部との間隔が広がって、それらとフラン
ジとの間に隙間ができる そのまま移動手段によってフランジの半径方向に
(つまり切欠きに沿って半径方向外向きに)レバーを移
動することにより、フランジ上の溝状の切欠きからロッ
ドを取り出し、そののちにレバーの力を除いてスプリン
グの圧縮変形を解く。
【0022】つづいて請求項3の着脱装置は、まず、上
記のようなレバーと移動手段とをフランジ上のロッドの
数だけ備えているため、フランジに対するすべてのロッ
ドの付け外しを短時間で行うことができる。すべてのロ
ッドに対して各レバーが同時に作業するので、あるレバ
ーが一つのロッドの付け外しを行ったのちに他のロッド
の位置まで移動して同様の付け外し作業を繰り返す場合
よりも、明らかに能率的なのである。
【0023】また、この装置は浸漬管を載せるための架
台をも有しているため、ロッドを付け外しする前後に、
真空槽に対してフランジを重ね合わせた状態の浸漬管
を、本装置以外の手段を用いることなく保持しておくこ
とができる。そのため、フランジに対するロッドの付け
外しのみならず、浸漬管の着脱作業の全体を円滑に行う
ことができる。
【0024】そしてこの請求項3の装置では、上記の架
台やレバーおよび移動手段を一つのテーブル上に配置
し、そのテーブルを、昇降および水平移動をなす位置合
わせ手段の上に設けている。したがって、真空脱ガス装
置においてフランジやその切欠き(およびロッド)間の
相対的位置関係が不変である限りは、上記の位置合わせ
手段にてテーブルの位置を適正に定めるだけで架台・レ
バー・移動手段が同時に好ましい位置にくる。このよう
に、本装置によると各部分の位置を速やかに定めること
ができるため、浸漬管の着脱を極めて能率的に行うこと
ができ、その作業を遠隔操作化したり自動化したりする
ことも容易である。
【0025】この着脱装置は真空脱ガス装置とは別個に
構成することができるので、一台で複数の真空脱ガス装
置に浸漬管の着脱をなすことができる。すなわち、真空
脱ガス装置(または浸漬管)が複数ある場合、それぞれ
においてフランジや切欠きの位置関係を共通にしておけ
ば、一台の着脱装置をそれぞれの真空脱ガス装置(また
は浸漬管)に使用でき、各浸漬管の着脱を上記のとおり
能率的に行うことが可能である。
【0026】
【実施例】発明の一実施例を図1〜図3に示す。図1
は、真空脱ガス装置1とその浸漬管20A・20B用の
着脱装置2とを同時に示す正面図である。図2は、動作
中の着脱装置2を全体的に示す図で、同(b)は真空脱ガ
ス装置1を含めた側面図、同(a)は同(b)におけるa−
a矢視図である。また図3は、着脱装置2の動作状態を
示す詳細図で、同(a)はロッド30とともにレバー50
を示す平面図、同(b)はその側面図、同(c)は同(b)に
おけるc−c断面図である。
【0027】真空脱ガス装置1は、いわゆるRH法の真
空脱ガスを行う装置であり、図1のように真空槽10の
下部には二つの浸漬管20A・20Bが接続されてい
る。真空槽10の内部を真空に近い状態にするととも
に、下方に配置される取鍋(図示せず)内の溶鋼(同)
中にそれら浸漬管20A・20Bを漬け、一方の浸漬管
20A内にアルゴンガスを吹き込む(図示せず)と、同
ガスが上向きに流れるのにともない溶鋼が取鍋内から浸
漬管20Aを通って真空槽10内に入り、さらに浸漬管
20Bを通って取鍋へ戻るという循環をなす。浸漬管2
0A・20Bは消耗品であって定期的に交換する必要が
あるため、それらと真空槽10との間はいずれもフラン
ジ11・21により、分離可能なように接続されてい
る。なお、フランジ11は真空槽10の下部に一体的に
設けられ、フランジ21は浸漬管20A・20Bと各一
体に上部に設けられたものである。
【0028】この実施例では、真空槽10に対する浸漬
管20A・20Bの接続・分離を能率的かつ容易に行え
るよう、つぎの構成によって上記のフランジ11・21
間を締結している。すなわち、図1および図2(a)に示
すように、フランジ11・21の一対について6カ所
に、外周に向けて開いた溝状の切欠き12・22を形成
し、それぞれの内部に、皿バネ(スプリング)33等を
