JPH08244855A - 吸水用袋 - Google Patents
吸水用袋Info
- Publication number
- JPH08244855A JPH08244855A JP7054560A JP5456095A JPH08244855A JP H08244855 A JPH08244855 A JP H08244855A JP 7054560 A JP7054560 A JP 7054560A JP 5456095 A JP5456095 A JP 5456095A JP H08244855 A JPH08244855 A JP H08244855A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- sheet
- bag
- laminated
- absorbent resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Bag Frames (AREA)
- Packages (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 生鮮食品の脱水、乾燥などによる鮮度保持や
食味向上に利用することができる、衛生的で吸水速度の
大きい吸水用袋。 【構成】 半透膜性ポリビニルアルコールシートに、エ
チレンオキシドを主体とする吸水性樹脂のシートを融着
積層したシートからなり、該半透膜性ポリビニルアルコ
ールシートを内面にしてなる吸水用袋であって、袋内に
食品などを入れて使用する。吸水性樹脂シートの他面に
非通水性プラスチツクシートを積層することもできる。 【効果】 衛生的で、冷蔵庫内などで使用しても臭い移
りのない用袋が得られる。
食味向上に利用することができる、衛生的で吸水速度の
大きい吸水用袋。 【構成】 半透膜性ポリビニルアルコールシートに、エ
チレンオキシドを主体とする吸水性樹脂のシートを融着
積層したシートからなり、該半透膜性ポリビニルアルコ
ールシートを内面にしてなる吸水用袋であって、袋内に
食品などを入れて使用する。吸水性樹脂シートの他面に
非通水性プラスチツクシートを積層することもできる。 【効果】 衛生的で、冷蔵庫内などで使用しても臭い移
りのない用袋が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水を吸収する性能を有
する材料に関し、生鮮食品の脱水、乾燥などによる鮮度
保持や食味向上に利用することができる吸水用袋に関す
る。
する材料に関し、生鮮食品の脱水、乾燥などによる鮮度
保持や食味向上に利用することができる吸水用袋に関す
る。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来、吸水性シートとして、
紙、布、不織布などが用いられてきたが、これらは吸水
量が少なく、また、保水性が弱く外部からの刺激により
水分が遊離するなどの欠点があった。
紙、布、不織布などが用いられてきたが、これらは吸水
量が少なく、また、保水性が弱く外部からの刺激により
水分が遊離するなどの欠点があった。
【0003】これらの問題に対し、主に食品用として浸
透圧を利用した脱水シートが開発されている(特公昭5
8−58124号など)。これらは、半透膜に糖類の高
濃度溶液とアクリル酸系の高分子吸収剤を塗布ないし封
入することにより、高濃度溶液の浸透圧と高分子吸収剤
の吸水力を利用して強力な脱水力を得るものである。し
かし、糖類の高濃度溶液は粘度が高いため、製造時の取
扱いに困難が伴ない、また出来上がった製品にも気泡が
抜けきらずに残ったり外観上の問題となっていた。本出
願人は先に、吸水性材料としてシート状のものを用いた
吸水用シートを提案したが、さらに取り扱いやすく、衛
生性に優れ、冷蔵庫内などで使用しても臭い移りのない
吸水材料を得るべく検討の結果、本発明を完成した。
透圧を利用した脱水シートが開発されている(特公昭5
8−58124号など)。これらは、半透膜に糖類の高
濃度溶液とアクリル酸系の高分子吸収剤を塗布ないし封
入することにより、高濃度溶液の浸透圧と高分子吸収剤
の吸水力を利用して強力な脱水力を得るものである。し
かし、糖類の高濃度溶液は粘度が高いため、製造時の取
扱いに困難が伴ない、また出来上がった製品にも気泡が
抜けきらずに残ったり外観上の問題となっていた。本出
願人は先に、吸水性材料としてシート状のものを用いた
吸水用シートを提案したが、さらに取り扱いやすく、衛
生性に優れ、冷蔵庫内などで使用しても臭い移りのない
