JPH08245550A - トリフェニルメタン着色剤の製法 - Google Patents

トリフェニルメタン着色剤の製法

Info

Publication number
JPH08245550A
JPH08245550A JP7323001A JP32300195A JPH08245550A JP H08245550 A JPH08245550 A JP H08245550A JP 7323001 A JP7323001 A JP 7323001A JP 32300195 A JP32300195 A JP 32300195A JP H08245550 A JPH08245550 A JP H08245550A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
reaction
salt
water
carried out
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7323001A
Other languages
English (en)
Inventor
Arpad Acs
アルパド・アクス
Hans-Josef Remsperger
ハンス−ヨーゼフ・レムスペルガー
Juergen Berger
ユルゲン・ベルガー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoechst AG
Original Assignee
Hoechst AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoechst AG filed Critical Hoechst AG
Publication of JPH08245550A publication Critical patent/JPH08245550A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B11/00Diaryl- or thriarylmethane dyes
    • C09B11/04Diaryl- or thriarylmethane dyes derived from triarylmethanes, i.e. central C-atom is substituted by amino, cyano, alkyl
    • C09B11/10Amino derivatives of triarylmethanes
    • C09B11/12Amino derivatives of triarylmethanes without any OH group bound to an aryl nucleus
    • C09B11/20Preparation from other triarylmethane derivatives, e.g. by substitution, by replacement of substituents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C303/00Preparation of esters or amides of sulfuric acids; Preparation of sulfonic acids or of their esters, halides, anhydrides or amides
    • C07C303/32Preparation of esters or amides of sulfuric acids; Preparation of sulfonic acids or of their esters, halides, anhydrides or amides of salts of sulfonic acids
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C309/00Sulfonic acids; Halides, esters, or anhydrides thereof
    • C07C309/01Sulfonic acids
    • C07C309/28Sulfonic acids having sulfo groups bound to carbon atoms of six-membered aromatic rings of a carbon skeleton
    • C07C309/45Sulfonic acids having sulfo groups bound to carbon atoms of six-membered aromatic rings of a carbon skeleton containing nitrogen atoms, not being part of nitro or nitroso groups, bound to the carbon skeleton
    • C07C309/46Sulfonic acids having sulfo groups bound to carbon atoms of six-membered aromatic rings of a carbon skeleton containing nitrogen atoms, not being part of nitro or nitroso groups, bound to the carbon skeleton having the sulfo groups bound to carbon atoms of non-condensed six-membered aromatic rings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B67/00Influencing the physical, e.g. the dyeing or printing properties of dyestuffs without chemical reactions, e.g. by treating with solvents grinding or grinding assistants, coating of pigments or dyes; Process features in the making of dyestuff preparations; Dyestuff preparations of a special physical nature, e.g. tablets, films
    • C09B67/006Preparation of organic pigments

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Color Printing (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】トリフェニルメタン顔料の製法の提供 【解決手段】 (式中、Xはハロゲンであり、Zは鉄、ホウ素またはア
ルミニウムであり、Mはアルカリ金属またはアルカリ土
類金属またはアンモニウム基であり、そしてArはフェ
ニレンまたはナフチレン残基である)で示される化合物
を製造する方法において、まず4,4′,4″−トリハ
ロトリフェニルメタンハロゲン化物の鉄、ホウ素または
アルミニウムトリハロゲン化物錯化合物をアミノスルホ
ン酸の塩またはアミノナフタリンスルホン酸の塩と0.
