JPH08245946A - ガスケット - Google Patents
ガスケットInfo
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- JPH08245946A JPH08245946A JP5002195A JP5002195A JPH08245946A JP H08245946 A JPH08245946 A JP H08245946A JP 5002195 A JP5002195 A JP 5002195A JP 5002195 A JP5002195 A JP 5002195A JP H08245946 A JPH08245946 A JP H08245946A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gasket
- calcium carbonate
- weight
- parts
- plasticizer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Refrigerator Housings (AREA)
- Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
- Sealing Material Composition (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】可塑剤の移行がなく、成形性に優れ及び表面外
観が滑らかな、且つ焼却の際にも塩化水素の発生の無い
ガスケットを提供するにある。 【構成】塩化ビニル樹脂100重量部、ポリエステル系
可塑剤60〜120重量部、炭酸カルシュウム70〜2
50重量部及びワックス系滑剤0.5〜4重量部を主成
分とする樹脂組成物を成形してなるガスッケト。
観が滑らかな、且つ焼却の際にも塩化水素の発生の無い
ガスケットを提供するにある。 【構成】塩化ビニル樹脂100重量部、ポリエステル系
可塑剤60〜120重量部、炭酸カルシュウム70〜2
50重量部及びワックス系滑剤0.5〜4重量部を主成
分とする樹脂組成物を成形してなるガスッケト。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐可塑剤移行性及び成
形性に優れ、且つ接炎時に塩化水素の発生を抑制する事
の出来る、特に冷蔵庫用として有用なガスケットに関す
る。
形性に優れ、且つ接炎時に塩化水素の発生を抑制する事
の出来る、特に冷蔵庫用として有用なガスケットに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来よりガスケットとして軟質の塩化ビ
ニル樹脂が多用され、その可塑剤として主にジー2ーエ
チルヘキシルフタレートが使用されている。このガスケ
ットが、例えば、冷蔵庫に使用された場合、可塑剤が冷
蔵庫本体のABS 等に移行し、ABS に亀裂が生じ、冷蔵庫
の寿命を縮めるという欠点があった。また、硬度や経済
性の点から、炭酸カルシュウム等の充填剤を含有せしめ
ているが、ガスケットの成形性に劣り、表面形状におい
て充分満足するものは得られていない。更に、冷蔵庫を
廃棄する際に、樹脂製品を燃焼させることが多く、塩化
水素の発生を抑制することは出来なかった。
ニル樹脂が多用され、その可塑剤として主にジー2ーエ
チルヘキシルフタレートが使用されている。このガスケ
ットが、例えば、冷蔵庫に使用された場合、可塑剤が冷
蔵庫本体のABS 等に移行し、ABS に亀裂が生じ、冷蔵庫
の寿命を縮めるという欠点があった。また、硬度や経済
性の点から、炭酸カルシュウム等の充填剤を含有せしめ
ているが、ガスケットの成形性に劣り、表面形状におい
て充分満足するものは得られていない。更に、冷蔵庫を
廃棄する際に、樹脂製品を燃焼させることが多く、塩化
水素の発生を抑制することは出来なかった。
【0003】
【発明が解決しょうとする課題】本発明者は、可塑剤の
移行がなく、成形性に優れ且つ焼却の際にも塩化水素の
発生の無いガスケットを開発すべく鋭意検討の結果、軟
質の塩化ビニル樹脂に多量の炭酸カルシウムを均一に混
合、混練した樹脂組成物でもって成形したガスケット
が、上述の目的を達成することを見いだし、本発明を完
