JPH08244639A - パワーステアリング装置 - Google Patents
パワーステアリング装置Info
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Abstract
アリング装置の提供。 【構成】 電動モータ4に流れる電流を検出するモータ
電流検出回路3を備え、モータ電流検出回路3が検出し
たモータ電流に基づいて制御される印加電圧により回転
駆動する電動モータ4が駆動する油圧ポンプ5を作動油
圧の発生源として操舵補助を行うパワーステアリング装
置。モータ電流検出回路3が検出したモータ電流をフィ
ードバックして、電動モータ4に流れる電流を所定の電
流値にするように電動モータ4に印加すべき電圧を出力
する電流制御手段1dと、電動モータ4に印加すべき電
圧を指示するモータ印加電圧指示手段1bと、電流制御
手段1dが出力した電圧とモータ印加電圧指示手段1b
が指示した電圧との何れか低い方を、電動モータ4へ印
加すべき電圧として選択するモータ印加電圧決定手段1
cとを備える構成である。
Description
する油圧ポンプを作動油圧の発生源として操舵補助を行
うパワーステアリング装置の改良に関するものである。
ポンプを作動油圧の発生源として操舵補助を行うパワー
ステアリング装置の1例の要部構成を示すブロック図で
ある。このパワーステアリング装置は、制御部1が指示
する印加電圧の目標値に従って、モータ駆動回路2が電
動モータ4に電圧を印加して駆動させ、電動モータ4は
油圧ポンプ5を回転駆動して作動油圧を発生させる。コ
ントロールバルブ6は、パワーシリンダ(図示せず)へ
通じるパイプライン6a,6bへ圧送する作動油の圧力
を制御する。
れ、舵輪軸の下端に設けられたピニオンギア6cを含む
ギア装置(図示せず)が作動することにより、パワーシ
リンダへ通じるパイプライン6a,6bへ圧送する作動
油の圧力を制御する。これにより、パワーシリンダが作
動して、舵輪7の操作方向に操作量に応じた操舵補助力
を発生するようになっている。作動油は、油圧ポンプ
5、コントロールバルブ6、パワーシリンダ及び給油タ
ンク5a等で構成される油圧回路を循環する。油圧回路
には、コントロールバルブ6をバイパスするようにリリ
ーフ弁5b(逃し弁)が付加されている。
る場合に、図6(c)に示すように、電動モータ4に流
れる電流が過大になって、作動油の圧力が過大になった
ときに、油圧回路の損傷を防ぐために、作動油をコント
ロールバルブ6に対してバイパスさせる弁である。この
とき、リリーフ弁5bにより油圧回路の圧力が抜けるの
で、図6(b)に示すように、油圧ポンプ5の回転数は
低下しないが、図6(a)に示すように、作動油の流量
は低下する。モータ駆動回路2及び電動モータ4の間に
は、電動モータ4に流れる電流を検出するモータ電流検
出回路3が設けられ、そのモータ電流検出信号は制御部
1へ入力される。制御部1は、このモータ電流検出信号
により、電動モータ4へ印加する電圧を高低に切り換え
制御するようになっている。
グ装置では、制御部1は、舵輪7が操作されず操舵補助
力を必要としないとき(電動モータ4に流れる電流は小
さい)は、エネルギー消費量を抑えるため、図7に示す
ように、電動モータ4へ印加する電圧を一段下げて、電
動モータ4の出力を減少させている。そして、舵輪7が
操作されてコントロールバルブ6が作動し、作動油圧が
上昇して負荷が増大し、電動モータ4に流れる電流が増
加して、モータ電流検出回路3のモータ電流検出信号が
所定値に達すると、制御部1は、電動モータ4へ印加す
る電圧を一段上げて、電動モータ4の出力を増加させる
ようにしている。
ーステアリング装置は、上述のように、電動モータ4へ
印加する電圧を2段階に制御しているので、電圧を切り
換えるときに電動モータ4に大電流(突入電流)が流れ
る。そのため、モータ駆動回路2に大容量のモータ駆動
素子が必要となり、装置の大型化及び製造コストの上昇
の要因になっていた。また、電動モータ4に大電流が流
れて、作動油の圧力が過大になったときのために、リリ
ーフ弁5bが必要であった。本発明は、上述のような事
