JPH08245611A - 無水琥珀酸の製造方法 - Google Patents

無水琥珀酸の製造方法

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JPH08245611A
JPH08245611A JP8024876A JP2487696A JPH08245611A JP H08245611 A JPH08245611 A JP H08245611A JP 8024876 A JP8024876 A JP 8024876A JP 2487696 A JP2487696 A JP 2487696A JP H08245611 A JPH08245611 A JP H08245611A
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JP
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weight
hydrogenation
catalyst
maleic anhydride
free
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JP8024876A
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Gerhard Darsow
ゲルハルト・ダルソウ
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Bayer AG
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C51/00Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides
    • C07C51/54Preparation of carboxylic acid anhydrides
    • C07C51/567Preparation of carboxylic acid anhydrides by reactions not involving carboxylic acid anhydride groups
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無水マレイン酸の水素化において従来副生物
として見られるγ−ブチロラクトンが非常に少量しか生
成せず、しかも炭素数<4のモノカルボン酸およびヒド
ロキシカルボン酸が生成しない、コストに関して効率的
な無水琥珀酸の製造用の連続的操作法を提供すること。 【解決手段】 水素化を50−400バールの圧力およ
び60−180℃の温度において、固定床中に配置され
ている酸素を含まずそして担体も含まない成形物体の上
で連続的に実施することにより、接触液相水素化により
無水マレイン酸を水素を用いて水素化して無水琥珀酸を
与えることができ、この成形体は元素の周期律表のVIII
亜族の鉄亜族の元素またはそれらの相互同士の合金もし
くはそれらとVI亜族の元素との合金の圧縮された粉末か
ら製造されており、さらにここで水素化−不活性元素が
存在することもできる。成形体は20−250Nの圧縮
強さおよび10−90m2/gの内表面積を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、無水マレイン酸の水素化におい
て従来副生物として見られるγ−ブチロラクトンが非常
に少量しか生成せず、しかも炭素数<4のモノカルボン
酸およびヒドロキシカルボン酸が生成しない、コストに
関して効率的な無水琥珀酸の製造用の連続的操作方法に
関する。
【0002】無水琥珀酸は、特別な機械的および化学的
性質並びに良好な生体内分解性を有する熱可塑性ポリエ
ステル類の製造用の重要な出発物質である。
【0003】無水酢酸蒸気を融解した琥珀酸の中に加え
ることによって脱水反応により琥珀酸から無水琥珀酸を
製造することは知られている(Ullmann, Enzyklopaedie
dertechnischen Chemie, 3rd Edition (1953), Volume
4, p.318 に引用されたGB 507 592)。
【0004】無水マレイン酸をバッチ方法でNi上で
(Ullmann, Enzyklopaedie der technischen Chemie, 3
rd Edition (1953), Volume 4, p.318 に引用されたU
S 2198513)またはPd、Rh、Pt/Al2
3上で(JP 48/7609(1973))水素化して
無水琥珀酸を与えることも知られている。
【0005】無水マレイン酸をPd/活性炭上で連続的