成するに到った。すなわち、本発明の目的は、可塑剤の
移行がなく、成形性に優れ及び表面外観が滑らかな、且
つ焼却の際にも塩化水素の発生の無いガスケットを提供
するにある。
移行がなく、成形性に優れ且つ焼却の際にも塩化水素の
発生の無いガスケットを開発すべく鋭意検討の結果、軟
質の塩化ビニル樹脂に多量の炭酸カルシウムを均一に混
合、混練した樹脂組成物でもって成形したガスケット
が、上述の目的を達成することを見いだし、本発明を完
成するに到った。すなわち、本発明の目的は、可塑剤の
移行がなく、成形性に優れ及び表面外観が滑らかな、且
つ焼却の際にも塩化水素の発生の無いガスケットを提供
するにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは、塩化ビニル樹脂100重量部、ポリエステル系可
塑剤60〜120重量部、炭酸カルシュウム70〜25
0重量部及びワックス系滑剤0.5〜4重量部を主成分
とする樹脂組成物を成形してなるガスッケトにある。本
発明を詳細に説明するに、本発明のガスケットの樹脂成
分である塩化ビニル樹脂は、塩化ビニル又は塩化ビニル
とこれに共重合可能なコモノマーとの混合物を懸濁重合
法又は塊状重合法等、通常の方法によって製造されたも
のが用いられる。
ろは、塩化ビニル樹脂100重量部、ポリエステル系可
塑剤60〜120重量部、炭酸カルシュウム70〜25
0重量部及びワックス系滑剤0.5〜4重量部を主成分
とする樹脂組成物を成形してなるガスッケトにある。本
発明を詳細に説明するに、本発明のガスケットの樹脂成
分である塩化ビニル樹脂は、塩化ビニル又は塩化ビニル
とこれに共重合可能なコモノマーとの混合物を懸濁重合
法又は塊状重合法等、通常の方法によって製造されたも
のが用いられる。
【0005】コモノマーとしては、例えば、酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニル、ラウリン酸ビニル等のビニル
エステル類、メチルアクリレート、エチルアクリレー
ト、ブチルアクリレート等のアクリル酸エステル類、メ
チルメタクリレート、エチルメタクリレート等のメタク
リル酸エステル類、ジブチルマレエート、ジエチルマレ
エート等のマレイン酸エステル類、ジブチルフマレー
ト、ジエチルフマレート等のフマール酸エステル類、ビ
ニルメチルエーテル、ビニルメチルエーテル等のビニル
エーテル類、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等
のシアン化ビニル類、エチレン、プロピオン、スチレン
等のαーオレフィン類、塩化ビニリデン、臭化ビニル等
の塩化ビニル以外のハロゲン化ビニル類、ジアリルフタ
レート、エチレングリコールジメタクリレートなどの多
官能性モノマーが挙げられ、勿論、コモノマーは、上述
のものに限定されるものではない。コモノマーは、塩化
ビニル樹脂の構成成分中30重量%以下、好ましくは2
0重量%以下の範囲である。
ル、プロピオン酸ビニル、ラウリン酸ビニル等のビニル
エステル類、メチルアクリレート、エチルアクリレー
ト、ブチルアクリレート等のアクリル酸エステル類、メ
チルメタクリレート、エチルメタクリレート等のメタク
リル酸エステル類、ジブチルマレエート、ジエチルマレ
エート等のマレイン酸エステル類、ジブチルフマレー
ト、ジエチルフマレート等のフマール酸エステル類、ビ
ニルメチルエーテル、ビニルメチルエーテル等のビニル
エーテル類、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等
のシアン化ビニル類、エチレン、プロピオン、スチレン
等のαーオレフィン類、塩化ビニリデン、臭化ビニル等
の塩化ビニル以外のハロゲン化ビニル類、ジアリルフタ
レート、エチレングリコールジメタクリレートなどの多
官能性モノマーが挙げられ、勿論、コモノマーは、上述
のものに限定されるものではない。コモノマーは、塩化
ビニル樹脂の構成成分中30重量%以下、好ましくは2
0重量%以下の範囲である。
【0006】樹脂組成物に用いられる可塑剤は、ポリエ
ステル系可塑剤であり、例えば、アジピン酸、アゼライ
ン酸、セバシン酸、フタル酸等の二塩基酸及びエチレン
グリコール、プロピレングリコール、1,2ーブタンジ