情に鑑みてなされたものであり、大容量のモータ駆動素
子及び油圧回路のリリーフ弁が不要で、小型化及び製造
コスト低減が可能なパワーステアリング装置を提供する
ことを目的とする。
パワーステアリング装置は、電動モータに流れる電流を
検出するモータ電流検出回路を備え、該モータ電流検出
回路が検出したモータ電流に基づいて制御される印加電
圧により回転駆動する前記電動モータが駆動する油圧ポ
ンプを作動油圧の発生源として操舵補助を行うパワース
テアリング装置において、前記モータ電流検出回路が検
出したモータ電流をフィードバックして、前記電動モー
タに流れる電流を所定の電流値にするように前記電動モ
ータに印加すべき電圧値を出力する電流制御手段と、前
記電動モータに印加すべき電圧を指示するモータ印加電
圧指示手段と、前記電流制御手段が出力した電圧値と前
記モータ印加電圧指示手段が指示した電圧との何れか低
い方を、前記電動モータへ印加すべき電圧として選択す
るモータ印加電圧決定手段とを備えることを特徴とす
る。
は、前記所定の電流値は、前記油圧ポンプを含む油圧回
路の耐圧限界に関連して設定されていることを特徴とす
る。
置では、電流制御手段が、モータ電流検出回路が検出し
たモータ電流をフィードバックして、電動モータに流れ
る電流を所定の電流値にするように電動モータに印加す
べき電圧値を出力する一方、モータ印加電圧指示手段も
電動モータに印加すべき電圧を指示する。そして、モー
タ印加電圧決定手段が、電流制御手段が出力した電圧値
とモータ印加電圧指示手段が指示した電圧との何れか低
い方を、電動モータへ印加すべき電圧として選択する。
は、電動モータに流れる電流を制限する所定の電流値
は、油圧ポンプを含む油圧回路の耐圧限界に関連して設
定されており、電動モータが駆動する油圧ポンプで発生
する油圧が、油圧回路の耐圧限界を超えることはない。
置の実施例を、それを示す図面を参照しながら説明す
る。図1は、本発明に係るパワーステアリング装置の1
実施例の要部構成を示すブロック図である。このパワー
ステアリング装置は、制御部1aが有するモータ印加電
圧決定部1cが指示する印加電圧に従って、モータ駆動
回路2が電動モータ4に電圧を印加して駆動させ、電動
モータ4は油圧ポンプ5を回転駆動して作動油圧を発生
させる。コントロールバルブ6は、パワーシリンダ(図
示せず)へ通じるパイプライン6a,6bへ圧送する作
動油の圧力を制御する。
れ、舵輪軸の下端に設けられたピニオンギア6cを含む
ギア装置(図示せず)が作動することにより、パワーシ
リンダへ通じるパイプライン6a,6bへ圧送する作動
油の圧力を制御する。これにより、パワーシリンダが作
動して、舵輪7の操作方向に操作量に応じた操舵補助力
を発生するようになっている。作動油は、油圧ポンプ
5、コントロールバルブ6、パワーシリンダ及び給油タ
ンク5a等で構成される油圧回路を循環する。
は、電動モータ4に流れる電流を検出するモータ電流検
出回路3が設けられ、そのモータ電流検出信号は制御部
1aが有するモータ印加電圧指示部1bへ入力される。
モータ印加電圧指示部1bは、このモータ電流検出信号
に基づき、電動モータ4へ印加すべき電圧を、図2に示
すように低電圧又は高電圧に指示するモータ印加電圧指
示信号をモータ印加電圧決定部1cへ出力する。
流検出信号は、また、制御部1aが有する電流制御部1
dへも入力される。電流制御部1dでは、所定の電圧V
refとモータ電流検出信号とが、差引部8においてその
差が検出される。所定の電圧Vref は、図6(c)の作
動油圧対モータ電流特性において、作動油の圧力が、油
圧ポンプ5を含む油圧回路の耐圧限界を超えないように
設定されたモータ電流に対応するように設定されてい
る。
I.要素部9において比例演算及び積分演算された後、
その比例演算値及び積分演算値の和(P.I.演算値)
が算出され、算出されたP.I.演算値信号は、モータ
印加電圧決定部1cへ入力される。モータ印加電圧決定
部1cは、入力されたモータ印加電圧指示信号が表す電
圧と、P.I.演算値信号が表す電圧との何れか低い方
を選択し、その低い方の電圧を表す信号を、電動モータ
4へ印加する電圧の指示信号として、モータ駆動回路2
