JPS5843568Y2 - ピルフアプル−フ型キヤツプ - Google Patents

ピルフアプル−フ型キヤツプ

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JPS5843568Y2
JPS5843568Y2 JP12808879U JP12808879U JPS5843568Y2 JP S5843568 Y2 JPS5843568 Y2 JP S5843568Y2 JP 12808879 U JP12808879 U JP 12808879U JP 12808879 U JP12808879 U JP 12808879U JP S5843568 Y2 JPS5843568 Y2 JP S5843568Y2
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cap
circumferential
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skirt
slits
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JP12808879U
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裕児 叶野
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日本クラウンコルク株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、金属製ピルファプルーフ型キャップ、更に詳
しくは、円形天面とこの天面の周縁部から垂下した円筒
状スカート部を有し、該スカート部には円周方向に間隔
を置いて配設された複数個の円周方向スリットが形成さ
れていて、該スカート部の下端部は該複数個のスリット
間の橋絡部によって該スカート部の主部に接続されてい
るピルファプルーフ裾部になっている金属製ピルファプ
ルーフ型キャップに関する。
近時、洋酒等のための瓶のキャップとして、上述した通
りの形態の金属製ピルファプルーフ型キャップが広く用
いられているが、現在用いられているピルファプルーフ
型キャップは、大別して次の2つの形式に分類される。
第1の形式は、瓶の口部に装着シールされたキャップを
捻回離脱する時に、ピルファプルーフ裾部とスカート部
の主部とが完全に分離され、ピルファプルーフ裾部は瓶
の口部から離脱されることなく残留する形式のものであ
る。
第2の形式は、瓶の口部に装着シールされたキャップを
捻回離脱する時に、ビルファプルーア裾部とスカート部
の主部とが完全には分離されずに一部にて相互に連結さ
れた状態に維持され、天面及びスカート部の主部と共に
ピルファプルーフ裾部も瓶の口部から離脱される形式の
ものである。
上記第1の形式のキャップは、捻回離脱せしめた後にピ
ルファプルーフ裾部が瓶に残留し、瓶を回収して再使用
する際には残留しているピルファプルーフ裾部を除去す
ることが必要となり、がかる除去操作が煩雑である、等
の問題を有し、それ故に、一般的には、再使用する瓶に
関しては、上記第1の形式のキャップよりも上記第2の
形式のキャップの方が好適である。
一方、上記第2の形式のキャップとしては、既に種々の
形態のものが提案され実用に供されているが、いずれの
形態のものにも解決すべき問題が存在し、未だ充分に満
足し得るものではない。
例えば、実開昭48−76061号公報には、スカート
部に円周方向に間隔を置いて配設された複数個の円周方
向スリット間に位置する複数個の橋絡部のうち1つの長
さを他の橋絡部の長さよりも長くして比較的強固なもの
にせしめると共に、この強固な1つの橋絡部から軸線方
向にスカート部下端まで延びる軸線方向スコアと、全て
の橋絡部を円周方向に延び隣接する円周方向スリットを
相互に接続している円周方向スコアを形成した、上記第
2の形式のキャップが開示されている。