吸水材料を得るべく検討の結果、本発明を完成した。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、吸水速度が大
きく、取扱いが容易で、外観も良好な吸水材料を提供す
るものであって、その要旨は、半透膜性ポリビニルアル
コールシートに、エチレンオキシドを主体とする吸水性
樹脂のシートを融着積層したシートからなり、該半透膜
性ポリビニルアルコールシートを内面にしてなる吸水用
袋にある。
きく、取扱いが容易で、外観も良好な吸水材料を提供す
るものであって、その要旨は、半透膜性ポリビニルアル
コールシートに、エチレンオキシドを主体とする吸水性
樹脂のシートを融着積層したシートからなり、該半透膜
性ポリビニルアルコールシートを内面にしてなる吸水用
袋にある。
【0005】また、半透膜性ポリビニルアルコールシー
トの一面に、エチレンオキシドを主体とする吸水性樹脂
のシートを融着積層し、その吸水性樹脂シートの他面に
非通水性プラスチツクシートを積層したシートからな
り、該半透膜性ポリビニルアルコールシートを内面にし
てなる吸水用袋を提供するものである。
トの一面に、エチレンオキシドを主体とする吸水性樹脂
のシートを融着積層し、その吸水性樹脂シートの他面に
非通水性プラスチツクシートを積層したシートからな
り、該半透膜性ポリビニルアルコールシートを内面にし
てなる吸水用袋を提供するものである。
【0006】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明吸水用袋は、半透膜性ポリビニルアルコールシート
にエチレンオキシドを主成分とする吸水性樹脂シートが
融着積層されたシートからなる。このポリビニルアルコ
ール(以下PVAと略記することがある)シートは、使
用時には食品などと接する側に来るものであって、水と
の親和性は強いが水不溶性であって、水分子や臭み成分
は透過させるが、分子の大きい旨味成分などは透過させ
ない半透膜性を有している。このようなシートは、完全
鹸化したポリビニルアルコールを製膜するなどして得る
ことができる。このPVAシートには、柔軟性を付与す
るためにグリセリンなどの可塑剤を含有させることもで
きる。
発明吸水用袋は、半透膜性ポリビニルアルコールシート
にエチレンオキシドを主成分とする吸水性樹脂シートが
融着積層されたシートからなる。このポリビニルアルコ
ール(以下PVAと略記することがある)シートは、使
用時には食品などと接する側に来るものであって、水と
の親和性は強いが水不溶性であって、水分子や臭み成分
は透過させるが、分子の大きい旨味成分などは透過させ
ない半透膜性を有している。このようなシートは、完全
鹸化したポリビニルアルコールを製膜するなどして得る
ことができる。このPVAシートには、柔軟性を付与す
るためにグリセリンなどの可塑剤を含有させることもで
きる。
【0007】エチレンオキシドを主体とする樹脂はその
組成により水溶性ないし水膨潤性を示すが、それを架橋
することにより水に不溶となり吸水性を示す。本発明に
おけるエチレンオキシドを主体とする吸水性樹脂シート
は、このいずれであってもよく、必要とする吸水量や使
用方法などに応じ選択することができる。
組成により水溶性ないし水膨潤性を示すが、それを架橋
することにより水に不溶となり吸水性を示す。本発明に
おけるエチレンオキシドを主体とする吸水性樹脂シート
は、このいずれであってもよく、必要とする吸水量や使
用方法などに応じ選択することができる。
【0008】本発明袋は、半透膜性ポリビニルアルコー
ルシートを内面側とする袋状であって、使用時には、袋
内に食品などを収容すると、食品などに接した半透膜性
PVAシートを通じて水分が吸水性樹脂シートに吸収さ
れる。そしてその際、PVAシートと吸水性樹脂シート
とが融着積層されており両層間に隙間が生ぜず、また接
着剤などの水分透過を阻害する層が存在しないので、吸
水速度が高くなるという利点を生じるものである。ま
た、全体が袋状なので食品などが衛生的に保たれるとと
もに、臭い移りなどもなくなる。
ルシートを内面側とする袋状であって、使用時には、袋
内に食品などを収容すると、食品などに接した半透膜性
PVAシートを通じて水分が吸水性樹脂シートに吸収さ
れる。そしてその際、PVAシートと吸水性樹脂シート
とが融着積層されており両層間に隙間が生ぜず、また接
着剤などの水分透過を阻害する層が存在しないので、吸
水速度が高くなるという利点を生じるものである。ま
た、全体が袋状なので食品などが衛生的に保たれるとと
もに、臭い移りなどもなくなる。