6:1ないし1.4:1のモル比で130ないし180
℃の温度において少なくとも1バールのハロゲン化水素
分圧下および極性、水不溶性有機溶剤の存在下反応させ
る方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明の技術分野は、トリフ
ェニルメタン着色剤に関する。
【0002】
【従来の技術】トリフェニルメタン着色剤のモノスルホ
ン酸は、例えば顔料粉末としてまたは種々の顔料組成
物、例えばフラッシュペ−ストの形で使用される青色、
特に黒色印捺インキを製造するために工業的に非常に重
要である。工業的規模で製造されるトリフェニルメタン
着色剤は、一定の濃度および温度の硫酸中での対応する
色素塩基または色素塩基硫酸塩のモノスルホン化により
製造される。スルホン化に使用することができる色素塩
基は、酸触媒の存在下でのロ−ザリンと第一芳香族アミ
ンとの反応、約150℃の温度における、最終的溶融体
中に含まれる揮発性塩基の真空蒸留および冷却した残留
溶融体の微粉砕により(Fierz- David,Ku
enstliche organischeFarbs
toffe、1926、第262頁およびBIOS F
inalReport、1433、第30頁、第31
頁、第36頁)またはドイツ特許出願公開A第1098
652号明細書、米国特許出願A第3184483号明
細書および米国特許出願A第3211757号明細書に
より、4,4′,4″- トリクロロトリチルテトラクロ
ロアルミニウム酸塩を塩基と反応させて得られる色素塩
基塩酸塩またはテトラクロロアルミニウム酸塩のアルコ
−ルおよびアルカリ金属水酸化物溶液での処理による遊
離色素塩基への変換により(Fierz- David,
Kuenstliche organische Fa
rbstoffe、1926、第264頁)または有機
塩基の存在下でのアルカリ金属での処理およびその後の
色素塩基溶液の真空蒸留により(BIOS Final
Report、1433、第32頁)得られる。
【0003】同様にモノスルホン化に使用することがで
きる色素塩基硫酸塩は、芳香族アミンまたは芳香族アミ
ンまたは芳香族アミンおよび水不溶性有機溶剤の混合物
中に溶解した色素塩基の硫酸による処理およびその後の
沈澱懸濁液からの色素塩基硫酸塩の後処理により得られ
る。トリフェニルメタン染料のモノスルホン酸は、スル
ホ基を含有する芳香族アミンを上記の色素塩基テトラク
ロロアルミニウム酸塩の製造に使用する場合、別のスル
ホン化工程なしでも得られる。たとえスルホン化工程を
省略することによって理論的に経費のかからないおよび
無公害の製法が可能になったとしても、この方法により
芳香族スルホ酸塩から(ドイツ特許出願公開A第109
8652号明細書)または芳香族スルホン酸から(ドイ
ツ特許出願公開A第4477381号明細書)得られる
トリフェニルメタン顔料は、まだ工業的および経済的に
重要視されていない。例えば合成中または反応生成物の
後処理中(ドイツ特許出願公開A第1098652号明
細書、米国特許出願A第4477381号明細書)水溶
性有機溶剤、例えばエタノ−ル、ピリジン、酢酸、アセ
トン、グリコ−ル、ジメチルホルムアミドまたはジメチ
ルスルホキシドの使用を必要とする方法のみが現在公知
であり、この方法は、工業的に適用する場合、扱いにく
くて経費がかかる溶剤再生が必要としない。前記の反応
または後処理段階において水溶性有機溶剤が省かれる場
合、反応バッチの粘度はスルホ基を含有する芳香族アミ
ンによる変換度に比例して、もはや取り扱うことができ
ない程度の全バッチの粘稠なコンシステンシ−にまで上
昇する。トリクロロトリチルテトラクロロアルミニウム
酸塩とスルホ基を含有する芳香族アミンとの反応の結果
として既に反応中の固化が起る場合、これにより、硫酸
によりスルホン化されたトリフェニルメタン顔料より著
しく低い最終生成物中の酸基の一部分との不完全な反応
または少なくとも不均一な反応が生起するに至る。この
ことは、溶液の不透明色およびアルカリ性溶液の濾過中
の残留物と関係した希釈アルカリ金属水酸化物溶液中の
トリフェニルメタン顔料の不完全な溶解度という形で現