オール、1, 3ーブタンジオール、1,4ーブタンジオ
ール、ポリエチレングリコール等の二価アルコールなら
びに一塩基酸又は一価アルコールなどの反応によって得
られる、アジピン酸ポリエステル類、アゼライン酸ポリ
エステル類、セバシン酸ポリエステル類、フタル酸ポリ
エステル類等が挙げられ、これらに一種又は二種以上を
混合して使用される。
ステル系可塑剤であり、例えば、アジピン酸、アゼライ
ン酸、セバシン酸、フタル酸等の二塩基酸及びエチレン
グリコール、プロピレングリコール、1,2ーブタンジ
オール、1, 3ーブタンジオール、1,4ーブタンジオ
ール、ポリエチレングリコール等の二価アルコールなら
びに一塩基酸又は一価アルコールなどの反応によって得
られる、アジピン酸ポリエステル類、アゼライン酸ポリ
エステル類、セバシン酸ポリエステル類、フタル酸ポリ
エステル類等が挙げられ、これらに一種又は二種以上を
混合して使用される。
【0007】而して、可塑剤の使用量は、その種類、併
用される他の添加剤の種類及び添加量によって、また所
望とするガスケットの硬度等によって適宜決定される
が、塩化ビニル樹脂100重量部に対して60〜120
重量部の範囲、好ましくは70〜110重量部の範囲が
適当である。可塑剤の添加量が、60重量部よりも少な
いと柔軟性が劣り、逆に120重量部よりも多くなると
ABS 樹脂やポリスチレン樹脂に対する移行が多くなり、
これら樹脂の劣化を速める結果となり好ましくない。
用される他の添加剤の種類及び添加量によって、また所
望とするガスケットの硬度等によって適宜決定される
が、塩化ビニル樹脂100重量部に対して60〜120
重量部の範囲、好ましくは70〜110重量部の範囲が
適当である。可塑剤の添加量が、60重量部よりも少な
いと柔軟性が劣り、逆に120重量部よりも多くなると
ABS 樹脂やポリスチレン樹脂に対する移行が多くなり、
これら樹脂の劣化を速める結果となり好ましくない。
【0008】樹脂組成物に用いられる炭酸カルシウム
は、塩化ビニル樹脂の充填剤として使用されるものなら
特に制限されないが、平均粒子径が0.1μm以下の微
粒子軽質炭酸カルシュウムであるのが好ましく、更に脂
肪酸で表面処理されたものが好ましい。炭酸カルシュウ
ムの使用量は、塩化ビニル樹脂100重量部に対して7
0〜250重量部の範囲、特に、80〜220重量部の
範囲であるのが望ましい。
は、塩化ビニル樹脂の充填剤として使用されるものなら
特に制限されないが、平均粒子径が0.1μm以下の微
粒子軽質炭酸カルシュウムであるのが好ましく、更に脂
肪酸で表面処理されたものが好ましい。炭酸カルシュウ
ムの使用量は、塩化ビニル樹脂100重量部に対して7
0〜250重量部の範囲、特に、80〜220重量部の
範囲であるのが望ましい。
【0009】炭酸カルシュウムの添加量が70重量部よ
りも少ないと、廃棄後の焼却処理時あるいは火災時に発
生する塩化水素ガスの捕捉効果が充分ではなく、逆に2
50重量部よりも多いとガスッケット成形時の押出成形
性が劣る傾向にある。特に、後述する製造方法によって
調製され、且つ炭酸カルシュウムの添加量が220重量
部以下、好ましくは200重量部以下の樹脂組成物で
は、成形品表面状態の優れた押し出し成形品、いわゆる
ガスケットが得られる。
りも少ないと、廃棄後の焼却処理時あるいは火災時に発
生する塩化水素ガスの捕捉効果が充分ではなく、逆に2
50重量部よりも多いとガスッケット成形時の押出成形
性が劣る傾向にある。特に、後述する製造方法によって
調製され、且つ炭酸カルシュウムの添加量が220重量
部以下、好ましくは200重量部以下の樹脂組成物で
は、成形品表面状態の優れた押し出し成形品、いわゆる
ガスケットが得られる。
【0010】樹脂組成物にはワックス系の滑剤を添加す
ることにより、組成物混練時、炭酸カルシュウムの分散
性を向上させるとともに、ガスケットの表面外観を改善
する効果がある。ワックス系滑剤は、特に限定されない
が、通常使用されているものでよく、例えばパラフィン
ワックス、ポリエチレンワックス等が挙げられる。ワッ
クス系滑剤の添加量は、塩化ビニル樹脂100重量部に
対して0.5〜4重量部の範囲が適当である。
ることにより、組成物混練時、炭酸カルシュウムの分散
性を向上させるとともに、ガスケットの表面外観を改善
