JPH08245710A - 重合体の製造方法 - Google Patents

重合体の製造方法

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JPH08245710A
JPH08245710A JP5145795A JP5145795A JPH08245710A JP H08245710 A JPH08245710 A JP H08245710A JP 5145795 A JP5145795 A JP 5145795A JP 5145795 A JP5145795 A JP 5145795A JP H08245710 A JPH08245710 A JP H08245710A
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文秀 田村
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F4/00Polymerisation catalysts
    • C08F4/40Redox systems

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラジカル重合反応において、得られる重合体
の分子量および分子量分布を制御でき、重合時の連鎖移
動が少なく、どのビニル系単量体に対しても重合可能で
一般性のある、重合体の製造方法を提供することであ
る。 【構成】 重合体の製造方法は、ビニル系単量体(A)
を、ラジカル重合開始剤(B)、3価のルテニウム化合
物(C)およびモノマー活性化剤(D)の存在下で、重
合させることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、重合体の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、イオン重合において、理想的なリ
ビング重合を達成することは種々の文献により報告され
ている。ラジカル重合では、成長末端であるラジカルの
高い反応性による連鎖移動反応や成長末端間の2分子停
止反応を抑えることが容易ではなく、理想的なリビング
重合を達成することは一般的には困難であるが、配位子
としてアミンを使用した2価のクロムイオンと過酸化ベ
ンゾイルとの存在下、ビニルモノマーをリビングラジカ
ル重合させる方法が開示されている(J. Polym.Sci., P
olym. Chem. Ed., 1982, 20, 457-465 )。しかし、こ
の重合方法では反応の進行がきわめて遅く、また、重合
反応が過酸化べンゾイルとクロム錯体との混合・エージ
ング条件によって大きく影響を受けるため、その実用性
は低い。
【0003】最近、B.B.Waylandらは、ラジ
カル重合開始剤を全く使用せず、コバルト−ポルフィリ
ン錯体を使用したアクリレートのリビングラジカル重合
を開示している(J. Am. Chem. Soc. 1994, 116, 7943-
7944)。この反応はコバルト−ポルフィリン錯体中のコ
バルトと成長末端との間のラジカル的な開裂、再結合反
応を利用したものであるが、得られるリビング重合体
が、反応に使用されるコバルト−ポルフィリン錯体によ
って着色するという欠点がある。
【0004】また、澤本らは、四塩化炭素/RuCl
2(PPh3)3 /ビス(2,6−ジ−tert−ブチルフェノ
キシ)メチルアルミニウム〔MeAl(ODBP)2
系で、メタアクリル酸メチルのリビングラジカル重合を
開示している( Polym. Prepr., Jpn., 1994, 43, 1792
-1793 )。この反応系では、ラジカル重合開始剤を使用
せず、四塩化炭素と2価のルテニウム錯体とのレドック
ス反応を利用して、開始ラジカルを発生させている。
【0005】澤本らの反応系は、メタクリル酸メチルを
リビングラジカル重合することはできるが、四塩化炭素
による連鎖移動は無視できるものではなく、分子量が理
論値よりも小さい値となるという欠点がある。さらに、
必須成分である四塩化炭素は、フロン規制の対象物質で
あるので、取扱にあたっては問題が非常に多い。また、
本願発明者が澤本らの反応系の追試を行ったところ、メ
タアクリル酸メチルと類似の化合物であるアクリレート
に対しては、反応時の発熱量が大きいため反応制御が困
難であり、反応がスムーズに進行しないことが確認され
ている。従って、この反応系をどのビニル系単量体に対
しても応用できるとは必ずしも限らない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、ラジカル重合反応において、得られる重合
体の分子量および分子量分布を制御でき、重合時の連鎖
移動が少なく、どのビニル系単量体に対しても重合可能
で一般性のある、重合体の製造方法を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の重合体の製造方
法は、ビニル系単量体(A)を、ラジカル重合開始剤
(B)、3価のルテニウム化合物(C)およびモノマー
活性化剤(D)の存在下で、重合させることを特徴とす
る。前記ビニル系単量体(A)が(メタ)アクリル系単
量体であると好ましい。
【0008】前記ラジカル重合開始剤(B)がアゾ系ラ
ジカル重合開始剤であると好ましい。前記3価のルテニ
ウム化合物(C)がハロゲン原子を配位子として含むル
テニウム錯体であると好ましい。前記ハロゲン原子が塩
素原子であると好ましい。
【0009】前記モノマー活性化剤(D)がルイス酸で
あると好ましい。前記ルイス酸がアルミニウムを含んだ
ルイス酸であると好ましい。 ********** 以下に、本発明を詳しく説明する。本発明の重合体の製
造方法で用いられる、ビニル系単量体(A)について
は、特に制限はないが、たとえば、(メタ)アクリル酸
メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル
酸ブチル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メ
タ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル
酸n−オクチル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メ
タ)アクリル酸ステアリルなどの(メタ)アクリル酸ア
ルキルエステル類;(メタ)アクリル酸ベンジルなどの
(メタ)アクリル酸アリールエステル類;(メタ)アク
リル酸メトキシエチル、(メタ)アクリル酸のエチレン
オキサイド付加物などの(メタ)アクリル酸誘導体類;
(メタ)アクリル酸トリフルオロメチルメチル、(メ
タ)アクリル酸2−トリフルオロメチルエチル、(メ
タ)アクリル酸2−パーフルオロエチルエチル、(メ
タ)アクリル酸2−パーフルオロエチル−2−パーフル
オロブチルエチル、(メタ)アクリル酸2−パーフルオ
ロエチル、(メタ)アクリル酸パーフルオロメチル、
(メタ)アクリル酸トリフルオロメチルメチル、(メ
タ)アクリル酸2−トリフルオロメチルエチル、(メ
タ)アクリル酸ジパーフルオロメチルメチル、(メタ)
アクリル酸2−パーフルオロエチルエチル、(メタ)ア
クリル酸2−パーフルオロメチル−2−パーフルオロエ
チルメチル、(メタ)アクリル酸トリパーフルオロメチ
ルメチル、(メタ)アクリル酸2−パーフルオロエチル
−2−パーフルオロブチルエチル、(メタ)アクリル酸
2−パーフルオロヘキシルエチル、(メタ)アクリル酸
2−パーフルオロデシルエチル、(メタ)アクリル酸2
−パーフルオロヘキサデシルエチル、パーフルオロエチ
レンなどの(メタ)アクリル酸パーフルオロアルキルエ
ステル類;無水マレイン酸、マレイン酸のジアルキルエ
ステル;フマル酸のジアルキルエステル;マレイミド、
メチルマレイミド、エチルマレイミド、プロピルマレイ
ミド、ブチルマレイミド、オクチルマレイミド、ドデシ
ルマレイミド、ステアリルマレイミド、フェニルマレイ
ミド、シクロヘキシルマレイミドなどのマレイミド誘導
体;アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどのニト
リル基含有アクリル系単量体類;アクリルアミド、メタ
クリルアミドなどのアミド基含有アクリル系単量体類;
γ−(メタクリロイルオキシプロピル)トリメトキシシ
ランなどのケイ素含有アクリル系単量体類等の(メタ)
アクリル系単量体が挙げられる。これらは1種だけを用
いてもよいし、あるいは、複数種を併用してもよい。
【0010】ビニル系単量体(A)としては、前記アク
リル系単量体と共重合可能な単量体でもよく、たとえ
ば、スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、
クロロスチレン、スチレンスルホン酸ナトリウム塩など
の芳香族ビニル系単量体類;ビニルトリメトキシシラ
ン、ビニルトリエトキシシランなどのケイ素含有ビニル
系単量体類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ピバリ
ン酸ビニル、安息香酸ビニル、桂皮酸ビニルなどのビニ
ルエステル類;エチレン、プロピレンなどのアルケン
類;ブタジエン、イソプレンなどのジエン類;塩化ビニ
ル、塩化ビニリデン、アリルクロライドなどが挙げられ
る。これらは、1種だけを用いてもよいし、あるいは、
複数種を併用してもよい。
【0011】ビニル系単量体(A)としては、上記に例
示した化合物であれば、いずれのものを使用してもよい
が、重合における反応性の高さおよび得られる重合体の
有用性の観点からは、ビニル系単量体(A)が(メタ)
アクリル系単量体であるのが好ましい。(メタ)アクリ
ル系単量体としては、(メタ)アクリル酸アルキルエス
テル類、(メタ)アクリル酸ベンジルなどの(メタ)ア
クリル酸アリールエステル類、(メタ)アクリル酸誘導
体類、無水マレイン酸、マレイン酸のジアルキルエステ
ル、マレイミド誘導体、ニトリル基含有アクリル系単量
体類から選ばれる少なくとも1種が好ましい。得られる
重合体の有用性の観点からは、(メタ)アクリル系単量
体として、(メタ)アクリル酸アルキルエステル類がさ
らに好ましい。
【0012】本発明の重合体の製造方法において、ビニ
ル系単量体(A)は、上記のように、1種だけを用いて
もよいし、あるいは、複数種を併用してもよい。複数種
を併用する場合は、得られる重合体は共重合体となる。
ビニル系単量体(A)として、複数種からなるビニル系
単量体の混合物を使用すると、得られる重合体はランダ
ム共重合体となる。
【0013】それに対して、ビニル系単量体(A)とし
て、複数種からなるビニル系単量体を別々に用意して、
ビニル系単量体の消費に伴って、別種のビニル系単量体
を反応系に加えることにより、ブロック共重合体を得る
ことも可能である。また、この場合、各ブロックを構成
するビニル系単量体の種類、各ブロックの分子量、ブロ
ックの数の制御もできる。
【0014】本発明の重合体の製造方法で用いられる、
ラジカル重合開始剤(B)については、特に制限はない
が、たとえば、イソブチリルパーオキシド、クミルパー
オキシネオデカノエート、ジイソプロピルオキシジカー
ボネート、ジ(n−プロピル)パーオキシジカーボネー
ト、ジ(2−エトキシエチル)パーオキシジカーボネー
ト、ジ(2−エチルヘキシル)パーオキシジカーボネー
ト、t−ヘキシルパーオキシネオデカノエート、t−ブ
チルパーオキシネオデカノエート、t−ヘキシルパーオ
キシピバレート、t−ブチルパーオキシピバレート、
3,3,5−トリメチルヘキサノイルパーオキシド、デ
カノイルパーオキシド、ラウロイルパーオキシド、クミ
ルパーオキシオクテート、コハク酸パーオキシド、アセ
チルパーオキシド、t−ブチルパーオキシ(2−エチル
ヘキサネート)、m−トルオイルパーオキシド、ベンゾ
イルパーオキシド、t−ブチルパーオキシイソブチレー
ト、1,1′−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘ
キサン、t−ブチルパーオキシマレイン酸、t−ブチル
パーオキシラウレート、シクロヘキサノンパーオキシ
ド、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート、
2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシ
ヘキサン、t−ブチルパーオキシアセテート、2,2′
−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタン、t−ブチルパ
ーオキシベンゾエート、n−ブチル−4,4′−ビス
(t−ブチルパーオキシ)バレレート、ジ−(t−ブチ
ルパーオキシ)イソフタレート、メチルエチルケトンパ
ーオキシド、ジクミルパーオキシド、2,5−ジメチル
−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、α,
α′ビス(t−ブチルパーオキシ−m−イソプロピル)
ベンゼン、t−ブチルクミルパーオキシド、ジイソブチ
ルベンゼンヒドロパーオキシド、ジ−t−ブチルパーオ
キシド、p−メンタンヒドロパーオキシド、2,5−ジ
メチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン
−3、1,1,3,3,−テトラメチルブチルヒドロパ
ーオキシド、クメンヒドロパーオキシド、t−ブチルヒ
ドロパーオキシドなどの有機過酸化物系ラジカル重合開
始剤;過酸化水素、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウ
ム、過硫酸アンモニウムなどの無機過酸化物系ラジカル
重合開始剤;2,2′−アゾビス(4−メトキシ−2,
4−ジメチルバレロニトリル)、2,2′−アゾビス
(2−シクロプロピルプロピオニトリル)、2,2′−
アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,
2′−アゾビスイソブチロニトリル、2,2′−アゾビ
ス(2−メチルブチロニトリル)、1,1′−アゾビス
(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、2−(カル
バモイルアゾ)イソブチロニトリル、2−フェニルアゾ
−4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル、
2,2′−アゾビス(N,N′−ジメチレンイソブチル
アミジン)、2,2′−アゾビス〔2−メチル−N−
(2−ヒドロキシエチル)−プロピオンアミド〕、など
のアゾ系ラジカル重合開始剤;過酸化水素−Fe(II)
塩、過硫酸塩−亜硫酸水素ナトリウム、クメンヒドロパ
ーオキシド−Fe(II)塩、過酸化ベンゾイル−ジメチ
ルアニリンなどのレドックス系ラジカル重合開始剤等が
挙げられる。これらは、1種だけを用いてもよいし、あ
るいは、複数種を併用してもよい。
【0015】ラジカル重合開始剤(B)としては、その
中でも、アゾ系ラジカル重合開始剤が、開始剤から生成
した1次ラジカルの水素引き抜きによる連鎖移動反応等
の副反応を極力低下させることができ、また、各種ビニ
ル系単量体への溶解性や重合温度に対応できる種類が多
いために好ましい。さらに、アゾ系ラジカル重合開始剤
としては、2,2′−アゾビスイソブチロニトリルが入
手し易く、反応性が高いために好ましい。
【0016】本発明の重合体の製造方法において、ビニ
ル系単量体(A)とラジカル重合開始剤(B)とのモル
比〔(A)/(B)〕は、10〜105 であると好まし
い。(A)/(B)が105 を超えると効率よく反応が
進行しないことがある。(A)/(B)は、20〜10
4 であるとさらに好ましい。本発明の重合体の製造方法
で用いられる、3価のルテニウム化合物(C)について
は、特に制限はないが、たとえば、RuCl3(PPh3)
3 、mer−〔RuCl3(PMe2 Ph)3〕、mer−
〔RuBr3(PMe2 Ph)3〕、mer−〔RuCl
3(PEt2 Ph)3〕、mer−〔RuBr3(PEt2
h)3〕、RuCl3(PPr2 Ph)3、〔RuCl3(PP
3)2 2 、mer−〔RuCl3(PBu2 Ph)3〕、
mer−〔RuCl3(PBu3)3 〕、〔RuCl3(PB
3)2 2 、RuCl3(dbp)3、RuCl3(db
p)2、RuCl3(tpp)2、RuCl 3(PPh3)2(Me
CN) 、RuBr3(PPh3)2(MeCN) 、RuCl
3(PPh 3)2(CH2 CHCN) 、RuCl3(PPh3)
2(PhCN) 、RuBr3(PPh3) 2(PhCN) 、Ru
Cl3(PPh3)2(PhCH2 CN) 、RuBr3(PPh
3)2(PhCH2 CN) 、RuCl3(PPh3)( py )
2 、RuBr3(PPh3)( py)2 、RuCl3(PP
3)( bipy )、RuBr3(PPh3)( bipy )、
RuCl3(PPh3)( phen )、RuBr3(PPh3)
( phen )、RuCl3(PPh3)2(Me2 CO) 、R
uCl3(PPh3)2(dmso) 、RuBr3(PPh 3)
2(dmso) 、RuCl3(PPh3)2(thf) 、RuB
3(PPh3)2(thf) 、〔Ru(bipy)Cl3
2 、Ru(bipy)Cl3 (py)、Ru(bip
y)Cl2 (acac)、Ru(phen)Cl2 (a
cac)、ジクロロ(ペンタメチルシクロペンタジエニ
ル)ルテニウム、ジクロロ(ペンタメチルシクロペンタ
ジエニル)(トリフェニルホスフィン)ルテニウム等が
挙げられる。これらは、1種だけを用いてもよいし、あ
るいは、複数種を併用してもよい。
【0017】3価のルテニウム化合物(C)として、ハ
ロゲン原子を配位子として含むルテニウム錯体を使用す
ると、重合反応を容易に制御できるために好ましい。さ
らに、前記ハロゲン原子が塩素原子であると、重合反応
をさらに容易に制御でき、容易に入手することもできる
ために好ましく。塩素原子を配位子として含むルテニウ
ム錯体としては、上記に例示した塩素原子を配位子とし
て含むルテニウム錯体から選ばれる少なくとも1種が好
ましい。
【0018】本発明の重合体の製造方法において、3価
のルテニウム化合物(C)とラジカル重合開始剤(B)
とのモル比〔(C)/(B)〕は、0.5以上であると
好ましい。(C)/(B)は、0.5未満であると反応
の制御が困難となる。また、3価のルテニウム化合物
(C)が多すぎるとコストが高くなり、反応後に生成物