れる。この様な溶液特性を有するトリフェニルメタン顔
料は、硫酸でスルホン化したトリフェニルメタン塩基を
与える様な、高品質の印捺インキを製造するためには適
さない。さらに不適切な変換度は、フラッシュペ−スト
組成物の製造中の脱水が不十分であるかまたはそれが全
く起こらず、適用される印捺物中の斑点を形成させる原
因となる高い粗粒含有率を与える。同一の着色力に合わ
せられた印捺インキペ−ストの場合、芳香族アミノスル
ホン酸またはそれらの塩から公知技術により得られるト
リフェニルメタン顔料は、通常の利用技術的手段では取
扱うことができない程の著しく高い粘度を有する。
【0004】従来公知の方法によりバッチを液化するた
めに使用される水溶性有機溶剤の使用が省かれる場合、
アミン溶融体のアルカリ後処理の場合もバッチの非常に
粘稠ないしほとんど石様のコンシステンシ−を有する組
成物が相応して高い変換率で生ずる。トリフェニルメタ
ン顔料は、この様なコンシステンシ−を有する懸濁液か
ら単離することが極めて困難である。なんとなれば該懸
濁液は、慣用の後処理法により適切な時間以内に均質化
することが非常に困難であるか不完全であるからであ
る。アミン溶融体の直接的酸後処理は、従来文献に記載
されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】それゆえ、印捺インキ
において使用する場合高い着色力、適当な着色性、良好
な流動性および低い粗粒含有率、従来専ら処理技術的に
不利な、硫酸によるトリフェニルメタン色素塩基のスル
ホン化によつて達成することができる様な品質上で優れ
ている、全ての反応および後処理段階において水溶性有
機溶剤の使用が省かれそして同時に適当な粗顔料品質を
与えるトリフェニルメタン顔料の製法が要望されてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、驚くべきこ
とにトリフェニルメタン着色剤の合成中下記の処理工程
を実施する場合、この課題が解決できることを見出し
た。本発明は、トリアミノトリフェニルメタン着色剤を
製造する方法において、 a)まず4,4′,4″- トリハロトリフェニルメタン
ハロゲン化物の鉄、ホウ素またはアルミニウムトリハロ
ゲン化物錯化合物を芳香アミノスルホン酸の塩と0.
6:1ないし1.4:1のモル比で130ないし180
℃の温度において少なくとも1バ−ルのハロゲン化水素
分圧下および極性、水不溶性有機溶剤の存在下反応さ
せ、その後 b)a)により得られる反応懸濁液を少なくとも5モル
当量の一般式(2)
【0007】
【化3】 (式中、R1 およびR2 は同一であるかまたは異なって
おり、水素、ハロゲン、メチル、エチル、ニトロ、メト
キシまたはエトキシである)で示される芳香族アミンと
130ないし180℃の温度において反応させ、その後 c)b)により得られるアミン溶融体を水溶性溶剤の不
存在下鉱酸により1ないし6のpHにするか、あるいは
まずこれを粘度低下性添加剤の存在下アルカリ金属水酸
化物溶液で少なくとも9のpHにした後相分離し、有機
相に水溶性有機溶剤を添加し、次にこれを鉱酸の添加に
より1ないし6のpHにし、そして最後に d)c)により沈澱した着色剤を慣用の方法により単離
することを特徴とする方法に関する。
【0008】本発明による方法は、反応成分、クロロベ
ンゼン、三塩化アルミニウム、4-クロロフェニルトリ
クロロメタン、スルファニル酸ナトリウム塩およびm-
トルイジンが例示されている、次の反応式により行われ
る:
【0009】
【化4】 4,4′,4″- トリハロトリフェニルメタンハロゲン
化物の鉄、ホウ素またはアルミニウム- トリハロゲン化
物錯化合物は、当業者間に周知の方法により、ハロベン
ゼンとp- ハロベンゾトリハロゲン化物および鉄、ホウ
素またはアルミニウムトリハロゲン化物との反応により
製造される。この点で可能なハロゲンは、塩素または臭
素、好ましくは塩素である。
【0010】この様に得られる錯化合物は、芳香アミノ
スルホン酸の塩の0.6ないし1ないし1.4、好まし