【0009】上記構成において、半透膜性PVAシート
は吸水性樹脂シートの片面(袋内面)に積層してもよい
し、両面(袋の内面および外面)に積層することもでき
る。その際、外面側または/および食品に接する側の半
透膜性PVAシートと吸水性樹脂シートとを、部分的に
融着して積層することもできる。それにより吸水量はシ
ート全面融着の場合よりさほど低下させずにシート全体
の柔軟性が増すなどの利点がある。
は吸水性樹脂シートの片面(袋内面)に積層してもよい
し、両面(袋の内面および外面)に積層することもでき
る。その際、外面側または/および食品に接する側の半
透膜性PVAシートと吸水性樹脂シートとを、部分的に
融着して積層することもできる。それにより吸水量はシ
ート全面融着の場合よりさほど低下させずにシート全体
の柔軟性が増すなどの利点がある。
【0010】半透膜性PVAシートを片面に積層する場
合、袋の外面となる他面には非通水性プラスチツクシー
ト、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−
酢酸ビニル共重合樹脂、ポリエチレンテレフタレートな
どのシートを積層することもできる。この非通水性プラ
スチツクシートは、吸水性樹脂シートに吸収された水が
外部に漏れないようにし、また臭いの遮断性や袋の取り
扱い性を向上させる効果があるが、吸水性樹脂シートに
部分的な固着部により積層されているのが好ましい。
合、袋の外面となる他面には非通水性プラスチツクシー
ト、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−
酢酸ビニル共重合樹脂、ポリエチレンテレフタレートな
どのシートを積層することもできる。この非通水性プラ
スチツクシートは、吸水性樹脂シートに吸収された水が
外部に漏れないようにし、また臭いの遮断性や袋の取り
扱い性を向上させる効果があるが、吸水性樹脂シートに
部分的な固着部により積層されているのが好ましい。
【0011】すなわち、吸水性樹脂シートは吸水すると
膨脹するため、非通水性プラスチツクシートを全面的に
貼り合わせると、全体がカールしやすくなり、また吸水
性樹脂シートの吸水膨脹が抑制される結果、吸水速度や
吸水量が低下することがある。部分的に固着する方法と
しては、点状、線状、格子状などに熱融着や接着剤接合
する方法がある。ここで固着面積は全体の5〜50%程
度が適当であり、この面積が5%未満では固着強度が不
足し、50%を越えると、カール防止などの効果が不十
分で部分的に固着する意味が少なくなる。固着部は、全
体に均一に分散させて設けるのが好ましく、また固着方
法としては前述同様の融着が実用的である。
膨脹するため、非通水性プラスチツクシートを全面的に
貼り合わせると、全体がカールしやすくなり、また吸水
性樹脂シートの吸水膨脹が抑制される結果、吸水速度や
吸水量が低下することがある。部分的に固着する方法と
しては、点状、線状、格子状などに熱融着や接着剤接合
する方法がある。ここで固着面積は全体の5〜50%程
度が適当であり、この面積が5%未満では固着強度が不
足し、50%を越えると、カール防止などの効果が不十
分で部分的に固着する意味が少なくなる。固着部は、全
体に均一に分散させて設けるのが好ましく、また固着方
法としては前述同様の融着が実用的である。
【0012】吸水性樹脂シートが未架橋の場合、樹脂の
組成により吸水性の程度を調整することができるが、一
般に吸水するとゲル化して流動しやすくなるので、吸水
性樹脂シートの両面に他のシートを積層するのが好まし
い場合がある。用途としては吸水量が比較的小さい用途
に適している。吸水性樹脂シートが架橋している場合に
は、吸水してゲル化してもシート状の形態が維持される
ので、PVAシートと吸水性樹脂シートの2層構成でも
支障はない。
組成により吸水性の程度を調整することができるが、一
般に吸水するとゲル化して流動しやすくなるので、吸水
性樹脂シートの両面に他のシートを積層するのが好まし
い場合がある。用途としては吸水量が比較的小さい用途
に適している。吸水性樹脂シートが架橋している場合に
は、吸水してゲル化してもシート状の形態が維持される
ので、PVAシートと吸水性樹脂シートの2層構成でも
支障はない。
【0013】本発明で使用するエチレンオキシドを主成
分とする樹脂には特に制限はないが、活性水素基を2個
有する有機化合物にエチレンオキシドを主成分(好適に
は60%以上、さらに好適には80%以上)とするアル
キレンオキシドを付加重合せしめた重合体と、多価カル
ボン酸、多価カルボン酸無水物、多価カルボン酸の低級