する効果がある。ワックス系滑剤は、特に限定されない
が、通常使用されているものでよく、例えばパラフィン
ワックス、ポリエチレンワックス等が挙げられる。ワッ
クス系滑剤の添加量は、塩化ビニル樹脂100重量部に
対して0.5〜4重量部の範囲が適当である。
【0011】樹脂組成物には必要に応じて安定剤、酸化
防止剤、紫外線吸収剤、発泡剤、難燃剤、顔料、防かび
剤、衝撃剤等の各種添加剤を配合してもよい。ガスケッ
トの成形に用いる樹脂組成物は、上述の塩化ビニル樹
脂、可塑剤、炭酸カルシュウム、及びワックス系滑剤並
びに必要に応じて各種添加剤を配合したものである。
防止剤、紫外線吸収剤、発泡剤、難燃剤、顔料、防かび
剤、衝撃剤等の各種添加剤を配合してもよい。ガスケッ
トの成形に用いる樹脂組成物は、上述の塩化ビニル樹
脂、可塑剤、炭酸カルシュウム、及びワックス系滑剤並
びに必要に応じて各種添加剤を配合したものである。
【0012】樹脂組成物を製造するには、例えば、上述
の全配合成分を混合機に入れて80℃以上の温度に加熱
しながら可塑剤が吸収され、さらさらした粉末状混和物
になるまで均一に混合することによって調製される。調
製された組成物は、更に混練機に投入して充分に混練し
た後、ペレット状にしてもよい。本発明のガスケット
は、樹脂組成物を以下の方法により調製した場合に、特
に、成形性が良好、すなわちガスケットの表面外観が優
れ、且つ燃焼時に塩化水素ガスの発生がなくなる。
の全配合成分を混合機に入れて80℃以上の温度に加熱
しながら可塑剤が吸収され、さらさらした粉末状混和物
になるまで均一に混合することによって調製される。調
製された組成物は、更に混練機に投入して充分に混練し
た後、ペレット状にしてもよい。本発明のガスケット
は、樹脂組成物を以下の方法により調製した場合に、特
に、成形性が良好、すなわちガスケットの表面外観が優
れ、且つ燃焼時に塩化水素ガスの発生がなくなる。
【0013】混合機に塩化ビニル樹脂、可塑剤、更に必
要に応じて炭酸カルシュウムを除く上述の諸添加剤を順
次投入して、撹拌下、80℃以上の温度で可塑剤が完全
に樹脂に吸収されるまで混合し、さらさらした粉末状混
和物にとする。このときの温度は、塩化ビニル樹脂が溶
融して塊状となるのを防ぐために、130℃以下、好ま
しくは、125℃以下に保持するのが望ましい。次い
で、混和物に炭酸カルシウムを添加し、均一に撹拌混合
して樹脂組成物とする。なお、ワックス系滑剤は、前者
の粉末状混和物を調製する際に添加しても、また炭酸カ
ルシウムの混合時に添加してもよい。勿論、該組成物
は、更に混練して均質化し、所定形状のペレット状にし
てもよい。
要に応じて炭酸カルシュウムを除く上述の諸添加剤を順
次投入して、撹拌下、80℃以上の温度で可塑剤が完全
に樹脂に吸収されるまで混合し、さらさらした粉末状混
和物にとする。このときの温度は、塩化ビニル樹脂が溶
融して塊状となるのを防ぐために、130℃以下、好ま
しくは、125℃以下に保持するのが望ましい。次い
で、混和物に炭酸カルシウムを添加し、均一に撹拌混合
して樹脂組成物とする。なお、ワックス系滑剤は、前者
の粉末状混和物を調製する際に添加しても、また炭酸カ
ルシウムの混合時に添加してもよい。勿論、該組成物
は、更に混練して均質化し、所定形状のペレット状にし
てもよい。
【0014】ガスケットは、このようにして得られた組
成物を、押出成形法、射出成形法、プレス成形法、カレ
ンダー加工、ミルロール加工等の方法によって製造され
る。而して、本発明のガスケットは、建築用部品とし
て、車両用部品として、あるいは電気機器用部品として
使用され、特に、ABS 樹脂、ポリスチレン樹脂等と接す
る、例えば、電気冷蔵庫等、常に通電されている機器類
のガスケットとしての利用価値が高い。
成物を、押出成形法、射出成形法、プレス成形法、カレ
ンダー加工、ミルロール加工等の方法によって製造され
る。而して、本発明のガスケットは、建築用部品とし
て、車両用部品として、あるいは電気機器用部品として
使用され、特に、ABS 樹脂、ポリスチレン樹脂等と接す
る、例えば、電気冷蔵庫等、常に通電されている機器類
のガスケットとしての利用価値が高い。
【0015】
【実施例】次に、本発明のガスケットを実施例にて詳述