くは1.0ないし1.2モル当量と130ないし180
℃、好ましくは150ないし170℃の温度において密
閉系中で、有利には自然上昇圧においてそして中極性、
水不溶性有機溶剤、例えばクロロベンゼン、ジクロロベ
ンゼン、トルエン、キシレン、デカリンまたはテトラリ
ンの存在下、有利には1ないし6時間、好ましくは約3
時間と反応させる。
【0011】重要である芳香族アミノスルホン酸は、例
えばメタニル酸、スルファニル酸およびβ- ナフチルア
ミン- スルホン酸、例えば2- ナフチルアミン- 4- ス
ルホン酸、2- ナフチルアミン- 5- スルホン酸、2-
ナフチルアミン- 6- スルホン酸、2- ナフチルアミン
- 7- スルホン酸または2- ナフチルアミン- 8- スル
ホン酸である。前記芳香族アミノスルホン酸の可能な塩
は、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩またはアンモ
ニウム塩、好ましくはナトリウム塩またはカリウム塩、
特にナトリウム塩である。前記塩が結晶水を含まないか
または実質的に結晶水を含まない場合、特に良好な結果
が得られる。
【0012】前記温度範囲における自然上昇圧は、容器
を60ないし80%に充填する場合、約2ないし4バ−
ルである。前記上昇圧は、反応中生ずるハロゲン化水素
ガスによっても生ぜしめられ、本発明による方法を実施
するために十分である。しかし付加的に外部からハロゲ
ン化水素ガスを圧入することも可能である。上昇圧の範
囲を限定することは必要でないが、しかし6バ−ルより
高い圧力は不適切である。
【0013】前記反応成分および溶剤を共に反応容器、
例えばオ−トクレ−ブ中に導入した後、反応の開始前、
1ないし30分間30ないし60℃の温度において使用
溶剤のちょうど沸点以上まで真空に付し、次に反応を、
オ−トクレ−ブの密閉後上昇圧下および前記温度におい
て実施することが有利である。混合物を軸方向(軸方向
攪拌分散)および毎分40ないし80、好ましくは40
ないし50回転の速度において攪拌する場合特に有利で
ある。
【0014】前記および工程a)として示された、一般
式(I)
【0015】
【化5】 (式中、Xはハロゲン、好ましくは塩素または臭素、特
に塩素であり、Zは鉄、ホウ素またはアルミニウムであ
り、Mはアルカリ金属またはアルカリ土類金属またはア
ンモニウム基、好ましくはナトリウムまたはカリウムで
あり、そしてArはフェニレンまたはナフチレン残基で
ある)で示される化合物を製造する方法は、従来まだ公
知でなく、同様に本発明は、この方法に関する。工程
a)に就いて記載された好ましい実施態様は、一般式
(I)で示される化合物の製造にも妥当する。
【0016】トリフェニルメタン着色剤を製造しようと
する場合、一般式(I)で示される化合物を工程a)か
ら得られる反応懸濁液の形で少なくとも5、好ましくは
5ないし30、特に7ないし15モル当量の前記一般式
(2)で示される1種以上の芳香族アミンと130ない
し180℃、好ましくは150ないし170℃の温度に
おいて有利には1/2ないし8時間反応させる。
【0017】一般式(2)で示される好ましいアミン
は、アニリン、m- トルイジン、p-トルイジン、m-
アニシジン、p- アニシジン、2- 、3- および4- ク
ロロアニリン、ニトロアニリンおよび2- 、3- および
4- ブロモアニリンである。極性、水不溶性有機溶剤
は、この反応中またはこの反応後、有利には減圧下の蒸
留による除去により部分的にまたは完全に除去してもよ
い。この場合蒸留条件は、芳香族アミンが主としてアミ
ン溶融体中で残留する様に選択されるべきである。
【0018】この様に得られる反応生成物は、次の工程
c)において水溶性溶剤の不存在下鉱酸、例えば硫酸、
塩酸またはリン酸、特に好ましくは5ないし80重量
%、特に好ましくは10ないし20重量%の硫酸でまた
はアルカリ金属水酸化物溶液、例えば水酸化ナトリウム
溶液または、好ましくは10ないし50重量%、特に好
ましくは15ないし30重量%の水酸化カリウム溶液、
好ましくは水酸化ナトリウム溶液で分解される溶融体で
ある。