を精製する工程が必要になることがある。
【0019】本発明の重合体の製造方法で用いられる、
モノマー活性化剤(D)については、重合系において、
ビニル系単量体(A)を活性化させ、重合を促進させる
作用を有するものであれば特に制限はなく、たとえば、
ルイス酸を使用すると、ルイス酸が溶解して重合反応を
均一に進行させることができ、重合反応を所望のように
制御をすることが容易に実現できるために好ましい。ル
イス酸は、1種だけを用いてもよいし、あるいは、複数
種を併用してもよい。
【0020】前記ルイス酸としては、アルミニウムの置
換基によってルイス酸性を大きく変化させることがで
き、重合反応を所望のように制御をすることがさらに容
易に実現できるため、アルミニウムを含んだルイス酸が
好ましい。アルミニウムを含んだルイス酸としては、た
とえば、下記一般式(1)〜(4)で示されるかさ高い
置換基を有し、ソフトなルイス酸である有機アルミニウ
ム化合物が挙げられる。これらは、1種だけを用いても
よいし、あるいは、複数種を併用してもよい。
【0021】
【化1】
【0022】(式中、R1 〜R4 はそれぞれ水素原子、
ハロゲン原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1
〜20のアルコキシ基またはフェニル基を表し、Xは水
素原子またはハロゲン原子を表す。)
【0023】
【化2】
【0024】(式中、R1 〜R7 はそれぞれ水素原子、
ハロゲン原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1
〜20のアルコキシ基またはフェニル基を表し、Xは水
素原子またはハロゲン原子を表す。)
【0025】
【化3】
【0026】(式中、R8 〜R13はそれぞれ水素原子、
ハロゲン原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1
〜20のアルコキシ基またはフェニル基を表す。なお、
フェニル基の場合は、フェニル基がエステル残基等の官
能基で置換されていてもよい。)
【0027】
【化4】
【0028】(式中、R14およびR15はそれぞれハロゲ
ン原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20
のアルコキシ基またはフェニル基を表す。なお、フェニ
ル基の場合は、フェニル基がエステル残基等の官能基で
置換されていてもよい。) 一般式(1)〜(4)で示されるかさ高い置換基を有す
る有機アルミニウム化合物は、たとえば、フェノール
類、フェニルカルビノール類、フェニルカルボン酸類等
を、有機アルミニウム化合物とを、窒素、ヘリウム、ア
ルゴン等の不活性ガス雰囲気下で、非プロトン性溶媒中
で−78〜50℃の反応温度で反応させることによって
製造することができる。
【0029】フェノール類としては、たとえば、2−フ
ェニルフェノール、2−ターシャリブチルフェノール等
の2−置換フェノール;2−ターシャリブチル−4−メ
トキシフェノール、2,4−ジターシャリブチルフェノ
ール等の2,4−2置換フェノール;2,6−ジイソプ
ロピルフェノール、2,6−ジフェニルフェノール、
2,6−ジターシャリブチルフェノール、2,6−ジク
ロロフェノール、2,6−ジメトキシフェノール等2,
6−2置換フェノール;2,6−ジターシャリブチル−
4−メトキシフェノール、2,6−ジターシャリブチル
−4−メチルフェノール、2,6−ジターシャリブチル
−4−エチルフェノール、2,4,6−トリターシャリ
ブチルフェノール、2,4,6−トリクロロフェノー
ル、2,4,6−トリブロモフェノール、2,4,6−
トリヨードフェノール等2,4,6−3置換フェノー
ル;テトラフルオロフェノールなどが挙げられる。
【0030】フェニルカルビノール類としては、たとえ
ば、2−ビフェニルメタノール、ベンツヒドロール、ト
リフェニルカルビノール等が挙げられる。フェニルカル
ボン酸類としては、たとえば、安息香酸、トルイル酸、
4−メトキシ安息香酸、2−ビフェニルカルボン酸等が
挙げられる。上記フェノール類、フェニルカルビノール
類、フェニルカルボン酸類と反応させうる有機アルミニ
ウム化合物としては、たとえば、トリメチルアルミニウ
ム、トリエチルアルミニウム、トリn−プロピルアルミ
ニウム、トリイソプロピルアルミニウム、トリn−ブチ
ルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリイ
ソプレニルアルミニウム、トリフェニルアルミニウム、
トリp−トリルアルミニウム、トリn−オクチルアルミ
ニウム等のトリアルキルアルミニウム;トリス(クロロ
メチル)アルミニウム等のトリス(ハロアルキル)アル
ミニウム;ジメチルアルミニウムブロマイド、ジメチル
アルミニウムクロライド、ジエチルアルミニウムクロラ
イド、ジメチルアルミニウムヨード等のジ(アルキル)
アルミニウムハライド等が挙げられる。
【0031】上記一般式(1)で示されるものとして
は、たとえば、ジメチルアルミニウム(2−フェニルフ
ェノキサイド)、ジエチルアルミニウム(2−フェニル
フェノキサイド)、ジイソブチルアルミニウム(2−フ
ェニルフェノキサイド)、ジメチルアルミニウム(2−
ターシャリブチル−4−メトキシフェノキサイド)、ジ
エチルアルミニウム(2−ターシャリブチル−4−メト
キシフェノキサイド)、ジイソブチルアルミニウム(2
−ターシャリブチル−4−メトキシフェノキサイド)、
ジメチルアルミニウム(2,4−ジターシャリブチルフ
ェノキサイド)、ジエチルアルミニウム(2,4−ジタ
ーシャリブチルフェノキサイド)、ジイソブチルアルミ
ニウム(2,4−ジターシャリブチルフェノキサイ
ド)、ジメチルアルミニウム(2,6−ジイソプロピル
フェノキサイド)、ジエチルアルミニウム(2,6−ジ
イソプロピルフェノキサイド)、ジイソブチルアルミニ
ウム(2,6−ジイソプロピルフェノキサイド)、ジメ
チルアルミニウム(2,6−ジフェニルフェノキサイ
ド)、ジエチルアルミニウム(2,6−ジフェニルフェ
ノキサイド)、ジイソブチルアルミニウム(2,6−ジ
フェニルフェノキサイド)、ジメチルアルミニウム
