JPH08244807A - 金属製キャップ - Google Patents

金属製キャップ

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Publication number
JPH08244807A
JPH08244807A JP7044624A JP4462495A JPH08244807A JP H08244807 A JPH08244807 A JP H08244807A JP 7044624 A JP7044624 A JP 7044624A JP 4462495 A JP4462495 A JP 4462495A JP H08244807 A JPH08244807 A JP H08244807A
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JP
Japan
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score
cap
bridge
cut
auxiliary
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JP7044624A
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English (en)
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Masahiro Ishizuka
昌広 石塚
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SHIBASAKI SEISAKUSHO KK
Original Assignee
SHIBASAKI SEISAKUSHO KK
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D41/00Caps, e.g. crown caps or crown seals, i.e. members having parts arranged for engagement with the external periphery of a neck or wall defining a pouring opening or discharge aperture; Protective cap-like covers for closure members, e.g. decorative covers of metal foil or paper
    • B65D41/32Caps or cap-like covers with lines of weakness, tearing-strips, tags, or like opening or removal devices, e.g. to facilitate formation of pouring openings
    • B65D41/34Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt
    • B65D41/348Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt the tamper element being rolled or pressed to conform to the shape of the container, e.g. metallic closures

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Closures For Containers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャップ開栓時に容器口部にタンパーエビデ
ンスリング部が残留することがなく、しかも開環された
バンドを本体から切り離すのが容易で、その切断面にバ
リが発生するのを防止し得るキャップの提供を目的とし
ている。 【構成】 キャップ本体4と、該キャップ本体の開口端
側に設けられたTEリング部5と、該TEリング部と上
記キャップ本体とを連設する複数のブリッジ6とを備
え、ブリッジのうちの1つが幅広ブリッジとされ、各ブ
リッジの間が水平スコア8とされ、TEリング部に垂直
スコア10が設けられ、かつ幅広ブリッジに補助スコア11
が設けられた金属製キャップにおいて、水平スコアのう
ち、垂直スコアの周方向反対側に位置する水平スコア8a
に、キャップ開栓時にTEリング部が垂直スコアに沿っ