【0019】溶融体の酸分解の場合、反応は、30ない
し90℃、好ましくは70ないし90℃の温度におい
て、有利には1ないし3時間実施する。この場合、添加
される鉱酸の量は、アミン溶融体の分解後1ないし6の
pHが設定される様に選択される。アミン溶融体の塩基
分解の場合、反応は、50ないし100℃、好ましくは
80ないし100℃の温度において、有利には1ないし
3時間および粘度低下性添加剤の存在下実施する。この
場合、添加されるアルカリ金属水酸化物溶液の量は、ア
ミン溶融体の分解中少なくとも9のpHが設定される様
に選択される。当該添加剤は、好ましくはナフタリンス
ルホン酸およびホルムアルデヒドからなる縮合生成物の
アルカリ金属塩、メタクリル酸および無水マレイ酸また
はアセチレンジオ−ルからなる共重合体のアルカリ金属
塩でありそしてトリアミノトリフェニルメタン着色剤の
重量に対し0.1ないし10重量%、好ましくは0.5
ないし5重量%の量で使用されてもよい。アルカリ性溶
液の、好ましくは硫酸による酸性化後、次に粗顔料また
は染料を1ないし6のpHにおいて直接または分離した
そして水溶性有機溶剤で希釈した有機相から沈澱させ
る。希釈に使用される水溶性有機溶剤は、有利には着色
剤の収率70部当たり少なくとも200部の量で使用さ
れる。
【0020】酸またはアルカリ分解後得られるトリフェ
ニルメタン顔料沈澱は、濾過および洗浄により単離され
そして、例えばドイツ特許出願公開A第4114863
号明細書中に記載の公知な仕上げ法の後適当な顔料組成
物にさらに加工される。本発明により製造されるトリフ
ェニルメタン着色剤は、工業的に実施可能な方法および
着色剤の品質に就いて設定された要望を満たす。本着色
剤は、従来の方法において処理経過中および従来のアミ
ノスルホン酸またはアミノスルホン酸塩法と比較した品
質において生ずる欠点をもはや示さない。例えばa)で
挙げた処理条件により驚くべきことに粘度およびそれゆ
え均質性および反応成分の変換度の著しい改善が達成さ
れ、このことはそうでなければバッチのサイズより何倍
もある溶剤量の著しい増大によってしか達成することが
できない。130℃の温度におけるバッチの最終的粘度
は、70ないし90%の変換度および同時にスルホン化
の均質な分散において水液状ないし蜂蜜様の範囲にあ
る。0.7ないし1.1のスルホン化度が達成される。
a)で挙げた条件が設定されない場合、同一温度におけ
るバッチの最終的粘度は、著しいペ−スト状ないし実質
的ロ−様であり、このため0.4ないし0.6のみのス
ルホ基の含有率および全ての場合既に前に記載した欠点
を有する非常に不均一の「スルホン化分散」が生ずる。
【0021】
【実施例】以下の例において「部」は重量部である。 例 1 無水スルファニル酸ナトリウム塩28部をクロロベンゼ
ン194部、塩化アルミニウム(III)18部および
p- クロロベンゾトリクロリド30部から製造された
4,4′,4″- トリクロロトリチルアルミニウムテト
ラクロリドの反応懸濁液に添加しそして15分間0.4
バ−ルの予真空の適用後、混合物を密閉オ−トクレ−ブ
中で160℃において毎分50ないし60回転の速度で
軸方向で分布する攪拌機により3時間攪拌する。混合物
を130℃以下に冷却した後、オ−トクレ−ブを解放し
そしてm- トルイジン200部を添加し、最後に反応バ
ッチを160℃において3時間0.4バ−ルの真空下溶
融し、その際過剰のクロロベンゼンは完全に留出する。
次に溶融体を10重量%の硫酸480部で1時間80℃
において分解する。沈澱、濾過および塩不含に洗浄した
粗顔料(収率80部)をアルカリ再結晶により微細分散
し、例えばドイツ特許出願公開A第4114863号明
細書中に記載の様な適当なワニスで帯緑青色印捺インキ
に加工する。該印捺インキは、カ−ボンブックの増色に
適しそして硫酸でスルホン化したトリフェニルメタン顔
料と比較したその清澄な色調のために青色印捺にも適す
る。 例 2 4,4′,4″- トリクロロトリチルテトラクロロアル
ミニウム酸塩懸濁液およびスルホン酸成分としての無水
メタニル酸Na塩からなる混合物を反応させそして芳香