へ出力する。
ング装置の動作を説明する。制御部1aが有するモータ
印加電圧指示部1bは、舵輪7が操作されず操舵補助力
を必要としないとき(電動モータ4に流れる電流は小さ
い)は、エネルギー消費量を抑えるため、図2に示すよ
うに、電動モータ4へ印加する電圧を一段下げるモータ
印加電圧指示信号を出力し、電動モータ4の出力を減少
させている。そして、舵輪7が操作されてコントロール
バルブ6が作動し、作動油圧が上昇して負荷が増大し、
電動モータ4に流れる電流が増加して、モータ電流検出
回路3が出力するモータ電流検出信号が所定値に達する
と、モータ印加電圧指示部1bは、電動モータ4へ印加
する電圧を一段上げるモータ印加電圧指示信号を出力
し、電動モータ4の出力を増加させるようにしている。
ref とモータ電流検出回路3が出力するモータ電流検出
信号とが、常時、差引部8へ入力され、その差が検出さ
れている。検出された差は、P.I.要素部9において
比例演算及び積分演算された後、比例演算値及び積分演
算値の和(P.I.演算値)が算出され、算出された
P.I.演算値信号は、モータ印加電圧決定部1cへ入
力される。モータ印加電圧決定部1cは、常時、モータ
印加電圧指示部1bから入力されたモータ印加電圧指示
信号が表す電圧と、P.I.演算値信号が表す電圧との
何れか低い方を選択し、その低い方の電圧を表す信号
を、電動モータ4へ印加する電圧の指示信号として、モ
ータ駆動回路2へ出力する。モータ駆動回路2は、モー
タ印加電圧決定部1cが指示する印加電圧に従って、電
動モータ4に電圧を印加して駆動させ、電動モータ4は
油圧ポンプ5を回転駆動して作動油圧を発生させる。
部1cの出力信号が表すモータ印加電圧との関係を示し
た特性図である。この特性図において、モータ電流が、
所定の電圧Vref に対応する、作動油の圧力が油圧ポン
プ5を含む油圧回路の耐圧限界を超えないように設定さ
れたモータ電流より小さい領域Aでは、モータ印加電圧
決定部1cは、モータ印加電圧指示部1bが出力するモ
ータ印加電圧指示信号が表す電圧を選択してそのモータ
印加電圧指示信号を出力する。一方、モータ電流が、所
定の電圧Vref に対応するモータ電流より大きい領域B
では、モータ印加電圧決定部1cは、電流制御部1dが
出力するP.I.演算値信号が表す電圧を選択してその
P.I.演算値信号を出力する。これにより、モータ印
加電圧決定部1cは、電動モータ4へ印加する電圧を切
り換えるときに発生する大電流(突入電流)を抑制する
ことができる。
図3(c)に示すように、電動モータ4に流れる電流が
増加して、作動油の圧力が増加したときでも、モータ電
流は、所定の電圧Vref に対応する電流値を超えず、電
圧Vref に対応する電流値に維持される。このとき、図
3(b)に示すように、油圧ポンプ5の回転数は低下
し、図3(a)に示す作動油の圧力対流量特性のよう
に、作動油の流量は低下して、作動油の圧力は、油圧ポ
ンプ5を含む油圧回路の耐圧限界を超えない。図3
(a)に示す作動油の圧力対流量特性は、図6(a)に
示した、リリーフ弁5b(図5)が作動したときの、作
動油の圧力対流量特性と同様であり、本発明に係るパワ
ーステアリング装置では、リリーフ弁を省くことができ
る。
装置の制御部1a、モータ駆動回路2及びモータ電流検
出回路3の回路例を示す回路図である。この回路図は、
制御部1aに含まれるマイクロコンピュータ13から、
監視用のウォッチドッグパルスが、微分回路14及びダ
イオードD1を介して、電源用IC10へ与えられてい
る。電源用IC10は、ウォッチドッグパルスが異常を
示したときは、マイクロコンピュータ13へリセット信
号を与えるようになっている。電源用IC10と電源用
IC10によりオン/オフ制御されるPNPトランジス
タQ1とで電源回路を構成している。
ンジスタQ2,Q3を通じて、電動モータ4の電源をリ
レー接点ry1によりオン/オフするリレーの駆動回路
Ry1をオン/オフする。リレーの駆動回路Ry1は、
エンジン始動時にはオフされる電源VIGに接続されてい
る。また、マイクロコンピュータ13は、電源VIGのオ
フを検出する回路21が接続され、電源VIGオフ時に