に水素化して無水琥珀酸を与えることも知られている
(SU 721 406)。
【0006】反応過程は下記の反応式:
【0007】
【化1】
【0008】により説明することができる。
【0009】無水琥珀酸の既知の製造方法では、主とし
て不連続的懸濁方法(バッチ方法)が使用され、そこで
は無水マレイン酸が水素を用いて粉末状触媒上で溶媒を
用いておよび用いずに水素化される。
【0010】不連続的方法は、それらの生産能力が反応
容量に比べて非常に低く、従って大きい反応装置および
貯蔵タンクが必要であるという欠点を有する。エネルギ
ー消費量および労働条件が相対的に高くなる。
【0011】カスケード状に連結された複数の水素化反
応器を使用して実施する連続的粉末触媒方法はこれらの
欠点の一部を回避する。しかしながら、粉末状触媒を繰
り返し個別に計量添加し、それらをポンプにより循環さ
せそしてそれらを反応生成物から定量的に濾過するとい
う必要性が残る。触媒スラリーポンプは高い機械的摩耗
を受ける。反応生成物からの粉末状触媒の定量的な除去
は複雑な作業である。さらに、この追加の操作により触
媒活性が比較的急速に低下する危険性も高い。従って、
反応を固定触媒上で進められることが有利である。固定
床反応における触媒の頻繁な交換も同様に複雑な作業で
あるため、そのような触媒はこの高い活性を有していな
ければならず、その活性は比較的長い期間にわたり衰微
してはならない。
【0012】無水琥珀酸を与えるためのPd/活性炭上
での水素化はこれまでに連続的操作法として記載されて
いる。この触媒は制限された寿命しか有していない。さ
らに、この反応は溶媒を用いてのみ実施することができ
る。
【0013】驚くべきことに、固定床中に配置されてお
りそして元素の周期律表(メンデレーエフ)のVIII亜族
の鉄亜族の1種もしくはそれ以上の元素の酸素を含まな
い金属粉末から製造される、担体を含まない成形体上で
無水マレイン酸を連続的に非常に効率的に水素化して無
水琥珀酸を与えることができることが今回見いだされ
た。さらに鉄亜族の金属を活性化作用を有する元素の周
期律表のVI亜族の元素と合金にすることも有用である。
ここで使用される粉末は、高い活性を減少させることな
く、低い含有量の触媒的に不活性な元素(例えば、ケイ
素、アルミニウム、チタン、炭素)をさらに含有するこ
とができる。固体成形体は20−250Nの圧縮強さお
よび10−90m2/gの内表面積を有する。
【0014】本発明は従って、水素化を液相で50−4
00バールのH2圧にて、化学量論的量に基いて10−
80倍モル量のH2を用いて、そして60−180℃の
温度において、そして酸素を含まず担体を含まない触媒
上で実施し、ここで触媒が固定床中に配置されておりそ
して金属粉末から製造された圧縮成形体として存在し且
つ20−250Nの圧縮強さおよび10−90m2/g
の内表面積を有しそして金属粉末が全て金属粉末の合計
重量に基いて60−100重量%の1種もしくはそれ以
上の第一鉄金属、0−15重量%の1種もしくはそれ以
上のVI亜族の金属および0−25重量%のアルミニウ
ム、ケイ素、チタンおよび炭素よりなる群からの1種も
しくはそれ以上の水素化−不活性元素を含有することを
特徴とする、無水マレイン酸の接触水素化による無水琥
珀酸の連続的製造方法に関する。
【0015】担体を含まない成形体の圧縮強さはDIN
50 106に明記されている通りに測定することがで
きる。
【0016】担体を含まない成形体は表面積に関しては
特許請求の範囲に従って試験することができ、そして本
発明に従う方法の使用に関しては F.M. Nelsen および
F.T.Eggertsen, Analyt. Chem. 30 (1958), pp. 1387-1
390 並びに S.J. Gregg および K.S.W. Sing, Adsorpti
on, Surface Area and Porosity, London 1982, Chapte
rs 2 および 6 に記載されている方法により試験するこ
とができる。
【0017】元素の周期律表(メンデレーエフ)のVIII
亜族の鉄亜族は鉄、コバルトおよびニッケル元素を含
む。本発明に従い使用される担体を含まない成形体は1
種もしくはそれ以上のこれらの金属を、担体を含まない
成形体の合計重量に基いて、少なくとも60、好適には
少なくとも70、特に少なくとも80重量%の量で含有
する。
【0018】元素の周期律表のVI亜族はクロム、モリブ
デン、およびタングステン元素を含む。本発明に従い使
用される担体を含まない成形体は1種もしくはそれ以上
のこれらの金属を、0−15重量%の量で含有する。そ
れらが存在する場合、金属粉末は、担体を含まない成形
体に基いて、少なくとも0.1、好適には少なくとも0.
