JPH08245778A - コポリエステルの製造法 - Google Patents

コポリエステルの製造法

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JPH08245778A
JPH08245778A JP8186195A JP8186195A JPH08245778A JP H08245778 A JPH08245778 A JP H08245778A JP 8186195 A JP8186195 A JP 8186195A JP 8186195 A JP8186195 A JP 8186195A JP H08245778 A JPH08245778 A JP H08245778A
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copolyester
acid
mol
acid component
sulfonic acid
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JP8186195A
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Bunpei Hosoi
文平 細井
Tetsuo Matsumoto
哲夫 松本
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Nippon Ester Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安価な原料を使用し、優れた色調と接着性を
有するバインダー繊維とすることのできるコポリエステ
ルを短い重縮合反応時間で得る方法を提供する。 【構成】 無水フタル酸及び/又はフタル酸を10モル%
以上含有する芳香族ジカルボン酸成分及びエチレングリ
コール成分を主体とする原料から極限粘度が0.35以上の
コポリエステルを製造するに際し、重縮合反応触媒とし
て、アンチモン、コバルト、スズ、ゲルマニウム、チタ
ン及び亜鉛から選ばれた1種以上の金属の化合物をコポ
リエステルを構成する酸成分1モルに対し 0.1×10-4
10×10-4モルとなる量と、スルホン酸化合物をコポリエ
ステルを構成する酸成分1モルに対しスルホン酸基が
0.1×10-4〜10×10-4モルとなる量、かつ、両者の合計
がコポリエステルを構成する酸成分1モルに対し1×10
-4モル以上となるように添加し、反応温度を 250〜280
℃として重縮合反応を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、優れた色調と接着性を
有するバインダー繊維とすることのできるコポリエステ
ルの製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、枕や寝装品用の詰物、キルティン
グの詰物、マットレスの詰物等を構成する繊維(主体繊
維)を接着する目的で、ホットメルト型バインダー繊維
が広く使用されるようになってきた。主体繊維がポリエ
ステル繊維の場合、バインダー繊維もポリエステル系の
ものが好ましく、従来、ポリエステル系バインダー繊維
には、テレフタル酸とイソフタル酸及びエチレングリコ
ールを主成分とするコポリエステルが広く使用されてい
るが、溶融時の流動性が悪く、また、接着強力が不十分
な場合もあり、十分な接着強力を得るためには、多量に
使用する必要があった。また、より安価に製造するた
め、コポリエステルの使用量を減らすか、より安価に供
給される原料を使用する必要が生じてきている。
【0003】本発明者らは、先に、安価な原料である無
水フタル酸及び/又はフタル酸をジカルボン酸成分の一
部として使用し、重縮合反応触媒としてスルホン酸化合
物を用いて重縮合反応を行い、ジエチレングリコール結
合の含有量の高いコポリエステルとすることにより、軟
化時における流動性が高まり、優れた接着性を有するコ
ポリエステルを製造することができることを見出した。
しかし、この方法では、着色を抑えるため、重縮合反応
の温度を低く設定することが必要であり、重縮合反応に