付属したロッド30を取り付けている。切欠き12・2
2は、ロッド30のうち円柱状の軸31を上下に貫通配
置できるよう、いずれも平面視形状を図2(a)のとおり
U字形にし、接合した一対のフランジ11・21に対し
図1のように上下に連続するものとしている。また、切
欠き12・22がこのように上下に連続する適切な位置
関係においてフランジ11・21を接合できるよう、フ
ランジ11・21間には位置ぎめ用の突起(図示せず)
と穴(同)とを相互に設けている。なお、浸漬管20A
および20Bの着脱を、後述する一台の着脱装置2にて
同一の手順で行えるように、双方の浸漬管20A・20
Bについては、切欠き12・22の位置等を含むフラン
ジ11・21の形状・寸法は同一とした。
【0029】一方、それぞれのロッド30は、図3(c)
もしくは同(b)のように、大径の頭部32をもち先端部
にネジ部を有する軸31を中心とし、これに、スプリン
グとして機能する皿バネ33やそれを入れた枠体34な
どを組み付けたものである。枠体34は、複数枚の皿バ
ネ33を入れる円筒状部分と、その内側に入って皿バネ
33の上に載る座金34aとからなり、円筒状部分には
底板のほか、後述の着脱装置2で操作されるための突起
である係合部34pを一体に設けている。軸31に対
し、こうした皿バネ33と枠体34とを図のように取り
付けたうえ、それらの抜け止めとして二重のナット35
を軸31のネジ部に固定している。したがって各ロッド
30は、フランジ21の背面(すなわち切欠き22の下
端)に頭部32を引っ掛け、フランジ11の背面(切欠
き12の上端)に枠体34の底板を掛けて、皿バネ33
の弾性反発力と等しい力で軸31によりフランジ11・
21を締め付けていることになる。
【0030】上記のように外周に開いた切欠き12・2
2に対してこのようなロッド30を使用することから、
フランジ11・21間の締結およびその解除は極めて能
率的に行うことが可能になる。軸31に皿バネ33や枠
体34・ナット35を付けておいた状態のロッド30
を、フランジ11・21の外周から半径方向内側へ向け
切欠き12・22に沿って横向きに移動することにより
締結ができ、逆に半径方向外側へ向けて移動することに
より締結を解除できるからである。つまり、この真空脱
ガス装置1においては、真空槽10に浸漬管20A・2
0Bを着脱するたびにボルトにナットをねじ込み、かつ
その締め込み度合いを調節する、といった煩わしさがと
もなわない。
【0031】ただし、真空槽10に浸漬管20A・20
Bを着脱するには、上記のようにロッド30を移動する
だけではなく、その移動を円滑にすべく各ロッド30に
ついて皿バネ33を圧縮変形させて頭部32と枠体34
との間を広げたり、フランジ11・21間を締結する前
後に浸漬管20A・20Bを適当な位置に保持したりす
ること等も必要である。そのためこの実施例では、図1
および図2のとおり着脱装置2を構成し、それを台車
(図示せず。実施例にかかる製鋼工場内を移動可能なも
の)上に搭載している。着脱装置2は主として、各ロッ
ド30の皿バネ33を圧縮変形させるためのレバー5
0、各レバー50の移動手段60、レバー50と移動手
段60とを配置するとともに浸漬管保持用の架台75を
設けたテーブル70、および当該テーブル70の位置合
わせ手段80から構成しているが、その詳細はつぎのと
おりである。
【0032】フランジ11・21が6カ所に切欠き12
・22をもち同数のロッド30で締結されることから、
着脱装置2のうちにはレバー50とその移動手段60と
を図2(a)のように6組、それぞれの高さを合わせて配
置している。レバー50は、ロッド30について皿バネ
33を縮めるべく前記枠体34の係合部34p等を操作
して皿バネ33に圧縮力を作用させるものだが、フラン
ジ12・22に対してすべてのロッド30を同時に付け
外しできるようその数を6組としたのである。構造的に
は、図3(a)〜(c)のように、前記枠体34の二つの係
合部34pの下面に先端部を掛けてロッド30を保持で
きる二つの下レバー51と、軸31の上端を押さえるこ