て切断されるまで切断されない強度を持つ補助ブリッジ
12を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、容器の開封の際にタン
パーエビデンスリング部がバンド状に開環してキャップ
本体から切り離されるタンパーエビデンス性を有する金
属製キャップに関し、更に詳細には、キャップ開栓時に
容器口部にタンパーエビデンスリング部が残留すること
がなく、開環されたバンドを本体から切り離すのが容易
で、その切断面にバリが発生するのを防止し得るキャッ
プである。
【0002】
【従来の技術】飲料等を充填した容器に適用される金属
製キャップとして、容器の開封の際にピルファープルー
フ裾部(タンパーエビデンスリング部)がバンド状に開
環してキャップ本体から切り離される開栓表示特性を有
する金属製キャップが広く実用に供されている。この種
の金属製キャップとしては、例えば特開平6−1354
49号公報に記載されたキャップが提案されている。こ
の従来のキャップは、天板壁と該天板壁の周縁から垂下
する筒状スカート壁とを具備し、該スカート壁には周方
向に延在する周方向弱化ラインが配設されていて、該ス
カート壁は該周方向弱化ラインよりも上方の主部と、そ
れよりも下方のピルファープルーフ裾部とに区画されて
おり、該周方向弱化ラインは周方向に間隔をおいて周方
向に延びる複数個のスリットと該スリット間に位置する
複数個の橋絡部とから構成されており、該橋絡部は1個
の難破断橋絡部と複数個の易破断橋絡部とを含み、該難
破断橋絡部の周方向長さは、該易破断橋絡部の周方向長
さよりも長く、該ピルファープルーフ裾部には開回転方
向に見て該難破断橋絡部の直後方に位置するスリットか
ら軸線方向下方に延びる軸線方向弱化ラインが配置され
ており、該難破断橋絡部には周方向に延びるスコアが配
設されている、ピルファープルーフ特性を有する金属製
キャップにおいて、該難破断橋絡部には該開回転方向に
見て該難破断橋絡部の前端から周方向に延びる第一のス
コア、該第一のスコアに続いて周方向に延びる第一の抵
抗部、該第一の抵抗部に続いて周方向に延びる第二のス
コア及び該第二のスコアに続いて周方向に該難破断橋絡
部の後端まで延びる第二の抵抗部が配設されていること
を特徴とするものである。
【0003】この特開平6−135449号公報に記載
されたキャップは、ピルファープルーフ裾部を含むキャ
ップ全体が容器の口頸部から離脱せしめられる形態の金
属製キャップにおいて、口頸部にピルファープルーフ裾
部が残留せしめられることを確実に回避し、且つ口頸部
から容器蓋を離脱せしめた後に容易且つ円滑にピルファ
ープルーフ裾部を切り離すことを目的としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来品にあっては、難破断橋絡部(幅広ブリッジ)に、そ
の前端から後端に向けて順次に第一のスコア、第一の抵
抗部、第二のスコア及び第二の抵抗部を形成した構成、
即ち、前端から後端に向けて、途中で切れ目を付けない
部分(第一の抵抗部)を残し、かつ後端まで切れ目を入
れずに第二の抵抗部を残してスコア(補助スコア)を形
成したのみであるので、開栓した後、容器からキャップ
本体を取り外して開環されたバンドを取り外す際に、こ
のバンドを本体から強く引っ張って切り離したり、バン
ドを捩りながら引っ張るなど、バンドの切断の仕方によ
っては第一、第二の抵抗部が周方向に沿って真直に切れ
ずに切断部に鋸歯状の鋭い突起(バリ)を生じるおそれ
があり、バンド切断時やキャップ本体の再封時に指を傷
付けるおそれがあった。このバリ発生を防止するために
は、難破断橋絡部の抵抗部を狭くするとともにスコアを
深くするなど、難破断橋絡部を弱くして切れ易くすれば
よいが、しかしながら難破断橋絡部を弱くすると、軸線
方向弱化ラインが切断されずに口頸部にピルファープル
ーフ裾部が残留してしまうことになる。このように、従
来品にあっては、バンド切断後のバリ発生と、口頸部に
ピルファープルーフ裾部が残留するという両方の問題を
完全に解消することはできなかった。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、キャップ開栓時に容器口部にタンパーエビデンスリ
ング部が残留することがなく、しかも開環されたバンド
を本体から切り離すのが容易で、その切断面にバリが発
生するのを防止し得るキャップの提供を目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の金属製キャップ
は、キャップ本体と、該キャップ本体の開口端側に設け
られたタンパーエビデンスリング部と、該タンパーエビ