アルキルエステルまたはジイソシアネートとを反応させ
て得られる高分子量化合物が熱成形性も良好で好適な樹
脂である。
分とする樹脂には特に制限はないが、活性水素基を2個
有する有機化合物にエチレンオキシドを主成分(好適に
は60%以上、さらに好適には80%以上)とするアル
キレンオキシドを付加重合せしめた重合体と、多価カル
ボン酸、多価カルボン酸無水物、多価カルボン酸の低級
アルキルエステルまたはジイソシアネートとを反応させ
て得られる高分子量化合物が熱成形性も良好で好適な樹
脂である。
【0014】ここで活性水素基2個を有する有機化合物
としては、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ビスフエノールA、アニリンプロピレングリコー
ル、ポリテトラメチレングリコールなどがあり、これに
付加するエチレンオキシドを主成分とするアルキレンオ
キシドとしては、エチレンオキシド単独、またはこれと
プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、スチレンオキ
シド、α−オレフィンエポキシドなどとの混合物が挙げ
られる。
としては、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ビスフエノールA、アニリンプロピレングリコー
ル、ポリテトラメチレングリコールなどがあり、これに
付加するエチレンオキシドを主成分とするアルキレンオ
キシドとしては、エチレンオキシド単独、またはこれと
プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、スチレンオキ
シド、α−オレフィンエポキシドなどとの混合物が挙げ
られる。
【0015】また多価カルボン酸としては、フタル酸、
イソフタル酸、テレフタル酸、セバシン酸、ダイマー
酸、ピロメリット酸、およびこれらの無水物あるいは低
級アルキルエステルが挙げられ、その低級アルキルエス
テルとしては、メチルエステル、ジメチルエステル、ジ
エチルエステルなどがある。
イソフタル酸、テレフタル酸、セバシン酸、ダイマー
酸、ピロメリット酸、およびこれらの無水物あるいは低
級アルキルエステルが挙げられ、その低級アルキルエス
テルとしては、メチルエステル、ジメチルエステル、ジ
エチルエステルなどがある。
【0016】またジイソシアネートとしては、トリレン
ジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシリデンジイ
ソシアネートなどがある。
ジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシリデンジイ
ソシアネートなどがある。
【0017】エチレンオキシドを主成分とする樹脂から
のシートの製造方法としては、溶液流延法、溶融押出
法、カレンダー法などがある。エチレンオキシドの単独
重合体であれば、水溶液にして流延法または押出法によ
りシート状にして乾燥することによりシートを得ること
ができる。また上記の樹脂であれば、良好な熱可塑性を
利用して溶融押出成形により容易にシート化できる。シ
ート中には、食品などへ影響のない範囲で、熱安定剤、
酸化防止剤、着色剤などを必要に応じ含有させることが
できる。
のシートの製造方法としては、溶液流延法、溶融押出
法、カレンダー法などがある。エチレンオキシドの単独
重合体であれば、水溶液にして流延法または押出法によ
りシート状にして乾燥することによりシートを得ること
ができる。また上記の樹脂であれば、良好な熱可塑性を
利用して溶融押出成形により容易にシート化できる。シ
ート中には、食品などへ影響のない範囲で、熱安定剤、
酸化防止剤、着色剤などを必要に応じ含有させることが
できる。
【0018】シートを架橋させる場合は、電離性放射線
または紫外線を照射して行なうことができる。電離性放
射線としては電子線、γ線、X線などを利用することが
できる。照射は、窒素などの不活性ガスで置換するなど
した実質上無酸素の状態で行うのが好ましい。電離性放
射線の照射量は、0.5Mradよりも小さいと架橋度
が少なすぎて水溶性が残り、架橋を必要とする使用態様
の場合は好ましくなく、また20Mradを越えると極
端に吸水性が低下するので、吸収線量で0.5〜20M
radの範囲が好ましい。また架橋方法としては、エチ
レンオキシドを主体とする樹脂中に架橋剤を配合して加
熱架橋することも可能である。
または紫外線を照射して行なうことができる。電離性放