ががるキャップにおいては、瓶の口部に装着シールされ
たキャップを捻回離脱する時に、上記の強固な1つの橋
絡部を除き全ての橋絡部が円周方向スコアに沿って切開
されると共に、軸線方向スコアが切開されてピルファプ
ルーフ裾部が無端環状形態から有端帯状形態に開かれ、
かくして、キャップの捻回を続けると、ピルファプルー
フ裾部は切開されていない上記の比較的強固な1つの橋
絡部によってスカート部の主部に連結された状態に維持
されている故に、ピルファプルーフ裾部を含むキャップ
全体が瓶の口部から離脱される。
実開昭48−76061号公報に開示されている上記の
通りのキャップは、上記第2の形式の公知のキャップの
うちでは比較的優れたものであると考えられているが、 (イ)キャップを瓶の口部に装着シールする際(この際
には、後に詳細に説明するように、スカート部の主部は
瓶の口部に形成されている螺旋形状部に合致する形状に
変形され、スカート部の下端部即ちピルファプルーフ裾
部の下端部は内側に折り込まれて瓶の口部に形成されて
いる盾部に係止せしめられる)には、上記複数個の円周
方向スリット間に位置する複数個の橋絡部に集中応力が
作用するが、橋絡部に形式されている上記円周方向のス
リットか゛かかる集中応力によって切開されてしまって
、キャップの装着シールに失敗することが屡々ある。
(ロ)瓶の口部に装着シールされたキャップを捻回離脱
する時に、切開されるべき軸線方向スコアが切開されず
、破壊されるべきでない比較的強固な1つの橋絡部の方
がそこに形成されている円周方向スコアに沿った切開に
よって破壊され、従って上記第1の形式のキャップの場
合と同様に、スカート部の主部とピルファプルーフ裾部
とが完全に分離され、ピルファプルーフ裾部が瓶の口部
から離脱されることなく残留してしまう傾向がある、等
の種々の解決すべき問題を有する。
而して、本出願人の出願にかかる昭和53年10月23
日付の実願昭53−144576号明細書及び図面にお
いては、公知の金属製ピルファプルーフ型キャップに存
在する上記の問題を解決するキャップとして、円形天面
とこの天面の周縁部から垂下した円筒状スカート部を有
し、該スカート部には円周方向に間隔を置いて配設され
た複数個の円周方向スリットが形成されていて、該スカ
ート部の下端部には該複数個のスリット間の橋絡部によ
って該スカート部の主部に接続されているピルファプル
ーフ裾部になっている、金属製ピルファプルーフ型キャ
ップにおいて、該複数個の橋絡部のうちの少なくとも1
個は他の橋絡部よりも円周方向長さが長く、かかる少な
くとも1個の橋絡部にはその両側に位置する2個のスリ
ット間に亙って延びている円周方向スコアが設けられて
おり、そして更に、該少なくとも1個の橋絡部又はその
両側に位置する該2個のスリットから該円周方向スコア
に対して実質上垂直に該ピルファプルーフ裾部を通って
該スカート部の下端又はその近傍まで延びている一対の
軸線方向スコアが設けられていることを特徴とするキャ
ップが提案されている。
かようなキャップは、公知のキャップに存在する上記の
問題をかなり解決した優れたものであるが、本考案者が
鋭意検討した結果、未だ次の通りの問題が存在すること
が判明した。
即ち、上記実願昭53−144576号明細書及び図面
において提案されているキャップは、公知のキャップに
比べればその確率は相当小さいが、瓶の口部に装着シー
ルされたキャップを捻回離脱する時に、切開されるべき
軸線方向スコアが切開されず破壊されるべきでない上記
少なくとも1個の橋絡部の方がそこに形式されている上
記円周方向スコアに沿った切開によって破壊され、従っ
て上記第1の形式のキャップの場合と同様にスカート部
の主部とピルファプルーフ裾部とが完全に分離され、ピ
ルファプルーフ裾部が瓶の口部から離脱されることなく
残留してしまう傾向が若干ながら存在する。
上記実願昭53−144576号明細書及び図面におい
て提案されているキャップにおいては、上記少なくとも
1個の橋絡部又はその両側に位置する2個のスリットか