デンスリング部と上記キャップ本体とを連設する複数の
ブリッジとを備えてなり、上記ブリッジのうちの1つが
幅広ブリッジとされ、各ブリッジの間が水平スコアとさ
れ、上記タンパーエビデンスリング部に垂直スコアが設
けられ、かつ上記幅広ブリッジに補助スコアが設けられ
た金属製キャップにおいて、上記水平スコアのうち、垂
直スコアの周方向反対側に位置する水平スコアに、キャ
ップ開栓時にタンパーエビデンスリング部が垂直スコア
に沿って切断されるまで切断されない強度を持つ補助ブ
リッジを設けたことを特徴とするものである。
【0007】本発明の金属製キャップにおいて、上記補
助スコアを、上記幅広ブリッジの両側の水平スコアのそ
れぞれの上端部を結ぶ線に沿って形成して良い。
【0008】
【作用】本発明の金属製キャップは、容器口部に装着さ
れた該キャップを開栓方向に回すと、容器口部の雄ネジ
直下に設けられた膨出段部にキャップのタンパーエビデ
ンスリング部が係合してその上昇が停止されることか
ら、キャップ本体とタンパーエビデンスリング部とを連
結している複数のブリッジに引張り力が作用し、これら
のブリッジが切断される結果、幅広ブリッジを残してタ
ンパーエビデンスリング部が水平スコアに沿ってキャッ
プ本体から切り離され、かつタンパーエビデンスリング
部に設けられた垂直スコアに沿ってタンパーエビデンス
リング部がバンド状に開環する。口部から取り外したキ
ャップは、タンパーエビデンスリング部が開環したバン
ドが幅広ブリッジの部分でキャップ本体に連結している
状態となる。
【0009】本発明の金属製キャップは、上記水平スコ
アのうち垂直スコアの周方向反対側に位置する水平スコ
アに、キャップ開栓時にタンパーエビデンスリング部が
垂直スコアに沿って切断されるまで切断されない強度を
持つ補助ブリッジを設けたことによって、キャップ開栓
時に補助ブリッジ或いは補助ブリッジとその両隣りの通
常ブリッジ、及び幅広ブリッジ以外の各ブリッジが切断
され、それと同時或いは各ブリッジ切断後にタンパーエ
ビデンスリング部が垂直スコアに沿って切断され、タン
パーエビデンスリング部が開環され、続いて垂直スコア
の周方向反対側に設けられた補助ブリッジ或いは補助ブ
リッジとその両隣りの通常ブリッジが切れる。従ってキ
ャップを開栓すれば垂直スコアが確実に切断されるよう
になる。
【0010】また、補助スコアを、上記幅広ブリッジの
両側の水平スコアのそれぞれの上端部を結ぶ線に沿って
形成することにより、キャップ本体から上記バンドを切
り離した後のキャップ本体側の切断部が、水平スコアに
沿って切断されたキャップ本体下端とほぼ一致するの
で、上記バンドを取り外したキャップ本体下端の凹凸を
無くすことができる。
【0011】
【実施例】図1および図2は本発明の金属製キャップ
(以下、キャップという)の一実施例を示すものであ
り、このキャップ1は、天板部2とその周縁から垂下し
た筒部3とからなるキャップ本体4と、該キャップ本体
4の開口端側に設けられたタンパーエビデンスリング部
5(以下、TEリング部という)と、このTEリング部
5と上記キャップ本体4とを連設する複数のブリッジ6
とを備えている。また、天板部2の内面側には、図6に
示すように、軟質の合成樹脂材料よりなる薄肉のライナ
ー15が設けられている。
【0012】キャップ本体4とTEリング部5とを区画
する複数のブリッジ6は、キャップ本体4の周方向に沿
って設けられ、これらブリッジ6のうちの1つは、他の
ブリッジ6よりも幅が広い幅広ブリッジ7とされてい
る。これら各ブリッジ6の間およびこれらブリッジ6と
幅広ブリッジ7の間は、それぞれ水平スコア8とされて
いる。また、TEリング部5には、幅広ブリッジ7の閉
栓方向側(開栓方向9の反対方向)端部からほぼ垂直に
下方に延び、キャップ開栓時にこのTEリング部5を開
環させるための垂直スコア10が設けられている。ま
た、上記幅広ブリッジ7には、周方向に沿って、内側ま
で貫通しない程度の深さの補助スコア11が形成されて
いる。
【0013】複数の水平スコア8のうち、垂直スコア1
0の周方向反対側に位置する水平スコア8aには、キャ
ップ開栓時にTEリング部5が垂直スコアに沿って切断
されるまで切断されない強度を持つ補助ブリッジ12が
設けられている。この補助ブリッジ12は、垂直スコア
10の周方向反対側に位置する水平スコア8aの中央に
設けられる他、この水平スコア8aの両端に位置するブ
リッジ6のいずれか一方を、通常のブリッジ6よりもや
や幅広に形成して強度を高めたものでも良い。上記水平
スコア8aの中央に補助ブリッジ12を形成する場合、
補助ブリッジ12の周方向長さXは、該水平スコア8a