射線としては電子線、γ線、X線などを利用することが
できる。照射は、窒素などの不活性ガスで置換するなど
した実質上無酸素の状態で行うのが好ましい。電離性放
射線の照射量は、0.5Mradよりも小さいと架橋度
が少なすぎて水溶性が残り、架橋を必要とする使用態様
の場合は好ましくなく、また20Mradを越えると極
端に吸水性が低下するので、吸収線量で0.5〜20M
radの範囲が好ましい。また架橋方法としては、エチ
レンオキシドを主体とする樹脂中に架橋剤を配合して加
熱架橋することも可能である。
【0019】PVAシートにエチレンオキシドを主体と
する吸水性樹脂のシートを積層する方法としては、前述
のようにして予め製膜した吸水性樹脂の未架橋または架
橋シートとPVAシートとを、ニツプロールやプレス板
により熱圧着する方法がある。この場合、60〜100
℃程度の低温で吸水性樹脂シートが溶融してPVAシー
トに融着するので、PVAシートに熱による悪影響を与
えることがない。別の方法としては、PVAシート上
に、溶融した吸水性樹脂をシート状に押し出しながら被
覆する方法がある。
する吸水性樹脂のシートを積層する方法としては、前述
のようにして予め製膜した吸水性樹脂の未架橋または架
橋シートとPVAシートとを、ニツプロールやプレス板
により熱圧着する方法がある。この場合、60〜100
℃程度の低温で吸水性樹脂シートが溶融してPVAシー
トに融着するので、PVAシートに熱による悪影響を与
えることがない。別の方法としては、PVAシート上
に、溶融した吸水性樹脂をシート状に押し出しながら被
覆する方法がある。
【0020】さらに、非通水性シートを吸水性樹脂シー
ト裏面に積層する場合にも上記方法に準じて製造できる
ほか、吸水性樹脂シートと非通水性シートとを共押出し
て、その2層シートをPVAシートに積層することもで
きる。吸水性樹脂シートとPVAシートまたは非通水性
シートとを部分的な固着部により積層する場合には、例
えば、積層用のニツプロールやプレス板に彫刻するなど
加工を施して凹凸を与え、全面ではなく部分的に適宜箇
所のみを固着することができる。
ト裏面に積層する場合にも上記方法に準じて製造できる
ほか、吸水性樹脂シートと非通水性シートとを共押出し
て、その2層シートをPVAシートに積層することもで
きる。吸水性樹脂シートとPVAシートまたは非通水性
シートとを部分的な固着部により積層する場合には、例
えば、積層用のニツプロールやプレス板に彫刻するなど
加工を施して凹凸を与え、全面ではなく部分的に適宜箇
所のみを固着することができる。
【0021】そして積層シートを袋状にするには、一般
的なヒートシール法によるのが便利であり、袋内面にく
る半透膜性PVAシート同士が接合されるいわゆる合掌
型シールでもよいし、内面の半透膜性PVAシートと外
面の吸水性樹脂シートとが接合されるいわゆる封筒貼り
シールでもよい。またポリエチレンなどの非通水性シー
トを積層してある場合にも、PVAシートまたは吸水性
樹脂シートと容易にヒートシールすることができる。
的なヒートシール法によるのが便利であり、袋内面にく
る半透膜性PVAシート同士が接合されるいわゆる合掌
型シールでもよいし、内面の半透膜性PVAシートと外
面の吸水性樹脂シートとが接合されるいわゆる封筒貼り
シールでもよい。またポリエチレンなどの非通水性シー
トを積層してある場合にも、PVAシートまたは吸水性
樹脂シートと容易にヒートシールすることができる。
【0022】各層の厚さは用途に応じ適宜設定できるが
一例としては、PVAシートは透湿度、強度などを考慮
して5〜25μm程度、吸水性樹脂シートは吸水量など
の点から30〜200μm程度、非通水性シートは極力
薄くするのが好ましい。
一例としては、PVAシートは透湿度、強度などを考慮
して5〜25μm程度、吸水性樹脂シートは吸水量など
の点から30〜200μm程度、非通水性シートは極力
薄くするのが好ましい。
【0023】本発明吸水用袋は、PVAシートを内側に
し、中に食品などを入れて使用するが、PVAシートを
内側にしているため食品などの表面に存在する水やドリ
ツプに接触するとPVAシートが自然に食品などに密着
する。食品などを入れた後、袋の口を粘着テープや結紮
ワイヤで閉じたり、あるいは袋の口に再剥離性の粘着剤
を塗布しておいて封口することができる。またチヤツク
付き袋にしてもよい。その際、袋内の空気を簡単な吸引
器で脱気して密着性を高めることもできる。
し、中に食品などを入れて使用するが、PVAシートを
内側にしているため食品などの表面に存在する水やドリ