とのできる一つの上レバー52とを水平なピン53によ
って揺動可能に組み合わせ、それら上下レバー51・5
2の後端部(ピン53をはさんで上記先端部と離れた
側)に開閉駆動をなす部分を設けている。この開閉駆動
部分としては、いわゆるトグル機構をなす二本のリンク
54をレバー51・52の後端部に連結し、それらリン
ク54に、ガイドブラケット56にて案内され油圧シリ
ンダ58で押し引きされるリンク57を接続した。油圧
シリンダ58を伸ばせば、図3(b)の仮想線の状態から
実線の状態にまでリンク54および上下レバー51・5
2が変位し、トグル機構を構成するリンク54の増力作
用とレバー51・52の「てこ」の作用とにより、強い
力で先端部の上下間隔が狭まることになる。したがっ
て、枠体34の二つの係合部34pの下面にそれぞれ下
レバー51の先端部を掛け、軸31の上に上レバー52
の先端部を置いたうえで油圧シリンダ58を伸ばせば、
軸31の上端寄りに枠体34を引き上げてその内部の皿
バネ33を圧縮変形させることができる。
【0033】ロッド30のそれぞれは前記したように切
欠き12・22に沿ってフランジ11・21の半径方向
に移動させる必要があるため、各レバー50にはつぎの
ような移動手段60を付設している。すなわち、図3
(b)のとおり各レバー50の全体をそれぞれ移動フレー
ム64上に構成し、その移動フレーム64を、ガイドレ
ール62およびそれに組み合わせたスライダー63、な
らびに油圧シリンダ61を介してそれぞれフレーム71
上に搭載している。こうした構成により各レバー50
は、それぞれ油圧シリンダ61を伸縮させることによっ
て移動フレーム64ごと、ガイドレール62に沿ってフ
レーム71上を往復に移動することになる。なお、その
移動の方向、すなわち各ガイドレール62の長手方向
は、前記一対のフランジ11・21上の各切欠き12・
22の方向に一致するようにしてある。
【0034】レバー50と移動手段60との全6組を配
置した上記のフレーム71は、図1のようにその全体を
テーブル70とし、形鋼等によって円形の広がりを有す
る一体の構造体に形成している。このテーブル70の内
側付近には、図示のように架台75を複数(四つ)取り
付け、真空槽10とは分離した状態の浸漬管20Aまた
は20Bをその上に載せ得るようにしている。図2(a)
のとおり浸漬管20A・20Bの各フランジ21には、
着脱装置2の上記架台75に対応する位置にブラケット
23を付けたので、浸漬管20A・20Bのそれぞれ
は、ブラケット23を架台75に重ねることによりテー
ブル70上に載せられることになる。また、一部のブラ
ケット23に穴23aをあけるとともに、一部の架台7
5に上向きの突起(図示せず。上端の細いテーパ状のも
の)を設けたので、その穴23aに突起を差し入れるこ
とにより、テーブル70が、位置のずれないように浸漬
管20A・20Bを支持できるほか、その支持に先だつ
位置ぎめも容易になる。
【0035】真空槽10に浸漬管20A・20Bを接続
するには、それらを真空槽10における適切な位置にま
で運び、かつ、ロッド30を保持したレバー50をフラ
ンジ11・21に対する適切な位置におく必要があり、
それは浸漬管20A・20Bを真空槽10から分離する
場合にも同様である。そのためこの着脱装置2では、上
記のテーブル70を図1のような位置合わせ手段80の
上に設けている。位置合わせ手段80としては、まず、
上方にある真空槽10のフランジ11の高さにまでテー
ブル70を昇降させるためのリンク81とその伸縮駆動
用油圧シリンダ82(図2(b)参照)を組み付けてい
る。そしてそれらの上に、直交する二軸の方向にテーブ
ル70を水平移動するためのガイドレール83・85お
よび油圧シリンダ84・86、ならびにテーブル70を
傾けまたは水平旋回させるための油圧シリンダ87・8
8などを配置した。そのほか、図2(b)中の符号89A
および89Bは、油圧や電力の供給用機器である。油圧
シリンダ82や同84・86・87・88を適宜に伸縮
させれば、フランジ11・21が適切な位置関係で接合
されるように浸漬管20A・20Bの位置を定め、かつ