族アミンとしてのp- トルイジンとのその後の溶融反応
を例1による量比および条件で実施する。
【0022】次に溶融体を水酸化ナトリウム33部、水
100部およびナフタリンスルホン酸およびホルムアル
デヒドからなる縮合生成物のナトリウムリ塩1部の混合
物中で95℃において3時間分解しそして粗顔料を85
ないし95℃において分離した有機相に10重量%の硫
酸を1ないし6のpHまで添加することにより沈澱させ
る。80部の収率で得られた粗顔料は、例1中で記載し
た製造後帯緑青色色調および上記の適合性を有する印捺
インキを与える。 例 3 例2中に記載の様に実施するが、その際添加剤としてメ
タクリル酸および無水マレイン酸からなる共重合体のナ
トリウム塩または添加剤としてアセチレンジオ−ルを使
用する。トリフェニルメタン顔料が、例2中に記載の品
質で得られる。 例 4 例1および2中に記載のものと類似する性質を有する顔
料が類似方法でp- トルイジン、2- 、3- または4-
クロロ- アニリン、ニトロ- アニリン、m- アニシジン
またはpアニシジンまたはそれらの混合物を使用して製
造される。 例 5 例1で得られる4,4′,4″- トリクロロトリチルテ
トラクロロアルミニウム酸塩および無水スルファニル酸
Na塩からなる反応混合物をm- トルイジン20部と共
に130℃において1時間溶融し、次にさらにアニリン
100部と共に160℃において2時間溶融し、その際
クロロベンゼン/アニリン混合物が同時に留出する。ま
ず反応溶融体をさらにアニリン50部で希釈し、次に9
5℃において2時間例2中に記載の水/水酸化ナトリウ
ム/添加剤混合物200部中でのアルカリ分解に付す
る。その後、さらに水200部を添加し、80ないし9
5℃において分離されている有機相をクロロベンゼン3
00部で希釈しそしてアニリンスルフェ−トを含有する
粗顔料を30重量%の硫酸90部の徐々な添加により沈
澱させる。濾過およびクロロベンゼンで洗浄した沈澱を
水500部中で懸濁させ、過剰のクロロベンゼンを水蒸
気蒸留により排出しそしてアニリンスルフェ−トを濾過
および洗浄により分離する。収率:70部。例1により
実施した製法により、輝かしい黒色印捺インキに特に適
する特に濃い着色力を有する帯緑青色印捺インキが得ら
れる。 例 6 無水スルファニル酸ナトリウム塩28部をクロロベンゼ
ン194部、塩化アルミニウム(III)18部および
p- クロロベンゾトリクロリド30部から製造した4,
4′,4″- トリクロロトリチルアルミニウムテトラク
ロリドの反応懸濁液に添加しそして15分間0.4バ−
ルの予真空の適用後、混合物を密閉オ−トクレ−ブ中で
160℃において毎分40ないし50回転の速度で軸方
向で分布する攪拌機により攪拌する。
【0023】得られる反応懸濁液を水酸化ナトリウム溶
液(33重量%)および水1000部と共に95℃にお
いて3時間攪拌する。相の分離およびさらに有機相への
水500部の添加後、この相を硫酸でpH1に酸性化し
そして過剰のクロロベンゼンを水蒸気蒸留により除去す
る。反応生成物を濾過、洗浄および乾燥により単離す
る。反応生成物は、次の一般式
【0024】
【化6】 (式中、Xは塩素でありそしてArはフェニレンであ
る)で示される化合物である(収率:63部)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ユルゲン・ベルガー ドイツ連邦共和国、65830 クリフテル、 ズデーテンヴエーク、3

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、 Xはハロゲンであり、 Zは鉄、ホウ素またはアルミニウムであり、 Mはアルカリ金属またはアルカリ土類金属またはアンモ
    ニウム基であり、そしてArはフェニレンまたはナフチ
    レン残基である)で示される化合物を製造する方法にお
    いて、まず4,4′,4″- トリハロトリフェニルメタ
    ンハロゲン化物の鉄、ホウ素またはアルミニウムトリハ
    ロゲン化物錯化合物をアミノスルホン酸の塩またはアミ
    ノナフタリンスルホン酸の塩と0.6:1ないし1.