3、特に少なくとも0.5重量%含有し、それらは1種
もしくはそれ以上のこれらの金属を、担体を含まない成
形体に基いて、多くとも15、好適には多くとも10そ
して特に多くとも5重量%含有する。
【0019】本発明に従い使用される担体を含まない成
形体はさらに、各場合とも担体を含まない成形体に基い
て、25重量%まで、好適には15重量%までの他の元
素を含有することができ、そのような触媒的に活性でな
い元素の例にはアルミニウム、ケイ素、チタンおよび炭
素が包含される。好適な態様によると、担体を含まない
成形体はVIIIおよびVI亜族の金属の他に10重量%より
多くないアルミニウムおよび5重量%より多くない他の
元素を含有する。
【0020】水素化方法のためには、50−400バー
ル、好適には100−400バールの、特に好適には1
50−300バールの圧力に予備加圧された純粋な水素
が使用され、ここでは化学量論的量に基いて20−60
倍モル量の、好適には20−40倍モル量の水素が使用
される。
【0021】水素化は、固定床方法で、水素化触媒とし
て作用する上記タイプの担体上で、水素化しようとする
液体無水マレイン酸を底部から上部に上昇する予め混合
された水素と同方向に(co-currently)または上部から流
入する水素と反対方向に底部から入って(向流法)水素
化反応器中に充填された成形体の上で連続的に行われ
る。本発明に従う方法はもちろん溶媒の中で実施するこ
ともできる。反応条件下で不活性である適当な溶媒は、
例えば、ジ−n−プロピルエーテル、ジ−イソ−プロピ
ルエーテル、ジ−n−ブチルエーテル、ジ−イソ−ブチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ピラ
ン、γ−ブチロラクトンである。好適には、本発明に従
う方法は溶媒なしでまたはシステムに固有な溶媒として
のγ−ブチロラクトンの中で行われる。
【0022】水素化工程は60−180℃、好適には8
0−160℃、特に好適には100−140℃において
行われる。それより低い温度は長い滞在時間または定量
的転化の断念を余儀なくさせる。それより高い温度は副
生物としてのγ−ブチロラクトンの生成増加をもたら
す。
【0023】1時間当たりの触媒充填量は200−50
0gの無水マレイン酸/リットルの触媒である。
【0024】>99%の純度を有する無水マレイン酸が
使用される。しかしながら、蒸留還流物(γ−ブチロラ
クトン)を含有する無水マレインを使用してもよい。
【0025】水素化反応器は担体を含まない成形体が完
全にもしくは部分的に充填されている鋼または鋼合金か
ら製造された個別の高圧管であってもよく、そこでは格
子(ワイヤーバスケットなど)上での使用も可能であ
り、或いは個別の管に成形物体が完全にもしくは部分的
に充填されているケース収容された高圧管束であっても
よい。
【0026】担体を含まない成形体は一般的方法により
金属粉末を錠剤化および顆粒化機械上で圧縮することに
より製造することもでき、そこでは金属粒子の接着強度
を改良するためにグラファイトを触媒を形成する成分の
合計重量を基にして0.5−1.5重量%の量で使用する
こともでき、或いは接着剤を少量使用することもでき
る。担体を含まない成形体は表面の酸化を避けるために
好適には酸素を含まない雰囲気において製造される。3
−7mmの直径を有する錠剤化および顆粒化された成形
体が反応を実施するために最も有効であり且つ最も適切
である。本発明に従う成形体の圧縮強さは20−250
Nの値であり、好適には100−220Nがかなり重要
である。それより低い圧縮強さは成形体の変性または腐
食摩耗をもたらし、それが反応生成物の金属汚染を生ず
る。それより高い値は加圧において不つりあいな費用を
必要とし、さらに利点が得られるものでない。成形体の