それらフランジ11・21上の各切欠き12・22に近
い適切な配置に各レバー50を待機させることができ
る。なお、浸漬管20A・20Bのフランジ21の位置
を適切に定めると切欠き12・22の位置は一義的に決
まるので、切欠き12・22内にロッド30を入れるた
めのレバー50やその移動手段60は、浸漬管20A・
20Bを位置ぎめして支持する架台75とともにテーブ
ル70上に一体的に設け、一括して位置ぎめするように
した。
【0036】以上のように構成した着脱装置2を用いれ
ば、前述した真空脱ガス装置1における浸漬管20Aま
たは20Bの着脱を、つぎの要領で行うことができる。
真空槽10の下部に浸漬管20A(浸漬管20Bの場合
も全く同様)を取り付ける場合を説明すると、 真空槽10のフランジ11の直下にまで、台車(図
示せず)によって着脱装置2を運び入れる。なお、あら
かじめクレーン(図示せず)等を用いて、そのテーブル
70の架台75上にはブラケット23(およびその穴2
3aと突起等)を重ねて新たな浸漬管20Aを載せてお
くものとし、また各レバー50の下レバー51の先端に
は、それぞれ枠体34の係合部34pを掛けてロッド3
0を保持させておくものとする。
【0037】 位置合わせ手段80によってテーブル
70を上昇させ、水平位置や角度も調節することによっ
て、真空槽10のフランジ11に対し浸漬管20Aのフ
ランジ21を適切な位置関係にして重ね合わせる(図2
参照)。このとき位置関係を定めるには、前述したフラ
ンジ12・22間の突起と穴とを利用する。
【0038】 移動手段60によって各レバー50を
前進させ、フランジ11・21の各切欠き12・22内
にそれぞれロッド30を挿入する(図3参照)。この
際、ロッド30において頭部32と枠体34との間を広
げて挿入を円滑にするために、レバー50において油圧
シリンダ58を伸ばし、上下レバー51・52の各先端
にて枠体34と軸31との間に力を加えることにより皿
バネ33を圧縮変形させる。
【0039】 切欠き12・22の奥までロッド30
が入ると、レバー50の力を解き、ロッド30をフラン
ジ11・21上に残してレバー50のみを移動手段60
により待機位置まで後退させる。これによってフランジ
11・21は、皿バネ33の弾性力に等しい軸力を受け
て締結され、真空槽10に対する浸漬管20Aの取り付
けが完了する。
【0040】 すべてのレバー50が上記の操作を終
えて後退したのち、テーブル70を下降させ(図1参
照)、着脱装置2を真空脱ガス装置1の下方から運び出
す。
【0041】一方、真空槽10から浸漬管20A(浸漬
管20Bも同様)を取り外す場合には、 まず前記と同様に、浸漬管20Aの直下にまで着脱
装置2を運び入れる(図1参照)。ただしこの場合に
は、テーブル70上には新たな浸漬管を載せたりロッド
30を保持させたりする必要はない。
【0042】 位置合わせ手段80にてテーブル70
を上昇させ位置や角度を調節することによって、浸漬管
20Aのブラケット23の下に架台75をあてがう(図
2参照)。このとき、位置ぎめおよび固定のために、ブ
ラケット23の穴23aに架台75上の前記の突起を挿
入する。
【0043】 移動手段60によって各レバー50を
前進させ、ロッド30における二つの係合部34pの下
に下レバー51の先端をそれぞれ差し入れるとともに、
軸31の上に上レバー52の先端を位置させる(図3参
照)。
【0044】 レバー50において油圧シリンダ58
を伸ばし、上下レバー51・52の各先端で枠体34と
軸31との間に力を加えて皿バネ33を圧縮変形させる
ことによりロッド30の頭部32と枠体34との間を広
げ、その状態のままレバー50を移動手段60にて後退
させる。これによりフランジ11・21間の締結が解か
れるが、浸漬管20Aは、架台75を介してテーブル7
0上に安定的に支持されている。
【0045】 ロッド30を保持した状態ですべての
レバー50が後退位置にくると、真空槽10から分離し
た浸漬管20Aを支持させたままテーブル70を下降さ
せ、さらにそのまま着脱装置2を真空脱ガス装置1の下