長時間を要するという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、安価な原料
を使用し、優れた色調と接着性を有するバインダー繊維
とすることのできるコポリエステルを短い重縮合反応時
間で得ることのできるコポリエステルの製造法を提供し
ようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために鋭意検討の結果、重縮合反応触媒と
して金属化合物とスルホン酸化合物とを併用して重縮合
反応を行うことによりこの目的が達成されることを見出
し、本発明に到達した。
【0006】すなわち、本発明の要旨は、無水フタル酸
及び/又はフタル酸を10モル%以上含有する芳香族ジカ
ルボン酸成分及びエチレングリコール成分を主体とする
原料から極限粘度が0.35以上のコポリエステルを製造す
るに際し、重縮合反応触媒として、アンチモン、コバル
ト、スズ、ゲルマニウム、チタン及び亜鉛から選ばれた
1種以上の金属の化合物をコポリエステルを構成する酸
成分1モルに対し 0.1×10-4〜10×10-4モルとなる量
と、スルホン酸化合物をコポリエステルを構成する酸成
分1モルに対しスルホン酸基が 0.1×10-4〜10×10-4
ルとなる量、かつ、両者の合計がコポリエステルを構成
する酸成分1モルに対し1×10-4モル以上となるように
添加し、反応温度を 250〜280 ℃として重縮合反応を行
うことを特徴とするコポリエステルの製造法にある。
【0007】以下、本発明について詳細に説明する。
【0008】本発明においては、原料として、無水フタ
ル酸及び/又はフタル酸を10モル%以上含有する芳香族
ジカルボン酸成分及びエチレングリコール成分を主体と
するものが用いられる。
【0009】芳香族ジカルボン酸成分における無水フタ
ル酸及び/又はフタル酸の割合は、10モル%以上、好ま
しくは15〜50モル%とすることが必要である。この割合
が10モル%未満であるとバインダー繊維として使用する
とき、接着力が不十分であったり、接着時の熱処理温度
を非常に高くしなければならず、主体繊維が軟化して捲
縮が損なわれ、製品の強度や嵩高性が低下したりして好
ましくない。この割合が大きいほど安価になるが、多す
ぎるとコポリエステルのガラス転移温度が著しく低下
し、実用上取扱が困難となる。
【0010】無水フタル酸及び/又はフタル酸以外の芳
香族ジカルボン酸としては、テレフタル酸、イソフタル
酸、ナフタレンジカルボン酸等が用いられるが、経済性
の面でテレフタル酸及びイソフタル酸が好ましい。コポ
リエステルの特性が大きく変化しない範囲で、他の酸成
分、例えば、シュウ酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼ
ライン酸、デカンジカルボン酸、p−ヒドロキシ安息香
酸等を併用してもよい。
【0011】アルコール成分としては、エチレングリコ
ールが主として用いられるが、コポリエステルの特性が
大きく変化しない範囲で、他のアルコール成分、例え
ば、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、プロパンジオール、ブタンジオール、ペンタンジオ
ール、ハイドロキノン、ビスフェノールA等を併用して
もよい。
【0012】本発明においては、重縮合反応触媒とし
て、金属化合物とスルホン酸化合物とを併用することが
必要である。金属化合物のみでは、低温における重縮合
反応で色調が良好で、かつ、実用レベルの極限粘度を有
するコポリエステルを得ることができず、スルホン酸化
合物のみでは、ジエチレングリコール結合の生成が多く
なりすぎるため好ましくない。
【0013】金属化合物としては、アンチモン、コバル
ト、スズ、ゲルマニウム、チタン及び亜鉛から選ばれた
1種以上の金属の化合物が用いられる。
【0014】金属化合物の添加量は、コポリエステルを
構成する酸成分1モルに対し 0.1×10-4〜10×10-4モル
とする必要がある。この量が 0.1×10-4モル未満である
と高重合度化が困難となり、一方、10×10-4モルを超え