(2,6−ジターシャリブチルフェノキサイド)、ジエ
チルアルミニウム(2,6−ジターシャリブチルフェノ
キサイド)、ジイソブチルアルミニウム(2,6−ジタ
ーシャリブチルフェノキサイド)、ジメチルアルミニウ
ム(2,6−ジクロロフェノキサイド)、ジエチルアル
ミニウム(2,6−ジクロロフェノキサイド)、ジイソ
ブチルアルミニウム(2,6−ジクロロフェノキサイ
ド)、ジメチルアルミニウム(2,6−ジメトキシフェ
ノキサイド)、ジエチルアルミニウム(2,6−ジメト
キシフェノキサイド)、ジイソブチルアルミニウム
(2,6−ジメトキシフェノキサイド)、ジメチルアル
ミニウム(2,6−ジターシャリブチル−4−メチルフ
ェノキサイド)、ジエチルアルミニウム(2,6−ジタ
ーシャリブチル−4−メチルフェノキサイド)、ジイソ
ブチルアルミニウム(2,6−ジターシャリブチル−4
−メチルフェノキサイド)、ジメチルアルミニウム
(2,6−ジターシャリブチル−4−エチルフェノキサ
イド)、ジエチルアルミニウム(2,6−ジターシャリ
ブチル−4−エチルフェノキサイド)、ジイソブチルア
ルミニウム(2,6−ジターシャリブチル−4−エチル
フェノキサイド)、ジメチルアルミニウム(2,4,6
−トリターシャリブチルフェノキサイド)、ジエチルア
ルミニウム(2,4,6−トリターシャリブチルフェノ
キサイド)、ジイソブチルアルミニウム(2,4,6−
トリターシャリブチルフェノキサイド)、ジメチルアル
ミニウム(テトラフルオロフェノキサイド)、ジエチル
アルミニウム(テトラフルオロフェノキサイド)、ジイ
ソブチルアルミニウム(テトラフルオロフェノキサイ
ド)等が挙げられる。
【0032】上記一般式(2)で示されるものとして
は、たとえば、メチルアルミニウムビス(2−フェニル
フェノキサイド)、エチルアルミニウムビス(2−フェ
ニルフェノキサイド)、イソブチルアルミニウムビス
(2−フェニルフェノキサイド)、メチルアルミニウム
ビス(2−ターシャリブチル−4−メトキシフェノキサ
イド)、エチルアルミニウムビス(2−ターシャリブチ
ル−4−メトキシフェノキサイド)、イソブチルアルミ
ニウムビス(2−ターシャリブチル−4−メトキシフェ
ノキサイド)、メチルアルミニウムビス(2,4−ジタ
ーシャリブチルフェノキサイド)、エチルアルミニウム
ビス(2,4−ジターシャリブチルフェノキサイド)、
イソブチルアルミニウムビス(2,4−ジターシャリブ
チルフェノキサイド)、メチルアルミニウムビス(2,
6−ジイソプロピルフェノキサイド)、エチルアルミニ
ウムビス(2,6−ジイソプロピルフェノキサイド)、
イソブチルアルミニウムビス(2,6−ジイソプロピル
フェノキサイド)、メチルアルミニウムビス(2,6−
ジフェニルフェノキサイド)、エチルアルミニウムビス
(2,6−ジフェニルフェノキサイド)、イソブチルア
ルミニウムビス(2,6−ジフェニルフェノキサイ
ド)、メチルアルミニウムビス(2,6−ジターシャリ
ブチルフェノキサイド)、エチルアルミニウムビス
(2,6−ジターシャリブチルフェノキサイド)、イソ
ブチルアルミニウムビス(2,6−ジターシャリブチル
フェノキサイド)、メチルアルミニウムビス(2,6−
ジクロロフェノキサイド)、エチルアルミニウムビス
(2,6−ジクロロフェノキサイド)、イソブチルアル
ミニウムビス(2,6−ジクロロフェノキサイド)、メ
チルアルミニウムビス(2,6−ジメトキシフェノキサ
イド)、エチルアルミニウムビス(2,6−ジメトキシ
フェノキサイド)、イソブチルアルミニウムビス(2,
6−ジメトキシフェノキサイド)、メチルアルミニウム
ビス(2,6−ジターシャリブチル−4−メチルフェノ
キサイド)、エチルアルミニウムビス(2,6−ジター
シャリブチル−4−メチルフェノキサイド)、イソブチ
ルアルミニウムビス(2,6−ジターシャリブチル−4
−メチルフェノキサイド)、メチルアルミニウムビス
(2,6−ジターシャリブチル−4−エチルフェノキサ
イド)、エチルアルミニウムビス(2,6−ジターシャ
リブチル−4−エチルフェノキサイド)、イソブチルア
ルミニウムビス(2,6−ジターシャリブチル−4−エ
チルフェノキサイド)、メチルアルミニウムビス(2,
4,6−トリターシャリブチルフェノキサイド)、エチ
ルアルミニウムビス(2,4,6−トリターシャリブチ
ルフェノキサイド)、イソブチルアルミニウムビス
(2,4,6−トリターシャリブチルフェノキサイ
ド)、メチルアルミニウムビス(テトラフルオロフェノ
キサイド)、エチルアルミニウムビス(テトラフルオロ
フェノキサイド)、イソブチルアルミニウムビス(テト
ラフルオロフェノキサイド)等が挙げられる。
【0033】上記一般式(3)で示されるものとして
は、たとえば、メチルアルミニウムビス(2−ビフェニ
ルメトキサイド)、メチルアルミニウムビス(ベンツヒ
ドロキサイド)、メチルアルミニウムビス(トリフェニ
ルカルビノキサイド)等が挙げられる。上記一般式
(4)で示されるものとしては、たとえば、メチルアル
ミニウムビス(フェニルカルボネート)、メチルアルミ
ニウムビス(4−メチルフェニルカルボネート)、メチ
ルアルミニウムビス(4−メトキシフェニルカルボネー
ト)、メチルアルミニウムビス(4−ビフェニルカルボ
ネート)等が挙げられる。
【0034】上記アルミニウムを含んだルイス酸の中で
も、ジメチルアルミニウム(2,6−ジイソプロピルフ
ェノキサイド)、ジエチルアルミニウム(2,6−ジイ
ソプロピルフェノキサイド)、ジイソブチルアルミニウ
ム(2,6−ジイソプロピルフェノキサイド)、ジメチ
ルアルミニウム(2,6−ジフェニルフェノキサイ
ド)、ジエチルアルミニウム(2,6−ジフェニルフェ
ノキサイド)、ジイソブチルアルミニウム(2,6−ジ
フェニルフェノキサイド)、ジメチルアルミニウム
(2,6−ジターシャリブチルフェノキサイド)、ジエ
チルアルミニウム(2,6−ジターシャリブチルフェノ
キサイド)、ジイソブチルアルミニウム(2,6−ジタ
ーシャリブチルフェノキサイド)、ジメチルアルミニウ
ム(2,6−ジクロロフェノキサイド)、ジエチルアル
ミニウム(2,6−ジクロロフェノキサイド)、ジイソ
ブチルアルミニウム(2,6−ジクロロフェノキサイ