の両側にある通常のブリッジ6の周方向長さY(各ブリ
ッジ6,12を台形状に形成する場合には、上端長さと下端
長さの平均長さ)に対して50〜100%(即ち、1/2
Y≦X≦Y)とされる。
【0014】補助ブリッジ12の周方向長さXが通常の
ブリッジ6の周方向長さYの半分より狭いと、補助スコ
ア12の強度が弱くなって、キャップ開栓時に垂直スコ
ア10に沿ってTEリング部5が切断される前に補助ブ
リッジ12が切断され易くなり、垂直スコア10の切断
不良によってTEリング部5が開環されずに容器口部2
0aに残存する不良(リング残り)の発生を生じるおそ
れがある。補助ブリッジ12の周方向長さXが通常のブ
リッジ6の周方向長さYよりも広いと、補助スコア12
の強度が必要以上に高くなり、切れ残りが発生する場合
がある。
【0015】上記幅広ブリッジ7に形成された補助スコ
ア11は、図3に示すように、その垂直方向から見た切
欠断面がくさび形に形成されている。この補助スコア1
1の最深部の深さはキャップ板厚に対して5〜30%程
度とされる。また補助スコア11の幅は50〜200μ
m程度とされる。
【0016】この補助スコア11は、キャップ本体4の
周方向に沿って設けられた複数の水平スコア8のそれぞ
れの上端を結ぶ線に沿って、幅広ブリッジ7に設けられ
ている。また、幅広ブリッジ7以外の複数のブリッジ6
は、上窄まりの台形状に形成されている。これらブリッ
ジ6を台形状に形成したことにより、キャップ1開栓の
際に、各水平スコア8間のブリッジ6が、各水平スコア
8の上端を結ぶ線に沿って確実に切断されるようにな
る。このように、複数のブリッジ6を上窄まりの台形に
形成するとともに、複数の水平スコア8のそれぞれの上
端を結ぶ線に沿って補助スコア11を設けたことによ
り、キャップ本体4からTEリング部5が開環されたバ
ンド5aを切り離した後のキャップ本体4側の切断部が
水平スコア8に沿って切断されたキャップ本体4下端と
ほぼ一致するので、上記バンド5aを取り外したキャッ
プ本体4下端の凹凸を無くすことができる。
【0017】補助スコア11の周方向から見たスコア深
さは均一として良い。また、補助スコア11の周方向か
ら見たスコア深さは、図4に示すように、垂直スコア1
0側が浅く、垂直スコア10から離れるにつれて徐々に
深くなるように形成したり、図5に示すように、垂直ス
コア10側を浅い段とし、その反対側に深い段を形成し
た構成としても良い。このように垂直スコア10側が浅
く、垂直スコア10から離れるにつれて徐々に深くなる
ような補助スコア11、または垂直スコア10側を浅い
段とし、その反対側に深い段を形成した補助スコア11
を設けることにより、垂直スコア10側の補助スコア1
1の深さは浅くされているので、キャップ1を容器20
から取り外す際、垂直スコア10が切断する前に幅広ブ
リッジ7が切断することがなく、従って容器口部20a
にTEリング部5が残留することがない。しかも、この
キャップ1を容器20から取り外した後に、キャップ本
体4からバンド5aを切り離す場合には、垂直スコア1
0から離れるにつれて、補助スコア11の深さは徐々に
深くされているので、幅広ブリッジ7の板厚は徐々に薄
くなっていくため、キャップ本体4とバンド5aとをそ
れぞれ持って引きちぎれば、幅広ブリッジ7は補助スコ
ア11の深さが深い方から容易に切断されていく。この
ため、指を傷つけたりすることもなく、再封する場合な
どにも指を傷付けたりすることがない。
【0018】補助スコア11の閉栓方向側端部に上端を
連設し或いは近接して設けられた垂直スコア10は、キ
ャップ1の開栓時にブリッジ6が切断されるのと同時ま
たはブリッジ6の切断終了後に確実に切断され、TEリ
ング部5をバンド状に開環するような深さに形成され、
好ましくはTEリング部5の板厚に対して50〜90%
を残すような深さに形成される。なお、垂直スコア10
は完全に垂直である必要はなく、下端に向って開栓方向
側に、或いは閉栓方向側に傾斜して設けても良いし、曲
線状に形成しても良い。
【0019】このキャップ1は、図6に示すように容器
20の口部20aに装着される。容器20としては、ガ
ラス瓶やポリエチレンテレフタレートなどの合成樹脂製
の容器が使用される。この容器20の口部20a外周に
は雄ネジ21が設けられ、該雄ネジ21の直下には、環
状に膨出した膨出段部22が設けられている。キャップ
1は、容器口部20aに被せられ、天板部2にトップロ
ードを加えながら周知の金属製キャップ用の巻締装置に
より、該装置の成形ロールによって、筒部3を容器20
の雄ネジ21に螺合するように塑性変形させるととも
に、TEリング部5の下部を膨出段部22の下端に被せ