ら上記ピルファプルーフ裾部を通ってスカート部の下端
又はその近傍まで延びる一対の軸線方向スコアを設けら
れているが、かような軸線方向スコアを一対(即ち2本
)設けるとその分だけ製作工程が複雑になる故に、本考
案者はかような軸線方向スコアは唯1本だけ設けるよう
になすことも試みたが、かくすると上記の傾向が増大し
た。
本考案は、上記の通りの事実に鑑みてなされたものであ
り、その主目的は、上記第2の形式の金属製ピルファプ
ルーフ型キャップにして、上述した通りの問題がない新
規且つ優れたキャップを提供することである。
本考案者は、上記実願昭53−144576号明細書及
び図面において提案されているキャップについて更に詳
しく検討した結果として、かかるキャップにおいては、
上記少なくとも1個の橋絡部に形式されている上記円周
方向スコアが上記少なくとも1個の橋絡部の両側に位置
するスリット間に互って延びこれらのスリットに直接的
に続いていることを起因して、上記の傾向(即ち瓶の口
部に装着シールされたキャップを捻回離脱する時に破壊
されるべきでない上記少なくとも1個の橋絡部が破壊さ
れる傾向)が生じることを見出した。
そして、驚くべきことに、上記少なくとも1個の橋絡部
に設けられる上記円周方向スコアの両端の各々と上記少
なくとも1個の橋絡部の両側に位置する2個のスノット
の各々との間に所定の間隔を存在せしめ、上記円周方向
スコアが上記2個のスリットに直接的に続かないように
すれば、上記軸線方向スコアを唯1本のみしか形成しな
い場合でも、上記の傾向を完全に回避することができる
ことを見出した。
本考案によれば、円形天面とこの天面の周縁部から垂下
した円筒状スカート部を有し、該スカート部には円周方
向に間隔を置いて配設された複数個の円周方向スリット
が形成されていて、該スカート部の下端部は該複数個の
スリット間の橋絡部によって該スカート部の主部に接続
されているピルファプルーフ裾部になっている、金属製
ピルファプルーフ型キャップにおいて、該複数個の橋絡
部のうちの少なくとも1個は他の橋絡部よりも円周方向
長さが長く、かかる少なくとも1個の橋絡部には円周方
向スコアが設けられており、この円周方向スコアの両端
の各々は該少なくとも1個の橋絡部の両側に位置する2
個のスリットの各々に対して円周方向に所定の間隔を有
しており、そして更に、該2個のスリットの少なくとも
一方がらピルファプルーフ裾部を通って該スカート部の
下端又はその近傍まで延びている少なくとも1本の軸線
方向スコアが設けられていることを特徴とするキャップ
が提供される。
尚、本明細書において使用する語句スリットは、キャッ
プを構成する金属材料の一部を打抜くことによって形成
される開口を意味し、語句スコアは、キャップを構成す
る金属材料の一部を他の部分に比べて薄くする(即ち厚
さを減少せしめる)ことによって形成される弱化部を意
味する。
以下、本考案のキャップの好適具体例を図示している添
付図面を参照して、更に詳細に説明する。
第1図を参照して説明すると、例えば板厚0.23mm
又は0.24mm前後のアルミニウム又はアルミニウム
基合金の如き適宜の金属板から作成することができる。
全体を番号2で示す本考案に従う金属製ピルファプルー
フ型キャップは、円形天面4と、この天面4の周縁部か
ら垂下した円筒状スカート部6を有する。
スカート部6の上端部には、キャップを指で握持する際
の滑りを防止するためのそれ自体は公知のローレット8
が円周方向全体に渡って形成されているのが好ましい。
スカート部6の下部には、円周方向に間隔を置いて配設
された複数個の円周方向スリット10が形成されており
、かかる複数個のスリブ) 10によって、スカート部
6は、スリブ) 10よりも上方の領域の主部12と、
複数個のスリブ) 10間に位置する橋絡部16によっ
て主部12に接続されている、スリット10よりも下方
の領域(即ちスカート部6の下端部)のピルファプルー
フ裾部14とに区画されている。
第1図と共に、スリブ1−10が形成されている部分の
拡大展開図である第2図をも参照して説明すると、複数