    4:1のモル比で130ないし180℃の温度において
    少なくとも1バ−ルのハロゲン化水素分圧下および極
    性、水不溶性有機溶剤の存在下反応させることを特徴と
    する方法。
  2. 【請求項2】 Xが塩素または臭素、好ましくは塩素で
    あり、Zは鉄またはアルミニウムであり、そしてMはナ
    トリウムまたはカリウムである請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 トリアミノトリフェニルメタン着色剤を
    製造する方法において、 a)まず4,4′,4″- トリハロトリフェニルメタン
    ハロゲン化物の鉄、ホウ素またはアルミニウムトリハロ
    ゲン化物錯化合物を芳香アミノスルホン酸の塩と0.
    6:1ないし1.4:1のモル比で130ないし180
    ℃の温度において少なくとも1バ−ルのハロゲン化水素
    分圧下および極性、水不溶性有機溶剤の存在下反応さ
    せ、その後 b)a)により得られる反応懸濁液を少なくとも5モル
    当量の一般式(2) 【化2】 (式中、R1 およびR2 は同一であるかまたは異なって
    おり、水素、ハロゲン、メチル、エチル、ニトロ、メト
    キシまたはエトキシである)で示される芳香族アミンと
    130ないし180℃の温度において反応させ、その後 c)b)により得られるアミン溶融体を水溶性溶剤の不
    存在下鉱酸の添加により1ないし6のpHにするか、あ
    るいはまずこれを粘度低下性添加剤の存在下アルカリ金
    属水酸化物溶液で少なくとも9のpHにした後相分離
    し、有機相に水溶性有機溶剤を添加し、次にこれを鉱酸
    の添加により1ないし6のpHにし、そして最後に d)c)により沈澱した着色剤を慣用の方法により単離
    することを特徴とする方法。
  4. 【請求項4】 4,4′,4″- トリクロロトリフェニ
    ルメタンクロリドの鉄- またはアルミニウム- トリクロ
    ロ錯化合物を使用する請求項1ないし3の少なくとも1
    項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 メタニル酸またはスルファニル酸または
    β- ナフチルアミン- スルホン酸のアルカリ金属塩、好
    ましくはナトリウム塩を使用する請求項1ないし4の少
    なくとも1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 当該酸のアルカリ金属塩が結晶水を含ま
    ない請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 芳香アミノスルホン酸の塩との反応を1
    50ないし170℃の温度および自然上昇圧において実
    施する請求項1ないし6の少なくとも1項に記載の方
    法。
  8. 【請求項8】 芳香アミノスルホン酸の塩との反応を攪
    拌下毎分40ないし80回転の速度で、好ましくは軸方
    向攪拌分散させて実施する請求項1ないし7の少なくと
    も1項に記載の方法。
  9. 【請求項9】 一般式(2)で示される芳香族アミンが
    アニリン、m- トルイジン、p- トルイジン、m- アニ
    シジン、p- アニシジン、2- 、3- または4- クロロ
    アニリン、2- 、3- または4- ブロモアニリンまたは
    ニトロアニリンである請求項3ないし8の少なくとも1
    項に記載の方法。
  10. 【請求項10】 極性、水不溶性有機溶剤を反応b)の
    経過中または反応b)の完了後部分的にまたは完全に除
    去する請求項3ないし9の少なくとも1項に記載の方
    法。
  11. 【請求項11】 反応工程c)を5ないし80重量%の
    硫酸で30ないし90℃の温度において実施する請求項
    3ないし10の少なくとも1項に記載の方法。
  12. 【請求項12】 反応工程c)を10ないし50重量%
    の水酸化ナトリウム溶液でそしてトリアミノトリフェニ
    ルメタン着色剤の重量に対し1ないし10重量%の粘度
    低下性添加剤の存在下実施する請求項3ないし10の少
    なくとも1項に記載の方法。
  13. 【請求項13】 粘度低下性添加剤がナフタリンスルホ
    ン酸およびホルムアルデヒドからなる縮合生成物のアル
    カリ金属塩、メタクリル酸および無水マレイ酸またはア
    セチレンジオ−ルからなる共重合体のアルカリ金属塩で
    ある請求項12記載の方法。
JP7323001A 1994-12-14 1995-12-12 トリフェニルメタン着色剤の製法 Withdrawn JPH08245550A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE4444472:9 1994-12-14
DE4444472A DE4444472A1 (de) 1994-12-14 1994-12-14 Verfahren zur Herstellung von Triphenylmethanfarbmitteln

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08245550A true JPH08245550A (ja) 1996-09-24

Family

ID=6535758

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7323001A Withdrawn JPH08245550A (ja) 1994-12-14 1995-12-12 トリフェニルメタン着色剤の製法

Country Status (7)

Country Link
US (1) US5808116A (ja)
EP (1) EP0717080B1 (ja)
JP (1) JPH08245550A (ja)