ド)、ジメチルアルミニウム(2,6−ジメトキシフェ
ノキサイド)、ジエチルアルミニウム(2,6−ジメト
キシフェノキサイド)、ジイソブチルアルミニウム
(2,6−ジメトキシフェノキサイド)、ジメチルアル
ミニウム(2,6−ジターシャリブチル−4−メチルフ
ェノキサイド)、ジエチルアルミニウム(2,6−ジタ
ーシャリブチル−4−メチルフェノキサイド)、ジイソ
ブチルアルミニウム(2,6−ジターシャリブチル−4
−メチルフェノキサイド)、ジメチルアルミニウム
(2,6−ジターシャリブチル−4−エチルフェノキサ
イド)、ジエチルアルミニウム(2,6−ジターシャリ
ブチル−4−エチルフェノキサイド)、ジイソブチルア
ルミニウム(2,6−ジターシャリブチル−4−エチル
フェノキサイド)等の一般式(1)で示される化合物;
メチルアルミニウムビス(2−フェニルフェノキサイ
ド)、エチルアルミニウムビス(2−フェニルフェノキ
サイド)、イソブチルアルミニウムビス(2−フェニル
フェノキサイド)、メチルアルミニウムビス(2−ター
シャリブチル−4−メトキシフェノキサイド)、エチル
アルミニウムビス(2−ターシャリブチル−4−メトキ
シフェノキサイド)、イソブチルアルミニウムビス(2
−ターシャリブチル−4−メトキシフェノキサイド)、
メチルアルミニウムビス(2,4−ジターシャリブチル
フェノキサイド)、エチルアルミニウムビス(2,4−
ジターシャリブチルフェノキサイド)、イソブチルアル
ミニウムビス(2,4−ジターシャリブチルフェノキサ
イド)、メチルアルミニウムビス(2,6−ジイソプロ
ピルフェノキサイド)、エチルアルミニウムビス(2,
6−ジイソプロピルフェノキサイド)、イソブチルアル
ミニウムビス(2,6−ジイソプロピルフェノキサイ
ド)、メチルアルミニウムビス(2,6−ジフェニルフ
ェノキサイド)、エチルアルミニウムビス(2,6−ジ
フェニルフェノキサイド)、イソブチルアルミニウムビ
ス(2,6−ジフェニルフェノキサイド)、メチルアル
ミニウムビス(2,6−ジターシャリブチルフェノキサ
イド)、エチルアルミニウムビス(2,6−ジターシャ
リブチルフェノキサイド)、イソブチルアルミニウムビ
ス(2,6−ジターシャリブチルフェノキサイド)、メ
チルアルミニウムビス(2,6−ジクロロフェノキサイ
ド)、エチルアルミニウムビス(2,6−ジクロロフェ
ノキサイド)、イソブチルアルミニウムビス(2,6−
ジクロロフェノキサイド)、メチルアルミニウムビス
(2,6−ジメトキシフェノキサイド)、エチルアルミ
ニウムビス(2,6−ジメトキシフェノキサイド)、イ
ソブチルアルミニウムビス(2,6−ジメトキシフェノ
キサイド)、メチルアルミニウムビス(2,6−ジター
シャリブチル−4−メチルフェノキサイド)、エチルア
ルミニウムビス(2,6−ジターシャリブチル−4−メ
チルフェノキサイド)、イソブチルアルミニウムビス
(2,6−ジターシャリブチル−4−メチルフェノキサ
イド)、メチルアルミニウムビス(2,6−ジターシャ
リブチル−4−エチルフェノキサイド)、エチルアルミ
ニウムビス(2,6−ジターシャリブチル−4−エチル
フェノキサイド)、イソブチルアルミニウムビス(2,
6−ジターシャリブチル−4−エチルフェノキサイド)
等の一般式(2)で示される化合物から選ばれる少なく
とも1種のソフトなルイス酸が、2−位または2,6−
位の置換基の立体的・電子的効果の影響によるルイス酸
性の抑制が可能で、反応制御の幅が広く、かつ、容易に
反応制御できるため好ましい。
【0035】さらに好ましいルイス酸としては、ジメチ
ルアルミニウム(2,6−ジイソプロピルフェノキサイ
ド)、ジエチルアルミニウム(2,6−ジイソプロピル
フェノキサイド)、ジイソブチルアルミニウム(2,6
−ジイソプロピルフェノキサイド)、ジメチルアルミニ
ウム(2,6−ジターシャリブチルフェノキサイド)、
ジエチルアルミニウム(2,6−ジターシャリブチルフ
ェノキサイド)、ジイソブチルアルミニウム(2,6−
ジターシャリブチルフェノキサイド)、ジメチルアルミ
ニウム(2,6−ジターシャリブチル−4−メチルフェ
ノキサイド)、ジエチルアルミニウム(2,6−ジター
シャリブチル−4−メチルフェノキサイド)、ジイソブ
チルアルミニウム(2,6−ジターシャリブチル−4−
メチルフェノキサイド)、ジメチルアルミニウム(2,
6−ジターシャリブチル−4−エチルフェノキサイ
ド)、ジエチルアルミニウム(2,6−ジターシャリブ
チル−4−エチルフェノキサイド)、ジイソブチルアル
ミニウム(2,6−ジターシャリブチル−4−エチルフ
ェノキサイド)等の一般式(1)で示される化合物;メ
チルアルミニウムビス(2,6−ジイソプロピルフェノ
キサイド)、エチルアルミニウムビス(2,6−ジイソ
プロピルフェノキサイド)、イソブチルアルミニウムビ
ス(2,6−ジイソプロピルフェノキサイド)、メチル
アルミニウムビス(2,6−ジターシャリブチルフェノ
キサイド)、エチルアルミニウムビス(2,6−ジター
シャリブチルフェノキサイド)、イソブチルアルミニウ
ムビス(2,6−ジターシャリブチルフェノキサイ
ド)、メチルアルミニウムビス(2,6−ジターシャリ
ブチル−4−メチルフェノキサイド)、エチルアルミニ
ウムビス(2,6−ジターシャリブチル−4−メチルフ
ェノキサイド)、イソブチルアルミニウムビス(2,6
−ジターシャリブチル−4−メチルフェノキサイド)、
メチルアルミニウムビス(2,6−ジターシャリブチル
−4−エチルフェノキサイド)、エチルアルミニウムビ
ス(2,6−ジターシャリブチル−4−エチルフェノキ
サイド)、イソブチルアルミニウムビス(2,6−ジタ
ーシャリブチル−4−エチルフェノキサイド)等の一般
式(2)で示される化合物から選ばれる少なくとも1種
のソフトなルイス酸が挙げられる。
【0036】前記ルイス酸として、アルミニウムを含ん
だルイス酸以外にも、トリフェニルボラン、トリス(ペ
ンタフルオロフェニル)ボランなどの有機ホウ素化合物
を使用することができる。本発明の重合体の製造方法に
おいて、モノマー活性化剤(D)と3価のルテニウム化
合物(C)とのモル比〔(D)/(C)〕が0.01以
上になるようにする必要があり、(D)/(C)が1以
上であると、反応を速やかに進行させることができるた