個のスリット10は円周方向に適宜の間隔を置いて形成
されるが、複数個のスリット10間に位置する橋絡部1
6のうちの少なくとも1個の特定の橋絡部16 aの円
周方向長さ11は、他の通常の橋絡部16の円周方向長
さ12よりも長くなるようにせしめられている。
尚、図示の具体例においては、1個の橋絡部16aのみ
の円周方向長さ11が他の橋絡部16の円周方向長さ1
2よりも長くなっているが、所望ならば、直径方向に対
向して位置する2個又はそれ以上の数個の橋絡部の円周
方向長さを他の通常の橋絡部の長さよりも長くすること
ができる。
通常の橋絡部16は、後に詳細に説明する通り、瓶の口
部に装着シールされたキャップ2を捻回離脱せしめる時
に破壊されるべきものであり、その円周方向長さ12は
、一般に、0.6mm乃至1.0mm、特にQ、8mm
前後、であるのが好ましい。
この長さ12があまりに長いと、キャップ2の捻回離脱
時の通常の橋絡部16の破壊が困難になり、逆にあまり
に短いと、キャップ2を瓶の口部に装着シールする際に
通常の橋絡部16が破壊されてしまう恐れがある。
一方、瓶の口部に装着シールされたキャップ2を捻回離
脱せしめる時には破壊されずに維持されてピルファプル
ーフ裾部14をスカート部6の主部12に接続している
べきである特定の橋絡部16aの円周方向長さ11は、
約2乃至IQmm、特に約3乃至5mmであるのが好ま
しい。
この長さ11があまりに長いと、キャップ2を瓶の口部
から完全に離脱した後に特定の橋絡部i6aを破壊して
ピルファプルーフ裾部14をスカート部6の主部12か
ら分離することが比較的困難になり、逆にあまりに短い
と、キャップ2を瓶の口部に装着シールする時或いは瓶
の口部に装着シールしたキャップ2を捻回離脱する時に
特定の橋絡部16 aが破壊されてしまう傾向が生ずる
複数個のスリット10自体は、一般に、円周方向長さ1
3が8乃至lQmm程度のものであるのが好ましいが、
上記特定の橋絡部16aの両側に位置する2個のスリブ
)10a及び10b、特にキャップの捻回離脱時の捻回
方向11において上流側に位置するスリブ)10aは、
他のスリット10に比べて円周方向長さ14が短く、こ
の長、−214か′約0.5乃至8mm、特に約1乃至
5mmであるのが好ましい(その理由については後述す
る)。
本考案に従うキャップ2においては、更に、上記特定の
橋絡部16 aには円周方向スコア18が形成されてい
る。
この円周方向スコア18は、上記特定の橋絡部16 a
の円周方向全幅に亙って延びているものではなく、円周
方向スコア18の両端の各々は、上記特定の橋絡部16
aの両側に位置する2個のスリット10a及び10 b
に対して円周方向に所定の間隔15を有していることが
重要である。
間隔15は、0.3乃至1.5mm、特に0.5乃至1
mm、であるのが好ましい、この間隔15が過剰に短
いと、瓶の口部に装着シールされたキャップを捻回離脱
する時に上記特定の橋絡部16 aが円周方向スコア1
8に沿って破壊される傾向が生じ、逆に過剰に長いと、
キャップを瓶の口部から離脱した後にキャップの再使用
のために円周方向スコア18に沿って上記特定の橋絡部
16aを破壊し、ピルファプルーフ裾部14を切離する
際に要する力が過剰に大きくなる。
尚、図示の具体例においては、円周方向スコア18は、
2個のスリツHOa及び10 bの上縁に整合して両者
間を円周方向に延びているが、2個のスリツ)10a及
び10 bの下縁に整合して或いは2個のスリツHOa
及び10 bの上縁と下縁との間の位置で両者間を円周
方向に延びるものでもよい。
更にまた、本考案に従うキャップ2においては、上記特
定の橋絡部16 aの両側に位置する2個のスリツHO
a及び10bの少なくとも一方、好ましくはキャップ捻
回離脱時における捻回方向11において上流側に位置す
るスリツ)10aから、ピルファプルーフ裾部14を通
ってスカート部6の下端又はその近傍まで延びる軸線方
向スコア20が形成されている。