方から運び出す。なお、その浸漬管20Aは、のちにク
レーン(図示せず)等によってテーブル70から下ろ
す。
【0046】以上、一実施例を紹介したが、本発明はこ
の例に限らず種々の態様で実施することができる。たと
えば前述のレバー50は、図4のレバー150ように、
下レバー151と上レバー152とについて基部をギヤ
154により結合しておき、一方を油圧モータ等の回転
駆動源158に接続する、といった構成にすることもで
きる。
【0047】
【発明の効果】請求項1の真空脱ガス装置にはつぎの効
果がある。
【0048】1) 真空槽と浸漬管との接続用フランジの
うちに溝状の切欠きを形成し、スプリングとそれを圧縮
変形させやすく形成した枠体とが装着されたロッドを、
その切欠きに外周から挿入してフランジを締結するよう
に構成したので、その締結と解除、すなわち真空槽に対
する浸漬管の着脱が極めて容易である。
【0049】2) 広く普及している一般的な装置に比べ
て、フランジの形状やボルト・ナット類の変更が必要で
あるにすぎないため、既設品の流用が容易であって設備
費がわずかであるうえ、保全や取扱いの作業を複雑化さ
せない。
【0050】3) ロッド同士を接近させてフランジ上に
配置することが可能なので、フランジの全周に均等に締
結力を及ぼし、接合面間に高いシール性を確保できる。
【0051】4) 一対のフランジに対して各ロッドがそ
れぞれ独立に締結力を作用させるので、熱などでフラン
ジが多少変形しても浸漬管の着脱のためのフランジの接
合・分離をつねに円滑に行え、フランジ間のシール性も
低下しにくい。
【0052】請求項2の着脱装置は、上記のような真空
脱ガス装置における締結用ロッドをスムーズに操作する
ことのできるレバーとその移動手段とを有するため、フ
ランジの締結と解除とを迅速かつ円滑に行って、浸漬管
の着脱作業を能率的に進めることができる。
【0053】請求項3の着脱装置の場合は、とくにつぎ
のような効果もある。
【0054】1) ロッドを操作する上記のようなレバー
と移動手段とをフランジ上のロッドの数だけ備えている
ため、フランジに対してロッドの全数を短時間で付け外
しすることができ、浸漬管の着脱作業を一層能率的に行
える。
【0055】2) 浸漬管を載せる架台を有しているた
め、真空槽と接続する前または分離した後の浸漬管を自
ら安定的に保持することができ、フランジに対するロッ
ドの付け外しのみならず、浸漬管の着脱作業の全体を円
滑化することができる。
【0056】3) 上記の架台やレバーおよび移動手段を
一つのテーブル上に配置し、そのテーブルを、昇降およ
び水平移動をなす位置合わせ手段の上に設けているた
め、真空槽に対する浸漬管の位置、またはそれらに対す
るレバー等の位置を速やかに定めることができ、その点
でも浸漬管の着脱作業を能率化する。
【0057】4) 真空脱ガス装置とは別個に着脱装置が
構成されること等により、他の真空脱ガス装置の浸漬管
の着脱にも使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の一実施例として、真空脱ガス装置1とそ
の浸漬管20A・20B用の着脱装置2とを同時に示す
正面図である。
【図2】動作中の着脱装置2を全体的に示す図で、図2
(b)は真空脱ガス装置1を含めた側面図、同(a)は同
(b)におけるa−a矢視図である。
【図3】着脱装置2の動作状態を示す詳細図で、図3
(a)はロッド30とともにレバー50を示す平面図、同
(b)はその側面図、同(c)は同(b)におけるc−c断面
図である。
【図4】発明の他の実施例としてレバー150を示す模
式図である。
【符号の説明】