めに好ましい。また、モノマー活性化剤(D)が多すぎ
ると反応の制御が困難になり、反応後に生成物を精製す
る工程が必要になることがある。
【0037】本発明の重合体の製造方法は、前記ビニル
系単量体(A)を、前記ラジカル重合開始剤(B)、前
記3価のルテニウム化合物(C)および前記モノマー活
性化剤(D)の存在下で、重合させる方法である。本発
明の製造方法は、ラジカル重合開始剤(B)およびモノ
マー活性化剤(D)を使用したリビング的なラジカル重
合反応により重合体が得られるので、得られる重合体の
分子量、分子量分布、繰り返し単位の数等をより正確に
制御するためには、重合反応を阻害すると考えられる、
水および酸素の不存在下で重合を行うのが望ましい。ま
た、本発明の製造方法では、同様の理由で、水および酸
素以外にも、水酸基、カルボキシル基、スルホン酸基、
スルフィン酸基等のプロトンを放出しうる官能基を分子
内に有する化合物の不存在下で、重合を行うのがさらに
好ましい。
【0038】本発明の重合体の製造方法では、溶媒を使
用してもよく、前述の水およびプロトンを放出しうる官
能基を分子内に有する化合物以外のものであれば特に制
限はない。用いられる溶媒としては、たとえば、トルエ
ン、ベンゼン、キシレンなどの炭化水素系溶媒;1,4
−ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエーテル系溶
媒;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン、シクロヘキサノン、メチルシクロヘキサノンな
どのケトン系溶媒;酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエス
テル系溶媒;エチレングリコールモノメチルエーテルア
セテート、エチレングリコールジエチルエーテル、エチ
レングリコールモノエチルエーテルアセテートなどのエ
チレングリコール誘導体;N,N−ジメチルホルムアミ
ドなどの含窒素溶媒;ジメチルスルホキシドなどの含イ
オウ溶媒等が挙げられる。これらは、1種だけを用いて
もよいし、あるいは、複数種を併用してもよい。中で
も、溶媒としては、トルエン、キシレン、アセトン、メ
チルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘ
キサノン、メチルシクロヘキサノン、酢酸エチル、酢酸
ブチルから選ばれる少なくとも1種の溶媒が好ましい。
なお、溶媒を使用した場合は、重合後の反応物から溶媒
を除去する工程が必要になるので、溶媒を全く使用する
ことなく、塊状重合することもできる。
【0039】本発明の重合体の製造方法での反応温度と
しては、副反応を抑制し、且つ目的とする重合体を効率
よく得るためには、30〜200℃であり、40〜15
0℃であるのが好ましい。本発明の重合体の製造方法に
おいて、前記ビニル系単量体(A)、前記ラジカル重合
開始剤(B)、前記3価のルテニウム化合物(C)およ
び前記モノマー活性化剤(D)の混合手順については、
特に制限はないが、たとえば、予め、前記3価のルテニ
ウム化合物(C)および前記モノマー活性化剤(D)を
反応容器に仕込んだ後、前記ビニル系単量体(A)およ
び前記ラジカル重合開始剤(B)の混合物を反応容器に
一括滴下してもよい。
【0040】また、前述に示すようにビニル系単量体
(A)を2以上に分割して滴下する場合は、予め、前記
3価のルテニウム化合物(C)および前記モノマー活性
化剤(D)を反応容器に仕込んだ後、最初に滴下するビ
ニル系単量体(A)に前記ラジカル重合開始剤(B)を
混合したものを一括滴下してもよい。本発明の重合体の
製造方法において、ブロック共重合体を得る目的で、ビ
ニル系単量体(A)として複数種のビニル系単量体を使
用する場合は、前述のように、複数種のビニル系単量体
をそれぞれを混合しないように別々に用意してから、別
々のビニル系単量体をさらに1つ以上に分割した後、分
割したビニル系単量体を順番に反応系に滴下する操作を
繰り返して重合してもよい。さらに、この重合操作にお
いては、同じビニル系単量体を続けて滴下しないように
し、直前に滴下したビニル系単量体の重合終了後に、次
のビニル系単量体を滴下するのが好ましい。
【0041】
【実施例】下記の実施例は、本発明の例示であり、本発
明の特許請求の範囲を制限するものではない。実施例お
よび比較例における評価方法は以下の通りである。実施
例および比較例中の、「転化率」、「数平均分子量」、
「ピークトップ」は、特に注釈のない限り、それぞれ以
下の方法によって求めた。転化率 重合反応中および重合後に、ガスクロマトグラフィーで
ビニル系単量体の減少率から算出した。数平均分子量およびピークトップ 数平均分子量は、ゲル浸透クロマトグラフィー(GP
C)を用いて標準ポリスチレンによる検量線から求め
た。
【0042】ピークトップは、上記GPCの溶出曲線に
おいて、ピークトップ部分の溶出時間を示す。 −実施例1− 還流冷却器、温度測定用端子、アルゴン導入管を備えた
4つ口フラスコに、RuCl3(PPh3)3 1.0g(1
mmol)を秤取し、4つ口フラスコをアルゴン置換し
た後、アルドリッチ社製のトルエン35ml、ビス
(2,6−ジ−tert−ブチルフェノキシ)メチルアルミ
ニウムの0.5Mトルエン溶液4ml(2mmol)を
注射器を使用して順番に4つ口フラスコに導入した。4
つ口フラスコ内の内容物が均一に溶解するまで攪拌した
後、60℃のオイルバスに4つ口フラスコを浸し、内容
物の温度が安定した後、予め、水素化カルシウムで乾燥
した後、さらにトリエチルアルミニウムで乾燥してから
減圧蒸留したメタクリル酸メチル10.7ml(100
mmol)に2,2′−アゾビスイソブチロニトリル
0.082g(0.51mmol)を溶かした溶液を注
射器を使用して4つ口フラスコに導入して反応を開始し
た。なお、反応はアルゴン気流下で行い、反応には水分
および酸素を厳密に取り除いたものを用いた。なお、仕
込み量は表1にまとめて示した。
【0043】反応開始後、30分後、60分後および1
20分後に、4つ口フラスコ内の内容物を一部サンプリ
ングして、ガスクロマトグラフィーを使用してメタクリ