この軸線方向スコア20は、図示の具体例においては、
上記スコア10aの一端(即ち上記スコア10 aと上
記特定の橋絡部16 aとの境界)から下方に延びてい
るが、上記スコア10 aの中間或いは他端から下方に
延ばしてもよい。
また、図示の具体例においては、軸線方向スコア20は
円周方向スコア18に対して実質的に直角に下方に延び
ているが、所望ならば円周方向スコア18に対して所定
の角度だけ傾斜せしめて下方に延ばしてもよい。
更に、図示の具体例の如き連続的なスコア20に代えて
、それ自体は周知の不連続な複数個のスコアを形成する
こともできる。
更にまた、図示の具体例においては、上記スリツHOa
から下方に延びる唯1本の軸線方向スコア20を形成し
ているが、これに加えて、もう1個のスリット10bか
ら下方に延びる軸線方向スコアを付加的に形成すること
もできる。
上記の円周方向スコア18並びに軸線方向スコア20は
、当業者には周知の方法によって金属材料の厚さを減少
せしめることによって形成することができるが、円周方
向スコア18は、金属材料の厚さを約5乃至20%、特
に約8乃至12%、減少せしめることによって形成され
た比較的強いものであり、他方、軸線方向スコア20は
、金属材料の厚さを約25乃至65%、特に約40乃至
55%減少せしめることによって形成された比較的弱い
ものであるのが好ましい。
かような条件を満足せしめると、瓶の口部に装着シール
されたキャップを捻回離脱する時に、軸線方向スコア2
0は切開されるが、円周方向スコア18は切開されず、
従って上記特定の橋絡部16aが破壊されることなく維
持されることが確実に保証される。
上記の通りのキャップ2は、第3図に図示する通りの形
態にせしめられて、瓶の口部22に装着シールされる。
即ち、キャップ2を瓶の口部22に装着シールする際に
は、先ずキャップ2を瓶の口部22に装着し、天面4の
内側に設けられているそれ自体は周知の適宜のガスケッ
ト材24を瓶の口部22の上端に係合せしめる。
次に、当業者には周知の適宜のシーリング装置によって
、スカート部6の主部12を、瓶の口部22に形成され
ている螺旋形状部26に合致する形状に変形し、スカー
ト部6の主部12と瓶の口部22とが相互に螺合せしめ
られた状態にする。
そしてまた、これと同時に或いはこれに引続いて、ピル
ファプルーフ裾部14の下端部28を内側に折り込んで
瓶の口部22に形成されている肩部30に係止せしめ、
かくしてキャップ2を瓶の口部22にシールする。
第3図に図示する通りに瓶の口部22に装着シールされ
たキャップ2を捻回離脱せしめる際には、例えばスカー
ト部6の上端部に形成されているローレット8の部分に
指をかけてキャップ2を捻回せしめればよい。
かくすると、スカート部6の主部12は瓶の口部22に
形成されている螺旋形状部26に螺合されているが故に
捻回されるが、ピルファプルーフ裾部14はその下端部
28が瓶の口部22に形成されている肩部30に係止さ
れている故に捻回が阻止される。
従って、複数個の橋絡部16には相当な剪断力が作用し
、これによって複数個の橋絡部16は、特定の1個の橋
絡部16 aを除いて、破壊される。
一方、特定の1個の橋絡部16 aは、円周方向長さ1
1が他の橋絡部16の円周方向長さ12よりも長くて比
較的強固であることに起因して破壊されることなく維持
され、そしてこの特定の橋絡部16 aの部分において
は、軸線方向スコア20が切開される。
軸線方向スコア20が切開されると、ピルファループ裾
部14は無端環状形態から有端帯状形態に開かれる。
かような状態において、キャップ2の捻回を続けて瓶の
口部22から離脱せしめると、ピルファプルーフ裾部1
4は無端環状形態から有端帯状形態に開がれていて瓶の
口部22のまわりを捻回することが可能であると共に、
破壊されることなく維持されている特定の橋絡部16
aによってスカート部6の主部12に接続されている故
に、第4図に図示するように、天面4及びスカート部6
の主部12と共に、ピルファプルーフ裾部14も、瓶の