1 真空脱ガス装置 2 着脱装置 10 真空槽 11・21 フランジ 12・22 切欠き 20A・20B 浸漬管 30 ロッド 32 頭部 33 皿バネ(スプリング) 34 枠体 34p 操作用係合部 50 レバー 60 移動手段 70 テーブル 75 架台 80 位置合わせ手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000002118 住友金属工業株式会社 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号 (71)出願人 000004123 日本鋼管株式会社 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 (72)発明者 斉藤 雅行 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番1 号 川崎重工業株式会社神戸工場内 (72)発明者 清輔 泰三 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番1 号 川崎重工業株式会社神戸工場内 (72)発明者 植島 好紀 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(無番地) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 筒井 秀実 兵庫県加古川市金沢町1 株式会社神戸製 鋼所加古川製鉄所内 (72)発明者 河本 正志 茨城県鹿島郡鹿島町大字光3番地 住友金 属工業株式会社鹿島製鉄所内 (72)発明者 村上 直彦 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空槽の下部に、一対のフランジを介し
    て浸漬管が接続された真空脱ガス装置であって、 上記フランジのそれぞれに、外周に向けて開いており接
    合時に両フランジ間に連続する溝状の切欠きを複数形成
    したうえ、それら一対のフランジを、 上記の各切欠き内にフランジの外周から入れ得るロッド
    であって、一方のフランジの背面に一端の頭部を掛ける
    ことができ、もう一方のフランジの背面から出る部分に
    は抜け出ぬように、ロッドの軸長方向に伸縮可能なスプ
    リングを、それを圧縮変形させるための操作用係合部を
    有する枠体とともに取り付けたものによって締結したこ
    とを特徴とする真空脱ガス装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の真空脱ガス装置におけ
    る真空槽に対して浸漬管を着脱する装置であって、 上記のロッドを保持して枠体の操作用係合部に上記スプ
    リングを圧縮変形させるための力を加えるレバーと、そ
    のレバーを上記フランジの半径方向へ往復に移動させる
    移動手段とを装備したことを特徴とする真空脱ガス装置
    における浸漬管の着脱装置。
  3. 【請求項3】 上記のレバーと移動手段とを、前記フラ
    ンジに設けたロッドの数だけテーブル上に配置するとと
    もに、浸漬管を載せるための架台をそのテーブル上に併
    設し、当該テーブルを、昇降および水平移動をなす位置
    合わせ手段の上に設けたことを特徴とする請求項2に記
    載の真空脱ガス装置における浸漬管の着脱装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100435207B1 (ko) * 2002-09-16 2004-06-11 주식회사 포스코건설 탈가스설비용 진공 스위칭장치
KR100807662B1 (ko) * 2001-08-31 2008-02-28 주식회사 포스코 탈가스 침적관의 관리장치
US8282099B2 (en) 2005-02-03 2012-10-09 Fuji Xerox Co., Ltd. Delivery mechanism, fixing device and image forming apparatus
KR20160136590A (ko) * 2015-05-20 2016-11-30 신일인텍 주식회사 진공 탈가스 설비용 침적관 구조체
JP2019196529A (ja) * 2018-05-11 2019-11-14 日本製鉄株式会社 浸漬管分離装置

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