るとコポリエステルが着色して好ましくない。
【0015】スルホン酸化合物の具体例としては、次の
ような化合物が挙げられる。硫酸、硫酸アセチル、硫酸
エステル(例えば硫酸ジメチル、硫酸ジエチル、硫酸水
素エチル、硫酸水素イソプロピル、硫酸水素ドデシル、
硫酸水素オクタデシル、硫酸水素フェニル)、脂肪族ス
ルホン酸及びその誘導体(例えばメタンスルホン酸、ト
リフルオロメタンスルホン酸、エタンスルホン酸、エタ
ンスルホン酸エチル、メタンスルホニルクロリド、メタ
ンジスルホン酸、2−ヒドロキシ−1−エタンスルホン
酸、3−ヒドロキシ−1−プロパンスルホン酸、プロパ
ンスルトン、スルホ酢酸、2−アミノ−1−エタンスル
ホン酸)、芳香族スルホン酸及びその誘導体(例えばベ
ンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、3,4−ジ
メチルベンゼンスルホン酸、p−ベンゼンジスルホン
酸、1,3,5−ベンゼントリスルホン酸、p−クロロベン
ゼンスルホン酸、p−ニトロベンゼンスルホン酸、4−
クロロ−3−メチル−5−ニトロベンゼンスルホン酸、
p−フェノールスルホン酸、o−ホルミルベンゼンスル
ホン酸、o−アミノベンゼンスルホン酸、スルファニル
酸、メタニル酸、ベンゼンスルホン酸メチル、ベンゼン
スルホニルクロリド、ベンゼンスルホンアミド、o−ス
ルホ安息香酸無水物、4−スルホイソフタル酸、5−ス
ルホサリチル酸、ナフタレンスルホン酸、1,8−ナフタ
レンスルトン、1,8−ナフタレンスルタム、アントラセ
ンスルホン酸、ベンゾキノンスルホン酸、ナフトキノン
スルホン酸、アントラキノンスルホン酸)、脂環式スル
ホン酸(例えばシクロペンタンスルホン酸、シクロヘキ
サンスルホン酸)、複素環スルホン酸(例えばピリジン
スルホン酸、チアゾールスルホン酸、イミダゾールスル
ホン酸、フランスルホン酸、ピロールスルホン酸)、非
ベンゼン系芳香族スルホン酸(例えばトロポロンスルホ
ン酸、アズレンスルホン酸)、天然あるいは合成高分子
スルホン酸(例えばリグニンスルホン酸、ポリビニルス
ルホン酸、ポリスチレンスルホン酸、スルホン化ポリア
クリル酸)等。なお、これらのスルホン酸化合物が遊離
の酸性基を有している場合には、アンモニウム塩(アル
キルあるいはアリールアンモニウム塩を含む。)あるい
はエステルとなっていてもよいが、金属塩では重合活性
が低く、不適当である。
【0016】スルホン酸化合物の添加量は、コポリエス
テルを構成する酸成分1モルに対しスルホン酸基が 0.1
×10-4〜10×10-4モルとなるようにする必要がある。こ
の量が 0.1×10-4モル未満であると、比較的低い温度で
高重合度化を行う場合、金属化合物を多量に添加する必
要があり、色調が悪化することになり好ましくない。ま
た、10×10-4モルを超えるとコポリエステル中に生成す
るジエチレングリコール結合の含有量が30モル%以上と
なってガラス転移温度を低下させたり、かえって高重合
度化が困難となったりして好ましくない。
【0017】さらに、金属化合物とスルホン化合物を併
せた添加量がコポリエステルを構成する酸成分1モルに
対し1×10-4モル以上となるようにすることが必要であ
る。添加量がこれより少ないと高重合度化が困難とな
る。
【0018】本発明において、三価以上の多価アルコー
ル又は多価カルボン酸を添加して重縮合反応を行うと、
反応時間を短縮したり、コポリエステルのガラス転移温
度を上昇させるたりすることができて好ましい。これら
を添加する場合、その添加量はコポリエステルを構成す
るアルコール成分又は酸成分に対して 0.1〜3モル%と
するのが適当である。この量が 0.1モル未満であると実
質上添加効果がなく、3モル%を超えると、架橋が進ん
で好ましくない。
【0019】三価以上の多価アルコールとしては、グリ
セリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパ
ン、トリメチロールブタン等がある。また、三価以上の
多価カルボン酸としては、トリメリット酸、ピロメリッ
ト酸及びこれらの酸無水物等がある。これらのうち、特