るように巻締める。
【0020】そして、このキャップ1を開栓方向9に回
すと、容器口部20aの雄ネジ21直下に設けられた膨
出段部22にキャップ1のTEリング部5が係合して、
その上昇が停止されることから、キャップ本体4とTE
リング部5とを連結している複数のブリッジ6に引張り
力が作用し、これらのブリッジ6が切断される結果、幅
広ブリッジ7と補助ブリッジ12以外の全てのブリッジ
6が切断され、これらブリッジ6の切断と同時或いは切
断直後にTEリング部5が垂直スコア10に沿って切断
され、TEリング部5がバンド状に開環する。この垂直
スコア10の切断が終了した後、垂直スコア10の周方
向反対側に設けられた補助ブリッジ12が切断される。
容器20から取り外したキャップ1は図7に示すよう
に、キャップ本体4にTEリング部5が開環されたバン
ド5aが幅広ブリッジ7の部分で連結された状態とな
る。
【0021】このキャップ1では、垂直スコア10の周
方向反対側に位置する水平スコア8aに、キャップ開栓
時にTEリング部5が垂直スコア10に沿って切断され
るまで切断されない強度を持つ補助ブリッジ12を設け
たことによって、キャップ開栓時に、補助ブリッジ12
または補助ブリッジ12とその両隣りのブリッジ6およ
び幅広ブリッジ7以外の各ブリッジ6が切断され、それ
と同時或いは各ブリッジ6切断後にTEリング部5が垂
直スコア10に沿って切断されて開環され、続いて垂直
スコア10の周方向反対側に設けられた補助ブリッジ1
2または補助ブリッジ12とその両隣りのブリッジ6が
切れる。従ってキャップ1を開栓すれば、垂直スコア1
0が確実に切断され、開環されないTEリング部5が容
器口部20aに残る不良(リング残り不良)を確実に防
止できる。
【0022】容器20から取り外したキャップ1からバ
ンド5aを切り取るには、キャップ本体4を手で持って
バンド5aを引っ張り、このバンド5aを引きちぎる
か、このバンド5aを補助スコア11を折り目として複
数回折曲げて切断する。バンド5aを引きちぎる場合、
強くバンド5aを引っ張ると、従来品では補助スコア1
1に沿って切断が進まずに、切断面に鋸歯状の鋭い突起
(バリ)を生じることがあるが、このキャップ1は、切
欠断面がくさび形の補助スコア11を設けたことによ
り、この補助スコア11は、バンド5aを引っ張るとス
コア最深部に応力が集中し、このスコア最深部に沿って
幅広ブリッジ7を容易に切断することができ、このバン
ド5aの切り離しによって鋭いバリが生じるのを防止し
て、キャップの取り外しにおける安全性を高めることが
できる。
【0023】さらに、複数のブリッジ6を上窄まりの台
形に形成するとともに、複数の水平スコア8のそれぞれ
の上端を結ぶ線に沿って補助スコア11を設けたことに
より、キャップ本体4からTEリング部5が開環された
バンド5aを切り離した後のキャップ本体4側の切断部
が水平スコア8に沿って切断されたキャップ本体4下端
とほぼ一致するので、バンド5aを取り外したキャップ
本体4下端の凹凸を無くすことができ、バンド5aを切
り離した後のキャップ本体4の再密封時の安全性を高め
ることができる。
【0024】(実験例)厚さ0.23mmのアルミニウ
ム合金薄板(JIS3105)を用いて図1ないし図3
に示す形状のキャップ(外径28mm)を作製した。キ
ャップの天板部内面にはポリエチレン系樹脂からなるラ
イナーを形成した。そしてキャップに水平スコアを形成
する時に、垂直スコアと周方向反対側に位置する水平ス
コアの中央に補助ブリッジを残した状態とした。このキ
ャップの各寸法は以下の通り。 通常の水平スコアの周方向長さ:12mm 幅広ブリッジの周方向長さ:3.2mm 通常ブリッジの周方向長さ:上端側;1.0mm 下端側;1.1mm 補助ブリッジの周方向長さ:上端側;0.8mm 下端側;0.9mm 補助スコアの周方向長さ:3.0mm 補助スコア深さの板厚に対する比率:16.7% 補助スコア幅:0.06mm 垂直スコア深さの板厚に対する比率:30% 垂直スコアの垂直方向長さ:3.8mm TEリング部の垂直方向長さ:4.0mm
【0025】このキャップを図6のような口部形状のガ
ラス製容器に装着し、キャップを開栓方向に回して開栓
し、TEリング部が開環されずに容器口部に残存したも
の(リング残り)の発生率を調べた(サンプル数200
個)。また、容器口部から取り外したキャップの本体
を、図7(a)に示すように幅広ブリッジが上向となる
ように左手で持ち、右手でバンドを上方に引きちぎる
(a法)。図7(b)に示すようにキャップ天板を上向
きにして左手で持ち、右手でバンドの中央を掴んで下方