ツプに接触するとPVAシートが自然に食品などに密着
する。食品などを入れた後、袋の口を粘着テープや結紮
ワイヤで閉じたり、あるいは袋の口に再剥離性の粘着剤
を塗布しておいて封口することができる。またチヤツク
付き袋にしてもよい。その際、袋内の空気を簡単な吸引
器で脱気して密着性を高めることもできる。
【0024】本発明用袋の用途は何等限定されるもので
はないが、生鮮食品から余分の水分や臭みを取り除いた
り、冷凍食品の解凍時に生じるドリツプの吸収などに有
用であり、食品などの流通・加工過程はもとより、食堂
などにおける業務用としても、また家庭内の調理用にも
好適なものである。
はないが、生鮮食品から余分の水分や臭みを取り除いた
り、冷凍食品の解凍時に生じるドリツプの吸収などに有
用であり、食品などの流通・加工過程はもとより、食堂
などにおける業務用としても、また家庭内の調理用にも
好適なものである。
【0025】
(実施例)エチレングリコールにエチレンオキシド85
%、ブチレンオキシド15%を付加せしめたポリアルキ
レンオキシド化合物(重量平均分子量12,000)1
00重量部にジメチルテレフタレート2.2重量部を配
合し、ポリエステル化反応して重量平均分子量130,
000の化合物を得た。これを単軸押出機によりTダイ
温度100℃の条件下で押出し、厚さ50μmのシート
を採取した。
%、ブチレンオキシド15%を付加せしめたポリアルキ
レンオキシド化合物(重量平均分子量12,000)1
00重量部にジメチルテレフタレート2.2重量部を配
合し、ポリエステル化反応して重量平均分子量130,
000の化合物を得た。これを単軸押出機によりTダイ
温度100℃の条件下で押出し、厚さ50μmのシート
を採取した。
【0026】さらに、片面にポリビニルアルコールシー
ト(厚さ15μmグリセリン6%添加、完全鹸化フイル
ム)、他面に低密度ポリエチレンシート(厚さ15μ
m)を配し、部分的な凹凸を有するニツプロールを用い
て、温度65℃、線圧3.0kg/cm、引取り速度
1.5m/分で熱圧着し、厚さ80μmの、各層が部分
的に融着した積層シートを得た。
ト(厚さ15μmグリセリン6%添加、完全鹸化フイル
ム)、他面に低密度ポリエチレンシート(厚さ15μ
m)を配し、部分的な凹凸を有するニツプロールを用い
て、温度65℃、線圧3.0kg/cm、引取り速度
1.5m/分で熱圧着し、厚さ80μmの、各層が部分
的に融着した積層シートを得た。
【0027】その積層シートからヒートシールにより2
00mm×200mmの袋を作成し、冷凍して販売され
ているズワイガニの肉をほぐして入れ、3時間冷蔵庫
(温度5℃)に保管して解凍した。その結果、解凍によ
るドリツプは認められず、脱水されてよい食味が得られ
た。また袋外への水分のしみだしもなく、また臭いも外
に漏れずに臭い移りもなかった。
00mm×200mmの袋を作成し、冷凍して販売され
ているズワイガニの肉をほぐして入れ、3時間冷蔵庫
(温度5℃)に保管して解凍した。その結果、解凍によ
るドリツプは認められず、脱水されてよい食味が得られ
た。また袋外への水分のしみだしもなく、また臭いも外
に漏れずに臭い移りもなかった。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、半透膜性ポリビニルア
ルコールシートに、エチレンオキシドを主体とする吸水
性樹脂のシートを融着積層したシートから、半透膜性ポ
リビニルアルコールシートを内面にした袋を形成するこ
とにより、吸水速度が速く、衛生的で臭い移りのない用
袋が得られる。そして内面に食品などを入れて使用する
ので、従来のように食品に巻き付けるなどして使用する
よりも便利になる。
ルコールシートに、エチレンオキシドを主体とする吸水
性樹脂のシートを融着積層したシートから、半透膜性ポ
リビニルアルコールシートを内面にした袋を形成するこ
とにより、吸水速度が速く、衛生的で臭い移りのない用
袋が得られる。そして内面に食品などを入れて使用する
ので、従来のように食品に巻き付けるなどして使用する
よりも便利になる。
【0029】また吸水性樹脂シートの反対側の面にも半
透膜性ポリビニルアルコールシートまたは非通水性プラ
スチツクシートを積層したシートを使用すれば、吸水性
樹脂シートに吸収された水が外部に漏れず、取扱いも容
易になる。さらに本発明用袋は、使用前には全体が積層
シート状なので、流通、保管などに便利であり、また取
扱いも容易で、外観も良好である。
透膜性ポリビニルアルコールシートまたは非通水性プラ
スチツクシートを積層したシートを使用すれば、吸水性