内表面積もかなり重要であり、それは本発明によると1
0−90m2/gの値でありそして出発物質のできる限
り定量的な転化にとって決定的なものである。
【0027】上記の反応条件下では、この方法で15,
000時間以上という完全に予期されなかった長い触媒
寿命が得られ、それは製造される反応生成物を基にして
<0.1重量%の触媒消費量をもたらす。
【0028】水素化反応器を出た反応混合物を減圧し、
その方法において過剰の水素を集めることができ、そし
て加圧および使用された水素の補充を行った後に、再使
用することができる。完全な水素化(無水マレイン酸の
99.9−100%の転化率)では、反応混合物は少な
くとも97重量%の無水琥珀酸を含んでなる。それは有
機低沸点物質中に3重量%までのγ−ブチロラクトンを
含有することができる。
【0029】本発明に従い使用される酸素を含まずそし
て担体を含まない固定床触媒は、担体を含有する触媒と
は対照的に、「浸出する」傾向があるため、すなわちイ
オン形もしくはコロイド形の触媒成分が基質の溶液相に
移る傾向があるため、例えばイオン交換体を用いて基質
から除去するのが困難な重金属により基質が汚染される
ことがない。重金属を複雑な方法で担体物質から分離し
なくてもよいため、使用される触媒金属は例えば触媒の
比較的長い使用後に容易に再処理および再使用すること
ができる。
【0030】製造される無水琥珀酸は<1ppmの触媒
成分の含有量を有し、蒸留による低−沸点物質の除去後
に≧99.9重量%の純度で得られるため、さらに精製
せずに他の使用のために、例えば重合体の製造用に、使
用することができる。
【0031】蒸留後に得られる無色透明な無水琥珀酸は
一般的タイプの結晶化装置の中で結晶化させることもで
き、またはフレーキングドラムにより処理して注入可能
なフレークを与えることもできる。
【0032】
【実施例】実施例1 内径が45mmでありそして長さが1mのステンレス鋼
製の垂直に直立した熱絶縁高圧管に、ニッケル粉末の錠
剤化により製造され、5mmの円筒高さおよび5mmの
直径において円筒状周囲表面上での147Nの圧縮強さ
および33m2/gの内表面積を有する1.4リットルの
水素化触媒を充填した。この管の中に、20モル倍量の
300バールの高純度水素と一緒に、1時間当たり42
0gの融解容器の中で製造された透明な無水マレイン酸
融解物を連続的にポンプで送り、すなわち底部から上部
に上昇させた。
【0033】無水マレイン酸融解物および水素を一緒に
熱交換器の中に案内して進めそしてそれらを130℃の
温度で高圧管に入るのに十分なほどに加熱した。高圧管
から出た液体反応生成物と過剰の水素との混合物を分離
器の中に案内し、そこから使用された量の交換後に、水
素を新しい無水マレイン酸融解物と一緒に予備加熱器の
中にポンプで送りそしてそこから再度高圧管にポンプで
送った。
【0034】無色透明な反応生成物の融解物を大気圧ま
で減圧しそして冷却した後にガスクロマトグラフィーに
より試験した。
【0035】有機低−沸点物の中にそれは1.5重量%
のγ−ブチロラクトンを含有しているため、有機反応生
成物の無水琥珀酸含有量は98.5重量%であった。
【0036】製造された無水琥珀酸は蒸留による低沸点
物の除去後に99.9重量%の純度で得られた。
【0037】触媒は4100時間の操作時間後に活性に
おいて変化がないため、反応生成物の組成はこの期間に
わたり変化しなかった。
【0038】実施例2 実施例1の通りの高圧管の中で、125℃の温度および
200バールの水素圧において、実施例1と逆の反応流
れで上昇する無水マレイン酸融解物と反対方向に水素を
案内し、この場合1時間当たり実施例1と同じ量を水素
化した。触媒は粉末状のニッケル−鉄合金を錠剤化する
ことにより製造された。合金はニッケル中に15重量%
の割合の鉄を含有していた。錠剤は、5mmの円筒高さ