に好ましいものはトリメチロールプロパンである。
【0020】本発明において、コポリエステルの極限粘
度は0.35以上とすることが必要である。極限粘度が0.35
未満のものでは、特にバインダー繊維とする場合、紡糸
性が悪いため好ましくない。
【0021】次に、本発明の方法の一実施態様について
具体的に説明する。まず、無水フタル酸及び/又はフタ
ル酸とエチレングリコールとを温度 180〜220 ℃、窒素
ガス制圧下で、滞留時間3〜8時間の条件で反応させて
エステル化物を得る。このエステル化物と、テレフタル
酸又はテレフタル酸ジメチルとエチレングリコールとか
ら常法により得られたポリエステルオリゴマーとを所定
の割合で重縮合反応缶に仕込み、次いで、所定量のスル
ホン酸化合物及び金属化合物を含むエチレングリコール
溶液を添加し、温度 250〜280 ℃、1トル以下の減圧下
で、所定の極限粘度のコポリエステルが得られるまで重
縮合反応を行う。
【0022】本発明においては、重縮合反応の温度を 2
50〜280 ℃の範囲とすることが色調の良好なコポリエス
テルを得る上で重要である。重縮合反応の温度が 280℃
を超えるとポリマーが黄色に着色するため好ましくな
い。特に、重縮合反応の初期は265℃以下の温度とする
ことがポリマー色調の悪化を抑制するのにより好適であ
る。
【0023】金属化合物及びスルホン酸化合物を同時に
重縮合反応系に添加する方法のほかに、まず、金属化合
物のみを添加して重縮合を行って低重合度のコポリエス
テルとした後、スルホン酸化合物を添加して重縮合反応
を完結させる方法を採用することもできる。
【0024】
【作用】本発明においては、重縮合反応触媒として金属
化合物とスルホン酸化合物とを併用するので、比較的低
い重縮合反応温度で高重合度のコポリエステルを得るこ
とが可能である。そして、重縮合反応温度が比較的低い
ので、得られるコポリエステルは、色調がb値で10以下
と良好なものとなる。また、スルホン酸化合物を用いる
ため、重縮合反応とエーテル化反応が同時に促進され、
ジエチレングリコール結合が形成されるが、金属化合物
と併用するので、ジエチレングリコール結合の形成量を
バインダー繊維用として好ましい範囲である30モル%以
下に抑えることができる。
【0025】
【実施例】次に、実施例により本発明を具体的に説明す
る。なお、実施例中の物性値の測定法は次の通りであ
る。 (1) 極限粘度(〔η〕) フェノールとテトラクロルエタンとの等重量混合物を溶
媒とし、温度20℃で測定した。 (2) ジエチレングリコール(DEG) 結合の含有量(D%) 試料を濃度0.75規定の水酸化カリウムメタノール溶液中
で加水分解した後、島津製作所製ガスクロマトグラフGC
9A型を使用し、エチレングリコール(EG)とDEGを定量
し、全グリコールに対するDEG のモル%で示した。 (3) 色調(b値) 日本電色社製Σ80型色差計を用いて測定した。b値は黄
青系の色相 (+側は黄味、−側は青味) で、極端に小さ
くならない限り小さい方がよい。 (4) 不織布強力 不織布を幅25mm、長さ 100mmの試料とし、オリエンティ
ック社製定速伸長型引張試験機 UTM-4-100型を用い、温
度25℃、引張速度 100mm/分で測定した。
【0026】実施例1 無水フタル酸(PAA) とEGとからなるスラリーを撹拌装置
と充填塔を備えたエステル化反応缶に投入し、常圧下で
撹拌しながら温度 200℃、充填塔温度 130℃の条件で、
副生する水を反応系外に除去しながら5時間エステル化
反応を行い、反応率95%のエステル化物Aを得た。一
方、ビス(β−ヒドロキシエチル)テレフタレート及び
その低重合体の存在するエステル化反応缶にテレフタル
酸(TPA) とEGとのスラリーを連続的に供給し、温度 250
℃、圧力0.05kg/cm2G、滞留時間8時間の条件で反応さ
せ、反応率95%のエステル化物Bを連続的に得た。エス
テル化物A及びBを表1に示したモル比で 260℃の重縮
合反応缶に移送し、重縮合反応触媒として三酸化アンチ
モンをコポリエステルを構成する酸成分1モルに対して
2.0×10-4モルと5−スルホサリチル酸をコポリエステ