ル酸メチルの転化率、ゲル浸透クロマトグラフィー(G
PC)を使用して得られるポリメタクリル酸メチルの数
平均分子量およびピークトップを追跡した。結果を表2
〜4に示す。
【0044】−比較例1− RuCl3(PPh3)3 およびビス(2,6−ジ−tert−
ブチルフェノキシ)メチルアルミニウムを使用しない以
外は、表1に示す仕込み量で実施例1と同様にして反応
を行った。反応開始後、30分後、60分後および12
0分後に、4つ口フラスコ内の内容物を一部サンプリン
グして、ガスクロマトグラフィーを使用してメタクリル
酸メチルの転化率、ゲル浸透クロマトグラフィー(GP
C)を使用して得られるポリメタクリル酸メチルの数平
均分子量およびピークトップの変化を追跡した。結果を
表2〜4に示す。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】表2で実施例1および比較例1の転化率を
比較すると、実施例1では重合反応が速やかに進行して
おり、得られるポリマーの成長末端の寿命が長くなって
いると考えられる。それに対して比較例1では、重合反
応の進行は速やかではなく、しかも途中で反応が進行し
なくなる。
【0048】
【表3】
【0049】表3で実施例1および比較例1の数平均分
子量を比較すると、実施例1の数平均分子量はラジカル
開始剤とビニル系単量体のモル比から計算される理論値
に近い値であり、分子量の制御が可能である。それに対
して比較例1では、数平均分子量は、その理論値よりも
大きく、得られるポリマーの成長末端の反応性がコント
ロールされていないと考えられる。
【0050】
【表4】
【0051】表4で実施例1および比較例1において、
ピークトップを比較すると、実施例1では、得られるポ
リマーの成長末端が活性を維持し続けたことによる分子
量の増大が認められる。それに対して比較例1では、6
0〜120分で分子量の増大は認められず、成長末端が
失活したものと考えられる。 −実施例2− 実施例1と同様にして、しかも同量の仕込みで、メタア
クリル酸メチルを重合した。図1に示した重合反応の反
応時間と反応温度との関係から明らかなように、メタク
リル酸メチル導入時に反応温度が約3℃上昇することが
観測された。メタクリル酸メチルを導入してから120
分後に、アクリル酸エチル10.8ml(110mmo
l)を注射器を使用して4つ口フラスコに導入した。ア
クリル酸エチル導入時にも、メタクリル酸メチル導入時
と同様に、反応温度が約5℃上昇することが観測され
た。
【0052】アクリル酸エチル導入時の温度上昇は、メ
タクリル酸メチルの重合後の成長ラジカルが安定に存在
し、これがさらにアクリル酸エチルと反応し、ブロック
共重合体が得られたことを強く示唆している。反応開始
後、30分後、60分後、120分後および150分後
に、4つ口フラスコ内の内容物を一部サンプリングし
て、ガスクロマトグラフィーを使用してメタクリル酸メ
チルの転化率、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)
を使用して、得られる共重合体の数平均分子量およびピ
ークトップを追跡した。結果を表5に示す。
【0053】
【表5】
【0054】表5で、時間の経過とともに、ピークトッ
プが徐々に早く検知されていることから、得られるポリ
マーの成長末端が活性を維持し続けているものと考えら
れる。
【0055】
【発明の効果】本発明の重合体の製造方法は、ビニル系
単量体(A)を、ラジカル重合開始剤(B)、3価のル
テニウム化合物(C)およびモノマー活性化剤(D)の
存在下で、重合させるため、ラジカル重合開始剤を使用
したリビング的なラジカル重合反応において、得られる
重合体の分子量分布を制御でき、重合時の連鎖移動が少
なく、どのビニル系単量体に対しても重合可能で一般性
のある、重合体の製造方法を提供することができる。
【0056】前記ビニル系単量体(A)が(メタ)アク
リル系単量体であると、重合における反応性および得ら
れる重合体の有用性が高い。前記ラジカル重合開始剤
(B)がアゾ系ラジカル重合開始剤であると、開始剤か
ら生成した1次ラジカルの水素引き抜きによる連鎖移動
反応等の副反応を極力低下させることができ、また、各
種ビニル系単量体への溶解性や重合温度に対応できる種
類が多い。
【0057】前記3価のルテニウム化合物(C)がハロ
ゲン原子を配位子として含むルテニウム錯体であると、
重合反応を容易に制御できるために好ましい。前記ハロ
ゲン原子が塩素原子であると、重合反応をさらに容易に
制御でき、容易に入手することもできる。前記モノマー
活性化剤(D)がルイス酸であると、ルイス酸が溶解し
て重合反応を均一に進行させることができ、重合反応を
所望のように制御をすることが容易に実現できる。
【0058】前記ルイス酸がアルミニウムを含んだルイ
ス酸であると、アルミニウムの置換基によってルイス酸
性を大きく変化させることができ、重合反応を所望のよ
うに制御をすることがさらに容易に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例2における反応時間と反応温度との関係
を示した図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ビニル系単量体(A)を、ラジカル重合開
    始剤(B)、3価のルテニウム化合物(C)およびモノ
    マー活性化剤(D)の存在下で、重合させることを特徴
    とする重合体の製造方法。
  2. 【請求項2】前記モノマー活性化剤(D)がルイス酸で
    ある請求項1に記載の重合体の製造方法。
  3. 【請求項3】前記ルイス酸がアルミニウムを含んだルイ
    ス酸である請求項2に記載の重合体の製造方法。
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JP2002012883A (ja) * 2000-04-28 2002-01-15 Sanyo Chem Ind Ltd 粘度指数向上剤及び潤滑油組成物

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