は、動作を停止する。マイクロコンピュータ13は、電
動モータ4へ印加する電圧の目標値を4ビットのデジタ
ル信号で出力し、このデジタル信号は、ラダー(梯子型
回路)からなるD/A変換器20で、アナログ電圧信号
(モータ印加電圧指示信号)に変換される。
なすOPアンプ16の反転入力端子へ入力される。OP
アンプ16の非反転入力端子へは、OPアンプ15等か
らなるマルチバイブレータが発生するのこぎり波が入力
されている。OPアンプ16は、前記のアナログ電圧信
号とのこぎり波とで出力時間が定まる出力信号をNPN
トランジスタQ5へ与え、NPNトランジスタQ5は、
この出力信号と反転したPWM(Pulse Width Modurati
on)信号をFETQ4へ与える。
オフし、オンのときに電動モータ4に電流を流すように
する。電動モータ4には、回生電流を流すための回生ダ
イオードD2が並列接続されている。FETQ4と接地
との間には、抵抗Rs が接続され、この抵抗Rs の両端
電圧により、電動モータ4に流れる電流を検出するよう
になっている。抵抗Rs の両端電圧は、平滑回路17を
介してOPアンプ18の非反転入力端子へ入力されて増
幅され、マイクロコンピュータ13へ入力される。マイ
クロコンピュータ13は、この電動モータ4に流れる電
流を表す信号(モータ電流検出信号)により、電動モー
タ4へ印加すべき電圧の目標値を、図2に示すように低
電圧又は高電圧に指示する4ビットのデジタル信号で出
力し、このデジタル信号は、上述のように、ラダー(梯
子型回路)からなるD/A変換器20で、アナログ電圧
信号(モータ印加電圧指示信号)に変換される。
号(モータ電流検出信号)は、抵抗R3を介して、コン
デンサC1とで積分回路をなすOPアンプ22の反転入
力端子へも入力される。OPアンプ22の非反転入力端
子へは、所定の電圧Vref が印加されている。この所定
の電圧Vref とモータ電流検出信号との差が積分された
信号(P.I.演算値信号)は、コンパレータをなすO
Pアンプ16の反転入力端子へ、逆方向のダイオードD
3を介して入力される。ダイオードD3(モータ印加電
圧決定部1c)は、モータ印加電圧指示信号とP.I.
演算値信号との何れか小さい方の信号を選択して、OP
アンプ16の反転入力端子へ入力する。
ング装置によれば、大容量のモータ駆動素子が不要とな
り、小型化及び製造コスト低減を図ることができる。
よれば、大容量のモータ駆動素子が不要となる他、油圧
回路のリリーフ弁も不要となり、小型化及び製造コスト
低減を図ることができる。
例の要部構成を示すブロック図である。
タ電流とモータ印加電圧決定部の出力信号が表すモータ
印加電圧との関係を示した特性図である。
示す特性図である。
部、モータ駆動回路及びモータ電流検出回路の回路例を
示す回路図である。
示すブロック図である。
性図である。
性図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 電動モータに流れる電流を検出するモー
タ電流検出回路を備え、該モータ電流検出回路が検出し
たモータ電流に基づいて制御される印加電圧により回転
駆動する前記電動モータが駆動する油圧ポンプを作動油
圧の発生源として操舵補助を行うパワーステアリング装
置において、 前記モータ電流検出回路が検出したモータ電流をフィー
ドバックして、前記電動モータに流れる電流を所定の電
流値にするように前記電動モータに印加すべき電圧値を
出力する電流制御手段と、前記電動モータに印加すべき
電圧を指示するモータ印加電圧指示手段と、前記電流制
御手段が出力した電圧値と前記モータ印加電圧指示手段
が指示した電圧との何れか低い方を、前記電動モータへ
印加すべき電圧として選択するモータ印加電圧決定手段
とを備えることを特徴とするパワーステアリング装置。 - 【請求項2】 前記所定の電流値は、前記油圧ポンプを
含む油圧回路の耐圧限界に関連して設定されていること
を特徴とする請求項1記載のパワーステアリング装置。
Priority Applications (4)
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