樹脂シートに吸収された水が外部に漏れず、取扱いも容
易になる。さらに本発明用袋は、使用前には全体が積層
シート状なので、流通、保管などに便利であり、また取
扱いも容易で、外観も良好である。
Claims (4)
- 【請求項1】 半透膜性ポリビニルアルコールシート
に、エチレンオキシドを主体とする吸水性樹脂のシート
を融着積層したシートからなり、該半透膜性ポリビニル
アルコールシートを内面にしてなる吸水用袋。 - 【請求項2】 半透膜性ポリビニルアルコールシートと
吸水性樹脂シートとが、部分的な融着部により融着積層
されていることを特徴とする請求項1記載の吸水用袋。 - 【請求項3】 半透膜性ポリビニルアルコールシートの
一面に、エチレンオキシドを主体とする吸水性樹脂のシ
ートを融着積層し、その吸水性樹脂シートの他面に非通
水性プラスチツクシートを積層したシートからなり、該
半透膜性ポリビニルアルコールシートを内面にしてなる
吸水用袋。 - 【請求項4】 吸水性樹脂シートと非通水性プラスチツ
クシートとが、部分的な固着部により積層されているこ
とを特徴とする請求項3記載の吸水用袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7054560A JPH08244855A (ja) | 1995-03-14 | 1995-03-14 | 吸水用袋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7054560A JPH08244855A (ja) | 1995-03-14 | 1995-03-14 | 吸水用袋 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08244855A true JPH08244855A (ja) | 1996-09-24 |
Family
ID=12974079
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7054560A Pending JPH08244855A (ja) | 1995-03-14 | 1995-03-14 | 吸水用袋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08244855A (ja) |
-
1995
- 1995-03-14 JP JP7054560A patent/JPH08244855A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2895116B2 (ja) | 防湿医療用フィルム | |
US6066226A (en) | Method of making a sheet-shaped oxygen absorber | |
JPS6111339A (ja) | 多層プラスチツク容器 | |
JPH08244855A (ja) | 吸水用袋 | |
JPH09104478A (ja) | 吸水用シートおよび吸水用袋 | |
JP3535606B2 (ja) | 食品用吸水シートおよび袋 | |
JPS6058252B2 (ja) | 炭酸ガス吸収シ−ト及びその製造方法 | |
JP2996531B2 (ja) | 包装用積層フィルム | |
JPH08187068A (ja) | 吸水用シート | |
JP3479944B2 (ja) | 吸水用シート | |
JP2941213B2 (ja) | にんにく用包装フィルム | |
JP3467354B2 (ja) | 吸水用シート | |
JPH1134238A (ja) | 食品保持用資材 | |
JPH0479834B2 (ja) | ||
JP3733974B2 (ja) | 食品包装用積層フイルム | |
JPH08301360A (ja) | 食品用吸水シートおよび袋 | |
JP3238483B2 (ja) | 酸素吸収剤 | |
JPH10287374A (ja) | 農産物鮮度保持用包装袋 | |
JPH09322704A (ja) | 吸水用具 | |
JPH10248482A (ja) | 食肉包装体 | |
JPH10217398A (ja) | 吸水性多層シート | |
JPS594417A (ja) | 乾燥用品 | |
JPH10230572A (ja) | 吸水用シートおよび袋 | |
JP2818953B2 (ja) | 機能性段ボール材及びこれを用いて形成された機能性段ボール箱 | |
JP3034065B2 (ja) | 通気性包装材料 |