および5mmの直径で、円筒状周囲表面上での137N
の圧縮強さおよび74m2/gの内表面積を有してい
た。
【0039】3200時間の操作時間後に、使用された
無水マレイン酸の転化率は99.95重量%であった。
反応生成物中のγ−ブチロラクトンの含有量は1.85
重量%であるため、反応生成物の無水マレイン酸含有量
は98.10重量%であった(残り=0.05重量%の未
反応の無水マレイン酸)。
【0040】蒸留による不純物の除去後に、製造された
無水マレイン酸は99.9重量%の純度で得られた。
【0041】実施例3 内径が45mmでありそして長さが1mのステンレス鋼
製の垂直に直立した熱絶縁高圧管に、1.75%のMo
含有量を有するNi/Mo合金の粉末の錠剤化により製
造され、5mmの円筒高さおよび5mmの直径において
円筒状周囲表面上での191Nの圧縮強さおよび58m
2/gの内表面積を有する1.4リットルの水素化触媒を
充填した。この管の中に、30モル倍量の300バール
の高純度水素と一緒に、1時間当たり560gの融解容
器の中で製造された透明な無水マレイン酸融解物を連続
的にポンプで送り、すなわち底部から上部に上昇させ
た。
【0042】無水マレイン酸融解物および水素を、高圧
管に入る前に120℃の温度に加熱した。
【0043】1980時間の操作時間後に、使用された
無水マレイン酸の転化率は100重量%であった。反応
生成物中のγ−ブチロラクトンの含有量は1.07重量
%であるため、反応生成物の無水マレイン酸含有量は9
8.93重量%であった。
【0044】蒸留による不純物の除去後に、製造された
無水マレイン酸は99.9重量%の純度で得られた。
【0045】実施例4 実施例1の通りであったが高圧鋼N9製の高圧管の中
で、1時間当たり同一量の無水マレイン酸を120℃の
温度および300バールの水素圧において水素化した。
触媒は1.02重量%のMo含有量および6.1重量%の
Al含有量を有するNi/Mo/Al合金を錠剤化する
ことにより製造された。錠剤は、5mmの円筒高さおよ
び5mmの直径で、210Nの圧縮強さおよび71m2
/gの内表面積を有していた。
【0046】2800時間の操作時間後に、反応生成物
中の無水マレイン酸の含有量は98.9重量%でありそ
してγ−ブチロラクトンの含有量は1.1重量%であっ
た。
【0047】実施例5 実施例1の通りの高圧管の中で、1時間当たり同一量の
無水マレイン酸を125℃の温度および300バールの
水素圧において水素化した。触媒は粉末状のNi/Fe
/Mo合金を錠剤化することにより製造され、合金は1
5%のFe部分および1.4重量%のMo含有量を有し
ていた。錠剤は、3mmの円筒高さおよび3mmの直径
で、162Nの圧縮強さおよび68m2/gの内表面積
を有していた。
【0048】1700時間の操作時間後に、使用された
無水マレイン酸の転化率は99.95重量%であった。
反応生成物中のγ−ブチロラクトンの含有量は1.27
重量%であるため反応生成物の無水琥珀酸の含有量は9
8.68重量%であった(残り=0.05重量%の未反応
の無水マレイン酸)。
【0049】実施例6 実施例1の通りの高圧管の中で、1時間当たり420g
の量の無水マレイン酸を130℃の温度および300バ
ールの水素圧において水素化した。触媒は5.4重量%
のAl含有量および0.2重量%のSi含有量を有する
粉末状のNi/Al/Si合金を錠剤化することにより
製造された。
【0050】錠剤は、3mmの円筒高さおよび3mmの
直径で、148Nの圧縮強さおよび61m2/gの内表
面積を有していた。
【0051】1400時間の操作時間後に、使用された
無水マレイン酸の転化率は99.9重量%であった。反
応生成物中のγ−ブチロラクトンの含有量は1.0重量
%であるため反応生成物の無水琥珀酸の含有量は98.