口部22に残留することなく離脱せしめられる。
以上の通りにしてキャップ2を瓶の口部22から捻回離
脱せしめた後においては、スカート部6の主部12に対
してピルファプルーフ裾部14を移動せしめることによ
って、特定の橋絡部16 aに形成されている円周方向
スコア18を切開して特定の橋絡部16aを破壊し、こ
れによってピルファプルーフ裾部14をスカート部6の
主部12から完全に分離する。
かくすると、キャップ2は、天面4及びスカート部6の
主部12のみになり、瓶の口部22に再び螺合して再使
用し得るものになる。
ところで、第3図に図示する通りにキャップ2を瓶の口
部22に装着シールする際、即ちスカート部6の主部1
2を螺旋形状に変形すると共にピルファプルーフ部14
の下端部28を内側に折り込む際には、橋絡部16及び
16bに相当な集中応力が作用するが、かかる集中応力
によって橋絡部16及び16aが切開されてしまっては
ならない。
この点に関して、上記実開昭48−76061号公報に
開示されているキャップにおいては、特定の橋絡部のみ
ならず通常の橋絡部にも円周方向スコアが形成されてい
るが故に、通常の橋絡部の強度が相当弱く、キャップを
瓶の口部に装着シールする際に通常の橋絡部がそこに形
成されている円周方向スコアに沿って切開され破壊され
てしまう傾向がある。
これに対して、本考案のキャップ2においては・、円周
方向スコア18は特定の橋絡部16aのみにしか存在せ
ず、通常の橋絡部16には円周方向スコアが形成されて
おらず、従って通常の橋絡部16は所要の通りの強度を
有し、キャップ2の装着シール時に通常の橋絡部16が
破壊されてしまうことがない。
一方、特定の橋絡部16aには円周方向スコア18が形
成されているが、特定の橋絡部16aはその円周方向長
さ11が比較的長い故に、キャップ2の装着シール時に
特定の橋絡部16aが円周方向スコア18に沿って切開
され破壊されてしまうごともない。
キャップ2の装着シール時の特定の橋絡部16 aの破
壊は、上述したように特定の橋絡部16aの両側に位置
する2個のスリンHOa及び10bの円周方向長さ14
を短くすることによって一層確実に防止される。
何故ならば、2個のスリット10 a及び10bの円周
方向長さ14を短くすると、特定の橋絡部16 aの両
側に近接して2個の通常の橋絡部16が位置することに
なり、かかる2個の通常の橋絡部16によって特定の橋
絡部16aが補強されるからである。
また、キャップ2の装着シール時に軸線方向スコア20
は切開されることなく維持されることが必要であるが、
そこから軸線方向スコア20が下方に延びているところ
のスリット10 aの円周方向長さ14が短いと、装着
シール時において軸線方向スコア20の部位がそれに近
接している通常の橋絡部16によって補強され、かくし
て軸線方向スコア20の切開が確実に防止される。
この点からすれば、図示の具体例の如くスリン)10a
から下方に延びている唯1本の軸線方向スコア20のみ
を形成する場合にはスリンHOHの円周方向長さ14を
短かくすれは゛よく、スリン)10bの円周方向長さ1
4は特に短かくする必要はない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案のキャップの一具体例を示す側面図。 第2図は、第1図のキャップの一部を示す拡大展開図。 第3図は、第1図のキャップが瓶の口部に装着シールさ
れた状態を一部を断面図として一部を側面図として示す
図。 第4図は、瓶の口部に装着シールされた第3図のキャッ
プを捻回離脱せしめた後の状態を示す側面図。 2・・・・・・キャップ、4・・・・・・天面、6・・
・・・・スカート部、10・・・・・・円周方向スリッ
ト、10a及び10b・・・・・・特定の橋絡部の両側
に位置する2個のスリット、12・・・・・・スカート
部の主部、14・・・・・・ピルファプルーフ裾部、1
6・・・・・・橋絡部、16a・・・・・・特定の橋絡
部、18・・・・・・円周方向スコア、20・・・・・