KR (1) KR960022854A (ja)
CN (1) CN1133862A (ja)
BR (1) BR9505813A (ja)
DE (2) DE4444472A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7097669B2 (en) * 2004-11-18 2006-08-29 Milliken & Company Colorant compositions
MY151164A (en) 2007-03-28 2014-04-30 China Petroleum & Chemical A tubular cracking furnace
CN105992801B (zh) * 2013-11-29 2019-03-05 三菱化学株式会社 着色树脂组合物、滤色片、液晶显示装置及有机el显示装置
JP6866302B2 (ja) * 2015-05-04 2021-04-28 ミリケン・アンド・カンパニーMilliken & Company ランドリーケア組成物中の青味剤としてのロイコトリフェニルメタン色素
CN108892620B (zh) * 2018-08-01 2021-07-06 上海同毅化工有限公司 一种4,4′,4″-三氨基三苯甲烷的制备方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1956921A (en) * 1926-05-10 1934-05-01 Gen Aniline Works Inc Color lakes and process of preparing the same
NL100239C (ja) * 1956-10-13
NL120356C (ja) * 1961-05-03
NL120357C (ja) * 1961-05-03
US3444157A (en) * 1964-03-16 1969-05-13 Dainichiseika Color Chem Process for the manufacture of aqueous azo and basic lake pigments
US3671553A (en) * 1969-04-18 1972-06-20 Hoechst Ag Process for the preparation of very pure monosulfonic acids of triphenyl-methane dyestuffs
DE3108720A1 (de) * 1981-03-07 1982-09-16 Basf Ag, 6700 Ludwigshafen Triaminotriarylmethanfarbstoffe

Also Published As

Publication number Publication date
EP0717080B1 (de) 2001-10-17
EP0717080A1 (de) 1996-06-19
DE59509717D1 (de) 2001-11-22
DE4444472A1 (de) 1996-06-20
US5808116A (en) 1998-09-15
KR960022854A (ko) 1996-07-18
BR9505813A (pt) 1998-01-06
CN1133862A (zh) 1996-10-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6088185A (ja) 顔料分散剤
JPS6317101B2 (ja)
JPH0753835B2 (ja) アゾレ−キ顔料の製造法
US3671553A (en) Process for the preparation of very pure monosulfonic acids of triphenyl-methane dyestuffs
US3763182A (en) Method for producing metal phthalocyanine type pigment
JPS59227951A (ja) 顔料分散剤
JPS6232223B2 (ja)
JPH08245550A (ja) トリフェニルメタン着色剤の製法
EP0398716B1 (en) Pigment composition
JPH05331383A (ja) 粗製銅フタロシアニンの製造法
JPS6059264B2 (ja) フタロシアニン顔料を含有する顔料組成物
JPH04180969A (ja) モノアゾレーキ顔料およびその用途
JPH02662A (ja) モノアゾ顔料、その製法及び使用法
CA2144816A1 (en) Preparation of phthalocyanine pigments
JPH10140025A (ja) スルホン酸基含有Cu−フタロシアニン染料の製造方法及びこの種の染料
JPH06336556A (ja) ポリハロゲン化銅フタロシアニン顔料の製造方法
JPS6317102B2 (ja)
JP7062014B2 (ja) 反応性濃い黒色のワンポット合成
US1714249A (en) Process of preparing flavanthrone
JPH066677B2 (ja) 柔組織高強度アルカリブル−顔料
US4062877A (en) Process for the preparation of violet dyestuffs of the triphenylmethane series
US2765318A (en) Treatment of crude polychloro copper phthalocyanine
US654295A (en) Green anthraquinone dye and method of making same.
JP4450446B2 (ja) 4,4’−ジメチル−6、6’−ジクロロチオインジゴの製造方法
US4340431A (en) Pigment flushing

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030304