ルを構成する酸成分1モルに対し 1.0×10-4モル添加
し、反応器の温度を30分間で 260℃から 265℃に昇温
し、反応器内の圧力を徐々に減じて90分後に 0.1トル以
下にした。この条件下で撹拌しながら重縮合反応を3時
間行い、表1に示す特性値を有するコポリエステルを得
た。このコポリエステルと〔η〕0.69、融点 256℃のポ
リエチレンテレフタレートとを同心芯鞘型複合溶融紡糸
装置を用いて、吐出孔数 225の紡糸口金により、紡糸温
度 270℃、吐出量 250g/分、複合重量比1:1で、前
者が鞘となるように溶融紡糸し、冷却後、 800m/分の
速度で巻取り、複合未延伸糸を得た。この未延伸糸を10
万デニールのトウに集束し、延伸温度45℃、 延伸倍率
3.2で延伸し、押し込み式クリンパーで捲縮を与えた
後、長さ51mmに切断して、単繊維繊度4デニールのバイ
ンダー繊維を得た。このバインダー繊維30重量部と長さ
51mm、単繊維繊度2デニールのポリエチレンテレフタレ
ート繊維70重量部とを混綿し、カードに通して50g/m2
の目付のウエブとし、 200℃の回転乾燥機で2分間熱処
理し、不織布を得た。得られた不織布の強力を表1に示
す。
【0027】実施例2 トリメチロールプロパン(TMP) を重縮合反応を行う前に
コポリエステルを構成する酸成分に対して 0.5モル%添
加した以外は、実施例1と同様に行った。その結果を表
1に示す。
【0028】実施例3〜5及び比較例1〜5 PAA /TPA のモル比、TMP の添加量、重縮合反応触媒の
種類と添加量及び重縮合反応温度を表1に示すようにし
た以外は、実施例1と同様に行った。なお、比較例1及
び4では、〔η〕が低いため紡糸できなかった。また、
比較例2では、D%が高くなり、糸切れが多発し、操業
が著しく困難であった。その結果を表1に示す。
【0029】実施例6 PAA の代わりにフタル酸(PA)を使用する以外は実施例1
と同様に行った。その結果を表1に示す。
【0030】実施例7 実施例1で得たエステル化物A及びイソフタル酸(IPA)
とEGとから同様にして得たエステル化物Cとエステル化
物Bを、ジカルボン酸成分のモル比で15/20/65となる
ように重縮合反応缶に投入した以外は実施例1と同様に
行った。その結果を表1に示す。
【0031】実施例8 TMP の代わりにトリメリット酸(TMA)を使用した以外は
実施例1と同様に行った。その結果を表1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、安価な原料を使用し、
優れた色調と接着性を有するバインダー繊維とすること
のできるコポリエステルを短い重縮合反応時間で得るこ
とが可能となる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無水フタル酸及び/又はフタル酸を10モ
    ル%以上含有する芳香族ジカルボン酸成分及びエチレン
    グリコール成分を主体とする原料から極限粘度が0.35以
    上のコポリエステルを製造するに際し、重縮合反応触媒
    として、アンチモン、コバルト、スズ、ゲルマニウム、
    チタン及び亜鉛から選ばれた1種以上の金属の化合物を
    コポリエステルを構成する酸成分1モルに対し 0.1×10
    -4〜10×10-4モルとなる量と、スルホン酸化合物をコポ
    リエステルを構成する酸成分1モルに対しスルホン酸基
    が 0.1×10-4〜10×10-4モルとなる量、かつ、両者の合
    計がコポリエステルを構成する酸成分1モルに対し1×
    10-4モル以上となるように添加し、反応温度を 250〜28
    0 ℃として重縮合反応を行うことを特徴とするコポリエ
    ステルの製造法。
  2. 【請求項2】 三価以上の多価アルコール又は多価カル
    ボン酸をコポリエステルを構成するグリコール成分又は
    酸成分に対して 0.1〜3モル%添加する請求項1記載の
    コポリエステルの製造法。
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