するが、本発明はその要旨を逸脱しない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。尚、ガスケットの品質
評価は次の通りである。 可塑剤の移行性;厚さ5mm、10cm×10cm角のABS 樹
脂(以下ABS という)及びポリスチレン樹脂(以下PSと
いう)のそれぞれのABS 及びPS板上にプレス成形して製
造した厚さ1mm、2cm×2cm角のガスケット試験片を置
いて、温度40℃、湿度98%RH、荷重20g/cm2
で240時間試験を行った後にABS 及びPS表面の状態を
目視にて判定した。 ○ 可塑剤の移行及び変色が無い × 可塑剤の移行及び/又は変色がある
するが、本発明はその要旨を逸脱しない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。尚、ガスケットの品質
評価は次の通りである。 可塑剤の移行性;厚さ5mm、10cm×10cm角のABS 樹
脂(以下ABS という)及びポリスチレン樹脂(以下PSと
いう)のそれぞれのABS 及びPS板上にプレス成形して製
造した厚さ1mm、2cm×2cm角のガスケット試験片を置
いて、温度40℃、湿度98%RH、荷重20g/cm2
で240時間試験を行った後にABS 及びPS表面の状態を
目視にて判定した。 ○ 可塑剤の移行及び変色が無い × 可塑剤の移行及び/又は変色がある
【0016】成形性;樹脂組成物のペレットを、40mm
押出機(L/D=24)にL字型ダイスを取り付け、ダ
イス温度170℃にて異形押出成形を行ってガスケット
を製造した。ガスケットの表面状態の良し悪しを目視に
て判定した。 ◎ 極めて良好 ○ 良好 △ 若干劣る × 劣る
押出機(L/D=24)にL字型ダイスを取り付け、ダ
イス温度170℃にて異形押出成形を行ってガスケット
を製造した。ガスケットの表面状態の良し悪しを目視に
て判定した。 ◎ 極めて良好 ○ 良好 △ 若干劣る × 劣る
【0017】塩化水素ガス捕捉率;約0.15gのプレ
ス成形したガスケットを切断片を、磁性ルツボにいれて
ガスバーナーで燃焼させた。残存物に約5mlの7.3N
希硝酸を加えて可溶部分を溶解した。これに水約100
mlで希釈した後、炭酸水素ナトリウムで中和し、0.2
モル濃度の重クロム酸カリウム溶液約3mlを添加した。
次いで0.1N硝酸銀標準溶液にて滴定し、塩素量を定
量した。この塩素量は、炭酸カルシュウムに捕捉された
量であり、ガスケット切断片中に含有された塩素量に対
する百分率でしめした。
ス成形したガスケットを切断片を、磁性ルツボにいれて
ガスバーナーで燃焼させた。残存物に約5mlの7.3N
希硝酸を加えて可溶部分を溶解した。これに水約100
mlで希釈した後、炭酸水素ナトリウムで中和し、0.2
モル濃度の重クロム酸カリウム溶液約3mlを添加した。
次いで0.1N硝酸銀標準溶液にて滴定し、塩素量を定
量した。この塩素量は、炭酸カルシュウムに捕捉された
量であり、ガスケット切断片中に含有された塩素量に対
する百分率でしめした。
【0018】実施例1〜5、比較例1〜5 表1に示す種類及び量(重量部)の塩化ビニル樹脂(P
VC)、可塑剤(PLS)及びポリエチレンワックス
(WAX、ハイワックス210MP,三井石油化学工業
(株)製)並びにBa−Zn系安定剤2部をジャケット
温度80℃のヘンシェルミキサーに投入して高速撹拌混
合し、混合物温度を120℃まで上げてドライアップし
た。これをクーリングミキサー(商標、SMC−100
N、(株)川田製作所製)に移して撹拌しながら混合物
温度が50℃になるまで冷却し、次いで平均粒子径0.
08μmのステアリン酸表面処理軽質炭酸カルシュウム
(商標、ネオライトSP、竹原化学工業(株)製)を表
−1に示す量を添加して1分間炭酸カルシュウムの飛び
散らない程度の速度で撹拌して樹脂組成物を得た。
VC)、可塑剤(PLS)及びポリエチレンワックス
(WAX、ハイワックス210MP,三井石油化学工業
(株)製)並びにBa−Zn系安定剤2部をジャケット
温度80℃のヘンシェルミキサーに投入して高速撹拌混
合し、混合物温度を120℃まで上げてドライアップし
た。これをクーリングミキサー(商標、SMC−100
N、(株)川田製作所製)に移して撹拌しながら混合物
温度が50℃になるまで冷却し、次いで平均粒子径0.