・軸線・方向スコア。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 11円円形面4とこの天面4の周縁部から垂下した円筒
    状スカート部6を有し、該スカート部6には円周方向に
    間隔を置いて配設された複数個の円周方向スリット]0
    が形成されていて、該スカート部6の下端部は該複数個
    のスリブ) 10間の橋絡部16によって該スカート部
    6の主部12に接続されているピルファプルーフ裾部1
    4になっている、金属製ピルファプレルーフ型キャップ
    2において、該複数個の橋絡部16のうちの少なくとも
    1個16aは他の橋絡部16よりも円周方向長さが長く
    、かかる少なくとも1個の橋絡部16 aには円周方向
    スコア18が設けられており、この円周方向スコア18
    の両端の各々は該少なくとも1個の橋絡部16aの両側
    に位置する2個のスリブ) ’10 a及び10bの各
    々に対して円周方向に所定の間隔を有しており、そして
    更に、該2個のスリブ)10a及び10bの少なくとも
    一方10 aからピルファプルーフ裾部14を通って該
    スカート部6の下端又はその近傍まで延びている少なく
    とも1本の軸線方向スコア20が設けられていることを
    特徴とするキャップ2゜ 2、該円周方向スコア18の両端の各々と該2個のスリ
    ブ)10a及び10 bの各々との間の間隔は0.3乃
    至1.5mmである実用新案登録請求の範囲第1項記載
    のキャップ2゜ 3、該円周方向スコア18の両端の各々と該2個のスリ
    ブ)10a及び10 bの各々との間の間隔は0.5乃
    至1mmである実用新案登録請求の範囲第2項記載のキ
    ャップ2゜ 4、該円周方向スコア18は金属材料の厚さを約5乃至
    20%減少せしめることによって形成され、該軸線方向
    スコア20は金属材料の厚さを約25乃至65%減少せ
    しめることによって形成されている実用新案登録請求の
    範囲第1項乃至第3項のいずれかに記載のキャップ2゜ 5、該円周方向スコア18は金属材料の厚さを約8乃至
    12%減少せしめることによって形成され、該軸線方向
    スコア20は金属材料の厚さを約40乃至55%減少せ
    しめることによって形成されている実用新案登録請求の
    範囲第4項記載のキャップ2゜ 6、該少なくとも1個の橋絡部16 aの両側に位置す
    る2個のスリブl−108及び10 bのうちのキャッ
    プ捻回離脱時の捻回方向11において上流側に位置する
    少なくとも一方10 aは、他のスリットよりも円周方
    向長さが短い実用新案登録請求の範囲第1項乃至第5項
    のいずれかに記載のキャップ2゜ 7、該少なくとも1個の橋絡部16aの円周方向長さ1
    1は、約2乃至lQmmである実用新案登録請求の範囲
    第1項乃至第6項のいずれかに記載のキャップ2゜ 8、該少なくとも1個の橋絡部16 aの円周方向長さ
    11は、約3乃至5mmである実用新案登録請求の範囲
    第7項記載のキャップ2゜ 9、該少なくとも1個の橋絡部16 aの両側に位置す
    る2個のスリブ)10a及び10 bのうちのキャップ
    捻回離脱時の捻回方向11において上流側に位置する少
    なくとも一方10 aの円周方向長さ14は、約0.5
    乃至8mrnである実用新案登録請求の範囲第1項乃至
    第8項のいずれかに記載のキャップ2゜ 10、該少なくとも1個の橋絡部16aの両側に位置す
    る2個のスリツ)10a及び10 bのうちのキャップ
    捻回離脱時の捻回方向11において上流側に位置する少
    なくとも一方の円周方向長さは、約1乃至5mmである
    実用新案登録請求の範囲第9項記載のキャップ2゜
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