9重量%であった(残り=0.1重量%の未反応の無水
マレイン酸)。
【0052】実施例7 実施例1の通りの高圧管の中で、1時間当たり200g
の量の無水マレイン酸をγ−ブチロラクトン中に30重
量%強度の溶液として溶解させて、120℃の温度およ
び300バールの水素圧において水素化した。触媒は
6.1重量%のAl含有量を有する粉末状のNi/Al
合金を錠剤化することにより製造された。
【0053】錠剤は、3mmの円筒高さおよび3mmの
直径で、円筒周囲表面上での156Nの圧縮強さおよび
69m2/gの内表面積を有していた。
【0054】1680時間の操作時間後に、使用された
無水マレイン酸の転化率は99.9重量%であった。
【0055】蒸留による溶媒の除去およびその後に行わ
れた粗製無水琥珀酸の蒸留後に、無水琥珀酸は99.9
重量%の純度を有していた。蒸留除去されたγ−ブチロ
ラクトンを工程に再循環させた。
【0056】本発明の主なる特徴および態様は以下のと
おりである。
【0057】1.水素化を液相で50−400バールの
2圧にて、化学量論的量に基いて10−80倍モル量
のH2を用いて、そして60−180℃の温度におい
て、そして酸素を含まず担体を含まない触媒上で実施
し、ここで触媒が固定床中に配置されておりそして金属
粉末から製造された圧縮成形体として存在し且つ20−
250Nの圧縮強さおよび10−90m2/gの内表面
積を有しそして金属粉末が全て金属粉末の合計重量に基
いて60−100重量%の1種もしくはそれ以上の第一
鉄金属、0−15重量%の1種もしくはそれ以上のVI亜
族の金属および0−25重量%のアルミニウム、ケイ
素、チタンおよび炭素よりなる群からの1種もしくはそ
れ以上の水素化−不活性元素を含有することを特徴とす
る、無水マレイン酸の接触水素化による無水琥珀酸の連
続的製造方法。
【0058】2.金属粉末が70−100重量%、好適
には80−100重量%の、1種もしくはそれ以上の第
一鉄金属を含有することを特徴とする、上記1に従う方
法。
【0059】3.VI亜族の金属が存在する場合に、金属
粉末が0.1−15重量%、好適には0.3−10重量
%、特に好適には0.5−5重量%の含有量を有するこ
とを特徴とする、上記1に従う方法。
【0060】4.水素化−不活性元素が存在する場合
に、金属粉末が0−10重量%のアルミニウムおよび各
々の元素当たり0−5重量%のSi、TiおよびCの含
有量を有することを特徴とする、上記1に従う方法。
【0061】5.水素化−不活性元素の合計含有量が0
−15重量%、好適には0−10重量%であることを特
徴とする、上記4に従う方法。
【0062】6.成形体が100−220Nの圧縮強さ
を有するものであることを特徴とする、上記1に従う方
法。
【0063】7.成形体が円筒状または球状でありそし
て3−7mmの直径を有することを特徴とする、上記1
に従う方法。
【0064】8.水素化を100−400バール、好適
には150−300バールのH2圧で実施することを特
徴とする、上記1に従う方法。
【0065】9.20−80倍モル量のH2を使用する
ことを特徴とする、上記1に従う方法。
【0066】10.無水マレイン酸を底部から上部に上
昇させて水素化反応器中に通しながら、水素化に必要な
水素を不飽和エステルと一緒に反応器中にポンプで送る
かまたは上部から底部に流してこれと反対方向に案内す
ることを特徴とする、上記1に従う方法。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水素化を液相で50−400バールのH
    2圧にて、化学量論的量に基いて10−80倍モル量の
    2を用いて、そして60−180℃の温度において、
    そして酸素を含まず担体を含まない触媒上で実施し、こ
    こで触媒が固定床中に配置されておりそして金属粉末か
    ら製造された圧縮成形体として存在し且つ20−250
    Nの圧縮強さおよび10−90m2/gの内表面積を有
    しそして金属粉末が、全て金属粉末の合計重量に基いて
    60−100重量%の1種もしくはそれ以上の第一鉄金
    属、0−15重量%の1種もしくはそれ以上のVI亜族の
    金属および0−25重量%のアルミニウム、ケイ素、チ
    タンおよび炭素よりなる群からの1種もしくはそれ以上
    の水素化−不活性元素を含有することを特徴とする、無
    水マレイン酸の接触水素化による無水琥珀酸の連続的製
    造方法。
JP8024876A 1995-01-20 1996-01-19 無水琥珀酸の製造方法 Pending JPH08245611A (ja)

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EP0722924B1 (de) 1998-07-01
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ATE167852T1 (de) 1998-07-15

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