08μmのステアリン酸表面処理軽質炭酸カルシュウム
(商標、ネオライトSP、竹原化学工業(株)製)を表
−1に示す量を添加して1分間炭酸カルシュウムの飛び
散らない程度の速度で撹拌して樹脂組成物を得た。
【0019】尚、実施例5のみは、上記成分のすべてを
ジャケット温度80℃のヘンシェルミキサーに投入して
かくはんし、樹脂組成物を得た。該組成物をジャケット
温度150℃バンバリーミキサーにて3分間混練し、更
に表面温度140℃のミルロールにて3分間混練して2
mm厚のシートを得た。このシートを180℃で5分間プ
レスして1mm厚の板状ガスケットを製造した。このガス
ケットを可塑剤移行性及び塩化水素ガス捕捉率試験に供
した。
ジャケット温度80℃のヘンシェルミキサーに投入して
かくはんし、樹脂組成物を得た。該組成物をジャケット
温度150℃バンバリーミキサーにて3分間混練し、更
に表面温度140℃のミルロールにて3分間混練して2
mm厚のシートを得た。このシートを180℃で5分間プ
レスして1mm厚の板状ガスケットを製造した。このガス
ケットを可塑剤移行性及び塩化水素ガス捕捉率試験に供
した。
【0020】また、上述の2mm厚のシートをシートカッ
ト法でペレットとした。このペレットを成形性試験に供
した。各評価結果を表1に併記した。実施例5の方法で
調製した樹脂組成物は、成形性及び塩化水素ガス捕捉性
に若干劣る傾向がある。炭酸カルシュウムの均一分散性
が充分で無いことに起因するものと考えられる。
ト法でペレットとした。このペレットを成形性試験に供
した。各評価結果を表1に併記した。実施例5の方法で
調製した樹脂組成物は、成形性及び塩化水素ガス捕捉性
に若干劣る傾向がある。炭酸カルシュウムの均一分散性
が充分で無いことに起因するものと考えられる。
【0021】
【表1】
【0022】
【発明の効果】本発明のガスケットは、可塑剤の移行性
に優れ、その表面外観に凹凸が無く、被接触部品との密
着性が良く、建築用部材、自動車用部品、電気機器用部
品としての利用価値が高い。また、本発明のガスケット
は、塩化水素ガスの捕捉率が高く、接炎時あるいは燃焼
時に塩化水素ガスの発生が無く、廃棄物処理が極めて容
易である。
に優れ、その表面外観に凹凸が無く、被接触部品との密
着性が良く、建築用部材、自動車用部品、電気機器用部
品としての利用価値が高い。また、本発明のガスケット
は、塩化水素ガスの捕捉率が高く、接炎時あるいは燃焼
時に塩化水素ガスの発生が無く、廃棄物処理が極めて容
易である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 67/00 LPA C08L 67/00 LPA 91/00 LSJ 91/00 LSJ F25D 23/02 305 F25D 23/02 305Z
Claims (4)
- 【請求項1】塩化ビニル樹脂100重量部、ポリエステ
ル系可塑剤60〜120重量部、炭酸カルシュウム70
〜250重量部及びワックス系滑剤0.5〜4重量部を
主成分とする樹脂組成物を成形してなるガスッケト。 - 【請求項2】炭酸カルシュウムが平均粒径0.1μm以
下の微粒子軽質炭酸カルシュウムである請求項1記載の
ガスケット。 - 【請求項3】樹脂組成物が、塩化ビニル樹脂とポリエス
テル系可塑剤とを80℃以上の温度でドライブレンドし
たのち、炭酸カルシュウムを添加混合したものである請
求項1又は請求項2記載のガスケット。 - 【請求項4】ドライブレンド時又は炭酸カルシュウム添
加混合時にワックス系滑剤を添加混合する請求項3記載
のガスケット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5002195A JPH08245946A (ja) | 1995-03-09 | 1995-03-09 | ガスケット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5002195A JPH08245946A (ja) | 1995-03-09 | 1995-03-09 | ガスケット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08245946A true JPH08245946A (ja) | 1996-09-24 |
Family
ID=12847353
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5002195A Pending JPH08245946A (ja) | 1995-03-09 | 1995-03-09 | ガスケット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08245946A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012241119A (ja) * | 2011-05-20 | 2012-12-10 | Adeka Corp | 射出成形用塩化ビニル系樹脂組成物 |
CN103073828A (zh) * | 2013-02-19 | 2013-05-01 | 合肥美的荣事达电冰箱有限公司 | 门封条及其制备方法、制冷设备 |
WO2023127569A1 (ja) * | 2021-12-27 | 2023-07-06 | 日本ゼオン株式会社 | 塩化ビニル樹脂組成物、塩化ビニル樹脂成形体および積層体 |
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- 1995-03-09 JP JP5002195A patent/JPH08245946A/ja active Pending
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