に引きちぎる(b法)。これらa法とb法によってバン
ドを引きちぎった場合(サンプル数各々100個)の切
断面のバリ発生状況を観察し、その結果を表1に示し
た。
【0026】(比較例)垂直スコアの周方向反対側に位
置する水平スコアに補助ブリッジを設けなかった以外
は、上記実験例と同一のキャップを作製し、このキャッ
プを用いて実験例と同様にリング残り、切断面のバリ発
生状況を測定し(サンプル数200個)、その結果を表
1に示した。
【0027】
【表1】
【0028】表1の結果から明らかなように、垂直スコ
アの周方向反対側に位置する水平スコアに補助ブリッジ
を設けた本発明のキャップは、容器口部に装着されたキ
ャップを開栓する際に確実に垂直スコアが破断され、垂
直スコアの破断不良により生じるリング残り不良を防止
することができた。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の金属製キ
ャップは、垂直スコアの周方向反対側に位置する水平ス
コアに、キャップ開栓時にTEリング部が垂直スコアに
沿って切断されるまで切断されない強度を持つ補助ブリ
ッジを設けたことにより、キャップ開栓時に、補助ブリ
ッジと幅広ブリッジ以外の各ブリッジが切断され、それ
と同時或いは各ブリッジ切断後にTEリング部が垂直ス
コアに沿って切断されて開環され、続いて垂直スコアの
周方向反対側に設けられた補助ブリッジが切れる。従っ
てこのキャップを開栓すれば、垂直スコアが確実に切断
され、開環されないTEリング部が開環されずに容器口
部に残る不良(リング残り不良)を確実に防止すること
ができる。
【0030】さらに、複数の水平スコアのそれぞれの上
端を結ぶ線に沿って補助スコアを設けたことにより、キ
ャップ本体からバンドを切り離した後のキャップ本体側
の切断部が、水平スコアに沿って切断されたキャップ本
体下端とほぼ一致するので、バンドを取り外したキャッ
プ本体下端の凹凸を無くすことができ、バンドを切り離
したキャップ本体を再密封する際の安全性を高めること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の金属製キャップの一実施例を示
す正面図である。
【図2】図2は図1のキャップのII-II線断面図であ
る。
【図3】図3は同じキャップの補助スコアの垂直方向の
拡大断面図である。
【図4】図4は補助スコアの変形例を示す周方向の断面
図である。
【図5】図5は補助スコアの別な変形例を示す周方向の
断面図である。
【図6】図6は同じキャップを容器に装着した状態を示
す要部断面図である。
【図7】図7はバンド引きちぎりの方法を説明するため
の図である。
【符号の説明】
1……金属製キャップ、2……天板部、3……筒部、4
……キャップ本体、5……TEリング部、6……ブリッ
ジ、7……幅広ブリッジ、8,8a……水平スコア、1
0……垂直スコア、11……補助スコア、12……補助
ブリッジ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャップ本体と、該キャップ本体の開口
    端側に設けられたタンパーエビデンスリング部と、該タ
    ンパーエビデンスリング部と上記キャップ本体とを連設
    する複数のブリッジとを備えてなり、上記ブリッジのう
    ちの1つが幅広ブリッジとされ、各ブリッジの間が水平
    スコアとされ、上記タンパーエビデンスリング部に垂直
    スコアが設けられ、かつ上記幅広ブリッジに補助スコア
    が設けられた金属製キャップにおいて、 上記水平スコアのうち、垂直スコアの周方向反対側に位
    置する水平スコアに、キャップ開栓時にタンパーエビデ
    ンスリング部が垂直スコアに沿って切断されるまで切断
    されない強度を持つ補助ブリッジを設けたことを特徴と
    する金属製キャップ。
  2. 【請求項2】 上記補助スコアが上記幅広ブリッジの両
    側の水平スコアのそれぞれの上端部を結ぶ線に沿って形
    成されたことを特徴とする請求項1の金属製キャップ。
JP7044624A 1995-03-03 1995-03-03 金属製キャップ Pending JPH08244807A (ja)

Priority Applications (1)

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JP7044624A JPH08244807A (ja) 1995-03-03 1995-03-03 金属製キャップ

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